JP2007309427A - 2ウェイクラッチユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 電動スライドドア装置に適用した場合などにドアによる挟み込み事故を大きくすることなく、電動スライドドア装置の安全性を確保する。
【解決手段】 静止系部材25〜27と、駆動モータにより回転駆動される入力外輪21と、入力外輪21から伝えられたトルクを外部へ取り出すための出力軸22と、入力外輪21と出力軸22との間に軸方向移動可能でかつ相対回転不可能に介在し、出力軸22と係合・離脱可能なクラッチリング23と、静止系部材25〜27に対する相対角度変位を通じて、クラッチリング23を軸方向に移動させることによりクラッチリング23と出力軸22との係合・離脱を制御するカム機構24とを備え、出力軸22の回転数を検出する磁気センサ50およびターゲット51を設け、出力軸22の回転数が所定の閾値以下になると、磁気センサ50の出力に基づいて出力軸22を反転させる制御回路52を具備する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば自動車のパワーウィンドウ、ワンボックスカーにおける電動スライドドア、電動バックドアや、電動カーテン、電動シャッター等の開閉機構に利用され、駆動源の作動時は入力系から出力系へトルクを伝達し、駆動源の停止時はトルクの伝達を遮断して出力系の手動操作を可能にする2ウェイクラッチユニットに関する。
例えば自動車(ワンボックスカー)の電動スライドドア装置では、駆動モータとドアの連結または非連結を2ウェイクラッチユニットにより行なうものがある。この2ウェイクラッチユニットには、カム機構により入出力間を断接するドグクラッチが組み込まれている(例えば、特許文献1参照)。図12は、この特許文献1に開示された2ウェイクラッチユニットの概略構成を示す。
この2ウェイクラッチユニットは、駆動モータによって回転駆動される入力外輪1と、その入力外輪1から伝達される回転トルクによりドアを開閉する出力軸2と、入力外輪1と出力軸2との間に介在し、その出力軸2に係合・離脱可能なクラッチリング3と、そのクラッチリング3を軸方向に移動させることによりクラッチリング3と出力軸2との係合・離脱を制御するカム機構4とからなる主要な部品で構成されている。
このカム機構4は、静止系部材5に波ばね6により押圧された固定カム7と、その固定カム7との軸方向嵌合によりクラッチリング3をコイルばね12を介して軸方向に移動させる可動カム8とで構成されている。
また、このクラッチリング3と出力軸2にドグクラッチ9を形成し、前述したクラッチリング3の図中右側への軸方向移動により、ドグクラッチ9におけるドグ10,11同士の噛み合いによりクラッチリング3と出力軸2とを係合させるようにしている。このクラッチリング3と出力軸2との係合により、入力外輪1の回転トルクがクラッチリング3を介して出力軸2に伝達され、ドアを電動で開閉することができる。
一方、クラッチリング3と出力軸2との間にはコイルばね13が介在して両者を互いに離間させる向きに弾性力を付勢している。このコイルばね13の弾性力により、駆動モータが停止している時はクラッチリング3が図中左側へ押圧されて出力軸2と離間することから、そのクラッチリング3と出力軸2のドグクラッチ9におけるドグ10,11同士が噛み合わないようになっている。このようにして、クラッチリング3のドグ11と出力軸2のドグ10とが噛み合わない状態となっているため、出力軸2はその出力軸側からフリーで回転可能な状態であり、ドアを手動にて自由に開閉することができる。
特開2005−172141号公報
ところで、前述した特許文献1に開示された2ウェイクラッチユニットは、その使用用途が電動スライドドア装置に好適である。この2ウェイクラッチユニットを電動スライドドア装置に組み込んで使用した場合、駆動モータによってドアを電動で閉めている際に人が挟まれても、駆動モータがそのまま作動し続けるため、入力外輪1の回転トルクがクラッチリング3を介して出力軸2に伝達されたままの状態となることから、人の挟み込みによる事故が大きくなるおそれがあった。
そこで、本発明は前述の問題点に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、電動スライドドア装置に適用した場合などにドアによる挟み込み事故を大きくすることなく、電動スライドドア装置の安全性を確保し得る2ウェイクラッチユニットを提供することにある。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、静止系部材と、駆動源により回転駆動される入力系回転部材と、入力系回転部材から伝えられたトルクを外部へ取り出すための出力系回転部材と、入力系回転部材と出力系回転部材との間に軸方向移動可能でかつ相対回転不可能に介在し、出力系回転部材と係合・離脱可能なトルク伝達部材と、静止系部材に対する相対角度変位を通じて、トルク伝達部材を軸方向に移動させることによりトルク伝達部材と出力系回転部材との係合・離脱を制御する制御部材とを備え、出力系回転部材の回転数を検出する検知手段を設け、その検知手段の出力に基づいて出力系回転部材を反転させる回転切替手段を具備したことを特徴とする。
