JP2009032161A - 磁性シートおよびこれを備えた非接触型データ受送信体ホルダー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の非接触型データ受送信体ホルダー20は、金属基材11と、およびその一方の面に設けられた磁性層とからなる積層シート13を備え、その厚み方向に貫通孔が穿設された磁性シート10と、基材23、基材23の一方の面23aに設けられた非接触型データ受送信体の保持部24および基材23の厚み方向に穿設された貫通孔を備えた保持シート22とを一対としてなる組を、磁性シート10および保持シート22の貫通孔に挿通または係止した綴具21により複数綴じてなることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
非接触型ICカードから発信された信号は、情報書込/読出装置のアンテナで受信され、コントローラーを介してデータ処理装置へ送られ、識別などのデータ処理が行われる。
通常、非接触型ICカードは、必要に応じて財布や定期入れなどから取り出して使用されるか、あるいは、財布や定期入れなどの中に収納した状態で使用される。特に、複数の非接触型ICカードを、財布や定期入れなどの中に重ねたまま収納した状態で使用すると、非接触型ICカードに誤って情報の書込/読出が行われることがあるという問題があった。
なお、この形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
図1は、本発明の磁性シートの第一の実施形態を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。
この実施形態の磁性シート10は、金属基材11、および、この金属基材11の一方の面11aに設けられた磁性層12からなる積層シート13と、この積層シート13を挟み、その表面全面を被覆する第一被覆材14および第二被覆材15とから概略構成されている。
また、磁性シート10の四隅の1箇所には、磁性シート10(積層シート13)の厚み方向に貫通孔16が穿設されている。
この複合体は、磁性微粒子からなるフィラーと、樹脂と、添加剤と、溶媒とを含む磁性塗料を塗布、乾燥することによって、磁性微粒子がほぼ均一に分散した形態に成形される。
熱可塑性樹脂としては、例えば、塩化ビニル、酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、アクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−塩化ビニル共重合体、メタクリル酸エステル−エチレン共重合体、ポリ弗化ビニル、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロースアセテートブチレート、セルロースダイアセテート、セルローストリアセテート、セルロースプロピオネート、ニトロセルロース)、スチレンブタジエン共重合体、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アミノ樹脂、あるいは、スチレン系ゴム、フッ素系ゴム、シリコン系ゴム、エチレン・プロピレン共重合体ゴムなどのポリマー系の合成ゴム材料などが挙げられる。
次いで、この塗布膜を、大気中にて乾燥するか、あるいは、乾燥・熱処理し、磁性層12を形成し、金属基材11および磁性層12からなる積層シート13を作製する。
さらに、積層シート13、第一被覆材14および第二被覆材15を一体化してなる積層体の厚み方向に貫通孔16を穿設し、磁性シート10が得られる。
また、この実施形態の磁性シート10には、金属基材11の外面(第二被覆材15と接する面)または磁性層12の外面(第一被覆材14と接する面)に、それぞれを識別するための印刷情報を設けておいてもよい。
図2は、本発明の非接触型データ受送信体ホルダーの第一の実施形態を示す概略断面図である。図3は、本発明の非接触型データ受送信体ホルダーを構成する保持シートの一例を示す概略平面図である。図4は、本発明の非接触型データ受送信体ホルダーの第一の実施形態を示す概略斜視図である。なお、図2、4では、図面を見やすくするために、図1に示した第一被覆材14および第二被覆材15を省略している。
この実施形態の非接触型データ受送信体ホルダー20は、上記の磁性シート10と保持シート22を一対として、磁性シート10の貫通孔16および保持シート22の貫通孔25に挿通した綴具21により、前記の一対からなる組を二組綴じてなるものである。また、保持シート22は、基材23、非接触型データ受送信体の保持部24および貫通孔25とから概略構成されている。
さらに、貫通孔25は、基材23の四隅の1箇所に、基材の厚み方向に穿設されている。
また、保持部24は、基材23の一方の面23aに、熱可塑性樹脂からなるフィルム状あるいはシート状の基材を融着または接着して設けられたものである。この基材をなす熱可塑性樹脂としては、第一被覆材14をなす熱可塑性樹脂と同様のものが用いられる。
保持シート22Aと磁性シート10Aとからなる組(α1)と、保持シート22Bと磁性シート10Bとからなる組(β1)とを、磁性シート10A、10Bの磁性層12が同一方向を向くようにして綴具21により綴じる。この時、各組(α1)、(β1)において、保持シート22を磁性シート10の磁性層12側に配する。
