JP2007303374A - 車両のエンジン始動システム - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジン始動手段の制御をエンジン制御手段から電源制御手段に移した場合に、エンジン始動手段がオーバーランするのを防止して、電源が消耗するのを防止することができるとともにエンジン始動手段を保護することができる車両のエンジン始動システムを提供すること。
【解決手段】スタートスイッチ2cが操作されたときに電源ECU6によってスタータモータ4を作動してエンジン11のクランキングが行われたときに、電源ECU6とエンジンECU23との間に通信異常等が発生して電源ECU6がエンジンECU23からの停止信号を受信できない場合に、電源ECU6が完爆条件を満たした回転数を検出したときにスタータモータ4をオフにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両のエンジン始動システムに関し、特に、エンジン始動時のオーバーランを防止するようにした車両のエンジン始動システムに関する。
一般に、車両のエンジンの始動を行う場合には、車室内に設けられたイグニッションスイッチをオンすることにより、エンジンECUがスタータスイッチをオンにしてスタータモータを作動させ、エンジンを始動させるようになっている。
ところで、何らかの理由により、スタータスイッチがオフとならなければスタータモータがオーバーランしてしまうため、バッテリが消耗してしまう。このような不具合を防止するものとして、回転信号によってエンジンECUが完爆判定を行った後、完爆判定後からタイマを作動させ、ある一定時間経過してもスタータスイッチがオフとならなければ、強制的にスタータスイッチの通電を遮断するリレーを設けることにより、スタータモータのオーバーランを防止するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上述したエンジンECUは、燃料噴射弁や点火プラグ等の制御を行うことにより、エンジンの制御を行うコントローラであるが、このエンジンECUでスタータモータの制御を行うと、エンジンECUの負荷が増大するため、スタータモータの制御を電源ECUに移植することで、エンジンECUの負荷の軽減を図るように工夫されたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に示すものは、車室内のスタータスイッチの操作状態を検出し、この検出に基づいてバッテリからエンジンECUおよびスタータモータへの電源の供給を制御する電源ECUを設け、スタータスイッチが操作されると、電源ECUがスタータスイッチの操作状態を検出してスタータモータを作動させるようにしている。
この特許文献2に示すものによってスタータモータのオーバーランを防止する場合には、エンジンECUは、例えば、クランク角センサからの検出情報に基づいてエンジンの回転数が完爆判定回転数に達したか否かを判断し、完爆判定回転数に達したものと判断したときに電源ECUに停止信号を送信することにより、電源ECUによってスタータモータを停止することが考えられる。
特開平10−196500号公報 特開平11−132086号公報
しかしながら、特許文献2に示すものは、エンジンECUが完爆判定回転数になったものと判断したときに、電源ECUに停止信号を送信するものと考えられるため、何らかの理由でエンジンECUと電源ECUの間で通信異常が発生した場合に、電源ECUはエンジンECUから停止信号を受信することができない。
この場合には、電源ECUがスタータモータを必要以上に作動させてしまうことになり、バッテリが磨耗してしまうとともに、スタータモータの出力軸に接続された減速歯車とクランク軸の接続部を破損させてしまう等の問題が発生してしまう。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、エンジン始動手段の制御をエンジン制御手段から電源制御手段に移した場合に、エンジン始動手段がオーバーランするのを防止して、電源が消耗するのを防止することができるとともにエンジン始動手段を保護することができる車両のエンジン始動システムを提供することを目的とする。
本発明の車両のエンジンの始動システムは、エンジンを始動させるために操作される操作スイッチと、前記操作スイッチが操作されたことを検出し、前記操作状態に応じたエンジン始動信号を生成する始動信号生成手段と、前記エンジンのクランキングを行うエンジン始動手段と、前記エンジンを制御するとともに、前記エンジンが所定の運転状態に移行したときに、停止信号を送信するエンジン制御手段と、前記エンジン始動信号に基づいて前記エンジン始動手段に電源を供給することにより、前記エンジン始動手段を作動するとともに、前記エンジン制御手段から前記停止信号を受信すると、前記エンジン始動手段への電源供給を遮断して前記エンジン始動手段を停止する電源制御手段とを備え、前記電源制御手段は、前記エンジン制御手段から前記停止信号を受信しないときに、所定の完爆条件を満たした場合に、前記エンジン始動手段を停止するものから構成されている。
