JP2007307498A - 水底の汚染土壌の原位置混合処理工法および原位置混合処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】混合処理専用船に搭載された表層用又は深層用混合処理機械の駆動軸の下部に撹拌翼軸および汚染物質拡散防止装置を装着し、船を処理を必要とする位置へ配置し、撹拌翼軸および汚染物質拡散防止装置を下降させ、汚染物質拡散防止装置で水底の汚染土壌を仕切らせ、撹拌翼軸を回転駆動しつつ水底の汚染土壌中へ貫入させ、セメント等の固化材又は不溶化材若しくは吸着材を注入して汚染物質拡散防止装置で仕切られた内側の汚染土壌の撹拌混合を行い固化若しくは不溶化処理を完了した後に、撹拌翼軸を上昇させて引き抜き、汚染物質拡散防止装置も上昇させ、次の処理位置へ船あるいは混合処理機械を移動させて固化若しくは不溶化処理を繰り返す。
【選択図】図1
Description
(1)下記の特許文献1に記載された水底の汚染底質処分方法は、水底の汚染域に隣接して溝を掘り、汚染底質を溝へ導き入れ、人工的に形成した窪地へ集め、汚染底質を窪地へ封じ込め、又は浚渫して処分することを内容とする。
(2)下記の特許文献2に記載された底質浄化方法は、汚染物質を包含するヘドロを吸引して台船又は地上のタンクへ一旦貯蔵し、その一方、水底より3m〜5m程度下方の地盤中へ深く貫入させた混練装置を使用して、固化材を含ませた前記ヘドロを注入して練り込み封じ込めることを内容とする。
(3)下記の特許文献3に記載された汚染地盤の固化処理工法は、水底の汚染物質土壌中に下面開放のケーシングを深く圧入し、このケーシング内の汚染物質土壌を固化材を添加混合して撹拌し固化処理することを内容とする。
(4)更に下記の特許文献4、5に記載された原位置混合処理工法は、本出願人らが提案した発明であって、下面を開口したケーシングを水底の汚染物質土壌へ被せて仕切り、同ケーシング内に設置した撹拌混合軸により、内側の汚染物質土壌中へ固化材を注入しつつ撹拌混合して固化処理することを内容とする。
特許文献2に記載された底質浄化方法は、汚染物質(ヘドロ)を吸引する装置と、台船又は地上のタンク、および前記ヘドロを水底地盤中へ深く注入し固化材と共に練り込む混練装置を必須とするので、設備が大規模になり、費用が高価になる。その上、処理作業の手数が多くかかるので、採算性が大いに懸念される。
また、特許文献3〜5に記載された汚染土壌の固化処理工法によれば、水底の汚染土壌の固化処理はできるけれども、その直下の更に深い深層地盤におよぶ深層混合処理(地盤改良)が必要である場合でも、そうした要請にはとうてい対応できない技術内容である。
混合処理専用船1又は台船に搭載された表層用又は深層用混合処理機械2の駆動軸7の下部に、撹拌翼軸8を覆う配置で、且つ撹拌翼軸8および駆動軸7が軸方向に相対移動可能な構造で、下面開口の箱形構造をなす汚染物質拡散防止装置9を装着し、同汚染物質拡散防止装置9は吊り持ち手段により昇降可能に支持させるステップと、
前記船1を水底の汚染土壌11の原位置混合処理を必要とする位置へ配置し、撹拌翼軸8および汚染物質拡散防止装置9を下降させ、汚染物質拡散防止装置9で水底の汚染土壌11を仕切らせるステップと、
撹拌翼軸8を回転駆動しつつ水底の汚染土壌11中へ貫入させ、且つセメント等の固化材又は不溶化材若しくは吸着材を注入して汚染物質拡散防止装置9で仕切られた内側の汚染土壌11の撹拌混合を行い固化若しくは不溶化処理を進めるステップと、
撹拌翼軸8を水底の汚染土壌11中へ目標とする深さまで貫入させて固化若しくは不溶化処理を完了した後に、撹拌翼軸8を上昇させて引き抜き、更に汚染物質拡散防止装置9も上昇させ、次の処理位置へ船1あるいは混合処理機械2を移動させて固化若しくは不溶化処理を繰り返すステップを含むことを特徴とする。
