JP2007302533A - 燃料改質装置、燃料電池システム及びcoの除去方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】貴金属触媒を用いることなく、高いCO除去性能を有する燃料改質装置及びCOの除去方法を提供する。
【解決手段】燃料改質装置10Aは、燃料電池用の炭化水素系の原燃料11を改質ガス12に改質する改質触媒装置13と、前記改質触媒装置13で発生したCOを変成するCO変成装置14と、残留するCOをCO除去触媒15により除去して燃料ガス16とするCO除去装置17とからなる燃料改質装置において、前記CO除去触媒15が、Cu/CeO2触媒にCu/Al2O3触媒を含んでなるものである。ここで、前記CO除去触媒15は、前段に前記Cu/Al2O3触媒を配置すると共に、後段に前記Cu/CeO2触媒を配置してなるものである。
【選択図】 図1
【解決手段】燃料改質装置10Aは、燃料電池用の炭化水素系の原燃料11を改質ガス12に改質する改質触媒装置13と、前記改質触媒装置13で発生したCOを変成するCO変成装置14と、残留するCOをCO除去触媒15により除去して燃料ガス16とするCO除去装置17とからなる燃料改質装置において、前記CO除去触媒15が、Cu/CeO2触媒にCu/Al2O3触媒を含んでなるものである。ここで、前記CO除去触媒15は、前段に前記Cu/Al2O3触媒を配置すると共に、後段に前記Cu/CeO2触媒を配置してなるものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、CO除去性能が向上する燃料改質装置、燃料電池システム及びCOの除去方法に関する。
近年、固体高分子型燃料電池(PEFC)は低公害であり、さらに熱効率が高いため自動車用電源や分散電源等の幅広い分野での動力源としての適用が期待されている。
この燃料電池システムは、炭化水素系燃料(都市ガス、メタン、プロバン、灯油、ジメチルエーテル等)を改質器によって改質することによりH2を製造する。しかし改質器によって改質される改質ガス中には、H2のほかにCOおよびCO2をも含んでおり、COによって燃料電池の電極触媒は被毒される。そのため、CO変成装置ではCO変成触媒によりCOシフト反応が行われ、CO除去装置ではCO除去触媒によりCOの酸化反応が行われることにより、得られるガス中に含まれる一酸化炭素(CO)の濃度を低減する方法がとられている。
この燃料電池システムは、炭化水素系燃料(都市ガス、メタン、プロバン、灯油、ジメチルエーテル等)を改質器によって改質することによりH2を製造する。しかし改質器によって改質される改質ガス中には、H2のほかにCOおよびCO2をも含んでおり、COによって燃料電池の電極触媒は被毒される。そのため、CO変成装置ではCO変成触媒によりCOシフト反応が行われ、CO除去装置ではCO除去触媒によりCOの酸化反応が行われることにより、得られるガス中に含まれる一酸化炭素(CO)の濃度を低減する方法がとられている。
PEFC用のCO除去触媒は出口CO濃度を10ppm以下にする必要があるため、CO除去触媒には、高い選択性と反応性が要求されている。
従来では、CO除去触媒としては、Pt/Al2O3触媒やRu/Al2O3触媒等の貴金属触媒が用いられていたが、Pt/Al2O3触媒やRu/Al2O3触媒等の貴金属触媒は高価であるためコストが高くなる。
また低コストの卑金属触媒ではCO濃度を十分低くするほどの高い選択性と反応性を有していないため、CO除去触媒として用いることが困難である。
一方、卑金属触媒の中でもCu/CeO2系触媒が高い活性を示すことが報告されている(非特許文献1)。
従来では、CO除去触媒としては、Pt/Al2O3触媒やRu/Al2O3触媒等の貴金属触媒が用いられていたが、Pt/Al2O3触媒やRu/Al2O3触媒等の貴金属触媒は高価であるためコストが高くなる。
また低コストの卑金属触媒ではCO濃度を十分低くするほどの高い選択性と反応性を有していないため、CO除去触媒として用いることが困難である。
一方、卑金属触媒の中でもCu/CeO2系触媒が高い活性を示すことが報告されている(非特許文献1)。
P.Rantnasamy, et al,J.Catal.,221(2004)P455−465
しかしながら、Cu/CeO2系触媒を用いても、従来から用いられている貴金属触媒を凌駕するほどのCO除去性能は有していない、という問題がある。
本発明は、前記問題に鑑み、貴金属触媒を用いることなく、高いCO除去性能を有する燃料改質装置、燃料電池システム及びCOの除去方法を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、燃料電池用の炭化水素系の原燃料を改質ガスに改質する改質触媒装置と、前記改質触媒装置で発生したCOを変成するCO変成装置と、残留するCOをCO除去触媒により除去して燃料ガスとするCO除去装置とからなる燃料改質装置において、前記CO除去触媒が、Cu/CeO2触媒に、Cu/Al2O3触媒又はCuぺロブスカイト触媒を含んでなるものであることを特徴とする燃料改質装置にある。
