JP2007310452A - 非接触型データ受送信体 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属に直接貼付した状態で、読み取り/書き込みの指向性が広く、かつ、読み取り/書き込みの距離が長い非接触型データ受送信体を提供する。
【解決手段】基材11とその一方の面11aに設けられ互いに接続された第一アンテナ12AおよびICチップ13とから構成される貼付部20と、基材11とその一方の面11aに設けられた第二アンテナ12Bとから構成され、貼付部20に隣接するように配され、かつ、その一部または全部が貼付部21と異なる方向を向くように折り曲げ可能な折り部21とを備えてなる非接触型データ受送信体10において、貼付部20を構成する第一アンテナ12Aと折り部21を構成する第二アンテナ12Bが、折り部21を貼付部20に対して離間させた場合に、電磁誘導が生じるように設け、貼付部20を構成する基材11の他方の面11bに磁性層14を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、RFID(Radio Frequency IDentification)用途の情報記録メディアのように、電磁波を媒体とし、非接触状態にて、外部から情報を受信し、また外部に情報を送信できるようにした非接触型データ受送信体に関し、特に、金属に直接貼付して、非接触状態にて、外部から情報を受信し、また外部に情報を送信できるようにした非接触型データ受送信体に関するものである。
非接触型データ受送信体の一例であるICラベルは、基材と、その一方の面に設けられ互いに接続されたアンテナおよびICチップとから構成されるインレットを備えており、情報書込/読出装置からの電磁波を受信すると共振作用によりアンテナに起電力が発生し、この起電力によりICラベル内のICチップが起動し、このICチップ内の情報を信号化し、この信号がICラベルのアンテナから発信される。
ICラベルから発信された信号は、情報書込/読出装置のアンテナで受信され、コントローラーを介してデータ処理装置へ送られ、識別などのデータ処理が行われる。
このようなICラベルなどの非接触型データ受送信体は、例えば、物品管理の用途などに用いられる。特に、非接触型データ受送信体を、種類の多い物品や、部品点数の多い機械部品などの管理に適用すれば、物品自体を目視することなしに識別することができるため、物品の選定作業や在庫管理などの効率を上げることができるので、非常に有効である。
これらのICラベルが作動するためには、情報書込/読出装置から発信された電磁波がICラベルのアンテナに十分取り込まれて、ICチップの作動起電力以上の起電力が誘導されなければならないが、ICラベルを金属製物品の表面に貼付した場合には、金属製物品の表面では磁束が金属物品の表面に平行になる。このため、ICラベルのアンテナを横切る磁束が減少して誘導起電力が低下するため、ICチップの作動起電力を下回り、ICチップが作動しなくなるという問題があった。
そこで、アンテナの磁芯部材を、磁性層と非磁性層を交互に積層することにより形成した、金属対応のRFIDタグが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような構成にすることにより、このRFIDタグの磁芯部材では、各層の積層方向である磁芯部材の厚み方向に関する透磁率が低下し、磁芯部材の面方向における透磁率が上昇する。そのため、このRFIDタグを金属物品に貼付してもICチップが作動し、情報の送受信が可能となる。
特開2005−6263号公報
しかしながら、上述のアンテナの磁芯部材を、磁性層と非磁性層を交互に積層することにより形成したRFIDタグでは、アンテナが設けられている面に対して、情報書込/読出装置のアンテナを近接させた場合にのみ、ICチップが作動するため、ICチップに対する読み取り/書き込みの指向性が狭いという問題があった。また、アンテナの磁芯部材として磁性層を設けると、磁性層を設けていない場合より、読み取り/書き込み可能な距離が大幅に短くなるという問題があった。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、金属に直接貼付した状態で、読み取り/書き込みの指向性が広く、かつ、読み取り/書き込みの距離が長い非接触型データ受送信体を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る非接触型データ受送信体は、基材とその一方の面に設けられ互いに接続されたアンテナおよびICチップとから構成される貼付部と、基材とその一方の面に設けられたアンテナとから構成され、前記貼付部に隣接するように配され、かつ、その一部または全部が前記貼付部と異なる方向を向くように折り曲げ可能な少なくとも1つの折り部とを備えてなる非接触型データ受送信体であって、前記貼付部を構成するアンテナと前記折り部を構成するアンテナは、前記折り部を前記貼付部に対して離間させた場合に、電磁誘導が生じるように設けられ、少なくとも前記貼付部を構成する基材の他方の面に磁性層が設けられたことを特徴とする。
