JP2007305420A - 燃料電池システム - Google Patents
燃料電池システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007305420A JP2007305420A JP2006132869A JP2006132869A JP2007305420A JP 2007305420 A JP2007305420 A JP 2007305420A JP 2006132869 A JP2006132869 A JP 2006132869A JP 2006132869 A JP2006132869 A JP 2006132869A JP 2007305420 A JP2007305420 A JP 2007305420A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel cell
- outside air
- scavenging
- humidity
- cell stack
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
【解決手段】反応ガスが供給されることで発電する燃料電池スタック10と、発電停止後に、燃料電池スタック10を掃気する掃気手段と、燃料電池スタック10に外気を導入する外気導入手段と、燃料電池スタック内の温度を検出する温度センサ61と、外気温度を検出する温度センサ82と、掃気手段及び外気導入手段を制御するECU90と、を備える燃料電池システム1であって、停止時において、ECU90は、外気温度及び燃料電池スタック10の温度の少なくとも一方に基づいて掃気手段により掃気した後、掃気手段から外気導入手段に切り替え、外気導入手段により燃料電池スタック10に外気を導入する。
【選択図】図1
Description
また、コンプレッサは、燃料電池の発電停止後において、燃料電池自動車に別途搭載されたバッテリ等の二次電池を電源として作動する。よって、燃料電池の発電停止後において、コンプレッサの作動が長くなると、二次電池の残量が下がる。そうすると、次回の発電時等において、この二次電池に充電するために、燃料電池が発電する場合が生じ、このように燃料電池が発電すれば、水素の消費量が増える。その結果として、燃料電池自動車の燃費が下がる。
一方、外気導入手段は、掃気手段よりもその作動音が小さく、さらに、燃料電池スタックに外気を導入可能であればどのような構成でもよい。したがって、外気導入手段は、後記する実施形態のように、外気の緩やかな流れを生じさせるファンを備える構成の他、ファンを備えず、単に燃料電池スタック内と外部とを連通させ、外部に開放する連通弁(開方弁)を備え、自然通風により外気が導入される構成でもよい。
ここで、所定湿度としては、例えば、(1)燃料電池スタックが固有する最適湿度、詳細には、MEAを構成する電解質膜が好適に湿潤性を確保可能な湿度(後記する実施形態における所定燃料電池湿度)と、(2)実際の外気湿度とが挙げられる。
次いで、このような適切な掃気時間にて掃気した後、外気を導入するので、外気を導入する時間も、適切な時間とすることができ、外気導入時間が長すぎたり、短すぎることはない。
図1に示すように、本実施形態に係る燃料電池システム1は、燃料電池スタック10と、燃料電池スタック10のアノードに水素を供給及び排出するアノード系と、燃料電池スタック10のカソードに空気を供給及び排出するカソード系と、後記する掃気時及び外気導入時にカソード系からアノード系にガスを導くガス導入系と、アノード系及びカソード系の下流側に接続したガス排出系と、燃料電池スタック10を適宜に冷却する冷却系と、燃料電池スタック10の発電電力を消費する電力消費系と、IG81(イグニッション)等のその他機器類と、これらを電子制御するECU90(Electronic Control Unit、電子制御装置)と、を主に備えている。
このような燃料電池システム1は、燃料電池自動車(図示しない)に搭載されている。そして、この燃料電池自動車は、燃料電池スタック10の出力端子に接続した電動式の走行モータ71を動力源として、走行するようになっている。
燃料電池スタック10は、単セルが複数積層されることによって構成された固体高分子型燃料電池である。単セルは、1価の陽イオン交換膜からなる電解質膜(固体高分子膜)の両面をアノード(燃料極)及びカソード(空気極)で挟んでなるMEA(Membrane Electrode Assembly:膜電極接合体)と、MEAを挟む一対のセパレータと、を主に備えている。各セパレータには、各単セルを構成するMEAの全面に水素又は酸素を含む空気を供給するための溝や、全単セルに水素、空気を導くための貫通孔等が形成されており、これら溝等がアノード流路11、カソード流路12として機能している。その他、各セパレータには、燃料電池スタック10を適宜に冷却するための冷媒が流通する冷媒流路13が形成されている。
アノード系は、水素タンク21と、遮断弁22と、エゼクタ23と、後記する外気導入弁である第1三方弁24と、パージ弁25とを主に備えている。