本発明に係る2ウェイクラッチユニットを例えば電動スライドドア装置に適用した場合、2ウェイクラッチユニットは、入力系回転部材を駆動モータに連結し、かつ、出力系回転部材をドアスライド機構に連結することにより電動スライドドア装置に組み込まれる。この電動スライドドア装置において、駆動モータによってドアを電動で閉めている際に人が挟まれた場合、そのドアにドアスライド機構を介して連結された出力系回転部材の回転数が低下する。
本発明では、出力系回転部材の回転数を検出する検知手段を設け、その検知手段の出力に基づいて出力系回転部材を反転させる回転切替手段を具備したことにより、前述の検知手段により出力系回転部材の回転数を検出し、その回転数が所定の閾値以下に低下すると、その検知手段の出力に基づいて回転切替手段により出力系回転部材を反転させる。このようにすれば、ドアを電動で閉めている際に、ドアに人が挟まれた後、そのドアを電動で開くようにすることができ、ドアによる挟み込み事故を大きくすることはない。
なお、本発明における検知手段は、回転する部材に設けられたターゲットと、静止系部材に取り付けられ、ターゲットの回転に基づいて出力系回転部材の回転数を検出するセンサとで構成することが望ましい。ここで、ターゲットが設けられる「回転する部材」には、出力系回転部材のみならず、入力系回転部材、トルク伝達部材あるいは制御部材のいずれであってもよい。また、センサとしては、磁気センサ、光学センサなど種々のセンサが使用可能であり、非接触式または接触式のいずれであってもよい。
また、本発明における回転切替手段は、検知手段から出力される出力系回転部材の回転数が所定の閾値以下になると、出力系回転部材を反転させる指令信号を駆動源に送出する制御回路で構成することが望ましい。このように回転切替手段を制御回路で構成すれば、出力系回転部材を反転させるために駆動源を制御することが容易となる。
前述したように、本発明の2ウェイクラッチユニットは、入力系回転部材が駆動モータに連結され、かつ、出力系回転部材がドアスライド機構に連結されることにより電動スライドドア装置に組み込んで適用することが可能である。この場合、トルク伝達部材と出力系回転部材との係合・離脱を制御することにより、駆動モータとスライドドアの連結時、電動による開閉操作が可能となり、駆動モータとスライドドアの非連結時、手動による開閉操作が可能となる。
本発明によれば、出力系回転部材の回転数を検出する検知手段を設け、その検知手段の出力に基づいて出力系回転部材を反転させる回転切替手段を具備したことにより、前述の検知手段により出力系回転部材の回転数を検出し、その回転数が所定の閾値以下に低下すると、その検知手段の出力に基づいて回転切替手段により出力系回転部材を反転させることができる。これにより、2ウェイクラッチユニットを例えば電動スライドドア装置に適用した場合、ドアを電動で閉めている際に、ドアに人が挟まれた後、そのドアを電動で開くようにすることができ、ドアによる挟み込み事故を大きくすることはない。その結果、安全性に富んだ電動スライドドア装置を提供することができる。
以下、本発明に係る2ウェイクラッチユニットを、例えば自動車(ワンボックスカー)の電動スライドドア装置に適用した実施形態について詳述する。
図1および図2に示す実施形態のクラッチユニットは、駆動源としての駆動モータによって回転駆動される入力系回転部材としての入力外輪21と、その入力外輪21から伝えられるトルクを外部へ取り出すための出力系回転部材である出力軸22と、入力外輪21と出力軸22との間に介在し、その出力軸22と係合・離脱可能なトルク伝達部材であるクラッチリング23と、そのクラッチリング23と出力軸22との係合・離脱を制御する制御部材としてのカム機構24とからなる主要な部品で構成されている。
これら入力外輪21、出力軸22、クラッチリング23およびカム機構24からなる各構成部品はハウジング25に収容され、各構成部品を収容したハウジング25を中間側板26を介して取付側板27に装着することにより一体化している。なお、これらハウジング25、中間側板26および取付側板27で静止系部材を構成している。
このクラッチユニットを電動スライドドア装置に組み込む場合、入力外輪21は駆動源である駆動モータに連結され、出力軸22はスライドドアを開閉動作させるスライド機構に連結され、前述の取付側板27をボルト止め等により電動スライドドア装置の固定部位に装着される。
