JP2001221838A - 磁気インピーダンス効果素子及びその製造方法 - Google Patents

磁気インピーダンス効果素子及びその製造方法

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JP2001221838A
JP2001221838A JP2000031578A JP2000031578A JP2001221838A JP 2001221838 A JP2001221838 A JP 2001221838A JP 2000031578 A JP2000031578 A JP 2000031578A JP 2000031578 A JP2000031578 A JP 2000031578A JP 2001221838 A JP2001221838 A JP 2001221838A
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magneto
thin film
impedance effect
soft magnetic
conductive layer
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JP2000031578A
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Akira Nakabayashi
亮 中林
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の磁気インピーダンス効果素子では、バ
イアス磁界をかけるために、感磁部の周囲に巻線コイル
を形成していたため小型化が困難であった。 【解決手段】 感磁部12の上層を横切る導体部15
a,15a,15a,15aを有する導電層15を、感
磁部12の上層に絶縁層を介して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁界センサとして
利用できる磁気インピーダンス効果素子に係り、特に、
検出磁界に対する出力の直線性に優れ、小型で低コスト
かつ量産性に優れた磁気インピーダンス効果素子及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報機器、計測機器、制御機器な
どの急速な発展に伴って、従来の磁束検出型のものより
更に小型、高感度且つ高速応答性(高周波動作)の磁界
センサが求められ、磁気インピーダンス効果(Magn
eto−Impedance−Effect)を有する
素子(磁気インピーダンス効果素子)が注目されるよう
になってきている。
【0003】磁気インピーダンス効果素子は、微小交流
電流をワイヤー状、リボン状、または薄膜状に形成され
た磁性線に印加することによって生じるインピーダンス
による出力電圧が外部印加磁界によって変化することを
基本原理としている素子である。
【0004】外部磁界の印加による軟磁性材料からなる
感磁部のインピーダンスの変化は、磁性材料に交流電流
を通電したときに、交流電流がその表面近くを流れよう
とする「表皮効果」が、外部磁界によって変化するため
であることが知られている。
【0005】磁気インピーダンス効果素子の感磁部に
は、当初アモルファスワイヤーが用いられていた。しか
し、アモルファスワイヤーは材料としての生産性には優
れているが、磁界センサへの応用には、不適当な特性を
多く有する。
【0006】たとえば、記録波長が数μm以下の記録媒
体に対して数十μm以下の円形の先端では、先端部にお
ける形状的損失により磁束を素子に吸収できないこと、
また、交流電流を流すための配線材を接続するための電
極部の形成が困難であること、数十μmの径のワイヤー
は、曲がりやすく、素子の位置合わせが困難であるこ
と、または、壊れやすいことといった問題点があった。
【0007】そこで、磁気インピーダンス効果素子の感
磁部を、軟磁性薄膜や軟磁性薄帯で構成することによ
り、前記感磁部を任意の厚さや幅、長さで形成すること
を可能にし、上記の問題点を解決することが提案されて
いる。
【0008】また、磁気インピーダンス効果素子におけ
る、外部磁界依存性のインピーダンス変化の直線性を向
上させるために、感磁部にバイアス磁界を与えることが
有効である。
【0009】図5は、磁気インピーダンス効果素子の磁
気インピーダンス効果特性を示すグラフである。
【0010】磁気インピーダンス効果素子を用いて感磁
部に駆動交流電源から駆動交流電流を与えた状態で、外
部磁界Hexを、磁気インピーダンス効果素子の素子長
手方向に印加する。印加した外部磁界Hexの大きさを
変化させつつ、出力電圧Emiを測定すると図5のよう
なグラフが得られる。
【0011】図5の磁気インピーダンス効果特性を示す
グラフは、外部磁界Hexの大きさがHp+あるいはH
-であるときの出力電圧Emiの値を示す点を頂点と
する双峰形状をなしている。また、Hp+とHp-の絶対
値の大きさは、ほとんど等しい。
【0012】図5をみると、外部磁界Hexの大きさが
Hp+、あるいはHp-に近づくにつれて、出力電圧Em
iの変化率が大きくなっている。すなわち、外部磁界H
exの検出感度は、外部磁界Hexの大きさがHp+
るいはHp-付近にあるときに良好になる。一方、外部
磁界Hexの大きさが0付近であるときの、出力電圧E
miの変化率は小さく、外部磁界Hexの検出感度が低
い。
【0013】したがって、磁気インピーダンス効果素子
を磁気センサとして用いるときには、外部磁界Hex=
0付近における外部磁界Hexの検出感度を良好にする
ために、感磁部Miの素子長手方向に、例えば、大きさ
B1あるいは、HB2のバイアス磁界を印加して、磁気イ
ンピーダンス効果特性を示すグラフを、外部磁界Hex
の軸方向にシフトさせ、出力電圧の変化率が大きい部分
が、外部磁界Hex=0の軸上に来るようにしていた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来、感磁部にバイア
ス磁界を印加する方法としては、図6のように、感磁部
Miの周囲にコイルCを適宜巻き数だけ巻回し、このコ
イルCに直流電流Idcを流すことにより、バイアス磁
界HBを発生させて、感磁部Miの素子長手方向に印加
していた。
【0015】感磁部Miの大きさは、長さ数mm、幅数
百μmと微少であり、このような微少な感磁部の周囲に
コイルCを巻回する工程は複雑である。
【0016】また、感磁部Miの周囲にコイルCを適宜
巻き数だけ巻回すと、磁気インピーダンス効果素子が大
型化するという問題も生じる。したがって、磁気インピ
ーダンス効果素子を磁気ヘッドや微弱磁界検出器に適用
する際に必要な小型化の障害となる。
【0017】また、特開平11−109006号公報に
は、薄膜コイルを薄膜磁気コアの周囲に巻き回してバイ
アスコイルを形成した磁気インピーダンス効果素子が記
載されている。
【0018】この磁気インピーダンス効果素子は、図7
及び図8に示されるように平面形状が長方形の薄板状に
形成された薄膜磁気コアであるMIセンサ板1の周囲
に、絶縁物層2,3を介して、バイアスコイル4と負帰
還コイル5が同一方向に且つ交互に巻回されている。バ
イアスコイル4の両端には、バイアスコイル端子6、7
が接続され、負帰還コイル5の両端には、負帰還コイル
端子8、9が接続されている。MIセンサ板1の両端に
は、MIセンサ端子10、11が接続されている。
【0019】図7及び図8に示される磁気インピーダン
ス効果素子では、バイアスコイル4の上層部と下層部、
及び負帰還コイル5の上層部と下層部とを、MIセンサ
板1の周囲を巻回するように螺旋状に接続して、ソレノ
イド状の導電層を形成している。しかし、バイアスコイ
ル4の上層部及び負帰還コイル5の上層部をMIセンサ
板1及び絶縁物層2からなる段差上で正確にパターン形
成することは困難であり、製造上の誤差が大きくなり、
また不良品の発生率も高くなるという問題が生じてい
た。
【0020】本発明は、上記従来の課題を解決するため
のものであり、磁気インピーダンス効果素子の感磁部に
適切なバイアス磁界を与えることのできる小型で形成容
易な導電層を有する磁気インピーダンス効果素子および
その製造方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気インピーダ
