JP2006349347A - マイクロチップ - Google Patents
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Abstract
【課題】 遠心分離機によってマイクロチップに遠心力が加わっても、マイクロチップから検査液である血液が飛散することがないマイクロチップを提供することにある。
【解決手段】 本発明のマイクロチップは、複数の板部材A,Bを貼り合わせて、検査液と試薬が流れる流路11が形成され、当該流路11につながる検査液注入孔2を有するマイクロチップにおいて、検査液注入孔2は、孔を形成する面の、他方の板部材Bと反対側が孔2の中心Xに向かって突出していることを特徴とする。特に、検査液注入孔2を形成する面は、他方の板部材Bと反対側に向かうにつれて連続して孔の中心Xに向かってテーパー状に突出していることを特徴とする。
【選択図】 図7
【解決手段】 本発明のマイクロチップは、複数の板部材A,Bを貼り合わせて、検査液と試薬が流れる流路11が形成され、当該流路11につながる検査液注入孔2を有するマイクロチップにおいて、検査液注入孔2は、孔を形成する面の、他方の板部材Bと反対側が孔2の中心Xに向かって突出していることを特徴とする。特に、検査液注入孔2を形成する面は、他方の板部材Bと反対側に向かうにつれて連続して孔の中心Xに向かってテーパー状に突出していることを特徴とする。
【選択図】 図7
Description
吸光光度法により検査液である例えば血液分析を行うために使用するマイクロチップに関する。
近年、マイクロマシン技術を応用して、化学分析等を従来の装置に比して微細化して行うμ−TAS(μ−Total Analysis System)が注目されている。
μ−TASを医療分野に使用した場合には、血液のような検体の量を少なくすることで患者への負担を軽減することができる、試薬の量を少なくすることで検査のコストを低減することができる、装置が小型であるため、検査を簡易に行うことができる、等の利点がある。このような利点を活かし、マイクロチップを使用した血液分析装置を家庭仕様として、家庭内において患者自らの手で血液分析を行うことが検討されている。
μ−TASを医療分野に使用した場合には、血液のような検体の量を少なくすることで患者への負担を軽減することができる、試薬の量を少なくすることで検査のコストを低減することができる、装置が小型であるため、検査を簡易に行うことができる、等の利点がある。このような利点を活かし、マイクロチップを使用した血液分析装置を家庭仕様として、家庭内において患者自らの手で血液分析を行うことが検討されている。
図1、図2を用いてマイクロチップについて説明する。
図1はマイクロチップの全体図であり、図2は検査液注入部付近の拡大断面図である。
図1はマイクロチップの全体図であり、図2は検査液注入部付近の拡大断面図である。
マイクロチップ1は、例えば厚み1mmのポリエチレンテレフタラート(PET)製の2枚の板部材A,Bを貼り合わせて構成されている。
それぞれの板部材A,Bは、貼り合わせ面の片面に予め溝が形成され、貼り合わせることで溝が空洞を形成し、板部材A,Bの間に、検査液溜まり部3、試薬溜まり部4、混合部5、吸光光度測定部6、検査液注入孔2、吸引機構接続部7が形成されている。
なお、検査液溜まり部3、試薬溜まり部4、混合部5、吸光光度測定部6、吸引機構接続部は、全て検査液と試薬が流れる流路である。
それぞれの板部材A,Bは、貼り合わせ面の片面に予め溝が形成され、貼り合わせることで溝が空洞を形成し、板部材A,Bの間に、検査液溜まり部3、試薬溜まり部4、混合部5、吸光光度測定部6、検査液注入孔2、吸引機構接続部7が形成されている。
なお、検査液溜まり部3、試薬溜まり部4、混合部5、吸光光度測定部6、吸引機構接続部は、全て検査液と試薬が流れる流路である。
検査液注入部孔2は、検査液である血液をマイクロチップ内に導入させるためのものである。
検査液溜まり部3は、第1の検査液溜まり部31と第2の検査液溜まり部32とからなる。
第1の検査液溜まり部31は、流路11により検査液注入部2に通じ、さらに、流路12により第2の検査液溜まり部32に通じている。
試薬溜まり部4は、基質液を充填するための第1の試薬溜まり部41と緩衝液を充填するための第2の試薬溜まり部42からなる。
混合部5は、基質液、緩衝液及び検査液を混合して測定液とするためのものであり、流路13、14及び15により、それぞれ、第2の検査液溜まり部32、第1の試薬溜まり部41及び第2の試薬溜まり部42に通じている。
