JP2007309177A - 内燃機関用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関への吸気量の制御を正確に行うことができる内燃機関用制御装置を提供する。
【解決手段】エンジン10に接続されている複数の吸気通路のエンジン10への吸気量を制御するためにそれぞれ配設されているETVモジュール1と、エンジン10を外部からの指示より制御するECU6とを備え、 各ETVモジュール1は、スロットル弁2、TPS4、スロットルアクチュエータ3、MCU5とを有し、各MCU5は、各スロットル弁2の特性を比較するための各比較開度値をECU6に送信し、ECU6は、各比較開度値を比較して共通した共通比較開度値を設定し、エンジン10を制御するためのスロットル弁2の開度の目標となる目標開度値および共通比較開度値を各MCU5に送信し、各MCU5は、各TPS4により検出された開度値とECU6から送信された共通比較開度値および目標開度値とに基づいてMCU5を制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば車両などの内燃機関に搭載される内燃機関用制御装置に関し、特に内燃機関への吸気量の制御を正確に行うことができるものである。
従来の内燃機関用制御装置は、内燃機関への吸気量(吸気系を通過する空気流量)を制御するための吸気量制御モジュール(スロットル弁装置)と、吸気量制御モジュール内に設けられて吸気量制御用の情報を記憶するための不揮発性記憶素子と、吸気量制御モジュールのスロットルボディ内に設けられた吸気量制御機構(スロットル弁)と、吸気量制御機構の位置検出装置(開度値センサ)とを備え、位置検出装置により検出された開度値の最大値を不揮発性記憶素子に保存するように構成されている。また、上記吸気量制御モジュールは、外部機器との間で通信を行うための通信端子を有し、開度値の最大値を不揮発性素子に保存する場合に、通信端子から最大値の保存命令が受信された時点で、不揮発性記憶素子に最大値を保存するとともに、最大値に基づいて開度値の全開値を設定することにより、吸気量に関する制御量のばらつきを抑制している。
また、他の従来の内燃機関用制御装置においては、イグニッションキのON/OFFごとにスロットル弁の全閉位置を学習し、学習した全閉位置をスロットル制御の基準としている。したがって、スロットル弁の開度は、全閉位置での開度値センサの出力値(検出開度値)を基準とする相対位置によって表される。この場合、吸気量制御モジュールの内燃機関への取り付け誤差に起因して生じる検出誤差、すなわち、実際の開度値と開度値センサの検出開度値との間に生じる相関誤差については、学習することができる。しかしながら、内燃機関および吸気量制御モジュールの加工ばらつきなどに起因して生じる検出誤差、すなわち、開度値と実際の吸気量との間に生じる相関ばらつきを学習することはできない。実際のスロットル弁の開度と吸気量との間のばらつきは、例えばスロットル弁のバルブ径の加工ばらつきや、流路内径の加工ばらつきなどに起因して生じるものであり、個々の吸気量制御モジュールによって、同一の開度値であっても開口面積が異なることから生じるものである。このような加工誤差に起因するばらつきは、特に低開度時において影響が大きい。
このように、従来の内燃機関用制御装置においては、全閉位置での開度値センサの検出開度値からの相対位置に基づく制御(「スロットル相対開度ベースの制御」という)が行われており、内燃機関は、開度値と実際の吸気量との関係が不明確な状態で制御されている。この場合、吸気量制御モジュールに対して必要な目標吸気量を指示しても、開度値の相対位置で制御が実行されるので、目標吸気量とは異なる吸気量に制御されることになる。なぜなら、吸気量制御モジュールなどの個体ばらつきによって、検出開度値が同じ開度値を示していても、実際には異なる吸気量が得られることになるからである。このことを解決するために、吸気量制御モジュールの吸気量と開度値の特性を予め計測設定し補正することにより実際の吸気量をそろえることが示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−52676号公報