第2の発明は、第1の発明において、前記CO除去触媒が、前段に前記Cu/Al2O3触媒を配置し、後段に前記Cu/CeO2触媒を配置してなるものであることを特徴とする燃料改質装置にある。
第3の発明は、第1の発明において、前記CO除去触媒が、前記Cu/CeO2触媒と前記Cuぺロブスカイト触媒とを混合してなるものであることを特徴とする燃料改質装置
にある。
にある。
第4の発明は、第1の発明において、前記CO除去触媒が、前記Cu/CeO2触媒と前記Cuぺロブスカイト触媒とを前段と後段とに分けて配置してなるものであることを特徴とする燃料改質装置にある。
第5の発明は、第2の発明において、前記Cu/Al2O3触媒の触媒温度が120℃〜140℃の範囲であると共に、前記Cu/CeO2触媒の触媒温度が140℃〜160℃の範囲であることを特徴とする燃料改質装置にある。
第6の発明は、第1、第3又は第4の発明のいずれか1つにおいて、前記Cuぺロブスカイト触媒が、LaMn0.8Cu0.2O3触媒であることを特徴とする燃料改質装置にある。
第7の発明は、第2又は第5の発明において、前記Cu/Al2O3触媒に供給するO2を含むガスのO2に対するCOの比が0.5であると共に、前記Cu/CeO2触媒に供給するO2を含むガスのO2に対するCOの比が3.0であることを特徴とする燃料改質装置にある。
第8の発明は、第1乃至第7の発明のいずれか1つにおいて、前記CO除去触媒の触媒層の温度を測定する温度測定部と、前記CO除去装置の触媒層に空気を供給する空気供給部と、前記CO除去装置の出口のCO濃度を計測するCO計測部とを有することを特徴とする燃料改質装置にある。
第9の発明は、第1乃至第8の発明のいずれか一つの燃料改質装置と、CO除去されたガスを用いて発電する燃料電池とからなることを特徴とする燃料電池システムにある。
第10の発明は、改質ガスに残留するCOの除去を行うに際し、Cu/CeO2触媒にCu/Al2O3触媒又はCuぺロブスカイト触媒を含んでなるCO除去触媒を用いて、改質ガスに残留するCOの除去を行うことを特徴とするCOの除去方法にある。
第11の発明は、第10の発明において、改質ガスに残留するCOの除去を行うに際し、前段側で前記Cu/Al2O3触媒を用いて改質ガスに残留するCOの除去を行うと共に、後段側で前記Cu/CeO2触媒を用いて更にCOの除去を行うことを特徴とするCOの除去方法にある。
第12の発明は、第10の発明において、改質ガスに残留するCOの除去を行うに際し、前記Cu/CeO2触媒と前記Cuぺロブスカイト触媒を混合してなる前記CO除去触媒を用いて、改質ガスに残留するCOの除去を行うことを特徴とするCOの除去方法にある。
第13の発明は、第10の発明において、改質ガスに残留するCOの除去を行うに際し、前段側で前記Cu/CeO2触媒を用いて改質ガスに残留するCOの除去を行うと共に、後段側で前記Cuぺロブスカイト触媒を用いて更にCOの除去を行うことを特徴とするCOの除去方法にある。
第14の発明は、第10乃至第13の発明のいずれか1つにおいて、前記CO除去装置の出口のCO濃度を計測し、出口のCO濃度が高い時には、前記CO除去触媒に空気を供給して、改質ガスに残留するCOの除去を行うことを特徴とするCOの除去方法にある。
第15の発明は、第10乃至第13の発明のいずれか1つにおいて、前記CO除去触媒の触媒層の温度を測定し、触媒層の温度が低い時には、前記CO除去触媒に空気を供給して、改質ガスに残留するCOの除去を行うことを特徴とするCOの除去方法にある。
本発明によれば、前記CO除去触媒として、Cu/CeO2触媒にCu/Al2O3触媒又はCuぺロブスカイト触媒を含んでなる触媒を用いることにより、高いCO除去性能を有するので、従来のような貴金属触媒を用いることなくCOを選択酸化してCOを除去することができる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1の実施形態]
本発明による第1の実施形態に係る燃料改質装置について、図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る燃料改質装置の構成を示す概念図である。また、図1中、左側が原燃料11の入口側であり、右側が燃料ガスの出口側である。
図1に示すように、本実施例に係る燃料改質装置10Aは、燃料電池用の炭化水素系の原燃料11を改質ガス12に改質する改質触媒装置13と、前記改質触媒装置13で発生したCOを変成するCO変成装置14と、残留するCOをCO除去触媒15により除去して燃料ガス16とするCO除去装置17とからなる燃料改質装置において、CO除去装置17で用いる前記CO除去触媒15が、Cu/CeO2触媒にCu/Al2O3触媒を含んでなるものである。
