JP2007303860A - 磁気デバイス - Google Patents
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Abstract
【課題】小型、軽量でかつローコストに製造可能な、磁気素子を備えた磁気デバイスを提供する。
【解決手段】本発明の磁気デバイス10は、磁気素子11と、この磁気素子11を挟んで配された第一磁界印加手段12と第二磁界印加手段13とを備えている。磁気素子11は、例えば非磁性基板11aの表面に、軟磁性膜11bをメアンダ状に形成したものである。第一磁界印加手段12および第二磁界印加手段13は、第一磁界印加手段12から第二磁界印加手段13に向けて一方向Sに磁界Mを形成する。これにより、第一磁界印加手段12と第二磁界印加手段13との間に配された磁気素子11には、一方向に向けられたバイアス磁界Mが軟磁性膜11bの全体に印加される。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の磁気デバイス10は、磁気素子11と、この磁気素子11を挟んで配された第一磁界印加手段12と第二磁界印加手段13とを備えている。磁気素子11は、例えば非磁性基板11aの表面に、軟磁性膜11bをメアンダ状に形成したものである。第一磁界印加手段12および第二磁界印加手段13は、第一磁界印加手段12から第二磁界印加手段13に向けて一方向Sに磁界Mを形成する。これにより、第一磁界印加手段12と第二磁界印加手段13との間に配された磁気素子11には、一方向に向けられたバイアス磁界Mが軟磁性膜11bの全体に印加される。
【選択図】図1
Description
本発明は、磁気センサを備えた磁気デバイスに関する。
近年、コスト低減やチップ部品の削減を目的に、磁気インピーダンス素子等の誘導素子を、例えば半導体などの基板に集積化したものが提案されている。このような磁気インピーダンス素子を磁気センサとして利用する際には、インピーダンス変化の特性に起因して、磁気インピーダンス素子に対してバイアス磁界を印加することが必要である。
磁気インピーダンス素子に対してバイアス磁界を印加する手段としては、例えば、磁気インピーダンス素子の近傍に磁石を配置することが考えられる(特許文献1)。しかし、こうした磁石によるバイアス磁界の印加は、個々の磁石によって磁界強度が一定せず、安定して一定値のバイアス磁界を印加することが困難なために、磁気センサに適用するには課題がある。
一方、磁気インピーダンス素子に対して、一定の強度で安定してバイアス磁界を印加する手段として、磁気インピーダンス素子の近傍にスパイラル状やコイル状の導電層を形成し、この導電層に通電することによって、バイアス磁界を発生させる方法も知られている(特許文献2)。特に、コイル状に形成した導電層の巻き線中心軸に沿って磁気インピーダンス素子を配置した磁気センサは、磁気インピーダンス素子に対して強いバイアス磁界を安定して印加できる特性から、高精度な磁気センサとして好適である。
特開2002−43649号公報
特開2001−221838号公報
しかしながら、磁気インピーダンス素子に対してバイアス磁界を印加するために、磁気インピーダンス素子を包み込むようにインピーダンス素子の周囲にコイル状の磁界印加手段を形成する場合、こうしたコイルによって磁気デバイス全体の外形が大きくなってしまい、磁気デバイスを搭載する機器の小型化、薄型化の障害になるといった課題があった。
本発明は、本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、小型、軽量でかつローコストに製造可能な、磁気素子を備えた磁気デバイスを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の磁気デバイスは、第一磁界印加手段と第二磁界印加手段が磁気素子を挟んで配され、前記第一磁界印加手段と第二磁界印加手段を用い前記磁気素子に一方向のバイアス磁界が印加されることを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の磁気デバイスは、請求項1において、前記第一磁界印加手段と前記第二磁界印加手段は、それぞれ、独立した磁界発生手段と磁界誘導手段から構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の磁気デバイスは、請求項1において、前記第一磁界印加手段と前記第二磁界印加手段の磁界誘導手段と、前記磁気素子とは、略同一平面上に配されていることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の磁気デバイスは、第一導電層と第二導電層を有する第一基板と、第三導電層と第四導電層を有する第二基板と、