本発明の請求項2に係る非接触型データ受送信体は、基材とその一方の面に設けられたICチップとから構成される貼付部と、基材とその一方の面に設けられたアンテナとから構成され、前記貼付部に隣接するように配され、かつ、その一部または全部が前記貼付部と異なる方向を向くように折り曲げ可能な少なくとも1つの折り部とを備えてなる非接触型データ受送信体であって、前記折り部を構成するアンテナは、前記折り部を前記貼付部に対して離間させた場合に、電磁誘導が生じるように設けられ、少なくとも前記貼付部を構成する基材の他方の面に磁性層が設けられたことを特徴とする。
本発明の非接触型データ受送信体は、基材とその一方の面に設けられ互いに接続されたアンテナおよびICチップとから構成される貼付部と、基材とその一方の面に設けられたアンテナとから構成され、前記貼付部に隣接するように配され、かつ、前記貼付部と異なる方向を向くように折り曲げ可能な少なくとも1つの折り部とを備えてなる非接触型データ受送信体であって、前記貼付部を構成するアンテナと前記折り部を構成するアンテナは、前記折り部を前記貼付部に対して離間させた場合に、電磁誘導が生じるように設けられ、少なくとも前記貼付部を構成する基材の他方の面に磁性層が設けられたので、金属に直接貼付した状態で、読み取り/書き込みの指向性が広くなるとともに、読み取り/書き込みの距離が長くなる。また、ICチップを貼付部に設けたので、ICチップが外部からの力により損傷するのを防止することができる。
本発明の非接触型データ受送信体は、基材とその一方の面に設けられたICチップとから構成される貼付部と、基材とその一方の面に設けられたアンテナとから構成され、前記貼付部に隣接するように配され、かつ、前記貼付部と異なる方向を向くように折り曲げ可能な少なくとも1つの折り部とを備えてなる非接触型データ受送信体であって、前記折り部を構成するアンテナは、前記折り部を前記貼付部に対して離間させた場合に、電磁誘導が生じるように設けられ、少なくとも前記貼付部を構成する基材の他方の面に磁性層が設けられたので、金属に直接貼付した状態で、読み取り/書き込みの指向性が広くなるとともに、読み取り/書き込みの距離が長くなる。また、ICチップを貼付部に設けたので、ICチップが外部からの力により損傷するのを防止することができる。
本発明の非接触型データ受送信体を実施するための最良の形態について説明する。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
(1)第一の実施形態
図1は、本発明に係る非接触型データ受送信体の第一の実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。
図1中、符号10は非接触型データ受送信体、11は基材、11Aは基材11の第一領域、11Bは基材11の第二領域、12はアンテナ、12Aは第一アンテナ、12Bは第二アンテナ、13はICチップ、14は磁性層、15は粘着層、16は剥離材、17は被覆層、18は切込線、19は折り線、20は貼付部、21は折り部をそれぞれ示している。
この実施形態の非接触型データ受送信体10は、基材11と、コイル状の第一アンテナ12Aと、コイル状の第二アンテナ12Bと、ICチップ13と、磁性層14と、粘着層15と、被覆層17とから概略構成されている。
基材11は、第一領域11Aと、この第一領域11Aに連接し、第一領域11Aの外周に配された第二領域11Bとから構成されている。また、基材11は、第一領域11Aと第二領域11Bが互いに異なる方向を向くように、切込線18を介して、その一部が分離され、かつ、折り線19を介して折り曲げ可能に構成されている。
第一アンテナ12Aは、基材11の一方の面11aの第一領域11Aに設けられている。
第二アンテナ12Bは、基材11の一方の面11aの第二領域11Bに、第二領域の外周に沿って設けられている。
ICチップ13は、基材11の一方の面11aの第一領域11Aに設けられ、第一アンテナ12Aに接続されている。
磁性層14は、基材11の他方の面11bにおいて、第二領域11Bの切込線18を介して第一領域11Aと分離される部分を除いて配されている。
粘着層15は、磁性層14の基材11と接している面とは反対の面14aに配されている。
被覆層17は、基材11の一方の面11aにアンテナ12およびICチップ13を覆うように設けられている。
また、粘着層15の磁性層14と接している面とは反対の面15aには、剥離材16が配されている。
また、基材11の第一領域11Aの全部および第二領域11Bの一部、第一アンテナ12Aの全部、第二アンテナ12Bの一部およびICチップ13が、非接触型データ受送信体10の貼付部20をなしている。
さらに、基材11の第二領域11Bの一部および第二アンテナ12Bの一部が、非接触型データ受送信体10の折り部21をなしている。
第一アンテナ12Aの両端部がICチップ13の両極端子にそれぞれ接続されて、第一アンテナ12AとICチップ13は1つの閉回路を構成している。また、第二アンテナ12Bは両端部が互いに接続されて、1つの閉回路を構成している。そして、第一アンテナ12Aと第二アンテナ12Bは、折り部21を貼付部20に対して離間させた場合に、基材11の第一領域11Aと第二領域11Bにおいて、電磁誘導が生じるように設けられている。
