JP2016002530A - 汚染物質の固定化方法 - Google Patents

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郁夫 岡林
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初男 小柳津
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Abstract

【課題】河川や海等の底の汚染土壌中の汚染物質を、拡散させることなく水底に固定化する汚染物質の固定化方法の提供。【解決手段】(1)水底の汚染土壌を撹拌しながら吸着剤と固化剤を混合する汚染物質の固定化方法。(2)水底の汚染土壌を撹拌しながら吸着剤と浸透剤の混合物を混合した後、固化剤を混合する汚染物質の固定化方法。(3)水底の汚染土壌を撹拌しながら吸着剤を混合し、次いで浸透剤を混合した後、固化剤を混合する汚染物質の固定化方法。【選択図】なし

Description

本発明は、水底の汚染土壌中に含まれる微生物や重金属等の汚染物質の拡散を防止して水底に固定する汚染物質の固定化方法に関する。
工場排水や家庭排水に起因する公害病が毎日の様に新聞紙上を賑わせた高度経済成長時代と比較して、昨今は河川や海底等に蓄積しているヘドロ等の汚染問題はかなり改善されているように思われる。しかしながら、現在においてもこれまでに蓄積された人体に有害な微生物や重金属が含まれているヘドロ等の汚染土壌は残っており、汚染土壌の問題は未だ解決されていない。
これまでにも汚染土壌に含まれている有害な汚染物質を取り除くため種々の方法が試みられてきたが、微生物や重金属等の人体に有害な汚染物質を含んだ汚染土壌の拡散を防止できる有効な方法は未だ得られていない。
例えば、水底に堆積している汚泥の腐敗を防ぐためタンニンを含有する枯葉乾燥粉砕物を汚泥に添加する方法(特許文献1)、イオン化した水からなる浸透性水と、多数の微細孔を有する活性炭粉末と、アルミニウム、シリカおよびアルカリ金属を少なくとも含むゼオライト粉末と、マグネシウムシリサイドおよび/またはβ鉄シリサイドからなるシリサイド系化合物粉末を含有する汚染土壌浄化剤を用いる汚染土壌浄化方法(特許文献2)、水分子クラスターを細分化処理した高浸透性水と、該高浸透性水に混在させた高炭素質で高多孔質の微粉末状活性炭を主要成分とする除去処理剤を用いる有害汚染物質の除去方法(特許文献3)等が知られている。
しかしながら、これらの汚染土壌の浄化方法は、微生物などの有機汚染物質と重金属などの無機汚染物質のいずれかの浄化を目的とするものであり、有機汚染物質と無機汚染物質の両方を含む汚染土壌の浄化を目的とするものではない。
有機汚染物質と無機汚染物質の両方を含む汚染土壌の浄化方法としては、木綿を焼成して得られる炭化綿からなるフィルターを利用して、水中の有機分子または無機分子を吸着する方法が知られているが(特許文献4)、この浄化方法は、水中に含まれる汚染物質の浄化を目的としたものであり、水底の汚染土壌に含まれている有機汚染物質や無機汚染物質を浄化するものではない。
また、多孔質の微細粉体で成形した孔径が異なる錠剤形状の吸着剤を製造し、その孔径の違いを利用して有機汚染物質および無機汚染物質を浄化する方法(特許文献5)、海底から浚渫した汚染土壌に固化剤を混合して泥土スラリーを形成し、該泥土スラリーを水上で養生固化後、泥土が入った容器を転覆させて固化泥土塊を水底に沈設する方法(特許文献6)も知られているが、汚染土壌の拡散防止効果は不十分である。
特開平06−154793号公報 特許第4919442号公報 特開2003−1236号公報 特開2004−57894号公報 特開2010−253401号公報 特開平08−309395号公報
前記特許文献1〜5のような汚染物質を多孔質の吸着剤に吸着させて水底に沈降させる方法では、水底に沈降した吸着剤が台風や大雨の際に流されて拡散する。そして拡散した吸着剤を魚や鳥が食べて二次汚染が発生する。
また、前記特許文献6のように吸着剤を用いず固化剤を用いる方法も知られているが、汚染土壌に固化剤を加えるだけでは、汚染土壌に含まれている有機汚染物質や無機汚染物質の漏出を防止することはできない。
したがって、本発明は、前記従来技術の問題点を解決し、河川や海等の底の汚染土壌中に含まれる微生物や重金属等の汚染物質を、拡散させることなく水底に固定化する汚染物質の固定化方法の提供を目的とする。
本発明者らは、前記吸着剤を用いる浄化方法における二次汚染の防止について検討した結果、汚染物質を吸着した吸着剤が拡散しないようにするため、水底に沈降した吸着剤を固定化することを着想し、本発明に至った。
即ち、本発明の第1は、水底の汚染土壌を撹拌しながら吸着剤と固化剤を混合することを特徴とする汚染物質の固定化方法である。
第2は、水底の汚染土壌を撹拌しながら吸着剤と浸透剤の混合物を混合した後、固化剤を混合することを特徴とする汚染物質の固定化方法である。
