JP2007304045A - 試料供給機構、それを用いた試料供給方法、マイクロ化学システム、評価システム、及びインジェクターシステム - Google Patents

試料供給機構、それを用いた試料供給方法、マイクロ化学システム、評価システム、及びインジェクターシステム Download PDF

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山口  淳
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Abstract

【課題】交換や破棄を容易にすることができる試料供給機構、それを用いた試料供給方法、マイクロ化学システム、評価システム、及びインジェクターシステムを提供する。
【解決手段】試料供給機構10は、マイクロ化学チップ20の流路20aに液体試料を供給するための機構であり、ストレートチューブから成る送液チューブ30と、流路20a及び送液チューブ30の一端を接続するコネクタ部11と、送液チューブ30の他端を保持するチューブ保持部12とを備える。ここで、液体試料に接触する部分は送液チューブ30であり、この送液チューブ30は交換可能である。コネクタ部11は、送液チューブ30が挿入される貫通孔13を有する筒状である。チューブ保持部12は、送液チューブ30を保持するためのチューブ保持孔31と、他のチューブ32を保持する他のチューブ保持孔33とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、試料供給機構、それを用いた試料供給方法、マイクロ化学システム、評価システム、及びインジェクターシステムに関し、特に、マイクロ化学チップにおける流路に液体試料を供給するための試料供給機構、それを用いた試料供給方法、マイクロ化学システム、評価システム、及びインジェクターシステムに関する。
従来から、化学反応の高速性や微少量での反応、オンサイト分析等の観点から、化学反応を微小空間で行うための集積化技術が注目されており、小さなガラス基板等に形成した微細な流路の中で液中試料の混合、反応、分離、抽出、検出等を行うことを目的としたマイクロ化学チップの開発が進められている。
このようなマイクロ化学チップにおいて扱う液体試料の容量は非常に少ないので、マイクロ化学チップ用のマイクロコネクタは小容量の液体試料を扱う必要がある。
このようなマイクロ化学システム用の試料供給機構として、図3に示すように、マイクロ化学チップ81と、このマイクロ化学チップ81に設けられた流路81aに液体試料を送液するための送液チューブ82とを接続するマイクロコネクタ80を有する試料供給機構85が実用化されている。送液チューブ82は接着剤によりマイクロコネクタ80に固定されている。
マイクロコネクタ80は、外周に溝が切られており、コネクタ押さえ治具83にねじ込むことにより固定される。マイクロコネクタ80は、液体試料が流路81aに送液されるべくマイクロ化学チップ81上に開けられた開口部81bが送液チューブ82の中空部82aの下端と一致するように、Oリング84を介して押し付けられる。その結果、マイクロコネクタ80は、マイクロ化学チップ81上に固定され、液体試料が送液チューブ82から流路81aに送液される。
また、Oリングを使用しない試料供給機構として、図4(a)及び(b)に示すように、マイクロ化学チップ100の開口部100bに接続する貫通孔93が形成されたコネクタ部91と、コネクタ部91に形成された貫通孔93に挿入されることによってマイクロ化学チップ100の流路100aに接続する送液チューブ110と、送液チューブ110を保持するチューブ保持部120とを有する試料供給機構90が提案されている。
また、Oリングを使用しない試料供給機構として、複数の個別に作成した流体部品を接続して流体回路を形成するマイクロコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、血液等を分析する場合、液体試料の混合や感染等を回避するために、液体試料が接触した部分を全て交換することが望まれている。また、マイクロ化学チップを使い捨てにするために、マイクロ化学チップを安価なプラスチックで作製して交換できるようにする機構が多く提案されている。
特開2005−7542号公報