また、第一アンテナ12Aと第二アンテナ12Bが、折り部21を貼付部20に対して離間させた場合に、基材11の第一領域11Aと第二領域11Bにおいて、互電磁誘導が生じるように、第一アンテナ12AとICチップ13からなる閉回路のインピーダンスと、第二アンテナ12Bの閉回路のインピーダンスとがほぼ等しくなっている。
さらに、第一アンテナ12Aと第二アンテナ12Bが、折り部21を貼付部20に対して離間させた場合に、基材11の第一領域11Aと第二領域11Bにおいて、電磁誘導が生じるように設けるには、貼付部20をなす第一アンテナ12Aの最外周と第二アンテナ12Bの最内周との最短距離を2cm以下にすることが好ましく、1cm以上、2cm以下にすることがより好ましい。
第一アンテナ12Aの最外周と第二アンテナ12Bの最内周との最短距離が2cmを超えて大きくなると、電磁誘導における共振の効率が低下する。
非接触型データ受送信体10において、ICチップ13の厚みは、アンテナ12の厚みよりも厚くなっている。
基材11としては、少なくとも表層部には、ガラス繊維、アルミナ繊維などの無機繊維からなる織布、不織布、マット、紙などまたはこれらを組み合わせたもの、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維などの有機繊維からなる織布、不織布、マット、紙などまたはこれらを組み合わせたものや、あるいはこれらに樹脂ワニスを含浸させて成形した複合基材や、ポリアミド系樹脂基材、ポリエステル系樹脂基材、ポリオレフィン系樹脂基材、ポリイミド系樹脂基材、エチレン−ビニルアルコール共重合体基材、ポリビニルアルコール系樹脂基材、ポリ塩化ビニル系樹脂基材、ポリ塩化ビニリデン系樹脂基材、ポリスチレン系樹脂基材、ポリカーボネート系樹脂基材、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合系樹脂基材、ポリエーテルスルホン系樹脂基材などのプラスチック基材や、あるいはこれらにマット処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、紫外線照射処理、電子線照射処理、フレームプラズマ処理、オゾン処理、または各種易接着処理などの表面処理を施したものなどの公知のものから選択して用いられる。これらの中でも、ポリエチレンテレフタレートまたはポリイミドからなる電気絶縁性のフィルムまたはシートが好適に用いられる。
アンテナ12は、基材11の一方の面11aにポリマー型導電インクを用いて所定のパターン状にスクリーン印刷により形成されてなるものか、もしくは、導電性箔をエッチングしてなるものである。
本発明におけるポリマー型導電インクとしては、例えば、銀粉末、金粉末、白金粉末、アルミニウム粉末、パラジウム粉末、ロジウム粉末、カーボン粉末(カーボンブラック、カーボンナノチューブなど)などの導電微粒子が樹脂組成物に配合されたものが挙げられる。
樹脂組成物として熱硬化型樹脂を用いれば、ポリマー型導電インクは、200℃以下、例えば100〜150℃程度でアンテナ12をなす塗膜を形成することができる熱硬化型となる。アンテナ12をなす塗膜の電気の流れる経路は、塗膜をなす導電微粒子が互いに接触することによる形成され、この塗膜の抵抗値は10-5Ω・cmオーダーである。
また、本発明におけるポリマー型導電インクとしては、熱硬化型の他にも、光硬化型、浸透乾燥型、溶剤揮発型といった公知のものが用いられる。
光硬化型のポリマー型導電インクは、光硬化性樹脂を樹脂組成物に含むものであり、硬化時間が短いので、製造効率を向上させることができる。光硬化型のポリマー型導電インクとしては、例えば、熱可塑性樹脂のみ、あるいは熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、導電微粒子が60質量%以上配合され、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、溶剤揮発型かあるいは架橋/熱可塑併用型(ただし熱可塑型が50質量%以上である)のものや、熱可塑性樹脂のみ、あるいは熱可塑性樹脂と架橋性樹脂(特にポリエステルとイソシアネートによる架橋系樹脂など)とのブレンド樹脂組成物に、ポリエステル樹脂が10質量%以上配合されたもの、すなわち、架橋型かあるいは架橋/熱可塑併用型のものなどが好適に用いられる。
一方、アンテナ12をなす導電性箔としては、銅箔、銀箔、金箔、白金箔、アルミニウム箔などが挙げられる。
ICチップ13としては、特に限定されず、アンテナ12を介して非接触状態にて情報の書き込みおよび読み出しが可能なものであれば、非接触型ICタグや非接触型ICラベル、あるいは非接触型ICカードなどのRFIDメディアに適用可能なものであればいかなるものでも用いられる。
また、磁性層14は、少なくとも磁性微粒子からなるフィラーを樹脂に含有してなる複合体から構成されている。このような磁性層14において、非接触型データ受送信体10を基材11の一方の面11a側から見て、磁性層14を構成する多数の磁性微粒子は、少なくともその一部が互いに重なり、隣接した1つの磁性体を形成している。
磁性層14をなす複合体は、磁性微粒子からなるフィラーと、樹脂とから概略構成されている。