ンス効果素子は、基板上に磁気インピーダンス効果を有
する軟磁性薄膜或いは薄帯を含む略長方形の感磁部と、
前記感磁部の素子長手方向の両端部に接続されて駆動交
流電流を与えるための電極部と、前記感磁部の上層また
は下層に絶縁層を介して少なくとも前記感磁部を横切る
導体部及び前記導体部の両端部に接続され直流電流を与
えるための導電層電極部を有する導電層とが形成されて
いることを特徴とするものである。
【0022】また、前記導電層は、前記感磁部を横切る
導体部が前記感磁部の素子長手方向と垂直方向を向くよ
うに形成されることができる。
【0023】また、前記導電層の前記感磁部を横切る導
体部が互いに平行方向を向いて複数本形成されており、
前記複数本の導体部の両端部が前記導電層電極部に接続
されていてもよい。
【0024】なお、前記導電層が、スパイラル状に巻き
形成されたコイル層であってもよい。
【0025】前記導電層が、スパイラル状に巻き形成さ
れたコイル層である場合には、前記感磁部と他の前記感
磁部とが、それぞれの素子長手方向が互いに垂直方向を
向くように形成され、スパイラル状に巻き形成された前
記コイル層の1辺に前記感磁部が重なり、前記コイル層
の他の1辺に他の前記感磁部が重なるように前記コイル
層が形成されていてもよい。
【0026】また、前記絶縁層及び前記導電層上に、絶
縁材料からなる保護層が形成され、前記電極部表面及び
前記導電層電極部表面が前記保護層表面の同一平面上に
露出していることが好ましい。
【0027】前記導電層の前記感磁部を横切る導体部
と、前記感磁部との距離が100μm以下であることが
好ましい。或いは、前記導電層の前記感磁部を横切る導
体部と、前記感磁部との距離が10μm以下であること
がより好ましい。
【0028】また、前記導電層に与えられる直流電流の
大きさが500mA以下であることが好ましい。あるい
は、前記導電層に与えられる直流電流の大きさが50m
A以下であるとより好ましい。
【0029】前記磁気インピーダンス素子の感磁部は、
軟磁気特性を備えた強磁性体の薄膜または薄帯を含むこ
とが必要である。また、1MHz〜数百MHzの高周波
領域において透磁率μが高くなくてはならない。さら
に、外部磁界(放送電波の磁界成分)によって感磁部に
応力がかかって磁気特性が劣化しないように、磁歪定数
λが小さいことが好ましい。
【0030】前記感磁部が、このような性質を備えた薄
膜磁性体として形成されるために、前記感磁部が以下に
示すような微結晶軟磁性合金薄膜を含むものとして形成
されることが好ましい。
【0031】1.組成式が、Fehijで表され、ア
モルファス構造を主体とした微結晶軟磁性合金薄膜。
【0032】ただし、Mは、Ti、Zr、Hf、V、N
b、Ta、Wと希土類元素から選ばれる1種あるいは2
種以上の元素であり、h、i、jはat%で、45≦h
≦70、5≦i≦30、10≦j≦40、h+i+j=
100の関係を満足するもの。
【0033】Feは大きい飽和磁束密度Bsを得るため
のものであり平均結晶粒径30nm以下のbcc−Fe
の結晶粒を形成し、MはOと化合した状態でアモルファ
ス相中に存在して比抵抗ρを大きくするためのものであ
る。h、i、jが上記範囲であると、飽和磁束密度B
s、比抵抗ρ、透磁率μが大きい軟磁性合金を得ること
ができ、h、i、jが上記範囲を外れると、軟磁気特性
が劣化する。
【0034】なお、上記組成において元素Mが希土類元
素から選ばれる1種あるいは2種以上の元素である場合
には、h、jはat%で50≦h≦70、10≦j≦3
0であることがより好ましい。
【0035】2.組成式が、(Co1-ccxyzw
で表される微結晶軟磁性合金薄膜。ただし、元素Tは、
Fe、Niのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素
であり、元素Mは、Ti,Zr,Hf,V,Nb,T
a,Cr,Mo,Si,P,C,W,B,Al,Ga,
Geと希土類元素から選ばれる1種または2種以上の元
素であり、Xは、Au,Ag,Cu,Ru,Rh,O
s,Ir,Pt,Pdから選ばれる1種あるいは2種以
上の元素であり、組成比は、cが、0≦c≦0.7、
x,y,z,wは原子%で、3≦y≦30、0≦z≦2
0、7≦w≦40、20≦y+z+w≦60の関係を満
足し、残部がxであるもの。
【0036】なお、軟磁性合金は、元素Mの酸化物を多
量に含むアモルファス相に、Coと元素Tを主体とする
平均結晶粒径30nm以下の微結晶相が混在し、さらに
微結晶相は、元素Mの酸化物を含んだ構造を有するもの
であるとより好ましい。
【0037】3.組成式が、T100-d-e-f-gdef
gで表され、bcc−Fe、bcc−FeCo、bcc
−Coの1種または2種以上の結晶粒と元素Mの炭化物
もしくは窒化物の結晶粒を主体とした平均結晶粒径30
nm以下の微結晶軟磁性合金薄膜。
【0038】ただし、元素Tは、Fe、Coのうちどち
らか一方あるいは両方を含む元素であり、元素Xは、S
i、Alのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素で
あり、元素Mは、Ti、Zr、Hf,V,Nb,Ta,
Mo,Wから選ばれる1種または2種以上の元素であ
り、元素Zは、C、Nのうちどちらか一方あるいは両方
を含む元素であり、Qは、Cr,Re,Ru,Rh,N
i,Pd,Pt,Auから選ばれる1種または2種以上
の元素であり、d、e、f、gはat%で、0≦d≦2
5、1≦e≦10、0.5≦f≦15、0≦g≦10の
関係を満足するもの。
【0039】d、e、f、gが上記範囲内にあれば、透
磁率μが大きく、保磁力Hcも低く、磁歪定数λも小さ
い軟磁性合金薄膜を得ることができる。
【0040】4.組成式が、T100-p-q-e-f-gSipAl
qefgで表され、bcc−Fe、bcc−FeC
o、bcc−Coの1種または2種以上の結晶粒と元素
Mの炭化物もしくは窒化物の結晶粒を主体とした平均結
晶粒径30nm以下の微結晶軟磁性合金薄膜。
【0041】ただし、元素Tは、Fe、Coのうちどち
らか一方あるいは両方を含む元素であり、元素Mは、T
i、Zr、Hf,V,Nb,Ta,Mo,Wから選ばれ
る1種または2種以上の元素であり、元素Zは、C、N
のうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、Q
は、Cr,Re,Ru,Rh,Ni,Pd,Pt,Au
から選ばれる1種または2種以上の元素であり、p、
q、e、f、gはat%で、8≦p≦15、0≦q≦1
0、1≦e≦10、0.5≦f≦15、0≦g≦10の
関係を満足するもの。
【0042】p、q、e、f、gが上記範囲内にあれ
ば、透磁率μが大きく、保磁力Hcも低く、磁歪定数λ
も小さい軟磁性合金を得ることができる。
【0043】また、前記感磁部が、以下に示すような非
晶質軟磁性合金薄膜または薄帯を含むものとして形成さ
れていてもよい。
【0044】5.組成式が、(Fe1-aCoa100-x-y
(Si1-bbxyで示される非晶質軟磁性合金薄膜ま
たは薄帯。
【0045】ただし、MはCr、Ruのうちいずれか一
方、あるいは両方を含む元素であり、組成比を表すa、
bは0.05≦a≦0.1、0.2≦b≦0.8であ
り、x、yはat%で10≦x≦35、0≦y≦7の関
係を満足するもの。
【0046】前記(Fe1-aCoa100-x-y(Si1-b
bxy系の軟磁性合金薄膜又は薄帯では、aが0.0
5≦a≦0.1の範囲を越えると、磁歪が大きくなるの
で好ましくない。また、bが0.2≦b≦0.8の範囲
を越えると、非晶質化が困難になり好ましくない。さら
に、xが10≦x≦35の範囲を越えると非晶質化が困
難になり好ましくない。また、x>35であると磁気特
性が劣化するので好ましくない。
【0047】6.組成式が、ColTamHfnで表さ
れ、アモルファス構造を主体にした非晶質軟磁性合金薄
膜。
【0048】ただし、l、m、nはat%で、70≦l
≦90、5≦m≦21、6.6≦n≦15、1≦m/n
≦2.5の関係を満足するもの。
【0049】前記ColTamHfn系の軟磁性合金薄膜
においては、飽和磁束密度BsはCoの含有量に依存し
ており、高い飽和磁束密度Bsを得るには、70≦lで
あることが必要である。しかし、l>90であると、比
抵抗ρが低くなるので好ましくない。
