JP2007310217A - 反射フィルム積層金属体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】金属板(A)の少なくとも片面側に、接着層(B)を介して反射フィルム(C)を積層してなる構成を備えた反射フィルム積層金属体であって、積層状態の接着層(B)は、下記式(1)で求められる面配向指数(ΔP)が20×10-3以下であることを特徴とする反射フィルム積層金属体を提案する。
【選択図】図1
Description
式(1)・・ΔP={(Nx+Ny)/2}−Nz(但し、Nx:フィルムの縦方向の屈折率、Ny:フィルムの横方向の屈折率、Nz:フィルムの厚さ方向の屈折率)
また、本発明において、「主成分」と表現した場合には、特に記載しない限り、当該主成分の機能を妨げない範囲で他の成分を含有することを許容する意を包含し、特に当該主成分の含有割合を特定するものではないが、主成分(2成分以上が主成分である場合には、これらの合計量)は組成物中の50質量%以上、好ましくは70質量%以上、特に好ましくは90質量%以上(100%含む)を占める意を包含するものである。
また、「X〜Y」(X,Yは任意の数字)と記載した場合、特にことわらない限り「X以上Y以下」を意図し、「Xより大きくYよりも小さいことが好ましい」旨の意図も包含する。
本実施形態に係る反射フィルム積層金属体(以下「本積層金属板」という)は、図1に示すように、金属板(A)の少なくとも片面側に、接着層(B)を介して反射フィルム(C)を積層してなる構成を備えた反射フィルム積層金属体である。金属板(A)の両面側に、接着層(B)を介して反射フィルム(C)を積層してなる構成であってもよい。
金属板(A)は、その素材を特に限定するものではなく、例えば、鉄、各種ステンレス、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、錫合金、鋼板、ニッケル、亜鉛などの各種金属を挙げることができる。
また、接着層(B)との密着性をさらに向上させる目的で、シランカップリング剤、チタンカップリング剤等によるカップリング剤処理、酸処理、アルカリ処理、オゾン処理、イオン処理等の化学処理、プラズマ処理、グロー放電処理、アーク放電処理、コロナ処理等の放電処理、紫外線処理、X線処理、ガンマ線処理、レーザー処理等の電磁波照射処理、その他火炎処理等の表面処理やプライマー処理等の各種表面処理が施されていてもよい。
接着層(B)は、単層であってもよいし、また、図2に示すように、2層、すなわち金属板(A)側の下層接着層(B1)と反射フィルム(C)側の上層接着層(B2)とを積層してなる2層構成のものであってもよい。
なお、本発明において、「ベース樹脂」とは主成分をなす樹脂の意味である。
ポリエステル樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンイソフタレート(PEI)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、エチレンテレフタレート単位を主体とするポリエチレンテレフタレート・エチレンイソフタレート共重合体(PETI)、ポリブチレンテレフタレートイソフタレート共重合体(PBTI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)のエチレングリコール部分の約30%が1,4シクロヘキサンジメタノールである共重合体(PETG)及びこれらの樹脂を2種以上混合したブレンド樹脂を挙げることができる。中でも、ポリエチレンテレフタレート又はエチレンテレフタレートを主体とする共重合ポリエステルが好ましい。
なお、分子鎖中に芳香環を含まない脂肪族ポリエステル樹脂であれば、紫外線吸収を起こさないから、紫外線に晒されることによって、或いは、液晶表示装置等の光源から発せられた紫外線を受けることによって劣化したり、黄変したりすることがなく、光反射性が経時的に低下するのを抑えることができる。