混合部5に充填された測定液は、流路16内で十分に攪拌されて吸光光度測定部6へ充填される。
吸引機構接続部7は、測定液を吸引することによって吸光光度測定部6に導くための、図示していない吸引ポンプが接続される箇所であり、排出流路17により吸光光度測定部6に接続されている。
吸光光度測定部6に、矢印方向から放電ランプの光源からの光を透過させて吸光光度法によって測定液中に含まれる所望の成分の濃度測定を行う。
検査液溜まり部3は、第1の検査液溜まり部31と第2の検査液溜まり部32とからなる。
第1の検査液溜まり部31は、流路11により検査液注入部2に通じ、さらに、流路12により第2の検査液溜まり部32に通じている。
試薬溜まり部4は、基質液を充填するための第1の試薬溜まり部41と緩衝液を充填するための第2の試薬溜まり部42からなる。
混合部5は、基質液、緩衝液及び検査液を混合して測定液とするためのものであり、流路13、14及び15により、それぞれ、第2の検査液溜まり部32、第1の試薬溜まり部41及び第2の試薬溜まり部42に通じている。
混合部5に充填された測定液は、流路16内で十分に攪拌されて吸光光度測定部6へ充填される。
吸引機構接続部7は、測定液を吸引することによって吸光光度測定部6に導くための、図示していない吸引ポンプが接続される箇所であり、排出流路17により吸光光度測定部6に接続されている。
吸光光度測定部6に、矢印方向から放電ランプの光源からの光を透過させて吸光光度法によって測定液中に含まれる所望の成分の濃度測定を行う。
図2を用いて説明すると、検査液注入部孔は、血液をマイクロチップ内に導入させるためのものであり、張り合わされた板部材A,Bのうち、板部材Aに形成された貫通孔20である。この貫通孔20に、血液が充填されたピペッターの針を差込み、検査液注入孔2に血液を入れ、検査液注入孔2に続く流路11に血液を導入するものである。
このようなマイクロチップは、図3に示すように、チップホルダー8内に挿入固定し、図4に示すように、このチップホルダー8を遠心分離機に装着して、遠心分離機によってマイクロチップに特定方向の遠心力をかけることにより、血液と試薬との混合、攪拌、検査成分の分離を行うものである。
このような遠心分離機を用いた検査装置は、特開2004−109099号公報に記載されている。
なお、図4は血液分析装置内の遠心分離機だけを取り出して説明したものである。
このような遠心分離機を用いた検査装置は、特開2004−109099号公報に記載されている。
なお、図4は血液分析装置内の遠心分離機だけを取り出して説明したものである。
次に、マイクロチップの検査液注入部に血液を入れた状態を説明する。
図5は、マイクロチップの検査液注入孔に血液を入れた状態の説明図である。
検査液注入孔2となる板部材Aに形成された貫通孔20の貫通孔形成側面201は、板部材Aの開口面20aと直交する方向に一直線状に切り立っており、検査液注入孔2に注入された血液の上面Yは、開口面20aより板部材Aの内部側に位置するものである。
そして、この状態で、矢印方向に血液が流れるようにマイクロチップ1に遠心力を加えると、流路11内に血液が流れ込み、最終的には検査液注入孔2内の血液が全て流路11を通りマイクロチップ1の内部に移動するものである。
図5は、マイクロチップの検査液注入孔に血液を入れた状態の説明図である。
検査液注入孔2となる板部材Aに形成された貫通孔20の貫通孔形成側面201は、板部材Aの開口面20aと直交する方向に一直線状に切り立っており、検査液注入孔2に注入された血液の上面Yは、開口面20aより板部材Aの内部側に位置するものである。
そして、この状態で、矢印方向に血液が流れるようにマイクロチップ1に遠心力を加えると、流路11内に血液が流れ込み、最終的には検査液注入孔2内の血液が全て流路11を通りマイクロチップ1の内部に移動するものである。
しかしながら、図6に示すように、検査液注入部孔2に注入する血液の注入量が規定量より多い場合、注入された血液の上面と開口面20aとの隙間が小さくなり、この状態でマイクロチップ1に遠心力が加わると、貫通孔形成側面201が直線状に切り立った状態であるので、血液が貫通孔形成側面201を乗り越え、マイクロチップ1から飛散し、血液分析装置内を汚染するという問題があった。
