JP2007310237A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ウエハにホールパターンを良好に形成することができる。
【解決手段】ウエハの主面上に堆積されたレジスト膜に、密集状態で配置される複数のホールパターンと、孤立状態で配置されるホールパターンとの両方を露光処理により転写する工程において、密集状態の複数のホールパターンは、マスクMK1上のハーフトーン位相シフトマスク構造部で転写し、孤立状態のホールパターンは、マスクMK1の同相ハーフトーンエッジ強調位相シフトマスク構造部で転写する。ハーフトーン位相シフトマスク構造部は、マスク基板1の第1主面上のハーフトーン膜2に開口部3cを開口することで形成されている。同相ハーフトーンエッジ強調位相シフトマスク構造は、マスク基板1の第1主面上のハーフトーン膜2に開口された開口部3bにおいて、中央にメイン部4bを配置し、その外周にリム部5bを配置することで形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、半導体集積回路装置の製造技術に関し、特に、縮小投影露光工程において位相シフトマスク技術を用いる半導体集積回路装置の製造方法に適用して有効な技術に関するものである。
半導体集積回路装置の製造工程では、半導体集積回路装置の動作速度の向上や消費電力の低減等を実現するため、半導体集積回路装置を構成する素子や配線の微細化が進められている。
この微細化を支えるのがリソグラフィ技術である。微細化は、露光光の短波長化や開口数NAの増大により対応しているが、近年の微細化の急激な進展に伴い、露光光の短波長化や開口数NAの増大のみでは高解像度化の要求に追いつくことができない状況となっている。
そこで、これを補うために、マスクに対して位相シフトマスク技術等のような超解像技術が適用されている。位相シフトマスク技術は、マスクを透過する光の一部の位相を180度反転させることにより、解像度および焦点深度を向上させる技術である。
このような位相シフトマスク技術については、例えば日本特開2005−107195号公報(特許文献1参照)に記載があり、ホールパターン転写用の位相シフトマスクが開示されている。この特許文献1の位相シフトマスクにおいては、ガラス基板上に露光光を減光する減光膜が形成されている。この減光膜においてホールパターンの転写領域には、減光膜が除去されることで形成された開口領域が配置されている。この開口領域には、ホールパターン転写用の本体パターンと、その外周に接するように設けられたリムパターンとが配置されている。本体パターンを透過した露光光の位相と減光膜を透過した露光光の位相とは同相になっている。また、本体パターンおよび減光膜を透過した露光光の位相とリムパターンを透過した露光光の位相とは逆相になっている。なお、この特許文献1に対応する米国出願として、米国特許出願公開第2005/069788号(公開日:2005年3月31日(特許文献2参照))がある。
また、例えば日本特開2004−29747号公報(特許文献3参照)、日本特開2005−157406号公報(特許文献4参照)または日本特開2005−157407号公報(特許文献5参照)には、上記特許文献1と同様のホールパターン転写用の位相シフトマスクが開示されている。すなわち、これら特許文献3〜5には、露光光に対して遮光性を有する低透過率位相シフタと、低透過率位相シフタに囲まれかつ露光比に対して透光性を有する高透過率位相シフタと、高透過率位相シフタの近傍に位置する開口部とを有するマスクが開示されている。低透過率位相シフタおよび高透過率位相シフタは露光光を互いに同位相で透過させる一方、開口部は、低透過率位相シフタおよび高透過率位相シフタを基準として露光光を反対位相で透過させるようになっている。
また、例えば日本特開平6−123961号公報(特許文献6参照)には、レベンソン型位相シフトマスクとハーフトーン型位相シフトマスクとを同一基板に形成した位相シフトマスクが開示されている(特許文献6の図1等参照)。また、この特許文献6には、透明基板と位相シフト層との間にエッチング停止膜を設ける構成が開示されている(特許文献6の段落[0023]等参照)。
また、例えば日本特開平7−36176号公報(特許文献7参照)には、透明基板と位相シフタ層との間にエッチングストッパ層を設ける構成が開示されている。なお、この特許文献7に対応する米国出願として、米国特許第5.561.009号(特許文献8参照)がある。
また、例えば日本特開平7−134389号公報(特許文献9参照)には、透明基板と位相シフタ層との間にエッチング停止層を設ける構成が開示されている。
また、例えば日本特開平5−289305号公報(特許文献10参照)には、基板と位相シフタ層との間にエッチングストッパ層を設ける構成が開示されている。なお、この特許文献8に対応する米国出願として、米国特許第5.380.608号(特許文献11参照)がある。
特開2005−107195号公報 米国特許出願公開第2005/069788号 特開2004−29747号公報 特開2005−157406号公報 特開2005−157407号公報 特開平6−123961号公報(図1、段落[0023]等参照) 特開平7−36176号公報 米国特許第5.561.009号 特開平7−134389号公報 特開平5−289305号公報 米国特許第5.380.608号
ところで、本発明者は、上記特許文献1の構造を持つ位相シフトマスクを用い、半導体基板の同一の主面内に、密集状態で配置されたホールパターン(密集部)と、孤立状態で配置されたホールパターン(孤立部)とを転写する場合について評価した。
図1は評価対象のマスクMK0の一例の要部平面図、図2は図1のX1−X1線およびX2−X2線の断面図を示している。図1および図2において左側はマスクMK0の上記密集部を示し、右側はマスクMK0の上記孤立部を示している。
なお、図1および図2においては、密集部と孤立部とでマスクMK0を分けて示しているが、実際は密集部と孤立部とが1つのマスクMK0に形成されている。また、図1の符号Xは第1方向、符号Yは第1方向Xに直交する第2方向を示している。
マスクMK0を構成するマスク基板1は、例えば露光光に対して透明な石英ガラス基板からなり、その厚さ方向に沿って互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有している。このマスク基板1の第1主面上には、例えば露光光を減光するハーフトーン膜2が堆積されている。なお、図1は平面図であるが図面を見易くするためハーフトーン膜2にハッチングを付した。
マスクMK0の密集部および孤立部には、ウエハ上のレジスト膜にホールパターンを転写するためのホールパターン転写部HA,HBが配置されている。マスクMK0の密集部には、例えば複数のホールパターン転写部HAが第1方向Xおよび第2方向Yに沿って所定の間隔(またはピッチ)で密集した状態で配置されている。マスクMK0の孤立部には、例えば1個のホールパターン転写部HBが配置されている。なお、ホールパターン転写部HA,HB以外のハーフトーン膜2で覆われた領域をフィールド部とも言う。
マスクMK0の密集部および孤立部のホールパターン転写部HA,HBは、上記ハーフトーン膜2が除去されることで形成された平面正方形状の開口部3a,3bによって形成されている。すなわち、開口部3a,3bからマスク基板1が露出されている。
また、ホールパターン転写部HA,HBの開口部3a,3bの中央には、開口部3a,3bよりも小さい平面正方形状のメイン部4a,4bが配置されている。このメイン部4a,4bは、ウエハ上のレジスト膜にホールパターンを転写するメインの部分であり、マスク基板1の第1主面において厚さ方向に窪む凹部により形成されている。
さらに、ホールパターン転写部HA,HBの開口部3a,3b内において、メイン部4a,4bの外周にはメイン部4a,4bに接するように、平面枠状のリム部5a,5bが配置されている。
図2に示すように、メイン部4a,4bを透過した露光光Lの位相(π)は、フィールド部(ハーフトーン膜2)を透過した露光光Lの位相(π)と同相となっている。また、メイン部4a,4bを透過した露光光Lの位相(π)は、リム部5a,5bを透過した露光光Lの位(0)相に対して180度反転するようになっている。
このようなマスクMK0について評価した結果、フォーカス依存性(焦点深度(Depth Of Focus:DOF))については密集部および孤立部とも、上記メイン部を持たないハーフトーン位相シフトマスクを用いた場合よりも向上していることを確認することができた。
すなわち、メイン部を持たないハーフトーン位相シフトマスクを用いた場合、密集部のDOFは0.25μm、孤立部のDOFは0.15μmである。発明者が検討した条件(ウエハ平坦度、レンズ歪み、フォーカス検出精度、フォーカス管理制度等)では、最低限必要とされるDOFは0.25μm程度であり、メイン部を持たないハーフトーン位相シフトマスクを用いた場合、孤立部のDOFが不足していることが分かる。これに対して、図1および図2に示した位相シフトマスクを用いた場合、密集部のDOFを、0.30μmに向上でき、孤立部のDOFを、0.25μmに向上できた。
しかしながら、上記図1および図2の位相シフトマスクの場合、マスク製造時の誤差(メイン部とリム部との重ね合わせ精度、メイン部およびリム部の寸法変動等)により、特に、ウエハ上のレジスト膜において密集部におけるホールパターンの寸法が大きく変動する、すなわち、MEEF(Mask Error Enhancement Factor)が大きくなる、という問題があることを初めて見出した。
ここで、図3は、上記メイン部とリム部との重ね合わせ精度の評価結果を示すグラフ図であり、上記メイン部とリム部とで重ね合わせずれが生じた場合に、密集部のDOFの特性が基準に対してどのようにずれてしまうかを示している。メイン部とリム部とで重ね合わせずれが生じた場合、密集部分でベストフォーカスおよびフォーカス依存性の傾向が異なるようになってしまうことが分かる。
また、図4は、上記メイン部およびリム部の寸法精度の評価結果を示す表図である。図4(a)は、リム部の幅A,Bを固定にして、メイン部の幅を変えた時の密集部および孤立部のMEEFを示している。また、図4(b)は、メイン部の幅a,bを固定にして、リム部の幅を変えた時の密集部および固定部のMEEFを示している。