この際、ポリエステルフィルムを製膜及び延伸する方法は、公知の方法を採用すればよい。例えば、Tダイより溶融押し出した未延伸のフィルムをロール式延伸機で縦方向に延伸した後、テンター式延伸機で横方向に延伸する方法(逐次2軸延伸法)を採用することも可能であるし、又、未延伸フィルムをテンター式同時二軸延伸機で縦横同時に延伸する方法(同時2軸延伸法)を採用することも可能である。又、チューブ状に溶融押し出したフィルムを気体の圧力で膨張させ延伸する方法(インフレーション法)、その他の方法を採用することも可能である。なお、後述するように接着層(B)の面配向指数(ΔP)が適切な範囲となるように製膜条件及び延伸条件を設定するのが好ましい。
また、接着性や濡れ性を良くするために、上記ポリエステル樹脂フィルムに対してコロナ処理、コーティング処理又は火炎処理等の表面処理を行っても良い。
反射フィルム(C)は、反射フィルムとして機能し得るフィルムであれば特にその材料及び構成が限定するものではない。
例えば、ベース樹脂に酸化チタン等の充填剤を添加し、ベース樹脂と充填剤との屈折率差による屈折散乱から反射性能を得る構成の反射フィルムであっても、また、延伸や発泡等によってフィルム内に空隙を設け、ベース樹脂と空隙(空気)との屈折率差による屈折散乱からも反射性能を得る構成の反射フィルムであっても、また、それら両方の構成を備えた反射フィルムであっても、その他の反射フィルムであってもよい。
また、微生物により発酵合成された脂肪族ポリエステル樹脂として、ポリヒドロキシブチレート、ヒドロキシブチレートとヒドロキシバリレートとの共重合体等を挙げることができる。
なお、分子鎖中に芳香環を含まない脂肪族ポリエステル樹脂であれば、紫外線吸収を起こさないから、紫外線に晒されることによって、或いは、液晶表示装置等の光源から発せられた紫外線を受けることによって劣化したり、黄変したりすることがなく、光反射性が経時的に低下するのを抑えることができる。
この際、充填剤として、硫酸酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化チタン、アルミナ、酸化亜鉛、水酸化マグネシウム等の無機顔料や、スチレン等の中空粒子や、オレフィン樹脂などの有機系充填剤を挙げることができる。中でも、光反射性をより一層向上させる観点から、ポリエステル樹脂との屈折率差がより大きい炭酸カルシウムや硫酸バリウム、酸化チタン、酸化亜鉛などが特に好ましい。
また、接着性や濡れ性を良くするために、コロナ処理、コーティング処理又は火炎処理等の表面処理を行ってもよい。
本積層金属板は、例えば金属板(A)の片面に、接着層(B)を積層し、該接着層(B)を介して反射フィルム(C)を積層する。その際に、接着層(B)を実質無配向とすればよい。
接着層(B)を金属板(A)に積層する方法としては、接着層(B)を構成するフィルム(以下「接着層フィルム」という)を軟化点以上に加熱して一部溶融させて金属板(A)に圧着する方法や、該フィルムの融点以上に加熱した金属板(A)上に接着層フィルムを融着する方法、或いは、金属板(A)に予め接着剤を塗布して置き、その上に接着層フィルムを圧着する方法等が挙げられる。
この際、積層した接着層フィルムを加熱溶融して配向性を低下させるための具体的手段として、例えば熱風加熱、ロール加熱、通電加熱、誘電加熱、高周波加熱等を挙げることができる。例えば熱風加熱を用いて融着する場合、通常、フィルムの融点〜融点+40℃の温度で15秒〜120秒間、好ましくは融点+5℃〜融点+20℃の温度で30秒〜60秒間加熱して、接着層フィルムを完全に溶融させ、その状態で反射フィルム(C)を積層し急冷固化することで接着層(B)を実質無配向に固定することができる。
このように、金属板(A)上に積層する前段階において接着層フィルムを延伸しておくことで、薄くしても厚み精度を高く維持でき、且つフィルムのしわ、破断などを抑えることができる。その一方、該ポリエステルの融点以上に加熱した金属板(A)上に2軸延伸ポリエステルフィルムを積層し、さらにこの積層体を再度前記融点以上に加熱してポリエステルフィルム上に反射フィルム(C)を積層し、急冷固化することによって、ポリエステルフィルムの配向性を低下させて接着層(B)を実質無配向の状態に固定することができ、接着層(B)の接着性(密着性)を高く維持することができる。
本積層金属板は、積層時の接着層(B)が実質無配向であること、具体的には、面配向指数(ΔP)が20×10-3以下であることが重要である。接着層(B)の面配向指数(ΔP)が20×10-3以下であれば、金属板(A)と反射フィルム(C)との接着性(密着性)が高まり、特に打ち抜き加工や曲げ加工などのプレス加工工程で接着面が剥離し難くすることができる。