この複合体は、磁性微粒子からなるフィラーと、樹脂と、添加剤と、溶媒とを含む磁性塗料を塗布、乾燥することによって、磁性微粒子がほぼ均一に分散した形態に成形される。
また、磁性微粒子としては、粉末状の磁性体粉末、または、この磁性体粉末をボールミルなどで微細化して粉末を成形した後、この粉末を機械的に扁平化して得られた扁平状のフレークなどからなる磁性体フレークが挙げられる。これらの中でも、磁性微粒子としては、扁平状のものが好ましい。磁性微粒子が扁平状であれば、非接触型データ受送信体10を基材11の一方の面11a側から見て、磁性層14を構成する多数の磁性微粒子が、少なくともその一部が互いに重なり、隣接した1つの磁性体を形成しやすい。したがって、より磁束が磁性層を通ってアンテナに捕捉され易くなる。
さらに、磁性体粉末としては、例えば、センダスト(Fe−Si−Al合金)粉末、カーボニル鉄粉末、パーマロイなどのアトマイズ粉末、還元鉄粉末などが挙げられる。磁性体フレークとしては、例えば、前記磁性体粉末をボールミルなどで微細化して粉末を成形した後、この粉末を機械的に扁平化して得られたフレークや、鉄系またはコバルト系アモルファス合金の溶湯を水冷銅板に衝突させて得られたフレークなどが挙げられる。これらの中でも、磁性微粒子としては、センダストからなる磁性体粉末または磁性体フレークが好ましく、センダストからなる磁性体フレークがより好ましい。磁性微粒子が、センダストからなる磁性体粉末または磁性体フレークであれば、これらを構成要素として含む磁性層14の飽和磁束密度および透磁率が高くなるので、より磁束が磁性層を通ってアンテナに捕捉され易くなる。
なお、磁性層14をなす磁性微粒子の形状は、その全てが粉末状あるいは扁平状のいずれか一方である必要はない。磁性層14には、粉末状の磁性微粒子と扁平状の磁性微粒子が混在していてもよく、このように形状の異なる磁性微粒子が混在していても、本発明の非接触型データ受送信体は十分に効果を発揮する。
磁性層14をなす複合体を構成する樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂などが挙げられる。
熱可塑性樹脂としては、例えば、塩化ビニル、酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビニル共重合体、メタクリル酸エステル−エチレン共重合体、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロースアセテートブチレート、セルロースダイアセテート、セルローストリアセテート、セルロースプロピオネート、ニトロセルロース)、スチレンブタジエン共重合体、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アミノ樹脂、あるいは、スチレン系ゴム、フッ素系ゴム、シリコン系ゴム、エチレン・プロピレン共重合体ゴムなどのポリマー系の合成ゴム材料などが挙げられる。
熱硬化性樹脂または反応型樹脂としては、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン硬化型樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミン樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂などが挙げられる。
また、磁性層14をなす複合体には、磁性層14に粘着性を付与するために、各種粘着剤が含まれていてもよい。
また、磁性層14をなす複合体を形成するために用いられる磁性塗料に含まれる添加剤としては、粘度調整剤、消泡剤、レベリング剤などが挙げられる。
さらに、この磁性塗料に含まれる溶媒としては、シクロヘキサノン、アセトン、ベンゼン系、エチル系などの有機溶媒が挙げられる。
粘着層15は、非接触型データ受送信体10を金属物品の表面に貼付するために設けられたものであり、金属物品の表面に粘着可能な粘着剤で構成されている。このような粘着剤としては、再剥離を意図しない強粘着型の粘着剤、または、再剥離型の粘着剤の何れかのタイプから選択される。
剥離材16は、粘着層15を保護するために、粘着層15の粘着面(粘着層15の磁性層14と接している面とは反対の面15a)に貼付されている。
剥離材16としては、例えば、上質紙、グラシン紙、コート紙、アート紙、模造紙などから選択した紙の粘着層15と接する面に剥離剤が塗布されたものが用いられる。
被覆層17は、基材11の一方の面11aに配されたアンテナ12およびICチップ13を保護するために設けられている。
被覆層17の材質としては、熱可塑性樹脂、反応型樹脂、熱硬化性樹脂などの樹脂が挙げられる。
なお、この実施形態では、基材11の一方の面11aにアンテナ12およびICチップ13を覆うように被覆層17を設けた非接触型データ受送信体10を例示したが、本発明の非接触型データ受送信体はこれに限定されない。本発明の非接触型データ受送信体にあっては、必ずしも被覆層が設けられていなくてもよい。
また、この実施形態では、第二アンテナ12Bが設けられた折り部21を1つ備えた非接触型データ受送信体10を例示したが、本発明の非接触型データ受送信体はこれに限定されない。本発明の非接触型データ受送信体にあっては、貼付部に設けられたアンテナと互いに電磁誘導を生じるアンテナが設けられた折り部を2つ以上備えていてもよい。