この図4からリム部の寸法が変動した場合(図4(b))は、MEEFが大きくなりマスク作成が困難である。また、リム部の寸法が変動した場合(図4(b))は、メイン部の寸法が変動した場合(図4(a))と比較して、ウエハ上のレジスト膜に転写されるホールパターンの寸法が大きく変動することが分かる。このことは本発明者が初めて見出した課題である。さらに、リム部の寸法が変動した場合(図4(b))の中でも、マスクMK0上の密集部の寸法精度の影響の方が、孤立部の寸法精度の影響よりもウエハ上のレジスト膜への転写結果に大きいことが分かる。これも本発明者が初めて見出した課題である。
なお、上記MEEFは、マスク上の寸法差ΔLwに対し転写されたパターンの寸法差ΔLmがどれだけ増幅されたかを表す指標であり、投影レンズの縮小率をMとすると、下記の式(1)で表される。
MEEF=ΔLm/(M・ΔLw)・・・式(1)
以上のような問題は、ウエハ上のレジスト膜にホールパターンを上手く転写できないという不具合を生じさせる。例えばレジスト膜にホールパターンが転写されないためにその下層の絶縁膜にホールを形成することができない。また、絶縁膜にホールを形成することができたとしても直径が大きくなり過ぎて下層との合わせずれが生じたのと同じ結果になる。これらにより、半導体集積回路装置の信頼性、電気的特性および歩留まりが低下する問題がある。
そこで、本発明の目的は、ウエハにホールパターンを良好に形成することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
すなわち、本発明は、マスクを用いた縮小投影露光処理によりウエハ上のレジスト膜にホールパターンを転写する工程において、ウエハ上の密集部のホールパターンは、マスク上のハーフトーン位相シフトマスク構造部で転写し、ウエハ上の孤立部のホールパターンは同相ハーフトーンエッジ強調位相シフトマスク構造部で転写するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、マスクを用いた縮小投影露光処理工程において、ウエハ上の密集部のホールパターンはマスク上のハーフトーン位相シフトマスク構造部で転写し、ウエハ上の孤立部のホールパターンは同相ハーフトーンエッジ強調位相シフトマスク構造部で転写することにより、ウエハ上のレジスト膜にホールパターンを良好に転写することができるので、ウエハにホールパターンを良好に形成することができる。
本願における用語の意味を説明すると次の通りである。
1.ウエハとは、集積回路の製造に用いるシリコン単結晶基板(一般にほぼ平面円形状)、サファイア基板、ガラス基板、その他の絶縁、反絶縁または半導体基板等並びにそれらの複合的基板を言う。また、本願において半導体集積回路装置というときは、シリコンウエハやサファイア基板等の半導体または絶縁体基板上に作られるものだけでなく、特に、そうでない旨明示された場合を除き、TFT(Thin-Film-Transistor)およびSTN(Super-Twisted-Nematic)液晶等のようなガラス等の他の絶縁基板上に作られるもの等も含むものとする。
2.デバイス面とは、ウエハの主面であって、その面にリソグラフィにより、複数のチップ領域に対応するデバイスパターンが形成される面を言う。
3.マスク(光学マスク):マスク基板上に、光を遮光するパターンや光の位相を変化させるパターンを形成したものである。実寸の数倍のパターンが形成されたレチクルも含む。マスクの第1主面とは、上記光を遮蔽するパターンや光の位相を変化させるパターンが形成されたパターン面であり、マスクの第2主面とは第1主面とは反対側の面のことを言う。
4.「遮光体」、「遮光領域」、「遮光膜」、「遮光パターン」と言うときは、その領域に照射される露光光のうち、40%未満を透過させる光学特性を有することを示す。一般に透過率が数%から30%未満のものが使われる。
5.「透明」、「透明膜」、「光透過領域」、「光透過パターン」、「透過部」と言うときは、その領域に照射される露光光のうち、60%以上を透過させる光学特性を有することを示す。一般に90%以上のものが使用される。
6.「減光」、「ハーフトーン」と言うときは、透過光量が25%以下になることを言うが、4%以上、10%以下が、必要な解像度を得られることができ、かつ、サブピークの転写を防止することができる上で好ましい。
7.ハーフトーン型位相シフトマスクとは、位相シフトマスクの一種でシフタと遮光膜を兼用するハーフトーン膜の透過率が25%以下で、それが無い部分と比較したときの位相シフト量が光の位相を反転させるハーフトーンシフタを有するものである。
8.溝シフタとは、基板溝シフタ及び基板上薄膜溝シフタ等を含む上位概念で、遮光膜やハーフトーン膜より下層の透明膜、透明基板等に凹部を形成したシフタ一般を言う。
9.基板溝シフタとは、石英等の透明マスク基板自体の表面に凹部を形成した位相シフタをいう。基板自体の表面とは、基板の表面に基板と材質が類似した膜を形成したものを含むものとする。
10.基板上薄膜溝シフタとは、基板上の遮光膜またはハーフトーン膜の下に、シフタとして作用する目的に適合した厚さのシフタ膜を形成して、そのシフタ膜に下地のマスク基板とのエッチング速度差等を利用する等して凹部を形成した溝型シフタをいう。
11.シフタの深さとは、シフタ部の基板掘り込み深さは露光波長に依存し、位相を180度(または180度の奇数倍)反転させる深さZは、Z=λ/(2(n−1))で表される。ただし、nは所定の露光波長の露光光に対する基板の屈折率、λは露光波長である。
12.転写パターンとは、マスクによってウエハ上に転写されたパターンであって、具体的にはレジストパターンおよびレジストパターンをマスクとして実際に形成されたウエハ上のパターンを言う。
13.レジストパターンとは、感光性樹脂膜(レジスト膜)をフォトリソグラフィの手法により、パターニングした膜パターンを言う。なお、このパターンには当該部分に関して全く開口のない単なるレジスト膜を含む。
14.ホールパターン(孔パターン)とは、ウエハ上で露光波長と同程度又はそれ以下の二次元的寸法を有するコンタクトホール、スルーホール等の微細パターンを言う。一般には、マスク上では正方形またはそれに近い長方形あるいは八角形等の形状であるが、ウエハ上では円形に近くなることが多い。
15.通常照明とは、非変形照明のことで、光強度分布が比較的均一な照明を言う。
16.変形照明とは、中央部の照度を下げた照明であって、斜方照明、輪帯照明、4重極照明、5重極照明等の多重極照明またはそれと等価な瞳フィルタによる超解像技術を含む。
17.スキャンニング露光とは、細いスリット状の露光帯を、ウエハとマスクに対して、スリットの長手方向と直交する方向に(斜めに移動させてもよい)相対的に連続移動(走査)させることによって、マスク上の回路パターンをウエハ上の所望の部分に転写する露光方法をいう。
18.ステップ・アンド・スキャン露光とは、上記スキャンニング露光とステッピング露光を組み合わせてウエハ上の露光すべき部分の全体を露光する方法であり、上記スキャンニング露光の下位概念に当たる。
19.ステップ・アンド・リピート露光とは、マスク上の回路パターンの投影像に対してウエハを繰り返しステップすることで、マスク上の回路パターンをウエハ上の所望の部分に転写する露光方法をいう。
20.半導体の分野では紫外線は以下のように分類する。波長が400nm程度未満で、50nm程度以上を紫外線、300nm以上を近紫外線、300nm未満、200nm以上を遠紫外線、200nm未満を真空紫外線という。なお、本願の主な実施例は200nm未満の真空紫外線領域を中心に説明したが、変更を行えば、250nm未満、200nm以上のKrFエキシマレーザによる遠紫外域でも可能であることは言うまでもない。また、100nm未満、50nm以上の紫外線の短波長端領域及び400nm程度から500nm程度の可視短波長短領域でも本発明の原理を適用することは同様に可能である。
21.焦点深度(Depth Of Focus:DOF)は、縮小投影露光光学系で安定な像を解像できる深さ方向の余裕度を言う。露光光の波長をλ、レンズ系の開口数をNAとすると、経験定数をk2として、DOF=k2・λ/NAの関係がある。
22.解像度は、露光工程(または露光装置)において、どのくらい微細な寸法のパターンを転写できるかを示す量をいう。解像度をR、露光光の波長をλ、レンズ系の開口数をNAとすると、実験定数kを用いて、R=k・λ/NAと表される。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は可能な限り省略する。
(実施の形態1)
図5は本実施の形態1のマスクMK1の密集部(第1領域)EA(左)および孤立部(第2領域)EB(右)の一例の要部平面図、図6は図5のX3−X3線およびX4−X4線の断面図を示している。この図5および図6においては、密集部EAと孤立部EBとでマスクMK1を分けて示しているが、実際は密集部EAと孤立部EBとが1つの同一のマスクMK1に形成されている。なお、図5は平面図であるが図面を見易くするためハーフトーン膜2にハッチングを付した。
マスクMK1を構成するマスク基板1は、例えば露光光に対して透明な石英ガラス基板からなり、その厚さ方向に沿って互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有している。
このマスク基板1の第1主面上には、例えば露光光を減光するハーフトーン膜(減光膜)2が堆積されている。ハーフトーン膜2は、例えばMoSi、ZrSixOy、CrFxOy、SiNxまたはSiON等のような無機膜によって形成されている。ここで、xやyは成分比率を示すサフィックスである。なお、図5は平面図であるが図面を見易くするためハーフトーン膜2にハッチングを付した。
このマスクMK1において、密集部EAには、複数のホールパターン転写部(第1のホールパターン)HCが、第1方向Xおよび第2方向Yに沿って所定の間隔(またはピッチ)で密集した状態で配置されている。ここで言う密集部EAは、ホールパターン転写部HCが、ホールパターン転写部HCのピッチ≦ホールパターン転写部HCのサイズ×6、となるように配置されている部分を指す。
各ホールパターン転写部HCの平面外形は、ハーフトーン膜2を除去することで形成された平面正方形状の開口部3cによって形成されている。この開口部3cから露出するマスク基板1部分全体が、ウエハ上のレジスト膜にホールパターンを転写するためのメイン部4cになっている。すなわち、マスクMK1の密集部EAでは、ホールパターン転写部HCの開口部3c内にメイン部4cのみが配置され、リム部は配置されていない。