従来の内燃機関用制御装置では、複数気筒の内燃機関において、気筒ごとに対応してそれぞれ吸気量制御モジュールが配設されている場合や、V型エンジンの各バンクにそれぞれ吸気量制御モジュールが配設されている場合など、1機の内燃機関に対して、複数の吸気量制御モジュールが配設されている場合には、同じ開度値指示を与えた場合においても、気筒あるいはバンクによる特性の違いにより各気筒に流れ込む吸気量に違いが生じるので、走行運転中の違和感やドライバビリティの悪化、内燃機関の回転変動や燃焼不安定などの不具合が発生するという問題点がある。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、吸気量の正確な制御を可能とした内燃機関用制御装置を提供することを目的とする。
この発明は、内燃機関に接続されている複数の吸気通路の内燃機関への吸気量を制御するためにそれぞれ配設されている吸気量制御モジュールと、内燃機関を外部からの指示より制御する内燃機関制御手段とを備え、
各吸気量制御モジュールは、吸気量を開度により調整する吸気量調整手段と、吸気量調整手段の開度値を検出する開度値検出手段と、吸気量調整手段を駆動する駆動手段と、駆動手段を制御するコントローラとを有し、
各コントローラは、各吸気量調整手段の特性を比較するための各比較開度値を内燃機関用制御装置に送信し、
内燃機関制御手段は、各比較開度値を比較して共通した共通比較開度値を設定し、内燃機関を制御するための吸気量調整手段の開度の目標となる目標開度値および共通比較開度値を各コントローラに送信し、
各コントローラは、各開度値検出手段により検出された開度値と内燃機関制御手段から送信された共通比較開度値および目標開度値とに基づいて駆動手段を制御するものである。
この発明の内燃機関用制御装置は、内燃機関に接続されている複数の吸気通路の内燃機関への吸気量を制御するためにそれぞれ配設されている吸気量制御モジュールと、内燃機関を外部からの指示より制御する内燃機関制御手段とを備え、
各吸気量制御モジュールは、吸気量を開度により調整する吸気量調整手段と、吸気量調整手段の開度値を検出する開度値検出手段と、吸気量調整手段を駆動する駆動手段と、駆動手段を制御するコントローラとを有し、
各コントローラは、各吸気量調整手段の特性を比較するための各比較開度値を内燃機関用制御装置に送信し、
内燃機関制御手段は、各比較開度値を比較して共通した共通比較開度値を設定し、内燃機関を制御するための吸気量調整手段の開度の目標となる目標開度値および共通比較開度値を各コントローラに送信し、
各コントローラは、各開度値検出手段により検出された開度値と内燃機関制御手段から送信された共通比較開度値および目標開度値とに基づいて駆動手段を制御するので、吸気量の制御を正確に行うことができる。
実施の形態1.
以下、本願発明の実施の形態について説明する。図1はこの発明の実施の形態1における内燃機関用制御装置の構成を示す図、図2は図1に示した内燃機関用制御装置の構成を4気筒エンジンに適用した構成を示す図である。図3ないし図5は本願発明の実施の形態1における内燃機関用制御装置と従来の内燃機関用制御装置との制御の精度を比較するための図、図6、図7、図9、図10、図11は図2に示した内燃機関用制御装置の動作を説明するための各吸気量制御モジュールに対する各TPS値を示した図、図8および図12は図2に示した内燃機関用制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
図において、内燃機関としての例えばエンジン10への吸気量を制御するための吸気量制御モジュール(以下、「ETVモジュール」と示す)1は、エンジン10に接続され吸気通路としての吸気管11に流れる空気(図1の矢印参照)の吸気量を開度にて調整する吸気量調整手段としてのスロットル弁2と、スロットル弁2の開閉を駆動する駆動手段としてのスロットルアクチュエータ3と、スロットル弁2の開度値THoを検出する開度値検出手段としての開度値センサ(以下、「TPS」と示す)4と、スロットルアクチュエータ3を制御するコントローラとしてのモジュールコントローラユニット(以下、「MCU」と示す)5とにより構成されている。MCU5は、エンジン10の通常運転時においては、内燃機関制御手段としてのエンジンコントロールユニット(以下、「ECU」と示す)6に接続され、ECU6との間は通信可能に構成されている。
