JP2007304332A - 静電潜像現像用トナー、画像形成方法、及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通気流量0ml/min、回転翼の先端スピード100mm/sec、回転翼の進入角度−5°の条件でパウダーレオメーターによって測定したときの基本流動性エネルギー量が200mJ以上650mJ以下であり、且つ通気流量80ml/min、回転翼の先端スピード100mm/sec、回転翼の進入角度−5°の条件でパウダーレオメーターによって測定したときの通気流動性エネルギー量が50mJ以上100mJ以下であることを特徴とする静電潜像現像用トナーである。
【選択図】なし
Description
しかしながら、この提案では、飛散トナーによる帯電機汚染は防止され、高速現像化がなされるが、飛散トナーそのものは改善されないため、帯電機以外の場所での機内汚染は問題となるのが現状である。
本発明の静電潜像現像用トナーは、
通気流量0ml/min、回転翼の先端スピード100mm/sec、回転翼の進入角度−5°の条件でパウダーレオメーターによって測定したときの基本流動性エネルギー量が200mJ以上650mJ以下であり、
且つ通気流量80ml/min、回転翼の先端スピード100mm/sec、回転翼の進入角度−5°の条件でパウダーレオメーターによって測定したときの通気流動性エネルギー量が50mJ以上100mJ以下であることを特徴としている。
静電潜像担持体を帯電する帯電工程と、
帯電した静電潜像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成工程と、
上記本発明の静電潜像現像用トナーを含む現像剤により前記静電潜像を現像しトナー像を前記静電潜像担持体上に形成する現像工程と、
前記トナー像を記録媒体上に転写して未定着の転写画像を形成する転写工程と、
記録媒体上に転写された前記未定着の転写画像を定着する定着工程と、
を有することを特徴としている。
静電潜像担持体と
静電潜像担持体を帯電する帯電手段と、
帯電した静電潜像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
上記本発明の静電潜像現像用トナーを含む現像剤により前記静電潜像を現像しトナー像を前記静電潜像担持体上に形成する現像手段と、
前記トナー像を記録媒体上に転写して未定着の転写画像を形成する転写手段と、
記録媒体上に転写された前記未定着の転写画像を定着する定着手段と、
を有することを特徴としている。
本発明の静電潜像現像用トナー(以下、単にトナーと称する。)は、
通気流量0ml/min、回転翼の先端スピード100mm/sec、回転翼の進入角度−5°の条件でパウダーレオメーターによって測定したときの基本流動性エネルギー量が200mJ以上650mJ以下であり、且つ通気流量80ml/min、回転翼の先端スピード100mm/sec、回転翼の進入角度−5°の条件でパウダーレオメーターによって測定したときの通気流動性エネルギー量が50mJ以上100mJ以下であることを特徴としている。
パウダーレオメーターは、充填した粒子中を回転翼が螺旋状に回転することによって得られる回転トルクと垂直荷重とを同時に測定して、流動性を直接的に求める流動性測定装置である。回転トルクと垂直荷重の両方を測定することで、粉体自身の特性や外部環境の影響を含めた流動性について、高感度に検出することができる。また、粒子の充填の状態を一定とした上で測定を行うため、再現性の良好なデータを得ることができる。
また、誤差による影響を少なくするため、このコンディショニングとエネルギー測定操作のサイクルを5回行って得られた平均値を、流動性エネルギー量(mJ)とする。
