JP2007308211A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】胴内排紙型画像形成装置において、ステイプラーやスタッカーなどの後処理装置を排紙用空間に設けることによって、排出口よりも上方の空間が狭くなった場合や、排紙用空間そのものを小さくした場合に、後処理装置の底面や排紙用空間の上面に、排出された用紙が衝突することによって生じる用紙の丸まりを防止する
【解決手段】排紙トレイ3の傾斜部32の角度を調整する補助トレイ4を傾斜部32に着脱可能に取り付け、排出された用紙Pの先端部が補助トレイ4と当たる角度を小さくする。ここで、排出された用紙Pの丸まりを一層効果的に防止するには、排出口6aよりも上方の空間が狭くなるほど、傾斜部32の傾斜角度を小さくするのがよい。
【選択図】図3
【解決手段】排紙トレイ3の傾斜部32の角度を調整する補助トレイ4を傾斜部32に着脱可能に取り付け、排出された用紙Pの先端部が補助トレイ4と当たる角度を小さくする。ここで、排出された用紙Pの丸まりを一層効果的に防止するには、排出口6aよりも上方の空間が狭くなるほど、傾斜部32の傾斜角度を小さくするのがよい。
【選択図】図3
Description
本発明は、本体ハウジングの側面から略水平に内方に向かって排紙用空間が形成された、いわゆる胴内排紙型の画像形成装置に関するものである。
近年では省スペース化の観点から、いわゆる胴内排紙型の画像形成装置が種々提案されている。これらの排紙用空間の底面は、排出された用紙が積重される排紙トレイとなっている。排紙トレイは、排出口の直下が最も低く、そこから排紙方向に向かって上方に傾斜した傾斜部を有している。このような傾斜部を形成することによって、排出された用紙が自重によって傾斜部を滑り落ち、排紙用空間の側壁に当接して用紙の後端がおおよそ揃った状態で排紙トレイ上に積重されるようになる。また、同様に省スペース化の観点から、従来は画像形成装置の横に並置されていたステイプラーやスタッカーなどの後処理装置を前記の排紙用空間に設けることも提案されている。
図6に、スタッカーとしての第2排紙トレイ5を排紙用空間に設けた場合の概説図を示す。この図の画像形成装置では、第2排紙トレイ5を排紙用空間2に設けたために、排出口6aよりも上方の空間が狭くなり、排出口6aから放出された用紙が、第2排紙トレイ5の底面に衝突して、排紙トレイ3の傾斜部32に急角度で当たるようになる。用紙が傾斜部32に急角度で当たると排紙方向とは逆方向に跳ね返り、用紙は丸まった状態となる。連続して排出される用紙が、排紙トレイ3上でそれぞれ丸まった状態になると、整列積重が不能なことは勿論のこと、用紙の排出そのものが不能となって紙詰まりを招くおそれがある。
近年の装置の小型・軽量化の流れから、排紙用空間そのものを小さく設計することも今後十分に考えられ、このような場合にも上記のような用紙が排紙用空間の上面に当たることによる用紙の丸まりが懸念される。
特許文献1には、画像形成装置に並置した後処理装置の排紙トレイにおいて、排出された用紙の先端部が最初に接触する位置に隆起部を形成して、用紙の丸まりを防止することが提案されている。
特開平11−165935号公報
しかしながら、特許文献1の提案においては、排紙トレイ上の、用紙の先端部が着地する位置を特定することは現実には困難と考えられる。また排紙トレイ上に用紙を整列積重させる観点からは、排紙トレイ上に隆起部などの突起は設けない方がむしろ望ましい。
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ステイプラーやスタッカーなどの後処理装置を排紙用空間に設けることによって、排出口よりも上方の空間が狭くなった場合や、排紙用空間そのものを小さくした場合に、排出された用紙が、後処理装置の底面や排紙用空間の上面に衝突することによって生じる用紙の丸まりを防止することにある。