なお、ホールパターン転写部HC以外のハーフトーン膜2で覆われた領域をフィールド部とも言う。ハーフトーン膜2の透過率の設定によって、サブピーク転写による異常パターンが形成される場合は、フィールド部のサブピーク転写対応箇所に、サブピーク転写防止用の遮光膜を形成しても良い。
このマスクMK1の密集部EAでは、図6の左側に示すように、メイン部4cを透過した露光光Lの位相(0)が、フィールド部(ハーフトーン膜2の単体膜)を透過した露光光Lの位相(π)に対して180度(または180度の奇数倍)反転するようになっている。すなわち、このマスクMK1において、密集部EAは、ハーフトーン位相シフトマスク構造となっている。
このように密集部EAにおいてハーフトーン位相シフトマスク構造を採用しているのは以下の理由からである。すなわち、密集部EAの場合、ハーフトーン位相シフトマスク構造を採用しても最低必要なDOF=0.25μmを満足できること、同相ハーフトーンエッジ強調位相シフトマスク構造を採用すると、例えばリム部とメイン部との重ね合わせずれが生じるとベストフォーカスおよびフォーカス依存性の傾向が異なる等、マスク製造誤差要因がウエハのレジスト膜への転写結果に与える影響が大きい(MEEFが大きい)ことからである。
このマスクMK1において、孤立部EBには、例えば1個のホールパターン転写部(第2のホールパターン)HBが孤立した状態で配置されている場合が示されている。ここで言う孤立部EBは、ホールパターン転写部HBが、ホールパターン転写部HBのピッチ>ホールパターン転写部HBのサイズ×6、となるように配置されている部分を指す。
このホールパターン転写部HBは、前記図1および図2で説明したのと同じである。すなわち、ホールパターン転写部HBの外形は、ハーフトーン膜2を除去することで形成された平面正方形状の開口部3bによって形成されている。
このホールパターン転写部HBの開口部3bの中央には、開口部3bよりも小さい平面正方形状のメイン部4bが配置されている。このメイン部4bは、ウエハ上のレジスト膜にホールパターンを転写するメインの部分であり、マスク基板1の第1主面において厚さ方向に窪む凹部6により形成されている。ホールパターン転写部HBのメイン部4bのパターンは、凹部6の底面の平面正方形状のパターンに対応している。
さらに、ホールパターン転写部HBの開口部3b内において、メイン部4bの外周にはメイン部4bに接するように、平面枠状のリム部5bが配置されている。ホールパターン転写部HBのリム部5bのパターンは、メイン部4b(すなわち、凹部6)の外周に接するように配置された平面枠状のパターンに対応している。このようにメイン部4bの面とリム部5bの面とでは高さ(マスク基板1の厚さ方向の位置)が異なっている。
なお、孤立部EBにおいても、ホールパターン転写部HB以外のハーフトーン膜2で覆われた領域をフィールド部とも言う。また、この孤立部EBにおいても、ハーフトーン膜2の透過率の設定によって、サブピーク転写による異常パターンが形成される場合は、フィールド部のサブピーク転写対応箇所に、サブピーク転写防止用の遮光膜を形成しても良い。
このマスクMK1の孤立部EBでは、図6の右側に示すように、メイン部4bを透過した露光光Lの位相(π)は、フィールド部(ハーフトーン膜2の単体膜)を透過した露光光Lの位相(π)と同相となっている。また、メイン部4bを透過した露光光Lの位相(π)は、リム部5bを透過した露光光Lの位相(0)に対して180度(または180度の奇数倍)反転するようになっている。すなわち、このマスクMK1において、孤立部EBは、同相ハーフトーンエッジ強調位相シフトマスク構造となっている。
なお、同相ハーフトーンエッジ強調位相シフトマスク構造については、例えば日本特開2005−107195号公報(これに対応する米国特許出願公開第2005/069788号(公開日:2005年3月31日))に詳細に説明されている。
このように孤立部EBについては、同相ハーフトーンエッジ強調位相シフトマスク構造を採用している理由は以下のとおりである。すなわち、孤立部EBの場合、ハーフトーン位相シフトマスク構造を採用すると最低必要なDOF=0.25μmを満足できないことと、同相ハーフトーンエッジ強調位相シフトマスク構造を採用しても、密集部EAと比較してマスク製造誤差がウエハのレジスト膜への転写結果に与える影響が少ない(MEEFが小さい)ことからである。
このように、本実施の形態1においては、マスクMK1において密集部EAはハーフトーン位相シフトマスク構造を採用し、マスクMK1において孤立部EBは同相ハーフトーンエッジ強調位相シフトマスク構造を採用することにより、密集部と孤立部との両方においてレジスト膜にホールパターンを良好に転写することができるので、ウエハの密集部と孤立部との両方にホールパターンを良好に形成することができる。例えば65nmノードのSOC(System On Chip)では、波長が193nmのArFリソグラフィで90nmあるいは80nmの直径のホールパターンを200nmピッチのものから孤立のものまで形成することが求められているが、本実施の形態1によれば実用解像度の確保が可能なため上記ホールパターンを良好に形成することができる。したがって、例えば65nmノードのSOC等のような微細パターンを持つ半導体集積回路装置の信頼性、電気的特性および歩留まりを向上させることができる。
次に、本実施の形態1のマスクMK1の製造方法の一例を図7〜図13により説明する。なお、図7〜図13はマスクMK1の製造工程中の密集部EA(左)と孤立部EB(右)の要部断面図を示している。
まず、図7に示すように、マスク基板1を用意する。マスク基板1は、例えば露光光に対して透明な石英ガラスからなり、厚さ方向に沿って互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有している。
続いて、マスク基板1の第1主面上にハーフトーン膜2を堆積する。ハーフトーン膜2は、例えばモリブデンシリサイド(MoSi)からなり、その露光光の透過率は3%〜8%であることが望ましい。ただし、ハーフトーン膜2の光の透過率は、25%以下であれば、本実施の形態1の目的を達成することが可能である。
ハーフトーン膜2の他の材料としては、例えばZrSixOy、CrFxOy、SiNx、SiON等のような無機膜が用いられている。ここで、xやyは成分比率を示すサフィックスである。
その後、ハーフトーン膜2上に遮光膜8を堆積した後、その遮光膜8上にレジスト膜10を塗布(堆積)する。遮光膜8は、例えばクロム(Cr)膜またはクロムと酸化クロムとの積層膜からなり、その露光光の透過率は、ほぼ0.1%以下である(すなわち、その遮光率が99.9%以上である)ことが望ましい。
次いで、レジスト膜10に対して電子線描画処理および現像等のような一連のリソグラフィ処理を施すことにより、図8に示すように、ホールパターン形成用のレジストパターン10aを形成する。レジストパターン10aは、上記ホールパターン転写部HB,HC(すなわち、開口部3b,3c)の形成領域が露出され、それ以外の領域(すなわち、上記フィールド部)が覆われるようなパターンとされている。
続いて、レジストパターン10aをエッチングマスクとして、ドライエッチング処理を施すことにより、レジストパターン10aから露出する遮光膜8およびハーフトーン膜2を順にエッチング(除去)する。この遮光膜8およびハーフトーン膜2のエッチング処理に際しては、エッチングガス等のようなエッチング条件を変える。このようにして、密集部EAのハーフトーン膜2に開口部3cを形成し、孤立部EBのハーフトーン膜2に開口部3bを形成する。その後、レジストパターン10aを除去する。
次いで、図9に示すように、マスク基板1の第1主面上に、残された遮光膜8やハーフトーン膜2のパターンを覆うようにレジスト膜を塗布(堆積)した後、そのレジスト膜に対して上記と同様にリソグラフィ処理を施すことにより、レジストパターン11aを形成する。レジストパターン11aは、孤立部EBの上記メイン部4bの形成領域が露出され、それ以外の領域(すなわち、密集部EAにおいては全体、孤立部EBにおいては上記フィールド部および上記リム部5b)が覆われるようなパターンとされている。
続いて、図10に示すように、レジストパターン11aをエッチングマスクとして、ドライエッチング処理を施すことにより、レジストパターン11aから露出するマスク基板1部分を所望の深さ分だけエッチング(除去)する。
これにより、孤立部EBのホールパターン転写部HB(開口部3b内)の中央に、マスク基板1の第1主面からマスク基板1の厚さ方向(マスク基板1の第1主面に直交する方向)に沿って延びる平面正方形状の凹部6を形成する。このようにマスク基板1自体を掘り込むことで凹部6を形成する上記基板溝シフタ構成とすることにより、材料費を低減できる。また、露光照射耐性の問題が無い。
ただし、マスク基板1の第1主面上に透明なシフタ膜を形成し、そのシフタ膜に凹部を形成する上記基板上薄膜溝シフタ構成としても良い。この場合、シフタ膜とマスク基板1とのエッチング選択比を大きくとることで凹部6の深さをシフタ膜の厚さに設定することができるが、シフタ膜の成膜厚さの制御性は高いので凹部6の深さを高い精度で設定することができる。したがって、位相制御性を向上させることができる。
その後、レジストパターン11aを、図11に示すように除去し、マスク基板1において、密集部EAに複数のホールパターン転写部HC(すなわち、メイン部4c)を形成するとともに、孤立部EBに孤立状態のホールパターン転写部HB(すなわち、メイン部4bおよびリム部5b)を形成する。
次いで、図12に示すように、遮光膜8上に、上記と同様にしてレジストパターン12aを形成した後、レジストパターン12aをエッチングマスクとして、ドライエッチング処理を施すことにより、レジストパターン12aから露出する遮光膜8部分を選択的にエッチング(除去)する。これにより、転写領域内のフィールド部(ハーフトーン膜2上)に遮光膜8のパターンを形成する。
その後、レジストパターン12aを図13に示すように除去することにより、本実施の形態1のマスクMK1を製造する。
ここでは、孤立部EBについて、リム部5b(開口部3b)を形成した後にメイン部4bを形成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、メイン部4bを形成した後にリム部5b(開口部3b)を形成しても良い。
次に、上記マスクMK1の孤立部EBにおけるホールパターン転写部HBの設計方法の一例を説明する。