次に、図2ないし図4を参照して、この実施形態の非接触型データ受送信体の作用について、この非接触型データ受送信体を金属物品に貼付し、この非接触型データ受送信体を用いて金属物品の管理を行う場合を例に挙げて説明する。
図2は、この実施形態の非接触型データ受送信体の使用方法を示す概略斜視図である。図3は、この実施形態の非接触型データ受送信体の使用方法を示す概略断面図である。図4は、この実施形態の非接触型データ受送信体の使用方法を示す概略断面図である。
図2ないし図4中、符号30は金属物品を示している。
先ず、剥離材16を剥がして、非接触型データ受送信体10の貼付部20を、接着層15を介して、金属物品30の一面30aに貼付する。
次いで、切込線18を介して、貼付部20と折り部21を分離するとともに、折り線19を介して、貼付部20に対して折り部21を折り曲げ、折り部21を金属物品30の一面30aから離間させる。基材11は、その材質や厚みを調整することにより、この状態を維持することができる。特に、基材11として弾性変形可能な樹脂からなるものを用いれば、非接触型データ受送信体10が貼付された金属物品30を積み重ねた際には、折り部21は金属物品30の一面30aに接して、金属物品30の積み重ねを妨げることがなく、一方、金属物品30の積み重ねを止めた際には、折り部21は金属物品30の一面30aから離間した状態に戻る。
また、折り部21が金属物品30の一面30aから離間した状態を維持するために、図4に示すように、折り部21の自由端部、すなわち、貼付部20と連接している部分と向かい合う部分を、貼付部20の先端部(紙面右側)から突出して配されている粘着層15に貼着して、折り部21をループ状にする。
このように非接触型データ受送信体10を金属物品30の一面30aに貼付し、折り部21を金属物品30の一面30aから離間させた状態にて、折り部21に情報書込/読出装置のアンテナを対向させると、情報書込/読出装置からの電磁誘導により第二アンテナ12Bに電流が流れる。そして、第二アンテナ12Bに電流が流れると、この電流により、第二アンテナ12Bに磁界が生じる。
すると、この第二アンテナ12Bに生じた磁界により、第一アンテナ12Aの第二アンテナ12Bに隣接する側では磁界が生じる。この第一アンテナ12Aに生じた磁界により、第一アンテナ12Aに電流が流れる。
そして、第一アンテナ12Aを流れる電流がICチップ13に供給されることにより、情報書込/読出装置から、第一アンテナ12Aと第二アンテナ12Bを介してICチップ13に情報が書き込まれ、あるいは、ICチップ13に書き込まれた情報が第一アンテナ12Aと第二アンテナ12Bを介して情報書込/読出装置にて読み出される。
なお、非接触型データ受送信体10の折り部21を金属物品30の一面30aから離間させる距離は特に限定されるものではなく、折り部21が金属物品30の一面30aに接していなければ、情報書込/読出装置から、第一アンテナ12Aと第二アンテナ12Bを介してICチップ13に情報を書き込んだり、ICチップ13に書き込まれた情報を第一アンテナ12Aと第二アンテナ12Bを介して情報書込/読出装置にて読み出したりすることができる。
このように非接触型データ受送信体10は、金属物品30に直接貼付した状態で、読み取り/書き込みの指向性が広くなるとともに、読み取り/書き込みの距離が長くなる。また、非接触型データ受送信体10では、ICチップ13を貼付部20に設けたので、ICチップ13が外部からの力により損傷するのを防止することができる。
(2)第二の実施形態
図5は、本発明に係る非接触型データ受送信体の第二の実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。
図5中、符号40は非接触型データ受送信体、41は第一基材、42は第二基材、43は第一アンテナ、44は第二アンテナ、45はICチップ、46は磁性層、47は粘着層、48は剥離材、49は第一被覆層、50は第二被覆層、51は貼付部、52は折り部、53は折り線をそれぞれ示している。
この実施形態の非接触型データ受送信体40は、貼付部51と、折り部52と、磁性層46と、粘着層47と、第一被覆層49と、第二被覆層50とから概略構成されている。
貼付部51は、第一基材41とその一方の面41aに設けられ互いに接続されたコイル状の第一アンテナ43およびICチップ44とから構成されている。
折り部52は、第二基材42とその一方の面42aに設けられたコイル状の第二アンテナ44とから構成されている。また、折り部52は、折り線53を介して貼付部51と連接し、かつ、貼付部51の上に積み重ねられ、貼付部51と異なる方向を向くように折り曲げ可能に構成されている。
磁性層46は、第一基材41の他方の面41bに配されている。
粘着層47は、磁性層46の第一基材41と接している面とは反対の面46aに配されている。
第一被覆層49は、第一基材41の一方の面41aに第一アンテナ43およびICチップ45を覆うように設けられている。
第二被覆層50は、第二基材42の一方の面42aに第二アンテナ44を覆うように設けられている。
また、粘着層47の磁性層46と接している面とは反対の面47aには、剥離材48が配されている。