前記目的を達成するため本発明の排出用紙の整列積重方法では、本体ハウジングの側面から略水平に内方に向かって排紙用空間が形成され、排紙用空間の内側面には用紙を排出する排出口が形成され、排紙用空間の内底面には排出された用紙を積重する排紙トレイが形成され、前記排紙トレイが、排紙方向前側に形成された水平部と、前記排出口の直下が最も深く、そこから排紙方向に向かって上方へ傾斜して前記水平部に繋がる傾斜部とを有する画像形成装置において、前記排紙トレイの傾斜部の角度を調整する補助トレイを前記傾斜部に着脱可能に取り付けることによって、排出された用紙の先端部が補助トレイと当たる角度を小さくして用紙の丸まりを防止することを特徴とする。
ここで、排出された用紙の丸まりを効果的に防止するには、排出口よりも上方の空間が狭くなるほど、前記傾斜部の傾斜角度を小さくするのがよい。
また本発明の画像形成装置では、本体ハウジングの一つの側面から略水平で内方に向かって排紙用空間が形成され、排紙用空間の内側面には用紙を排出する排出口が形成され、排紙用空間の内底面には排出された用紙を積重する排紙トレイが形成され、前記排紙トレイが、排紙方向前側に形成された水平部と、前記排出口の直下が最も低く、そこから排紙方向に向かって上方へ傾斜して前記水平部に繋がる傾斜部とを備え、前記排紙トレイの傾斜部に着脱可能に取り付けられ、前記傾斜部の傾斜角度を調整する補助トレイをさらに備えたことを特徴とする。
ジョブセパレートされた用紙が排出される第2排紙トレイ又は後処理装置が、前記排出口よりも上方の前記排紙用空間に着脱可能に取り付けられていてもよい。なお、本明細書における「ジョブセパレート」とは、複写やプリンタ、ファクシミリなどの異なる機能に基づき排出される用紙を、異なる排紙トレイに排出させる分離排紙機能を意味するものとする。
本発明に係る排出用紙の整列積重方法及び画像形成装置では、画像形成装置の排紙用空間の底面に形成された、水平部と傾斜部を有する排紙トレイに補助トレイを取り付けて、傾斜部の角度を調整し、排出された用紙の先端部が補助トレイに衝突する角度を小さくするので、排出された用紙が、後処理装置の底面や排紙用空間の上面に衝突することによって生じる用紙の丸まりが効果的に防止できる。
排出口よりも上方の空間が狭くなるほど、傾斜部の傾斜角度を小さくするようにすると、排出された用紙の丸まりが一層効果的に防止できる。
以下、本発明について図に基づいて説明するが、本発明はこれらの実施形態に何ら限定されるものではない。
図1は、本発明の画像形成装置の一実施形態を示す垂直断面図である。この図の画像形成装置は、いわゆる胴内排紙型の画像形成装置である。装置ハウジング1の上下方向略中央部には、正面側が開口した排紙用空間2が形成されている。この排紙用空間2の底面には、排出される用紙を積重するための排紙トレイ3が装置ハウジング1と一体成形されている。また、排紙用空間2の高さ方向略中央に第2排紙トレイ5が取り付けられている。排紙トレイ3と第2排紙トレイ5については後段で詳述する。
排紙用空間2の上側には、原稿を読み取るための読取機構が内蔵され、排紙用空間2の下側には、画像形成機構が内蔵されている。画像形成機構についてまず説明する。感光体ドラム70は帯電装置71によってその表面が正又は負に一様に帯電される。他方、原稿載置台90に原稿(不図示)が載置され、その画像データが読取装置91によって読みとられる。読み取られた画像データはレーザスキャナ(露光装置)72によって感光体ドラム70の表面に書き込まれ、感光体ドラム70の表面に静電潜像が形成される。具体的には反転現像方式の場合には画像に相当する部分の帯電が除去され、正規現像方式の場合は背景に相当する部分の帯電が除去されて、それぞれ静電潜像が形成される。次に現像装置73によって感光体ドラム70上の静電潜像をトナーで可視像化する。このときトナーの帯電極性は、反転現像方式の場合には感光体ドラム70の帯電極性と同極性であり、正規現像の場合は感光体ドラム70の帯電極性と逆極性である。