トナー粒子に含まれる結着樹脂は、トナー粒子に用いうる公知のものを適宜選択することができる。具体的には、例えば、スチレン、クロロスチレンなどのスチレン類、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンなどのモノオレフィン類、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル、などのα−メチレン脂肪族モノカルボン酸のエステル類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテルなどのビニルエーテル類、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトンなどのビニルケトン類、などの単独重合体及び共重合体を例示することができ、特に代表的な結着樹脂としてはポリスチレン、スチレン−アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、を挙げることができる。さらに、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド、変性ロジンなどを挙げることができる。
これらの中でも、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合樹脂とポリエステル樹脂が好ましく用いられる。
上記重量平均分子量及び数平均分子量の値は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)を用いて測定したものをいう。GPCは、HLC−8120GPC、SC−8020(東ソー(株)社製)を用い、カラムは、TSKgel、SuperHM−H(東ソー(株)社製、6.0mmID×15cm)を2本用い、溶離液としてTHF(テトラヒドロフラン)を用いる。実験条件としては、試料濃度を0.5質量%、流速を0.6ml/min、サンプル注入量を10μl、測定温度を40℃とし、IR検出器を用いる。
トナー粒子に含まれる着色剤としては、特に制限はなく、それ自体公知の着色剤を挙げることができ、目的に応じて適宜選択することができる。前記着色剤としては、例えば、カーボンブラック、ランプブラックや、デュポンオイルレッド、オリエントオイルレッド、ローズベンガル、C.I.ピグメントレッドの5、112、123、139、144、149、166、177、178、222、48:1、48:2、48:3、53:1、57:1、81:1や、C.I.ピグメントオレンジの31、43や、キノリンイエロー、クロームイエロー、C.I.ピグメントイエローの12、14、17、93、94、97、138、174、180、188や、ウルトラマリンブルー、アニリンブルー、カルコイルブルー、メチレンブルークロライド、銅フタロシアニン、C.I.ピグメントブルーの15、60、15:1、15:2、15:3や、C.I.ピグメントグリーンの7や、マラカイトグリーンオキサレート、ニグロシン染料などが挙げられ、これらを単独又は複数組み合わせて用いることも可能である。これらはあらかじめフラッシング分散処理されたものであってもよい。
トナー粒子に含まれる離型剤としては、例えば、パラフィンワックス及びその誘導体、モンタンワックス及びその誘導体、マイクロクリスタリンワックス及びその誘導体、フィッシャートロプシュワックス及びその誘導体、ポリオレフィンワックス及びその誘導体等を使用できる。誘導体としては酸化物、ビニルモノマーとの重合体、グラフト変性物などを含む。この他に、アルコール、脂肪酸、植物系ワックス、動物系ワックス、鉱物系ワックス、エステルワックス、酸アミド等も使用できる。
トナー粒子の表面に付着させる外添剤は、転写性、流動性、クリーニング性及び帯電量の制御性、特に流動性エネルギー量を制御するためもものである。外添剤としては、無機粒子、有機粒子のいずれも用いることができる。また滑剤、研磨剤などを併用することもできる。
本発明のトナーには、上記組成物のほか、現像剤に使われている公知の材料を適宜添加することができる。例えば、例えば、内添剤、帯電制御剤、無機粒体、有機粒体、滑剤、研磨材などが挙げられる。
帯電制御剤としては、例えば、4級アンモニウム塩化合物、ニグロシン系化合物、アルミ、鉄、クロムなどの錯体からなる染料、トリフェニルメタン系顔料などが挙げられる。なお、本発明における帯電制御剤としては、凝集時や融合時の安定性に影響するイ
オン強度の制御と廃水汚染減少の点で、水に溶解しにくい素材のものが好ましい。