図14は、本実施の形態1のホールパターン設計段階における光近接効果補正(Optical Proximity Correction:以下、OPCという)処理のフローチャートを示している。
まず、ホールパターンの設計データを作成する(図14の工程100)。続いて、OPC処理を施す(図14の工程101)。その後、OPC処理後の設計データを用いて転写(露光)処理のシミュレーションを行う(図14の工程102)。その結果、問題が発生した場合は、OPC処理に戻る。一方、問題が発生しない場合は、その結果に基づいてマスク作成用のデータを作成する(図14の工程103)。
ところで、本発明者の検討によれば、図4を用いて説明したように、同相ハーフトーンエッジ強調位相シフトマスク構成では、メイン部4bの寸法が変動した場合に比較して、リム部5bの寸法が変動した場合の方が、ウエハ上のレジスト膜に転写されるパターンの変動量が大きいことが初めて判明した。
そこで、本実施の形態1では、ホールパターン転写部HBの設計におけるOPC処理においては、メイン部4bの寸法を調整する。
図15は、ホールパターン転写イメージが所望のホールパターンよりも小さいサイズに仕上がっている場合のホールパターンの設計データの説明図を示している。なお、図15は平面図であるが図面を見易くするためハーフトーン膜2の形成領域にハッチングを付した。
図15(a)の左は、リム部用のマスクデータを示している。中央の平面正方形状の開口がリム部データ5D0を示している。図15(a)の中央は、メイン部用のマスクデータを示している。中央の平面正方形状の開口がメイン部データ4D0を示している。メイン部データ4D0は、リム部データ5D0よりも小さい。
図15(a)の右は、図15(a)のリム部データ5D0を持つマスクデータと、メイン部データ4D0を持つマスクデータとを合成することで作成されたマスクイメージを示している。メイン部データ4D0は、リム部データ5D0の中央に配置されている。
さらに、図15(b)は、図15(a)のマスクイメージによって、レジスト膜に転写されるホールパターン15D0の転写イメージを示している。
次に、図16は、上記の図15(b)のホールパターン15D0のサイズを所望のホールパターン15D1のサイズに仕上げるためのOPC処理の様子を示している。なお、図16は平面図であるが図面を見易くするためハーフトーン膜2の形成領域にハッチングを付した。
図16(a)の左は、リム部用のマスクデータを示している。中央の平面正方形状の開口がリム部データ5D0を示している。リム部データ5D0は図15で示したのと同じである。すなわち、本実施の形態1では、OPC処理において、リム部データ5D0の寸法を変えない。
図16(a)の中央は、メイン部用のマスクデータを示している。実線で示した中央の平面正方形状の開口がOPC処理によって作成されたメイン部データ4D1を示している。このメイン部データ4D1は、リム部データ5D0よりも小さいが、図15で示したメイン部データ4D0よりは大きな寸法に設定されている。すなわち、本実施の形態1では、OPC処理において、メイン部データ4D0の寸法をメイン部データ4D1のように変える。
図16(a)の右は、図16(a)のリム部データ5D0を持つマスクデータと、メイン部データ4D1を持つマスクデータとを合成することで作成されたマスクイメージを示している。メイン部データ4D1は、リム部データ5D0の中央に配置されている。
さらに、図16(b)は、図16(a)のマスクイメージで転写されるホールパターン15D1の転写イメージを示している。破線は図15(b)で示したホールパターン15D0の転写イメージを示している。ホールパターン15D0よりも若干大きな所望の直径を持つホールパターン15D1を作成することができる。
このように本実施の形態1のOPC処理では、ホールパターン転写部HBをより細かく補正することができるので、設計したホールパターンをより忠実にウエハ上に再現することができる。
ここでは、孤立部EBのホールパターン転写部HBのOPC処理に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、密集部のホールパターン転写部を同相ハーフトーンエッジ強調位相シフトマスク構造で形成する場合においても同様のOPC処理を適用できる。
次に、本実施の形態1のマスクMK1を用いた半導体集積回路装置の製造方法の一例を図17〜図27によって説明する。
まず、ウエハを用意する。ウエハは、例えば平面略円形状のシリコン(Si)単結晶等からなる半導体薄板からなり、厚さ方向に沿って互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有している。
続いて、ウエハの第1主面(デバイス面)に、例えばMOS・FET、ダイオード、抵抗およびキャパシタ等のような集積回路素子を形成した後、配線層を形成する。図17は、この配線層形成工程中におけるウエハ18の要部平面図、図18は図17のX5−X5線の断面図を示している。ウエハ18の主面上には、絶縁膜19aが堆積されている。絶縁膜19aは、例えば酸化シリコン(SiO等)からなり、その上面には電源供給用の配線20aが形成されている。配線20aは、例えばアルミニウム(Al)またはアルミニウム合金等からなり、相対的に幅の広いパターン部分と、相対的に幅の狭いパターン部分とを一体的に有している。
次いで、図19および図20に示すように、配線20aを覆うように絶縁膜19a上に、例えば酸化シリコンからなる絶縁膜19bを堆積した後、その絶縁膜19b上に、ポジ型のレジスト膜21を回転塗布法等によって塗布(堆積)する。図19は図17に続く配線層形成工程中におけるウエハ18の要部平面図、図20は図19のX6−X6線の断面図を示している。
続いて、このウエハ18を、後述する縮小投影露光装置のウエハ載置台(ウエハステージ)上に載せ、また、縮小投影露光装置のマスク載置台(マスクステージ)に上記マスクMK1を載せ、ウエハ18とマスクMK1との相対的位置を合わせる。
その後、図21に示すように、縮小投影露光装置の露光光源から放射された露光光LをマスクMK1および縮小レンズ系を介してウエハ18の第1主面上のレジスト膜21に照射し、マスクMK1のホールパターンをレジスト膜21に縮小投影露光する。
図21は、この縮小投影露光処理工程におけるウエハ18とマスクMK1との様子を模式的に示した断面図を示している。ウエハ18の第1主面(レジスト膜21が堆積された面)と、マスクMK1の第1主面(ハーフトーン膜2の形成面)とが対向するように配置されている。ウエハ18とマスクMK1との間には、縮小投影露光装置の縮小レンズ系が介在されるが、この図21では露光光Lの照射位置関係を分かり易くするために省略している。
上記露光光Lは、マスクMK1の第2主面から入射し、マスクMK1を介してマスクMK1の第1主面から放射され、さらに、上記縮小投影レンズ系を介して縮小されてウエハ18の第1主面上のレジスト膜21に到達するようになっている。
ここでは、メインのホールパターンをウエハ18上で、例えば100±10nmに形成するような条件で露光した。露光光Lは、例えばArFエキシマレーザ光(波長=193nm)を用いた。露光光源は、輪帯照明(例えば2/3Annular)を用いた。開口数NAは、例えば0.85、σ値は、例えば0.57/0.85である。縮小比は、例えば4:1である。縮小投影露光装置としてはスキャナを用いた。
このような縮小投影露光処理の後、レジスト膜21に対して現像処理を施すことにより、図22および図23に示すように、レジストパターン21aを形成する。図22は図21に続く配線層形成工程中におけるウエハ18の要部平面図、図23は図22のX7−X7線の断面図を示している。
レジストパターン21aは、ホールパターン15a,15b内の絶縁膜19b上面部分が露出され、それ以外の領域が覆われるように形成されている。このホールパターン15aは、マスクMK1の密集部のホールパターン転写部HCが転写されることで形成された開口パターンであり、配線20aの相対的に幅の広いパターン部分の範囲内に密集状態で配置されている。一方、ホールパターン15bは、マスクMK1の孤立部のホールパターン転写部HBが転写されることで形成された開口パターンであり、複数のホールパターン15aから離れた位置に、配線20aの相対的に幅の狭いパターン部分に重なるように孤立状態で配置されている。
本実施の形態1によれば、マスクMK1の密集部EAをハーフトーン位相シフトマスク構造とし、マスクMK1の孤立部EBを同相ハーフトーンエッジ強調位相シフトマスク構造とすることにより、ウエハ18の密集部EAおよび孤立部EBの両方の領域において実用解像度を確保することができる。
また、マスクMK1の密集部EAをハーフトーン位相シフトマスク構造としたことにより、マスク製造誤差に起因するウエハ18上のレジスト膜21でのパターン転写結果への影響を小さくすることができる。
これらにより、ウエハ18の密集部および孤立部の両方の領域のレジスト膜21にホールパターン15a,15bを良好に形成(転写)することができる。したがって、微細パターンを持つ半導体集積回路装置の信頼性、電気的特性および歩留まりを向上させることができる。
次いで、レジストパターン21aをエッチングマスクとして、そこから露出する絶縁膜19bをエッチング(除去)した後、レジストパターン21aを除去することにより、図24および図25に示すように、絶縁膜19bにスルーホール(第1のホール、第2のホール)25a,25bを形成する。図24は図22に続く配線層形成工程中におけるウエハ18の要部平面図、図25は図24のX8−X8線の断面図を示している。
スルーホール25a,25bの底面からは配線20aの上面一部が露出されている。スルーホール25aは、上記ホールパターン15aによって形成された開口パターンであり、配線20aの相対的に幅の広いパターン部分の範囲内に密集状態で形成されている。一方、スルーホール25bは、上記ホールパターン15bによって形成された開口パターンであり、複数のスルーホール25aから離れた位置に、配線20aの相対的に幅の狭いパターン部分に重なるように孤立状態で形成されている。
続いて、図26および図27に示すように、スルーホール25a,25b内にプラグ27a,27bを形成した後、絶縁膜19b上に配線20b,20cを形成する。図26は図24に続く配線層形成工程中におけるウエハ18の要部平面図、図27は図26のX9−X9線の断面図を示している。