しかしながら、上記図3の試料供給機構85には、以下の課題がある。
液体試料が中に入ったままの状態ではマイクロコネクタ80を接続できず、液体試料を送液する前にマイクロコネクタ80をマイクロ化学チップ81上に固定して液体試料を送液チューブ82の一端82bから挿入して一旦流す必要があるので、液体試料を替える毎に、マイクロ化学チップ81、マイクロコネクタ80、送液チューブ82、コネクタ押さえ治具83、Oリング84、試料挿入用のシリンジ等を手動で外して交換するという非常に手間のかかる交換作業が必要である。
また、上記図4(a)及び(b)の試料供給機構90には、以下の課題がある。
液体試料を送液チューブ110の先端110aから吸引する場合、液体試料が触れる部分は送液チューブ110とコネクタ部91であるが、用いる送液チューブ110の径がそれ程太くないので、吸引すべき液体試料の量が多い場合は送液チューブ110の長さが大きくなってしまい、取り扱いが容易でなく、交換作業が非常に手間となってしまう。
また、送液チューブ110が液体試料に触れた場合、送液チューブ110を手動で外し、新しい送液チューブ110をコネクタ部91に取り付ける必要があるが、送液チューブ110は、チューブ径が細いために曲がりやすく、送液チューブ110を自動で脱着する自動化機構を構成することが困難である。
また、液体試料の供給が終了すると、マイクロ化学チップ100及び試料供給機構90は分離されるので、マイクロ化学チップ100及び試料供給機構90を別々に破棄する必要があるが、これは感染等の防止の観点から破棄回数が多くなり好ましくない。
さらに、上記特許文献1に記載されたOリングを使用しない試料供給機構は、マイクロコネクタをマイクロ化学チップの基板に固定して使用するので、マイクロ化学チップの設計が制限されてしまう。
なお、マイクロ化学チップに液体試料を供給するためのコネクタ、チューブ等から成る使い捨ての試料供給機構は未だ提案されていない。ここで、使い捨ての試料供給機構としてピペットを用いることも考えられるが、ピペットの先端に嵌めるディスポーザブルチップをマイクロ化学チップに接続するためには、特殊なコネクタを手動で取り付けることが必要になり、ピペットによっては定速で液体試料を供給することが困難である等の問題がある。さらに、破棄すべき構成部品が多くなることや、マイクロ化学チップとディスポーザブルチップとを別々に廃棄する必要があるという問題もある。
本発明の目的は、交換や破棄を容易にすることができる試料供給機構、それを用いた試料供給方法、マイクロ化学システム、評価システム、及びインジェクターシステムを提供することにある。
上述の目的を達成するために、請求項1記載の試料供給機構は、マイクロ化学チップにおける流路に液体試料を供給するための試料供給機構において、前記液体試料に接触した部分が交換可能であることを特徴とする。
請求項2記載の試料供給機構は、請求項1記載の試料供給機構において、前記流路に前記液体試料を送液する送液チューブを備え、前記液体試料に接触した部分が前記送液チューブであることを特徴とする。
請求項3記載の試料供給機構は、請求項2記載の試料供給機構において、前記流路及び前記送液チューブの一端を接続するチューブ挿入部と、前記送液チューブの他端を保持するチューブ保持部とをさらに備えることを特徴とする。
請求項4記載の試料供給機構は、請求項3記載の試料供給機構において、前記送液チューブは前記チューブ挿入部及び前記チューブ保持部に摩擦力で保持されることを特徴とする。
請求項5記載の試料供給機構は、請求項4記載の試料供給機構において、前記チューブ挿入部は前記チューブ挿入部及び前記送液チューブの一端を挿入するための貫通孔を有し、前記チューブ保持部は前記送液チューブの他端を保持するためのチューブ保持孔を有し、前記送液チューブの外径は前記貫通孔の孔径及び前記チューブ保持孔の孔径よりも大きいことを特徴とする。
請求項6記載の試料供給機構は、請求項5記載の試料供給機構において、前記チューブ保持孔の孔径は前記貫通孔の孔径よりも大きいことを特徴とする。
請求項7記載の試料供給機構は、請求項5又は6記載の試料供給機構において、前記送液チューブの外側面と前記貫通孔との接触部分の長手方向長さは、前記送液チューブの外側面と前記チューブ保持孔との接触部分の長手方向長さよりも大きいことを特徴とする。