混合処理専用船1又は台船に搭載された表層用又は深層用混合処理機械2の駆動軸7の下部に、撹拌翼軸8を覆う配置で、且つ撹拌翼軸8および駆動軸7が軸方向に相対移動可能な構造で下面開口の箱形構造をなす汚染物質拡散防止装置9を装着し、同汚染物質拡散防止装置9は吊り持ち手段により昇降可能に支持させるステップと、
前記船1を水底の汚染土壌11の原位置混合処理を必要とする位置へ配置し、撹拌翼軸8および汚染物質拡散防止装置9を下降させ、汚染物質拡散防止装置9で水底の汚染土壌11を仕切らせるステップと、
撹拌翼軸8を回転駆動しつつ水底の汚染土壌11中へ貫入させ、且つセメント等の固化材又は不溶化材若しくは吸着材を注入して汚染物質拡散防止装置9で仕切られた内側の汚染土壌11の撹拌混合を行い固化若しくは不溶化処理を進めるステップと、
そのまま引き続き撹拌翼軸8を回転駆動しつつ目標とする改良深さまで直下の水底地盤19中へ貫入させて表層ないし深層の地盤改良処理を行い、その後に撹拌翼軸8を上昇させて引き抜き、更に汚染物質拡散防止装置9も上昇させ、次の処理位置へ船1あるいは混合処理機械2を移動させて固化若しくは不溶化処理とその直下の地盤改良処理を繰り返すステップを含むことを特徴とする。
汚染物質拡散防止装置9で水底の汚染土壌11を仕切らせるステップの前処理として、水底に、底質の固化又は不溶化処理に必要量の敷き砂その他の拡散防止材18を敷き均すことを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1又は2に記載した深層混合処理を兼用する水底の汚染土壌の原位置混合処理工法において、
汚染物質拡散防止装置9で水底の汚染土壌11を仕切らせるステップは、同汚染物質拡散防止装置9に設置した物理式測深器14による水底の表層地盤の深度計測により行い、更に潮位計も利用して実施することを特徴とする。
汚染物質拡散防止装置9で水底の汚染土壌11を仕切らせるステップ、および同汚染物質拡散防止装置9を上昇させるステップは、同汚染物質拡散防止装置9に設置した圧力調整手段15、16により水を出入りさせて水圧の弊害を軽減しつつ実施することを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、請求項1又は2に記載した深層混合処理を兼用する水底の汚染土壌の原位置混合処理工法において、
船1あるいは混合処理機械2を汚染土壌11の固化若しくは不溶化処理位置へ移動させ配置するステップは、船上のGPS信号を利用する位置決め装置を用いて実施することを特徴とする。
混合処理専用船1又は台船に搭載された表層用又は深層用混合処理機械2の駆動軸7の下部に、撹拌翼軸8を覆う配置で、且つ撹拌翼軸8および駆動軸7が軸方向に相対移動可能な構造で、下面開口の箱形構造をなす汚染物質拡散防止装置9が装着されて成り、同汚染物質拡散防止装置9は吊り持ち手段により昇降可能に支持されていること、
前記汚染物質拡散防止装置9に物理式測深器14が設置され、また、汚染物質拡散防止装置9内へ周囲の水を出入りさせる圧力調整手段15、16が設置されており、
船上の制御装置が物理式測深器14の計測信号に基づいて吊り持ち手段を制御して汚染物質拡散防止装置9の下降動作の調整と位置決めを行い、また、汚染物質拡散防止装置9の下降、上昇に際して圧力調整手段15、16により水を出入りさせ水圧の弊害を軽減する構成であることを特徴とする。
その上、請求項2および3〜6に記載した発明に係る深層用混合処理を兼用する原位置混合処理工法によれば、水底の汚染土壌11の固化又は不溶化処理と一連の工程として、更に深く直下地盤の表層乃至深層混合処理(地盤改良)も所要深度まで速やかに能率良く施工することができ至便である。
勿論、汚染土壌11の原位置混合処理工事が終了した後には、汚染物質拡散防止装置9を解体・撤去することにより、混合処理専用船1又は台船に搭載された表層用又は深層用混合処理機械2は本来の形態、用途に復元させ使用に供することができる。