燃料電池スタック10の上流側は、水素タンク21から、配管21a、遮断弁22、配管22a、エゼクタ23、配管23a、アノード流路11の入口の順に接続されている。そして、ECU90によって遮断弁22が開かれると、水素タンク21からアノード流路11に水素が供給されるようになっている。なお、配管22aには減圧弁(図示しない)が設けられており、水素が所定圧力に減圧されるように設定されている。
カソード系は、コンプレッサ31と、後記する外気導入弁である第2三方弁32と、同じく外気導入弁である第3三方弁33と、背圧弁34と、湿度センサ35と、を主に備えている。
燃料電池スタック10の上流側は、コンプレッサ31から、配管31a、第2三方弁32、配管32a、カソード流路12の入口の順に接続されている。コンプレッサ31及び第2三方弁32はECU90と接続されており、ECU90により適宜に制御される。そして、ECU90の指令に従ってコンプレッサ31が作動すると、外気が圧縮され、カソード流路12に供給されるようになっている。コンプレッサ31は、後記する電力制御器73を介して、燃料電池スタック10及び二次電池74と接続されており、燃料電池スタック10の発電電力や、二次電池74に蓄えられた電力を利用して作動するようになっている。
なお、湿度センサ35は、その内部に、配管33a内のガスの水分(水蒸気)量(g/m3)を検出するセンサと、当該ガスの温度を検出するセンサとを備えている。そして、湿度センサ35は、検出した水分量(g/m3)を、検出した温度における飽和水蒸気量(g/m3)で除し、配管33a内のガスの湿度(%)を検出するようになっている。因みに、後記する湿度センサ83についても同様である。
ガス導入系は、燃料電池スタック10の上流側のアノード系とカソード系とを接続する系であって、(1)燃料電池スタック10の掃気時には、カソード系からアノード系に掃気ガスを導き、(2)掃気後の外気導入時には、カソード系からアノード系に外気を導く系である。
ガス排出系は、後記する低湿低温掃気後の外気導入時において、燃料電池スタック10内のガス(詳細には後記するように導入された外気)を効率的に排出することによって、ガスの流れを発生させ、好適に燃料電池スタック10内に外気を導入するための系である。
そして、ファン51が、ECU90の指令に従って作動すれば、その上流側のガス(アノード流路11及びカソード流路12内のガス)を下流側に送るようになっている。
ここで、ファン51と、コンプレッサ31との関係について説明する。ファン51は、外気導入時に燃料電池スタック10内に残留する水分が徐々に排出可能な程度の緩やかな外気の流れを発生させる機器である。これに対し、コンプレッサ31は、燃料電池スタック10を発電させるために、空気を送り込む機器である共に、掃気時において、残留する水分を吹き飛ばすために、燃料電池スタック10に多流量で掃気ガス(非加湿の空気)を送り込む機器である。
したがって、ファン51の作動音は、コンプレッサ31の作動音よりも小さい関係となっている。また、ファン51の定格出力は、コンプレッサ31の定格出力よりも小さい関係となっている。
冷却系は、冷媒流路13にエチレングリコール等の冷媒を流通させることで燃料電池スタック10を適宜に冷却し、燃料電池スタック10の過昇温を防止すると共に、良好に発電可能な温度に維持するための系である。このような冷却系は、冷媒流路13の入口に接続された配管61a、出口に接続された配管61bの他に、ECU90の指令に従って作動し冷媒を流通させる冷媒ポンプと、燃料電池スタック10との熱交換により昇温した冷媒を冷却するラジエータ(いずれも図示しない)と、を備えて構成されている。
電力消費系は、燃料電池スタック10の出力端子側に位置し、燃料電池スタック10の発電電力を消費したり、余剰な発電電力を蓄えたりする系であり、走行モータ71と、コンタクタ72と、電力制御器73と、二次電池74(蓄電装置)とを主に備えている。この他、コンプレッサ31やファン51に内蔵されるモータも、電力消費系に含まれる。
また、電力制御器73は、二次電池74と、コンプレッサ31と、ファン51とにそれぞれ接続されている。そして、燃料電池スタック10が通常に発電している場合、コンプレッサ31は燃料電池スタック10の発電電力を利用して作動し、一方、燃料電池自動車の停止時や始動時等において、コンプレッサ31及びファン51は二次電池74を作動電源とするようになっている。
IG81は、燃料電池システム1(燃料電池自動車)の起動スイッチであり、運転席周りに設けられている。そして、IG81はECU90と接続されており、ECU90はIG81のON/OFF信号を検知するようになっている。
ECU90は、燃料電池システム1を電子制御する制御装置であって、CPU、ROM、RAM、各種インタフェイス、電子回路等を含んで構成されている。
そして、ECU90(制御手段)には、後記するフローチャートを実行するためのプログラムが記憶されており、実測燃料電池温度T1、実測外気温度T2、実測燃料電池湿度H1、及び、実測外気湿度H2に基づいて、コンプレッサ31、ファン51、開閉弁41、第1三方弁24、第2三方弁32、第3三方弁33等を適宜に制御し、後記する通常掃気、低温通常掃気、低湿低温掃気、外気導入等を実行する機能を備えている。