本発明の目的は、このような問題を解決するためになされたものであって、遠心分離機によってマイクロチップに遠心力が加わっても、マイクロチップから検査液である血液が飛散することがないマイクロチップを提供することにある。
請求項1に記載のマイクロチップは、複数の板部材を貼り合わせて、検査液と試薬が流れる流路が形成され、当該流路につながる検査液注入孔を有するマイクロチップにおいて、前記検査液注入孔は、孔を形成する面の、他方の板部材と反対側が孔の中心に向かって突出していることを特徴とする。
請求項2に記載のマイクロチップは、請求項1に記載のマイクロチップであって、特に、前記検査液注入孔を形成する面は、他方の板部材と反対側に向かうにつれて連続して孔の中心に向かってテーパー状に突出していることを特徴とする。
請求項3に記載のマイクロチップは、請求項1記載のマイクロチップであって、特に、前記検査液注入孔は、一方の板部材の嵌め込み用貫通孔に嵌め込まれた嵌合部材の孔であって、前記検査液注入孔は、孔を形成する面の、他方の板部材と反対側が孔の中心に向かって突出していることを特徴とする。
請求項4に記載のマイクロチップは、請求項1記載のマイクロチップであって、特に、前記検査液注入孔は、一方の板部材の流路形成用貫通孔につながる突起部材の孔であって、前記検査液注入孔は、孔を形成する面の、他方の板部材と反対側が孔の中心に向かって突出していることを特徴とする。
本発明のマイクロチップによれば、検査液注入部内に血液が入った状態で、マイクロチップに遠心力が加わっても、血液が、検査液注入部となっている貫通孔の突出部を乗り越えることがないので、血液がマイクロチップ外部に飛散することを防止できる。
以下図面を用いて、本発明のマイクロチップを説明する。
本発明のマイクロチップの基本構造は、図1に示すマイクロチップと同様であり検査液注入孔のみ異なるものであり、本願発明の特徴的な構造である検査液注入孔のみ説明する。
本発明のマイクロチップの基本構造は、図1に示すマイクロチップと同様であり検査液注入孔のみ異なるものであり、本願発明の特徴的な構造である検査液注入孔のみ説明する。
図7(a)は本発明のマイクロチップの検査液注入孔付近の拡大断面図であり、図7(b)は板部材A方向から見た検査液注入孔付近の拡大平面図である。
図7(a)に示すように、マイクロチップ1は、図1に示すマイクロチップと同様に、厚み1mmのポリエチレンテレフタラート(PET)製の2枚の板部材A,Bを貼り合わせて構成されている。なお、本実施例では2枚の板部材を貼り合せている構成で説明しるが、3枚の板部材を貼り合せてもよく、要は、複数の板部材を貼り合せて構成されていてもよい。
板部材Aには貫通孔20が形成されており、板部材Bには溝B0が形成されており、これらの板部材A,Bを貼り合わせることによって、貫通孔20が検査液注入孔2として、溝B0が流路11として構成される。
図7(a)に示すように、マイクロチップ1は、図1に示すマイクロチップと同様に、厚み1mmのポリエチレンテレフタラート(PET)製の2枚の板部材A,Bを貼り合わせて構成されている。なお、本実施例では2枚の板部材を貼り合せている構成で説明しるが、3枚の板部材を貼り合せてもよく、要は、複数の板部材を貼り合せて構成されていてもよい。
板部材Aには貫通孔20が形成されており、板部材Bには溝B0が形成されており、これらの板部材A,Bを貼り合わせることによって、貫通孔20が検査液注入孔2として、溝B0が流路11として構成される。
検査液注入孔2は、血液をマイクロチップ内に導入させるためのものであり、板部材Bと反対側の外部につながる開口200を有し、貫通孔形成側面201の開口200側の一部が貫通孔20の中心X側に向かって突出して、突出側面2011となっている。
貫通孔20の開口径Rは3mm、貫通孔の中心を通り突出側面2011と対向する貫通孔形成側面201との離間距離rは1mmである。
貫通孔20の開口径Rは3mm、貫通孔の中心を通り突出側面2011と対向する貫通孔形成側面201との離間距離rは1mmである。
つまり、図7に示すように、貫通孔形成側面201の突出側面2011によって形成される板部材Aの突出部A1によって貫通孔20の外部につながる開口200の一部を塞ぐ構造になっている。
そして、この突出部A1は、マイクロチップ1に遠心力が加わった際に血液が流れる方向に形成されている。
そして、この突出部A1は、マイクロチップ1に遠心力が加わった際に血液が流れる方向に形成されている。
図8は、図7に示す検査液注入部2に血液を入れ、マイクロチップ1に遠心力が加わった状態の説明図である。