前記第一基板と第二基板との間に配された磁気素子とを備えた磁気デバイスであって、前記第一導電層と前記第三導電層とを電気的に接続する第一連結部と、前記第二導電層と前記第四導電層とを電気的に接続する第二連結部とを有し、前記第一導電層、前記第三導電層および前記第一連結部は、コイル形状の第一磁界発生手段を構成するとともに、前記第二導電層、前記第四導電層および前記第二連結部は、コイル形状の第二磁界発生手段を構成し、前記第一磁界発生手段のコイル形状の中心を通る第一磁界誘導手段と、前記第二磁界発生手段のコイル形状の中心を通る第二磁界誘導手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の磁気デバイスは、請求項4において、前記第一基板と前記第二基板との間には第三基板が配され、前記第三基板は、前記磁気素子を収める第一収納部と、前記第一収納部を挟んで、前記第一磁界誘導手段と前記第二磁界誘導手段をそれぞれ収める第二収納部と第三収納部とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の磁気デバイスは、請求項1において、前記第一磁界印加手段と前記第二磁界印加手段は、それぞれ、独立した磁界発生手段と磁界誘導手段から構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の磁気デバイスは、請求項1において、前記第一磁界印加手段と前記第二磁界印加手段の磁界誘導手段と、前記磁気素子とは、略同一平面上に配されていることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の磁気デバイスは、第一導電層と第二導電層を有する第一基板と、第三導電層と第四導電層を有する第二基板と、前記第一基板と第二基板との間に配された磁気素子とを備えた磁気デバイスであって、前記第一導電層と前記第三導電層とを電気的に接続する第一連結部と、前記第二導電層と前記第四導電層とを電気的に接続する第二連結部とを有し、前記第一導電層、前記第三導電層および前記第一連結部は、コイル形状の第一磁界発生手段を構成するとともに、前記第二導電層、前記第四導電層および前記第二連結部は、コイル形状の第二磁界発生手段を構成し、前記第一磁界発生手段のコイル形状の中心を通る第一磁界誘導手段と、前記第二磁界発生手段のコイル形状の中心を通る第二磁界誘導手段とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の磁気デバイスは、請求項4において、前記第一基板と前記第二基板との間には第三基板が配され、前記第三基板は、前記磁気素子を収める第一収納部と、前記第一収納部を挟んで、前記第一磁界誘導手段と前記第二磁界誘導手段をそれぞれ収める第二収納部と第三収納部とを備えたことを特徴とする。
本発明の磁気デバイスによれば、磁気素子を挟んで両側に第一磁界印加手段と第二磁界印加手段とを配したことで、磁気素子に対して、一方向に効率よく、かつ強いバイアス磁界を印加することができ、高精度な磁気センサを実現することが可能になる。そして、磁気素子に対してバイアス磁界を印加するための磁界発生手段を、磁気素子から離して配することができるため、磁気素子周辺に磁界発生手段を形成しなくても良いので、磁気デバイス全体の小型化、特に薄型化を達成でき、磁気デバイスを搭載する機器のレイアウト上の自由度を高めることができる。
以下、本発明に係る磁気デバイスの一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明はこのような実施形態に限定されるものではない。図1は、本発明の磁気デバイス(磁気センサ)の一例を示す斜視図である。本発明の磁気デバイス10は、磁気素子11と、この磁気素子11を挟んで配された第一磁界印加手段12と第二磁界印加手段13とを備えている。
磁気素子11は、例えば非磁性基板11aの表面に、軟磁性膜11bをメアンダ状に形成したものである。第一磁界印加手段12および第二磁界印加手段13は、第一磁界印加手段12から第二磁界印加手段13に向けて一方向Sに磁界Mを形成する。これにより、第一磁界印加手段12と第二磁界印加手段13との間に配された磁気素子11には、一方向に向けられたバイアス磁界Mが軟磁性膜11bの全体に印加される。
このような構成の磁気デバイス10によれば、磁気素子11を挟んで両側に第一磁界印加手段12と第二磁界印加手段13とを配したことで、磁気素子11に対して、一方向に効率よく、かつ強いバイアス磁界を印加することができ、高精度な磁気センサを実現することが可能になる。
そして、磁気素子11に対してバイアス磁界を印加するための磁界発生手段を、磁気素子11から離して配することができるので、磁気素子周辺に磁界発生手段を形成しなくても良いので、磁気デバイス10全体の小型化、特に薄型化を達成でき、磁気デバイス10を搭載する機器のレイアウト上の自由度を高めることができる。