また、第一アンテナ43の両端部がICチップ45の両極端子にそれぞれ接続されて、第一アンテナ43とICチップ45は1つの閉回路を構成しており、第二アンテナ44は両端部が互いに接続されて、1つの閉回路を構成している。そして、第一アンテナ43と第二アンテナ44は、折り部52を貼付部51に対して離間させた場合に、第一基材41と第二基材42において、電磁誘導が生じるように設けられている。
また、第一アンテナ43と第二アンテナ44が、折り部52を貼付部51に対して離間させた場合に、第一基材41と第二基材42において、電磁誘導が生じるように、第一アンテナ43とICチップ45からなる閉回路のインピーダンスと、第二アンテナ44の閉回路のインピーダンスとがほぼ等しくなっている。
さらに、第一アンテナ43と第二アンテナ44が、折り部52を貼付部51に対して離間させた場合に、第一基材41と第二基材42において、電磁誘導が生じるように設けるには、第一アンテナ43と、第二アンテナ44との間において、折り線53近傍における最短距離を2cm以下にすることが好ましく、1cm以上、2cm以下にすることがより好ましい。
第一アンテナ43と第二アンテナ44との最短距離が2cmを超えて大きくなると、電磁誘導における共振の効率が低下する。
非接触型データ受送信体40において、ICチップ45の厚みは、第一アンテナ43の厚みよりも厚くなっている。
第一基材41、第二基材42としては、上記の基材11と同様のものが挙げられる。
第一アンテナ43、第二アンテナ44としては、上記のアンテナ12と同様のものが挙げられる。
ICチップ45としては、上記のICチップ13と同様のものが挙げられる。
磁性層46としては、上記の磁性層14と同様のものが挙げられる。
粘着層47としては、上記の粘着層15と同様のものが挙げられる。
剥離材48としては、上記の剥離材16と同様のものが挙げられる。
第一被覆層49、第二被覆層50としては、上記の被覆層17と同様のものが挙げられる。
なお、この実施形態では、第一基材41の一方の面41aに第一アンテナ43およびICチップ45を覆うように第一被覆層49を設け、第二基材42の一方の面42aに第二アンテナ44を覆うように第二被覆層50を設けた非接触型データ受送信体40を例示したが、本発明の非接触型データ受送信体はこれに限定されない。本発明の非接触型データ受送信体にあっては、必ずしも被覆層が設けられていなくてもよい。
また、この実施形態では、第二アンテナ44が設けられた折り部52を1つ備えた非接触型データ受送信体40を例示したが、本発明の非接触型データ受送信体はこれに限定されない。本発明の非接触型データ受送信体にあっては、貼付部に設けられたアンテナと互いに電磁誘導を生じるアンテナが設けられた折り部を2つ以上備えていてもよい。
次に、図6および図7を参照して、この実施形態の非接触型データ受送信体の作用について、この非接触型データ受送信体を金属物品に貼付し、この非接触型データ受送信体を用いて金属物品の管理を行う場合を例に挙げて説明する。
図6は、この実施形態の非接触型データ受送信体の使用方法を示す概略斜視図である。図7は、この実施形態の非接触型データ受送信体の使用方法を示す概略断面図である。
図6および図7中、符号30は金属物品を示している。
先ず、剥離材48を剥がして、非接触型データ受送信体40の貼付部51を、接着層47を介して、金属物品30の一面30aに貼付する。
次いで、折り線53を介して、貼付部51に対して折り部52を折り曲げ、折り部52を貼付部51から離間させる。第二基材42は、その材質や厚みを調整することにより、この状態を維持することができる。特に、第二基材42、および、第一基材41と第二基材42の連接している部分に、弾性変形可能な樹脂を用いれば、非接触型データ受送信体40が貼付された金属物品30を積み重ねた際には、折り部52は貼付部51に接して、金属物品30の積み重ねを妨げることがなく、一方、金属物品30の積み重ねを止めた際には、折り部52は貼付部51から離間した状態に戻る。
このように非接触型データ受送信体40を金属物品30の一面30aに貼付し、折り部52を貼付部51から離間させた状態にて、金属物品30の一面30aに情報書込/読出装置のアンテナを対向させると、情報書込/読出装置からの電磁誘導により第二アンテナ44に電流が流れる。そして、第二アンテナ44に電流が流れると、この電流により、第二アンテナ44に磁界が生じる。
すると、この第二アンテナ44に生じた磁界により、第一アンテナ43の第二アンテナ44に隣接する側(折り線53側)では磁界が生じる。この第一アンテナ43に生じた磁界により、第一アンテナ43に電流が流れる。
そして、第一アンテナ43を流れる電流がICチップ45に供給されることにより、情報書込/読出装置から、第一アンテナ43と第二アンテナ44を介してICチップ45に情報が書き込まれ、あるいは、ICチップ45に書き込まれた情報が第一アンテナ43と第二アンテナ44を介して情報書込/読出装置にて読み出される。
なお、非接触型データ受送信体40の折り部52を貼付部51から離間させる距離は特に限定されるものではなく、折り部52が貼付部51に接していなければ、情報書込/読出装置から、第一アンテナ43と第二アンテナ44を介してICチップ45に情報を書き込んだり、ICチップ45に書き込まれた情報を第一アンテナ43と第二アンテナ44を介して情報書込/読出装置にて読み出したりすることができる。