【0050】TaおよびHfは軟磁気特性を得るための
元素であり、5≦m≦21、6.6≦n≦15とするこ
とにより、飽和磁束密度Bsが大きく、比抵抗ρも大き
い軟磁性材料を得ることができる。また、Hfは、Co
−Ta系において発生する負の磁歪定数λを解消するた
めの元素でもある。磁歪定数λは、Taの含有量とHf
の含有量の比に依存し、1≦m/n≦2.5の範囲内で
あると、磁歪定数λを良好に解消することができる。
【0051】7.組成式が、CoaZrbNbcで表され
るアモルファス構造を主体とした非晶質軟磁性合金薄
膜。
【0052】ただし、a、b、cはat%で、78≦a
≦91、0.5≦b/c≦0.8の関係を満足するも
の。
【0053】飽和磁束密度BsはCoの濃度に依存し、
Bsを大きくするためには、78≦a≦91にする必要
がある。a>91であると、耐食性が低下すると共にア
モルファス構造になりにくくなり、結晶化し始めるので
好ましくない。また、a<78であると、Coどうしが
隣接する割合が減り、軟磁気特性を示しにくくなるので
好ましくない。透磁率μも、Coの濃度に依存し、78
≦a≦91の範囲で高い値を示す。
【0054】また、本発明の磁気インピーダンス効果素
子の製造方法は、(a)非磁性材料からなる基板上に、
軟磁性薄膜を成膜する工程と、(b)前記軟磁性薄膜
を、略長方形にパターン形成して感磁部を、少なくとも
一つ、形成する工程と、(c)前記感磁部上に絶縁材料
からなる絶縁層を成膜する工程と、(d)前記感磁部の
素子長手方向の両端部に接続される電極部を形成する工
程と、(e)前記絶縁層上に、少なくとも前記感磁部上
を横切る導体部及び前記導体部の両端部に接続され直流
電流が与えられる導電層電極部を有する導電層を成膜す
る工程と、を有することを特徴とするものである。
【0055】また、前記(e)の工程において、前記感
磁部を横切る導体部が前記感磁部の素子長手方向と垂直
方向を向くように前記導電層を形成することができる。
【0056】また、前記(e)の工程において、前記感
磁部を横切る導体部が、互いに平行方向を向くように複
数本形成され、さらに前記複数本の導体部の両端部が前
記導電層電極部に接続されるように前記導電層を形成す
ることができる。
【0057】或いは、前記(e)の工程において、前記
導電層をスパイラル状に巻き形成されたコイル層として
形成してもよい。
【0058】なお、前記(a)の工程において、前記軟
磁性薄膜を一定方向の静磁場中で成膜する工程を有する
と、前記感磁部の磁化容易軸方向の制御が容易になるの
で好ましい。
【0059】あるいは、前記(a)の工程において形成
された前記軟磁性薄膜または、前記(b)の工程におい
て形成された前記感磁部を一定方向の静磁場中で熱処理
する工程を有しても、前記感磁部の磁化容易軸方向の制
御が容易になる。
【0060】また、前記導電層をスパイラル状に巻き形
成されたコイル層として形成したときには、前記(b)
の工程において、前記感磁部と他の前記感磁部をそれぞ
れの素子長手方向が互いに垂直方向を向くように形成
し、前記(e)の工程において、スパイラル状に巻き形
成された前記コイル層の1辺に前記感磁部が重なり、前
記コイル層の他の1辺に他の前記感磁部が重なるように
前記コイル層を形成すると2軸の磁気インピーダンス効
果素子を形成することができる。
【0061】なお、本発明の磁気インピーダンス効果素
子の製造方法では、前記(d)の工程と前記(e)の工
程を同時に行なうことができる。
【0062】また、前記(d)の工程において、前記電
極層をその表面高さが、前記(e)の工程で形成される
前記導電層の前記導体部の表面高さよりも高くなるよう
に形成し、前記(e)の工程において、前記導電層を、
前記導電層電極部の表面高さが前記導体部の表面高さよ
りも高くなるように形成し、さらに、前記(e)の工程
の後に、(f)前記導電層上に、絶縁材料からなる保護
層を形成する工程と、(g)前記保護層表面を研磨加工
して、前記電極部表面及び前記導電層電極部表面を前記
保護層表面の同一平面上に露出させる工程を有すること
が好ましい。
【0063】また、前記(c)の工程において、前記絶
縁層の厚さを100μm以下で形成することが好まし
く、また、前記絶縁層の厚さを10μm以下で形成する
ことが好ましい。
【0064】また、前記(a)及び(b)の工程におい
て、前記感磁部を成膜プロセスで形成する代りに、軟磁
性材料の溶融合金を冷却ロール上に射出させて接触急冷
することにより軟磁性薄帯を形成し、前記軟磁性薄帯を
前記基板上に接着する工程を有してもよい。
【0065】磁気インピーダンス効果素子の感磁部を、
1MHz〜数百MHzの高周波領域における透磁率μが
高く、磁歪定数λが小さい軟磁気特性を備えた強磁性体
の薄膜として形成するために、前記(a)の工程におい
て、前記軟磁性薄膜を以下に示すような微結晶軟磁性合
金薄膜として形成することが好ましい。
【0066】1.組成式が、Fehijで表され、ア
モルファス構造を主体とした微結晶軟磁性合金薄膜。
【0067】ただし、Mは、Ti、Zr、Hf、V、N
b、Ta、Wと希土類元素から選ばれる1種あるいは2
種以上の元素であり、h、i、jはat%で、45≦h
≦70、5≦i≦30、10≦j≦40、h+i+j=
100の関係を満足するもの。
【0068】Feは大きい飽和磁束密度Bsを得るため
のものであり平均結晶粒径30nm以下のbcc−Fe
の結晶粒を形成し、MはOと化合した状態でアモルファ
ス相中に存在して比抵抗ρを大きくするためのものであ
る。
【0069】2.組成式が、(Co1-ccxyzw
で表される微結晶軟磁性合金薄膜。ただし、元素Tは、
Fe、Niのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素
であり、元素Mは、Ti,Zr,Hf,V,Nb,T
a,Cr,Mo,Si,P,C,W,B,Al,Ga,
Geと希土類元素から選ばれる1種または2種以上の元
素であり、Xは、Au,Ag,Cu,Ru,Rh,O
s,Ir,Pt,Pdから選ばれる1種あるいは2種以
上の元素であり、組成比は、cが、0≦c≦0.7、
x,y,z,wは原子%で、3≦y≦30、0≦z≦2
0、7≦w≦40、20≦y+z+w≦60の関係を満
足し、残部がxであるもの。
【0070】なお、軟磁性合金は、元素Mの酸化物を多
量に含むアモルファス相に、Coと元素Tを主体とする
平均結晶粒径30nm以下の微結晶相が混在し、さらに
微結晶相は、元素Mの酸化物を含んだ構造を有するもの
であるとより好ましい。
【0071】3.組成式が、T100-d-e-f-gdef
gで表され、bcc−Fe、bcc−FeCo、bcc
−Coの1種または2種以上の結晶粒と元素Mの炭化物
もしくは窒化物の結晶粒を主体とした平均結晶粒径30
nm以下の微結晶軟磁性合金薄膜。
【0072】ただし、元素Tは、Fe、Coのうちどち
らか一方あるいは両方を含む元素であり、元素Xは、S
i、Alのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素で
あり、元素Mは、Ti、Zr、Hf,V,Nb,Ta,
Mo,Wから選ばれる1種または2種以上の元素であ
り、元素Zは、C、Nのうちどちらか一方あるいは両方
を含む元素であり、Qは、Cr,Re,Ru,Rh,N
i,Pd,Pt,Auから選ばれる1種または2種以上
の元素であり、d、e、f、gはat%で、0≦d≦2
5、1≦e≦10、0.5≦f≦15、0≦g≦10の
関係を満足するもの。
【0073】4.組成式が、T100-p-q-e-f-gSipAl
qefgで表され、bcc−Fe、bcc−FeC
o、bcc−Coの1種または2種以上の結晶粒と元素
Mの炭化物もしくは窒化物の結晶粒を主体とした平均結
晶粒径30nm以下の微結晶軟磁性合金薄膜。
【0074】ただし、元素Tは、Fe、Coのうちどち
らか一方あるいは両方を含む元素であり、元素Mは、T
i、Zr、Hf,V,Nb,Ta,Mo,Wから選ばれ
る1種または2種以上の元素であり、元素Zは、C、N
のうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、Q
は、Cr,Re,Ru,Rh,Ni,Pd,Pt,Au
から選ばれる1種または2種以上の元素であり、p、
q、e、f、gはat%で、8≦p≦15、0≦q≦1