ここで、本実施形態では、前記CO除去触媒15は、前段に前記Cu/Al2O3触媒を配置すると共に、後段に前記Cu/CeO2触媒を配置してなるものである。
本発明による第1の実施形態に係る燃料改質装置について、図1を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る燃料改質装置の構成を示す概念図である。また、図1中、左側が原燃料11の入口側であり、右側が燃料ガスの出口側である。
図1に示すように、本実施例に係る燃料改質装置10Aは、燃料電池用の炭化水素系の原燃料11を改質ガス12に改質する改質触媒装置13と、前記改質触媒装置13で発生したCOを変成するCO変成装置14と、残留するCOをCO除去触媒15により除去して燃料ガス16とするCO除去装置17とからなる燃料改質装置において、CO除去装置17で用いる前記CO除去触媒15が、Cu/CeO2触媒にCu/Al2O3触媒を含んでなるものである。
ここで、本実施形態では、前記CO除去触媒15は、前段に前記Cu/Al2O3触媒を配置すると共に、後段に前記Cu/CeO2触媒を配置してなるものである。
前記Cu/Al2O3触媒は低温活性の高い触媒であり、前記Cu/CeO2触媒は高温活性の高い触媒である。よって、前記Cu/Al2O3触媒の触媒温度は例えば120℃〜140℃の範囲であることが好ましい。そして、前記Cu/CeO2触媒の触媒温度は例えば140℃〜160℃の範囲であることが好ましい。
また、図2は、CO除去触媒15として前段側に配置した前記Cu/Al2O3触媒と、後段側に配置した前記Cu/CeO2触媒とに導入する空気(O2)と触媒層の温度との関係を示す図である。
図2に示すように、前記Cu/Al2O3触媒の上流側に第1の空気(O2)20−1を約120℃で導入する。このとき前記Cu/Al2O3触媒の温度は120〜140℃の範囲となる。そして、前記Cu/Al2O3触媒と前記Cu/CeO2触媒の間に第2の空気(O2)20−2を約140℃で導入する。このとき前記Cu/CeO2触媒の温度は140〜160℃の範囲となる。
図2に示すように、前記Cu/Al2O3触媒の上流側に第1の空気(O2)20−1を約120℃で導入する。このとき前記Cu/Al2O3触媒の温度は120〜140℃の範囲となる。そして、前記Cu/Al2O3触媒と前記Cu/CeO2触媒の間に第2の空気(O2)20−2を約140℃で導入する。このとき前記Cu/CeO2触媒の温度は140〜160℃の範囲となる。
よって、前段側で低温活性の高い前記Cu/Al2O3触媒を配置して改質ガスに残留するCOの除去を行うと共に、後段側で高温活性の高い前記Cu/CeO2触媒を配置して更にCOの除去を行うことにより、CO除去性能を高めることができる。この結果、CO除去装置17で用いるCO除去触媒15として実用化の可能性を図ることができる。
また、本実施形態では、前段側の前記Cu/Al2O3触媒の触媒層で暖められた空気をそのまま後段側に配置した前記Cu/CeO2触媒に用いることができる。そのため、後段側では、前記Cu/CeO2触媒の触媒層の温度が140〜160℃の範囲となるために必要な分の第2の空気(O2)20−2を供給するだけで、前記Cu/CeO2触媒が活性するために十分な温度に達することができる。
また、本実施形態においては、図3に示すように、CO除去装置17内の前記Cu/Al2O3触媒の上流側で前記Cu/Al2O3触媒に第1の空気(O2)20−1を供給する第1の空気供給部30−1と、前記Cu/Al2O3触媒と前記Cu/CeO2触媒との間で前記Cu/CeO2触媒に第2の空気(O2)20−2を供給する第2の空気供給部30−2と、前記Cu/Al2O3触媒の触媒層の温度を測定する第1の温度測定部40−1と、前記Cu/CeO2触媒の触媒層の温度を測定する第2の温度測定部40−2と、CO除去装置17の出口側のCO濃度を計測するCO計測部50と、これらを制御する制御装置(CPU)60とを設けるようにしてもよい。
前記第1の温度測定部40−1で前記Cu/Al2O3触媒の触媒層の温度を計測して、前記Cu/Al2O3触媒の活性を維持するため前記Cu/Al2O3触媒の触媒層の温度が120〜140℃の範囲となるように第1の空気供給部30−1より前記Cu/Al2O3触媒の上流側に第1の空気(O2)20−1を供給して、前記Cu/Al2O3触媒の触媒層の温度を制御する。また、前記Cu/Al2O3触媒の劣化に伴い、前記Cu/Al2O3触媒の触媒層の温度が上昇しない時には第1の空気供給部30−1より供給する第1の空気(O2)20−1の供給量を増加して、COの除去効果の低下を防止するようにしている。
