JP3965453B2 - マイクロチップ - Google Patents

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Description

本発明はマイクロチップに関する。更に詳細には、本発明はオープンウエルタイプの入出力ポートを有しない新規なマイクロチップに関する。
最近、マイクロスケール・トータル・アナリシス・システムズ(μTAS)又はラブ・オン・チップ(Lab-on-Chip)などの名称で知られるように、基板内に所定の形状の流路を構成するマイクロチャネル及びポートなどの微細構造を設け、該微細構造内で物質の化学反応、合成、精製、抽出、生成及び/又は分析など各種の操作を行うことが提案され、一部実用化されている。このような目的のために製作された、基板内にマイクロチャネル及びポートなどの微細構造を有する構造物は総称して「マイクロチップ」と呼ばれる。
マイクロチップは遺伝子解析、臨床診断、薬物スクリーニング及び環境モニタリングなどの幅広い用途に使用できる。常用サイズの同種の装置に比べて、マイクロチップは(1)サンプル及び試薬の使用量が著しく少ない、(2)分析時間が短い、(3)感度が高い、(4)現場に携帯し、その場で分析できる、及び(5)使い捨てできるなどの利点を有する。
マイクロチップの材質や構造及び製造方法は例えば、特許文献1、特許文献2及び非特許文献1などに提案されている。従来のマイクロチップ100は、例えば、図8に示されるように、合成樹脂(例えば、ポリジメチルシロキサン又はアクリル樹脂)などの基板102に少なくとも1本のチャネル104が形成されており、このチャネル104の少なくとも一端には入出力ポートとなるべきウェル106が形成されており、基板102の下面側に透明又は不透明な素材(例えば、ガラス又は合成樹脂フィルム)からなる対面基板108が接着されている。この対面基板108の存在により、ウェル106及びチャネル104の底部が封止される。
入出力ポート用のウェル106の主な用途は、(イ)薬液やサンプルの注入(分注)、(ロ)廃液や生成物の取り出し、(ハ)気体圧力の供給(主に、送液のための正圧や負圧の印加)、(ニ)大気開放(送液時に発生する内圧の分散や、反応で生じたガスの解放)、及び(ホ)密閉(液体の蒸発防止や故意に内圧を発生させる目的のため)などである。
図9に示されるように、入出力ポート用のウェル106は上部が大気に開放されており、このオープンウェル106に対しマイクロピペット又はシリンジ110を用いて液体類の注入や取出しを行う。しかし、このようなオープンウェル方式は下記のような様々な問題点を有する。
(1)ウェル自身のデッドボリュームが大きく、サンプルや試薬を無駄にしてしまう。
ウェル106に接続されるチャネル104に液体が導かれるには、ウェル内に或る程度の量の液体が満たされなければならない。マイクロピペット又はシリンジ110が使えるためには、ウェル106の直径は数mmオーダーとなりウェル106の容積は大きく(例えば、数μL)、それがデッドボリュームとなる場合がある。
(2)微小液量を分注する機器が無い。
元々、マイクロピペット又はシリンジ110で分注できる液量はせいぜい1μLが限界であり、それ以上少ない量(例えば、10nLオーダー)を分注する適当な機器が無い。
(3)液体の蒸発が発生する。
仮に、10nLオーダーの液滴をウェル106内に分注できたとしても、それを即座にチャネル104に導かなければ、瞬く間に液体の蒸発が発生してしまう。
(4)マイクロチップの製作上、開孔加工が必要である。
ウェル106と微細なチャネル104を接続するように正確に開孔しなければならない。また、デッドボリュームを十分小さくするために、小さな開孔加工を施すことは尚更困難である。(開孔加工には、ドリルを用いたり、パンチ抜きしたりする機械加工や、レーザ照射による光学加工の他、チャネルと一体にモールドする方法もある。)
(5)コストアップとなる。
マイクロチップの製作上、機械的な方法(ドリルやパンチ)により開孔加工した場合、発生したゴミの洗浄が必要となる。余分な製作工程が増え、マイクロチップの製造コストアップの原因となる。
(6)異物、塵埃の混入が起こる。