0、1≦e≦10、0.5≦f≦15、0≦g≦10の
関係を満足するもの。
【0075】あるいは、前記(a)の工程において、前
記軟磁性薄膜または前記軟磁性薄帯を以下に示すような
非晶質軟磁性合金薄膜または薄帯として形成してもよ
い。
【0076】5.組成式が、(Fe1-aCoa100-x-y
(Si1-bbxyで示される非晶質軟磁性合金薄膜ま
たは薄帯。
【0077】ただし、MはCr、Ruのうちいずれか一
方、あるいは両方を含む元素であり、組成比を表すa、
bは0.05≦a≦0.1、0.2≦b≦0.8であ
り、x、yはat%で10≦x≦35、0≦y≦7の関
係を満足するもの。
【0078】6.組成式が、ColTamHfnで表さ
れ、アモルファス構造を主体にした非晶質軟磁性合金薄
膜。
【0079】ただし、l、m、nはat%で、70≦l
≦90、5≦m≦21、6.6≦n≦15、1≦m/n
≦2.5の関係を満足するもの。
【0080】7.組成式が、CoaZrbNbcで表され
るアモルファス構造を主体とした非晶質軟磁性合金薄
膜。
【0081】ただし、a、b、cはat%で、78≦a
≦91、0.5≦b/c≦0.8の関係を満足するも
の。
【0082】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態の磁気インピーダンス効果素子を示す斜視図であり、
図2は図1の磁気インピーダンス効果素子の縦断面図で
ある。
【0083】図1及び図2の磁気インピーダンス効果素
子は、基板17上に磁気インピーダンス効果を有する軟
磁性薄膜または薄帯からなる略長方形の感磁部12と、
感磁部12の素子長手方向(X方向)の両端部に接続さ
れて駆動交流電流を与えるための電極部13,13と、
感磁部12の上層に絶縁層14を介して感磁部12を横
切る導体部15a、15a、15a、15a及び前記導
体部15a、15a、15a、15aの両端部に接続さ
れ直流電流が与えられる導電層電極部15b,15bを
有する導電層15とが形成され、絶縁層14及び導電層
15上に絶縁性材料からなる保護層16が形成されてい
るものである。
【0084】図1及び図2の磁気インピーダンス効果素
子に電極部13,13から素子長手方向(X方向)に駆
動交流電流を与え、感磁部12を素子幅方向(Y方向)
に励磁する。
【0085】この状態で、外部磁界Hexが素子長手方
向に印加されると、感磁部12のインピーダンスが変化
する。感磁部12のインピーダンス変化を、電極部1
3,13間の電圧の変化として取り出す。
【0086】さらに、磁気インピーダンス効果素子の外
部磁界依存性のインピーダンス変化の直線性を向上させ
るために、導電層15に導電層電極部15bから直流電
流を印加し、感磁部12の上層を横切る導体部15aの
周囲に電流磁界を発生させて感磁部12にバイアス磁界
を与えることができる。
【0087】なお、基板17はガラス、Si、Si
2、Al23などで形成され、絶縁層14及び保護層
16はポリイミド樹脂などの有機材料あるいはSi
2、Al2 3などの無機材料で形成されている。
【0088】電極部13及び導電層15はCu、Alな
どの導電性材料からなる。また、本実施の形態では、導
電層15は、メッキ法、スパッタ法、蒸着法によってパ
ターン形成されるものであるが、フレキシブル基板(F
PC)上に導電層15と同一の導電パターンが形成され
たものを、感磁部12上に貼りつけたものであってもよ
い。
【0089】なお、感磁部12は、後述する軟磁性薄膜
もしくは薄帯によって形成される。なお、本実施の形態
では、感磁部12は単層の軟磁性薄膜として形成されて
いるが、感磁部12は絶縁層を介して複数層の軟磁性薄
膜が積層されたものでもよい。また、導体部15a、1
5a、15a、15aが感磁部12の下層に形成されて
いてもよい。
【0090】また、本実施の形態では、導電層15は、
感磁部12を横切る導体部15a、15a、15a、1
5aが互いに平行方向を向いて4本形成され、4本の導
体部15a、15a、15a、15aの両端部が導電層
電極部15b、15bに接続されているものである。導
体部15a、15a、15a、15aは、感磁部12の
素子長手方向と垂直方向を向くように形成されている。
【0091】本発明の磁気インピーダンス効果素子で
は、感磁部12と導電層15の間の絶縁層14を薄膜プ
ロセスで形成することができるので、絶縁層14の厚さ
を非常に薄く形成することができ、導電層15の導体部
15aと、感磁部12との距離を短くできる。
【0092】導電層15の導体部15aと、感磁部12
との距離は、100μm以下であることが好ましい。
【0093】導電層15に直流電流を流したときに、導
体部15aの周囲に発生する電流磁界によって、感磁部
12にバイアス磁界が与えられる。導電層15の導体部
15aと、感磁部12との距離をa(μm)とすると、
感磁部12にb(A/m)のバイアス磁界を与えるため
に必要な直流電流の大きさI(mA)は次の(数1)に
よって表される。
【0094】
【数1】
【0095】感磁部12に与えられるバイアス磁界の大
きさは、80〜800(A/m)程度必要である。例え
ば、導体部15aと感磁部12との距離が100μmで
あり、必要なバイアス磁界の大きさが800(A/m)
であるとき、導電層15に流す直流電流の大きさI(m
A)は、I=800×2π×100×10-3=500
(mA)である。また、必要なバイアス磁界の大きさが
80(A/m)であるとき、導電層15に流す直流電流
の大きさI(mA)は、I=80×2π×100×10
-3=50(mA)である。
【0096】従って、必要なバイアス磁界の大きさが8
00(A/m)であるとき、導体部15aと感磁部12
との距離を、100(μm)以下にすると、導電層15
に流す直流電流の大きさを500(mA)以下にするこ
とができる。また、必要なバイアス磁界の大きさが80
(A/m)であるとき、導体部15aと感磁部12との
距離を、100(μm)以下にすると、導電層15に流
す直流電流の大きさを50(mA)以下にすることがで
きる。
【0097】また、必要なバイアス磁界の大きさが80
0(A/m)であるとき、導体部15aと感磁部12と
の距離を、10(μm)以下にすると、導電層15に流
す直流電流の大きさを50(mA)以下にすることがで
きるのでより好ましい。あるいは、必要なバイアス磁界
の大きさが80(A/m)であるとき、導体部15aと
感磁部12との距離を、10(μm)以下にすると、導
電層15に流す直流電流の大きさを5(mA)以下にす
ることができる。
【0098】このように、本発明では、感磁部12の上
層を横切る導電層15の導体部15aと感磁部12との
距離を短くできるので、感磁部12に必要なバイアス磁
界を与えるために必要な電流を小さくできる。
【0099】また、感磁部12の上層側または下層側の
どちらか一方でのみ、導電層15の導体部15a、15
a、15a、15aが感磁部12を横切るように導電層
15を形成するだけで、感磁部12に必要なバイアス磁
界を与えることができる。
【0100】なお、感磁部12及び導電層15上には、
絶縁材料からなる保護層16が形成されるが、電極部1
3の表面13a及び導電層電極部15bの表面15b1
が保護層16表面の同一平面上に露出していると、プリ
ント基板上に磁気インピーダンス効果素子を接続すると
きに、電極部13及び導電層電極部15bをプリントパ
ターンに接続させることが容易になる。
【0101】図3は、本発明の第2の実施の形態の磁気
インピーダンス効果素子を示す平面図である。
【0102】図3の磁気インピーダンス効果素子は、基
板(図示せず)上に磁気インピーダンス効果を有する軟
磁性薄膜または薄帯からなる略長方形の感磁部21と、
感磁部21の素子長手方向の両端部に接続されて駆動交
流電流を与えるための電極部22,22と、感磁部21
の上層に絶縁層(図示せず)を介して感磁部21を横切
る導体部23a及び導体部23aの両端部に接続され直
流電流が与えられる導電層電極部23b,23bを有す
る導電層23とが形成されているものである。なお、導
電層23上には絶縁性材料からなる保護層(図示せず)
が形成されている。
【0103】図3の磁気インピーダンス効果素子に電極
部22,22から素子長手方向(X方向)に駆動交流電
流を与え、感磁部21を素子幅方向(Y方向)に励磁す
る。