この構成により、操作スイッチが操作されたときに電源制御手段によってエンジン始動手段の始動が行われたときに、電源制御手段とエンジン制御手段との間に通信異常等が発生して電源制御手段がエンジン制御手段からの停止信号を受信できない場合に、電源制御手段が所定の完爆条件を満たした場合にエンジン始動手段を停止することができる。
このため、エンジン始動手段の制御をエンジン制御手段から電源制御手段に移した場合であっても、エンジン始動手段がオーバーランするのを防止して、電源が消耗するのを防止することができるとともにエンジン始動手段を保護することができる。
また、本発明の車両のエンジンの始動システムの前記始動信号生成手段は、前記操作スイッチの操作状態に応じて第1の始動信号および第2の始動信号を生成し、前記電源制御手段は、前記第1の始動信号に応じた第1の始動条件および第2の始動信号に応じた第2の始動条件で前記エンジン始動手段を制御し、前記エンジン制御手段は、前記エンジンが前記第1の始動条件に応じた運転状態に移行したときに、前記停止信号を送信し、前記電源制御手段は、前記エンジン制御手段から前記停止信号を受信しないときに、第1の完爆条件を満たした場合に、前記エンジン始動手段を停止し、第2の運転条件に応じた第2の完爆条件を満たしたときに前記エンジン始動手段を停止するものから構成されている。
この構成により、例えば、操作スイッチを短操作(短い時間操作)したときに、エンジン回転数が所定回数になるまで電源制御手段がエンジン始動手段を作動し、粗悪燃料の使用や極低温始動等によってエンジンがエンストするのを防止するために操作スイッチを長操作(長い時間操作)して、エンジン始動手段を短操作時に設定されたエンジン回転数よりも高回転になるまで作動する車両に適用した場合に、電源制御手段は、エンジン制御手段から停止信号を受信しないときに、第1の完爆条件を満たすと、エンジン始動手段を停止するので、短操作時に通信異常等が発生したときに、電源制御手段が第2の完爆条件を満たすまでエンジン始動手段をオーバーランしてしまうのを防止することができる。
このため、エンジンを確実に始動させつつ電源が消耗するのを防止することができるとともに、エンジン始動手段を保護することができる。
また、本発明の車両のエンジンの始動システムの前記完爆条件は、エンジン回転数が所定の回転数に到達したことを条件とし、前記電源制御手段は、前記エンジンの回転数検出手段から入力したエンジン回転数に基づいて前記完爆条件に満たしたか否かを判断するものから構成されている。
この構成により、エンジンの回転数に基づいてエンジン始動手段を停止しているので、エンジン回転数が高回転になるまでエンジン始動手段が作動するのを防止することができ、電源が消耗するのをより一層防止することができるとともにエンジン始動手段をより確実に保護することができる。
本発明は、エンジン始動手段の制御をエンジン制御手段から電源制御手段に移した場合に、エンジン始動手段がオーバーランするのを防止して、電源が消耗するのを防止することができるとともにエンジン始動手段を保護することができる車両のエンジン始動システムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図4は本発明に係る車両のエンジン始動システムの第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。図1において、車両のエンジン始動システム1は、キースイッチ2と、電源としてのバッテリ3と、エンジン始動手段としてのスタータモータ4およびスタータリレー5と、始動信号生成手段および電源制御手段としての電源ECU6、エンジン制御手段としてのエンジン制御装置7とを備えている。
キースイッチ2は、バッテリ3からカーオーディオ等の電子機器に電源を供給するためのACCスイッチ2a、バッテリ3からエンジン制御装置7に電源を供給するためのイグニッションスイッチ(以下、IGスイッチという)2bおよびバッテリ3からスタータモータ4に電源を供給する操作スイッチとしてのスタータスイッチ2cを備えており、ACCスイッチ2a、IGスイッチ2bおよびスタータスイッチ2cの一方の端子はバッテリ3に接続されている。
各スイッチ2a〜2cがオンしているときには、各スイッチ2a〜2cの他方の端子がハイレベル(約12V)になり、各スイッチ2a〜2cがオフのときにはそれぞれの他方の端子がローレベル(約0V)になる。
エンジン制御装置7は図2に示すエンジンの制御を行うものである。図2において、エンジン11は、例えば、4気筒式の直接式のガソリンエンジンであって、各シリンダ12内に往復移動するピストン13が配置され、ピストン13の往復移動はコンロッド13aを介してクランク軸14の回転方向に変換されるようになっている。