無機粒体としては、例えば、シリカ、アルミナ、チタニア、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、リン酸三カルシウム、酸化セリウム等の通常トナー表面の外添剤として使用される総ての粒子が挙げられる。前記有機粒体としては、例えば、ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等の通常トナー表面の外添剤として使用される総ての粒子が挙げられる。なお、これらの無機粒体や有機粒体は、流動性助剤、クリーニング助剤等として使用することができる
滑剤としては、例えば、エチレンビスステアリル酸アミド、オレイン酸アミド等の脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウムなどの脂肪酸金属塩が挙げられる。前記研磨材としては、例えば、前述のシリカ、酸化チタン、アルミナ、酸化セリウムなどが挙げられる。
本発明のトナーは、トナー粒子と外添剤とをサンプルミルやヘンシェルミキサーなどで機械的衝撃力を加えることで、トナー粒子表面に外添剤を付着又は固着することで得ることができる。
(トナー粒子の体積平均粒径)
トナー粒子の体積平均粒径は、3μm〜12μmが好ましく、より好ましくは3.5μm〜10μmであり、更に好ましくは4μm〜9μmである。トナー粒子の体積平均粒径が4μm未満であると、流動性が著しく低下するため、層規制部材等による現像剤層の形成が不充分となり、画像にカブリやダートが発生する場合がある。一方、12μmを超える場合は、解像度が低下し、高画質の画像が得られない場合が生じたり、現像剤単位重量当たりの帯電量が低下し、現像剤層の層形成維持性が低下し、画像にカブリやダートが発生する場合がある。
得られた粒度分布を分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、小粒径側から体積累積分布を引いて、累積50%となる粒径を体積平均粒径D50vとする。
トナー粒子の好ましい粒度分布としては、粒径4μm以下のトナー粒子の占める割合が、45個数%以下の場合であり、40個数%以下の場合がより好ましく、35個数%以下の場合が更に好ましい。
また、上記体積平均粒径D50vを求めるときと同様に、小粒径側から体積累積分布を引いた場合に累積84%となる粒径をD84vとし、小粒径側から個数累積分布を引いた場合に累積16%となる粒径をD16p、50%となる粒径をD50p(個数平均粒径)とすると、D84v/D50vが1.35以下であることが好ましく、1.30以下であることがより好ましい。また、D50p/D16pが1.45以下であることが好ましく、1.40以下であることがより好ましい。
トナー粒子の平均円形度は0.950〜0.998の範囲(好ましくは0.955〜0.980の範囲)であることが好ましい。前記範囲より下回ると形状が不定形側になり、現像性、転写性、耐久性、流動性が悪化し、結果、トナーこぼれによる機内汚染が発生する原因となる。一方、この平均円形度が上記範囲を超える場合、球形粒子の割合が多くなりクリーニング性が困難になることがある。
本発明の画像形成装置(方法)は、少なくとも、静電潜像担持体と、静電潜像担持体を帯電する帯電手段(帯電工程)と、帯電した静電潜像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段(潜像形成工程)と、トナーを含む現像剤によって前記静電潜像を現像しトナー像を前記静電潜像担持体上に形成する現像手段(現像工程)と、前記トナー像を記録媒体上に転写して未定着の転写画像を形成する転写手段(転写工程)と、記録媒体上に転写された前記未定着の転写画像を定着する定着手段(定着工程)と、を有するものである。そして、トナーとして、上記発明のトナーを適用する。
まず、実施例、比較例で用いた現像剤等の物性測定方法について説明する。
測定装置として、ホソカワミクロン社製のフロー式粒子像解析装置(商品名 FPIA2100)を用いて測定した。
測定装置としてはコールターカウンターTA−II型(ベックマン−コールター社製)を用い、電解液はISOTON−II(ベックマン−コールター社製)を使用して、粒径を測定した。
また、トナー粒子については、粒径4μm以下の粒子の占める割合を上記得られた粒度分布から求めた。
トナーの樹脂の分子量分布は以下の条件で行った。
