JP2007303576A - 負圧装置用開口部の密封装置及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内部を所定の負圧に維持して運転される負圧装置12用の開口部11を気密に囲む内側連結部13a及び外側連結部13bと、外側連結部に着脱可能であり外側連結部より内側を気密に閉鎖しかつ負圧による変形をほとんど生じない剛性を有する外蓋14と、内側連結部に着脱可能であり内側連結部より内側を気密に閉鎖しかつ外蓋の内側に収納可能な可撓性を有する中蓋16とを備える。中蓋16は、使用前は外側に突出し使用中は差圧により内側に突出する可撓性の圧力調整ポケット16aを有する。
【選択図】図1
Description
また、気密容器等で内外の差圧を緩和する手段として、特許文献2、3が既に開示されている。
またガス処理装置は、内部を負圧に維持して運転されるため、この開口部には、シール付きのカバー(外蓋)が取り付けられる。この外蓋は、差圧に耐えるように通常金属製である。
さらに、交換作業中に汚染物質(粉塵やガス)の漏洩を防止するために、開口と外蓋の間には、開口部を気密にシールする中蓋が設けられる。この中蓋は、可撓性のあるゴムカバー又はビニールカバーである。
このような場合、装置の運転を停止し、内外の差圧がない状態において、部品交換のため外蓋を開放した際、亀裂等から汚染された粉塵やガスが外部に漏洩して外部を汚染するおそれがあった。
前記外側連結部に着脱可能であり、外側連結部より内側を気密に閉鎖し、かつ負圧による変形をほとんど生じない剛性を有する外蓋と、
前記内側連結部に着脱可能であり、内側連結部より内側を気密に閉鎖し、かつ外蓋の内側に収納可能な可撓性を有する中蓋と、を備え、
前記中蓋は、使用前は外側に突出し使用中は前記差圧により内側に突出する可撓性の圧力調整ポケットを有する、ことを特徴とする負圧装置用開口部の密封装置が提供される。
前記外側連結部に着脱可能であり、外側連結部より内側を気密に閉鎖し、かつ負圧による変形をほとんど生じない剛性を有する外蓋と、
前記内側連結部に着脱可能であり、内側連結部より内側を気密に閉鎖し、かつ外蓋の内側に収納可能な可撓性を有する中蓋と、を備え、
前記中蓋に、使用前は外側に突出し使用中は差圧により内側に突出する可撓性の圧力調整ポケットを設け、
内部を所定の負圧に維持する運転中に、圧力調整ポケットを外側から内側に突出させて、外蓋と中蓋の間に閉じ込められた気体の圧力を、前記所定の負圧とほぼ一致させる、ことを特徴とする負圧装置用開口部の密封方法が提供される。
従って、過大な引張応力による亀裂や、長期間の弾性変形のための疲労劣化による亀裂も防止することができる。
図1において、本発明の密封装置10は、内部を所定の負圧に維持して運転される負圧装置12の開口部11用の密封装置である。
負圧装置12は、例えば再処理施設などで用いられるガス処理装置であり、開口部11は、例えばガス処理装置のフィルタエレメント交換用の開口部である。なお、本発明はこれらの装置および開口部に限定されず、内部を所定の負圧に維持して運転されるその他の任意の装置であってもよい。
ガス処理装置(負圧装置12)の内部には、上部が開口した底のある中空円筒形のフィルタエレメント1が、上端外周部を負圧装置12の内面に固定して取り付けられている。
負圧装置12の上部には、汚染された粉塵を含むガス2が流入し、フィルタエレメント1の内側に流入する。ガス2がフィルタエレメント1を内側から外側に通過する際に汚染された粉塵がフィルタエレメント1で捕獲され、粉塵が除去されたガス3が負圧装置12の下部から下流側の処理装置に排出されるようになっている。
汚染された粉塵を捕獲したフィルタエレメント1は、後述する交換方法により、汚染物質の漏洩を防止しながら交換する。
この例において、負圧装置12の開口部11は、中空円筒形の管状部材12aの内面である。また、内側連結部13aは、管状部材12aの円筒形外面であり、中蓋16(後述する)を気密に被せられる寸法に設定されている。気密に被せる手段として、中蓋自体の弾性により円筒形外面との間をシールしてもよく、或いはゴムバンド等を用いた中蓋の外周部を円筒形外面に締め付けてもよい。
さらに外側連結部13bは、内側連結部13aより管状部材12aの根元側に設けられたフランジであり、シール部材15(例えばOリング)を介して外蓋14(後述する)を気密に固定できるようになっている。
なお、内側連結部13a及び外側連結部13bは、内側連結部13aが外側連結部13bより内側(開口部11近く)に位置する限りで、その他の連結構造であってもよい。
外蓋14は、好ましくは金属製であり、負圧装置12の運転中の負圧(例えば20kPa)による変形をほとんど生じない剛性を有する。この外蓋14は、外周部に外側連結部13bに着脱可能なフランジ14aを有し、ボルト・ナット等による連結により、外側連結部13bより内側を気密に閉鎖できるようになっている。
圧力調整ポケット16aの形状は、この例では、蓋のない容器形状であり、その縁部が中蓋に一体的に連結している。なお圧力調整ポケット16aの形状は、使用前後の変形により部材内に大きな内部応力が発生しない限りで自由な形状(例えば、袋状、蛇腹状)であってもよい。
なお、ここで「ほぼ一致する」とは、外蓋14と中蓋16の間に閉じ込められた気体の圧力と負圧装置12の運転圧力との差圧が0またはこれに近い値であり、中蓋16に差圧がほとんど作用せず、中蓋16の内部に引張応力がほとんど発生しない程度をいう。