オープンウェルのため、ウエル106を介して大気中からチャネル104内に異物又は塵埃などが混入する危険性がある。
(7)開口部の密閉が困難である。
オープンウェルを密閉することは困難である。何らかの方法でオープンウェルに蓋をすると、その時のポンピングボリュームが悪影響を及ぼす場合がある。
(8)流体供給装置との接続が困難である。
オープンウェルの場合、ウェルの開口部に、マイクロポンプや圧縮ポンプ、真空ポンプなどの流体供給装置若しくはシール性を必要とする流体供給装置を接続することが困難である。
前記のようなオープンウェルに伴う問題点を解決するため、図10に示されるように、ウェル106にチューブ又はキャピラリ112を接続する方法が提案されている(例えば、非特許文献2参照)。チューブ又はキャピラリ112は専用フィッティング114により着脱可能に取付られる場合の他、ウェル106に対して接着剤などで固定する場合もある。しかし、専用フィッティング114を使用する方法にも下記のような問題点が存在する。
(1)ウェル106やフィッティング114の内部容積(デッドボリューム)を小さくすることは難しく、やはり10nLオーダーの微量液体を扱うことは困難である。
(2)構造が複雑である。特に、着脱式の場合、ウェル106とフィッティング114との間でOリングを使用したり、フィッティングをゴム製の材質にしたりすることにより密閉性を確保するため、構造が複雑となるばかりか、マイクロチップ側もチューブ側も構造が複雑となる。
(3)着脱式の場合、フィッティング114を取り外してある状態では、ウェル開口部を介して大気中から異物及び/又は塵埃などがチャネル104に混入する危険性がある。
(4)着脱式の場合、着脱によるポンピングなどのように、着脱時にチャネル104に対して不用な加圧や引圧の悪影響を与えてしまう場合がある。
特開2001−157855号公報 米国特許第5965237号明細書 David C. Duffy et al., Rapid Prototyping of Microfluidic Systems in Poly(dimethylsiloxane), Analytical Chemistry, Vol.70, No.23, December 1, 1988, pp.4974-4984 N.J.Mourlas et al., "NOVEL INTERCONNECTION AND CHANNEL TECHNOLOGIES FOR MICROFLUIDICS", Proceedings of the μTAS '98 Workshop, BANFF, AB, CANADA, October 12-16 (1998),p.27-30
従って、本発明の目的は、(1)デッドボリュームが極めて少なく、10nLオーダーの微量液体が扱える、(2)液体の蒸発が発生し難い、(3)ウェルからの異物、塵埃などの混入が無い、(4)ウェルの開放・密閉が容易に行える、(5)薬液容器や流体供給機器との接続が容易に行うことができる、及び(6)構造が簡単で、マイクロチップの製作も容易であるなどの特徴を有するマイクロチップ用の入出力ポートを提供する事である。
前記課題を解決するための手段として、請求項1に係る発明の特徴は、第1の基板と、該第1の基板と貼り合わされる第2の基板とからなるマイクロチップにおいて、
前記第1の基板はエラストマー材料から形成されており、前記第1の基板又は第2の基板の何れかの基板の一方の面に所定の幅と深さのチャネルを有し、前記第1の基板の外面から前記チャネルに連通するように入出力ポート用の中空状針を少なくとも1本突き刺して設け、
前記チャネルの前記中空状針が突き刺される位置は、複数本のチャネルが、中空状針の内径よりも狭い間隔で平行に配列された形状に構成されていることである。
前記のように構成された請求項1に係る発明によれば、突き刺された中空状針を通して外部からマイクロチップのチャネル内に液体又は気体などの流体を供給することができる。このような中空状針を入出力ポートとして使用することにより、従来のオープンウェル式の入出力ポートが有していた前記のような欠点が全て解消される。また、中空状針を突き刺す際に位置合わせのための正確性が緩和される。