ECU6はETVモジュール1のスロットル弁2が全閉時のTPS4の開度値を比較開度値(以下「全閉時TPS値」と示す)として記憶するバックアップメモリ(図示せず)を備えている。以下、単に全閉と表記した場合は、ETVモジュール1のスロットル弁2が全閉であることを指すものとする。通常運転時において、ECU6は、MCU5と協働して、ETVモジュール1およびエンジン10を制御する。例えば、MCU5は、ECU6から所要の目標開度値THを受け取り、開度値THoが目標開度値THと一致するように、スロットルアクチュエータ3を制御する。尚、ECU6は、図示されない周知の各種センサ(アクセルポジションセンサ、水温センサ、回転数検出センサなど)からの検出信号(アクセル開度α、エンジン10の冷却水温Tw、エンジン回転数Neなど)とTPS4からの開度値THoに基づいて、目標開度値THを算出する。
また、ECU6は、MCU5を介して入力される開度値TH、各種センサ信号(α、Tw、Neなど)に基づいてMCU5を制御し、スロットルアクチュエータ3を介してスロットル弁2の開度を制御する。また、MCU5は、CPUおよび不揮発性記憶素子(以下、「EEPROM」と示す)(いずれも図示せず)を含み、TPS4から検出された開度値THoを受信して、スロットルアクチュエータ3を制御する。MCU5は同時にETVモジュール1の全閉時の全閉時TPS値を記憶しておくためのバックアップメモリ(図示せず)を備えている。
そして図1においてはエンジン10に対して1つの吸気管および1つのETVモジュールを示しているが、例えば、エンジン10に複数の吸気管を有し、それぞれに対してETVモジュールを配設する場合、MCU5は、スロットル弁2、スロットルアクチュエータ3およびTPS4とともに一体構成のETVモジュール1として組み立てられた後に、エンジン10へのETVモジュール1を通過する実際の吸気量とスロットル弁2の開度値の特性との関係が、複数のETVモジュール間において調整されたものを用いる。調整方法としては、組み立て時に寸法やセンサ特性の公差管理を行い、公差の近似しているもののみをランク分けしてランク毎に用い特性にバラツキをなくすように構成する方法がある。また他の方法としては、組み立て後に実際の吸気量と開度値の特性を計測し、EEPROMに書き込むことにより各々のバラツキを吸収し、理想とする特性に合わせこむ方法がある。
また他の方法としては、組み立てたものの特性を測定し、測定結果毎にランク分けし、ほぼ同一の特性を有するETVモジュールを一組として内燃機関に取り付けることでバラツキを抑える方法がある。本実施の形態1では、組み立て後にETVモジュール毎に実際の吸気量をマップポイントとして得られた開度値の開度値関係、および、開度値関係を得る際に使用した同じく吸気量をマップポイントとして基準開度値との基準開度値関係(以下、これら2つの関係を「実−基準TPS値特性」と示す)とをEEPROMに書き込んだものを使用する例に基づいて説明を行う。この際の測定方法や書き込み方法は、一般に知られた方法であり、ここではその調整作業についての詳細説明を省略する。
このように、本実施の形態1にて採用するエンジンへの吸気量とETVモジュールの開度値との関係の調整方法によれば、組み立て後にETVモジュール毎に実際の吸気量と開度値の特性を計測するため、作り込みによる方法と比べ、組み立て精度に余裕を持たせることができる。また、ランク分けをした場合は、ETVモジュールによって特性の合わないものが出てくることが考えられるため、そのETVモジュールが使用できない場合もあり得るが、EEPROMに「実−基準TPS値特性」を書き込むため、ランク分けをする方法とくらべ、使用できないETVモジュールが削減することができる。
図2では、エンジン10への吸気量を制御するため吸気通路が複数配設されている。そして吸気通路にはETVモジュールがそれぞれ配設されている。具体的には。第1気筒吸気管51に対してETVモジュールA55、第2気筒吸気管52に対してETVモジュールB56、第3気筒吸気管53に対してETVモジュールC57、第4気筒吸気管54に対してETVモジュールD58と構成されている。各ETVモジュール55、56、57、58の構成は図1と同様の構成であるため図示および説明を省略する。そして、各気筒吸気管55、56、57、58のMCU、TPSは、図6のように定義されている。ここで、本実施の形態1にて使用するETVモジュールは、それぞれ組み立て時に上記にて示した調整方法が実施され、図7に示すような「実−基準TPS値特性」が各MCUのバックアップメモリに(それぞれ自身の特性のみ)記憶されている。図7において、吸気量と基準TPS値との関係が、基準開度値関係に相当し、吸気量と各TPS.A、TPS.B、TPS.C、TPS.D、の値との関係が、開度値関係に相当する。