図8に示すように、遠心力によって、検査液注入孔2内の血液が図中左方向に流れても、貫通孔形成側面201の突出側面2011が貫通孔20の中心X側に突出して突出部A1となっているため、血液がこの突出部A1を乗り越えることがなく、血液が外部に飛散することを防止できるものである。
図8に示すように、遠心力によって、検査液注入孔2内の血液が図中左方向に流れても、貫通孔形成側面201の突出側面2011が貫通孔20の中心X側に突出して突出部A1となっているため、血液がこの突出部A1を乗り越えることがなく、血液が外部に飛散することを防止できるものである。
図9は、本発明の他のマイクロチップの検査液注入孔付近の拡大断面図である。
図9に検査液注入孔2は、血液をマイクロチップ内に導入させるためのものであり、板部材Bと反対側の外部につながる開口200を有し、貫通孔形成側面201の開口200側が全周にわたって貫通孔20の中心X側に向かって突出して、突出側面2011となっている。
この貫通孔形成側面201の突出側面2011によって形成される板部材Aの環状の突出部A1によって貫通孔20の外部につながる開口200の終縁を塞ぐ構造になっている。
そして、この突出部A1は、図7の突起部A1と異なり環状になっているので、マイクロチップ1にどの方向の遠心力が加わっても、血液がこの突出部A1を乗り越えることがなく、血液が外部に飛散することを確実に防止できるものである。
図9に検査液注入孔2は、血液をマイクロチップ内に導入させるためのものであり、板部材Bと反対側の外部につながる開口200を有し、貫通孔形成側面201の開口200側が全周にわたって貫通孔20の中心X側に向かって突出して、突出側面2011となっている。
この貫通孔形成側面201の突出側面2011によって形成される板部材Aの環状の突出部A1によって貫通孔20の外部につながる開口200の終縁を塞ぐ構造になっている。
そして、この突出部A1は、図7の突起部A1と異なり環状になっているので、マイクロチップ1にどの方向の遠心力が加わっても、血液がこの突出部A1を乗り越えることがなく、血液が外部に飛散することを確実に防止できるものである。
図10(a)は本発明の他のマイクロチップの検査液注入孔付近の拡大断面図であり、図10(b)は板部材A方向から見た検査液注入孔付近の拡大平面図である。
図10(a)に示すように、この実施例のマイクロチップ1も、図1に示すマイクロチップと同様に、厚み1mmのポリエチレンテレフタラート(PET)製の2枚の板部材A,Bを貼り合わせ形成されており、板部材Aには貫通孔20が形成されており、板部材Bには溝B0が形成されており、これらの板部材A,Bを貼り合わせることによって、貫通孔20が検査液注入孔2として、溝B0が流路11として構成される。
図10(a)に示すように、この実施例のマイクロチップ1も、図1に示すマイクロチップと同様に、厚み1mmのポリエチレンテレフタラート(PET)製の2枚の板部材A,Bを貼り合わせ形成されており、板部材Aには貫通孔20が形成されており、板部材Bには溝B0が形成されており、これらの板部材A,Bを貼り合わせることによって、貫通孔20が検査液注入孔2として、溝B0が流路11として構成される。
検査液注入孔2は、血液をマイクロチップ内に導入させるためのものであり、板部材Bと反対側の外部につながる開口200を有し、貫通孔形成側面201は開口200に向かうにつれて連続して貫通孔20の中心X側に突出したテーパー状の突出部A1となっている。
そして、貫通孔20の最大開口径Rは2mm、開口200側の最小開口径rは1mmである。
そして、貫通孔20の最大開口径Rは2mm、開口200側の最小開口径rは1mmである。
つまり、図10に示すように、貫通孔形成側面201によって板部材Aの一部がテーパー状の突出部A1になっており、このテーパー状の貫通孔形成側面201は、貫通孔20の中心Xを囲むように全周に形成されている。
この結果、図10に示す検査液注入孔2内に血液が入った状態で、マイクロチップにどの方向の遠心力が加わっても、血液が突出部A1を乗り越えることがなく、血液が外部に飛散することを防止できるものである。
なお、図10においては、突出部A1が環状に形成されているが、図7と同様に、遠心力によって血液が流れる方向にのみ、テーパー状の突起部A1が形成された検査液注入孔2であってもよい。
なお、図10においては、突出部A1が環状に形成されているが、図7と同様に、遠心力によって血液が流れる方向にのみ、テーパー状の突起部A1が形成された検査液注入孔2であってもよい。