その上、水底の汚染土壌11の原位置混合処理装置として使用する場合であっても、水底の汚染土壌11の固化若しくは不溶化の原位置混合処理と一連の工程で、その直下地盤の表層ないし深層混合処理(地盤改良)を所要の深度まで迅速に能率良く行うことができ、工事の多様な要請に容易に応答でき至便である。
前記船1を水底の汚染土壌11の原位置混合処理を必要とする位置へ配置し、撹拌翼軸8および汚染物質拡散防止装置9を下降させ、汚染物質拡散防止装置9で水底の汚染土壌11を仕切らせる。
そして、撹拌翼軸8を回転駆動しつつ水底の汚染土壌11中へ貫入させ、且つセメント等の固化材又は不溶化材若しくは吸着材若しくはこれらの混合材を注入して、汚染物質拡散防止装置9で仕切られた内側の汚染土壌11の撹拌混合を行い固化若しくは不溶化処理を進める。
撹拌翼軸8を水底の汚染土壌11中へ目標とする深さまで貫入させて固化又は不溶化処理を完了した後に、汚染物質拡散防止装置9および撹拌翼軸8を上昇させ、次の処理位置へ船1あるいは混合処理機械2を移動させて固化又は不溶化処理を繰り返す。
前記汚染物質拡散防止装置9に物理式測深器14が設置され、汚染物質拡散防止装置9内へ周囲の水を出入りさせる圧力調整手段15、16が設置されている。
船上の制御装置が物理式測深器14の計測信号に基づいて吊り持ち装置を制御し、汚染物質拡散防止装置9の下降動作の調整と位置決めを行う。また、汚染物質拡散防止装置9の下降、上昇に際しては圧力調整手段15、16により水を出入りさせて水圧の弊害を軽減する構成とする。
上記のようにして装着される汚染物質拡散防止装置9は、上記の駆動軸7と干渉を起こさない構造とされた吊り下げ装置10による吊り持ち手段、即ち、船上の中継シーブ12およびウインチ13のワイヤーにより独自に昇降移動の制御(操縦)が可能に吊り支持されている。
また、汚染物質拡散防止装置9には、図2Aのように下降させる際に、水圧抵抗が邪魔しないように汚染物質拡散防止装置9内部の水を適度に外へ逃がす(矢印a参照)逆止弁15が天井板部9aに設置されている。逆に、図5のように、用済みとなった汚染物質拡散防止装置9を引き上げる際には、やはり水圧が大きな抵抗(負圧抵抗)を生じないように外の水を適度に内部へ誘引し導き入れる(矢印b参照)逆止弁16が、側壁下部にそれぞれ周囲の水を出入りさせる圧力調整手段として設置されている。
なお、図示例では、既に水底の汚染土壌11の上に、底質の固化若しくは不溶化処理に必要量の敷き砂その他の拡散防止材18を敷き均した段階を示している。
先ず図2Aは、上記構成の原位置混合処理装置を搭載した船1を水底の汚染土壌11の原位置混合処理を必要とする位置へ配置した上で、撹拌翼軸8および汚染物質拡散防止装置9を汚染土壌11の直上部位近傍まで下降させた段階を示している。この下降動作の際には、天井板部9aの逆止弁15が開いて汚染物質拡散防止装置9内の水を適度に外へ排出し、水圧の抵抗(加圧抵抗)を軽減してスムーズな下降動作を可能にする。
また、汚染物質拡散防止装置9の物理式測深器14は、ワイヤー14bで吊り下げた測深重錘14aが汚染物質拡散防止装置9の下縁よりも下方へ少し先行する位置(下方へ下がっている。)とされ、同測深重錘14aが先行して汚染土壌11に到達し着底する構成とされている。同測深重錘14aが先行して汚染土壌11に到達し着底すると、必然、ワイヤー14bの張力が緩むので、同ワイヤー14bを駆動するウインチが前記張力変化を感知して着底信号を船上の制御装置へ送る。
そこで船上の制御装置は、汚染物質拡散防止装置9の吊り持ち手段であるウインチ6(図1)を制御し、図2Bに示すように、汚染物質拡散防止装置9の先端が水底の拡散防止材18ないし汚染土壌11の中へ必要十分な深さ突き刺さって仕切るように下降動作を調整し位置決めを行う。