また、燃料電池スタック10に外気を導入する外気導入手段は、ファン51と、第1三方弁24と、第2三方弁32と、第3三方弁33と、開閉弁41と、配管23a、24a、32a、32b、33a、41a、41b、51a、51bと、を備えて構成されている。
次に、燃料電池システム1の停止時の動作と共に、燃料電池システム1の停止方法について、図1及び図2に加えて、図3から図6を参照して説明する。本実施形態に係る燃料電池システム1の停止方法は、IG81のOFF後、実測燃料電池温度T1、実測外気温度T2、実測燃料電池湿度H1、及び、実測外気湿度H2に基づいて、低湿低温掃気を行った後、燃料電池スタック10に外気を導入することを特徴とする。
なお、図4から図6では、ガス(掃気ガス、外気)の流れを太線で記載している。
因みに、この状態において、コンプレッサ31は作動したままである。また、第1三方弁24、第2三方弁32、及び、第3三方弁33は、初期状態にあり、配管24aと配管24b、配管31aと配管32a、配管33aと配管33bが、それぞれ連通されている。さらに、開閉弁41は閉じた状態にある。
ステップS101において、ECU90は、実測外気温度T2が、その内部に予め記憶された所定外気温度T0よりも低いか否かを判定する。所定外気温度T0は、停止時において、実測外気温度T2がこの温度以上ならば、外気温度が高いため、燃料電池システム1の停止中に、燃料電池スタック10に残留する水が凍結する可能性は低いと推定される温度であり、例えば0℃である。
なお、実測外気温度T2に代えて、温度センサ61が検出する実測燃料電池温度T1と、所定外気温度T0とを比較してもよい。
一方、実測外気温度T2が所定外気温度T0よりも低くないと判定された場合(S101・No)、ステップS113に進む。この場合は、停止中に、残留する水が凍結する可能性が低い場合である。
都合上、ステップS113に進んだ場合を先に説明する。
ステップS113において、ECU90は、カソード流路12のみを通常に掃気する。通常に掃気するとは、コンプレッサ31から送られる空気を、配管31a上の加湿器(図示しない)を迂回させて、これを掃気ガスとし、この掃気ガスをカソード流路12のみに送り込む。そうすると、この掃気ガスによって、カソード流路12に残留する水(水蒸気、結露水等)が、配管33a、配管33bを介して、外部に押し出される(図4参照)。
なお、後記する低温通常掃気、低湿低温掃気においても、このように迂回させて、非加湿の空気を掃気ガスとする。
そして、通常掃気を所定時間t3にて実施した後、ステップS114に進み、コンプレッサ31を停止させる。次いで、エンドに進み、停止時の制御を終了する。
次に、ステップS101での判定がYesとなり、ステップS102に進んだ場合を説明する。ステップS102において、ECU90は、実測燃料電池湿度H1が、実測外気湿度H2よりも高いか否かを判定する。
実測燃料電池湿度H1が実測外気湿度H2よりも高いと判定された場合(S102・Yes)、ステップS103に進む。この場合は、実測燃料電池湿度H1が実測外気湿度H2よりも高いので、後記するように、外気を燃料電池スタック10内に導入することによって、残留水を減らすことが可能であると共に、掃気時間を短縮する低湿低温掃気を実施可能な場合である。
一方、実測燃料電池湿度H1が実測外気湿度H2よりも高くないと判定された場合(S102・No)、ステップS115に進む。この場合は、実測外気湿度H2が実測燃料電池湿度H1以上であるので、外気の導入によって、残留水を減らすことが不可能な場合である。
都合上、ステップS115に進んだ場合を先に説明する。
ステップS115において、ECU90は、カソード流路12とアノード流路11とを通常に掃気する。なお、この掃気は、外気温度が0℃以下等の低温環境下で実施されるので、低温通常掃気と称する。
これに対応して、掃気ガスが、配管41a、配管41b、配管23aを介して、アノード流路11にも供給される。そして、この掃気ガスによって、アノード流路11に残留する水が押し出され、配管24a、配管24bを介して、外部に排出される(図5参照)。
そして、低温通常掃気を所定時間t2にて実施した後、ステップS114に進み、コンプレッサ31を停止する。
次に、ステップS102での判定がYesとなり、ステップS103に進んだ場合を説明する。ステップS103において、ECU90は、実測燃料電池湿度H1と実測外気湿度H2との差(H1−H2)と、図2に示す掃気時間マップとに基づいて、低湿低温掃気を実施する掃気時間t1を算出する。
ステップS104において、ECU90は、カソード流路12とアノード流路11とを、前記算出した掃気時間t1の間、掃気する。なお、この掃気は、実測燃料電池湿度H1が実測外気湿度H2よりも高く、かつ、実測外気温度T2が低温の場合に実施されるので、低湿低温掃気と称する。具体的には、ECU90は、前記した低温通常掃気と同様に、パージ弁25及び開閉弁41を開き、カソード流路12及びアノード流路11に掃気ガスを供給し、これらを掃気する(図5参照)。