前記課題を解決するための手段として、請求項2に係る発明の特徴は、第1の基板のためのエラストマー材料がポリジメチルシロキサンであることである。
前記のように構成された請求項2に係る発明によれば、中空状針を第1の基板に突き刺して抜脱しても、針と第1の基板との間のシール性が非常に良好である。
前記課題を解決するための手段として、請求項3に係る発明の特徴は、第1の基板と、該第1の基板と貼り合わされる第2の基板とからなるマイクロチップにおいて、
前記第1の基板はエラストマー材料から形成されており、前記第1の基板又は第2の基板の何れかの基板の一方の面に所定の幅と深さのチャネルを有し、前記第1の基板の外面から前記チャネルに連通するように入出力ポート用の中空状針を少なくとも1本突き刺して設け、
前記中空状針の先端はテーパー状に形成されており、前記第1の基板と第2の基板との間にエラストマー材料からなる中間層が間挿されており、前記チャネルは第1の基板と中間層との界面であって、第1の基板又は中間層の何れかに形成されており、前記中間層は、前記中空状針のテーパー状先端の開口の一部が前記チャネルに連通することができる厚さを有することである。
前記のように構成された請求項3に係る発明によれば、テーパー状先端を有する中空状針を使用することにより、針を突き刺すときの深さ方向の位置合わせ精度が緩和される。
前記課題を解決するための手段として、請求項4に係る発明の特徴は、第1の基板と、該第1の基板と貼り合わされる第2の基板とからなるマイクロチップにおいて、
前記第1の基板はエラストマー材料から形成されており、前記第1の基板又は第2の基板の何れかの基板の一方の面に所定の幅と深さのチャネルを有し、前記第1の基板の外面から前記チャネルに連通するように入出力ポート用の中空状針を少なくとも1本突き刺して設け、
前記チャネルの前記中空状針が突き刺される位置は、複数本のチャネルが、中空状針の内径よりも狭い間隔で平行に配列された形状に構成されており、
前記中空状針の先端はテーパー状に形成されており、前記第1の基板と第2の基板との間にエラストマー材料からなる中間層が間挿されており、前記チャネルは第1の基板と中間層との界面であって、第1の基板又は中間層の何れかに形成されており、前記中間層は、前記中空状針のテーパー状先端の開口の一部が前記チャネルに連通することができる厚さを有することである。
前記のように構成された請求項4に係る発明によれば、中空状針を突き刺す際に位置合わせのための正確性が緩和されると共に、針を突き刺すときの深さ方向の位置合わせ精度も緩和される。
前記課題を解決するための手段として、請求項5に係る発明の特徴は、前記エラストマー材料はポリジメチルシロキサンであり、前記中間層の形成材料はポリジメチルシロキサンであることである。
前記のように構成された請求項5に係る発明によれば、第1の基板と同じ材料を使用するため、中間層との接合性が良好となる。
前記課題を解決するための手段として、請求項6に係る発明の特徴は、中空状針がステンレスから形成されていることである。
前記のように構成された請求項6に係る発明によれば、中空状針自体に機械的強度又はコシが付与され、第1の基板への突き刺しが容易になる。
前記課題を解決するための手段として、請求項7に係る発明の特徴は、中空状針の上端は凹凸状のチューブ接続端を有することである。
前記のように構成された請求項7に係る発明によれば、中空状針にチューブなどを接続したときに、針とチューブをしっかりと接続することができる。
前記課題を解決するための手段として、請求項8に係る発明の特徴は、中空状針は第1の基板に抜脱可能に突き刺して設けられることである。
前記のように構成された請求項8に係る発明によれば、マイクロチップの用途に応じて中空状針を抜脱することにより適宜対応することができる。
前記課題を解決するための手段として、請求項9に係る発明の特徴は、中空状針は第1の基板に突き刺され、第1の基板の外面において接着剤で固着して設けられることである。
前記のように構成された請求項9に係る発明によれば、第1の基板と中空状針との間のシール性が高まるので、高い圧力で気体の送入を効果的に行うことができる。
中空状針による入出力ポートの利点は下記の通りである。