この観点から、積層時の接着層(B)の面配向指数(ΔP)は、20×10-3未満であるのが好ましく、10×10-3以下がさらに好ましく、中でも1.0×10-3以下であるのが特に好ましい。
なお、還元粘度は、フェノール/テトラクロルエタンの重量比6/4の混合溶媒を用い、溶液濃度が0.4g/dl、温度30℃で測定した値である。
本積層金属板は、高度な反射性能を備えているほか、上記の如く接着性(密着性)が高く、特に抜き加工や曲げ加工などのプレス加工工程で反射フィルム(C)と金属板(A)との接着(密着)面が剥離することがないから、反射板をプレス加工して用いる用途、例えば液晶表示装置のリフレクター等の部品として好適に利用することができる。
先ず、実施例及び比較例に示す測定値及び評価の測定方法及び評価方法について説明する。
接着層(B)の面配向指数(ΔP)は、フィルムの縦方向の屈折率Nx、フィルムの横方向の屈折率Ny、フィルムの厚さ方向の屈折率Nzを求め、面配向指数ΔP={(Nx+Ny)/2}−Nzの式で算出した。
金属板(A)に積層後の接着層(B)の面配向指数は、金属板(A)を溶解させてフィルムのみとした後に同様の方法で測定した。なお、測定は金属面側より行った。
アルミニウム板(JIS H400 A1100P-H18)0.3mmに、表1に示した接着層(B)を1対のラミネートロールによりラミネートした時、外観上問題なくラミネートできた場合を○、しわ入り等外観上問題がある場合を×と評価した。
接着層(B)を金属板(A)に積層してなる積層板を30mm×120mmに裁断し、長手方向に、元の厚みの80%になるまでに圧延加工したとき、接着層(B)と金属板(A)とが剥がれがない場合を◎、端面等でのわずかに剥離がある場合を○、完全に剥離する場合や樹脂層の割れが発生したときは×と評価した。
接着層(B)を介して反射フィルム(C)を金属板(A)上に積層してなる積層板を30mm×120mmに裁断し、反射フィルム(C)側からフェザー刃でノッチを入れたものを試験片とした。
反射フィルム(C)面を外面側にして、JIS K 5400に準じて180度で曲げ加工し、曲げ加工後に反射フィルム(C)面の剥がれを目視確認し、剥がれ面において、接着層(B)と反射フィルム(C)との界面で剥がれている部分の面積が、全体の20%以上の場合は×、全体の5%以上20%未満の場合は△、全体の5%未満である場合は○とし、特に反射フィルム(C)が凝集破壊して、界面での剥がれが全く見られなかった場合は◎と評価した。
JIS K 6744に準じて、押出量=4mmで井形エリクセン加工したときに、頂部に反射フィルムの浮きなどの剥がれがある場合は×、全く剥がれがない、わずかな浮きがある場合は○と評価した。
分光光度計 U−4000((株)日立製作所製)に積分球を取り付け、波長550nmの光に対する反射率を測定した。
積層する前の反射フィルム(C)と、金属板(A)に積層した後の反射フィルム(C)との反射率差が0.3%より小さい場合は◎、0.3%〜0.5%の場合は○、0.5%より大きい場合は×と評価した。
JIS K 7121に準じて、試料10mgを、パーキンエルマー製DSC−7を用いて加熱速度10℃/分で昇温してサーモグラムを求め、得られたサーモグラムにおける結晶融解ピーク温度を融点とした。
金属板(A)上に接着層(B)を介して反射フィルム(C)を積層してなる積層板を60mm×60mmに裁断し、沸騰水中に5時間浸漬した。5時間後に取り出して、試験片の剥離している部分の面積が、全体の3%以上である場合は×、全体の1%以上3%未満の場合は△、全体の1%未満の場合は○と評価した。
表1及び表2に示した組成のポリエステル樹脂からなるペレットを真空乾燥し、水分率0.1重量%未満にした後、280℃でTダイ押出機より溶融押出し、40℃以下の冷却ロールに引取り、未延伸フィルムを得た後、直ちにロール延伸機で、表1に示す条件により、縦方向に延伸し、更にテンター式延伸機で横方向に延伸し、次いで10%以下で緩和させつつ、熱固定した後に巻き取り、2軸延伸ポリエステルフィルムを得た。