請求項8記載の試料供給機構は、請求項3乃至7のいずれか1項に記載の試料供給機構において、前記送液チューブは、前記チューブ挿入部に挿入された状態で破棄可能であることを特徴とする。
上述の目的を達成するために、請求項9記載の試料供給機構を用いた試料供給方法は、マイクロ化学チップにおける流路に液体試料を送液する送液チューブと、前記流路及び前記送液チューブの一端を接続するチューブ挿入部と、前記送液チューブの他端を保持するチューブ保持部とを備える試料供給機構を用いた試料供給方法において、前記送液チューブを前記チューブ保持部で保持することにより、前記送液チューブを取り出す取出ステップと、前記取り出された送液チューブを所定位置まで移動する移動ステップと、前記移動した送液チューブが前記液体試料を吸引する吸引ステップと、前記液体試料を吸引した送液チューブを前記チューブ挿入部に挿入するチューブ挿入ステップと、前記送液チューブに吸引された液体試料を前記流路に供給する供給ステップと、前記液体試料に接触した部分を交換する交換ステップを備えることを特徴とする。
請求項10記載の試料供給機構を用いた試料供給方法は、請求項9記載の試料供給機構を用いた試料供給方法において、前記送液チューブに吸引される液体試料が複数種である場合、前記吸引ステップにおいて、前記液体試料のいずれか1種を吸引した後であって、前記液体試料の他種を吸引する前に、気体を吸引することを特徴とする。
上述の目的を達成するために、請求項11記載のマイクロ化学システムは、マイクロ化学チップと、前記マイクロ化学チップにおける流路に液体試料を供給するための試料供給機構とを備えるマイクロ化学システムにおいて、前記液体試料に接触した部分が交換可能であることを特徴とする。
上述の目的を達成するために、請求項12記載の評価システムは、マイクロ化学チップにおける流路に試料供給機構を介して供給された液体試料を評価する評価システムにおいて、前記液体試料に接触した部分が交換可能であることを特徴とする。
請求項13記載の評価システムは、請求項12記載の評価システムにおいて、前記マイクロ化学チップ及び前記試料供給機構が自動で脱着されることを特徴とする。
上述の目的を達成するために、請求項14記載のインジェクターシステムは、マイクロ化学チップにおける流路に試料供給機構を介して液体試料を供給するインジェクターシステムにおいて、前記試料供給機構は、前記流路に前記液体試料を送液する送液チューブと、前記流路及び前記送液チューブの一端を接続するチューブ挿入部と、前記送液チューブの他端を保持するチューブ保持部とを備え、前記送液チューブが前記チューブ保持部で保持されることにより、前記送液チューブが取り出され、前記取り出された送液チューブが所定位置まで移動され、前記移動した送液チューブを用いて前記液体試料が吸引され、前記液体試料が吸引された送液チューブが前記チューブ挿入部に挿入され、前記送液チューブに吸引された液体試料が前記流路に供給され、前記液体試料に接触した部分が交換されることを特徴とする。
請求項15記載のインジェクターシステムは、請求項14記載のインジェクターシステムにおいて、前記送液チューブに吸引される液体試料が複数種である場合、前記液体試料のいずれか1種が吸引された後であって、前記液体試料の他種が吸引される前に、気体が吸引されることを特徴とする。
請求項1記載の試料供給機構によれば、液体試料に接触した部分が交換可能であるので、交換や破棄を容易にすることができる。
請求項2記載の試料供給機構によれば、液体試料に接触した部分が送液チューブであるので、破棄する部分を非常に少なくすることができ、もってコストを低減することができる。
請求項4記載の試料供給機構によれば、送液チューブはチューブ挿入部及びチューブ保持部に摩擦力で保持されるので、固定用治具やネジ入れを不要にすることができる。
請求項5記載の試料供給機構によれば、送液チューブの外径は貫通孔の孔径及びチューブ保持孔の孔径よりも大きいので、送液チューブが貫通孔及びチューブ保持孔に挿入され過ぎないようにすることができる。
請求項6記載の試料供給機構によれば、チューブ保持孔の孔径は貫通孔の孔径よりも大きいので、送液チューブがチューブ挿入部及びチューブ保持部に挿入された状態でチューブ保持部を引っ張ったときに送液チューブがチューブ挿入部に残ってマイクロ化学チップと送液チューブとを同時に破棄することができる。