第一磁界印加手段12および第二磁界印加手段13は、それぞれ、独立した磁界発生手段と磁界誘導手段から構成されていればよい。第一磁界印加手段12は、第一磁界発生手段15と第一磁界誘導手段16とを有する。また、第二磁界印加手段13は、第二磁界発生手段17と第二磁界誘導手段18とを有する。
第一磁界発生手段15および第二磁界発生手段17は、例えば、両端が電源14に接続され、コイル形状に巻回した導電体から構成されていれば良い。また、第一磁界誘導手段16および第二磁界誘導手段18は、例えば、リボン状(薄帯状)に形成した高透磁率材料を、それぞれ第一磁界発生手段15や第二磁界発生手段17のコイル形状の中心軸Pを通るように配したものであればよい。
こうしたリボン状(薄帯状)の第一磁界誘導手段16および第二磁界誘導手段18の一端16a,18aは、磁気素子11に隣接する位置まで延長されている。また、第一磁界誘導手段16および第二磁界誘導手段18の他端16b,18bは、磁気素子11で外部磁界の変化を検出するために、開磁路とされている。
このように、第一磁界印加手段12および第二磁界印加手段13を、それぞれ独立した磁界発生手段と磁界誘導手段から構成することによって、磁界印加手段として例えばソレノイドコイルを用いる場合に、比較的にサイズの大きい磁気素子11を包み込むように磁界発生手段であるコイルを磁気素子近傍に形成しなくても、高透磁率材料から形成されたリボン状の薄くて小さい第一磁界誘導手段16および第二磁界誘導手段18を包むように小型のコイルからなる第一磁界発生手段15や第二磁界発生手段17を形成すればよいので、磁気デバイス10の薄型化を図ることができる。
また、第一磁界誘導手段16および第二磁界誘導手段18の一端16a,18aを、磁気素子11に隣接する位置まで延長することで、磁気素子11から離れた位置に第一磁界発生手段15や第二磁界発生手段17を形成しても、こうした磁界発生手段15,17で発生させたバイアス磁界を第一磁界誘導手段16および第二磁界誘導手段18によって減衰させることなく磁気素子11に印加することが可能になる。
第一磁界誘導手段16および第二磁界誘導手段18を構成する高透磁率材料としては、例えば、コバルト系アモルファス薄帯や、焼結フェライト薄膜などを用いればよい。特に、柔軟性のあるコバルト系アモルファス薄帯を第一磁界誘導手段16や第二磁界誘導手段18に用いれば、磁気素子11から離れた位置に第一磁界発生手段15や第二磁界発生手段17を配置して、第一磁界誘導手段16や第二磁界誘導手段18を自在に屈曲させて磁気素子11にバイアス磁界を誘導できるので、磁気デバイス10を組み込む機器の形状に応じて、自由なレイアウトで磁気デバイス10を配置することが可能になる。
第一磁界誘導手段16および第二磁界誘導手段18と磁気素子11とは、略同一の平面F上に配されていれば良い。磁界誘導手段16,18と磁気素子11とを略同一平面上に配することによって、第一磁界発生手段15や第二磁界発生手段17で発生させたバイアス磁界を、磁気素子11に向けて減衰を抑えて効率よく印加することができ、高感度な磁気素子11を得ることができる。
上述した実施形態では、磁界発生手段として、電源に接続されたコイル形状の導電体、すなわち電磁石を用いたが、これ以外にも、磁界発生手段として永久磁石などを用いることもできる。図2は、本発明の磁気デバイス(磁気センサ)の別な一例を示す斜視図である。この実施形態の磁気デバイス20は、磁気素子21を挟んで、第一磁界印加手段22と第二磁界印加手段23とが配されている。この第一磁界印加手段22は、第一磁界発生手段24と第一磁界誘導発生手段25から、第二磁界印加手段23は第二磁界発生手段26と第二磁界誘導発生手段27から、それぞれ独立して構成されている。
そして、第一磁界発生手段24および第二磁界発生手段26は、永久磁石、例えばNdFeB、SmCoなどが用いられる。こうした永久磁石で生じたバイアス磁界を第一磁界誘導発生手段25や第二磁界誘導発生手段27によって磁気素子21に誘導し、磁気素子21に一方向のバイアス磁界を印加する。第一磁界発生手段24や第二磁界発生手段26に永久磁石を用いることで、通電しなくてもバイアス磁界を発生できるので、ソレノイドコイルなどを用いた磁気素子などに比べて構成を簡略化して、小型、軽量化できる。
次に、本発明の磁気デバイスを多層構造のパッケージとして形成した例を説明する。図3は、本発明の磁気デバイスの他の一例を示す分解斜視図である。磁気デバイス30は、第一基板31と、第二基板32と、この第一基板31と第二基板32との間に配された磁気素子34と、この磁気素子34を両側から挟むように配された第一磁界誘導手段48および第二磁界誘導手段49とを有する。また、第一基板31と第二基板32との間には、ドライバチップ35が更に配されるとともに、これら磁気素子34やドライバチップ35を収容する第三基板33が更に配されていれば良い。