図3に示すように、アルミニウム板(JIS H4000 A1100P−H18)0.3mmを280℃に加熱しておき、このアルミニウム板上に、1対のラミネートロールにより、2軸延伸ポリエステルフィルム(ベース樹脂:ポリエチレンテレフタレートであって、融点260℃、還元粘度0.84dl/g)15μmを積層溶融して無配向とし、続いて、この積層体上に、二軸延伸ポリエステル反射フィルム188μm(白色度(JIS L 1015):129%、反射率(JIS Z 8722):97%)を1対のラミネートロールにより250℃で積層し、次いで冷風を吹きつけて急冷固化して反射フィルム積層金属体を得た。
得られた反射フィルム積層金属体の評価を行い、その結果を表1に示した。
図3に示すように、アルミニウム板(JIS H4000 A1100P−H18)0.3mmを230℃に加熱しておき、このアルミニウム板上に、1対のラミネートロールにより、2軸延伸ポリエステルフィルム(ベース樹脂:酸成分がエチレンテレフタル酸/イソフタル酸=78/22(モル比)よりなる共重合ポリエステルであって、融点200℃、還元粘度0.80dl/g)12μmを積層溶融して無配向とし、続いて、この積層体上に、二軸延伸ポリエステル反射フィルム188μm(白色度(JIS L 1015):129%、反射率(JIS Z 8722):97%)を、1対のラミネートロールにより200℃で積層し、次いで冷風を吹きつけて急冷固化して反射フィルム積層金属体を得た。
得られた反射フィルム積層金属体の評価を行い、その結果を表1に示した。
図3に示すように、アルミニウム板(JIS H4000 A1100P−H18)0.3mmを200℃に加熱しておき、このアルミニウム板上に、1対のラミネートロールにより、2軸延伸ポリエステルフィルム(ベース樹脂:酸成分がエチレンテレフタル酸/イソフタル酸=78/22(モル比)よりなる共重合ポリエステルであって、融点200℃、還元粘度0.82dl/g)12μmを積層した。続いて、この積層体上に、二軸延伸ポリエステル反射フィルム188μm(白色度(JIS L 1015):129%、反射率(JIS Z 8722):97%)を、1対のラミネートロールにより180℃で積層し、次いで冷風を吹きつけて急冷固化して反射フィルム積層金属体を得た。
得られた反射フィルム積層金属体の評価を行い、その結果を表1に示した。
アルミニウム板(JIS H4000 A1100P−H18)0.3mm上に、下記接着剤をロールコーターにより固形分厚みが4μmとなるように塗布し、80℃で乾燥させた後、二軸延伸ポリエステル反射フィルム188μm(白色度(JIS L 1015):129%、反射率(JIS Z 8722):97%)を、1対のラミネートロールにより200℃で接着積層して反射フィルム積層金属体を得た。
得られた反射フィルム積層金属体の評価を行い、その結果を表1に示した。
実施例1で用いた2軸延伸ポリエステルフィルムの代わりに、厚み12μmの2軸延伸ポリエステルフィルム(ベース樹脂:ポリエチレンテレフタレートであって、融点260℃、還元粘度0.84dl/g)を使用し、アルミニウム板(JIS H4000 A1100P−H18)0.3mmを250℃に加熱しておき、このアルミニウム板上に、1対のラミネートロールにより、前記2軸延伸ポリエステルフィルムを積層溶融し、続いて、この積層体上に、二軸延伸ポリエステル反射フィルム188μm(白色度(JIS L 1015):129%、反射率(JIS Z 8722):97%)を1対のラミネートロールにより200℃で積層し、次いで冷風を吹きつけて急冷固化して反射フィルム積層金属体を得た。
得られた反射フィルム積層金属体の評価を行い、その結果を表1に示した。
実施例1で用いた2軸延伸ポリエステルフィルムの代わりに、総厚み15μmの2軸延伸2層ポリエステルフィルム(上下層の厚み比:上/下=1/5、上下層共にベース樹脂はエチレンフタレートを主体とする共重合ポリエステル)を使用し、図3に示すように、アルミニウム板(JIS H4000 A1100P−H18)0.3mmを250℃に加熱しておき、このアルミニウム板上に、1対のラミネートロールにより、前記2軸延伸ポリエステルフィルムを積層溶融して無配向とし、続いて、この積層体上に、二軸延伸ポリエステル反射フィルム188μm(白色度(JIS L 1015):129%、反射率(JIS Z 8722):97%)を1対のラミネートロールにより200℃で積層し、次いで冷風を吹きつけて急冷固化して反射フィルム積層金属体を得た。