一方、給紙カセットCに収納されている用紙Pは、ピックアップローラ81により引き出され、給紙ローラ82とさばきローラ83とで挟持されて搬送路へ送られる。そしてレジストローラ対84によって、感光体ドラム70上のトナー画像が転写部に到達するのにタイミングを合わせて、用紙Pは転写部へ送り出される。転写部では、感光体ドラム70と転写ローラ74との間で用紙Pが挟持されている状態で、トナー帯電極性と逆極性の電荷が転写ローラ74に印加されることにより、感光体ドラム70上のトナー像が用紙P上に移動する。用紙P上に移動せず感光体ドラム70上に残留したトナーはクリーニングローラ75及び不図示のクリーニングブレードによって除去回収される。一方、トナー像を載置した用紙Pは定着ローラ対85へ搬送される。用紙P上のトナー像は定着ローラ対85によって加熱・加圧されて用紙Pに定着する。そして用紙Pは、分岐爪80によって排紙ローラ対6a又は排紙ローラ対6bに送られ、排紙トレイ3又は第2排紙トレイ5へ排出される。なお、手差しトレイ87に載置された用紙Pは、給紙ローラ88によってレジストローラ対84へ送りだされ、それ以後は前述の搬送経路と同じ経路を通る。
図2に、排紙用空間2およびその近傍を拡大した概説図を示す。第2排紙トレイ5は装置ハウジング1に対して取り外し可能となっている。この図の画像形成装置では、第2排紙トレイ5は装置ハウジング1に取り付けられていない。このような画像形成装置では、排出口6aから排出された用紙Pは、その先端部が第2排紙トレイ5の底面に衝突することがなく(同図のa)、用紙Pの先端部が排紙トレイ3に衝突するときの角度は小さい(同図のb)。このため、用紙Pは丸まった状態にはならない。また排紙トレイ3の傾斜部32の傾斜角度θ1を大きくすることによって、排紙トレイ3上に落下した用紙Pが傾斜部32を滑り落ちるようにし、用紙後端を側壁に当接させて用紙後端が揃えられた状態で積重可能にできる(同図のc)。
一方、図3に示すように、第2排紙トレイ5が取り付けられた画像形成装置では、排出口6aから排出された用紙Pは、その先端部が第2排紙トレイ5の底面に衝突して跳ね返り、排紙トレイ3の傾斜部32に急角度で衝突する。これにより用紙Pは丸まった状態となる(同図(a))。そこでこのような場合、排紙トレイ3の傾斜部32に断面三角形の補助トレイ4を取付けて、傾斜部32の傾斜角度を当初の傾斜角度θ1よりも小さい傾斜角度θ2とする(同図(b))。こうすることによって、補助トレイ3に対する用紙Pの衝突角度が小さくなり、排紙トレイ3上で用紙が丸まった状態となることが防止される。
図4に、排紙トレイ3の傾斜部32に補助トレイ4を取り付けた状態の拡大斜視図を示す。補助トレイ4の排紙トレイ3への取付けは着脱自在であれば特に限定はなく、例えば補助トレイ4を排紙トレイ3に単に載置するだけでもよいが、取付け安定性を得るために排紙トレイ3と補助トレイ4に係合部を設けて係止するようにしてもよい。またネジ等によって固定してもよい。
傾斜部32の傾斜角度は、補助トレイ4の形状によって任意に変えることができる。装置ハウジング1に第2排紙トレイ5が取り付けられていないとき、傾斜部32の傾斜角度θ1(図3に図示)は、排出された用紙Pが傾斜部32を滑り落ちる程度とするのが好ましく、一般にθ1:25〜35°程度が推奨される。一方、装置ハウジング1に第2排紙トレイ5が取り付けられたときは、上記傾斜角度θ1よりも小さくする必要があるが、具体的な傾斜角度θ2(図3に図示)は、排出された用紙Pが傾斜部32に衝突する角度を観察・測定して具体的に決定すればよいが一般に傾斜角度θ2は15〜25°程度が好適である。
補助トレイ4の形状は、排紙トレイ3の傾斜角度を調整できる形状であれば特に限定はない。例えば図5(a)に示すような、排紙トレイ3と略同じ幅で垂直断面が三角形状の補助トレイ4aが挙げられる。また同図(b)に示すような、垂直断面が三角形状で幅の狭い補助トレイ4bを排紙トレイ3上の幅方向に複数個設置することも考えられる。
補助トレイ4の材質に特に限定はなく、プラスチック材料や金属材料など従来公知のものを使用できる。
以上説明した実施形態では排紙用空間2に第2排紙トレイ5を取り付けていたが、第2排紙トレイ5に替わってステイプルなどの後処理装置を排紙用空間2に取り付けた場合にも、本件発明は好適に適用される。