次に上記のように構成された実施の形態1の内燃機関用制御装置の動作について説明する。尚、この実施の形態1においてはエンジンは4気筒エンジンを例に取り説明する。また、ETVモジュールのイニシャライズ動作時(初期設定動作時)および通常運転時の装置構成およびMCU5の機能構成は同様の構成である。まず、図8のフローチャートに基づいて、ETVモジュールのイニシャライズ動作について説明する。一般にイニシャライズ動作は図示しない例えばイグニッションスイッチをOFFとすることでエンジン10が停止し、その後に実施される。そして、各ETVモジュール55、56、57、58毎のイニシャライズ動作を開始する(図8のステップS101)。
次に、各ETVモジュール55、56、57、58がスロットル弁の全閉時の学習を実施し、図9のような全閉時TPS値(比較開度値)を得る(図8のステップS102)。次に、図7の「実−基準TPS値特性」を参照して、各MCUはETVモジュール毎に図9に示した各全閉時TPS値に対応する各全閉時基準TPS値を図10に示すように算出しECU6へ送信する(図8のステップS103)。次に、ECU6は4気筒分の各全閉時基準TPS値を受信し、各全閉時基準TPS値の比較を実施し、4気筒の全閉時基準TPS値のうち最大となる全閉時基準TPS値を最大TPS値として決定する(図8のステップS104)。本実施の形態1ではTPS.Bの全閉時基準TPS値(0.530[V])が最も大きい開度位置であるとして全気筒に対する最大TPS値として決定される。
次に、この決定された最大TPS値を共通比較開度値としてECU6のバックアップメモリに記憶する(図8のステップS105)。次に、決定した共通比較開度値を各MCUへ送信する(図8のステップS106)。次に、各MCUは共通比較開度値を受信し、各MCU内に記憶している図7の「実−基準TPS値特性」を参照して、共通比較開度値に対応するETVモジュール毎のTPS値を決定全閉時TPS値として図11に示すようにを決定する(図8のステップS107)。次に、決定された決定全閉時TPS値を各MCU内のバックアップメモリに記憶する(図8のステップS108)。
次に、上記にて学習した決定全閉時TPS値を使用した場合のETVモジュールの動作について、図12のフローチャートに基づいて説明する。まず、ECU6にて目標開度THobj(例えば10%、5%)相当する基準TPS値Dtobjを求める(図12のステップS201)。例えば、図5に示すように、例えばTHobj=5[%]、全閉時基準TPS値(0%時)=0.530[V]、全開時基準TPS値(100%時)=5.0Vとして設定する。すると、THobj=5[%]時には、Dtobj=0.7535[V]が求まることとなる。次に、ECU6からETVモジュール毎のMCUに対して目標基準TPS値Dtobjとなるよう要求する(図12のステップS202)。
次に、ECU6からの要求に応じて各MCUにて基準TPS値Dtobjに対応した目標TPS値Dtrealを図7の「実−基準TPS値特性」を参照して、例えば図13に示すように求める(図12のステップS203)。例えばDtobj=0.7535[V]のとき、図7の「実−基準TPS値特性」を参照してTPS.Aの値を求めると、0.800[V]となり補正される(その他の値は図13に示す)。次に、各ETVモジュールにてTPS値が補正された目標TPS値Dtrealとなるようアクチュエータを駆動させる(図12のステップS204)。次に、各ETVモジュールにてTPS値が補正された目標TPS値Dtrealへ駆動後、ETVモジュールが基準TPS値Dtobjとなったとして各MCUよりECU6に出力し(図12のステップS205)、処理終了となる。
次に、従来の場合と本願発明との具体的な制御の正確さの違いについて以下に説明する。例えば、従来ではスロットル弁の全閉位置および全開位置を学習しているが、スロットル弁の開度に対するばらつきを抑制することはできるものの、複数気筒の内燃機関においては、図3に示す(代表的に2個のETVモジュールの特性についてのみ図示する)(図3の縦軸は吸気量[g/sec]、横軸は開度値センサ値[V]を示す)とおり実際のスロットル弁の開度と吸気量との関係(以下「実TPS特性」という)にばらつきが発生する。そして、特に低開度時において大きな制御誤差が発生している。