各シリンダ12の上部には吸気バルブ15、排気バルブ16、点火プラグ17、インジェクタ18が配置されている。また、吸気バルブ15や排気バルブ16の開閉タイミング、リフト量はクランク軸14の回転に連動して回転する図示しないカムシャフトによって制御されている。
クランク軸14には減速歯車20を介してスタータモータ4が接続されており、このスタータモータ4は電源ECU6によって作動されるようになっている。なお、減速歯車20は詳細を図示していないが、複数の歯車が噛合しており、スタータモータ4の回転数を減速してクランク軸14に伝達するようになっている。
また、エンジン11には冷却温センサ21が設けられているとともに、クランク軸14にはこのクランク軸14のクランク角度位置を検出するクランク角センサ22が設けられており、この冷却温センサ21の出力とクランク角センサ22の検出情報はエンジンECU23に出力されるようになっている。本実施の形態では、エンジンECU23、点火プラグ17、インジェクタ18、吸気温センサ21およびクランク角センサ22がエンジン制御装置7を構成している。
エンジンECU23は、図3に示すように、CPU(central processing unit)24、ROM(Read Only Memory)25、RAM(Random Access Memory)26、入力ポート27および出力ポート28を備えている。
ROM25にはエンジン制御プログラムが記憶されており、エンジンECU23は、CPU24が入力ポート27を介して入力された冷却温センサ21の検出情報とクランク角センサ22の検出情報に基づいてエンジン制御プログラムに沿ったエンジン制御シーケンスを実行し、出力ポート28を介して点火プラグ17およびインジェクタ18の作動を制御する。
RAM26はデータを一時的に記憶するワークエリアを構成しているとともに、完爆判定回転数(本実施の形態では、500rpm)が記憶されている。また、クランク角センサ22はクランク軸の1回転毎の絶対位置を検出してREF信号をエンジンECU23に出力するようになっており、エンジンECU23はREF信号に基づいてエンジン回転数を算出する。
一方、電源ECU6は、図3に示すように、CPU31、ROM32、RAM33、入力ポート34および出力ポート35を備えている。ROM32にはスタータモータ4を制御する始動制御プログラムが記憶されており、CPU31が入力ポート34を介して入力されたエンジン始動信号に基づいて始動制御プログラムに沿った始動制御シーケンスを実行し、スタータモータ4を作動してエンジン11のクランキングを行うようになっている。
具体的には、スタータスイッチ2cがオンになると、スタータスイッチ2cから電源ECU6にエンジン始動信号が入力されるため、電源ECU6はスタータリレー5をオンにしてバッテリ3をスタータモータ4に接続することにより、スタータモータ4に電源を供給することにより、スタータモータ4を作動させてクランキングを行う。
また、スタータスイッチ2cがオフになると、電源ECU6は、スタータリレー5をオフにしてバッテリ3とスタータモータ4を切断してスタータモータ4への電源供給を遮断することにより、スタータモータ4の作動を停止してクランキングを終了する。
なお、電源ECU6とスタータリレー5の間にはニュートラルスイッチ36が介在されており、ニュートラルスイッチ36はオートマチックトランスミッションの場合には、パーキングレンジPまたはニュートラルレンジNに入れるとオンになる。
なお、本実施の形態では、このエンジン始動信号はスタータスイッチ2cがオンになることにより、バッテリ3が電源ECU6に接続されて通電されたときに、電源ECU6によってスタート信号が生成されたものと解釈するものである。また、制御回路の構成によっては、スタータスイッチがオンになったときに、実際にエンジン始動信号を生成するようにしても良い。
RAM33はデータを一時的に記憶するワークエリアを構成しているとともに、完爆判定回転数(本実施の形態では、700rpm)が記憶されている。
一方、エンジンECU23は配線30を介して直に電源ECU6に接続されており、エンジン11の始動時のエンジン回転数が500rpmに到達すると、エンジン11が所定の運転状態、すなわち、完爆完了と判断して停止信号を配線30を介して電源ECU6に送信するようになっている。
電源ECU6は入力ポート34を介して停止信号を受信すると、スタータリレー5をオフにしてスタータモータ4の作動を停止することにより、エンジン11のクランキングを終了する。
また、電源ECU6にはクランク角センサ22からREF信号が入力されるようになっており、エンジン11の始動時にエンジンECU23から停止信号を受信しない場合に、REF信号に基づいてエンジン回転数が700rpmに到達したときに、通信異常でかつ、この通信異常時に完爆条件を満たしたものと判断してスタータリレー5をオフにしてスタータモータ4の作動を停止することにより、エンジン11のクランキングを終了するようになっている。