1 本体ハウジング
2 排紙用空間
3 排紙トレイ
4 補助トレイ
4a,4b 補助トレイ
5 第2排紙トレイ
6a,6b 排出口
31 水平部
32 傾斜部
2 排紙用空間
3 排紙トレイ
4 補助トレイ
4a,4b 補助トレイ
5 第2排紙トレイ
6a,6b 排出口
31 水平部
32 傾斜部
Claims (4)
- 本体ハウジングの側面から略水平に内方に向かって排紙用空間が形成され、
排紙用空間の内側面には用紙を排出する排出口が形成され、排紙用空間の内底面には排出された用紙を積重する排紙トレイが形成され、
前記排紙トレイが、排紙方向前側に形成された水平部と、前記排出口の直下が最も深く、そこから排紙方向に向かって上方へ傾斜して前記水平部に繋がる傾斜部とを有する画像形成装置において、
前記排紙トレイの傾斜部の角度を調整する補助トレイを前記傾斜部に着脱可能に取り付けて、排出された用紙の先端部が補助トレイと当たる角度を小さくして用紙の丸まりを防止することを特徴とする排出用紙の整列積重方法。 - 前記排出口よりも上方の空間が狭くなるほど、前記傾斜部の傾斜角度を小さくする請求項1記載の排出用紙の整列積重方法。
- 本体ハウジングの一つの側面から略水平で内方に向かって排紙用空間が形成され、
排紙用空間の内側面には用紙を排出する排出口が形成され、排紙用空間の内底面には排出された用紙を積重する排紙トレイが形成され、
前記排紙トレイが、排紙方向前側に形成された水平部と、前記排出口の直下が最も低く、そこから排紙方向に向かって上方へ傾斜して前記水平部に繋がる傾斜部とを有する画像形成装置において、
前記排紙トレイの傾斜部に着脱可能に取り付けられ、前記傾斜部の傾斜角度を調整する補助トレイをさらに備えたことを特徴とする画像形成装置。 - ジョブセパレートされた用紙が排出される第2排紙トレイ又は後処理装置が、前記排出口よりも上方の前記排紙用空間に着脱可能に取り付けられる請求項3記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006135938A JP2007308211A (ja) | 2006-05-16 | 2006-05-16 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006135938A JP2007308211A (ja) | 2006-05-16 | 2006-05-16 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007308211A true JP2007308211A (ja) | 2007-11-29 |
Family
ID=38841436
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006135938A Pending JP2007308211A (ja) | 2006-05-16 | 2006-05-16 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2007308211A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8213854B2 (en) | 2008-09-22 | 2012-07-03 | Ricoh Company, Limited | Sheet processing system |
US8457543B2 (en) | 2008-09-16 | 2013-06-04 | Ricoh Company, Limited | Image forming apparatus |
-
2006
- 2006-05-16 JP JP2006135938A patent/JP2007308211A/ja active Pending
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