プラグ27a,27bは、相対的に厚いメインメタルと、その外周(側面および底面)に形成された相対的に薄いバリアメタルとを有している。メインメタルは、例えばタングステンによって形成され、バリアメタルは、例えば窒化チタンによって形成されている。
プラグ27a,27bを形成するには、例えば次のようにする。まず、図24および図25に示した段階のウエハ18の第1主面の絶縁膜19b上に、上記バリアメタルをスパッタリング法等により堆積する。これにより、スルーホール25a,25b内(側壁面および底面)にもバリアメタルが形成される。
続いて、バリアメタル上に、上記メインメタルを化学気相成長法(CVD(Chemical Vapor Deposition)法)等によって堆積する。これにより、スルーホール25a,25b内にもバリアメタルを介してメインメタルが埋め込まれる。
その後、そのメインメタルとバリアメタルとを化学機械研磨法(CMP(Chemical Mechanical Polishing))によって研磨し、スルーホール25a,25bの外部の不要なメインメタルとバリアメタルとを除去する。このようにして、スルーホール25a,25b内にプラグ27a,27bを形成する。
配線20b,20cは、例えばアルミニウム(Al)またはアルミニウム合金によって形成されている。一方の配線20bは、その相対的に幅広のパターン部分が下層の配線20aの相対的に幅広のパターン部分と重なるように配置されており、その重なり部分において複数のプラグ27aを通じて下層の配線20aと電気的に接続されている。他方の配線20cは、その一部が下層の配線20aの相対的に幅の狭いパターン部分と重なるように配置されており、その重なり部分において1つのプラグ27bを通じて下層の配線20aと電気的に接続されている。
このような配線20b,20cは、ウエハ18の第1主面上の絶縁膜19b上に、例えばアルミニウム(Al)またはアルミニウム合金をスパッタリング法等により堆積した後、これをリソグラフィ処理およびエッチング処理を経てパターニングすることにより形成されている。
次に、本実施の形態1の半導体集積回路装置の露光工程で使用した縮小投影露光装置の一例を説明する。
図28は、その縮小投影露光装置であるスキャナ28の説明図である。スキャナ28は、例えば縮小比4:1の走査型縮小投影露光装置である。スキャナ28の露光光源28aから発する露光光Lは、フライアイレンズ28b、アパーチャ28c、コンデンサレンズ28d1,28d2およびミラー28eを介してマスク(レチクル)MK1を照明する。
光学条件のうち、コヒーレントファクタはアパーチャ28fの開口部の大きさを変化させることにより調整した。マスクMK1の第1主面上には異物付着によるパターン転写不良等を防止するためのペリクルPEが設けられている。マスクMK1上に描かれたマスクパターンは、縮小投影レンズ28gを介してウエハ18の第1主面のレジスト膜に投影される。
なお、マスクMK1は、マスク位置制御手段28hおよびミラー28i1で制御されたマスクステージ28i2上に載置され、その中心と縮小投影レンズ28gの光軸とは正確に位置合わせがなされている。マスクMK1は、その第1主面がウエハ18に対向するようにマスクステージ28i2上に載置されている。露光光Lは、マスクMK1の第2主面から第1主面に向かって照射される。
ウエハ18は、試料台28j上に真空吸着されている。試料台28jは、縮小投影レンズ28gの光軸方向、すなわち、試料台28jのウエハ載置面に垂直な方向(Z方向)に移動可能なZステージ28k上に載置され、さらに試料台28jのウエハ載置面に平行な方向に移動可能なXYステージ28m上に搭載されている。Zステージ28k及びXYステージ28mは、主制御系28nからの制御命令に応じてそれぞれの駆動手段28p,28qによって駆動されるので、所望の露光位置に移動可能である。その位置はZステージ28kに固定されたミラー28rの位置として、レーザ測長器28sで正確にモニタされている。また、ウエハ18の表面位置は、通常の露光装置が有する焦点位置検出手段で計測される。計測結果に応じてZステージ28kを駆動させることにより、ウエハ18の主面は常に縮小投影レンズ28gの結像面と一致させることができる。
マスクMK1とウエハ18とは、縮小比に応じて同期して駆動され、露光領域がマスクMK1の主面を走査しながらマスクパターンをウエハ18の主面のレジスト膜に縮小転写する。このとき、ウエハ18の主面位置も上述の手段によりウエハ18の走査に対して動的に駆動制御される。アライメント検出光学系28tは、マスクMK1とウエハ18との相対的な平面位置合わせに使用する。主制御系28nはネットワーク装置28uと電気的に接続されており、スキャナ28の状態の遠隔監視等が可能となっている。
次に、図29は上記スキャナ28のスキャンニング露光動作を模式的に示した説明図を示し、図30はスキャナ28の露光領域を抜き出して模式的に示した説明図を示している。なお、図29および図30では図面を見易くするため一部にハッチングを付す。
スキャナ28を用いたスキャンニング露光処理では、マスクMK1とウエハ18とを各々の主面を平行に保ちながら相対的に逆方向に水平移動させる。すなわち、マスクMK1とウエハ18とは鏡面対称の関係になるので、露光処理に際し、マスクMK1のスキャン(走査)方向と、ウエハ18のスキャン(走査)方向とは、図29の矢印で示すステージスキャン方向G,Hに示すように逆向きになる。駆動距離は、縮小比4:1の場合、マスクMK1の移動量の4に対して、ウエハ18の移動量は1になる。
このとき、露光光Lを、アパーチャ28fの平面長方形状のスリット28fsを通じてマスクMK1に照射する。すなわち、縮小投影レンズ28gの有効露光領域28ga(図30参照)内に含まれるスリット状の露光領域(露光帯)SA1を実効的な露光領域として用いる。特に限定されないが、そのスリット28fsの幅(短方向寸法)は、通常、ウエハ18上において、例えば4〜7mm程度である。
そのスリット状の露光領域SA1を、スリット28fsの幅(短)方向(すなわち、スリット28fsの長手方向に対して直交または斜めに交差する方向)に連続移動(走査)させ、さらに結像光学系(縮小投影レンズ28g)を介してウエハ18の主面に照射する。これにより、マスクMK1の転写領域内のマスクパターン(集積回路パターン、ホールパターン)をウエハ18の複数のチップ領域CAの各々に転写する。なお、ここでは、スキャナ28の機能を説明するために必要な部分のみを示したが、その他の通常のスキャナに必要な部分は通常の範囲で同様である。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、マスクMK1の製造に際して一般的に使用されているハーフトーン位相シフトマスク用ブランクスを用いた場合について説明した。しかし、この場合、前記実施の形態1で示した孤立部EBのメイン部4bを形成するのにエッチングマスクとして使用したレジスト膜を除去する際に、レジスト膜とマスク基板1とのエッチング選択比の関係で、図31に示すように、凹部6の側面とマスク基板1の第1主面とが交差する部分に形成される角部の形状が劣化し、所望の光学的特性を得ることができない場合がある。
また、メイン部4bの形成後にリム部5bを形成する場合についてもハーフトーン膜2をエッチングする際にハーフトーン膜2とマスク基板1とのエッチング選択比の関係で、同様の上記角部の形状の劣化し、所望の光学的特性を得ることができない場合がある。
本実施の形態2では、このような問題を回避するための方法について説明する。図32〜図39は本実施の形態2のマスクの製造工程中の要部断面図を示している。
まず、図32に示すように、エッチングストッパ膜30を持つマスクブランクスを用意する。エッチングストッパ膜30は、マスク基板1の第1主面と、ハーフトーン膜2との間に介在されている。
エッチングストッパ膜30は、マスク基板1およびハーフトーン膜2に対して大きなエッチング選択比をとることができるような材料からなり、その選択比は、2以上、3以下が望ましい。
選択比が2以上であれば、マスク基板1に凹部6を形成するためのエッチングの際に、エッチングストッパ膜30がマスク基板1の第1主面に対して平行な方向にエッチングされるのを防止できるので、マスク基板1に形成される凹部6の平面寸法がマスク基板1の第1主面に平行な方向に広がってしまうのを防止することができる。また、選択比が3以下であれば、マスク基板1に形成される凹部6の深さ(マスク基板1の第1主面に対して垂直な方向の凹部6の長さ)を制御し易い。
エッチングストッパ膜30の材料としては、例えば酸化ハフニウムを主成分とする膜、AlとSnOとを有する膜、クロム酸化膜またはクロム窒化膜等を用いることが望ましい。
なお、このようなマスクブランクスは、例えばマスク基板1を用意し、その第1主面上に、エッチングストッパ膜30、ハーフトーン膜2および遮光膜8を下層から順に堆積した後、その遮光膜8上にレジスト膜10を塗布(堆積)することで得られる。
続いて、前記実施の形態1と同様にレジスト膜10に対してリソグラフィ処理を施すことにより、図33に示すように、ホールパターン形成用のレジストパターン10aを形成した後、レジストパターン10aをエッチングマスクとして、ドライエッチング処理を施すことにより、レジストパターン10aから露出する遮光膜8およびハーフトーン膜2を順にエッチング(除去)する。
この遮光膜8およびハーフトーン膜2のエッチング処理においては、エッチングガス等のようなエッチング条件を変える。ハーフトーン膜2のエッチング処理においては、ハーフトーン膜2とエッチストッパ層20とのエッチング選択比が大きくなる条件、すなわち、ハーフトーン膜2のエッチレートの方が、エッチングストッパ膜30のエッチレートよりも高くなる条件で行う。このようにして、密集部EAのハーフトーン膜2に開口部3cを形成し、孤立部EBのハーフトーン膜2に開口部3bを形成する。
その後、レジストパターン10aを除去する。この際、開口部3b,3cの底部にはエッチングストッパ膜30が残されており、これによりマスク基板1の第1主面が覆われているので、レジストパターン10aの除去によりマスク基板1の第1主面がエッチングされてしまうことも無い。
次いで、図34に示すように、マスク基板1の第1主面上に、残された遮光膜8やハーフトーン膜2のパターンを覆うようにレジスト膜を塗布(堆積)した後、そのレジスト膜に対して上記と同様にリソグラフィ処理を施すことにより、上記と同様のレジストパターン11aを形成する。