ステップS106において、ECU90は、外気導入弁である第1三方弁24、第2三方弁32、及び、第3三方弁33を、燃料電池スタック10内に外気が導入され、その内部を流れるように開く。さらに説明すると、ECU90は、配管24aと配管51aとが連通するように第1三方弁24を制御し、配管32bと配管32aとが連通するように第2三方弁32を制御し、配管33aと配管51bとが連通するように第3三方弁33を制御する。すなわち、ECU90が、掃気手段から外気導入手段に切り替えて作動させ、その結果として、カソード流路12及びアノード流路11が外気に開放される。
そして、所定燃料電池湿度H0が、実測外気湿度H2以上であると判定された場合(S108・Yes)、ステップS109に進む。一方、所定燃料電池湿度H0が、実測外気湿度H2以上でないと判定された場合(S108・No)、ステップS110に進む。
実測燃料電池湿度H1が、所定燃料電池湿度H0以下であると判定された場合(S109・Yes)、ステップS111に進む。この場合は、外気の導入によって、実測燃料電池湿度H1が良好に下がり、停止中に凍結するおそれがなくなった場合である。一方、実測燃料電池湿度H1が、所定燃料電池湿度H0以下でないと判定された場合(S109・No)、ステップS109の判定を繰り返す。この場合、ファン51の作動は継続され、引き続いて、外気が導入される。
実測燃料電池湿度H1が、実測外気湿度H2以下であると判定された場合(S110・Yes)、ステップS111に進む。この場合は、外気の導入により、実測燃料電池湿度H1が良好に下がった場合であると共に、これ以上、燃料電池スタック10に外気を導入しても、実測燃料電池湿度H1が低下しない場合である。一方、実測燃料電池湿度H1が、実測外気湿度H2以下でないと判定された場合(S110・No)、ステップS110の判定を繰り返す。この場合、ファン51の作動は継続され、引き続いて、外気が導入される。
次いで、ステップS112において、ECU90は、外気導入弁を閉じる。具体的には、第1三方弁24、第2三方弁32、及び、第3三方弁33を初期状態に戻す。
その後、エンドに進み、停止時の制御を終了する。
このように、本実施形態に係る燃料電池システム1によれば、IG81がOFFされる燃料電池システム1の停止時に、所定外気温度T0、実測外気温度T2、実測燃料電池湿度H1、及び、実測外気湿度H2に基づいて、通常掃気、低温通常掃気、及び、低湿低温掃気から最適な掃気を選択し、選択した掃気を実施することができる。
そして、低湿低温掃気が選択される場合は、実測燃料電池湿度H1及び実測外気湿度H2に基づいて掃気時間t1を算出し、この掃気時間t1に従って低湿低温掃気を実施するため、コンプレッサ31(掃気手段)を早めに停止させること、つまり、掃気時間を短縮することができる。これにより、IG81のOFF後のコンプレッサ31の作動による騒音を低減でき、電力エネルギの消費を抑え、二次電池74の残量を確保することができる。したがって、その後の次回の発電時において、二次電池74を充電するために燃料電池スタック10が発電する時間は短くなる。よって、水素の消費を抑えることができ、燃料電池自動車の燃費の向上に繋げることができる。
また、低湿低温掃気後において、ファン51の作動を伴う外気導入の終了判定は、所定燃料電池湿度H0及び実測外気湿度H2から、終了判定基準(所定湿度)を適切に選択して行うため、MEAの電解質膜の過剰な乾燥を防止しつつ終了させることができる。
次に、図7を主に参照して、燃料電池システム1の一動作例を説明する。なお、ここでは、IG81のOFF時の実測外気温度T2が所定外気温度T0よりも低い場合(S101・No)を例示する。
その後、外気導入弁を開き(S106)、ファン51を作動させ(S107)、燃料電池スタック10内に外気を導入する。ここで、所定燃料電池湿度H0が実測外気湿度H2以上であるので(S108・Yes)、実測燃料電池湿度H1が、所定燃料電池湿度H0以下となるまで、外気を導入する(S109)。
また、外気導入時において、外気の流れを発生させる機器としては、ファン51に限定されず、例えば、コンプレッサ31に対して、作動音が小さく、定格出力の小さい小型のコンプレッサ等であってもよい。
また、外気を導入するための外気導入弁の構成は、第1三方弁24、第2三方弁32、及び、第3三方弁33に限定されず、例えば、第1三方弁24に代えて、配管24b及び配管51aに開閉弁をそれぞれ設け、これら開閉弁を適宜に制御する構成としてもよい。第2三方弁32、及び、第3三方弁33についても同様である。
これと同様に、燃料電池スタック10の温度を検出する温度センサ61の位置も、冷媒の出口側に限定されず、アノード流路11の下流側、カソード流路12の下流側や、燃料電池スタック10の筐体に直接的に設けられた構成であってもよい。
前記した実施形態では、ステップS103において、実測燃料電池湿度H1と実測外気湿度H2との差に基づいて掃気時間t1を算出するために、湿度センサ35及び湿度センサ83を備えた構成としたが、これらと実測外気温度T2を検出する温度センサ82を備えず、実測燃料電池温度T1を検出する温度センサ61のみを備え、実測燃料電池温度T1に基づいて、掃気時間t1を算出する構成としてもよい。
その他に、実測外気温度T2を検出する温度センサ82のみを備え、実測外気温度T2に基づいて、掃気時間t1を算出する構成としてもよい。