東ソー(株)HLC−8120GPC、SC−8020装置を用い、カラムはTSK gei, SuperHM−H(6.0mmID×15cm)を2本用い、溶離液としてTHF(テトラヒドロフラン)を用いた。測定条件としては、試料濃度0.5質量%、流速を0.6ml/分、サンプル注入量を10μl、測定温度を40℃として、IR検出器を用いて測定した。
検量線は、東ソー社製「polystylene標準試料TSK standard」:A−500、F−1、F−10、F−80、F−380、A−2500、F−4、F−40、F−128、F−700の10サンプルから作製した。また試料解析におけるデータ収集間隔は、300msとした。
結着樹脂のガラス転移点(Tg)は、示差走査熱量計(島津製作所社製:DSC−50)を用い、昇温速度10℃/分の条件下で測定することにより求めた。なお、ガラス転移点は吸熱部におけるベースラインと立ち上がりラインとの延長線の交点の温度とした。
既述の方法で測定を行った。
[実施例A1−1]
(トナー粒子の作製)
−樹脂粒子分散液の調整−
・スチレン:370部
・n−ブチルアクリレート:30部
・アクリル酸:8部
ドデカンチオール:24部
・四臭化炭素:4部
前記化合物を混合して溶解したものを、非イオン性界面活性剤(ノニポール400:三洋化成(株)製)6部及びアニオン性界面活性剤(ネオゲンSC:第一工業製薬(株)製)10gをイオン交換水550部に溶解したフラスコ中で乳化重合させ、10分間ゆっくり混合しながら、これに過硫酸アンモニウム4gを溶解したイオン交換水50部を投入した。窒素置換を行った後、前記フラスコ内を攪拌しながら内容物が70℃になるまでオイルバスで加熱し、5時間そのまま乳化重合を継続した。その結果、150nmであり、Tg=58℃、重量平均分子量Mw=12000の樹脂粒子が分散された樹脂粒子分散液を調製した。
・カーボンブラック(モーガルL:キャボット製):60部
・ノニオン性界面活性剤(ノニポール400:三洋化成(株)製):6部
・イオン交換水:240部
以上の成分を混合して、溶解、ホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間攪拌し、その後アルティマイザーにて分散処理して平均粒子径が250nmである着色剤(カーボンブラック)粒子が分散された着色剤分散剤を調製した。
・パラフィンワックス(HNP0190:日本精蝋(株)製、融点85℃):100部
・カチオン性界面活性剤 (サニゾールB50:花王(株)製):5部
・イオン交換水 :240部
以上の成分を、丸型ステンレス鋼製フラスコ中でホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて10分間分散した後、圧力吐出型ホモジナイザーで分散処理し、平均粒径が520nmである離型剤粒子が分散された離型剤分散液を調製した。
・前記樹脂粒子分散液:234部
・前記着色剤分散液:30部
・前記離型剤分散液:40部
・ポリ水酸化アルミニウム(浅田化学社製、Paho2S):0.5部
・イオン交換水:600部
以上の成分を、丸型ステンレス鋼鉄フラスコ中でホモジナイザー(ウルトラタラックスT50:IKA社製)を用いて混合し、分散した後、加熱用オイルバス中でフラスコ内を攪拌しながら50℃まで加熱した。50℃で30分保持した後、D50が4.7μmの凝集粒子が生成していることを確認した。更に加熱用オイルバスの温度を上げて56℃で1時間保持し、D50は6.2μmとなった。その後、この凝集体粒子を含む分散液に26重量部の樹脂粒子分散液を追加した後、加熱用オイルバスの温度を50℃まで上げて30分間保持した。この凝集体粒子を含む分散液に、1N水酸化ナトリウムを追加して、系のpHを7.0に調整した後ステンレス製フラスコを密閉し、磁気シールを用いて攪拌を継続しながら80℃まで加熱し、4時間保持した。冷却後、このトナー粒子を濾別し、イオン交換水で4回洗浄した後、凍結乾燥してトナー粒子を得た。
トナー粒子100部に、気相法シリカ(個数平均粒径150nm、シリコーンオイル処理(処理量30部(シリカ100部に対する処理量以下同様))、不定形(平均円形度0.872))を4.5部を加え、20Lのヘンシェルミキサーを用い、攪拌羽先端周速55m/sで20分間ブレンドを行い、トナー粒子表面面積に対して25cov%外添した。そして、45μmの目開きのシーブを用いて粗大粒子を除去し、外添トナーを作製した。