(1)デッドボリュームが極めて少ないポート式であり、10nLオーダーの微量液体が扱える。
中空状針の内腔とマイクロチップのチャネルはほぼ直接に接続され、液体を無駄に溜める部分が極めて少ない。また、中空状針の内腔径もφ100μm前後と、ほぼマイクロチップのチャネル幅と同じオーダーの大きさである。
(2)中空状針とマイクロチップの基板はシールされ、液体の蒸発が発生し難い。
中空状針ポートの開口径は従来のオープンウェルポートの開口径に比べて極めて小さいので、中空状針ポートの開口部分からの液体の蒸発量は無視可能な程度に止まる。
(3)ポート部からの異物及び/又は塵埃の混入が無い。
前記のように、中空状針ポートの開口径は従来のオープンウェルポートの開口径に比べて極めて小さいので、中空状針ポートの開口部分から大気中の異物及び/又は塵埃がチャネル内に混入する危険性は殆ど無い。
(4)ポート部の開放・密閉が容易に行える。
中空状針を突き刺す前は勿論のこと、一度突き刺した中空状針を抜いた後も、エラストマー製基板の弾力性により針穴はシールされ、チャネルは密閉される。よって、チャネル内に或る程度の内圧を印加する場合に有用である。逆に、チャネルを大気に解放したい場合は、上端が開放状態の中空状針を突き刺せばよく、チャネル内に発生した内圧(送液に伴う圧力や電気分解などの反応によって発生したガスによる圧力など)を容易に大気に解放させることができる。
(5)薬液容器や送液機器との接続が容易である。
中空状針の上端にチューブの一端を接続し、そのチューブの他端を薬液容器や送液機器に挿入したり、マイクロポンプなどの送液機器に接続するだけでよく、従来のような着脱式フィッティングなどの特別な治具は全く不要である。
(6)構造が簡単でマイクロチップの製作も容易である。
入出力ポートとなるべきオープンウェルの穿孔加工、その加工により生じたゴミの洗浄等が不要である。特に、着脱式フィッティングを用いたポートに比べて、構造が極めて簡単である。実質的に、一方の基板側に単にチャネルを形成するだけマイクロチップが形成されるので、マイクロチップの製造コストを低下させることができる。
以下、図面を参照しながら本発明の好ましい実施態様について説明する。図1は本発明のマイクロチップの一例の部分概要断面図である。本発明のマイクロチップ1は、基本的に、第1の基板3と、この第1の基板と貼り合わされる第2の基板5とからなる。第1の基板3の貼り合わせ面側にはチャネル7が形成されている。別法として、チャネルは第2の基板5の貼り合わせ面側に形成することもできる。第1の基板3の外面からチャネル3に連通するように中空状の針9が突き刺されている。針9の上端には、チユーブ(図示されていない)と接続する際、チユーブが抜けないようにするための凹凸状の接続端11を設けることもできる。中空状針9の上端は、そのまま大気開放状態に維持することもできるし、別のチユーブに接続し、そのチユーブの他端をマイクロポンプ、真空ポンプ、圧縮ポンプ、薬液タンク(何れも図示されていない)などに接続することもできる。また、中空状針9は第1の基板3から抜脱可能に突き刺すことができるばかりか、第1の基板3に接着剤などにより固着することもできる。中空状針9を第1の基板3に抜脱可能に突き刺すことにより、マイクロチップの用途に適宜対応することができる。また、中空状針9を第1の基板3に接着剤で固着することによりシール性が高まり、高い圧力を使用することが可能となる。中空状針9は機械的に支持することもできる。
本発明のマイクロチップ1では、第1の基板3の外面から中空状針9を突き刺すため、第1の基板3はエラストマーなどのような弾性材料から作製されていることが必要である。「エラストマー」とは、合成ゴムと弾性プラスチックの総称であり、ASTM・D・883では、「エラストマー」とは、室温において小さい応力で原長の2倍以上繰り返して引伸ばすことが出来、引伸ばした直後に応力を除去すると殆ど原長まで戻ることできる高分子物質と定義されている。前記のように、エラストマーは弾力性を有するので、エラストマー製の第1の基板3の外面から中空状針9を突き刺すと、チャネル3と連通すると同時に、針9とエラストマー基板3との間は基板の弾力性によりシールされる。同様に、中空状針9を抜くと、その後はエラストマー基板3の弾力性により或る程度の密閉性(シール性)が保たれる。