入力外輪21はおおむね中空円筒形を呈し、その外周にウォームホイール28が形成されている。このウォームホイール28は駆動モータ53により回転駆動されるウォーム(図示せず)と噛み合ってウォームギヤを構成する。ハウジング25の周方向一部には、切り欠き状の窓穴29が形成されており、この窓穴29で前述のウォームホイール28とウォームが噛み合っている。なお、駆動モータのような駆動源と入力外輪21との間の動力伝達機構としては、図面に例示した歯車のほか巻掛伝動装置などを採用することも可能である。
出力軸22は、入力外輪21に内嵌された大径部、ハウジング25の端部に内嵌された中間径部およびハウジング25から突出して前述のスライド機構に連結される小径部からなり、入力外輪21およびハウジング25に回転自在に支承されている。この出力軸22の大径部のクラッチリング23と対向する端面には、図3に示すようにドグ30が軸方向に向けて突設されている。なお、この実施形態では、出力軸22に四個のドグ30を円周方向等間隔に配設した場合を例示しているが、ドグ30の個数については任意である。
一方、クラッチリング23は、入力外輪21に対して軸方向にスライド可能で、かつ、相対回転不可能に装着されている。つまり、図5に示すように入力外輪21の内径には、軸方向に沿う凹溝31が円周方向等間隔に形成されており、これに対応させてクラッチリング23の外径には、凹溝31に嵌合する凸部32が円周方向等間隔に径方向外側へ向けて突設されている(図4参照)。クラッチリング23は、この凹溝31への凸部32の嵌合でもって入力外輪21に対して相対回転不可能な状態で軸方向にスライド可能としている。つまり、クラッチリング23は入力外輪21と共回りすることになる。
このクラッチリング23の出力軸22と対向する端面には、図4に示すようにドグ33が軸方向に向けて突設されており、前述の出力軸22のドグ30とでドグクラッチ34が形成される。なお、この実施形態では、クラッチリング23に四個のドグ33を円周方向等間隔に配設した場合を例示しているが、ドグ33の個数については任意であって出力軸22のドグ30の個数と一致させればよい。
クラッチリング23が軸方向に沿って出力軸22と近接する側へ移動してクラッチリング23のドグ33が出力軸22のドグ30と噛み合うと、両者は回転方向に一体化してトルクが伝達される。また、両者の噛み合い状態から、クラッチリング23が軸方向に沿って出力軸22から離間する側へ移動してクラッチリング23のドグ33が出力軸22のドグ30から離脱すると、両者は分離されてトルクが遮断される。
出力軸22とクラッチリング23とは、出力軸22の中央凹孔35に植設された支持軸36をクラッチリング23の中央貫通孔37に挿通させることにより同軸上に配置され、出力軸22に対してクラッチリング23が軸方向に移動可能となっている。また、出力軸22とクラッチリング23との間にはコイルばね38が介在して両者を互いに離間させる向きに弾性力が付勢されている。このコイルばね38の弾性力により、駆動モータ53が停止している時はクラッチリング23と出力軸22が噛み合わないようになっている。
入力外輪21の内径には、クラッチリング23の可動カム41側にクラッチリング23の軸方向移動を規制する止め輪39が配設されている(図1参照)。前述のコイルばね38によりクラッチリング23と出力軸22を離間させる付勢力は、クラッチリング23が軸方向移動して止め輪39に係合することにより止められ、クラッチリング23が出力軸22から離間する移動量が規制される。
このクラッチリング23を挟んで出力軸22と反対側に配置されたカム機構24は、固定カム40と可動カム41とで構成されている。なお、この可動カム41と前述のクラッチリング23との間には、それら両者を互いに離間させる向きに弾性力を付勢するコイルばね42が介設されている。また、クラッチリング23と同様、出力軸22の中央凹孔35に植設された支持軸36を可動カム41の中央貫通孔43に挿通させることにより同軸上に配置され、固定カム40に対して可動カム41が軸方向に移動可能となっている。
可動カム41は、入力外輪21に対して軸方向にスライド可能で、かつ、相対回転不可能に装着されている。つまり、図6に示すように入力外輪21の内径に円周方向等間隔で軸方向に沿って形成された凹溝31に対応させて、可動カム41の外径には、その凹溝31に嵌合する凸部45が円周方向等間隔に形成されている。これにより、可動カム41は、入力外輪21と共回りすることになる。この可動カム41の固定カム40と対向する端面には、図7(a)(b)および図9に示すようにその端面から凸設された傾斜面46aと平坦面46bからなり、かつ、固定カム40と軸方向で嵌合可能なカム面46が形成されている。