第3は、水底の汚染土壌を撹拌しながら吸着剤を混合し、次いで浸透剤を混合した後、固化剤を混合することを特徴とする汚染物質の固定化方法である。
第4は、前記吸着剤が吸着補助剤を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の汚染物質の固定化方法である。
第5は、前記固化剤がポルトランドセメント、高炉スラグおよび石膏を主成分とするものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の汚染物質の固定化方法である。
本発明によれば、河川や海等の底の汚染土壌中の微生物や重金属等を含んだ汚染物質を拡散させることなく水底に固定化することができる。その結果、汚染物質による二次汚染を防止することができる。
本発明では、汚染土壌に対して吸着剤と固化剤を混合し、汚染物質が吸着された状態の吸着剤を固化剤で水底に固定化する。
吸着剤と固化剤は同時に混合しても、順に混合してもよいが、順に混合する場合には、まず吸着剤を混合して汚染物質を吸着剤に吸着させた後、固化剤を混合する必要がある。そうでないと本発明の二次汚染防止効果を十分に得ることが出来ない。
また、本発明では、吸着剤に加えて浸透剤を用いることが好ましい。これにより吸着剤の吸着性能を高めることができる。
浸透剤を混合する場合には、汚染土壌を撹拌しながら吸着剤と浸透剤の混合物を混合した後、固化剤を混合するか、または汚染土壌を撹拌しながら吸着剤を混合し、次いで浸透剤を混合した後、固化剤を混合する。吸着剤と固化剤は共に粉体であり、浸透剤は液体であるから、吸着剤と固化剤が共存する状態で浸透剤を加えると、浸透剤が吸着剤と固化剤の両方に浸透してしまう。したがって、浸透剤としての機能を十分に発揮させるためには、固化剤を混合する前に浸透剤を混合する必要がある。
本発明は吸着剤と固化剤の併用に特徴を有するものであり、使用する吸着剤や固化剤、さらには浸透剤や吸着補助剤は特に限定されず、公知のものを使用できる。
固化剤としては、ポルトランドセメント、高炉スラグおよび石膏を主成分とするものが好ましい。該固化剤の組成比(重量比)は、ポルトランドセメント80〜90部:高炉スラグ10〜70部:石膏5〜80部が好ましい。
吸着剤としては、やし穀、珪藻土、おが屑、もみ殻等を炭化して得られる活性炭が好ましく、特に表面に多数の細孔を有する微細孔活性炭が好ましい。
また、吸着剤にゼオライトを主成分とする吸着補助剤を混合すると吸着性を向上させることができるのでより好ましい。ゼオライトとしてはモルデナイト系ゼオライトが好ましい。また、ゼオライトに軽焼マグネシウムを混合すると、吸着補助剤としての効果を更に増大させることができる。ゼオライトを主成分とする吸着補助剤としては、ケイ素、アルミニウム、鉄、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウム、リン、マンガン、二酸化チタン等の他、微量のストロンチウム、ルビジウム、バリウム、亜鉛、硫黄、モリブデン等を含む種々のゼオライトが挙げられるが、アルミニウム、シリカ、およびカリウムやナトリウム等のアルカリ金属を含むものが好ましい。
浸透剤としては、土壌浸透剤として通常使用されているもので良く、土壌、木材、石材のような固体材料に対する浸透性が高く、吸着剤の細孔に汚染物質を誘導できるものならば特に限定されない。吸着剤と浸透剤を併用することにより、汚染土壌中の有機汚染物質を微細孔活性炭に効率良く誘導できる。
本発明の固定化方法の典型例を示すと、水底の汚染土壌を撹拌しながら、予め用意した吸着剤と浸透剤の混合物を汚染土壌と混合し、汚染物質を吸着剤の細孔に吸着させる。
次いで固定剤を混合し、前記汚染物質を吸着した吸着剤を固定化する。このようにして、汚染物質を水底に固定化することにより、汚泥物質の拡散を防止でき、二次汚染を防止することができる。
本発明の汚染物質の固定化方法は、汚染された土壌を改良し、本来の美しい自然を取り戻すことができるものであり、農水産業、観光業を始めとする各種産業の発展に寄与するものである。

Claims (5)

  1. 水底の汚染土壌を撹拌しながら吸着剤と固化剤を混合することを特徴とする汚染物質の固定化方法。
  2. 水底の汚染土壌を撹拌しながら吸着剤と浸透剤の混合物を混合した後、固化剤を混合することを特徴とする汚染物質の固定化方法。
  3. 水底の汚染土壌を撹拌しながら吸着剤を混合し、次いで浸透剤を混合した後、固化剤を混合することを特徴とする汚染物質の固定化方法。
  4. 前記吸着剤が吸着補助剤を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の汚染物質の固定化方法。
  5. 前記固化剤がポルトランドセメント、高炉スラグおよび石膏を主成分とするものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の汚染物質の固定化方法。
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