JP2007308046A - ボールベアリングキャスタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ボールベアリングハウジング2内にベアリング4を配して該ベアリングを介してボール5を転動自在に保持するボールベアリングキャスタ1において、前記ボールベアリングハウジング2に気体導入部8を設け、ボールベアリングハウジング2とボール5との間の隙間を前記導入部8から導入される気体の排出流路9とする。気体導入部に導入された気体が排出流路9を通して外部へと排出される。この際の気体の流れによって、ボール5に付着したゴミ等が内部に巻き込まれにくくなり、ゴミ等が内部に巻き込まれた場合は、エアの流れによってボール表面等から除去して外部に排出する。
【選択図】図1
Description
このボールベアリングキャスタ10を図6に基づいて説明する。
下向きに開口凹部を有するボールベアリングハウジング11の凹部底面に先端に凹球面板12aを有するベアリング押え部12が下向きに取付けられており、該凹球面板12aの上面側とボールベアリングハウジング11との間には小隙間が確保されている。上記凹球面板12aの下方面側には、小径の多数のボールベアリング13が配列されており、凹球面板12aのさらに下方側では、前記ボールベアリング13を凹球面板12aと協働して挟むようにしてボール14が配置されている。また、ボールベアリングハウジング11の下方端には、前記ボール14の最大径部の下方側において、ボール14と小隙間を有し、その下方にボール14の下方部が露出するように丸孔が形成されたボール押え部15が設けられてボールベアリングキャスタ10が構成されている(例えば特許文献1参照)。また、ボールベアリングキャスタは、ボールを下向きに露出させる他、ボールを上向きに露出させてボール上方でワークなどを移動させるものも提案されている(例えば特許文献2、3参照)。
この実施形態のボールベアリングキャスタ1は、下向きに開口凹部を有する円柱状のボールベアリングハウジング2を有しており、該ボールベアリングハウジング2の凹部底面に、下向きに凹球面板3aを有し、上方部が柱状基部3bからなるベアリング押え部3が配置・固定されている。ベアリング押え部3の固定は、ボールベアリングハウジング2の凹部底面に設けた取付穴2aに、前記柱状基部3bの上端側を挿入することで行われる。
上記凹球面板3aの下面側には、小径のベアリング4が多数配置されており、このベアリング4…4を凹球面板3a下面とともに挟むようにしてボール5が配置されている。凹球面3aの先端面は、このボール5の外周面と同心で径の異なる球面になるように形成されている。
また、前記した円柱面2dの内面側には、上記凹球面板3aの先端側とベアリング4が移動可能な隙間を有し、かつ前記ボール5の外周面との間で小さな隙間9を形成する球面状のガイド面6aを有するボールガイド部6が設けられている。
さらに、ボールベアリングハウジング1の上方側には、ボールベアリングハウジング1の外周面に開口して、前記小径円柱穴2bと柱状基部3bとの小隙間に連通する気体導入穴8が気体導入部として形成されており、上記構成によりボールベアリングキャスタ1が構成されている。
エアシリンダ30は、内部ピストン31の上方側と下方側とにそれぞれエアーポートが設けられ、各エアーポートは、エアー源33に接続されたエアーオペレートバルブ32に接続切換可能に接続されている。該エアーオペレートバルブ32には、該バルブ32の制御用に下降用メカニカルバルブ34と上昇用メカニカルバルブ35とが接続されており、下降用メカニカルバルブ34と上昇用メカニカルバルブ35の制御エアーとして前記エアー源33が接続されている。該エアーオペレートバルブ32では、シリンダ30の下降時にピストン31の下方側のエアーポートからシリンダ外に排出されるエアーをエアー供給ライン36に供給するように切換がなされる。
ボールベアリングキャスタ1に移動力が加わると、凹球面板3aの下方に位置するベアリング4とボール5とが互いに回転し、ボール5が回転しつつボールベアリングキャスタ1が移動する。ベアリング4は、凹球面板3aとボール5との隙間および凹球面板3aとガイド部6との隙間、凹球面3aと円錐面2cとの隙間を通して移動し、ボール5の継続的な回転を可能にする。また、シリンダ30側では、ピストン31を下降させる際に、エアー源33のエアーがエアーオペレートバルブ32によってシリンダ30のピストン上方側に供給され、ピストン31下方側の圧縮エアーがシリンダ30外に排出されてエアーオペレートバルブ32によってエアー供給ライン36へと移送され、気体導入穴8へと導入される。
すなわち、ドアの搬送装置40の4つの脚部41…41下端に、それぞれ上記実施形態のボールベアリングキャスタ1…1が取付けられて搬送装置40の自在移動が可能になっている。搬送装置40は、下方ガイド42、43と上方ガイド44とを備えており、各ガイドは共通するフレーム45に取付けられている。該フレーム45は、搬送装置本体40aに昇降可能に取付けられており、該フレーム45にエアシリンダ46の作動ロッド47が固定されて上下動可能になっている。エアシリンダ46のエアー源は、搬送装置本体40aに設けたエアー取り入れ口48から工場内圧縮ガスを図示しないチューブなどによって取り入れるように構成することができる。該エアーを取り込んで図示しないバルブ装置によってエアシリンダ46を動作させる。また、エアシリンダの排出エアーは、前記実施形態と同様にボールベアリングキャスタ1に供給可能となっている。
図5は、エアーフロー式のボールベアリングキャスタ100を示すものである。なお、前記実施形態と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
2 ボールベアリングハウジング
3 ベアリング押え部
4 ベアリング
5 ボール
6 ガイド部
7 ボール押え部
8 気体導入穴
Claims (6)
- ボールベアリングハウジング内にベアリングを配して該ベアリングを介してボールを転動自在に保持するボールベアリングキャスタにおいて、前記ボールベアリングハウジングに気体導入部を設け、該ボールベアリングハウジングと前記ボールとの間の隙間を前記導入部から導入される気体の排出流路とすることを特徴とするボールベアリングキャスタ。
- 前記気体が、エアーであることを特徴とする請求項1記載のボールベアリングキャスタ。
- 前記エアーが、機器を作動させた後の排出エアーであることを特徴とする請求項2記載のボールベアリングキャスタ。
- 前記ボールが上向きに配置されており、該ボールを保持するボールベアリングハウジングがエアー浮上可能となっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のボールベアリングキャスタ。
- 床面を移動する搬送装置の脚部に取り付けられており、該搬送装置は気体シリンダを備え、該気体シリンダの排出気体が前記気体導入部に供給されるものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のボールベアリングキャスタ。
- 前記気体が前記ボールまたは前記ベアリングを冷却する冷媒として作用することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のボールベアリングキャスタ。
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