第一基板31の一面31aには、第一導電層41、第二導電層42、および引出導電層45が形成されている。また、第二基板32の一面32aには、第三導電層43および第四導電層44が形成されている。磁気素子34は、例えば非磁性基板34aの表面に、軟磁性膜34bをメアンダ状に形成したものであり、軟磁性膜34bの両端には、電極パッド46a,46bが形成されている。このような磁気素子34は、バイアス磁界が印加された際に、磁界の大きさに応じて、出力信号が変化する。
また、ドライバチップ35は、磁気素子34を制御する集積回路であり、表面に電極パッド47a,47bが形成されている。第一磁界誘導手段48および第二磁界誘導手段49の第二基板32側には、第一磁界誘導手段48および第二磁界誘導手段49を、第三導電層43および第四導電層44に対して絶縁させるために、第一絶縁層54および第二絶縁層55がそれぞれ形成される。
第一基板31には、第一基板31の一面31aから他面31bに向けて貫通し、引出導電層45と、磁気素子34の電極パッド46a,46b、およびドライバチップ35の電極パッド47a,47bとをそれぞれ電気的に接続する、導電ペーストや銅めっきなどからなる第三連結部53が形成されている。
第三基板33には、磁気素子34を収容する第一収納部36a、ドライバチップ35を収容する第二収納部36b、第一磁界誘導手段48を収容する第三収納部36cおよび第二磁界誘導手段49を収容する第四収納部36dがそれぞれ形成されている。また、第三基板33の一面33aと他面33bとの間を貫通し、第一導電層41と第三導電層43とを電気的に接続する、導電ペーストからなる第一連結部51と、第二導電層42と第四導電層44とを電気的に接続する、導電ペーストからなる第二連結部52とがそれぞれ形成されている。
このように、第一導電層41と第三導電層43とが第一連結部51によって電気的に接続され、また、第二導電層42と第四導電層44とが第二連結部52によって電気的に接続されることで、図4の模式図に示すように、第一磁界誘導手段48の周囲を包み込むコイル形状の第一磁界発生手段57と、第二磁界誘導手段49の周囲を包み込むコイル形状の第二磁界発生手段58とがそれぞれ形成される。こうした第一磁界発生手段57と第一磁界誘導手段48とで第一磁界印加手段61が構成され、また、第二磁界発生手段58と第二磁界誘導手段49とで第二磁界印加手段62が構成される。
そして、第一磁界発生手段57の両端の電極パッド57a,57b、および第二磁界発生手段58の両端の電極パッド58a,58bにそれぞれ通電することで、第一磁界発生手段57および第二磁界発生手段58に磁界が生じる。第一磁界発生手段57および第二磁界発生手段5に生じた磁界は、第一磁界誘導手段48および第二磁界誘導手段49によってそれぞれ磁気素子34に誘導され、磁気素子34に対して一方向に強いバイアス磁界Mが印加される。
このような構成の磁気デバイス30によれば、磁気素子34を挟むように両側に離間してコンパクトなコイル形状の第一磁界発生手段57および第二磁界発生手段58をそれぞれ形成し、この第一磁界発生手段57および第二磁界発生手段58で生じさせたバイアス磁界を第一磁界誘導手段48および第二磁界誘導手段49によって減衰させることなく誘導し、磁気素子34に印加できる。よって、小型、軽量でかつローコストに製造可能な磁気デバイスを実現できる。
第一基板31は、例えばポリイミドなどの絶縁性樹脂から形成されていれば良い。第一基板31に形成される第一導電層41、第二導電層42および引出導電層45は、第一基板31の一面31aとは反対側の他面31bに形成されていても良い。第一導電層41、第二導電層42および引出導電層45は、例えば、銅、アルミニウム、金などの導電性に優れた材料から形成されていれば良い。
磁気素子34を構成する軟磁性膜34bは、例えば、アモルファス軟磁性であればよい。また、こうした軟磁性膜34bの形状は、メアンダ形状以外にも、磁界を高精度に検出可能な形状であれば、どのような形状に形成されていても良い。第一連結部51、第二連結部52および第三連結部53は、導電性金属の微粉末を接着性のある媒体に分散させた導電ペーストであればよい。第一磁界誘導手段48および第二磁界誘導手段49は、高透磁率材料、例えば、コバルト系アモルファス薄帯や、焼結フェライト薄膜などを用いればよい。
上述した実施形態では、第三基板33を挟んで第一基板31と第二基板32とは、こうした接着性のある導電ペーストからなる第一連結部51や第二連結部52によって接合されているが、これ以外にも、第一基板31と第三基板33との間、および第三基板33と第二基板32との間に接着剤などによる接着層を形成することによって、各基板間を接合する構成であっても良い。