非接触型ICカード31、32の四隅を、基材23の一方の面23aに設けた保持部24に差し込んで、非接触型ICカード31、32を1つずつ、それぞれの保持シート22(22A、22B)に保持する。
そして、非接触型ICカード31のアンテナを流れる電流が、非接触型ICカード31のICチップに供給されることにより、情報書込/読出装置から、アンテナを介してICチップに情報が書き込まれ、あるいは、ICチップに書き込まれた情報がアンテナを介して情報書込/読出装置にて読み出される。
保持シート22Aと磁性シート10Aとからなる組(α1)と、保持シート22Bと磁性シート10Bとからなる組(β1)とを、磁性シート10A、10Bの磁性層12が同一方向を向くようにして綴具21により綴じる。この時、各組(α1)、(β1)において、保持シート22を磁性シート10の金属基材11側に配する。
非接触型ICカード31、32の四隅を、基材23の一方の面23aに設けた保持部24に差し込んで、非接触型ICカード31、32を1つずつ、それぞれの保持シート22(22A、22B)に保持する。
この状態で、保持シート22Aに保持した非接触型ICカード31に情報書込/読出装置のアンテナを対向させても、非接触型ICカード31の背面には金属基材11が存在するため、非接触型ICカード31に対して、情報の書込/読出がなされることはない。
保持シート22Aと磁性シート10Aとからなる組(α1)と、保持シート22Bと磁性シート10Bとからなる組(β1)とを、磁性シート10A、10Bの磁性層12が対向するようにして綴具21により綴じる。この時、各組(α1)、(β1)において、保持シート22を磁性シート10の磁性層12側に配する。
非接触型ICカード31、32の四隅を、基材23の一方の面23aに設けた保持部24に差し込んで、非接触型ICカード31、32を1つずつ、それぞれの保持シート22(22A、22B)に保持する。
この状態で、非接触型ICカード31、32に情報書込/読出装置のアンテナを対向させると、非接触型ICカード31、32の背面には磁性層12が存在するので、非接触型ICカード31、32に対して、情報の書込/読出を行うことができる。
また、この実施形態では、基材23の一方の面23aの四隅に、三角形の袋状の保持部24が設けられた保持シート22を例示したが、本発明の非接触型データ受送信体ホルダーはこれに限定されない。本発明の非接触型データ受送信体ホルダーにあっては、非接触型データ受送信体の保持部として、保持シートの基材の一方の面または他方の面に、非接触型データ受送信体の一部または全部を収納する収納部が1つ設けられていてもよい。
図6は、本発明の磁性シートの第二の実施形態を示す概略断面図である。
この実施形態の磁性シート60は、金属基材61、および、この金属基材61の一方の面61aに設けられた第一磁性層62および他方の面61bに設けられた第二磁性層63からなる積層シート64と、この積層シート64を挟み、その表面全面を被覆する第一被覆材65および第二被覆材66とから概略構成されている。
また、磁性シート60の四隅の1箇所には、磁性シート60(積層シート64)の厚み方向に貫通孔67が穿設されている。
第一磁性層62および第二磁性層63をなす複合体としては、上記の磁性層12をなす複合体と同様のものが用いられる。
第一被覆材65および第二被覆材66としては、上記の第一被覆材14と第二被覆材15と同様のものが用いられる。
また、この実施形態の磁性シート60には、第一磁性層62の外面(第一被覆材65と接する面)または第二磁性層63の外面(第二被覆材66と接する面)に、それぞれを識別するための印刷情報を設けておいてもよい。
図7は、本発明の非接触型データ受送信体ホルダーの第二の実施形態を示す概略断面図である。なお、図7では、図面を見やすくするために、図6に示した第一被覆材65および第二被覆材66を省略している。
この実施形態の非接触型データ受送信体ホルダー70は、上記の磁性シート60と保持シート22を一対として、磁性シート60の貫通孔67および保持シート22の貫通孔25に挿通した綴具71により、前記の一対からなる組を三組綴じてなるものである。
非接触型ICカード(図示略)の四隅を、基材23の一方の面23aに設けた保持部24に差し込んで、非接触型ICカードを1つずつ、それぞれの保持シート22(22A、22B、22C)に保持する。
Claims (2)
- 金属基材と、該金属基材の少なくとも一方の面に設けられた磁性層とからなる積層シートを備えた磁性シートであって、
前記積層シートの厚み方向に貫通孔が穿設されたことを特徴とする磁性シート。 - 請求項1に記載の磁性シートと、基材、該基材の一方の面に設けられた非接触型データ受送信体の保持部および前記基材の厚み方向に穿設された貫通孔を備えた保持シートとを一対としてなる組を、前記磁性シートおよび前記保持シートの貫通孔に挿通または係止した綴具により複数綴じてなることを特徴とする非接触型データ受送信体ホルダー。
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JP2007197411A JP2009032161A (ja) | 2007-07-30 | 2007-07-30 | 磁性シートおよびこれを備えた非接触型データ受送信体ホルダー |
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