これに対して、固定カム40は、その軸方向端部にフランジ部を有し、そのフランジ部と中間側板26の内径端部との間に弾性部材である波ばね47が介設されている(図1参照)。この波ばね47の弾性力により、固定カム40を静止系の取付側板27に押圧し、固定カム40の端面と取付側板27との間に摩擦抵抗が発生するようにしている。この固定カム40の可動カム41と対向する端面には、図8(a)(b)および図9に示すようにその端面から凹設された傾斜面48aと平坦面48bからなり、かつ、可動カム41と軸方向で嵌合可能なカム面48が形成されている。
前述の構成からなる実施形態の2ウェイクラッチユニットの動作例を以下に詳述する。
駆動モータ53が停止している時、固定カム40と可動カム41は、それぞれの平坦面48b,46bが接する位相にある中立状態であることから〔図9および図10(a)参照〕、可動カム41は、コイルばね42の弾性力により固定カム40に接する状態にある。また、クラッチリング23は、コイルばね38の弾性力により出力軸22から離間する方向に付勢され、止め輪39により出力軸22のドグ30から離脱した位置で規制されている。このようにして、クラッチリング23のドグ33と出力軸22のドグ30とが噛み合わない状態となっているため、出力軸22はその出力軸側からフリーで回転可能な状態であり、ドアを手動にて自由に開閉することができる。
一方、駆動モータ53が回転すると、ウォームギヤを介して入力外輪21が回転し始め、駆動モータの回転力は、ウォームギヤにより入力外輪21に減速伝達される。可動カム41は、入力外輪21に凹溝31および凸部45で凹凸嵌合していることにより回転方向に規制されていることから、入力外輪21に伴って回転する。これに対して、固定カム40は、回転方向に固定した状態にあるため、前述の可動カム41は、固定カム40と嵌合するカム面46、つまり、傾斜面46aに沿って回転し、その回転により軸方向に沿って出力軸側へ移動する〔図10(b)参照〕。この可動カム41の軸方向移動により、クラッチリング23との間のコイルばね42が軸方向に圧縮されてその弾性力が蓄積される。その圧縮力がクラッチリング23と出力軸22間のコイルばね38の弾性力に打ち勝つと、クラッチリング23が軸方向に移動して出力軸22に近接する。
このクラッチリング23も、可動カム41と同様、入力外輪21に凹溝31および凸部32で凹凸嵌合していることにより回転方向に規制されていることから、入力外輪21に伴って回転する。従って、クラッチリング23の回転および軸方向移動により、クラッチリング23のドグ33と出力軸22のドグ30との噛み合い位相が合致したところでクラッチリング23が出力軸22に噛み合う。これにより、入力外輪21の回転トルクがクラッチリング23を介して出力軸22に伝達され、ドアを電動で開閉することができる。
ここで、出力軸22の回転数を検出する検知手段として、図1に示すようにホールIC等の磁気センサ50を静止系部材であるハウジング25に設けると共に、出力軸22の小径部に円盤状のターゲット51を設けている。具体的に、磁気センサ50は、ハウジング25の出力軸側端部に設けられたフランジ25aに固定されている。これに対して、ターゲット51は、その中央に一体的に形成された筒状部51aを出力軸22に圧入することにより固定されている。
磁気センサ50は、磁気エネルギーを検出対象としたもので、電磁誘導作用を応用した磁気センサと電流磁気効果を応用した磁気センサがある。この電流磁気効果には、ホール効果や磁気抵抗効果があり、前者のホール効果を利用したホール素子や後者の磁気抵抗効果を利用したMR素子がある。この磁気センサの検出対象としてのターゲット51は、磁気センサ50との対向面に例えばN極とS極を交互に円周方向に配設したマグネットロータであり、このターゲット51の回転による磁極変化を磁気センサ50で検出するようにしている。
その磁気センサ50の出力に基づいて出力軸22を反転させる回転切替手段として、磁気センサ50の出力に制御回路52を接続し、その制御回路52の出力を駆動モータ53に接続した構成としている。この制御回路52では、磁気センサ50からの出力信号により出力軸22が所定の回転数(閾値)以下に低下すると、駆動モータ53を反転させる指令信号を送出するように制御する。