図11(a)は本発明のマイクロチップの検査液注入孔付近の拡大断面図であり、図11(b)は検査液注入孔を形成する工程説明図である。
マイクロチップ1は、図1と同様に、厚み1mmのポリエチレンテレフタラート(PET)製の2枚の板部材A,Bを貼り合わせ形成されている。
板部材Aには嵌め込み用貫通孔200が形成されており、この嵌め込み用貫通孔200に、検査液注入部孔となる貫通孔20を有する嵌合部材A0が嵌め込まれている。
具体的には、板部材Aは、嵌合部材A0が嵌め込まれて当接する当接凸部aを有し、当接凸部aの開口径Rが1mmとなっている。
嵌合部材A0の貫通孔20は、他方の板部材Bと反対側の外部につながる開口2000側の貫通孔形成側面201が貫通孔20の中心X側に向かって突出しており、具体的には、貫通孔形成側面201は、開口200側に向かうにつれて連続して貫通孔20の中心X側に向かって突出したテーパー状の環状の突出部A1となっている。
この貫通孔20の開口2000側の開口径rは3mmである。
マイクロチップ1は、図1と同様に、厚み1mmのポリエチレンテレフタラート(PET)製の2枚の板部材A,Bを貼り合わせ形成されている。
板部材Aには嵌め込み用貫通孔200が形成されており、この嵌め込み用貫通孔200に、検査液注入部孔となる貫通孔20を有する嵌合部材A0が嵌め込まれている。
具体的には、板部材Aは、嵌合部材A0が嵌め込まれて当接する当接凸部aを有し、当接凸部aの開口径Rが1mmとなっている。
嵌合部材A0の貫通孔20は、他方の板部材Bと反対側の外部につながる開口2000側の貫通孔形成側面201が貫通孔20の中心X側に向かって突出しており、具体的には、貫通孔形成側面201は、開口200側に向かうにつれて連続して貫通孔20の中心X側に向かって突出したテーパー状の環状の突出部A1となっている。
この貫通孔20の開口2000側の開口径rは3mmである。
つまり、図11に示すように、貫通孔形成側面201によって嵌合部材A0の一部がテーパー状の環状の突出部A1になっており、このテーパー状の貫通孔形成側面201は、貫通孔20の中心Xを囲むように全周に形成されているので、嵌合部材A0を板部材Aに嵌め込む際、嵌合部材A0が図中矢印方向どの向きであっても板部材Aに嵌合部材A0を嵌め込むことができる。
この結果、図11に示す検査液注入孔2内に血液が入った状態で、マイクロチップにどの方向に遠心力が加わっても、さらには、図11に示す検査液注入孔2内であって、血液を注入するピペッタ等から注入された血液が溢れて、当接凸部aを乗り越えた状態になっていても、血液が突出部A1を乗り越えることがなく、血液が外部に飛散することを防止できるものである。
さらに、図11(a)では、嵌合部材A0の開口2000側の外面A0Hと、板部材Aの開口2000側の外面AHは、同一平面上に存在しているが、検査液注入孔の血液収容量を増やすために、嵌合部材A0の厚みhを大きくして、嵌合部材A0の外面A0Hが、板部材Aの外面AHより突出した構造であってもよい。
図12は、本発明の他のマイクロチップの検査液注入孔付近の拡大断面図である。
マイクロチップ1は、図1と同様に、厚み1mmのポリエチレンテレフタラート(PET)製の2枚の板部材A,Bを貼り合わせ形成されている。
板部材Aには流路11につながる流路形成用貫通孔200が形成されており、この流路形成用貫通孔200に、検査液注入部孔2となる貫通孔20を有する突起部材A0が貼り合せられている。
突起部材A0の貫通孔20は、他方の板部材Bと反対側の外部につながる開口2000側の貫通孔形成側面201が貫通孔20の中心X側に向かって突出して、突出側面2011となっている。
つまり、図12に示すように、貫通孔形成側面201の突出側面2011によって形成される突起部材A0の突出部A1によって貫通孔20の外部につながる開口2000の一部を塞ぐ構造になっている。
そして、この突出部A1は、マイクロチップに遠心力が加わる際に血液が流れる方向に形成されている。よって、血液がこの突起部A1を乗り越えることがなく、外部に飛散することを防止できるものである。
マイクロチップ1は、図1と同様に、厚み1mmのポリエチレンテレフタラート(PET)製の2枚の板部材A,Bを貼り合わせ形成されている。
板部材Aには流路11につながる流路形成用貫通孔200が形成されており、この流路形成用貫通孔200に、検査液注入部孔2となる貫通孔20を有する突起部材A0が貼り合せられている。