また、第2の温度測定部40−2で前記Cu/CeO2触媒の触媒層の温度を計測して、前記Cu/CeO2触媒の活性を維持するため前記Cu/CeO2触媒の触媒層の温度が140〜160℃の範囲となるように第2の空気供給部30−2より前記Cu/Al2O3触媒と前記Cu/CeO2触媒の間に第2の空気(O2)20−2を供給して、前記Cu/CeO2触媒の触媒層の温度を制御する。また、前記Cu/CeO2触媒の劣化に伴い、前記Cu/CeO2触媒の触媒層の温度が上昇しない時には、第2の空気供給部30−2より供給する第2の空気(O2)20−2の供給量を増加して、COの除去効果の低下を防止するようにしている。
また、第2の空気供給部30−2より第2の空気(O2)20−2の供給量を増加しても、前記Cu/CeO2触媒の温度が上昇しないときには、第1の空気供給部30−1及び第2の空気供給部30−2により供給する第1の空気(O2)20−1及び第2の空気(O2)20−2の供給量を最大にして、出口CO濃度の低減化を図るようにすればよい。
また、第2の空気供給部30−2より第2の空気(O2)20−2の供給量を増加しても、前記Cu/CeO2触媒の温度が上昇しないときには、第1の空気供給部30−1及び第2の空気供給部30−2により供給する第1の空気(O2)20−1及び第2の空気(O2)20−2の供給量を最大にして、出口CO濃度の低減化を図るようにすればよい。
また、前記CO計測部50により、燃料改質装置10Aの出口のCO濃度を計測して、第1の空気供給部30−1より前記Cu/Al2O3触媒に供給する第1の空気(O2)20−1の供給量又は第2の空気供給部30−2により供給する第2の空気(O2)20−2の供給量を調整する。
また、第1の空気供給部30−1又は第2の空気供給部30−2により供給する空気(O2)の供給量を調整してもCOが除去されず、燃料ガス16中のCO濃度が所定値より高くなった時には、燃料ガス16の供給を遮断するようにする。
また、第1の空気供給部30−1又は第2の空気供給部30−2により供給する空気(O2)の供給量を調整してもCOが除去されず、燃料ガス16中のCO濃度が所定値より高くなった時には、燃料ガス16の供給を遮断するようにする。
このように、本実施形態では、前記制御装置60によって第1の空気(O2)20−1及び第2の空気(O2)20−2の供給量、触媒温度、燃料ガス中のCO濃度の調整を行うと共に、燃料ガス16中のCO濃度が高い際には前記Cu/Al2O3触媒及び前記Cu/CeO2触媒に供給される空気(O2)の空気量の調整を行い、CO濃度の低減化を図るようにしている。
また、本実施形態においては、CO除去触媒15に配置する触媒を前記Cu/CeO2触媒と前記Cu/Al2O3触媒とを前段と後段とで別々に配置することにより、前記Cu/Al2O3触媒に供給するO2を含むガスである第1の空気(O2)20−1のO2に対するCOの比(O2/CO)と前記Cu/CeO2触媒に供給するO2を含むガスである第2の空気(O2)20−2のO2に対するCOの比(O2/CO)を低減することができ、CO除去効率の向上を図ることができる。
例えば出口CO濃度を10ppm以下にするためには、前記Cu/Al2O3触媒に供給するO2を含むガスである第1の空気(O2)20−1のO2に対するCOの比(O2/CO)と前記Cu/CeO2触媒に供給するO2を含むガスである第2の空気(O2)20−2のO2に対するCOの比(O2/CO)を全体で3.5とする。このとき、前記Cu/Al2O3触媒に供給するO2を含むガスである第1の空気(O2)20−1のO2に対するCOの比(O2/CO)を0.5とし、前記Cu/CeO2触媒に供給するO2を含むガスである第2の空気(O2)20−2のO2に対するCOの比(O2/CO)を3.0とすることが好ましい。
また、前記Cu/Al2O3触媒に供給するO2を含むガスである第1の空気(O2)20−1のO2に対するCOの比(O2/CO)と前記Cu/CeO2触媒に供給するO2を含むガスである第2の空気(O2)20−2のO2に対するCOの比(O2/CO)を全体で4.0としたとき、前記Cu/Al2O3触媒に供給するO2を含むガスである第1の空気(O2)20−1のO2に対するCOの比(O2/CO)を0.5、前記Cu/CeO2触媒に供給するO2を含むガスである第2の空気(O2)20−2のO2に対するCOの比(O2/CO)を3.5としても良い。
また、本実施形態においては、CO除去触媒15として前記Cu/Al2O3触媒と前記Cu/CeO2触媒とを前段と後段とに別々に配置しているが、本発明はこれに限定されるものではなく前記Cu/Al2O3触媒と前記Cu/CeO2触媒とを混合してなる触媒をCO除去触媒15として用いてもよい。