なお、レジストパターン11aは、エッチングストッパ膜30が形成されていない場合、開口部3b,3cの底部においてマスク基板1の第1主面に直接接触するが、本実施の形態2ではエッチングストッパ膜30が形成されているのでレジストパターン11aがマスク基板1の第1主面に直接接触することもない。
続いて、図35に示すように、レジストパターン11aをエッチングマスクとして、ドライエッチング処理を施すことにより、レジストパターン11aから露出するエッチングストッパ膜30およびマスク基板1部分を所望の深さ分だけエッチング(除去)する。
これにより、孤立部EBのホールパターン転写部HB(開口部3b内)の中央に、上記と同様の凹部6を形成する。本実施の形態2でも上記基板溝シフタ構成とすることにより、材料費を低減できる。また、露光照射耐性の問題が無い。ただし、上記基板上薄膜溝シフタ構成とすることにより、凹部6の深さを高い精度で設定することができるので、位相制御性を向上させることができる。
その後、レジストパターン11aを図36に示すように除去する。この際、開口部3bの凹部6を除く底部および開口部3cの底部にはエッチングストッパ膜30が残されており、これによりマスク基板1の第1主面が覆われているので、レジストパターン11aの除去により開口部3bの底部のリム部5b形成領域のマスク基板1の第1主面や開口部3cの底部のマスク基板1の第1主面がエッチングされてしまうことも無い。すなわち、開口部3b内において凹部6の側面とマスク基板1の第1主面とが交差する部分に形成される角部の形状が劣化することも無い。
次いで、図37に示すように、遮光膜8上に、上記と同様にしてレジストパターン12aを形成した後、そのレジストパターン12aをエッチングマスクとして、ドライエッチング処理を施すことにより、レジストパターン12aから露出する遮光膜8部分を選択的にエッチング(除去)する。これにより、転写領域内のフィールド部(ハーフトーン膜2上)に遮光膜8のパターンを形成する。
続いて、図38に示すように、開口部3b,3cから露出するエッチングストッパ膜30を選択的に除去する。このエッチング処理においては、マスク基板1およびハーフトーン膜2と、エッチストッパ層20とのエッチング選択比が大きくなる条件、すなわち、エッチングストッパ膜30のエッチレートの方が、マスク基板1およびハーフトーン膜2のエッチレートよりも高くなる条件で行う。これによりエッチングストッパ膜30を除去する際に開口部3b,3cから露出するマスク基板1の第1主面がエッチングされてしまうことも無い。
このようにしてマスク基板1において、密集部EAに複数のホールパターン転写部HC(すなわち、メイン部4c)を形成するとともに、孤立部EBに孤立状態のホールパターン転写部HB(すなわち、メイン部4bおよびリム部5b)を形成する。
その後、レジストパターン12aを図39に示すように除去することにより、本実施の形態2のマスクMK2を製造する。
ここでは、孤立部EBについて、リム部5b(開口部3b)を形成した後にメイン部4bを形成する場合について説明したが、これに限定されるものではなく、メイン部4bを形成した後にリム部5b(開口部3b)を形成しても良い。
なお、エッチングストッパ膜を有する位相シフトマスクの製造技術については、例えば本願発明者を含む日本特開2005−321699号公報(これに対応する米国特許出願番号11/119,911号(出願日:2005年5月3日))に詳細に説明されている。
次に、図40は本実施の形態2のマスクMK2の密集部(左)および孤立部(右)の一例の断面図を示している。なお、マスクMK2の平面図は図5と同じなので省略する。
ハーフトーン膜2およびエッチングストッパ膜30の重ね膜の露光光Lの透過率は、4〜10%であることが好ましいが、25%以下であれば本目的を達成することができる。ただし、いわゆるサブピーク転写による異常パターンが転写される可能性がある場合は、遮光膜8を配置しても良い。
このマスクMK2の密集部EAでは、図40の左側に示すように、メイン部4cを透過した露光光Lの位相(0)が、フィールド部(ハーフトーン膜2およびエッチングストッパ膜30の重ね膜)を透過した露光光Lの位相(π)に対して180度(または180度の奇数倍)反転するようになっている。すなわち、このマスクMK1において、密集部EAは、前記実施の形態1と同様にハーフトーン位相シフトマスク構造となっている。
このマスクMK1の孤立部EBでは、図40の右側に示すように、メイン部4bを透過した露光光Lの位相(π)は、フィールド部(ハーフトーン膜2およびエッチングストッパ膜30の重ね膜)を透過した露光光Lの位相(π)と同相となっている。また、メイン部4bを透過した露光光Lの位相(π)は、リム部5bを透過した露光光Lの位相(0)に対して180度(または180度の奇数倍)反転するようになっている。すなわち、このマスクMK2において、孤立部EBは、前記実施の形態1と同様に同相ハーフトーンエッジ強調位相シフトマスク構造となっている。
このような本実施の形態2によれば、前記実施の形態1で得られた効果の他に、以下の効果を得ることができる。
すなわち、同相ハーフトーンエッジ強調構造のホールパターン転写部HBにおけるメイン部4bにおいて、凹部6の側面とマスク基板1の第1主面とが交差する部分に形成される角部の形状を良好にすることができるため、所望の光学的特性を得ることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態3では、密集部露光用のマスクと、孤立部露光用のマスクとの2枚のマスクを用意し、ウエハ上の同一のレジスト膜に2度に分けて縮小投影露光する。露光後のウエハには最終的に密集部のホールパターンと孤立部のホールパターンとの両方が合成されて形成される。
図41は本実施の形態3の密集部露光用のマスク(第1マスク)MK3Aの一例の要部平面図、図42は本実施の形態3の孤立部露光用のマスク(第2マスク)MK3Bの一例の要部平面図をそれぞれ示している。なお、図41のX3−X3線の断面図は図6または図40の左側と同じである。また、図42のX4−X4線の断面図は図6または図40の右側と同じである。なお、図41および図42は平面図であるが図面を見易くするためハーフトーン膜2の形成領域にハッチングを付した。
マスクMK3A,MK3Bは、互いに分離された全く別体のものである。密集部露光用のマスクMK3Aは上記ハーフトーン位相シフトマスク構造とされ、孤立部露光用のマスクMK3Bは上記同相ハーフトーンエッジ強調位相シフトマスク構造とされている。
マスクMK3A,MK3Bは、それぞれの合わせ精度が重要になるため、それぞれのマスクにそれぞれのマスクの合わせ確認用のマークを設ける必要がある。
マスクMK3Aにおいてウエハのスクライブ領域に対応する露光領域には、密集部用の基準マークと、密集部用のホールパターン合わせマークとが形成されている。図43は、マスクMK3Aを用いた露光処理により、ウエハ18の第1主面のスクライブ領域SRに転写(露光)される密集部用の基準マークパターンMAと、密集部用のホールパターン合わせマークパターンMH1とを示している。
密集部用の配線パターン基準マークパターンMM1は、マスクMK3A,MK3Bとは別の配線パターン露光用のマスクに形成された密集部用の配線パターン基準マークがウエハ18に転写(露光)されたパターンである。
この密集部用の配線パターン基準マークパターンMM1と、密集部用のホールパターン合わせマークパターンMH1とは平面的に重なるように配置されている。これにより、密集部における配線パターンとホールパターンとの相対位置合わせの状態を確認することができる。
一方、マスクMK3Bにおいてウエハのスクライブ領域に対応する露光領域には、孤立部合わせマークと、孤立部用のホールパターン合わせマークが形成されている。図44は、マスクMK3Bを用いた露光処理により、ウエハ18の第1主面のスクライブ領域SRに転写(露光)される孤立部用の合わせマークパターンMBと、孤立部用のホールパターン合わせマークパターンMH2とを示している。
孤立部用の配線パターン基準マークパターンMM2は、マスクMK3A,MK3Bとは別の上記配線パターン露光用のマスクに形成された孤立部用の配線パターン基準マークがウエハ18に転写(露光)されたパターンである。
この孤立部用の配線パターン基準マークパターンMM2と、孤立部用のホールパターン合わせマークパターンMH2とは平面的に重なるように配置されている。これにより、孤立部における配線パターンとホールパターンとの相対位置合わせの状態を確認することができる。
本実施の形態3では、このような2枚のマスクMK3A,MK3Bを用いて、ウエハ18の第1主面上の同一のレジスト膜に縮小投影露光する。例えば次のようにする。
まず、図17〜図20で説明した工程までを経た後、スキャナ28のマスクステージ28i2にマスクMK3Aを載せて、マスクMK3Aとウエハ18との相対的な平面位置を合わせた後、図21を用いて説明したのと同様に、マスクMK3Aの密集部のホールパターンをウエハ18の第1主面上のレジスト膜21に縮小投影露光する。
続いて、マスクMK3Aに代えてマスクMK3Bをスキャナ28のマスクステージ28i2に載せて、マスクMK3Bと上記ウエハ18との相対的な平面位置を合わせた後、図21を用いて説明したのと同様に、マスクMK3Bの孤立部のホールパターンをウエハ18の第1主面上のレジスト膜21に縮小投影露光する。なお、マスクMK3A,MK3Bの露光順序は逆でも良い。
このように本実施の形態3においては、密集部のホールパターンと、孤立部のホールパターンとをそれぞれ別々のマスクMK3A,MK3Bを用い2回に分けて、同一のウエハ18の同一のレジスト膜21に露光(転写)した後、現像処理を施すことにより、レジストパターン21aを形成する。なお、レジストパターン21aの形状は前記実施の形態1で説明したのと同じである。
図45はマスクMK3A,MK3Bの合成データを示した説明図である。また、図46は、マスクMK3A,MK3Bを用いた重ね露光処理によりウエハ18の第1主面上に形成されるレジストパターン21aの平面図である。露光後のウエハ18には最終的に密集部のホールパターン15aと孤立部のホールパターン15bとの両方が合成されて転写される。なお、図45は平面図であるが図面を見易くするためハーフトーン膜2の形成領域にハッチングを付した。
また、図47は、マスクMK3A,MK3Bの重ね露光処理により、ウエハ18の第1主面のスクライブ領域SRに転写(露光)されるマークパターンを示している。密集部転写用のマスクMK3Aの基準マークパターンMAと、孤立部転写用のマスクMK3Bの合わせマークパターンMBとは平面的に重なるように配置されている。