また、実TPS特性を予め調整して補正していても複数気筒の内燃機関において、気筒ごとに対応して複数のETVモジュールが配設されている場合には、図4に示す(代表的に2個のETVモジュールの特性についてのみ図示する)(図4の縦軸は吸気量[g/sec]、横軸は開度値センサ値[V]を示す)とおり全閉開度値位置の学習が各気筒にて異なるため、全閉開度値位置基準での制御を行った場合に吸気量がバラツキ、閉付近での吸気量のバラツキが大きく発生する。そして、全閉開度値位置基準での制御は全閉から全開スロットル位置までの開度を100%開度として割合にて制御することが一般的であり、その場合同じ開度10%を指示した場合、図4に示す(開度指示はスロットル1:点線、スロットル2:一点鎖線)とおり、吸気量が大きくばらつく。
しかしながら本願発明のように構成された場合には、予めTPS特性を調整した複数のETVモジュールを、内燃機関に配設し、各ETVモジュールのそれぞれの比較開度値(例えば全閉開度値位置を学習した際の開度値センサ値)に基づいて、各ETVモジュールに共通した共通比較開度値を設定することにより、図5に示す(代表的に2個のETVモジュールの特性についてのみ図示する)(図5の縦軸は吸気量[g/sec]、横軸は開度値センサ値[V]を示す)とおり各ETVモジュールのスロットル制御範囲のバラツキを抑え、ETVモジュールの取り付け誤差や加工バラツキなどの影響を抑制したうえで、実際の吸気量と開度値との特性に基づく制御を実行しているため、吸気量の正確な制御が可能となる。
上記のように構成された実施の形態1によれば、各ETVモジュールのMCUが全閉時基準TPS値をECUに送信し比較を行い、比較結果を使用することにより、各自で個別に全閉時TPS値を学習したのみの場合よりも吸気量のばらつきが抑えることができ、吸気量および開度の関係によるエンジン制御を正確に行うことができる。
また、共通比較開度値の設定と実−基準TPS値特性と組み合わせて使用することにより、スロットル弁の制御範囲を設定でき、TPSを含む吸気量制御モジュールの取り付け誤差や加工バラツキなどの影響を抑制したうえで、吸気量および開度の関係による制御を実行することができる。
さらに、上記実施の形態1では、複数の全閉時基準TPS値の最大値のものを採用する例を示したが、これは基準TPS値が最大とは開度値位置が大きい、すなわち吸気量が最大であることを意味する。その他の気筒の値(例えば、全閉時の基準TPS値のうち最小値)を採用した場合、当該ETVモジュールは問題なく制御できるものの、それ以外のETVモジュールは、全閉時よりもさらに小さい開度を要求されることになるケースもあり、制御できなくなることが考えられる。逆に、全閉時の基準TPS値のうち最大値よりも大きな値を採用した場合、全てのETVモジュールが問題なく制御できることにはなるものの、元々制御可能な範囲を放棄した形となるため、スロットルの制御範囲が狭くなってしまうことになる。これに対して、全閉時の基準TPS値のうち最大値を採用すれば、全てのETVモジュールが問題なく制御でき、かつ、スロットルの制御範囲を最も有効に活用できることとなる。
尚、上記実施の形態1においては、ETVモジュール毎の全閉時のTPS値を比較開度値として使用する例を示したが、開度値そのものでなく、開度に基づいて算出された流量などを使用することも同義であり同様に行うことが可能である。また、上記実施の形態1においては、ETVモジュール毎の全閉時のTPS値を各MCU内に記憶したが、全閉時の基準TPS値をそのまま記憶していてもいいし、全閉時の基準TPS値をECU6のみで記憶しておいてもよい。また、上記実施の形態1においては、ベース開度を全開時の基準TPS値とする場合は、上述とは逆に同様に、その基準TPS値のうち最小値を採用するのが最良であることはいうまでもない。
そして、基準TPS値のうち最小値を採用することにより、その他の気筒の値(例えば、全開時の基準TPS値のうち最大値)を採用した場合、当該ETVモジュールは問題なく制御できる。しかしながら、それ以外のETVモジュールは、全開時よりもさらに大きい開度を要求されることになるケースもあり、制御できなくなることが考えられる。逆に、全開時の基準TPS値のうち最小値よりも小さな値を採用した場合、全てのETVモジュールが問題なく制御できることにはなるものの、元々制御可能な範囲を放棄した形となるため、スロットルの制御範囲が狭くなってしまうことになる。これに対して、全開時の基準TPS値のうち最小値を採用すれば、全てのETVモジュールが問題なく制御することができ、かつ、スロットルの制御範囲を有効に活用できることとなる。また、ベース開度を全閉時の基準TPS値、全開時の基準TPS値のいずれか1つとするのではなく、両方を使用してもよい。両方使用した場合は、前述した効果が同時に得られるため、全てのETVモジュールが問題なく制御でき、かつ、スロットルの制御範囲を最も有効に活用できることとなる。