請求項7記載の試料供給機構によれば、送液チューブの外側面と貫通孔との接触部分の長手方向長さは、送液チューブの外側面とチューブ保持孔との接触部分の長手方向長さよりも大きいので、送液チューブがチューブ挿入部及びチューブ保持部に挿入された状態でチューブ保持部を引っ張ったときに送液チューブがチューブ挿入部に残ってマイクロ化学チップと送液チューブとを同時に破棄することができる。
請求項8記載の試料供給機構によれば、送液チューブはチューブ挿入部に挿入された状態で破棄可能であるので、マイクロ化学チップと送液チューブとを同時に破棄することができる。
請求項9記載の試料供給機構を用いた試料供給方法によれば、液体試料に接触した部分を交換するので、試料供給機構の交換や破棄を容易にすることができる。
請求項10記載の試料供給機構を用いた試料供給方法によれば、送液チューブに吸引される液体試料が複数種である場合、吸引ステップにおいて、液体試料のいずれか1種を吸引した後であって、液体試料の他種を吸引する前に、気体を吸引するので、液体試料同士の接触を防止して、液体試料の界面における拡散を抑制することにより液体試料の混合を無くすことができる。
請求項11記載のマイクロ化学システムによれば、液体試料に接触した部分が交換可能であるので、試料供給機構の交換や破棄を容易にすることができる。
請求項12記載の評価システムによれば、液体試料に接触した部分が交換可能であるので、試料供給機構の交換や破棄を容易にすることができる。
請求項13記載の評価システムによれば、マイクロ化学チップ及び試料供給機構が自動で脱着されるので、操作を容易にすることができる。
請求項14記載のインジェクターシステムによれば、液体試料に接触した部分が交換されるので、試料供給機構の交換や破棄を容易にすることができる。
請求項15記載のインジェクターシステムは、送液チューブに吸引される液体試料が複数種である場合、液体試料のいずれか1種が吸引された後であって、液体試料の他種が吸引される前に、気体が吸引されるので、液体試料同士の接触を防止して、液体試料の界面における拡散を抑制することにより液体試料の混合を無くすことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。
図1は、本発明の実施の形態に係る試料供給機構の構成を概略的に示す断面図であり、(a)は組立て前の状態を示し、(b)は組立て後の状態を示す。
図1(a)及び(b)において、本実施の形態に係る試料供給機構10は、マイクロ化学チップ20における流路20aに液体試料を供給するための機構であり、ストレートチューブから成る送液チューブ30と、流路20a及び送液チューブ30の一端を接続するコネクタ部11(チューブ挿入部)と、送液チューブ30の他端を保持するチューブ保持部12とを備える。ここで、液体試料に接触する部分は送液チューブ30であり、この送液チューブ30は交換可能である。
送液チューブ30は、上から押圧されても曲がらないようにするために、外径が0.8mm以上(好ましくは、1mm以上)であって、長さが0.10m以下(好ましくは、0.05m以下)であり、また、材質が、耐薬品性に優れ、テフロン(登録商標)よりも硬いPEEK(Polyetheretherketone)である。なお、送液チューブ30の長さ及び内径は、液体試料の供給量に応じて設定される。
コネクタ部11は、送液チューブ30が挿入される貫通孔13を有する筒状であり、材質がテフロン(登録商標)である。ここで、コネクタ部11の材質はテフロン(登録商標)以外の樹脂、金属、又は、セラミックス等であってもよい。また、コネクタ部11は、上部(先端部)に凹部14を有する。送液チューブ30とコネクタ部11とは、送液チューブ30の外側面及びコネクタ部11における貫通孔13の摩擦力のみによって固定され、固定用治具やネジ入れは不要である。
送液チューブ30はマイクロ化学チップ20の開口部20b付近まで押し込まれるが、送液チューブ30の外径は、コネクタ部11における貫通孔13の孔径より大きくなるように設定されている。このように、送液チューブ30の外径をコネクタ部11における貫通孔13の孔径よりも大きくすると、送液チューブ30の外側面及びコネクタ部11における貫通孔13の摩擦力を大きくすることができる。ここで、送液チューブ30の外径をコネクタ部11における貫通孔13の孔径よりも5μm〜100μm大きくするのが好ましい。これにより、送液チューブ30を貫通孔13に挿入することができると共に、送液チューブ30の外側面及びコネクタ部11における貫通孔13の摩擦力を維持することができる。