体積平均粒子径40μmのCu−Znフェライト粒子100部に、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン0.1部を含有するメタノール溶液を添加し、ニーダーで被覆した後、メタノールを留去し、さらに120℃で2時間加熱して上記シラン化合物を完全に硬化させた。この粒子に、パーフルオロオクチルエチルメタクリレート−メチルメタクレート共重合体(共重合比40:60)をトルエンに溶解させたものを添加し、真空減圧型ニーダーを使用してパーフルオロオクチルエチルメタクリレート−メチルメタクレート共重合体のコーティング量が0.5%となるようにキャリアを製造した。
得られたキャリア100部に対して、外添トナー5部を混合し、現像剤を作製した。
得られた現像剤を現像機(現像担持体(マグロール)の回転速度が500mm/secに設定)に装填して、空回しベンチで混合攪拌性テスト、トナーのこぼれ量測定を行った。その結果、供給トナー(上記外添トナー)を現像剤に補給後3秒で混合が終了した。またトナー補給後1秒おきにトナーこぼれ量を10分間測定したところ、最大のトナーこぼれ量は30mg/m3であった。また、帯電立ち上がりテストも行ったところ、0.98であった。
現像剤300gを、Docu color f450の現像機に入れ、上カバーをはずした状態で現像機空回しベンチに装着する。現像機空回しベンチは、現像ロール回転周速を任意に設定することができ、現像バイアスを印加することもきる。
帯電立ち上がりテストは次のようにして行った。混合攪拌性テストと同様に、現像剤300gを現像機に入れ、現像機の空回しを10秒間行い、現像剤の帯電量を測定する。次に、更に現像機の空回しを2分間行い、同様に帯電量を測定し、下記式より帯電量比を算出し、後述の判定に従い帯電立ち上がりの良し悪しを判断した。
(式)10秒の帯電量/2分の帯電量=帯電量比
(判定)
帯電量比≧0.85:帯電立ち上がり良好
0.85>帯電量比≧0.70:帯電立ち上がり普通
帯電量比<0.7:帯電立ち上がり悪
尚、帯電量の測定は、空回し現像機のマグロール上の現像剤を採取し、ブローオフ法(測定器:TB200 東芝社製)により測定した。
(トナー(外添トナー)の作製)
表1に従って各種条件を変更した以外は実施例A1−1と同様にして外添トナーを作製した。得られた外添トナーの基本流動性エネルギー量、通気流動性エネルギー量は表1に示す。
得られた上記外添トナーを用いた以外は、実施例A1−1と同様にして現像剤を作製した。
得られた現像剤を現像機(現像担持体(マグロール)の回転速度が500mm/secに設定)に装填して、空回しベンチで混合攪拌性テスト、トナーこぼれ量測定を行った。その結果を表2に示す。
実施例A1−1と同様の現像剤を現像機(現像担持体(マグロール)の回転速度が1100mm/secに設定)に装填して、空回しベンチで混合攪拌性テスト、トナーこぼれ量測定、帯電立ち上がりテストを行った。その結果を表2に示す。
(トナー粒子の作製)
ポリ水酸化アルミニウムを0.3部に変更した以外は実施例A1−1と同様にしてトナー粒子を得た。
トナー粒子100部に、気相法シリカ(個数平均粒径25nm、デシルシラン処理(処理量15部)、不定形(平均円形度0.850))を1.5部を加え、20Lのヘンシェルミキサーを用い、攪拌羽先端周速55m/sで20分間ブレンドを行い、トナー粒子表面面積に対して25cov%外添した。そして、45μmの目開きのシーブを用いて粗大粒子を除去し、外添トナーを作製した。
得られた上記外添トナーを用いた以外は、実施例A1−1と同様にして現像剤を作製した。
得られた現像剤を現像機(現像担持体(マグロール)の回転速度が400mm/secに設定)に装填して、空回しベンチで混合攪拌性テスト、トナーこぼれ量測定を行った。その結果、供給トナー(上記外添トナー)を現像剤に補給後5秒で混合が終了した。またトナー補給後1秒おきにトナーこぼれ量を10分間測定したところ、最大のトナーこぼれ量は46mg/m3であった。また、帯電立ち上がりテストも行ったところ、0.95であった。