次に、図4のフローチャートに基づいてエンジンの始動制御処理を説明する。なお、図4に示すフローチャートは電源ECU6のCPU31によって実行される始動制御プログラムである。
図4において、まず、CPU31はスタートスイッチ2cから入力されるエンジン始動信号に基づいてスタートスイッチ2cが操作されたか否かを判別し(ステップS1)、スタートスイッチ2cが操作されないときには、始動制御処理を終了する。
ステップS1でスタートスイッチ2cが操作された場合には、CPU31はスタータリレー5をオンにしてバッテリ3をスタータモータ4に接続することにより、スタータモータ4に電源を供給してスタータモータ4を作動させる。このため、スタータモータ4は減速歯車20を介してクランク軸14を回転することにより、エンジン11のクランキングを開始する(ステップS2)。
エンジン11の回転数が上昇していくと、CPU31はエンジンECU23から停止信号を受信したか否かを判別し(ステップS3)、エンジンECU23から停止信号を受信した場合には、スタータリレー5をオフにしてバッテリ3とスタータモータ4を切断してスタータモータ4への電源供給を遮断することにより、スタータモータ4の作動を停止してクランキングを終了する(ステップS4)。
また、ステップS3で停止信号を受信しない場合には、CPU31はREFに基づいてエンジン回転数がガード回転数である700rpmに達したか否かを判別し(ステップS5)、ガード回転数に達していない場合には、ステップS3に戻り、ガード回転数に達した場合には、エンジンECU23と電源ECU6の間で通信異常が発生したものと判断してステップS4に進んでクランキングを終了する。
このように本実施の形態では、スタートスイッチ2cが操作されたときに電源ECU6によってスタータモータ4を作動してエンジン11のクランキングが行われたときに、電源ECU6とエンジンECU23との間に通信異常等が発生して電源ECU6がエンジンECU23からの停止信号を受信できない場合に、電源ECU6が完爆条件を満たした回転数を検出したときにスタータモータ4をオフにするので、スタータモータ4の制御をエンジンECU23から電源ECU6に移した場合であっても、スタータモータ4がオーバーランするのを防止して、バッテリ3が消耗するのを防止することができるとともにスタータモータ4の減速歯車20とクランク軸14の接続部が破損すること等を防止してスタータモータ4や減速歯車20を保護することができる。
また、本実施の形態では、電源ECU6がエンジン11の回転数に基づいてスタータモータ4を停止しているので、エンジン回転数が高回転になるまでスタータモータ4が作動するのを防止することができ、バッテリ3が消耗するのをより一層防止することができるとともにスタータモータ4や減速歯車20をより確実に保護することができる。
図5、図6は本発明に係る車両のエンジン始動システムの第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態との共通部分は第1の実施の形態で使用した図面を用いて説明する。
図3に示すように、RAM33には、第1の完爆判定回転数(本実施の形態では、700rpm)が記憶されているとともに、第2の完爆判定回転数(本実施の形態では、1500rpm)が記憶されている。
また、電源ECU6はスタータスイッチ2cの操作状態を監視するようになっており、スタータスイッチ2cが短時間操作(以下、単に短操作という)されたときには、スタータスイッチ2cから第1の始動信号として入力され、スタータスイッチ2cが長時間操作(以下、単に長操作という)されたときには、スタータスイッチ2cから第2の始動信号として入力されるようになっている。
なお、電源ECU6はスタータスイッチ2cが短操作された場合には、バッテリ3が電源ECU6との通電時間が短いため、スタータスイッチ2cがこの通電時間に基づいて短操作されたものと判断し、スタータスイッチ2cが長操作された場合には、バッテリ3が電源ECU6との通電時間が長いので、この通電時間に基づいてスタータスイッチ2cが長操作されたものと判断する。
電源ECU6は第1の始動信号と第2の始動信号に基づいてスタータモータ4を作動するようになっており、第1の始動信号が入力した場合には、スタータモータ4を第1の始動条件(エンジン11の回転数500rpm)となるまで作動し、第2の始動信号が入力した場合には、スタータモータ4を第1の始動信号が入力したときよりも長時間となる第2の始動条件(エンジン11の回転数1500rpm)でスタータモータ4を作動する。
また、エンジンECU23はクランク角センサ22から入力されるREF信号に基づいてエンジン11が第1の始動条件に応じた運転状態、すなわち、エンジン11の回転数が500rpmに到達したときに、停止信号を電源ECU6に送信するようになっている。