この構成について、さらに説明すると、前記したように、発電停止時における燃料電池スタック10内の水分量は略一定と推定可能である。また、燃料電池スタック10は、通常、発電が良好に進む好適温度に維持されるので、発電停止時における燃料電池スタック10の温度は略一定と考えることもできる。そうすると、発電停止時における燃料電池スタック10の実際の湿度は、略一定と考えることができる。
10 燃料電池スタック
24 第1三方弁(外気導入手段)
31 コンプレッサ(掃気手段)
32 第2三方弁(外気導入手段)
33 第3三方弁(外気導入手段)
35 湿度センサ(燃料電池スタック湿度検出手段)
41 開閉弁(掃気手段)
51 ファン(外気導入手段)
61 温度センサ(燃料電池スタック温度検出手段)
80 ECU(制御手段、掃気時間算出手段)
82 温度センサ(外気温度検出手段)
83 湿度センサ(外気湿度検出手段)
90 ECU(制御手段)
H0 所定燃料電池湿度
H1 実測燃料電池湿度
H2 実測外気湿度
T0 所定外気温度
T1 実測燃料電池温度
T2 実測外気温度
t1 掃気時間
Claims (3)
- 反応ガスが供給されることで発電する燃料電池スタックと、
発電停止後に、前記燃料電池スタックを掃気する掃気手段と、
当該掃気手段よりも作動音が小さく、前記燃料電池スタックに外気を導入する外気導入手段と、
前記燃料電池スタック及び外気の少なくとも一方の温度を検出する温度検出手段と、
前記掃気手段及び前記外気導入手段を制御する制御手段と、
を備える燃料電池システムであって、
停止時において、
前記制御手段は、前記温度検出手段が検出する温度に基づいて前記掃気手段により前記燃料電池スタックを掃気した後、前記掃気手段から前記外気導入手段に切り替え、当該外気導入手段により前記燃料電池スタックに外気を導入することを特徴とする燃料電池システム。 - 前記燃料電池スタック内の湿度を検出する燃料電池スタック湿度検出手段を、さらに備え、
前記制御手段は、前記燃料電池スタック内の湿度が所定湿度以下となった場合、前記外気導入手段による外気の導入を停止することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。 - 前記燃料電池スタックと外気との間における温度及び湿度の少なくとも一方の差に基づいて、掃気時間を算出する掃気時間算出手段を、さらに備え、
前記制御手段は、当該算出された掃気時間の間、前記掃気手段により掃気をすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の燃料電池システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006132869A JP4612584B2 (ja) | 2006-05-11 | 2006-05-11 | 燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006132869A JP4612584B2 (ja) | 2006-05-11 | 2006-05-11 | 燃料電池システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007305420A true JP2007305420A (ja) | 2007-11-22 |
JP4612584B2 JP4612584B2 (ja) | 2011-01-12 |
Family
ID=38839179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006132869A Expired - Fee Related JP4612584B2 (ja) | 2006-05-11 | 2006-05-11 | 燃料電池システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4612584B2 (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009129793A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池システム及びその制御方法 |
JP2009140677A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池システムの運転方法 |
JP2009176472A (ja) * | 2008-01-22 | 2009-08-06 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池システム及びその運転方法 |
JP2010003493A (ja) * | 2008-06-19 | 2010-01-07 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池システム及びその運転方法 |
US8524403B2 (en) | 2008-12-26 | 2013-09-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Water content estimation apparatus for fuel cell and fuel cell system |