また、試料供給機構10の耐圧は、コネクタ部11への送液チューブ30の挿入量と大きく関連する。送液チューブ30の挿入量を3mm以上とすることにより、実際の使用(約3気圧程度の液圧)に耐えることができる。
チューブ保持部12は、送液チューブ30を保持するためのチューブ保持孔31と、他のPEEK製チューブ32を保持する他のチューブ保持孔33とを有し、材質がテフロン(登録商標)等の樹脂である。送液チューブ30とチューブ保持部12とは、送液チューブ30の外側面及びチューブ保持部12におけるチューブ保持孔31の摩擦力のみによって固定され、固定用治具やネジ入れは不要である。
チューブ保持部12におけるチューブ保持孔31に送液チューブ30を挿入する場合、送液チューブ30をチューブ保持孔31に押し込んでもよいし、逆に、送液チューブ30を固定してチューブ保持部12を送液チューブ30に押し付けてもよい。ここで、チューブ保持孔31から液漏れが起こらないように、また、送液チューブ30がチューブ保持孔31から外れないように、送液チューブ30の外径は、チューブ保持孔31の孔径より大きくなるように設定される。これにより、チューブ保持部12に送液チューブ30が挿入された状態で送液チューブ30を移動することもできる。
また、貫通孔13の孔径がチューブ保持孔31の孔径よりも小さいので、送液チューブ30がコネクタ部11及びチューブ保持部12に挿入された状態でチューブ保持部12を上方に引っ張ったときに送液チューブ30がコネクタ部11に残る。
また、一旦、送液チューブ30をコネクタ部11に接続すると取り外すことができなくなるので、複数の液体試料をマイクロ化学チップ20に供給する場合には、予め複数の液体試料を全て送液チューブ30内に吸引しておく。ここで、複数の液体試料を連続して吸引すると液体試料同士が接触して、液体試料の界面における拡散により液体試料が混合してしまう。そこで、マイクロ化学チップ20に供給する複数の液体試料を送液チューブ30に吸引する際に、複数の液体試料間に空気層を入れる。このように、複数の液体試料の間に空気層を入れることによって、液体試料同士の接触を防止して、液体試料の界面における拡散を抑制することにより液体試料の混合を無くすことができる。なお、複数の液体試料の間に作る空気層は1μL以上とするのが好ましい。
本実施の形態によれば、ストレートチューブから成る送液チューブ30を用いているので、送液チューブ30をコネクタ部11に挿入したままで破棄することができ、もって、交換や破棄を容易にすることができる。
本実施の形態によれば、液体試料が接触する部分がストレートチューブから成る送液チューブ30のみとなっているので、破棄する部分を非常に少なくすることができ、もってコストを低減することができる。
本実施の形態によれば、試料供給機構10は、コネクタ部11及びチューブ保持部12に送液チューブ30を挿入するだけの非常に簡単な構成であるので、試料供給機構10の脱着を容易に自動化することができる。
本実施の形態によれば、コネクタ部11における貫通孔13の孔径がチューブ保持部12におけるチューブ保持孔31の孔径よりも小さいので、送液チューブ30がコネクタ部11及びチューブ保持部12に挿入された状態でチューブ保持部12を上方に引っ張ったときに送液チューブ30がコネクタ部11に残ってマイクロ化学チップ20と送液チューブ30とを同時に破棄することができると共に液漏れを防止して安全性を向上することができる。
本実施の形態によれば、チューブ保持部12に送液チューブ30が挿入された状態で送液チューブ30を移動するので、送液チューブ30の移動を容易に自動化することができる。
本実施の形態によれば、チューブ保持部12は送液チューブ30を外嵌することにより保持するので、送液チューブ30が細い場合であっても、チューブ保持部12を持ち手部分として利用して、作業を容易にすることができる。
本実施の形態では、コネクタ部11における貫通孔13の孔径をチューブ保持部12におけるチューブ保持孔31の孔径よりも小さくしているが、これに限定されるものではなく、コネクタ部11と送液チューブ30とが接触している部分の長手方向長さをチューブ保持部12と送液チューブ30とが接触している部分の長手方向長さよりも大きくすることにより、マイクロ化学チップ20と送液チューブ30との同時破棄及び液漏れ防止を実現してもよい。