これにより、密集部用の基準マークパターンMAと、孤立部用の合わせマークパターンMBとの相対的な位置合わせの状態(重なり方)により、2枚のマスクMK3A,MK3Bの相対的な位置合わせの状態を確認できる。
また、密集部用のホールパターン合わせマークパターンMH1と、密集部用の配線パターン基準マークパターンMM1との相対的な位置合わせの状態(重なり方)により、密集部における配線パターンとホールパターンとの相対的な位置合わせの状態を確認できる。
さらに、孤立部用のホールパターン合わせマークパターンMH2と、孤立部用の配線パターン基準マークパターンMM2との相対的な位置合わせの状態(重なり方)により、孤立部における配線パターンとホールパターンとの相対的な位置合わせの状態を確認できる。
このような本実施の形態3によれば、前記実施の形態1,2で得られた効果の他に以下の効果を得ることができる。
すなわち、密集部と孤立部とで露光用のマスクMK3A,MK3Bを分けたことにより、それぞれのマスクMK3A,MK3Bの作成精度を向上させることができる。
また、マスクMK3A,MK3Bの作成精度の向上や欠陥発生率の低減を実現できるので、マスクの信頼性を向上させることができる。
また、マスクMK3A,MK3Bの作成精度の向上や欠陥発生率の低減を実現できるので、マスクの納期を短縮することができる。
さらに、双方のマスクMK3A,MK3Bの位置合わせマークを形成することにより、双方のマスクMK3A,MK3Bの相対的な位置合わせの状態を確認することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発
明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可
能であることは言うまでもない。
例えば露光光としてKrFエキシマレーザ光(波長=248nm)を用いても良い。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である半導体集積回路装置の製造方法に適用した場合について説明したが、それに限定されるものではなく種々適用可能であり、例えば液晶表示装置、マイクロマシン、センサまたは磁気ヘッド等のような半導体集積回路装置以外のものの製造方法にも適用できる。液晶表示装置においてウエハは表示部形成用のガラス基板となる。マイクロマシンやセンサにおいてウエハは半導体基板となる。
本発明は、半導体集積回路装置の製造業に適用できる。
評価対象のマスクの一例の要部平面図である。 図1のX1−X1線およびX2−X2線の断面図である。 評価対象のマスクのメイン部とリム部との重ね合わせ精度の評価結果を示すグラフ図である。 評価対象のマスクのメイン部およびリム部の寸法精度の評価結果を示す表図である。 本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造方法で用いるマスクの密集部(左)および孤立部(右)の一例の要部平面図である。 図5のX3−X3線およびX4−X4線の断面図である。 図5のマスクの製造工程中の密集部(左)および孤立部(右)の要部断面図である。 図7に続くマスクの製造工程中の密集部(左)および孤立部(右)の要部断面図である。 図8に続くマスクの製造工程中の密集部(左)および孤立部(右)の要部断面図である。 図9に続くマスクの製造工程中の密集部(左)および孤立部(右)の要部断面図である。 図10に続くマスクの製造工程中の密集部(左)および孤立部(右)の要部断面図である。 図11に続くマスクの製造工程中の密集部(左)および孤立部(右)の要部断面図である。 図12に続くマスクの製造工程中の密集部(左)および孤立部(右)の要部断面図である。 本発明の一実施の形態の半導体集積回路装置の製造工程で用いるマスクのホールパターン設計段階における光近接効果補正処理のフローチャート図である。 ホールパターン転写イメージが所望のホールパターンよりも小さいサイズに仕上がっている場合のホールパターンの設計データの説明図である。 図15(b)のホールパターンのサイズを所望のホールパターンのサイズに仕上げるためのOPC処理の様子を示した説明図である。 本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の配線層形成工程中におけるウエハの要部平面図である。 図17のX5−X5線の断面図である。 図17に続く配線層形成工程中におけるウエハの要部平面図である。 図19のX6−X6線の断面図である。 図19に続く配線層形成工程中の縮小投影露光処理工程におけるウエハとマスクとの様子を模式的に示した断面図である。 図21に続く配線層形成工程中におけるウエハの要部平面図である。 図22のX7−X7線の断面図である。 図22に続く配線層形成工程中におけるウエハの要部平面図である。 図24のX8−X8線の断面図である。 図24に続く配線層形成工程中におけるウエハの要部平面図である。 図26のX9−X9線の断面図である。 本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程(露光工程)で用いた縮小投影露光装置の説明図である。 図28の縮小投影露光装置のスキャンニング露光動作を模式的に示した説明図である。 図28の縮小投影露光装置の露光領域を抜き出して模式的に示した説明図である。 本発明者が検討したマスクの製造上の不具合を説明するためのマスクの要部断面図である。 本発明の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造方法で用いるマスクの製造工程中の密集部(左)および孤立部(右)の要部断面図である。 図32に続くマスクの製造工程中の密集部(左)および孤立部(右)の要部断面図である。 図33に続くマスクの製造工程中の密集部(左)および孤立部(右)の要部断面図である。 図34に続くマスクの製造工程中の密集部(左)および孤立部(右)の要部断面図である。 図35に続くマスクの製造工程中の密集部(左)および孤立部(右)の要部断面図である。 図36に続くマスクの製造工程中の密集部(左)および孤立部(右)の要部断面図である。 図37に続くマスクの製造工程中の密集部(左)および孤立部(右)の要部断面図である。 図38に続くマスクの製造工程中の密集部(左)および孤立部(右)の要部断面図である。 図32〜図39のマスクの製造方法により作成されたマスクの密集部(左)および孤立部(右)の一例の断面図である。 本発明の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造方法で用いる密集部露光用のマスクの一例の要部平面図である。 本発明の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造方法で用いる孤立部露光用のマスクの一例の要部平面図である。 図41のマスクによりウエハのスクライブ領域に露光されたマークパターンを示すウエハの要部平面図である。 図42のマスクによりウエハのスクライブ領域に露光されたマークパターンを示すウエハの要部平面図である。 図41のマスクと図42のマスクとの合成データを示した説明図である。 図41のマスクと図42のマスクとを用いた重ね露光処理によりウエハの第1主面上のレジスト膜に形成されるレジストパターンの平面図である。 図41のマスクと図42のマスクとの重ね露光によりウエハのスクライブ領域に露光されたマークパターンを示すウエハの要部平面図である。
符号の説明
1 マスク基板
2 ハーフトーン膜(減光膜)
3a,3b,3c 開口部
4a,4b,4c メイン部
4D0 メイン部データ
4D1 メイン部データ
5a,5b リム部
5D0 リム部データ
6 凹部
8 遮光膜
10 レジスト膜
10a レジストパターン
11a レジストパターン
12a レジストパターン
15D0 ホールパターン
15D1 ホールパターン
15a ホールパターン
15b ホールパターン
18 ウエハ
19a,19b 絶縁膜
20a,20b,20c 配線
21 レジスト膜
21a レジストパターン
25a スルーホール(第1のホール)
25b スルーホール(第2のホール)
27a,27b プラグ
28 スキャナ
28a 露光光源
28b フライアイレンズ
28c アパーチャ
28d1,28d2 コンデンサレンズ
28e ミラー
28f アパーチャ
28fs スリット
28g 縮小投影レンズ
28ga 有効露光領域
28h マスク位置制御手段
28i1 ミラー
28i2 マスクステージ
28j 試料台
28k Zステージ
28m XYステージ
28n 主制御系
28p,28q 駆動手段
28r ミラー
28s レーザ測長器
28t アライメント検出光学系
28u ネットワーク装置
30 エッチングストッパ膜
MK0 マスク
MK1 マスク
MK2 マスク
MK3A マスク(第1マスク)
MK3B マスク(第2マスク)
HA ホールパターン転写部
HB ホールパターン転写部(第2のホールパターン)
HC ホールパターン転写部(第1のホールパターン)
EA 密集部(第1領域)
EB 孤立部(第2領域)
PE ペリクル
MM1 配線パターン基準マークパターン
MM2 配線パターン基準マークパターン
MH1 ホールパターン合わせマークパターン
MH2 ホールパターン合わせマークパターン
MA 基準マークパターン
MB 合わせマークパターン

Claims (15)

  1. 以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法;
    (a)厚さ方向に沿って互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を持つウエハを用意する工程、
    (b)前記ウエハの前記第1主面に集積回路素子を形成する工程、
    (c)前記ウエハの前記第1主面上に絶縁膜を堆積する工程、
    (d)前記絶縁膜上にレジスト膜を塗布する工程、
    (e)前記レジスト膜に、マスクを介して露光光を照射することにより、前記マスクの第1領域に配置された第1のホールパターンを縮小投影露光するとともに、前記マスクの第2領域において前記第1のホールパターンの配置に比べて疎らに配置された第2のホールパターンを縮小投影露光する工程、
    (f)前記(e)工程後の前記レジスト膜に現像処理を施すことにより、前記第1のホールパターンおよび前記第2のホールパターンの転写領域に開口部を持つレジストパターンを形成する工程、