第1の基板3を形成するためのエラストマーとしてはポリジメチルシロキサン(PDMS)を用いることが好ましい。PDMSはマイクロチップ用の材料として優れた特性を有すると同時に、PDMSの弾力性や吸着性が、中空状針9を突き刺してシールする場合に効果的である。PDMSからなる第1の基板3の厚さは数mm程度である。例えば、2mm〜4mm程度である。PDMS製の第1の基板3の厚さが2mm未満の場合、中空状針9を突き刺したときのシール性が不十分となる。一方、PDMS製の第1の基板3の厚さが4mm超の場合、中空状針9を突き刺したときのシール性が飽和し、PDMS材料の無駄使いとなり、不経済である。
第1の基板3がPDMSから形成されている場合、第2の基板5はガラス製であることが好ましい。ガラス基板は接着剤などの成分を介在させることなく、PDMS基板と恒久接着(パーマネントボンディング)することができるからである。
中空状針9はステンレス(SUS)から形成する事が好ましい。例えば、外径φ0.2mm前後、内径φ0.1mm前後のSUSパイプは、PDMS製の第1の基板3に突き刺す場合に、針通抵抗やコシの強さ、シール性、針を抜いた後の針跡の密閉性などが良好である。中空状針9は第1の基板3に少なくとも1本突き刺される。2本以上突き刺すことにより、一方の中空状針9をチャネル7への液体又は気体の入力ポートとして使用し、他方の中空状針9をチャネル7からの液体又は気体の出力ポートとして使用することができる。所望により、中空状針9はステンレス以外の材質(例えば、ガラス)などで形成することもできる。
図2は本発明のマイクロチップ1の使用状態の一例を示す概要模式図である。図2では、マイクロチップ1の外部に用意したマイクロポンプ13をチューブ15を介して中空状針9の上端に接続した状態を示す。中空状針9はマイクロチップ1のチャネル7の一端の真上から第1の基板3に突き刺されている。必要に応じて、チャネル7の他端に別の中空状針9を突き刺し、送液に伴って生じるチャネル内圧を大気解放することもできる。チューブ15としてはテフロン製のフレキシブルなチューブを用いるとマイクロポンプ13との接続が行い易い。液体を注入する場合は、外部のマイクロポンプ13で送り込む、又はマイクロチップ1側で負圧により吸引する。液体を取り出す場合は外部のマイクロポンプ13などで吸引するか、マイクロチップ1側で正圧により吐き出す。マイクロポンプ13の代わりに、真空ポンプ又は圧縮ポンプを接続し、気体圧力の供給も行える。更に、ポンプなどを全く接続せず、単にチャネル7に中空状針9を1本以上突き刺すだけで、チャネル7を大気に向かって開放された状態にすることもできる。
チャネル7の幅はせいぜい100μm〜300μmである。従って、中空状針9を第1の基板3の外面上から下部のチャネル7に正確に突き刺すのは細心の注意が必要である。例えば、図3(1)に示されるような単純な直線状チャネル7の場合、幅100μm前後のチャネル7に対しては、中空状針9の内径とほぼ等しいため、チャネル7の幅方向に対して正確な位置精度が要求される。これに対して、図3(2)に示されるように、チャネル7の端部又は途中に、拡大部17を設けておくと、拡大部17の半径だけ位置精度が緩和される。しかし、拡大部17内に大きなデッドボリュームを生じる欠点がある。一方、チャネル7の端部又は途中に複数のチャネル7aが平行に配列された“フォーク状チャネル部分19”を設けておくと、中空状針9はそのどれか1つ又は2つに接続するように突き刺せば良く、中空状針9を突き刺す位置精度が緩和されると同時に、デッドボリュームの増加も殆ど無い。
図4(A)は前記図3(3)の“フォーク状チャネル部分19”の部分拡大平面図である。フォーク状チャネル部分19に中空状針9が突き刺された場合、中空状針9が刺さったチャネル7aにのみ液体21が流れ、他のチャネル部分がデッドボリュームにならない。図4(B)は図4(A)におけるB−B線に沿った断面図である。各チャネル7aの幅は中空状針9の内径と同程度としチャネル7a間のスペースは中空状針9の内径よりも小さくすることが好ましい。その結果、中空状針9がチャネル7a間に跨るように突き刺された時でも、中空状針9からチャネル7aを介して液体を注入することができる。