図2(A)は、本発明の密封装置10の構造を示すための分解図である。この図において、図1におけるフィルタエレメント1とガス2は省略して示している。
また、この図では、構造の明瞭化のため、開口部11を開放して示しているが、実際の使用では、開口部11は常に外部と仕切られており、常にバウンダリを確保するようになっている。
P1V1=P2V2 ・・・(1)
V2−ΔV=V1+ΔV・・・(2)
(1)(2)式から
P1V1=P2(V1+2×ΔV)・・・(3)
ΔV=(P1−P2)V1/(2P2)=ΔP・V1/(2P2)・・・(4)
なお、式(4)において、ΔP=P1−P2は、負圧装置12の運転による内部の所定の負圧である。
すなわち、運転中の負圧装置12の内部の負圧ΔP(例えば−20kPa)、使用前(図2B)における気体4の容積V1、使用中(図2C)における気体4の圧力P2(すなわち負圧装置12の運転圧力)から、式(4)により圧力調整ポケット16aの容積ΔVを予め設定することができる。
従って、過大な引張応力による亀裂や、長期間の弾性変形のための疲労劣化による亀裂も防止することができる。
本発明の密封方法では、負圧装置の運転中は、上述した密封装置10を用いて、図1(B),図2(C)に示すように、圧力調整ポケット16aを外側から内側に突出させて、外蓋14と中蓋16の間に閉じ込められた気体の圧力P2を、負圧装置12の所定の負圧とほぼ一致させて、過大な引張応力による亀裂や、長期間の弾性変形のための疲労劣化による亀裂を防止する。
次いで、二点鎖線で示すように、バッグ5と開口部11との間を細く絞り、例えば溶着等で少なくとも2箇所でバッグ5を密封し、溶着箇所の間を切断する。
その後の、交換部品1の交換手順は、従来のバッグインバッグアウト方式と同様にして行い、汚染物質の漏洩を防止しながら部品1を交換することができる。
この構造により、ポケット16aの内側と外側とで圧力差が生じた場合、ポケット16aは圧力の低い側に膨らみ(変位し)、その容積変化によって圧力差を緩和(吸収)する。従って、隔壁の弾性変形による疲労劣化、破壊のおそれがない。
3 粉塵が除去されたガス、4 気体(空気)、5 バッグ、
10 密封装置、11 開口部、
12 負圧装置(ガス処理装置)、12a 管状部材、
13a 内側連結部(円筒形外面)、
13b 外側連結部(フランジ)、
14 外蓋、14a フランジ、
15 シール部材(Oリング)、
16 中蓋、16a 圧力調整ポケット
Claims (4)
- 内部を所定の負圧に維持して運転される負圧装置用開口部を気密に囲む内側連結部及び外側連結部と、
前記外側連結部に着脱可能であり、外側連結部より内側を気密に閉鎖し、かつ負圧による変形をほとんど生じない剛性を有する外蓋と、
前記内側連結部に着脱可能であり、内側連結部より内側を気密に閉鎖し、かつ外蓋の内側に収納可能な可撓性を有する中蓋と、を備え、
前記中蓋は、使用前は外側に突出し使用中は前記差圧により内側に突出する可撓性の圧力調整ポケットを有する、ことを特徴とする負圧装置用開口部の密封装置。 - 前記圧力調整ポケットの容積は、圧力調整ポケットが外側から内側に突出した際の外蓋と中蓋の間に閉じ込められた気体の圧力が、前記所定の負圧とほぼ一致するように設定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の負圧装置用開口部の密封装置。
- 負圧装置用開口部を気密に囲む内側連結部及び外側連結部と、
前記外側連結部に着脱可能であり、外側連結部より内側を気密に閉鎖し、かつ負圧による変形をほとんど生じない剛性を有する外蓋と、
前記内側連結部に着脱可能であり、内側連結部より内側を気密に閉鎖し、かつ外蓋の内側に収納可能な可撓性を有する中蓋と、を備え、
前記中蓋に、使用前は外側に突出し使用中は差圧により内側に突出する可撓性の圧力調整ポケットを設け、
内部を所定の負圧に維持する運転中に、圧力調整ポケットを外側から内側に突出させて、外蓋と中蓋の間に閉じ込められた気体の圧力を、前記所定の負圧とほぼ一致させる、ことを特徴とする負圧装置用開口部の密封方法。 - 負圧装置の運転を停止し、内外の差圧がない状態において、前記外蓋を取り外し、内側連結部の外側を取り囲んで可撓性を有するバッグを取り付け、該バッグ内に中蓋及び交換部品を収容し、次いでバッグと開口部との間を少なくとも2箇所で密封してその間を切断する、ことを特徴とする請求項3に記載の負圧装置用開口部の密封方法。
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---|---|---|---|---|
JPS5560899A (en) * | 1978-10-31 | 1980-05-08 | Shinwa Boeki Kk | Filter exchanging method in radioactive dust*gas removal unit |
JPH01223397A (ja) * | 1988-03-03 | 1989-09-06 | Power Reactor & Nuclear Fuel Dev Corp | グローブボックス及びそれに用いる雰囲気置換用の内蓋 |
JPH0661657A (ja) * | 1992-08-10 | 1994-03-04 | Nec Corp | 防水型屋外設置用筐体 |
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