また、電源ECU6は、スタータスイッチ2cの短操作時にエンジンECU23から停止信号を受信しないときに、第1の完爆条件(エンジン11の回転数が700rpm)を満たした場合に、スタータモータ4をオフにし、スタータスイッチ2cの長操作時に第2の運転条件に応じた第2の完爆条件(エンジン11の回転数が1500rpm)を満たした場合にスタータモータ4をオフにする。
ここで、スタータスイッチ2cを短操作と長操作した場合に2種類のクランキングを行う理由を説明する。
エンジンの始動環境が良好な場合のエンジン始動に際しては、スタータスイッチ2cを短操作して、500rpm等のエンジン回転数に到達したときにクランキングを終了することにより、バッテリ3の消耗を少なくするようにしている。
ところが、粗悪燃料の使用時や極低温始動(冬場、寒冷地等)の環境下等にあっては、500rpm等のエンジン回転数でクランキングを停止すると、エンジンがエンストしてしまうおそれがあるため、スタータスイッチ2cを長操作してエンジン回転数が1500rpmになるまで上昇させた後にクランキングを終了する必要がある。
本実施の形態では、頻繁に行われる短操作によるクランキングの終了は、エンジンECU23からの停止信号に基づいて電源ECU6が行い、頻繁に行われない長操作によるクランキングの停止は電源ECU6によって行うようにしたものである。
次に、図5のフローチャートおよび図6のタイミングチャートに基づいてエンジンの始動制御処理を説明する。なお、図5に示すフローチャートは電源ECU6のCPU31によって実行される始動制御プログラムである。
図5において、まず、CPU31はスタートスイッチ2cから入力されるエンジン始動信号に基づいてスタートスイッチ2cが短操作されたか否かを判別し(ステップS11)、スタートスイッチ2cが短操作されないときには、長操作されたか否かを判別する(ステップS16)。
ステップS11でスタートスイッチ2cが短操作された場合には、CPU31はスタータリレー5をオンにしてバッテリ3をスタータモータ4に接続することにより、スタータモータ4に電源を供給してスタータモータ4を作動させる。このため、スタータモータ4は減速歯車20を介してクランク軸14を回転することにより、エンジン11のクランキングを開始する(ステップS12)。
エンジン11の回転数が上昇していくと、CPU31はエンジンECU23から停止信号を受信したか否かを判別し(ステップS13)、エンジンECU23から停止信号を受信した場合には、エンジン回転数が500rpmに到達して完爆が完了したものと判断してスタータリレー5をオフにし、バッテリ3とスタータモータ4を切断してスタータモータ4への電源供給を遮断することにより、スタータモータ4の作動を停止してクランキングを終了する(ステップS15)。
また、ステップS13で停止信号を受信しない場合には、CPU31はREFに基づいてエンジン回転数がガード回転数である第1のガード回転数である700rpmに達したか否かを判別し(ステップS14)、第1のガード回転数に達していない場合には、ステップS13に戻り、第1のガード回転数に達した場合には、エンジンECU23と電源ECU6の間で通信異常が発生したものと判断してステップS15に進んでクランキングを終了する。
一方、CPU31はステップS16で長操作されていないものと判断した場合には、今回の処理を終了し、長操作されたものと判断した場合には、CPU31はスタータリレー5をオンにしてバッテリ3をスタータモータ4に接続することにより、スタータモータ4に電源を供給してスタータモータ4を作動させる。このとき、スタータモータ4は減速歯車20を介してクランク軸14を回転することにより、エンジン11のクランキングを開始する(ステップS17)。また、スタータとスイッチ2cが長操作されると、電源ECU6は短操作時よりもエンジン回転数が高回転になるまでスタータモータ4を作動させる。
エンジン11の回転数が上昇していくと、CPU31は第2のガード回転数である1500rpmに達したか否かを判別し(ステップS18)、1500rpmに達していない場合には、ステップS18に戻り、1500rpmに達した場合には、スタータリレー5をオフにしてバッテリ3とスタータモータ4を切断してスタータモータ4への電源供給を遮断することにより、スタータモータ4の作動を停止してクランキングを終了した後(ステップS15)、今回の処理を終了する。
このように本実施の形態では、スタートスイッチ2cを短操作したときに電源ECU6がスタータモータ4を作動し、エンジンECU23から配線30を介して停止信号を受信しないときに、第1のガード回転数に達したときにスタータモータ4を停止するので、通信異常等が発生した場合にエンジン回転数が1500rpmになるまでスタータモータ4をオーバーランしてしまうのを防止することができる。