本発明の第1の実施形態による燃料改質装置は、CO除去触媒15として前段側に前記Cu/Al2O3触媒を配置し、後段側に前記Cu/CeO2触媒を配置してなる触媒を用いることにより、CO除去性能を向上させることができるという利点が得られる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態にかかる燃料改質装置について、図4を参照して説明する。
本実施形態にかかる燃料改質装置10Bは、図1に示す第1の実施形態の燃料改質装置の構成と同様であるため、同一部材には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
本発明の第2の実施形態にかかる燃料改質装置について、図4を参照して説明する。
本実施形態にかかる燃料改質装置10Bは、図1に示す第1の実施形態の燃料改質装置の構成と同様であるため、同一部材には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図4は、本実施形態において用いられる前記CO除去触媒の構成を示す概略図である。 図4に示すように、本実施形態では前記CO除去触媒15が前記Cu/CeO2触媒とCuぺロブスカイト触媒として前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒とを混合してなる触媒である。また、本実施形態では前記Cu/CeO2触媒と前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒とを1対1で混合している。
前記Cu/CeO2触媒の反応は発熱反応であり、この発熱反応により生じた熱を直接前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒で用いることができるため、前記CO除去触媒15の反応性を向上させることができる。
また、例えば前記Cu/CeO2触媒は150℃程度で最も活性温度が高く、前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒は200℃程度で最も活性温度が高い。よって、これら前記Cu/CeO2触媒と前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒とを混合してなる触媒を用いることにより、CO除去温度範囲を拡大することができる。
また、図5は、前記Cu/CeO2触媒と前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒とを1対1で混合してなる触媒と、前記Cu/CeO2触媒のみの触媒との温度(℃)及びCOの転化率(%)との関係を示す。
図5より、前記Cu/CeO2触媒と前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒とを1対1で混合した触媒は、125℃前後から200℃前後の範囲でCOの転化率(%)が80%以上であった。また、150℃前後でCOの転化率(%)が最も高く95%前後であった。
一方、前記10wt%Cu/CeO2触媒のみの触媒では、150℃前後でCOの転化率(%)が最も高くても80%前後であった。
図5より、前記Cu/CeO2触媒と前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒とを1対1で混合した触媒は、125℃前後から200℃前後の範囲でCOの転化率(%)が80%以上であった。また、150℃前後でCOの転化率(%)が最も高く95%前後であった。
一方、前記10wt%Cu/CeO2触媒のみの触媒では、150℃前後でCOの転化率(%)が最も高くても80%前後であった。
よって、前記Cu/CeO2触媒と前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒とを1対1で混合した触媒のほうが、前記10wt%Cu/CeO2触媒のみの触媒よりも転化率(%)が高く、広い温度範囲で触媒の活性が向上し、CO除去性能を高めることができる。
また、前記Cu/CeO2触媒と前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒とを混合することにより第1の実施形態のように前記Cu/Al2O3触媒を別途設ける必要がないので前記CO除去触媒15のコンパクト化を図ることができる。
また、前記CO除去触媒15に用いられる前記Cu/CeO2触媒と前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒との混合比は1対1であることが好ましい。
また、本実施形態においては、前記Cu/CeO2触媒と前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒とを1対1で混合してなる触媒に供給するO2を含むガスである空気(O2)のO2に対するCOの比(O2/CO)は1.5とすることが好ましい。