本実施の形態では、コネクタ部11がマイクロ化学チップ20上に載置されているが、これに限定されるものではなく、コネクタ部11とマイクロ化学チップ20とが一体となっていてもよい。
本実施の形態では、チューブ保持部12の下部の形状はコネクタ部11の凹部14に嵌合しない形状であるが、これに限定されるものではなく、チューブ保持部12の下部の形状がコネクタ部11の凹部14に嵌合するような凸形状であってもよい。
なお、本実施の形態では、試料供給機構10について説明しているが、本発明は試料供給機構10に限定されるものではなく、斯かる試料供給機構10を有するマイクロ化学システム、評価システム、及びインジェクターシステムも本発明に含まれる。
以下、本発明の実施例を説明する。
本発明者は、深さ40μm、幅100μm(又は、深さ100μm、幅200μm)の流路が形成されたマイクロ化学チップと、孔径が1.54mm(又は、1.48mm)のチューブ保持孔を有するテフロン(登録商標)製チューブ保持部と、孔径が1.52mm(又は、1.46mm)の貫通孔を有するテフロン(登録商標)製コネクタ部と、外径が1.56mm(又は、1.50mm)、内径が1000μm(又は、800μm)、チューブ長が40mmのPEEK製送液チューブを準備した。
なお、チューブ保持部には、外径が500μm、内径が100μm(又は、200μm)のPEEK製チューブが取り付けられている。チューブ保持部に取り付けられたPEEK製チューブの先端にはシリンジが取り付けられており、このシリンジによってPEEK製チューブ内を負圧にして液体試料を吸引する。
次に、送液チューブを所定位置にセットし、チューブ保持部を送液チューブの上方に移動し、送液チューブの上端部分8mmがチューブ保持孔に挿入されるようにチューブ保持部を下降し、送液チューブが挿入されたチューブ保持部を上昇して液体試料容器上に移動し、液体試料を吸引すべく下降し、定量の液体試料を吸引すると上昇して送液チューブを液体試料から抜く。なお、図2に示すように、複数のチューブ保持部を一体で移動させることもできる。また、液体試料が複数種類ある場合は、液体試料と他の液体試料の間に空気が入るように空気を吸引する。
次に、液体試料を吸引した送液チューブが挿入されたチューブ保持部をマイクロ化学チップ上に載置されたコネクタ部の上に移動し、液体試料が漏れないように下降して、試料供給機構の耐圧が3気圧以上となるように送液チューブの下端部19mmをコネクタ部における貫通孔に挿入し、PEEK製チューブの先端に取り付けられたシリンジを押圧して加圧することによりマイクロ化学チップにおける流路に液体試料を供給し、送液チューブがコネクタ部に挿入された状態のままチューブ保持部を引っ張り、送液チューブが挿入されたコネクタ部が載置されたマイクロ化学チップを所定位置から取り外す。
さらに、コネクタ部を載置した新たなマイクロ化学チップを所定位置に設置し、送液チューブを所定位置に設置し、上記操作を繰り返す。
このように、試料供給機構はPEEK製送液チューブで構成されるので、試料供給機構を使い捨てにしても低コストを維持することができる。
なお、本実施例における操作は、自動で行っても、手動で行ってもよい。
本発明の実施の形態に係る試料供給機構の構成を概略的に示す断面図であり、(a)は組立て前の状態を示し、(b)は組立て後の状態を示す。 図1におけるチューブ保持部が複数の場合に、それらを一体として移動することを説明する図である。 従来の試料供給機構の構成を概略的に示す断面図である。 従来の他の試料供給機構の構成を概略的に示す断面図であり、(a)は組立て前の状態を示し、(b)は組立て後の状態を示す。
符号の説明
10 試料供給機構
11 コネクタ部
12 チューブ保持部
13 貫通孔
20 マイクロ化学チップ
20a 流路
30 送液チューブ
31 チューブ保持孔
32 他のチューブ
33 他のチューブ保持孔

Claims (15)

  1. マイクロ化学チップにおける流路に液体試料を供給するための試料供給機構において、前記液体試料に接触した部分が交換可能であることを特徴とする試料供給機構。