    (g)前記レジストパターンをエッチングマスクとして、前記絶縁膜にエッチング処理を施すことにより、前記絶縁膜に前記マスクの前記第1のホールパターンに対応する第1のホールを形成するとともに、前記絶縁膜に前記マスクの前記第2のホールパターンに対応する第2のホールを形成する工程、
    (h)前記エッチング処理後、前記レジストパターンを除去する工程を有し、
    前記マスクは、
    厚さ方向に沿って互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有するマスク基板、
    前記マスク基板の前記第1主面上に堆積され、前記マスクを透過する前記露光光を減光する減光膜を有しており、
    前記マスクの前記第1領域の前記第1のホールパターンは、前記減光膜を開口することで形成され、
    前記第1のホールパターンを透過した露光光は、前記減光膜を透過した露光光の位相に対して反転するようになっており、
    前記マスクの前記第2領域の前記第2のホールパターンは、
    前記減光膜を開口することで形成された開口領域内に配置されたメイン部、
    前記開口領域内において前記メイン部の外周に接するように形成されたリム部を有しており、
    前記メイン部を透過した露光光および前記減光膜を透過した露光光の位相は同相になるようになっており、
    前記リム部を透過した露光光の位相は、前記メイン部を透過した露光光および前記減光膜を透過した露光光の位相に対して反転するようになっている。
  2. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記マスクの前記第2のホールパターンの設計工程における近接効果補正処理では、前記第2のホールパターンの前記メイン部の寸法を調整する。
  3. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第2のホールパターンの前記メイン部は、前記マスク基板の厚さ方向に窪む凹部により形成されている。
  4. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記マスクの前記第1領域では、前記第1のホールパターンのピッチ≦前記第1のホールパターンのサイズ×6であり、
    前記マスクの前記第2領域では、前記第2のホールパターンのピッチ>前記第2のホールパターンのサイズ×6である。
  5. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記マスク基板の前記第1主面と前記減光膜との間に、前記マスク基板および前記減光膜に対する選択性を有するエッチングストッパ層を設けたものである。
  6. 以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法;
    (a)厚さ方向に沿って互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を持つウエハを用意する工程、
    (b)前記ウエハの前記第1主面に集積回路素子を形成する工程、
    (c)前記ウエハの前記第1主面上に絶縁膜を堆積する工程、
    (d)前記絶縁膜上にレジスト膜を塗布する工程、
    (e)前記レジスト膜に、第1マスクを介して露光光を照射することにより、前記第1マスクに配置された第1のホールパターンを縮小投影露光する工程、
    (f)前記レジスト膜に、前記第1マスクとは別体の第2マスクを介して露光光を照射することにより、前記第2マスクにおいて前記第1マスクの前記第1のホールパターンの配置に比べて疎らに配置された第2のホールパターンを縮小投影露光する工程、
    (g)前記(e),(f)工程後の前記レジスト膜に現像処理を施すことにより、前記第1のホールパターンおよび前記第2のホールパターンの転写領域に開口部を持つレジストパターンを形成する工程、
    (h)前記レジストパターンをエッチングマスクとして、前記絶縁膜にエッチング処理を施すことにより、前記絶縁膜に前記第1マスクの前記第1のホールパターンに対応する第1のホールを形成するとともに、前記絶縁膜に前記第2マスクの前記第2のホールパターンに対応する第2のホールを形成する工程、
    (i)前記エッチング処理後、前記レジストパターンを除去する工程を有し、
    前記第1マスクは、
    厚さ方向に沿って互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有する第1マスク基板、
    前記第1マスク基板の前記第1主面上に堆積され、前記第1マスクを透過する前記露光光を減光する第1減光膜を有しており、
    前記第1マスクの前記第1のホールパターンは、前記第1減光膜を開口することで形成され、
    前記第1のホールパターンを透過した露光光は、前記第1減光膜を透過した露光光の位相に対して反転するようになっており、
    前記第2マスクは、
    厚さ方向に沿って互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有する第2マスク基板、
    前記第2マスク基板の前記第1主面上に堆積され、前記第2マスクを透過する前記露光光を減光する第2減光膜を有しており、
    前記第2マスクの前記第2のホールパターンは、
    前記第2減光膜を開口することで形成された開口領域内に配置されたメイン部、
    前記開口領域内において前記メイン部の外周に接するように形成されたリム部を有しており、
    前記メイン部を透過した露光光および前記減光膜を透過した露光光の位相は同相になるようになっており、
    前記リム部を透過した露光光の位相は、前記メイン部を透過した露光光および前記減光膜を透過した露光光の位相に対して反転するようになっている。
  7. 請求項6記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第2マスクの前記第2のホールパターンの設計工程における近接効果補正処理では、前記第2のホールパターンの前記メイン部の寸法を調整する。
  8. 請求項6記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第2マスクの前記第2のホールパターンの前記メイン部は、前記マスク基板の厚さ方向に窪む凹部により形成されている。
  9. 請求項6記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第1マスクおよび前記第2マスクには、その各々のマスクの位置合わせを確認するためのマークが配置されている。
  10. 請求項6記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第1マスクでは、前記第1のホールパターンのピッチ≦前記第1のホールパターンのサイズ×6であり、
    前記第2マスクでは、前記第2のホールパターンのピッチ>前記第2のホールパターンのサイズ×6である。
  11. 請求項6記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記第1マスク基板の前記第1主面と前記第1減光膜との間に、前記第1マスク基板および前記第1減光膜に対する選択性を有する第1エッチングストッパ層を設け、
    前記第2マスク基板の前記第1主面と前記第2減光膜との間に、前記第2マスク基板および前記第2減光膜に対する選択性を有する第2エッチングストッパ層を設けたものである。
  12. 以下の工程を含む半導体集積回路装置の製造方法;
    (a)厚さ方向に沿って互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を持つウエハを用意する工程、
    (b)前記ウエハの前記第1主面に集積回路素子を形成する工程、
    (c)前記ウエハの前記第1主面上に絶縁膜を堆積する工程、
    (d)前記絶縁膜上にレジスト膜を塗布する工程、
    (e)前記レジスト膜に、マスクを介して露光光を照射することにより、前記マスクに配置されたホールパターンを縮小投影露光する工程、
    (f)前記(e)工程後の前記レジスト膜に現像処理を施すことにより、前記ホールパターンの転写領域に開口部を持つレジストパターンを形成する工程、
    (g)前記レジストパターンをエッチングマスクとして、前記絶縁膜にエッチング処理を施すことにより、前記絶縁膜に前記マスクの前記ホールパターンに対応するホールを形成する工程、
    (h)前記エッチング処理後、前記レジストパターンを除去する工程を有し、
    前記マスクは、
    厚さ方向に沿って互いに反対側に位置する第1主面および第2主面を有するマスク基板、
    前記マスク基板の前記第1主面上に堆積され、前記マスクを透過する前記露光光を減光する減光膜を有しており、
    前記マスクの前記ホールパターンは、
    前記減光膜を開口することで形成された開口領域内に配置されたメイン部、
    前記開口領域内において前記メイン部の外周に接するように形成されたリム部を有しており、
    前記メイン部を透過した露光光および前記減光膜を透過した露光光の位相は同相になるようになっており、
    前記リム部を透過した露光光の位相は、前記メイン部を透過した露光光および前記減光膜を透過した露光光の位相に対して反転するようになっており、
    前記マスクの前記ホールパターンの設計工程における近接効果補正処理では、前記ホールパターンの前記メイン部の寸法を調整する。
  13. 請求項12記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記ホールパターンの前記メイン部は、前記マスク基板の厚さ方向に窪む凹部により形成されている。
  14. 請求項12記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記マスクでは、前記ホールパターンのピッチ>前記ホールパターンのサイズ×6である。
  15. 請求項12記載の半導体集積回路装置の製造方法において、
    前記マスク基板の前記第1主面と前記減光膜との間に、前記マスク基板および前記減光膜に対する選択性を有するエッチングストッパ層を設けたものである。
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