本発明の第2の実施形態による燃料改質装置10Bは、CO除去触媒15として前記Cu/CeO2触媒と前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒とを混合してなる触媒を用いることにより、CO除去性能を向上させ、前記CO除去触媒15のコンパクト化を図ることができると共に、CO除去温度範囲を拡大させることができるという利点が得られる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態にかかる燃料改質装置について、図6、7を参照して説明する。本実施形態にかかる燃料改質装置10C−1、10C−2は、図1に示す第1の実施形態の燃料改質装置の構成と同様であるため、同一部材には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
本発明の第3の実施形態にかかる燃料改質装置について、図6、7を参照して説明する。本実施形態にかかる燃料改質装置10C−1、10C−2は、図1に示す第1の実施形態の燃料改質装置の構成と同様であるため、同一部材には同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図6、7は、本実施形態における前記CO除去触媒の構成を示す概略図である。
図6に示すように、本実施形態では前記CO除去触媒15が前記Cu/CeO2触媒を前段側に配置し、前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒を後段側に配置してなる触媒である。
また、図7は、図6の前記CO除去触媒15として用いる触媒を逆に配置したものであり、前記CO除去触媒15が前段側に前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒を配置し、後段側に前記Cu/CeO2触媒を配置してなる触媒である。
図6に示すように、本実施形態では前記CO除去触媒15が前記Cu/CeO2触媒を前段側に配置し、前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒を後段側に配置してなる触媒である。
また、図7は、図6の前記CO除去触媒15として用いる触媒を逆に配置したものであり、前記CO除去触媒15が前段側に前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒を配置し、後段側に前記Cu/CeO2触媒を配置してなる触媒である。
また、前記図5より、図6に示すような前段側に前記Cu/CeO2触媒を配置し、後段側に前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒を配置してなる前記CO除去触媒15は、160℃前後でCoの転化率(%)が90%程度あり、前記10wt%Cu/CeO2触媒のみの触媒より活性が高かった。
また、図7に示すような前段側に前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒を配置し、後段側に前記Cu/CeO2触媒を配置してなる前記CO除去触媒15は、150℃前後から225℃前後の範囲でCOの転化率(%)が80%以上であった。また、170℃前後でCOの転化率(%)が最も高く90%前後であった。
また、図7に示すような前段側に前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒を配置し、後段側に前記Cu/CeO2触媒を配置してなる前記CO除去触媒15は、150℃前後から225℃前後の範囲でCOの転化率(%)が80%以上であった。また、170℃前後でCOの転化率(%)が最も高く90%前後であった。
よって、前段側に前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒を配置し、後段側に前記Cu/CeO2触媒を配置してなる前記CO除去触媒15は、前記10wt%Cu/CeO2触媒のみの触媒よりもCOの転化率(%)が高く、広い温度範囲で活性が向上し、CO除去性能を高めることができる。
このように、前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒と前記Cu/CeO2触媒とを前段と後段とに別々に配置してなる触媒を用いることにより、前記Cu/CeO2触媒のみの触媒を用いるよりもCO除去反応後の出口CO濃度(ppm)を低減することができる。