(トナー(外添トナー)の作製)
表1に従って各種条件を変更した以外は実施例A2−1と同様にして外添トナーを作製した。得られた外添トナーの基本流動性エネルギー量、通気流動性エネルギー量は表1に示す。
得られた上記外添トナーを用いた以外は、実施例A1−1と同様にして現像剤を作製した。
得られた現像剤を現像機(現像担持体(マグロール)の回転速度が400mm/secに設定)に装填して、空回しベンチで混合攪拌性テスト、トナーこぼれ量測定、帯電立ち上がりテストを行った。その結果を表2に示す。
得られた上記外添トナーを用いた以外は、実施例A1−1と同様にして現像剤を作製した。
得られた現像剤を現像機(現像担持体(マグロール)の回転速度が400mm/secに設定)に装填して、空回しベンチで混合攪拌性テスト、トナーこぼれ量測定を行った。その結果、供給トナー(上記外添トナー)を現像剤に補給後10秒で混合が終了した。またトナー補給後1秒おきにトナーこぼれ量を10分間測定したところ、最大のトナーこぼれ量は64mg/m3であった。また、帯電立ち上がりテストも行ったところ、0.89であった。
実施例A2−1と同様の現像剤を現像機(現像担持体(マグロール)の回転速度が1100mm/secに設定)に装填して、空回しベンチで混合攪拌性テスト、トナーこぼれ量測定を行った。その結果を表2に示す。
(トナー(外添トナー)の作製)
実施例A1−1と同様のトナー粒子100部に、単分散球形シリカ(個数平均粒径150nm、HMDS処理(処理量15部))を4.5部を加え、20Lのヘンシェルミキサーを用い、攪拌羽先端周速55m/sで20分間ブレンドを行い、トナー粒子表面面積に対して25cov%外添した。そして、45μmの目開きのシーブを用いて粗大粒子を除去し、外添トナーを作製した。
得られた上記外添トナーを用いた以外は、実施例A1−1と同様にして現像剤を作製した。
得られた現像剤を現像機(現像担持体(マグロール)の回転速度が500mm/secに設定)に装填して、空回しベンチで混合攪拌性テスト、トナーこぼれ量測定を行った。その結果、供給トナー(上記外添トナー)を現像剤に補給後20秒以上かかって混合が終了した。またトナー補給後1秒おきにトナーこぼれ量を10分間測定したところ、最大のトナーこぼれ量は560mg/m3であった。また、帯電立ち上がりテストも行ったところ、0.85であった。
比較例A1−1と同様の現像剤を現像機(現像担持体(マグロール)の回転速度が150mm/secに設定)に装填して、空回しベンチで混合攪拌性テスト、トナーこぼれ量測定、帯電立ち上がりテストを行った。その結果を表2に示す。
(トナー(外添トナー)の作製)
表1に従って各種条件を変更した以外は比較例A1−1と同様にして、それぞれ外添トナーを作製した。得られた外添トナーの基本流動性エネルギー量、通気流動性エネルギー量は表1に示す。
得られた上記外添トナーを用いた以外は、実施例A1−1と同様にして現像剤を作製した。
得られた現像剤を現像機(現像担持体(マグロール)の回転速度が500mm/secに設定)に装填して、空回しベンチで混合攪拌性テスト、トナーこぼれ量測定、帯電立ち上がりテストを行った。その結果を表2に示す。
[実施例B1〜B5]
(トナー(外添トナー)の作製)
表3に従って外添剤種、各種条件を変更した以外は実施例A1−1と同様にして、それぞれ外添トナーを作製した。得られた外添トナーの基本流動性エネルギー量、通気流動性エネルギー量は表3に示す。
得られた上記外添トナーを用いた以外は、実施例A1−1と同様にして現像剤を作製した。
得られた現像剤を現像機(現像担持体(マグロール)の回転速度が500mm/secに設定)に装填して、空回しベンチで混合攪拌性テスト、トナーこぼれ量測定、帯電立ち上がりテストを行った。その結果を表4に示す。
[実施例C1〜C4]
(トナー(外添トナー)の作製)
表5に従って特性が異なるトナー粒子を用いた以外は、実施例A1−1と同様にして、それぞれ外添トナーを作製した。得られた外添トナーの基本流動性エネルギー量、通気流動性エネルギー量は表5に示す。
得られた上記外添トナーを用いた以外は、実施例A1−1と同様にして現像剤を作製した。