この時点で、物理式測深器14は、ワイヤー14bで吊り下げた測深重錘14aを、撹拌翼軸8による撹拌混合処理動作の邪魔にならない高さまで引き上げて退避させる(図2B)。一方、撹拌翼軸8は、深層混合処理機械2の回転駆動装置5を吊るウインチ6を制御して水底の汚染土壌11へ到達するまで回転しつつ下降される。
汚染土壌11の固化若しくは不溶化処理20だけを目的としている場合には、図3Aのように目標とする深さHまで撹拌翼軸8を水底の汚染土壌11中へ貫入させて固化又は不溶化処理を完了した後に、撹拌翼軸8を上昇させ、更に汚染物質拡散防止装置9を上昇させて、次の処理位置へ船1を全体として、あるいは船1は移動させることなく深層混合処理機械2のみを移動させて、次なる不溶化処理を繰り返すことになる。
次の図4Bは、上記目標とする改良深さまでの深層混合処理(地盤改良)を達成した後に、撹拌翼軸8を上昇させて水底から引き抜いた段階を示している。
続いて図5は、汚染物質拡散防止装置9も上昇させて合一に引き上げている段階を示している。この引き上げ段階では、汚染物質拡散防止装置9の側壁下部に設置された逆止弁16が開いて外の水を適度に誘引して導き入れ、汚染物質拡散防止装置9の上昇に伴う水圧の抵抗(負圧抵抗)が軽減される。
こうして図5のように撹拌翼軸8および汚染物質拡散防止装置9が水底の汚染土壌11の天端よりも十分上方の位置へ上昇された段階で、水底の汚染土壌11の固化又は不溶化処理だけを目的とする場合(請求項1の発明)、或いは引き続き直下地盤の表層ないし深層混合処理(地盤改良)まで目的としている場合(請求項2の発明)の何れであっても、次の処理位置へ船1を操船して移動させ、あるいは船1を移動させることなく、深層混合処理機械2の施工位置のみを横へワンステップ移動させる方法によって、水底の汚染土壌11の固化又は不溶化処理を、あるいは直下地盤19の表層ないし深層混合処理(地盤改良)を繰り返して所期の固化若しくは不溶化処理の目的を達成することは、既往の表層ないし深層混合処理工法と同様である。
図6に示した実施例は、汚染物質拡散防止装置9の平面形状が、複数の駆動軸7の横並び方向に長い長方形とされている。そして、汚染物質拡散防止装置9は、その片側面(背面部)の中央部を、垂直に立つスライド軸30により片持ち支持されている。そして、このスライド軸30が、図1に示すやぐら3の前面に設置された案内レール部材31により昇降動作を案内される構成とされている。昇降手段としては、通例、図1に示す中継シーブ12とウインチ13による駆動方法が実施される。
図7の実施例も、およそ図6の実施例と共通する構成であるが、汚染物質拡散防止装置9の平面形状が、複数の駆動軸7の横並び方向に長い長円形とされている構成を特徴とする。本実施例のように汚染物質拡散防止装置9の平面形状が、複数の駆動軸7の横並び方向に長い長円形であると、その中の撹拌翼軸8による汚染土壌のの撹拌動作に無駄なデッドスペースがなく、均質度の高い撹拌混合処理の実現に寄与する。
2 混合処理機械
7 駆動軸
8 攪拌翼軸
9 汚染物質拡散防止装置
10 吊り持ち手段
11 汚染土壌
18 拡散防止材
14 物理式測深器
15、16圧力調整手段
19 水底地盤
Claims (7)
- 混合処理専用船又は台船に搭載された表層用又は深層用混合処理機械の駆動軸の下部に、撹拌翼軸を覆う配置で、且つ撹拌翼軸および駆動軸が軸方向に相対移動可能な構造で下面開口の箱形構造をなす汚染物質拡散防止装置を装着し、同汚染物質拡散防止装置は吊り持ち手段により昇降可能に支持させるステップと、
前記船を水底の汚染土壌の原位置混合処理を必要とする位置へ配置し、撹拌翼軸および汚染物質拡散防止装置を下降させ、汚染物質拡散防止装置で水底の汚染土壌を仕切らせるステップと、
撹拌翼軸を回転駆動しつつ水底の汚染土壌中へ貫入させ、且つセメント等の固化材又は不溶化材若しくは吸着材を注入して汚染物質拡散防止装置で仕切られた内側の汚染土壌の撹拌混合を行い固化若しくは不溶化処理を進めるステップと、