第二基板32は、例えばポリイミドなどの絶縁性樹脂から形成されていれば良い。第二基板32に形成される第三導電層43や第四導電層44は、第二基板32の一面32aとは反対側の他面32bに形成されていても良い。第三導電層43や第四導電層44は、例えば、銅、アルミニウム、金などの導電性に優れた材料から形成されていれば良い。
上述したような磁気デバイスを多層構造のパッケージとして形成した例においても、磁界発生手段として磁石を用いても良い。図5は、本発明の磁気デバイスの他の一例を示す分解斜視図である。この実施形態においては、磁気デバイス70は、第一基板71と、第二基板72と、この第一基板71と第二基板72との間に配された磁気素子73と、この磁気素子73を両側から挟むように配された第一磁界印加手段74および第二磁界印加手段75とを有する。
第一磁界印加手段74は、第一磁界発生手段76と第一磁界誘導手段77から構成される。また、第二磁界印加手段75は、第二磁界発生手段78と第二磁界誘導手段79から構成される。そして、第一磁界発生手段76および第二磁界発生手段78は、永久磁石が用いられる。
これにより、永久磁石である第一磁界発生手段76および第二磁界発生手段78で生じたバイアス磁界は、第一磁界誘導手段77および第二磁界誘導手段79によって減衰することなく磁気素子73に印加される。こうして、磁界発生手段として磁石を用いることで、通電しなくてもバイアス磁界を発生できるので、ソレノイドコイルなどを用いた磁気素子などに比べて構成を簡略化して、磁気デバイス70の小型、軽量化を達成できる。
本発明における高透磁率材料で構成した磁界誘導手段の効果を検証した。図1に示すような磁気デバイスにおいて、磁気素子としてチップサイズ2.5mm*1.2mm*625umのSi基板上に、メアンダ形状のCoZrNbからなる膜を形成した。この磁気素子のバイアス磁界は8(Oe)である。磁界誘導手段は、幅約1mm 、厚み20umのリボン状のコバルト系アモルファス合金を用いた。巻き数が120ターンのコイル形状の磁界印加手段に0.2Aの電流を流した。磁界誘導手段の端部と磁気素子との間隔は1mmとした。そして、磁界誘導手段であるリボン状のコバルト系アモルファス合金を1枚、および3枚に重ねた場合と、磁界誘導手段を形成しない場合(比較例)とで、磁気素子に印加されるバイアス磁界の強度を測定した。こうした検証結果を表1に示す。
表1に示す結果によれば、磁界誘導手段を形成することによって磁気素子に印加されるバイアス磁界の強度を強くすることができ、また、その枚数を増加させることでバイアス磁界をより強くできることが確認された。
10 磁気デバイス、11 磁気素子、12 第一磁界印加手段、13 第二磁界印加手段、15 第一磁界発生手段、16 第一磁界誘導手段、17 第二磁界発生手段、18 第二磁界誘導手段。
Claims (5)
- 第一磁界印加手段と第二磁界印加手段が磁気素子を挟んで配され、前記第一磁界印加手段と第二磁界印加手段を用い前記磁気素子に一方向のバイアス磁界が印加されることを特徴とする磁気デバイス。
- 前記第一磁界印加手段と前記第二磁界印加手段は、それぞれ、独立した磁界発生手段と磁界誘導手段から構成されていることを特徴とする請求項1記載の磁気デバイス。
- 前記第一磁界印加手段と前記第二磁界印加手段の磁界誘導手段と、前記磁気素子とは、略同一平面上に配されていることを特徴とする請求項1記載の磁気デバイス。
- 第一導電層と第二導電層を有する第一基板と、第三導電層と第四導電層を有する第二基板と、前記第一基板と第二基板との間に配された磁気素子とを備えた磁気デバイスであって、
前記第一導電層と前記第三導電層とを電気的に接続する第一連結部と、前記第二導電層と前記第四導電層とを電気的に接続する第二連結部とを有し、
前記第一導電層、前記第三導電層および前記第一連結部は、コイル形状の第一磁界発生手段を構成するとともに、前記第二導電層、前記第四導電層および前記第二連結部は、コイル形状の第二磁界発生手段を構成し、
前記第一磁界発生手段のコイル形状の中心を通る第一磁界誘導手段と、前記第二磁界発生手段のコイル形状の中心を通る第二磁界誘導手段とを備えたことを特徴とする磁気デバイス。 - 前記第一基板と前記第二基板との間には第三基板が配され、前記第三基板は、前記磁気素子を収める第一収納部と、前記第一収納部を挟んで、前記第一磁界誘導手段と前記第二磁界誘導手段をそれぞれ収める第二収納部と第三収納部とを備えたことを特徴とする請求項4記載の磁気デバイス。
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