図1に示されるような先端がフラットな形状の中空状針9を使用すると、エラストマー製の第1の基板3に突き刺したときに、中空状針9の寸法や基板3の材質によっては、中空状針9の内腔が詰まる場合がある。また、中空状針9を突き刺す深さ方向について、中空状針9の先端を第2の基板面に押し当ててしまうと、中空状針9の先端出口での送液が妨げられ、また浅すぎると中空状針9とチャネル7が接続連通しない。チャネルの高さはせいぜい数十μm程度と低いため、中空状針9を第1の基板3に突き刺すときの深さ方向は、高い位置合わせ精度が必要となる。
そこで、この深さ方向における位置合わせの労力を軽減又は緩和するため、図5に示すようなテーパー状の先端形状を有する中空状針9aを使用することもできる。実験的には図5に示される寸法形状を有する中空状針9aが詰まりを防止する点で好ましいことが確認された。すなわち、外径がφ200μm前後、内径がφ100μm前後、先端が18度前後のテーパー形状で、先端を100μm前後短く研磨している。中空状針9aの横方向の開口部は、縦の長さが約300μmで、針先端から開口部中心まで200μm前後となる。中空状針9aの外径が前記の値よりも大きいとPDMS製の第1の基板3の裂け具合が酷く、中空状針9aとPDMS基板3との間の密閉性が悪くなる。一方、中空状針9aの外径が前記の値よりも小さいと、コシが無くなり、針9aが曲がってしまう可能性がある。また、中空状針9aの内径が前記の値よりも大きかったり、先端のテーパーが少ない(すなわち、テーパー角が大きい)と、PDMS製基板3が千切れて、中空状針9aの内腔に入って詰まってしまう可能性がある。一方、中空状針9aの内径が上記の値よりも小さいと、液体を流すとき抵抗が大きくなり、流し難くなる。しかし、言うまでもなく、これらの寸法は単なる一例であり、第1の基板3又は第2の基板5に形成されるチャネル7の幅及び高さに応じて適宜変更することができる。従って、チャネル7の実際の幅及び高さに応じて、当業者ならば前記の値を参考にして、使用する中空状針9aの最適な各値を容易に決定することができる。
図5に示されるテーパー状の先端形状を有する中空状針9aの場合、針の先端から開口部下端までの高さが50μmである。チャネル7の高さが30μmの場合、テーパー状の先端形状を有する中空状針9aの開口部はチャネル7よりも上側に位置することとなり、針9aからチャネル7へ液体又は気体などの流体を注入することが困難になる。そこで、図5に示されるテーパー状の先端形状を有する中空状針9aを使用する場合、図6に示されるようなエラストマー製の中間層23を第1の基板3と第2の基板5との間に介在させることが好ましい。中間層23の形成材料であるエラストマーは第1の基板3の形成材料のエラストマーと同一であることが好ましいが、異なる素材であることもできる。中間層23は第1の基板3と同様に、ポリジメチルシロキサン(PDMS)から形成されていることが好ましい。中間層23の厚さは中空状針9aの先端のテーパー状開口の垂直方向高さ(すなわち、テーパー角)に応じて変化するが、50μm〜300μm程度である。図6では、中間層23の厚さは0.2mm(200μm)である。(針先端から開口部中心までの距離にほぼ相当している。)
図6に示されるように、テーパー状先端を有する中空状針9aを中間層23を有するマイクロチップ1Aに突き刺す場合、第1の基板3に対してほぼ垂直に突き刺す。テーパー状先端を有する中空状針9aの先端が第2の基板5に突き当たるまで突き刺しても良く、また、突き当たる直前の100μm程度の範囲までは、テーパー状先端を有する中空状針9aとチャネル7との接続が良好に行われる。よって、テーパー状先端を有する中空状針9aを突き刺す時の深さ方向の精度(中空状針の加工精度や、中空状針を上下方向に移動する機構の精度など)が緩和される。
テーパー状先端を有する中空状針9aを中間層23を有するマイクロチップ1Aに突き刺すと、テーパー状先端の開口の一部がチャネル7と連通し、液体、気体などの流体を中空状針9aからチャネル7内に送入することができる。中空状針9aのテーパー状先端の開口のその他の部分は第1の基板3及び中間層23により遮蔽されるのでこれらの部分から流体が漏洩することは無い。図6では、チャネル7は第1の基板3に設けられているが、別法として、中間層23の上面に設けることもできる。