また、本実施形態においては、前段側に配置した触媒に供給するO2を含むガスである第1の空気(O2)20−1のO2に対するCOの比(O2/CO)と後段側に配置した触媒に供給するO2を含むガスである第2の空気(O2)20−2のO2に対するCOの比(O2/CO)を全体で1.5とする。このとき、前段側に配置した触媒に供給するO2を含むガスである第1の空気(O2)20−1のO2に対するCOの比(O2/CO)を0.5、後段側に配置した触媒に供給するO2を含むガスである第2の空気(O2)20−2のO2に対するCOの比(O2/CO)を1.0とすることが好ましい。
本発明の第3の実施形態による燃料改質装置は、前記LaMn0.8Cu0.2O3触媒と前記Cu/CeO2触媒とを前段と後段とに別々に配置してなる触媒を用いることにより、CO除去性能を向上させると共に、CO除去温度範囲を拡大させることができるという利点が得られる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の燃料改質装置を用いた燃料電池システムについて、図8を参照して説明する。
図8は、PEFC型燃料電池システムを示す概念図である。燃料改質装置の構成は、本発明の第1の実施形態による燃料改質装置と同様であるため、ここでは説明は省略する。
次に、本発明の燃料改質装置を用いた燃料電池システムについて、図8を参照して説明する。
図8は、PEFC型燃料電池システムを示す概念図である。燃料改質装置の構成は、本発明の第1の実施形態による燃料改質装置と同様であるため、ここでは説明は省略する。
図8に示すように、実施形態に係るPEFC型燃料電池の発電システム(PEFC発電システム)1000は、燃料ガス1001を供給する燃料極1002−1と、空気1003を供給する空気極1002−2と、冷媒1004を供給して作動時の電気化学反応に伴う発生熱を除去する冷却部1002−3とからなる燃料電池1002と、燃料極1002−1に供給する燃料ガス1001を原燃料1005から改質する燃料改質装置1006とを具備してなり、燃料極1002−1に供給した燃料により発電されて、燃料電池1002から直流電力1020を得ている。この発電システム1000は、図示しない制御システムにより、燃料電池の起動、発電、停止及び警報・保護を全自動で行うようにしている。
前記原燃料1005は、燃料改質装置1006にて改質される。ここで、前記原燃料1005の改質は、主として改質器1006−1を構成する燃料改質触媒装置1006−1Aの改質触媒(耐S改質触媒)における水蒸気改質反応によって行われる。即ち、原燃料1005と水蒸気1009とを混合して改質触媒層に流通させ、改質器バーナ1006−1Bを用いて、例えば700〜800℃の温度で水蒸気改質反応を起こさせることにより行われる。改質された改質ガス1007は、CO変成装置1006−2とCO除去装置1006−3とを通過して、燃料ガス1001としている。前記CO除去装置1006−3における前記CO除去触媒としては、前段側に前記Cu/Al2O3触媒を配置すると共に、後段側に前記Cu/CeO2触媒を配置してなる触媒、前記Cu/CeO2触媒と前記Cuぺロブスカイト触媒とを混合してなる触媒、前記Cu/CeO2触媒と前記Cuぺロブスカイト触媒とを前段と後段とに別々に分けて配置してなる触媒等を例示することができる。
また、前記冷媒1004の冷却ラインL1には、例えば水又は空気等を熱交する放熱部1010が設けられており、燃料電池発電における発熱の際に放熱するようにしている。また、本システムでは、前記放熱部1010等のように、前記燃料電池反応に付随して発生する熱を利用して各種の熱源とするようにしている。
図8のシステムにおいて、燃料電池発電の起動時の際には、改質器1006−1を構成する改質器バーナ1006−1Bに原燃料1005を供給して燃料改質触媒装置1006−1Aを昇温させて、水蒸気改質に適した所定の温度条件とした後、原燃料1005を供給して改質ガス1007に改質する。その後、改質ガス1007はCO変成装置1006−2及びCO除去触媒装置1006−3を経て、COが除去された燃料ガス1001とされ、燃料極1002−1に供給され、発電が開始される。前記燃料極1002−1からの排出ガスは、未反応ガスを利用するために、改質器バーナ1006−1Bに送られここで燃焼される。
また、図8のシステムにおいて、CO除去装置1006−3に空気を供給する空気供給部1006−4、CO除去装置1006−3内のCO除去触媒の温度を測定する温度測定部1006−5、燃料改質装置1006の出口のCO濃度を計測するCO計測部1006−6とが設けられている。これにより燃料ガス1001中のCO濃度が燃料電池1002に影響のないよう範囲とし、安定して燃料ガス1001として燃料電池1002に供給するようにしている。
本PEFC型燃料電池の発電システムは、CO除去装置1006−3に前記CO除去触媒として、前段側に前記Cu/CeO2触媒を配置すると共に、後段側に前記Cu/Al2O3触媒を配置してなる触媒、前記Cu/CeO2触媒と前記Cuぺロブスカイト触媒とを混合してなる触媒、前記Cu/CeO2触媒と前記Cuぺロブスカイト触媒とを前段と後段とに分けて配置してなる触媒等を用いるため、CO除去性能を向上させることが可能となり、CO除去性能が向上された安定且つ信頼性の高い燃料電池システムを提供することができる。