【0104】この状態で、外部磁界Hexが素子長手方
向に印加されると、感磁部21のインピーダンスが変化
する。感磁部21のインピーダンス変化を、電極部2
2,22間の電圧の変化として取り出す。
【0105】さらに、磁気インピーダンス効果素子の外
部磁界依存性のインピーダンス変化の直線性を向上させ
るために、導電層23に導電層電極部23b,23bか
ら直流電流を印加し、感磁部21の上層を横切る導体部
23aの周囲に電流磁界を発生させて感磁部21にバイ
アス磁界を与えることができる。
【0106】なお、前記基板はガラス、Si、Si
2、Al23などで形成され、前記絶縁層及び前記保
護層はポリイミド樹脂などの有機材料あるいはSi
2、Al2 3などの無機材料で形成されている。
【0107】電極部22及び導電層23はCu、Alな
どの導電性材料からなる。また、本実施の形態では、導
電層23は、メッキ法、スパッタ法、蒸着法によってパ
ターン形成されるものであるが、フレキシブル基板(F
PC)上に導電層23と同一の導電パターンが形成され
たものを、感磁部21上に絶縁層を介して貼りつけたも
のであってもよい。
【0108】なお、感磁部21は、後述する軟磁性薄膜
もしくは薄帯によって形成される。なお、本実施の形態
でも、感磁部21は単層の軟磁性薄膜として形成されて
いるが、感磁部21は絶縁層を介して複数層の軟磁性薄
膜が積層されたものでもよい。また、導体部23aが感
磁部21の下層側に絶縁層を介して形成されていてもよ
い。
【0109】導電層23は、一本の導体部23aが感磁
部21の上層を、感磁部21の素子長手方向に垂直な方
向に横切っているものである。導体部23aは、図3に
示す如く、感磁部21をなるべく広い範囲で覆うように
すると、バイアス磁界の磁束が感磁部21の素子長手方
向に均一に与えられるので好ましい。
【0110】なお、導電層23の導体部23aと、感磁
部21との距離は、100μm以下であることが好まし
い。また、導電層23の導体部23aと、感磁部21と
の距離が10μm以下であるとより好ましい。
【0111】なお、導電層23上には、絶縁材料からな
る保護層(図示せず)が形成されるが、電極部22,2
2の表面22a,22a及び導電層電極部23b,23
bの表面23b1,23b1が保護層表面の同一平面上
に露出していると、プリント基板上に磁気インピーダン
ス効果素子を接続するときに、電極部22,22及び導
電層電極部23b,23bをプリントパターンに接続さ
せることが容易になる。
【0112】本発明では、外部磁界の方向と大きさを同
時に検出することができる2軸磁気インピーダンス効果
素子を構成することもできる。
【0113】図4は、本発明の第3の実施の形態として
2軸磁気インピーダンス効果素子を示す平面図である。
【0114】図4の磁気インピーダンス効果素子では、
基板(図示せず)上に磁気インピーダンス効果を有する
軟磁性薄膜または薄帯からなる略長方形のX方向感磁部
31a、Y方向感磁部31bとが形成されている。X方
向感磁部31a及びY方向感磁部31bの素子長手方向
の両端部には、それぞれ、駆動交流電流を与えるため
の、電極部32a,32a及び電極部32b,32bが
形成されている。X方向感磁部31aとY方向感磁部3
1bは、それぞれの素子長手方向が互いに垂直方向を向
くように形成されている。
【0115】X方向感磁部31a及びY方向感磁部31
bの上層に絶縁層(図示せず)を介して導電層であるス
パイラル状のコイル層33が積層されている。コイル層
33は、X方向感磁部31a及びY方向感磁部31bを
横切る導体部33a及び導体部33aの両端部に接続さ
れ直流電流が与えられる導電層電極部33b,33bを
有している。
【0116】スパイラル状に巻き形成されたコイル層3
3の導体部33aの1辺にX方向感磁部31aが重な
り、導体部33aの他の1辺にY方向感磁部31bが重
なるようにコイル層33が形成されている。なお、コイ
ル層33上には絶縁性材料からなる保護層(図示せず)
が形成されている。
【0117】なお、前記基板はガラス、Si、Si
2、Al23などで形成され、前記絶縁層及び前記保
護層はポリイミド樹脂などの有機材料あるいはSi
2、Al2 3などの無機材料で形成されている。
【0118】電極部32a及び32b並びにコイル層3
3はCu、Alなどの導電性材料からなる。
【0119】また、本実施の形態では、コイル層33
は、メッキ法、スパッタ法、蒸着法によってパターン形
成されるものであるが、フレキシブル基板(FPC)上
にコイル層33と同一の導電パターンが形成されたもの
を、X方向感磁部31a及びY方向感磁部31b上に貼
りつけたものであってもよい。
【0120】なお、X方向感磁部31a及びY方向感磁
部31bは、後述する軟磁性薄膜もしくは薄帯によって
形成される。
【0121】なお、本実施の形態でも、X方向感磁部3
1a及びY方向感磁部31bは単層の軟磁性薄膜として
形成されているが、X方向感磁部31a及びY方向感磁
部31bは絶縁層を介して複数層の軟磁性薄膜が積層さ
れたものでもよい。また、コイル層33がX方向感磁部
31a及びY方向感磁部31bの下層側に絶縁層を介し
て形成されていてもよい。
【0122】なお、コイル層33の導体部33aと、X
方向感磁部31a及びY方向感磁部31bとの距離は、
100μm以下であることが好ましい。また、コイル層
33の導体部33aと、X方向感磁部31a及びY方向
感磁部31bとの距離10μm以下であるとより好まし
い。
【0123】本実施の形態の2軸磁気インピーダンス効
果素子では、電極部32a、32aからX方向感磁部3
1aに駆動交流電流を与え、さらに、電極部32b、3
2bからY方向感磁部31bに駆動交流電流を与えた上
で、図4の任意の方向から外部磁界を印加し、X方向感
磁部31a及びY方向感磁部31bのインピーダンス変
化から、X軸方向及びY軸方向の外部磁界の大きさを検
出し、ベクトル和をとることによって、外部磁界の大き
さ及び方向を検出することができる。
【0124】さらに、磁気インピーダンス効果素子の外
部磁界依存性のインピーダンス変化の直線性を向上させ
るために、コイル層33にコイル層電極部33b,33
bから直流電流を印加し、導体部33aの周囲に電流磁
界を発生させてX方向感磁部31a及びY方向感磁部3
1bにバイアス磁界を与えることができる。
【0125】なお、コイル層33上には、絶縁材料から
なる保護層(図示せず)が形成されるが、電極部32
a,32aの表面32a1,32a1、電極部32b,
32bの表面32b1,32b1及び導電層電極部33
b,33bの表面33b1,33b1が、保護層表面の
同一平面上に露出していると、プリント基板上に磁気イ
ンピーダンス効果素子を接続するときに、電極部32
a,32a、電極部32b,32b及び導電層電極部3
3b,33bをプリントパターンに接続させることが容
易になる。
【0126】前述の感磁部12及び感磁部21並びにX
方向感磁部31a及びY方向感磁部31bは、例えば、
組成式がFe71.4Al5.8Si13.1Hf3.34.5Ru1.9
(at%)で表される、bcc−Feの結晶粒を主体と
し、bcc−Feの周囲にHfCの結晶粒が存在する結
晶粒径5〜30nmの微結晶軟磁性合金薄膜である。
【0127】この組成以外のT―X―M―Z―Q系(元
素Tは、Fe、Coのうちどちらか一方あるいは両方を
含む元素であり、元素Xは、Si、Alの内どちらか一
方あるいは両方を含む元素であり、元素Mは、Ti、Z
r、Hf,V,Nb,Ta,Mo,Wから選ばれる1種
または2種以上の元素であり、元素Zは、C、Nのうち
どちらか一方あるいは両方を含む元素であり、Qは、C
r,Re,Ru,Rh,Ni,Pd,Pt,Auから選
ばれる1種または2種以上の元素)の平均結晶粒径30
nm以下のbcc−Fe、bcc−FeCo、bcc−
Coなどの結晶粒と元素Mの炭化物もしくは窒化物の結
晶粒を主体とする微結晶軟磁性合金薄膜や、Co−T−
M−X―O系(元素Tは、Fe、Niのうちどちらか一
方あるいは両方を含む元素であり、元素Mは、Ti,Z
r,Hf,V,Nb,Ta,Cr,Mo,Si,P,
C,W,B,Al,Ga,Geと希土類元素から選ばれ
る1種または2種以上の元素であり、Xは、Au,A
g,Cu,Ru,Rh,Os,Ir,Pt,Pdから選
ばれる1種あるいは2種以上の元素)の組成を有し、b
cc−Fe、bcc−FeCo、bcc−Co等からな
る結晶粒径10〜30nmの結晶相とMの酸化物を含む
非晶質相からなる微結晶軟磁性合金薄膜や、Fe―M―
O系(Mは、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Wと
希土類元素から選ばれる1種あるいは2種以上の元素)
の組成を有し、bcc−Feを主体とする結晶粒径10
〜30nmの結晶相とMの酸化物を含む非晶質相からな
る微結晶軟磁性合金薄膜として、感磁部12及び感磁部
21並びにX方向感磁部31a及びY方向感磁部31b
が形成されていてもよい。
【0128】あるいは、Fe−Co−Si−B―M系
(Mは、Cr,Ruのうちいずれか一方あるいは両方を
含む元素)の非晶質軟磁性合金薄膜または薄帯や、Co
―Ta―Hf系の非晶質軟磁性合金薄膜や、Co−Zr
−Nb系の非晶質軟磁性合金薄膜として、感磁部12及
び感磁部21並びにX方向感磁部31a及びY方向感磁
部31bが形成されていてもよい。
【0129】図1及び図2に示された磁気インピーダン
ス効果素子の製造方法を説明する。まず、非磁性材料か
らなる基板17上に、軟磁性薄膜を成膜し、前記軟磁性
薄膜を、略長方形にパターン形成して感磁部12を形成
する。
【0130】前記軟磁性薄膜を成膜するときに、一定方
向の静磁場中で成膜すると、感磁部12の磁化容易軸方
向の制御が容易になる。あるいは、前記軟磁性薄膜また
は、前記軟磁性薄膜をパターン形成して形成された感磁
部12を一定方向、例えば素子幅方向、の静磁場中で熱
処理する工程を有しても、感磁部12の磁化容易軸方向
の制御が容易になる。
【0131】さらに、感磁部12上に絶縁材料からなる
絶縁層14をスパッタ法などを用いて成膜する。絶縁層
14の厚さは100μm以下で形成することが好まし
く、より好ましいのは、10μm以下で形成することで
ある。なお、感磁部12の両端部は電極層13,13が
接続される領域であるので、感磁部12の両端部上には
絶縁層14は形成されないようにする。
【0132】次に、感磁部12の素子長手方向の両端部
に接続される電極部13,13と、感磁部12を横切る
互いに平行方向を向いた導体部15a、15a、15
a、15a及び導電層電極部15b、15bを有する導
電層15とを、導電性材料を用いて、メッキ法、スパッ
タ法、または蒸着法によって形成する。導体部15a、
15a、15a、15aは、感磁部12の素子長手方向
と垂直方向を向くように形成する。
【0133】また、電極層13,13及び導電層15を
形成するときに電極層13,13の基板17からの表面
高さ及び導電層電極部15bの表面高さが、導電層15
の導体部15a、15a、15a、15aの表面高さよ
りも高くなるように形成した後、導電層15及び絶縁層
14上に、絶縁材料からなる保護層16を形成し、保護
層16表面を研磨加工することにより、電極部13,1
3の表面13a,13a及び導電層電極部の表面15b
1,15b1を保護層16表面の同一平面上に露出させ
ることができる。
【0134】なお、基板17はガラス、Si、Si
2、Al23などで形成され、絶縁層14及び保護層
16はポリイミド樹脂などの有機材料あるいはSi
2、Al2 3などの無機材料で形成されている。
【0135】電極部13及び導電層15はCu、Alな
どの導電性材料からなる。なお、感磁部12は、後述す
る軟磁性薄膜もしくは薄帯によって形成される。
【0136】また、図4に示された磁気インピーダンス
効果素子を形成するときには、基板上に軟磁性薄膜を成
膜した後、X方向感磁部31aとY方向感磁部31bと
を、それぞれの素子長手方向が互いに垂直方向を向くよ
うにパターン形成し、X方向感磁部31aとY方向感磁
部31b上に絶縁層を積層した後、前記絶縁層上にスパ
イラル状に巻き形成されたコイル層33を、CuやAl
を材料として用い、メッキ法、スパッタ法、または蒸着
法などを用いて形成する。
【0137】コイル層33を形成するときに、導体部3
3aの1辺にX方向感磁部31aが重なり、導体部33
aの他の1辺にY方向感磁部31bが重なるようにコイ
ル層33を形成する。
【0138】なお、コイル層33を形成するとき同時
に、X方向感磁部31aの電極部32a,32a及びY
方向感磁部31bの電極部32b,32bを形成しても
よい。
【0139】感磁部12、X方向感磁部31a、又はY
方向感磁部31bは、例えば、組成式がFe71.4Al
5.8Si13.1Hf3.34.5Ru1.9で表される、bcc−
Feの結晶粒とHfCの結晶粒を主体とした微結晶軟磁
性合金薄膜である。
【0140】この組成以外のT―X―M―Z―Q系(元
素Tは、Fe、Coのうちどちらか一方あるいは両方を
含む元素であり、元素Xは、Si、Alの内どちらか一
方あるいは両方を含む元素であり、元素Mは、Ti、Z
r、Hf,V,Nb,Ta,Mo,Wから選ばれる1種
または2種以上の元素であり、元素Zは、C、Nのうち
どちらか一方あるいは両方を含む元素であり、Qは、C
r,Re,Ru,Rh,Ni,Pd,Pt,Auから選
ばれる1種または2種以上の元素)の平均結晶粒径30
nm以下のbcc−Fe、bcc−FeCo、bcc−
Coなどの結晶粒と元素Mの炭化物もしくは窒化物の結
晶粒を主体とする微結晶軟磁性合金薄膜や、Co−T−
M−X―O系(元素Tは、Fe、Niのうちどちらか一
方あるいは両方を含む元素であり、元素Mは、Ti,Z
r,Hf,V,Nb,Ta,Cr,Mo,Si,P,
C,W,B,Al,Ga,Geと希土類元素から選ばれ
る1種または2種以上の元素であり、Xは、Au,A
g,Cu,Ru,Rh,Os,Ir,Pt,Pdから選
ばれる1種あるいは2種以上の元素)の組成を有し、b
cc−Fe、bcc−FeCo、bcc−Co等からな
る結晶粒径10〜30nmの結晶相とMの酸化物を含む
非晶質相からなる微結晶軟磁性合金薄膜や、Fe―M―
O系(Mは、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Wと
希土類元素から選ばれる1種あるいは2種以上の元素)
の組成を有し、bcc−Feを主体とする結晶粒径10
〜30nmの結晶相とMの酸化物を含む非晶質相からな
る微結晶軟磁性合金薄膜として、感磁部12並びにX方
向感磁部31a及びY方向感磁部31bを形成してもよ
い。
【0141】あるいは、Fe−Co−Si−B−M系
(Mは、Cr,Ruのうちいずれか一方あるいは両方を
含む元素)の非晶質軟磁性合金薄膜または薄帯や、Co
―Ta―Hf系の非晶質軟磁性合金薄膜や、Co−Zr
−Nb系の非晶質軟磁性合金薄膜として、感磁部12、
X方向感磁部31a、又はY方向感磁部31bを形成し
てもよい。
【0142】なお、本実施の形態では、前記軟磁性薄膜
の成膜をRFマグネトロンスパッタ装置を用いて以下の
条件で行った。
【0143】高周波電力:200〜400(W) Arガス圧:50(sccm) 成膜時圧力:3〜7(mTorr) 成膜時静磁場強度:800以上(A/m) 成膜速度:10〜33.5(nm/分) なお、標準条件は、高周波電力が400(W)、Arガ
ス圧が50(sccm)、成膜時圧力が7(mTor
r)、成膜時静磁場強度が4800(A/m)、成膜速
度が33.5(nm/分)である。また、基板の冷却は
間接冷却によって行った。
【0144】なお、感磁部12、X方向感磁部31a、
又はY方向感磁部31bを、軟磁性薄帯で形成する場合
には、軟磁性材料の溶融合金を冷却ロール上に射出させ
て接触急冷することにより軟磁性薄帯を形成し、前記軟
磁性薄帯を基板17上に接着すればよい。
【0145】
【発明の効果】以上、詳細に説明した本発明の磁気イン
ピーダンス効果素子では、バイアス磁界を与えるための
前記導電層を、成膜プロセスを用いてパターン形成する
ことができるので、前記導電層の小型化が容易になり、
磁気インピーダンス効果素子の小型化を容易に達成でき
る。
【0146】また、前記感磁部と前記導電層の間の前記
絶縁層を薄膜プロセスで形成することができるので、前
記絶縁層の厚さを非常に薄く形成することができ、前記
導電層の前記導体部と、前記感磁部との距離を短くでき
る。
【0147】従って、前記感磁部に必要なバイアス磁界
を与えるために必要な電流を小さくできる。
【0148】また、前記感磁部の上層側または下層側の
どちらか一方でのみ、前記導電層の導体部が前記感磁部