テーパー状先端を有する中空状針9aの材質はステンレスであることが好ましいが、ガラスなどのその他の材質も使用できる。極細中空管の先端を研磨などの常用の加工法を適用することによりテーパー状先端を有する中空状針9aを作製することができる。
本発明の針式ポートを有するマイクロチップ1のチャネル7に所定量の液体を注入する場合、マイクロポンプ13(図2参照)などで秤量してから、中空状針9又は9aを介してチャネル7に注入することもできるが、注入量がnLオーダーの場合には、マイクロポンプ13による秤量は比較的容易ではなく、注入量が不正確になる可能性もある。そこで、nLオーダーの注入量の場合、チャネル7自体に微量液体秤取構造を設けることが好ましい。図7は、このような微量液体秤取構造の一例の部分概要平面図である。中空状針9(又は9a)をチャネル7−Aの一端に突き刺す。チャネル7−Aの他端は開閉弁25を介してチャネル7−Bに接続されている。チャネル7−Aの中空状針9を突き刺す位置の近傍で、空気抜き弁27を介して負圧及び正圧を掛けられるようにする。一方、チャネル7−Aの他端の開閉弁25の近傍で空気抜き弁29を介して負圧を掛けられるようにする。空気抜き弁27から空気抜き弁29までのチャネル7−Aの容積は、中空状針9から注入したい液体の容量と同一とする。例えば、10nLの液体を分注する場合、チャネル幅を100μm、高さを30μmとすると、チャネル7−Aの空気抜き弁27から空気抜き弁29までの長さを約3.3mmに設定する。以上のように構成された微量液体秤取構造で実際に液体分注を行う手順は次の通りである。
(1)液体を充填した容器(図示されていない)と接続した中空状針9をチャネル7−Aの一端に突き刺す。
(2)開閉弁25を閉じ、空気抜き弁27及び29を介して負圧を印加し、中空状針9を通して液体をチャネル7−Aに満たす。
(3)中空状針9を抜く。
(4)開閉弁25を開く。
(5)空気抜き弁27を介して正圧を印加し、チャネル7−A内の液体をチャネル7−Bに移送する。チャネル7−B以降では、移送された液体に対して各種の操作(化学反応など)を行う。
なお、液体がチャネル7−Bに移送された後、空気抜き弁27,29の圧力は解除する。必要に応じて、開閉弁25は閉じる。但し、液体がチャネル7−Bに移送された後でも、操作によっては、開閉弁25を再度開いて、空気抜き弁27から正圧で液体を押したりすることもある。
nLオーダーの微量液体の分注を行うためのチャネルや弁などは図7に示された構成に限らず、様々な構成のものを使用することができる。本発明のマイクロチップにおいて重要なことは、中空状針9からなる針式ポートにより液体を直接に微細なチャネルに導くことができるため、デッドボリュームが無く、しかも液体の蒸発も発生すること無く、nLオーダーの液体を無駄なく正確に分注することができることである。
本発明のマイクロチップは従来のマイクロチップと異なり、オープンウェルタイプの入出力ポートを設ける必要がなく、中空状針の入出力ポートを使用するので、(1)デッドボリュームが極めて少なく、10nLオーダーの微量液体が扱える、(2)液体の蒸発が発生し難い、(3)ウェルからの異物、塵埃などの混入が無い、(4)ウェルの開放・密閉が容易に行える、(5)薬液容器や流体供給機器との接続が容易に行うことができる、及び(6)構造が簡単で、マイクロチップの製作も容易であるなどの利点が得られ、従来のマイクロチップに比べて一層広範囲な用途において活用することができる。
本発明のマイクロチップの一例の部分概要断面図である。 本発明のマイクロチップの使用状態の一例を示す概要模式図である。 本発明のマイクロチップにおけるチャネルの様々な構造を示す部分概要平面図である。 (A)は図3におけるチャネルのフォーク状部分の拡大平面図であり、(B)は(A)におけるB−B線に沿った断面図である。 テーパー状の先端を有する中空状針の一例の部分概要断面図である。 テーパー状の先端を有する中空状針を第1の基板と第2の基板との間に中間層を有するマイクロチップに突き刺した状態を示す部分概要断面図である。 本発明のマイクロチップにおいてnLオーダーの液体を分注するための微量液体秤取構造の一例の部分概要平面図である。 従来のマイクロチップの一例の部分概要断面図である。 図8におけるマイクロチップのオープンウエルに液体を分注する一例の部分概要断面図である。 図8におけるマイクロチップのオープンウエルに液体を分注する別の例の部分概要断面図である。