得られた反射フィルム積層金属体の評価を行い、その結果を表2に示した。
実施例1で用いた2軸延伸ポリエステルフィルムの代わりに、総厚み15μmの2軸延伸2層ポリエステルフィルム(上下層の厚み比:上/下=1/5、上層のベース樹脂はエチレンフタレートを主体とする共重合ポリエステル、下層のベース樹脂はポリエチレンテレフタレート)を使用し、図3に示すように、アルミニウム板(JIS H4000 A1100P−H18)0.3mmを280℃に加熱しておき、このアルミニウム板上に、1対のラミネートロールにより、前記2軸延伸ポリエステルフィルムを積層溶融して無配向とし、続いて、この積層体上に、二軸延伸ポリエステル反射フィルム188μm(白色度(JIS L 1015):129%、反射率(JIS Z 8722):97%)を1対のラミネートロールにより230℃で積層し、次いで冷風を吹きつけて急冷固化して反射フィルム積層金属体を得た。
得られた反射フィルム積層金属体の評価を行い、その結果を表2に示した。
図3に示すように、アルミニウム板(JIS H4000 A1100P−H18)0.3mmを280℃に加熱しておき、このアルミニウム板上に、1対のラミネートロールにより、総厚み15μmの2軸延伸2層フィルム(上下層の厚み比:上/下=1/5、上層のベース樹脂はエチレンフタレートを主体とする共重合ポリエステル、下層のベース樹脂はポリエチレンテレフタレート)を積層溶融して無配向とし、続いて、この積層体上に、二軸延伸ポリエステル反射フィルム188μm(白色度(JIS L 1015):129%、反射率(JIS Z 8722):97%)を1対のラミネートロールにより250℃で積層し、次いで冷風を吹きつけて急冷固化して反射フィルム積層金属体を得た。
得られた反射フィルム積層金属体の評価を行い、その結果を表2に示した。
実施例1から3の結果が示すように、接着層(B)を構成する2軸延伸ポリエステル樹脂として、ポリエチレンテレフタレート、エチレンテレフタレートを主体とする共重合ポリエステル樹脂を金属板(A)に無配向となるように積層した後に、反射フィルム(C)としてのポリエステル反射フィルムを積層した反射フィルム積層金属体は、積層性、接着層(B)の金属板への積層性、成形加工性、接着層(B)の金属板(A)への密着性、反射フィルム(C)の接着層(B)への密着性、井形エリクセン加工性、積層後の反射特性のいずれにおいても優れていた。
なお、積層後の反射特性に関しては、接着層(B)として共重合ポリエステル樹脂を使用した方が反射率の低下は少なかった。
なお、積層後の反射特性に関しては、共重合ポリエステル樹脂の上層の融点が低い実施例3の方が反射率の低下は少なかった。
B 接着層
C 反射フィルム
B1 金属板(A)側の下層接着層
B2 反射フィルム(C)側の上層接着層
Claims (4)
- 金属板(A)の少なくとも片面側に、接着層(B)を介して反射フィルム(C)を積層してなる構成を備えた反射フィルム積層金属体であって、
積層状態の接着層(B)は、下記式(1)で求められる面配向指数(ΔP)が20×10-3以下であることを特徴とする反射フィルム積層金属体。
式(1)・・ΔP={(Nx+Ny)/2}−Nz
(但し、Nx:フィルムの縦方向の屈折率
Ny:フィルムの横方向の屈折率
Nz:フィルムの厚さ方向の屈折率) - 接着層(B)は、2層からなり、そのうちの金属板(A)側の下層接着層(B1)のベース樹脂の融点よりも、反射フィルム(C)側の上層接着層(B2)のベース樹脂の融点の方が低いことを特徴とする請求項1に記載の反射フィルム積層金属体。
- 上層接着層(B2)のベース樹脂の融点が200〜230℃であることを特徴とする請求項1又は2に記載の反射フィルム積層金属体。
- 接着層(B)のベース樹脂が、ポリエチレンテレフタレート又はエチレンテレフタレートを主体とする共重合ポリエステルであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の反射フィルム積層金属体。
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