JP5310740B2 (ja) * | 2008-12-26 | 2013-10-09 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池システム |
JP5310739B2 (ja) * | 2008-12-26 | 2013-10-09 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池システム |
JP5397387B2 (ja) * | 2008-12-26 | 2014-01-22 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池システム |
JP5459223B2 (ja) * | 2008-12-26 | 2014-04-02 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池システム |
KR20160073553A (ko) * | 2014-12-17 | 2016-06-27 | 현대자동차주식회사 | 연료전지의 액적 제거 장치 |
JP2018147732A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | 三菱自動車工業株式会社 | 電動車両 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005093231A (ja) * | 2003-09-17 | 2005-04-07 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池運転装置および運転方法 |
JP2005259440A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Denso Corp | 燃料電池システム |
JP2006107901A (ja) * | 2004-10-05 | 2006-04-20 | Toyota Motor Corp | 燃料電池システム |
-
2006
- 2006-05-11 JP JP2006132869A patent/JP4612584B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005093231A (ja) * | 2003-09-17 | 2005-04-07 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池運転装置および運転方法 |
JP2005259440A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-09-22 | Denso Corp | 燃料電池システム |
JP2006107901A (ja) * | 2004-10-05 | 2006-04-20 | Toyota Motor Corp | 燃料電池システム |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009129793A (ja) * | 2007-11-27 | 2009-06-11 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池システム及びその制御方法 |
JP2009140677A (ja) * | 2007-12-05 | 2009-06-25 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池システムの運転方法 |
JP2009176472A (ja) * | 2008-01-22 | 2009-08-06 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池システム及びその運転方法 |
JP2010003493A (ja) * | 2008-06-19 | 2010-01-07 | Honda Motor Co Ltd | 燃料電池システム及びその運転方法 |
US8524403B2 (en) | 2008-12-26 | 2013-09-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Water content estimation apparatus for fuel cell and fuel cell system |
JP5310740B2 (ja) * | 2008-12-26 | 2013-10-09 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池システム |
JP5310738B2 (ja) * | 2008-12-26 | 2013-10-09 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池の水分量推定装置及び燃料電池システム |
JP5310739B2 (ja) * | 2008-12-26 | 2013-10-09 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池システム |