撹拌翼軸を水底の汚染土壌中へ目標とする深さまで貫入させて固化若しくは不溶化処理を完了した後に、撹拌翼軸を上昇させて引き抜き、更に汚染物質拡散防止装置も上昇させ、次の処理位置へ船あるいは混合処理機械を移動させて固化若しくは不溶化処理を繰り返すステップを含むことを特徴とする、水底の汚染土壌の原位置混合処理工法。 - 混合処理専用船又は台船に搭載された表層用又は深層用混合処理機械の駆動軸の下部に、撹拌翼軸を覆う配置で、且つ撹拌翼軸が軸方向に相対移動可能な構造で下面開口の箱形構造をなす汚染物質拡散防止装置を装着し、同汚染物質拡散防止装置は吊り持ち手段により昇降可能に支持させるステップと、
前記船を水底の汚染土壌の原位置混合処理を必要とする位置へ配置し、撹拌翼軸および汚染物質拡散防止装置を下降させ、汚染物質拡散防止装置で水底の汚染土壌を仕切らせるステップと、
撹拌翼軸を回転駆動しつつ水底の汚染土壌中へ貫入させ、且つセメント等の固化材又は不溶化材若しくは吸着材を注入して汚染物質拡散防止装置で仕切られた内側の汚染土壌の撹拌混合を行い固化若しくは不溶化処理を進めるステップと、
そのまま引き続き撹拌翼軸を回転駆動しつつ目標とする改良深さまで直下の水底地盤中へ貫入させて表層ないし深層の地盤改良処理を行い、その後に撹拌翼軸を上昇させて引き抜き、更に汚染物質拡散防止装置も上昇させ、次の処理位置へ船あるいは混合処理機械を移動させて固化若しくは不溶化処理とその直下の地盤改良処理を繰り返すステップを含むことを特徴とする、深層混合処理を兼用する水底の汚染土壌の原位置混合処理工法。 - 汚染物質拡散防止装置で水底の汚染土壌を仕切らせるステップの前処理として、水底に底質の固化又は不溶化処理に必要量の敷き砂その他の拡散防止材の敷き均しを実施することを特徴とする、請求項1又は2に記載した深層混合処理を兼用する水底の汚染土壌の原位置混合処理工法。
- 汚染物質拡散防止装置で水底の汚染土壌を仕切らせるステップは、同汚染物質拡散防止装置に設置した物理式測深器により水底の表層地盤の深度計測して行い、更に潮位計も利用して実施することを特徴とする、請求項1又は2に記載した深層混合処理を兼用する水底の汚染土壌の原位置混合処理工法。
- 汚染物質拡散防止装置で水底の汚染土壌を仕切らせるステップ、および同汚染物質拡散防止装置を上昇させるステップは、同汚染物質拡散防止装置に設置した汚染物質拡散防止装置の圧力調整手段により水を出入りさせて水圧の弊害を軽減しつつ実施することを特徴とする、請求項1又は2若しくは4に記載した深層混合処理を兼用する水底の汚染土壌の原位置混合処理工法。
- 船あるいは混合処理機械を汚染土壌の固化若しくは不溶化処理位置へ移動させ配置するステップは、船上のGPS信号を利用する位置決め装置を用いて実施することを特徴とする、請求項1又は2に記載した深層混合処理を兼用する水底の汚染土壌の原位置混合処理工法。
- 混合処理専用船又は台船に搭載された表層用又は深層用混合処理機械の駆動軸の下部に、撹拌翼軸を覆う配置で、且つ撹拌翼軸が軸方向に相対移動可能な構造で、下面開口の箱形構造をなす汚染物質拡散防止装置が装着されて成り、同汚染物質拡散防止装置は吊り持ち手段により昇降可能に支持されていること、
前記汚染物質拡散防止装置に物理式測深器が設置され、また、汚染物質拡散防止装置内へ周囲の水を出入りさせる圧力調整手段が設置されており、
船上の制御装置が物理式測深器の計測信号に基づいて吊り持ち手段を制御して汚染物質拡散防止装置の下降動作の調整と位置決めを行い、また、汚染物質拡散防止装置の下降、上昇に際して圧力調整手段により水を出入りさせ水圧の弊害を軽減する構成であることを特徴とする、水底の汚染土壌の原位置混合処理装置。
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