  2. 前記流路に前記液体試料を送液する送液チューブを備え、前記液体試料に接触した部分が前記送液チューブであることを特徴とする請求項1記載の試料供給機構。
  3. 前記流路及び前記送液チューブの一端を接続するチューブ挿入部と、前記送液チューブの他端を保持するチューブ保持部とをさらに備えることを特徴とする請求項2記載の試料供給機構。
  4. 前記送液チューブは前記チューブ挿入部及び前記チューブ保持部に摩擦力で保持されることを特徴とする請求項3記載の試料供給機構。
  5. 前記チューブ挿入部は前記送液チューブの一端を挿入するための貫通孔を有し、前記チューブ保持部は前記送液チューブの他端を保持するためのチューブ保持孔を有し、前記送液チューブの外径は前記貫通孔の孔径及び前記チューブ保持孔の孔径よりも大きいことを特徴とする請求項4記載の試料供給機構。
  6. 前記チューブ保持孔の孔径は前記貫通孔の孔径よりも大きいことを特徴とする請求項5記載の試料供給機構。
  7. 前記送液チューブの外側面と前記貫通孔との接触部分の長手方向長さは、前記送液チューブの外側面と前記チューブ保持孔との接触部分の長手方向長さよりも大きいことを特徴とする請求項5又は6記載の試料供給機構。
  8. 前記送液チューブは、前記チューブ挿入部に挿入された状態で破棄可能であることを特徴とする請求項3乃至7のいずれか1項に記載の試料供給機構。
  9. マイクロ化学チップにおける流路に液体試料を送液する送液チューブと、前記流路及び前記送液チューブの一端を接続するチューブ挿入部と、前記送液チューブの他端を保持するチューブ保持部とを備える試料供給機構を用いた試料供給方法において、前記送液チューブを前記チューブ保持部で保持することにより、前記送液チューブを取り出す取出ステップと、前記取り出された送液チューブを所定位置まで移動する移動ステップと、前記移動した送液チューブが前記液体試料を吸引する吸引ステップと、前記液体試料を吸引した送液チューブを前記チューブ挿入部に挿入するチューブ挿入ステップと、前記送液チューブに吸引された液体試料を前記流路に供給する供給ステップと、前記液体試料に接触した部分を交換する交換ステップを備えることを特徴とする試料供給機構を用いた試料供給方法。
  10. 前記送液チューブに吸引される液体試料が複数種である場合、前記吸引ステップにおいて、前記液体試料のいずれか1種を吸引した後であって、前記液体試料の他種を吸引する前に、気体を吸引することを特徴とする請求項9記載の試料供給機構を用いた試料供給方法。
  11. マイクロ化学チップと、前記マイクロ化学チップにおける流路に液体試料を供給するための試料供給機構とを備えるマイクロ化学システムにおいて、前記液体試料に接触した部分が交換可能であることを特徴とするマイクロ化学システム。
  12. マイクロ化学チップにおける流路に試料供給機構を介して供給された液体試料を評価する評価システムにおいて、前記液体試料に接触した部分が交換可能であることを特徴とする評価システム。
  13. 前記マイクロ化学チップ及び前記試料供給機構が自動で脱着されることを特徴とする請求項12記載の評価システム。
  14. マイクロ化学チップにおける流路に試料供給機構を介して液体試料を供給するインジェクターシステムにおいて、前記試料供給機構は、前記流路に前記液体試料を送液する送液チューブと、前記流路及び前記送液チューブの一端を接続するチューブ挿入部と、前記送液チューブの他端を保持するチューブ保持部とを備え、前記送液チューブが前記チューブ保持部で保持されることにより、前記送液チューブが取り出され、前記取り出された送液チューブが所定位置まで移動され、前記移動した送液チューブを用いて前記液体試料が吸引され、前記液体試料が吸引された送液チューブが前記チューブ挿入部に挿入され、前記送液チューブに吸引された液体試料が前記流路に供給され、前記液体試料に接触した部分が交換されることを特徴とするインジェクターシステム。
  15. 前記送液チューブに吸引される液体試料が複数種である場合、前記液体試料のいずれか1種が吸引された後であって、前記液体試料の他種が吸引される前に、気体が吸引されることを特徴とする請求項14記載のインジェクターシステム。
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