JP5397387B2 (ja) * | 2008-12-26 | 2014-01-22 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池システム |
JP5459223B2 (ja) * | 2008-12-26 | 2014-04-02 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池システム |
US8691458B2 (en) | 2008-12-26 | 2014-04-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel cell system |
US8916303B2 (en) | 2008-12-26 | 2014-12-23 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Fuel cell system |
KR20160073553A (ko) * | 2014-12-17 | 2016-06-27 | 현대자동차주식회사 | 연료전지의 액적 제거 장치 |
KR101637781B1 (ko) * | 2014-12-17 | 2016-07-07 | 현대자동차주식회사 | 연료전지의 액적 제거 장치 |
JP2018147732A (ja) * | 2017-03-06 | 2018-09-20 | 三菱自動車工業株式会社 | 電動車両 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4612584B2 (ja) | 2011-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4612584B2 (ja) | 燃料電池システム | |
CA2552705C (en) | Fuel cell system and control method of fuel cell system | |
US8241803B2 (en) | Method of actuating fuel cell system and fuel cell system | |
JP6126974B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP4328324B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP5342265B2 (ja) | 燃料電池システム | |
US8173316B2 (en) | Fuel cell system | |
JP5080793B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP5351651B2 (ja) | 燃料電池システム | |
US20100055523A1 (en) | Fuel cell system | |
WO2008142972A1 (ja) | 燃料電池システム | |
US7662494B2 (en) | Fuel cell system | |
JP5243780B2 (ja) | 燃料電池システムの運転方法 | |
JP5113634B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP4950866B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP4806913B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP5314332B2 (ja) | 燃料電池システム及びその運転方法 | |
JP2010244778A (ja) | 燃料電池システム | |
US20100055511A1 (en) | Fuel cell system | |
JP5091903B2 (ja) | 燃料電池システム | |
CN101609900A (zh) | 在延长关闭时间后改善启动可靠性的改进的启动策略 | |
JP5144152B2 (ja) | 放電システム | |
JP2007059067A (ja) | 燃料電池システム | |
JP5443776B2 (ja) | 燃料電池システム及び燃料電池システムの運転方法 | |
JP4956489B2 (ja) | 燃料電池システム及びその運転方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100803 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100922 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101012 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101015 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131022 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |