JP2007303843A - リバーシブル表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外胴と、外胴の内側に配置された内胴とを備え、内胴の一方の表面と他方の表面とが反転自在に配置できるように構成されたリバーシブル表示装置であって、内胴が外胴の内側に配置され、内胴の一方の表面が露出する初期位置から、その初期位置状態を解除し、内胴を外胴に対して離間する方向に付勢する初期位置解除手段を備えた。
【選択図】図7
Description
なお、本明細書中、「バンドの長手方向」とは、バンドの周方向に沿った方向であり、図27中の矢印Lで示される方向を意味する。また、「バンドの幅方向」とは、バンドの長手方向Lに直交する方向であり、図27中の矢印Wで示される方向を意味する。
これらの図27、図28に示したように、リバーシブル時計10は、外胴12と、この外胴12に、図27の矢印F、Gで示したように、可動な状態で連結された内胴14とを備えている。
なお、外胴12に単一のバンドが挿通される場合には、一方のバンドと他方のバンドとは、単一のバンドにおける一方の端部の部分と他方の端部の部分とを意味するものである。
すなわち、ハウジング24は、上下方向に貫通した環状の枠体であり、このハウジング24の上部の開口に、例えば、ガラスなどの透光材料よりなる風防26が、パッキン30を介装することによって、水密に固定されている。また、ハウジング24の下部の開口は
、裏蓋28が着脱可能に、かつパッキン34を介装することによって、水密に固定される。
すなわち、バンドの幅方向に延びる軸ピン46が、略直方体形状の起伏軸部44を貫通しており、この軸ピン46の両端が、外胴12に形成された軸穴50に固定されている。
従って、図27に示したように、内胴14は、反転軸部52を回転軸として、図27の矢印Gの方向に回転できるようになっており、この回転により、内胴14の一方の外面、例えば、時刻表示部32が透視される風防26の外面と、内胴14の他方の外面、例えば、裏蓋28の外面とが表裏反転することができるようになっている。
このように構成されるリバーシブル時計10は、以下の手順で操作され使用される。
先ず、リバーシブル時計10の操作者、例えば、このリバーシブル時計10を手首に装着した携帯者は、初期位置にある内胴14を指で把持して、図27の矢印F方向に、内胴14を外胴12から離間させるように、上方に持ち上げる。
そして、操作者は、このように起立位置に位置する内胴14を、反転軸部52を回転軸として、図27の矢印Gの方向へ、180度反転させる。
、外胴12に対向するように下方を向き、逆に、外胴12に対向するように下方を向いていた裏蓋28が、上方を向くように、内胴14は表裏が反転する。
すなわち、操作者は、前述の操作と同様に、初期位置にある内胴14を起立位置まで起立させ、内胴14を反転させ、内胴14を再び初期位置まで戻せばよい。
これにより、例えば、風防26が砂や泥で汚れて、時刻表示部32が視認できなくなったり、または、意図しない外力が風防26に負荷されて、風防26に亀裂が生じたり、はなはだしくは風防26が割れてしまったりするような不具合が回避されるようになっている。
従って、初期位置に内胴14がある状態においては、内胴14と外胴12とが、極力一体的に視認され得るように、すなわち、可動できる内胴14が目立たないように構成される必要がある。
従って、このように構成したリバーシブル時計10では、リバーシブル時計10の操作者、例えば、この時計を手首に装着した携帯者は、内胴14を起立位置まで起立させるため、初期位置にある内胴14を指で把持しようとしても、内胴14を極めて判別しにくい。
また、携帯者は、初期位置にある内胴14が判別しにくいために、上記のように内胴14を初動させようと何度も試行錯誤を繰り返すうち、爪や指輪などで、内胴14の外面を傷つけることがあった。このため、内胴14の美観、ひいては時計自体の美観が損なわれやすかった。
さらに、本発明は、初期位置において、内胴の起立を抑止する係合手段が採用された場合であっても、初期位置にある内胴を、最初に持ち上げる初動操作、すなわち、初期位置状態の解除が容易なリバーシブル表示装置を提供することを目的とする。
外胴と、外胴の内側に配置された内胴とを備え、内胴の一方の表面と他方の表面とが反転自在に配置できるように構成されたリバーシブル表示装置であって、
前記内胴が外胴の内側に配置され、内胴の一方の表面が露出する初期位置から、その初期位置状態を解除し、内胴を外胴に対して離間する方向に付勢する初期位置解除手段を備えたことを特徴とする。
これにより、携帯者は、内胴を容易に指で把持して、内胴を容易に起立させることができる。
また、携帯者は、このように初期位置解除手段によって初期位置が解除された状態で、内胴を指で容易に把持することができるため、携帯者の爪や指輪が内胴を傷つける可能性が大幅に低減される。従って、内胴の美観、ひいては表示装置自体の美観を、長期にわたり維持することができる。
前記初期位置解除手段によって、外胴に対して離間する方向に付勢された内胴を、前記初期位置と、外胴に対して内胴が起き上がった起立位置との間で往復自在に移動させる起伏手段と、
前記起伏手段によって、起立位置に移動した内胴を、他方の表面が露出するように反転させる反転手段と、
を備えることを特徴とする。
このように反転させた内胴を、再び、起伏手段を介して、内胴を外胴の内側に配置することができる。
前記初期位置解除手段によって、外胴に対して離間する方向に付勢された内胴を、初期位置と、外胴に対して内胴が起き上がった起立位置との間で往復自在に移動させると同時に、他方の表面が露出するように反転させる起伏反転手段を備えることを特徴とする。
このように構成することによって、係止手段によって、初期位置において、内胴が外胴に対して、移動しないように係止されているので、装着時における運動などの振動や衝撃などのように、意図しない外力が負荷されて、内胴が外胴から起き上がった状態となって、内胴が傷ついたり、内胴に内蔵する表示機構が破損損傷したりすることが防止できる。
また、本発明のリバーシブル表示装置は、
前記初期位置解除手段が、
リバーシブル表示装置の外部に露出した操作部材と、
この操作部材の操作により、内胴を外胴に対して離間する方向に移動させる内胴移動手段とを備えることを特徴とする。
また、本発明のリバーシブル表示装置は、前記初期位置解除手段が、外胴側に設けられていることを特徴とする。
また、本発明のリバーシブル表示装置は、
前記押し上げ部材が、内胴の下縁に接触する傾斜面を備え、
前記押し上げ部材が、操作部材の操作により、内胴に向けて移動することによって、傾斜面に沿って、内胴が起立位置方向に押し上げられるように構成されていることを特徴とする。
また、本発明のリバーシブル表示装置は、前記押し上げ部材が、外胴の端面より出没可能に配置されていることを特徴とする。
従って、押し上げ部材が破損しにくいので、長期にわたる初期位置解除手段の耐久性を確保することができる。
このように構成することによって、押し上げ部材が内胴を押し上げる力が、力学的に効率良く、係止手段に伝達される。
このように押し上げ部材を操作部材と一体的に構成することによって、別途の力の伝達
部材を介さないので、操作部材の操作によって、押し上げ部材が内胴を確実に押し上げることができ、しかも、部品点数を低減することができ、初期位置解除手段を安価に製造することができる。
このように操作部材と押し上げ部材との間に、カム手段が介装されているので、例えば、外部から操作される操作部材の移動方向と、押し上げ部材の移動方向とが同一直線上にある必要がない。
前記操作部材を、操作開始前の位置方向に付勢する付勢手段を備え、
前記操作部材を、付勢手段の付勢力に抗して、移動させることによって、押し上げ部材が内胴に向けて移動するように構成されていることを特徴とする。
従って、初期位置解除手段の操作性が、さらに向上して、初動操作(初期位置の解除)を確実に行うことができる。
このように構成することによって、2つの初期位置解除手段を操作することによって、確実に内胴が押し上げられるので、初期位置解除手段の操作性が、さらに向上し、初動操作(初期位置の解除)を確実に行うことができる。
前記内胴が、押し上げ部材が接触する接触部を備え、
前記接触部が、内胴の外面から突出するように形成されていることを特徴とする。
また、本発明のリバーシブル表示装置は、前記外胴が、初期位置において、内胴の接触部が挿入される挿入凹部を備えることを特徴とする。
また、初期位置において、内胴の接触部が外胴と一体的に視認されるので、接触部を設けた場合にも、表示装置の美観を損ねない。さらに、押し上げ部材との接触による接触部の傷が視認されないので、長期にわたり内胴の美観を維持することができる。
前記外胴が、一定間隔離間して対向するように、外胴に突出するように形成された2つの取り付け基台を備え、
前記2つの取り付け基台の間に、挿入凹部が形成されていることを特徴とする。
また、初期位置において、内胴の接触部が外胴の2つの取り付け基台と一体的に視認されるので、接触部を設けた場合にも、表示装置の美観を損ねることがない。さらに、押し上げ部材との接触による接触部の傷が視認されないので、長期にわたり内胴の美観を維持することができる。
このように構成することによって、2つの取り付け基台のそれぞれに、初期位置解除手段を配置することができるので、この2つの初期位置解除手段を操作することによって、確実に内胴が押し上げられるので、初期位置解除手段の操作性が、さらに向上し、初動操作(初期位置の解除)を確実に行うことができる。
前記操作部材を操作開始前の位置方向に付勢する付勢手段が、操作部材を外胴の外側方向に付勢する付勢手段であり、
前記操作部材が、付勢手段の付勢力に抗して、外胴の内側に向けて押圧される操作部材であることを特徴とする。
前記操作部材が、付勢手段の付勢力に抗して、外胴の外側に向けて押圧される操作部材であることを特徴とする。
前記操作部材が、回転可能に配置された回転レバーであり、
前記操作部材を操作開始前の位置方向に付勢する付勢手段が、操作部材を一方の回転方向に付勢する付勢手段であり、
前記操作部材が、付勢手段の付勢力に抗して、他方の回転方向に回転される操作部材であることを特徴とする。
前記回転レバーの付勢手段の付勢力に抗した他方の回転方向への回転によって、押し上げ部材が内胴に向けて回転移動するように構成されていることを特徴とする。
前記起伏手段が、外胴にその一端が回動可能に連結されたレバー部材であり、
前記反転手段が、レバー部材の他方の端部に回転可能に連結された軸支部分であることを特徴とする。
従って、初期位置解除手段の操作性が、さらに向上し、初動操作(初期位置の解除)を確実に行うことができる。
前記起伏反転手段が、
前記外胴に形成された回転軸受け部と、
前記内胴に形成され、回転軸受け部に脱着自在に回転する回転摺動軸部と、
前記外胴に形成された摺動溝とを備え、
前記内胴が、回転摺動軸部が回転軸受け部に係合した状態で、回転摺動軸部を中心に起伏反転され、
前記起伏反転された内胴が、回転摺動軸部が摺動溝内で摺動することにより、初期位置に移動するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明のリバーシブル表示装置は、前記外胴が、内胴を外胴に内側に収容する内胴収容凹部を備えることを特徴とする。
このように初期位置解除手段が、内胴側に設けられていても、初期位置解除を行うことができる。
このように前記リバーシブル表示装置が、時計であれば、特に、腕時計に採用されれば、前述の顕著な作用効果を奏することができる。しかしながら、腕時計のみならず、置き時計や掛け時計にも採用することができる。
さらに、本発明によれば、初期位置において、内胴の起立を抑止する係合手段が採用された場合であっても、初期位置にある内胴を、最初に持ち上げる初動操作、すなわち、初期位置状態の解除が容易なリバーシブル表示装置を提供することができる。
なお、前述の従来技術と同じ構成部材には、同じ参照番号を付することで、それらの構成部材の説明を省略する。
備えている。
この接触部72の一方の側壁には、図27、図28に示した従来のリバーシブル時計の弾性係合部62と同様の構成の弾性係合部62が配置されている。すなわち、係合突起部66が、接触部72の一方の側壁から、弾性的に出没可能なように配置されている。
また、図2、図5に示したように、2つの取り付け基台74には、それぞれ、バンドの幅方向に対向するように一対の初期位置解除手段が設けられている。
なお、操作部材78の外胴12の外面に露出する部分を、ボタン形状の操作部80とすることによって、表示装置として、外観的な機能美を損なわないようになっている。
これによって、図5に示したように、通常の状態では、押し上げ部材84の先端の略円錐形状のテーパ面84aが、操作部材用装着孔77から、挿入凹部76に突出しないように構成されている。
すなわち、この実施例の起伏軸部44では、図3、図4に示したように、バンドの幅方向に延びる軸ピン46が、略円柱形状の起伏軸部44を貫通しており、この軸ピン46の両端が、外胴12に形成された、略扇形状に切り欠かれた形状の連結溝94に装着されている。
また、このパイプ102の内周側には、防水パッキン105が介装されているとともに、起伏軸部44に形成した溝部44bに、このパイプ102の基端部102aが、摺動リング104を介して装着されている。
図1、図4〜図5に示したように、通常の使用状態では、内胴14は、時刻表示部32を上方に向けて、外胴12の収容凹部16内に位置する。すなわち、収容凹部16内に収容された内胴14は、外胴12に対して、ほぼ平行に近接するように伏した状態で配置された初期位置に位置する。
また、この状態では、接触部72の一方の側壁(図5において右側)に形成された弾性係合部62の係合突起部66が、一方の取り付け基台74の挿入凹部76に面する壁面に形成された係合凹部70に挿入された状態である。
このような通常の使用状態の初期位置から、内胴14を、時刻表示部32を下方に向けて、外胴12の収容凹部16内に位置するように配置するには、以下のように操作する。
この回転により、図11、図12に示したように、上方を向いていた内胴14の時刻表
示部32、すなわち、風防26が、外胴12に対向するように下方を向き、逆に、外胴12に対向するように下方を向いていた裏蓋28が、上方を向くように、内胴14は表裏が反転する。
なお、この実施例では、外胴12と内胴14との間の係止手段として、弾性係合部62の係合突起部66と挿入凹部76との間の機械的係合手段を用いたが、その他の公知の機械的係合手段を用いることができ、さらには、磁気的な係合手段などその他の係合手段を採用することも可能である。
さらに、この実施例では、操作部材78の先端の略円錐形状のテーパ面84aのように、傾斜面として、内胴14に接近するほど下方に向かう傾きを有するテーパ面としたが、このような傾斜面は、傾斜した平面でもよく、また、球面、円筒面などであってもよく、内胴14を押し上げる機能を果たせば、その形状は、特に限定されるものではない。
シブル表示装置の作動を説明する図14と同様な断面図である。
この実施例のリバーシブル表示装置10では、図13、図14に示したように、一方の(図13、図14において左側)の取り付け基台74の内部に、挿入凹部76に開口する操作用開口部106が形成されている。
この操作用開口部106の内部には、断面略台形状のカム部材108が装着されている。また、このカム部材108の挿入凹部76側(図14において右側)には、内胴14に接近するほど下方に向かう傾きを有する傾斜面であるテーパ面110が形成されている。
すなわち、通常の使用状態の初期位置から、内胴14を、時刻表示部32を下方に向けて、外胴12の収容凹部16内に位置するように配置するには、以下のように操作する。
このように操作部材78と押し上げ部材84との間に、カム部材108が介装されているので、外部から操作される操作部材78の移動方向と、押し上げ部材84の移動方向とが同一直線上にある必要がない。
この実施例のリバーシブル表示装置10では、図16に示したように、一方の(図16において左側)の取り付け基台74の内部に、挿入凹部76に開口する操作用開口部118が形成されている。
すなわち、取り付け基台74の上部には、バンドの長手方向にスライド溝120が形成されており、このスライド溝120内を、操作部材78の操作部80がバンドの長手方向にスライドできるように装着されている。
また、この操作部材78の軸部82は、略四角柱形状であって、この軸部82が、略Z字形状の板バネからなる付勢部材122によって、バンドの長手方向に内胴14側に付勢されている。
このように構成されるこの実施例のリバーシブル表示装置10は、以下の手順で操作され使用される。
図16、図18の矢印Iで示したように、操作部材78の操作部80を、バンドの長手方向外側に引っ張ることによって、スライド溝120内を、操作部材78の操作部80がバンドの長手方向にスライドさせる。
図19は、本発明のリバーシブル表示装置の別の実施例を示す分解斜視図、図20は、図19のリバーシブル表示装置の初期位置の状態を示すD−D線での断面図、図21は、図19のリバーシブル表示装置の作動を説明する図20と同様な断面図、図22は、リバーシブル表示装置の作動を説明する斜視図である。
この実施例のリバーシブル表示装置10では、図19、図20に示したように、一方の(図19、図20において右側)の取り付け基台74の内部に、挿入凹部76に開口する操作用開口部118が形成されている。
また、この操作部材78の下端には、凹部128が形成されており、この凹部128内に、操作用開口部118の下端との間に、板バネからなる付勢部材130が介装され、操作部材78が、図19、図20の矢印Jと反対方向に付勢されている。これにより、図19に示したように、操作用開口部118から収容凹部16側に突出し、接触部72の下端に接触する押し上げ部材84が下方に付勢されている。
すなわち、通常の使用状態の初期位置から、内胴14を、時刻表示部32を下方に向けて、外胴12の収容凹部16内に位置するように配置するには、以下のように操作する。
これにより、付勢部材130の付勢力に抗して、操作用開口部118から収容凹部16側に突出し、接触部72の下端に接触する押し上げ部材84が上方向に移動する。
この後は、図1に示した実施例と同様にして、起立位置まで内胴14を回動させ、反転するようになっている。
この実施例のリバーシブル表示装置10では、図23に示したように、一方の(図23において左側)の取り付け基台74の内部に、挿入凹部76に開口する操作用開口部118が形成されている。
なお、この操作部材78の操作部80には、指で操作する際に、回転動作を容易とするために、回転レバー80bが形成されている。
このように構成されるこの実施例のリバーシブル表示装置10は、以下の手順で操作され使用される。
図24の矢印Lで示したように、操作部材78の操作部80の回転レバー80bを、操作部材78の軸部82を中心に回転させることによって、図24の矢印Mで示したように、押し上げ部材84が回転して、押し上げ部材84が、挿入凹部76に90度向きを変えて突出する。
このように構成することによって、操作部材78を一方の回転方向に付勢する付勢部材の付勢力に抗して、他方の回転方向に回転レバー80bをするだけで良いので、初期位置解除手段の操作性が、さらに向上し、初動操作(初期位置の解除)を確実に行うことがで
きる。
この実施例のリバーシブル表示装置10は、図1〜図6に示したと基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
そして、このレバー部材140の他方の端部が、軸支ピン142で、内胴14の中央部分に回転可能に連結されている。
そして、図25の矢印Nに示したように、初期位置解除手段である操作部材78によって、その初期位置状態が自動的に解除された状態の内胴14を、起伏手段であるレバー部材140を回動することによって、小さい力で、外胴に対して内胴が起き上がった起立位置へと移動することができる。
従って、初期位置解除手段の操作性が、さらに向上し、初動操作(初期位置の解除)を確実に行うことができる。
この実施例のリバーシブル表示装置10は、図1〜図6に示したと基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
さらに、この実施例のリバーシブル表示装置10では、図1に示した操作部材78と同様な構成の操作部材78が、外胴12のバンドの長手方向の一端側(図26において奥側)で、かつ、バンドの幅方向一端側(図26において左側)に装着されている。
この際、バンドの幅方向の一方側(図26において左側)に最初位置していた弾性係合部62の係合突起部66と係合凹部70の係合が解除されるが、バンドの幅方向の他方側(図26において右側)に最初位置していた弾性係合部62の係合突起部66と係合凹部70とは係合した状態のままである。
このように構成することによって、内胴14を、回転摺動軸部である弾性係合部62の係合突起部66が、回転軸受け部である係合凹部70に係合した状態で、回転摺動軸部を中心に起伏反転するだけで、内胴14を外胴12に対して内胴14が起き上がった起立位置に移動させることができると同時に、反転させることができ、このように反転させた内胴14を、回転摺動軸部が摺動溝144内で摺動するように摺動させることによって、外胴の内側に配置することができる。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、起伏軸部44と外胴12との連結手段、反転軸部52と起伏軸部44との連結手段、反転軸部52と内胴14との連結手段、外胴12と内胴14との係合手段などについては、当業者であれば適宜変更可能である。
ば、部品それぞれの材質や形状をなんら限定されるものではない。
ように用いたが、して用いることも可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
また、内胴14の他方の外面は、写真や絵などが取り付けられるグラフィック部であってもよい。
この場合、このバーシブル時計として用いる場合には、例えば、一方の時刻表示部が、自国における時刻を表示し、他方の時刻表示部が、他国における時刻を表示する両面時計として用いられる。
12 外胴
14 内胴
16 収容凹部
18 バンド
20 連結穴
22 バンド
24 ハウジング
26 風防
28 裏蓋
30 パッキン
32 時刻表示部
34 パッキン
36 ムーブメント
38 文字板
40 針軸
42 表示針
43 防水パッキン
44 起伏軸部
44a 軸孔
44b 溝部
46 軸ピン
50 軸穴
52 反転軸部
54 外壁
56 周状溝
58 リング
60 外壁
62 弾性係合部
63 筒体
64 スプリングコイル
66 係合突起部
68 壁部
70 係合凹部
72 接触部
72a 隅角部
72b 傾斜面
74 取り付け基台
76 挿入凹部
77 操作部材用装着孔77
78 操作部材
80 操作部
80a 凹凸部
80b 回転レバー
82 軸部
84 押し上げ部材
84a テーパ面
86 パイプ
88 圧縮コイルスプリング
90 段部
91 周状溝
92 リング
94 連結溝
96 固定ネジ孔
98 固定ネジ
100 摺動リング
102 パイプ
102a 基端部
104 摺動リング
105 防水パッキン
106 操作用開口部
108 カム部材
110,111 テーパ面
112 段部
114 側壁
116 付勢部材
118 作用開口部
118 操作用開口部
120 スライド溝
122 付勢部材
124 テーパ面
126 軸ピン
128 凹部
130 付勢部材
132 球体ジョイント
134 凹部
136 ジョイントカバー
137 テーパ面
138 ネジ
139 軸支ピン
140 レバー部材
142 軸支ピン
144 摺動溝
Claims (28)
- 外胴と、外胴の内側に配置された内胴とを備え、内胴の一方の表面と他方の表面とが反転自在に配置できるように構成されたリバーシブル表示装置であって、
前記内胴が外胴の内側に配置され、内胴の一方の表面が露出する初期位置から、その初期位置状態を解除し、内胴を外胴に対して離間する方向に付勢する初期位置解除手段を備えたことを特徴とするリバーシブル表示装置。 - 前記初期位置解除手段によって、外胴に対して離間する方向に付勢された内胴を、前記初期位置と、外胴に対して内胴が起き上がった起立位置との間で往復自在に移動させる起伏手段と、
前記起伏手段によって、起立位置に移動した内胴を、他方の表面が露出するように反転させる反転手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のリバーシブル表示装置。 - 前記初期位置解除手段によって、外胴に対して離間する方向に付勢された内胴を、初期位置と、外胴に対して内胴が起き上がった起立位置との間で往復自在に移動させると同時に、他方の表面が露出するように反転させる起伏反転手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のリバーシブル表示装置。
- 前記初期位置において、内胴を外胴に対して、移動しないように係止する係止手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のリバーシブル表示装置。
- 前記初期位置解除手段が、係止手段の係止状態を解除する解除位置まで、内胴を外胴に対して移動させるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のリバーシブル表示装置。
- 前記初期位置解除手段が、
リバーシブル表示装置の外部に露出した操作部材と、
この操作部材の操作により、内胴を外胴に対して離間する方向に移動させる内胴移動手段とを備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のリバーシブル表示装置。 - 前記初期位置解除手段が、外胴側に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のリバーシブル表示装置。
- 前記内胴移動手段が、操作部材の操作により、内胴に向けて移動し、初期位置にある内胴に接触することにより、内胴を起立位置方向に押し上げる押し上げ部材を備えることを特徴とする請求項7に記載のリバーシブル表示装置。
- 前記押し上げ部材が、内胴の下縁に接触する傾斜面を備え、