得られた現像剤を現像機(現像担持体(マグロール)の回転速度が500mm/secに設定)に装填して、空回しベンチで混合攪拌性テスト、トナーこぼれ量測定、帯電立ち上がりテストを行った。その結果を表5に示す。
現像性・転写性のテストは次のようにして行った。現像性の評価は、現像剤300gを、Docu color f450の現像機に入れ、Docu Color f450増速改造機を使い、プロセススピードが400mm/secの状態で、同一現像電場における、現像トナー量を測定することで評価した。具体的には、現像電場を―250v一定にし、トナーを静電潜像担持体に現像させ、その量を測定した。目標とする現像量は40g/m2である。また、転写性の評価は、現像トナー量に対する、転写トナー量の割合から下記式で求めた。
(式) 転写性(%)=(転写トナー量/現像トナー量)×100
なお、目標とする転写性は80%以上である。
20 帯電ロール
30 露光装置
40 現像装置
41 現像容器
41A 現像容器本体
41B 現像容器カバー
41C 仕切り壁
42 現像ロール
42A 現像ロール室
43 第1攪拌部材
43A 第1攪拌室
44 第2攪拌部材
44A 第2攪拌室
45 層厚規制部材
46 補給搬送路
47 現像剤ホッパー
48 排出搬送路
50 中間転写ベルト
50A 張架ローラ
50C バックアップローラ
50D 駆動ローラ
51 1次転写ローラ
52 2次転写ローラ
53 記録紙供給装置
53A 搬送ローラ
53B 誘導スロープ
54 中間転写体クリーニング装置
60 除電装置
70 クリーニング装置
71 ハウジング
72 クリーニングブレード
73 搬送部材
74 供給搬送路
80 定着装置
81 定着ローラ
82 搬送コンベア
Claims (5)
- 通気流量0ml/min、回転翼の先端スピード100mm/sec、回転翼の進入角度−5°の条件でパウダーレオメーターによって測定したときの基本流動性エネルギー量が200mJ以上650mJ以下であり、
且つ通気流量80ml/min、回転翼の先端スピード100mm/sec、回転翼の進入角度−5°の条件でパウダーレオメーターによって測定したときの通気流動性エネルギー量が50mJ以上100mJ以下であることを特徴とする静電潜像現像用トナー。 - 静電潜像担持体を帯電する帯電工程と、
帯電した静電潜像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成工程と、
請求項1に記載の静電潜像現像用トナーを含む現像剤により前記静電潜像を現像しトナー像を前記静電潜像担持体上に形成する現像工程と、
前記トナー像を記録媒体上に転写して未定着の転写画像を形成する転写工程と、
記録媒体上に転写された前記未定着の転写画像を定着する定着工程と、
を有することを特徴とする画像形成方法。 - 前記現像工程は、前記現像剤を表面に担持する現像剤担持体が周速340mm/s以上で前記潜像担持体に対向して回転し、前記現像剤を前記潜像担持体に搬送して、現像を行う工程であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成方法。
- 静電潜像担持体と
静電潜像担持体を帯電する帯電手段と、
帯電した静電潜像担持体表面に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
請求項1に記載の静電潜像現像用トナーを含む現像剤により前記静電潜像を現像しトナー像を前記静電潜像担持体上に形成する現像手段と、
前記トナー像を記録媒体上に転写して未定着の転写画像を形成する転写手段と、
記録媒体上に転写された前記未定着の転写画像を定着する定着手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記現像手段は、前記現像剤を表面に担持する現像剤担持体であって、周速340mm/s以上で前記潜像担持体に対向して回転し、前記現像剤を前記潜像担持体に搬送して、現像を行う現像担持体を有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
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