JP2007302931A - 金属−セラミックス複合材料の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アルミニウム合金中にSiC粉末が複合された金属−セラミックス複合材料の製造方法であって、SiC粉末を成形して複数個のプリフォームを得る工程と、前記複数個のプリフォームの接合面同士を有機けい素化合物を介在させて接着する工程と、前記接合面同士が接着した複数個のプリフォームを加熱する工程と、前記接合面同士が接着した複数個のプリフォームを鋳型内に載置する工程と、前記鋳型内に溶融アルミニウム合金を注いで加圧しながら凝固させる工程と、を含むことを特徴とする金属−セラミックス複合材料の製造方法。
【選択図】 図1
Description
また、近年では、測定機器の定盤や重量物の土台などの大型品への適用が求められている。
したがって、大型品の金属−セラミックス複合材料の製造方法としては、セラミックの粒子からなる成形体(以下、プリフォームと呼ぶ。)を溶湯加圧装置内に設置し、前記成形体に溶融アルミニウム合金を加圧浸透させる方法(いわゆる高圧鋳造法、例えば、特許文献1参照。)を適用することが検討されている。
すなわち、予め嵌め合わせ構造等の機械加工した複数個のプリフォームを組み合わせたものに溶融アルミニウム合金を加圧浸透させる方法が提案されている。
本発明では、アルミニウム合金中にSiC粉末が複合された金属−セラミックス複合材料の製造方法であって、SiC粉末を成形して複数個のプリフォームを得る工程と、前記複数個のプリフォームの接合面同士を有機けい素化合物を介在させて接着する工程と、前記接合面同士が接着した複数個のプリフォームを加熱する工程と、前記接合面同士が接着した複数個のプリフォームを鋳型内に載置する工程と、前記鋳型内に溶融アルミニウム合金を注いで加圧しながら凝固させる工程と、を含むことを特徴とする金属−セラミックス複合材料の製造方法を提案している。
また、強化材としてのSiC粉末は、粒子状およびウイスカー状、および、繊維状のものが目的に応じて用いられる。
また、SiC粉末の含有率が80体積%より大きいと、プリフォームの作製が困難となり複合材料の作成ができなくなるため好ましくない。
ここで、プリフォームにおけるSiC粉末の充填率としては、上記した理由により、40〜80体積%となることが好ましい。
また、プリフォームの接合面を予め嵌め合わせ構造等の機械加工を施しても良い。
より具体的には、成形により得た複数個のプリフォームの接合面に有機けい素を塗布し、接合面同士を有機けい素化合物を介在させて接着して大型のプリフォームを組み上げる。
このようにして得られた金属−セラミックス複合材料は、大型で複雑な形状が可能な金属−セラミックス複合材料となる。
(1)複合材料の作製
市販のSiC粉末(信濃電気製錬社製、平均粒径10μm)100重量部に、バインダーとしてコロイダルシリカ5重量部を添加し、これをプレスして50×50×100mmでSiC粉末の充填率が50体積%のプリフォームを2個(プリフォーム1とプリフォーム2)作製した。同様にして、大きさ50×100×150mmのプリフォーム3を1個作製した。次に、これら3個のプリフォームの各接合面に有機けい素(三洋化成社製)を塗布し、プリフォームの接合面同士を有機けい素を介在させて接着させて図1のように組み上げて大型プリフォームを得た。(図1中の4は、前記3個のプリフォームの接合面同士を有機けい素化合物を介在させて接着させた箇所で、後述の溶融アルミニウム合金を加圧浸透させた後にはアルミニウム合金接合層からなる接合箇所となる箇所である。)
このようにして得られた大型プリフォームを700℃で加熱した後に、高圧鋳造法による鋳型内に載置した。次に、750℃で溶融させた溶融アルミニウム合金(JIS AC3A)を30MPaの圧力で加圧しながら鋳型内に注ぎ、前記リフォーム内の空隙に溶融アルミニウム合金を浸透させて、複合材料化させ、冷却した。次に、複合材料の周囲に付着した余分なアルミニウム合金の部分を加工により除去し、本発明に係わる大型の金属−セラミックス複合材料を作製した。
得られた大型の複合材料の接合箇所を観察したところ、各接合箇所の接合面のずれは認められなかった。また、アルミニウム合金からなる接合層は均一な厚みであった。
比較のために比較例では、プリフォームの接合面同士を有機けい素を介在させないで、プリフォームを単に組み上げた以外は実施例と同様な方法及び手段で複合材料を作製、評価した。その結果、各接合箇所において接合面にずれやアルミニウム合金からなる接合層の厚みのバラツキが認められた。
2;プリフォーム2
3;プリフォーム3
4;有機けい素化合物を介在させて接着させた箇所
Claims (1)
- アルミニウム合金中にSiC粉末が複合された金属−セラミックス複合材料の製造方法であって、SiC粉末を成形して複数個のプリフォームを得る工程と、前記複数個のプリフォームの接合面同士を有機けい素化合物を介在させて接着する工程と、前記接合面同士が接着した複数個のプリフォームを加熱する工程と、前記接合面同士が接着した複数個のプリフォームを鋳型内に載置する工程と、前記鋳型内に溶融アルミニウム合金を注いで加圧しながら凝固させる工程と、を含むことを特徴とする金属−セラミックス複合材料の製造方法。
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JP2006131143A JP2007302931A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | 金属−セラミックス複合材料の製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008050647A (ja) * | 2006-08-24 | 2008-03-06 | Taiheiyo Cement Corp | Al−SiC複合材料接合体及びその製造方法 |
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JPH08177609A (ja) * | 1994-12-27 | 1996-07-12 | Suzuki Motor Corp | 内燃機関のシリンダおよびその製造方法 |
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2006
- 2006-05-10 JP JP2006131143A patent/JP2007302931A/ja active Pending
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