このように非接触型データ受送信体40は、金属物品30に直接貼付した状態で、読み取り/書き込みの指向性が広くなるとともに、読み取り/書き込みの距離が長くなる。また、非接触型データ受送信体40では、ICチップ45を貼付部51に設けたので、ICチップ45が外部からの力により損傷するのを防止することができる。さらに、第一基材41と第二基材42の連接している部分、すなわち、貼付部51と折り部52の連接している部分には、第一アンテナ43、第二アンテナ44が設けられていないので、これらのアンテナが損傷することもない。
(3)第三の実施形態
図8は、本発明に係る非接触型データ受送信体の第三の実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図である。
図8中、符号60は非接触型データ受送信体、61は基材、61Aは基材61の第一領域、61Bは基材61の第二領域、62はアンテナ、63はICチップ、64は磁性層、65は粘着層、66は剥離材、67は被覆層、68は切込線、69は折り線、70は貼付部、71は折り部をそれぞれ示している。
この実施形態の非接触型データ受送信体60は、基材61と、コイル状のアンテナ62と、ICチップ63と、磁性層64と、粘着層65と、被覆層67とから概略構成されている。
基材61は、第一領域61Aと、この第一領域61Aに連接し、第一領域61Aの外周に配された第二領域61Bとから構成されている。また、基材61は、第一領域61Aと第二領域61Bが互いに異なる方向を向くように、切込線68を介して、その一部が分離され、かつ、折り線69を介して折り曲げ可能に構成されている。
コイル状のアンテナ62は、基材61の一方の面61aの第二領域61Bに、第二領域の外周に沿って設けられている。
ICチップ63は、基材61の一方の面61aの第一領域61Aに設けられ、第二領域61Bに設けられたアンテナ62の両端部から第一領域61Aに延出する導電体62a,62bを介してアンテナ62に接続されている。
磁性層64は、基材61の他方の面61bにおいて、第二領域61Bの切込線68を介して第一領域61Aと分離される部分を除いて配されている。
粘着層65は、磁性層64の基材61と接している面とは反対の面64aに配されている。
被覆層67は、基材61の一方の面61aにアンテナ62およびICチップ63を覆うように設けられている。
また、粘着層65の磁性層64と接している面とは反対の面65aには、剥離材66が配されている。
また、基材61の第一領域61Aの全部および第二領域61Bの一部、アンテナ62の一部およびICチップ63が、非接触型データ受送信体60の貼付部70をなしている。
さらに、基材61の第二領域61Bの一部およびアンテナ62の一部が、非接触型データ受送信体60の折り部71をなしている。
アンテナ62は、折り部71を貼付部70に対して離間させた場合に、電磁誘導が生じるように設けられている。
非接触型データ受送信体60において、ICチップ63の厚みは、アンテナ62の厚みよりも厚くなっている。
基材61としては、上記の基材11と同様のものが挙げられる。
アンテナ62としては、上記のアンテナ12と同様のものが挙げられる。
ICチップ63としては、上記のICチップ13と同様のものが挙げられる。
磁性層64としては、上記の磁性層14と同様のものが挙げられる。
粘着層65としては、上記の粘着層15と同様のものが挙げられる。
剥離材66としては、上記の剥離材16と同様のものが挙げられる。
被覆層67としては、上記の被覆層17と同様のものが挙げられる。
なお、この実施形態では、基材61の一方の面61aにアンテナ62およびICチップ63を覆うように被覆層67を設けた非接触型データ受送信体60を例示したが、本発明の非接触型データ受送信体はこれに限定されない。本発明の非接触型データ受送信体にあっては、必ずしも被覆層が設けられていなくてもよい。
次に、図9ないし図11を参照して、この実施形態の非接触型データ受送信体の作用について、この非接触型データ受送信体を金属物品に貼付し、この非接触型データ受送信体を用いて金属物品の管理を行う場合を例に挙げて説明する。
図9は、この実施形態の非接触型データ受送信体の使用方法を示す概略斜視図である。図10は、この実施形態の非接触型データ受送信体の使用方法を示す概略断面図である。図11は、この実施形態の非接触型データ受送信体の使用方法を示す概略断面図である。
図9ないし図11中、符号30は金属物品を示している。
先ず、剥離材66を剥がして、非接触型データ受送信体60の貼付部70を、接着層65を介して、金属物品30の一面30aに貼付する。
次いで、切込線68を介して、貼付部70と折り部71を分離するとともに、折り線69を介して、貼付部70に対して折り部71を折り曲げ、折り部71を金属物品30の一面30aから離間させる。基材11は、その材質や厚みを調整することにより、この状態を維持することができる。特に、基材11として弾性変形可能な樹脂からなるものを用いれば、非接触型データ受送信体60が貼付された金属物品30を積み重ねた際には、折り部71は金属物品30の一面30aに接して、金属物品30の積み重ねを妨げることがなく、一方、金属物品30の積み重ねを止めた際には、折り部71は金属物品30の一面30aから離間した状態に戻る。