を横切るように前記導電層を形成するだけで、前記感磁
部に必要なバイアス磁界を与えることができるので製造
が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の磁気インピーダン
ス効果素子を示す斜視図、
【図2】図1の磁気インピーダンス効果素子の縦断面
図、
【図3】本発明の第2の実施の形態の磁気インピーダン
ス効果素子を示す平面図、
【図4】本発明の第3の実施の形態の磁気インピーダン
ス効果素子を示す平面図、
【図5】磁気インピーダンス効果素子の磁気インピーダ
ンス効果特性を示すグラフ、
【図6】磁気インピーダンス効果素子に駆動交流電流を
与え、外部磁界を印加する方法を示す概念図、
【図7】磁気インピーダンス効果素子の従来例を示す平
面図、
【図8】図7の磁気インピーダンス効果素子のA−B線
における断面図、
【符号の説明】
17 基板 12、21 感磁部 31a X方向感磁部 31b Y方向感磁部 13、22、32a、32b 電極層 14 絶縁層 15、23 導電層 15a、23a、33a 導体部 15b、23b、33b 導電層電極部 16 保護層 33 コイル層

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に磁気インピーダンス効果を有す
    る軟磁性薄膜或いは薄帯を含む略長方形の感磁部と、前
    記感磁部の素子長手方向の両端部に接続されて駆動交流
    電流を与えるための電極部と、前記感磁部の上層または
    下層に絶縁層を介して少なくとも前記感磁部を横切る導
    体部及び前記導体部の両端部に接続され直流電流を与え
    るための導電層電極部を有する導電層とが形成されてい
    ることを特徴とする磁気インピーダンス効果素子。
  2. 【請求項2】 前記導電層は、前記感磁部を横切る導体
    部が前記感磁部の素子長手方向と垂直方向を向くように
    形成されている請求項1に記載の磁気インピーダンス効
    果素子。
  3. 【請求項3】 前記導電層の前記感磁部を横切る導体部
    が互いに平行方向を向いて複数本形成されており、前記
    複数本の導体部の両端部が前記導電層電極部に接続され
    ている請求項1または2に記載の磁気インピーダンス効
    果素子。
  4. 【請求項4】 前記導電層が、スパイラル状に巻き形成
    されているコイル層である請求項1または2に記載の磁
    気インピーダンス効果素子。
  5. 【請求項5】 前記感磁部と他の前記感磁部とが、それ
    ぞれの素子長手方向が互いに垂直方向を向くように形成
    され、かつスパイラル状に巻き形成された前記コイル層
    の1辺に前記感磁部が重なり、前記コイル層の他の1辺
    に他の前記感磁部が重なるように前記コイル層が形成さ
    れている請求項4に記載の磁気インピーダンス効果素
    子。
  6. 【請求項6】 前記絶縁層及び前記導電層上に、絶縁材
    料からなる保護層が形成され、前記電極部表面及び前記
    導電層電極部表面が前記保護層表面の同一平面上に露出
    している請求項1ないし5のいずれかに記載の磁気イン
    ピーダンス効果素子。
  7. 【請求項7】 前記導電層の前記導体部と、前記感磁部
    を横切る感磁部との距離が100μm以下である請求項
    1ないし6のいずれかに記載の磁気インピーダンス効果
    素子。
  8. 【請求項8】 前記導電層に与えられる直流電流の大き
    さが500mA以下である請求項7に記載の磁気インピ
    ーダンス効果素子。
  9. 【請求項9】 前記導電層の前記感磁部を横切る導体部
    と、前記感磁部との距離が10μm以下である請求項1
    ないし6のいずれかに記載の磁気インピーダンス効果素
    子。
  10. 【請求項10】 前記導電層に与えられる直流電流の大
    きさが50mA以下である請求項9に記載の磁気インピ
    ーダンス効果素子。
  11. 【請求項11】 前記感磁部が、組成式がFehij
    で表され、アモルファス構造を主体とした微結晶軟磁性
    合金薄膜として形成されている請求項1ないし10のい
    ずれかに記載の磁気インピーダンス効果素子。ただし、
    Mは、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Wと希土類
    元素から選ばれる1種あるいは2種以上の元素であり、
    h、i、jはat%で、45≦h≦70、5≦i≦3
    0、10≦j≦40、h+i+j=100の関係を満足
    するものである。
  12. 【請求項12】 前記感磁部が、組成式が(Co
    1-ccxyzwで表される微結晶軟磁性合金薄膜と
    して形成されている請求項1ないし10のいずれかに記
    載の磁気インピーダンス効果素子。ただし、元素Tは、
    Fe、Niのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素
    であり、元素Mは、Ti,Zr,Hf,V,Nb,T
    a,Cr,Mo,Si,P,C,W,B,Al,Ga,
    Geと希土類元素から選ばれる1種または2種以上の元
    素であり、Xは、Au,Ag,Cu,Ru,Rh,O
    s,Ir,Pt,Pdから選ばれる1種あるいは2種以
    上の元素であり、組成比は、cが、0≦c≦0.7、
    x,y,z,wは原子%で、3≦y≦30、0≦z≦2
    0、7≦w≦40、20≦y+z+w≦60の関係を満
    足し、残部がxである。
  13. 【請求項13】 前記感磁部が、組成式がT
    100-d-e-f-gdefgで表され、bcc−Fe、b
    cc−FeCo、bcc−Coの1種または2種以上の
    結晶粒を主体とした微結晶軟磁性合金薄膜として形成さ
    れている請求項1ないし10のいずれかに記載の磁気イ
    ンピーダンス効果素子。ただし、元素Tは、Fe、Co
    のうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、元
    素Xは、Si、Alのうちどちらか一方あるいは両方を
    含む元素であり、元素Mは、Ti、Zr、Hf,V,N
    b,Ta,Mo,Wから選ばれる1種または2種以上の
    元素であり、元素Zは、C、Nのうちどちらか一方ある
    いは両方を含む元素であり、Qは、Cr,Re,Ru,
    Rh,Ni,Pd,Pt,Auから選ばれる1種または
    2種以上の元素であり、d、e、f、gはat%で、0
    ≦d≦25、1≦e≦10、0.5≦f≦15、0≦g
    ≦10の関係を満足するものである。
  14. 【請求項14】 前記感磁部が、組成式がT
    100-p-q-e-f-gSipAlqe fgで表され、bcc−
    Fe、bcc−FeCo、bcc−Coの1種または2
    種以上の結晶粒を主体とした微結晶軟磁性合金薄膜とし
    て形成されている請求項1ないし10のいずれかに記載
    の磁気インピーダンス効果素子。ただし、元素Tは、F
    e、Coのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素で
    あり、元素Mは、Ti、Zr、Hf,V,Nb,Ta,
    Mo,Wから選ばれる1種または2種以上の元素であ
    り、元素Zは、C、Nのうちどちらか一方あるいは両方
    を含む元素であり、Qは、Cr,Re,Ru,Rh,N
    i,Pd,Pt,Auから選ばれる1種または2種以上
    の元素であり、p、q、e、f、gはat%で、8≦p
    ≦15、0≦q≦10、1≦e≦10、0.5≦f≦1
    5、0≦g≦10の関係を満足するものである。
  15. 【請求項15】 前記感磁部が、組成式が(Fe1-a
    a100-x-y(Si1 -bbxyで示される非晶質軟磁
    性合金薄膜または薄帯として形成されている請求項1な
    いし10のいずれかに記載の磁気インピーダンス効果素
    子。ただし、MはCr、Ruのうちいずれか一方、ある
    いは両方を含む元素であり、組成比を表すa、bは0.