突起部材A0の貫通孔20は、他方の板部材Bと反対側の外部につながる開口2000側の貫通孔形成側面201が貫通孔20の中心X側に向かって突出して、突出側面2011となっている。
つまり、図12に示すように、貫通孔形成側面201の突出側面2011によって形成される突起部材A0の突出部A1によって貫通孔20の外部につながる開口2000の一部を塞ぐ構造になっている。
そして、この突出部A1は、マイクロチップに遠心力が加わる際に血液が流れる方向に形成されている。よって、血液がこの突起部A1を乗り越えることがなく、外部に飛散することを防止できるものである。
図13は、本発明の他のマイクロチップの検査液注入孔付近の拡大断面図である。
マイクロチップ1は、図1と同様に、厚み1mmのポリエチレンテレフタラート(PET)製の2枚の板部材A,Bを貼り合わせ形成されている。
板部材Aには流路11につながる流路形成用貫通孔200が形成されており、この流路形成用貫通孔200に、検査液注入部孔2となる貫通孔20を有する突起部材A0が貼り合せられている。
突起部材A0の貫通孔20は、他方の板部材Bと反対側の外部につながる開口2000側の貫通孔形成側面201が貫通孔20の中心X側に向かって突出しており、具体的には、貫通孔形成側面201は、開口2000側に向かうにつれて連続して貫通孔20の中心X側に向かって突出したテーパー状の環状の突出部A1となっている。
マイクロチップ1は、図1と同様に、厚み1mmのポリエチレンテレフタラート(PET)製の2枚の板部材A,Bを貼り合わせ形成されている。
板部材Aには流路11につながる流路形成用貫通孔200が形成されており、この流路形成用貫通孔200に、検査液注入部孔2となる貫通孔20を有する突起部材A0が貼り合せられている。
突起部材A0の貫通孔20は、他方の板部材Bと反対側の外部につながる開口2000側の貫通孔形成側面201が貫通孔20の中心X側に向かって突出しており、具体的には、貫通孔形成側面201は、開口2000側に向かうにつれて連続して貫通孔20の中心X側に向かって突出したテーパー状の環状の突出部A1となっている。
つまり、図13に示すように、貫通孔形成側面201によって嵌合部材A0の一部がテーパー状の環状の突出部A1になっており、このテーパー状の貫通孔形成側面201は、貫通孔20の中心Xを囲むように全周に形成されているので、突出部材A0を板部材Aに貼り合せする際、突起部材A0がどの向きにも貼り合せることができ、遠心力がどの向きにかかっても、血液がこの突起部A1を乗り越えることがなく、外部に飛散することを防止できるものである。
なお、図12、図13に示す検査液注入孔2にピペッタ等で血液を入れる際に、突起部材A0の内部で血液が流路形成用貫通孔200から漏れても、この突起部材A0の突出部A1で、血液の飛散を防止することもできる。
1 マイクロチップ
2 検査液注入孔
20 貫通孔
200 開口
201 貫通孔形成側面
2011 突出側面
A 板部材
B 板部材
A1 突出部
2 検査液注入孔
20 貫通孔
200 開口
201 貫通孔形成側面
2011 突出側面
A 板部材
B 板部材
A1 突出部
Claims (4)
- 複数の板部材を貼り合わせて、検査液と試薬が流れる流路が形成され、当該流路につながる検査液注入孔を有するマイクロチップにおいて、
前記検査液注入孔は、孔を形成する面の、他方の板部材と反対側が孔の中心に向かって突出していることを特徴とするマイクロチップ。 - 前記検査液注入孔を形成する面は、他方の板部材と反対側に向かうにつれて連続して孔の中心に向かってテーパー状に突出していることを特徴とする請求項1に記載のマイクロチップ。
- 前記検査液注入孔は、一方の板部材の嵌め込み用貫通孔に嵌め込まれた嵌合部材の孔であって、
前記検査液注入孔は、孔を形成する面の、他方の板部材と反対側が孔の中心に向かって突出していることを特徴とする請求項1に記載のマイクロチップ。 - 前記検査液注入孔は、一方の板部材の流路形成用貫通孔につながる突起部材の孔であって、
前記検査液注入孔は、孔を形成する面の、他方の板部材と反対側が孔の中心に向かって突出していることを特徴とする請求項1に記載のマイクロチップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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