この2ウェイクラッチユニットでは、前述したように駆動モータ53の回転により、入力外輪21からクラッチリング23を介して出力軸22へ回転トルクが伝達され、その出力軸22の回転でもってドアを電動で開閉する。この時、出力軸22は一定の回転数で回転していることから、図11(a)に示すように磁気センサ50の出力信号は一定のパルス幅Wとなっている。これに対して、例えばドアを電動で閉めている際に、人が挟まれた場合、出力軸22の回転数は低下する。この出力軸22の回転数が所定の閾値以下に低下すると、つまり、図11(b)に示すように磁気センサ50の出力信号におけるパルス幅Wが所定の閾値(W)以上になると、その磁気センサ50の出力信号に基づいて制御回路52から、駆動モータ53を反転させる指令信号が送出される。この駆動モータ53の反転により出力軸22の回転方向も反転させることができることから、ドアを電動で閉めている際に、ドアに人が挟まれた後、そのドアを電動で開くことができ、ドアによる挟み込み事故を大きくすることはない。
なお、この実施形態では、ターゲット51を出力軸22に設けた場合について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、入力外輪21、クラッチリング23あるいは固定カム40、可動カム41のいずれかに設けることも可能である。また、センサとしては、磁気センサ50以外に、光学センサなど種々のセンサを使用することが可能であり、非接触式センサまたは接触式センサのいずれであっても使用可能である。
前述の実施形態では、ワンボックスカーにおける電動スライドドア装置にクラッチユニットを組み込んだ場合について説明したが、本発明は、駆動モータから減速機を介して負荷を駆動する装置、例えば自動車のパワーウィンドウ、電動バックドアや、電動カーテン、電動シャッター等の開閉機構において、電動と手動を切り替える仕様の装置に適用可能である。
本発明に係る2ウェイクラッチユニットの実施形態を示す断面図である。 図1の右側面図である。 図1の実施形態の出力軸を示す斜視図である。 図1の実施形態のクラッチリングを示す斜視図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図1のB−B線に沿う断面図である。 (a)は図1の可動カムを示す右側面図、(b)は(a)のC−C線に沿う断面図である。 (a)は図1の固定カムを示す右側面図、(b)は(a)のD−D線に沿う断面図である。 図7(b)の可動カムと図8(b)の固定カムが嵌合した状態を示す断面図である。 図7(b)の可動カムと図8(b)の固定カムの嵌合状態で、(a)は駆動モータの始動前の状態、(b)は駆動モータの始動後の状態を示す部分拡大断面図である。 磁気センサの出力信号を示す波形図で、(a)は通常時、(b)は挟み込み時をそれぞれ示す。 2ウェイクラッチユニットの従来例を示す断面図である。
符号の説明
21 入力系回転部材(入力外輪)
22 出力系回転部材(出力軸)
23 トルク伝達部材(クラッチリング)
24 制御部材(カム機構)
25,26,27 静止系部材
50 検知手段(磁気センサ)
51 検知手段(ターゲット)
52 回転切替手段(制御回路)
53 駆動源(駆動モータ)

Claims (4)

  1. 静止系部材と、駆動源により回転駆動される入力系回転部材と、入力系回転部材から伝えられたトルクを外部へ取り出すための出力系回転部材と、入力系回転部材と出力系回転部材との間に軸方向移動可能でかつ相対回転不可能に介在し、前記出力系回転部材と係合・離脱可能なトルク伝達部材と、静止系部材に対する相対角度変位を通じて、トルク伝達部材を軸方向に移動させることによりトルク伝達部材と出力系回転部材との係合・離脱を制御する制御部材とを備え、前記出力系回転部材の回転数を検出する検知手段を設け、その検知手段の出力に基づいて前記出力系回転部材を反転させる回転切替手段を具備したことを特徴とする2ウェイクラッチユニット。
  2. 前記検知手段は、回転する部材に設けられたターゲットと、前記静止系部材に取り付けられ、ターゲットの回転に基づいて出力系回転部材の回転数を検出するセンサとで構成されている請求項1に記載の2ウェイクラッチユニット。
  3. 前記回転切替手段は、検知手段から出力される出力系回転部材の回転数が所定の閾値以下になると、出力系回転部材を反転させる指令信号を前記駆動源に送出する制御回路で構成されている請求項1又は2に記載の2ウェイクラッチユニット。
  4. 前記入力系回転部材を駆動モータに連結し、かつ、出力系回転部材をドアスライド機構に連結することにより電動スライドドア装置に組み込まれている請求項1〜3のいずれか一項に記載の2ウェイクラッチユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013513766A (ja) * 2009-12-10 2013-04-22 ツェットエフ、フリードリッヒスハーフェン、アクチエンゲゼルシャフト 形状密着結合型クラッチ装置,特に噛合いクラッチ装置

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