前記押し上げ部材が、操作部材の操作により、内胴に向けて移動することによって、傾斜面に沿って、内胴が起立位置方向に押し上げられるように構成されていることを特徴とする請求項8に記載のリバーシブル表示装置。 - 前記押し上げ部材が、外胴の端面より出没可能に配置されていることを特徴とする請求項8から9のいずれかに記載のリバーシブル表示装置。
- 前記押し上げ部材が、前記係止手段の下方に位置するように配置されていることを特徴とする請求項8から10のいずれかに記載のリバーシブル表示装置。
- 前記押し上げ部材が、操作部材と一体的に構成されていることを特徴とする請求項8から11のいずれかに記載のリバーシブル表示装置。
- 前記操作部材と押し上げ部材との間に、カム手段が介装されていることを特徴とする請求項8から11のいずれかに記載のリバーシブル表示装置。
- 前記操作部材を、操作開始前の位置方向に付勢する付勢手段を備え、
前記操作部材を、付勢手段の付勢力に抗して、移動させることによって、押し上げ部材が内胴に向けて移動するように構成されていることを特徴とする請求項8から13のいずれかに記載のリバーシブル表示装置。 - 2つの初期位置解除手段が、対向して配置されていることを特徴とする請求項1から114のいずれかに記載のリバーシブル表示装置。
- 前記内胴が、押し上げ部材が接触する接触部を備え、
前記接触部が、内胴の外面から突出するように形成されていることを特徴とする請求項8から15のいずれかに記載のリバーシブル表示装置。 - 前記外胴が、初期位置において、内胴の接触部が挿入される挿入凹部を備えることを特徴とする請求項16に記載のリバーシブル表示装置。
- 前記外胴が、一定間隔離間して対向するように、外胴に突出するように形成された2つの取り付け基台を備え、
前記2つの取り付け基台の間に、挿入凹部が形成されていることを特徴とする請求項17に記載のリバーシブル表示装置。 - 前記2つの取り付け基台のそれぞれに、初期位置解除手段が対向するように配置されていることを特徴とする請求項18に記載のリバーシブル表示装置。
- 前記操作部材を操作開始前の位置方向に付勢する付勢手段が、操作部材を外胴の外側方向に付勢する付勢手段であり、
前記操作部材が、付勢手段の付勢力に抗して、外胴の内側に向けて押圧される操作部材であることを特徴とする請求項14から19のいずれかに記載のリバーシブル表示装置。 - 前記操作部材を操作開始前の位置方向に付勢する付勢手段が、操作部材を外胴の内側方向に付勢する付勢手段であり、
前記操作部材が、付勢手段の付勢力に抗して、外胴の外側に向けて押圧される操作部材であることを特徴とする請求項14から19のいずれかに記載のリバーシブル表示装置。 - 前記操作部材が、回転可能に配置された回転レバーであり、
前記操作部材を操作開始前の位置方向に付勢する付勢手段が、操作部材を一方の回転方向に付勢する付勢手段であり、
前記操作部材が、付勢手段の付勢力に抗して、他方の回転方向に回転される操作部材であることを特徴とする請求項14から19のいずれかに記載のリバーシブル表示装置。 - 前記回転レバーの付勢手段の付勢力に抗した他方の回転方向への回転によって、押し上げ部材が内胴に向けて回転移動するように構成されていることを特徴とする請求項22に記載のリバーシブル表示装置。
- 前記起伏手段が、外胴にその一端が回動可能に連結されたレバー部材であり、
前記反転手段が、レバー部材の他方の端部に回転可能に連結された軸支部分であることを特徴とする請求項2、4から23のいずれかに記載のリバーシブル表示装置。 - 前記起伏反転手段が、
前記外胴に形成された回転軸受け部と、
前記内胴に形成され、回転軸受け部に脱着自在に回転する回転摺動軸部と、
前記外胴に形成された摺動溝とを備え、
前記内胴が、回転摺動軸部が回転軸受け部に係合した状態で、回転摺動軸部を中心に起伏反転され、
前記起伏反転された内胴が、回転摺動軸部が摺動溝内で摺動することにより、初期位置に移動するように構成されている請求項3から24のいずれかに記載のリバーシブル表示装置。 - 前記外胴が、内胴を外胴に内側に収容する内胴収容凹部を備えることを特徴とする請求項1から25のいずれかに記載のリバーシブル表示装置。
- 前記初期位置解除手段が、内胴側に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のリバーシブル表示装置。
- 前記リバーシブル表示装置が、時計であることを特徴とする請求項1から27のいずれかに記載のリバーシブル表示装置。
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