この発明の実施の形態1の内燃機関用制御装置の構成を示す図である。 図1に示した内燃機関用制御装置の構成を4気筒エンジンに適用した構成を示す図である。 従来の内燃機関用制御装置の制御の精度を説明するための図である。 従来の内燃機関用制御装置の制御の精度を説明するための図である。 本願発明の実施の形態1における内燃機関用制御装置の制御の精度を説明するための図である。 図2に示した内燃機関用制御装置の動作を説明するための各吸気量制御モジュールに対する各TPS値を示した図である。 図2に示した内燃機関用制御装置の動作を説明するための各吸気量制御モジュールに対する各TPS値を示した図である。 図2に示した内燃機関用制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図2に示した内燃機関用制御装置の動作を説明するための各吸気量制御モジュールに対する各TPS値を示した図である。 図2に示した内燃機関用制御装置の動作を説明するための各吸気量制御モジュールに対する各TPS値を示した図である。 図2に示した内燃機関用制御装置の動作を説明するための各吸気量制御モジュールに対する各TPS値を示した図である。 図2に示した内燃機関用制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 図2に示した内燃機関用制御装置の動作を説明するための各吸気量制御モジュールに対する各TPS値を示した図である。
符号の説明
1 ETVモジュール、2 スロットル弁、3 スロットルアクチュエータ、
4 TPS、5 MCU、6 ECU、10 エンジン、11 吸気管、
51 第1気筒吸気管、52 第2気筒吸気管、53 第3気筒吸気管、
54 第4気筒吸気管、55 ETVモジュールA、56 ETVモジュールB、
57 ETVモジュールC、58 ETVモジュールD。

Claims (3)

  1. 内燃機関に接続されている複数の吸気通路の上記内燃機関への吸気量を制御するためにそれぞれ配設されている吸気量制御モジュールと、上記内燃機関を外部からの指示より制御する内燃機関制御手段とを備え、
    上記各吸気量制御モジュールは、上記吸気量を開度により調整する吸気量調整手段と、上記吸気量調整手段の開度値を検出する開度値検出手段と、上記吸気量調整手段を駆動する駆動手段と、上記駆動手段を制御するコントローラとを有し、
    上記各コントローラは、上記各吸気量調整手段の特性を比較するための各比較開度値を上記内燃機関制御手段に送信し、
    上記内燃機関制御手段は、上記各比較開度値を比較して共通した共通比較開度値を設定し、上記内燃機関を制御するための上記吸気量調整手段の開度の目標となる目標開度値および上記共通比較開度値を上記各コントローラに送信し、
    上記各コントローラは、上記各開度値検出手段により検出された開度値と上記内燃機関制御手段から送信された上記共通比較開度値および上記目標開度値とに基づいて上記駆動手段を制御することを特徴とする内燃機関用制御装置。
  2. 上記各コントローラには、上記内燃機関への吸気量および上記各吸気量調整手段の開度値の開度値関係と、上記内燃機関への吸気量および基準開度値の基準開度値関係とが保存され、上記開度値関係および上記基準開度値関係を用いて上記各比較開度値を算出するとともに、上記駆動手段の制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用制御装置。
  3. 上記各比較開度値は、上記各吸気量調整手段の全閉時の開度値がそれぞれ設定されており、
    上記各開度値比較手段は、上記各吸気量制御モジュールの各比較開度値の中で最も吸気量の大きい最大値を共通比較開度値として設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関用制御装置。
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JP2019210832A (ja) * 2018-06-01 2019-12-12 スズキ株式会社 スロットル制御方法、スロットル制御装置及びスロットル制御システム

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