符号の説明
1,1A 本発明のマイクロチップ
3 第1の基板
5 第2の基板
7 チャネル
9 中空状針
11 凹凸状接続端
13 マイクロポンプ
15 接続チューブ
17 円形状チャネル
19 フォーク状チャネル
21 液体
23 中間層
25 開閉弁
27,29 空気抜き弁

Claims (9)

  1. 第1の基板と、該第1の基板と貼り合わされる第2の基板とからなるマイクロチップにおいて、
    前記第1の基板はエラストマー材料から形成されており、前記第1の基板又は第2の基板の何れかの基板の一方の面に所定の幅と深さのチャネルを有し、前記第1の基板の外面から前記チャネルに連通するように入出力ポート用の中空状針を少なくとも1本突き刺して設け、
    前記チャネルの前記中空状針が突き刺される位置は、複数本のチャネルが、中空状針の内径よりも狭い間隔で平行に配列された形状に構成されていることを特徴とするマイクロチップ。
  2. 前記エラストマー材料はポリジメチルシロキサンであることを特徴とする請求項1に記載のマイクロチップ。
  3. 第1の基板と、該第1の基板と貼り合わされる第2の基板とからなるマイクロチップにおいて、
    前記第1の基板はエラストマー材料から形成されており、前記第1の基板又は第2の基板の何れかの基板の一方の面に所定の幅と深さのチャネルを有し、前記第1の基板の外面から前記チャネルに連通するように入出力ポート用の中空状針を少なくとも1本突き刺して設け、
    前記中空状針の先端はテーパー状に形成されており、前記第1の基板と第2の基板との間にエラストマー材料からなる中間層が間挿されており、前記チャネルは第1の基板と中間層との界面であって、第1の基板又は中間層の何れかに形成されており、前記中間層は、前記中空状針のテーパー状先端の開口の一部が前記チャネルに連通することができる厚さを有することを特徴とするマイクロチップ。
  4. 第1の基板と、該第1の基板と貼り合わされる第2の基板とからなるマイクロチップにおいて、
    前記第1の基板はエラストマー材料から形成されており、前記第1の基板又は第2の基板の何れかの基板の一方の面に所定の幅と深さのチャネルを有し、前記第1の基板の外面から前記チャネルに連通するように入出力ポート用の中空状針を少なくとも1本突き刺して設け、
    前記チャネルの前記中空状針が突き刺される位置は、複数本のチャネルが、中空状針の内径よりも狭い間隔で平行に配列された形状に構成されており、
    前記中空状針の先端はテーパー状に形成されており、前記第1の基板と第2の基板との間にエラストマー材料からなる中間層が間挿されており、前記チャネルは第1の基板と中間層との界面であって、第1の基板又は中間層の何れかに形成されており、前記中間層は、前記中空状針のテーパー状先端の開口の一部が前記チャネルに連通することができる厚さを有することを特徴とするマイクロチップ。
  5. 前記エラストマー材料はポリジメチルシロキサンであり、前記中間層の形成材料はポリジメチルシロキサンであることを特徴とする請求項3又は4に記載のマイクロチップ。
  6. 前記中空状針の形成材料はステンレスであることを特徴とする請求項1、3又は4に記載のマイクロチップ。
  7. 前記中空状針の上端は凹凸状のチューブ接続端を有することを特徴とする請求項1、3又は4に記載のマイクロチップ。
  8. 前記中空状針は第1の基板に抜脱可能に突き刺して設けられることを特徴とする請求項1、3又は4に記載のマイクロチップ。
  9. 前記中空状針は第1の基板に突き刺され、第1の基板の外面において接着剤で固着して設けられることを特徴とする請求項1、3又は4に記載のマイクロチップ。
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