    05≦a≦0.1、0.2≦b≦0.8であり、x、y
    はat%で10≦x≦35、0≦y≦7の関係を満足す
    るものである。
  16. 【請求項16】 前記感磁部が、組成式がColTam
    nで表され、アモルファス構造を主体にした非晶質軟
    磁性合金薄膜として形成されている請求項1ないし10
    のいずれかに記載の磁気インピーダンス効果素子。ただ
    し、l、m、nはat%で、70≦l≦90、5≦m≦
    21、6.6≦n≦15、1≦m/n≦2.5の関係を
    満足するものである。
  17. 【請求項17】 前記感磁部が、組成式がCoaZrb
    cで表されるアモルファス構造を主体とした非晶質軟
    磁性合金薄膜として形成されている請求項1ないし10
    のいずれかに記載の磁気インピーダンス効果素子。ただ
    し、a、b、cはat%で、78≦a≦91、0.5≦
    b/c≦0.8の関係を満足するものである。
  18. 【請求項18】 (a)非磁性材料からなる基板上に、
    軟磁性薄膜を成膜する工程と、 (b)前記軟磁性薄膜を、略長方形にパターン形成して
    感磁部を、少なくとも一つ、形成する工程と、 (c)前記感磁部上に絶縁材料からなる絶縁層を成膜す
    る工程と、 (d)前記感磁部の素子長手方向の両端部に接続される
    電極部を形成する工程と、 (e)前記絶縁層上に、少なくとも前記感磁部上を横切
    る導体部及び前記導体部の両端部に接続され直流電流が
    与えられる導電層電極部を有する導電層を成膜する工程
    と、 を有することを特徴とする磁気インピーダンス効果素子
    の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記(e)の工程において、前記感磁
    部を横切る導体部が前記感磁部の素子長手方向と垂直方
    向を向くように前記導電層を形成する請求項18に記載
    の磁気インピーダンス効果素子の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記(e)の工程において、前記感磁
    部を横切る導体部が、互いに平行方向を向くように複数
    本形成され、さらに前記複数本の導体部の両端部が前記
    導電層電極部に接続されるように前記導電層を形成する
    請求項18または19に記載の磁気インピーダンス効果
    素子の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記(e)の工程において、前記導電
    層をスパイラル状に巻き形成されたコイル層として形成
    する請求項18または19に記載の磁気インピーダンス
    効果素子の製造方法。
  22. 【請求項22】前記(a)の工程において、前記軟磁性
    薄膜を一定方向の静磁場中で成膜する工程を有する請求
    項18ないし21のいずれかに記載の磁気インピーダン
    ス効果素子の製造方法。
  23. 【請求項23】前記(a)の工程において形成された前
    記軟磁性薄膜または、前記(b)の工程において形成さ
    れた前記感磁部を一定方向の静磁場中で熱処理する工程
    を有する請求項18ないし22のいずれかに記載の磁気
    インピーダンス効果素子の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記(b)の工程において、前記感磁
    部と他の前記感磁部をそれぞれの素子長手方向が互いに
    垂直方向を向くように形成し、 前記(e)の工程において、スパイラル状に巻き形成さ
    れた前記コイル層の1辺に前記感磁部が重なり、前記コ
    イル層の他の1辺に他の前記感磁部が重なるように前記
    コイル層を形成する請求項21に記載の磁気インピーダ
    ンス効果素子の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記(d)の工程と前記(e)の工程
    を同時に行なう請求項18ないし24のいずれかに記載
    の磁気インピーダンス効果素子の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記(d)の工程において、前記電極
    層をその表面高さが、前記(e)の工程で形成される前
    記導電層の前記導体部の表面高さよりも高くなるように
    形成し、前記(e)の工程において、前記導電層を、前
    記導電層電極部の表面高さが前記導体部の表面高さより
    も高くなるように形成し、さらに、前記(e)の工程の
    後に、 (f)前記導電層上に、絶縁材料からなる保護層を形成
    する工程と、 (g)前記保護層表面を研磨加工して、前記電極部表面
    及び前記導電層電極部表面を前記保護層表面の同一平面
    上に露出させる工程を有する請求項18ないし25のい
    ずれかに記載の磁気インピーダンス効果素子の製造方
    法。
  27. 【請求項27】 前記(c)の工程において、前記絶縁
    層の厚さを100μm以下で形成する請求項18ないし
    26のいずれかに記載の磁気インピーダンス効果素子の
    製造方法。
  28. 【請求項28】 前記(c)の工程において、前記絶縁
    層の厚さを10μm以下で形成する請求項18ないし2
    6のいずれかに記載の磁気インピーダンス効果素子の製
    造方法。
  29. 【請求項29】 前記(a)及び(b)の工程におい
    て、前記感磁部を成膜プロセスで形成する代りに、軟磁
    性材料の溶融合金を冷却ロール上に射出させて接触急冷
    することにより軟磁性薄帯を形成し、前記軟磁性薄帯を
    前記基板上に接着する工程を有する請求項18ないし2
    8に記載の磁気インピーダンス効果素子の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記(a)の工程において、前記軟磁
    性薄膜を、組成式がFehijで表され、アモルファ
    ス構造を主体とした微結晶軟磁性合金薄膜として形成す
    る請求項18ないし28のいずれかに記載の磁気インピ
    ーダンス効果素子の製造方法。ただし、Mは、Ti、Z
    r、Hf、V、Nb、Ta、Wと希土類元素から選ばれ
    る1種あるいは2種以上の元素であり、h、i、jはa
    t%で、45≦h≦70、5≦i≦30、10≦j≦4
    0、h+i+j=100の関係を満足するものである。
  31. 【請求項31】 前記(a)の工程において、前記軟磁
    性薄膜を、組成式が(Co1-ccxyzwで表され
    る微結晶軟磁性合金薄膜として形成する請求項18ない
    し28のいずれかに記載の磁気インピーダンス効果素子
    の製造方法。ただし、元素Tは、Fe、Niのうちどち
    らか一方あるいは両方を含む元素であり、元素Mは、T
    i,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Cr,Mo,Si,
    P,C,W,B,Al,Ga,Geと希土類元素から選
    ばれる1種または2種以上の元素であり、Xは、Au,
    Ag,Cu,Ru,Rh,Os,Ir,Pt,Pdから
    選ばれる1種あるいは2種以上の元素であり、組成比
    は、cが、0≦c≦0.7、x,y,z,wは原子%
    で、3≦y≦30、0≦z≦20、7≦w≦40、20
    ≦y+z+w≦60の関係を満足し、残部がxである。
  32. 【請求項32】 前記(a)の工程において、前記軟磁
    性薄膜を、組成式がT100-d-e-f-gdefgで表さ
    れ、bcc−Fe、bcc−FeCo、bcc−Coの
    1種または2種以上の結晶粒を主体とした微結晶軟磁性
    合金薄膜として形成する請求項18ないし28のいずれ
    かに記載の磁気インピーダンス効果素子の製造方法。た
    だし、元素Tは、Fe、Coのうちどちらか一方あるい
    は両方を含む元素であり、元素Xは、Si、Alのうち
    どちらか一方あるいは両方を含む元素であり、元素M
    は、Ti、Zr、Hf,V,Nb,Ta,Mo,Wから
    選ばれる1種または2種以上の元素であり、元素Zは、
    C、Nのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であ
    り、Qは、Cr,Re,Ru,Rh,Ni,Pd,P
    t,Auから選ばれる1種または2種以上の元素であ
    り、d、e、f、gはat%で、0≦d≦25、1≦e
    ≦10、0.5≦f≦15、0≦g≦10の関係を満足
    するものである。
  33. 【請求項33】 前記(a)の工程において、前記軟磁
    性薄膜を、組成式がT100-p-q-e-f-gSipAlqef
    gで表され、bcc−Fe、bcc−FeCo、bc
    c−Coの1種または2種以上の結晶粒を主体とした微
    結晶軟磁性合金薄膜として形成する請求項18ないし請
    求項28のいずれかに記載の磁気インピーダンス効果素
    子の製造方法。ただし、元素Tは、Fe、Coのうちど
    ちらか一方あるいは両方を含む元素であり、元素Mは、
    Ti、Zr、Hf,V,Nb,Ta,Mo,Wから選ば
    れる1種または2種以上の元素であり、元素Zは、C、
    Nのうちどちらか一方あるいは両方を含む元素であり、
    Qは、Cr,Re,Ru,Rh,Ni,Pd,Pt,A
    uから選ばれる1種または2種以上の元素であり、p、
    q、e、f、gはat%で、8≦p≦15、0≦q≦1
    0、1≦e≦10、0.5≦f≦15、0≦g≦10の
    関係を満足するものである。
  34. 【請求項34】 前記(a)の工程において、前記軟磁
    性薄膜または前記軟磁性薄帯を、組成式が(Fe1-a
    a100-x-y(Si1-bbxyで示される非晶質軟磁
    性合金薄膜または薄帯として形成する請求項18ないし
    請求項29のいずれかに記載の磁気インピーダンス効果
    素子の製造方法。ただし、MはCr、Ruのうちいずれ
    か一方、あるいは両方を含む元素であり、組成比を表す
    a、bは0.05≦a≦0.1、0.2≦b≦0.8で
    あり、x、yはat%で10≦x≦35、0≦y≦7の
    関係を満足するものである。
  35. 【請求項35】 前記(a)の工程において、前記軟磁
    性薄膜を、組成式がColTamHfnで表され、アモル
    ファス構造を主体にした非晶質軟磁性合金薄膜として形
    成する請求項18ないし28のいずれかに記載の磁気イ
    ンピーダンス効果素子の製造方法。ただし、l、m、n
    はat%で、70≦l≦90、5≦m≦21、6.6≦
    n≦15、1≦m/n≦2.5の関係を満足するもので
    ある。
  36. 【請求項36】 前記(a)の工程において、前記軟磁
    性薄膜を、組成式がCoaZrbNbcで表されるアモル
    ファス構造を主体とした非晶質軟磁性合金薄膜として形
    成する請求項18ないし28のいずれかに記載の磁気イ
    ンピーダンス効果素子の製造方法。ただし、a、b、c
    はat%で、78≦a≦91、0.5≦b/c≦0.8
    の関係を満足するものである。
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