このため、エンジン11を確実に始動させつつバッテリ3が消耗するのを防止することができるとともに、スタータモータ4や減速歯車20を保護することができる。
なお、本実施の形態では、エンジン回転数に基づいてエンジン11の完爆を判定しているが、これに限らず、スタータモータ4の作動が開始されてからの時間を計時することにより、この時間情報に基づいてエンジン11の完爆を判定するようにしても良い。この場合には、RAM33にはエンジン回転数に代えて時間情報を記憶すれば良い。
また、本実施の形態では、スタータスイッチ2cの操作時間に基づいて、短操作または長操作を判断するようにしているが、スタータスイッチ2cに代えてプッシュ式の操作ボタンを設け、操作ボタンの押下時間に基づいて電源ECU6が短押しの操作と長押しの操作を判断し、短押しと長押しの操作に応じてクランキングの継続時間を異ならせるようにしても良い。
また、電源ECU6はクランク角センサ22から出力されるREF信号に基づいてエンジン回転数を算出しているが、エンジンECU23から電源ECU6に直接エンジン回転数を送信する配線を設けることにより、電源ECU6がエンジンECU23から直接エンジン回転数を取得するようにしても良い。
以上のように、本発明に車両のエンジン始動システムは、エンジン始動手段の制御をエンジン制御手段から電源制御手段に移した場合に、エンジン始動手段がオーバーランするのを防止して、電源が消耗するのを防止することができるとともにエンジン始動手段を保護することができるという効果を有し、エンジン始動時のオーバーランを防止するようにした車両のエンジン始動システム等として有用である。
本発明の第1の実施の形態に係るエンジン始動システムの概略構成図 本発明の第1の実施の形態に係るエンジン始動システムのエンジン制御装置のブロック図 本発明の第1の実施の形態に係るエンジン始動システムのエンジンECUおよび電源ECUのブロック図 本発明の第1の実施の形態に係るエンジン始動システムのエンジンの始動制御処理のタイミングチャート 本発明の第2の実施の形態に係るエンジン始動システムのエンジンの始動制御処理のタイミングチャート 本発明の第2の実施の形態に係るエンジン始動システムのエンジンの始動制御処理のタイミングチャート
符号の説明
1 エンジン始動システム
2c スタータスイッチ(操作スイッチ)
3 バッテリ(電源)
4 スタータモータ(エンジン始動手段)
5 スタータリレー(エンジン始動手段)
6 電源ECU(始動信号生成手段、電源制御手段)
7 エンジン制御装置(エンジン制御手段)
11 エンジン
20 減速歯車(エンジン始動手段)

Claims (3)

  1. エンジンを始動させるために操作される操作スイッチと、
    前記操作スイッチが操作されたことを検出し、前記操作状態に応じたエンジン始動信号を生成する始動信号生成手段と、
    前記エンジンのクランキングを行うエンジン始動手段と、
    前記エンジンを制御するとともに、前記エンジンが所定の運転状態に移行したときに、停止信号を送信するエンジン制御手段と、
    前記エンジン始動信号に基づいて前記エンジン始動手段に電源を供給することにより、前記エンジン始動手段を作動するとともに、前記エンジン制御手段から前記停止信号を受信すると、前記エンジン始動手段への電源供給を遮断して前記エンジン始動手段を停止する電源制御手段とを備え、
    前記電源制御手段は、前記エンジン制御手段から前記停止信号を受信しないときに、所定の完爆条件を満たした場合に、前記エンジン始動手段を停止することを特徴とする車両のエンジン始動システム。
  2. 前記始動信号生成手段は、前記操作スイッチの操作状態に応じて第1の始動信号および第2の始動信号を生成し、
    前記電源制御手段は、前記第1の始動信号に応じた第1の始動条件および第2の始動信号に応じた第2の始動条件で前記エンジン始動手段を制御し、
    前記エンジン制御手段は、前記エンジンが前記第1の始動条件に応じた運転状態に移行したときに、前記停止信号を送信し、
    前記電源制御手段は、前記エンジン制御手段から前記停止信号を受信しないときに、第1の完爆条件を満たした場合に、前記エンジン始動手段を停止し、第2の運転条件に応じた第2の完爆条件を満たしたときに前記エンジン始動手段を停止することを特徴とする特徴とする請求項1に記載の車両のエンジン始動システム。
  3. 前記完爆条件は、エンジン回転数が所定の回転数に到達したことを条件とし、前記電源制御手段は、前記エンジンの回転数検出手段から入力したエンジン回転数に基づいて前記完爆条件に満たしたか否かを判断することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両のエンジン始動システム。
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