また、折り部71が金属物品30の一面30aから離間した状態を維持するために、図11に示すように、折り部71の自由端部、すなわち、貼付部70と連接している部分と向かい合う部分を、貼付部70の先端部(紙面右側)から突出して配されている粘着層65に貼着して、折り部71をループ状にする。
このように非接触型データ受送信体60を金属物品30の一面30aに貼付し、折り部71を金属物品30の一面30aから離間させた状態にて、金属物品30の一面30aに情報書込/読出装置のアンテナを対向させると、情報書込/読出装置からの電磁誘導によりアンテナ62に電流が流れる。
そして、アンテナ62を流れる電流がICチップ63に供給されることにより、情報書込/読出装置から、アンテナ62を介してICチップ63に情報が書き込まれ、あるいは、ICチップ63に書き込まれた情報がアンテナ62を介して情報書込/読出装置にて読み出される。
なお、非接触型データ受送信体60の折り部71を金属物品30の一面30aから離間させる距離は特に限定されるものではなく、折り部71が金属物品30の一面30aに接していなければ、情報書込/読出装置から、アンテナ62を介してICチップ63に情報を書き込んだり、ICチップ63に書き込まれた情報を、アンテナ62を介して情報書込/読出装置にて読み出したりすることができる。
このように非接触型データ受送信体60は、金属物品30に直接貼付した状態で、読み取り/書き込みの指向性が広くなるとともに、読み取り/書き込みの距離が長くなる。また、非接触型データ受送信体60では、ICチップ63を貼付部70に設けたので、ICチップ63が外部からの力により損傷するのを防止することができる。
本発明の非接触型データ受送信体は、金属物品への貼付だけではなく、電磁波を発する物品への貼付などにも適用できる。
本発明に係る非接触型データ受送信体の第一の実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。 本発明に係る非接触型データ受送信体の第一の実施形態の使用方法を示す概略斜視図である。 本発明に係る非接触型データ受送信体の第一の実施形態の使用方法を示す概略断面図である。 本発明に係る非接触型データ受送信体の第一の実施形態の使用方法を示す概略断面図である。 本発明に係る非接触型データ受送信体の第二の実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のB−B線に沿う断面図である。 本発明に係る非接触型データ受送信体の第二の実施形態の使用方法を示す概略斜視図である。 本発明に係る非接触型データ受送信体の第二の実施形態の使用方法を示す概略断面図である。 本発明に係る非接触型データ受送信体の第三の実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図である。 本発明に係る非接触型データ受送信体の第三の実施形態の使用方法を示す概略斜視図である。 本発明に係る非接触型データ受送信体の第三の実施形態の使用方法を示す概略断面図である。 本発明に係る非接触型データ受送信体の第三の実施形態の使用方法を示す概略断面図である。
符号の説明
10,40,60・・・非接触型データ受送信体、11,61・・・基材、12,62・・・アンテナ、13,45,63・・・ICチップ、14,46,64・・・磁性層、15,47,65・・・粘着層、16,48,66・・・剥離材、17,67・・・被覆層、18,68・・・切込線、19,53,69・・・折り線、20,51,70・・・貼付部、21,52,71・・・折り部。

Claims (2)

  1. 基材とその一方の面に設けられ互いに接続されたアンテナおよびICチップとから構成される貼付部と、基材とその一方の面に設けられたアンテナとから構成され、前記貼付部に隣接するように配され、かつ、その一部または全部が前記貼付部と異なる方向を向くように折り曲げ可能な少なくとも1つの折り部とを備えてなる非接触型データ受送信体であって、
    前記貼付部を構成するアンテナと前記折り部を構成するアンテナは、前記折り部を前記貼付部に対して離間させた場合に、電磁誘導が生じるように設けられ、少なくとも前記貼付部を構成する基材の他方の面に磁性層が設けられたことを特徴とする非接触型データ受送信体。
  2. 基材とその一方の面に設けられたICチップとから構成される貼付部と、基材とその一方の面に設けられたアンテナとから構成され、前記貼付部に隣接するように配され、かつ、その一部または全部が前記貼付部と異なる方向を向くように折り曲げ可能な少なくとも1つの折り部とを備えてなる非接触型データ受送信体であって、
    前記折り部を構成するアンテナは、前記折り部を前記貼付部に対して離間させた場合に、電磁誘導が生じるように設けられ、少なくとも前記貼付部を構成する基材の他方の面に磁性層が設けられたことを特徴とする非接触型データ受送信体。

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