以下、本発明の効果を示す実施例について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[触媒の調製方法]
まず、本実施例において用いられる10wt%Cu/Al2O3である触媒1及び10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2の調整方法について説明する。
その後、前記触媒1及び触媒2を組み合わせた実施例の評価結果について説明する。
まず、本実施例において用いられる10wt%Cu/Al2O3である触媒1及び10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2の調整方法について説明する。
その後、前記触媒1及び触媒2を組み合わせた実施例の評価結果について説明する。
[10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1の調製]
最初に10wt%Cu/Al2O3触媒1の調製方法について説明する。
Al2O3担体100gにCu担持量が10wt%となるように硝酸銅水溶液を調製し、ホットプレート上で蒸発乾固させた。その後、500℃で焼成しCuを担持させ、10wt%Cu/Al2O3である触媒1を得た。
最初に10wt%Cu/Al2O3触媒1の調製方法について説明する。
Al2O3担体100gにCu担持量が10wt%となるように硝酸銅水溶液を調製し、ホットプレート上で蒸発乾固させた。その後、500℃で焼成しCuを担持させ、10wt%Cu/Al2O3である触媒1を得た。
[10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2の調製]
また、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2の調製方法について説明する。
Cu/CeO2担体100gにCu担持量が10wt%となるように硝酸銅水溶液を調製し、ホットプレート上で蒸発乾固させた。その後、500℃で焼成しCuを担持させ、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2を得た。
また、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2の調製方法について説明する。
Cu/CeO2担体100gにCu担持量が10wt%となるように硝酸銅水溶液を調製し、ホットプレート上で蒸発乾固させた。その後、500℃で焼成しCuを担持させ、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2を得た。
以上、前記のようにして調整した10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1と、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2との触媒成分をまとめた結果について下記表1に示す。
[実施例1−1〜1−12及び比較例1−1、1−2における触媒の効果の検証]
次に、本実施例における10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1と10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とを1対1の割合で配置した実施例1−1〜1−12、10wt%Cu/Al2O3触媒のみである触媒1を用いた比較例1−1及び10wt%Cu/CeO2触媒のみである触媒2を用いた比較例1−2の触媒性能について検証する。
次に、本実施例における10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1と10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とを1対1の割合で配置した実施例1−1〜1−12、10wt%Cu/Al2O3触媒のみである触媒1を用いた比較例1−1及び10wt%Cu/CeO2触媒のみである触媒2を用いた比較例1−2の触媒性能について検証する。
[実施例1−1〜1−12及び比較例1−1、1−2の反応条件]
実施例1での検証に用いた反応条件として、圧力、GHSV(Gas Hourly Space Velocity)(h-1)、反応ガス組成(vol%−DRY)を下記表2に示す。
実施例1での検証に用いた反応条件として、圧力、GHSV(Gas Hourly Space Velocity)(h-1)、反応ガス組成(vol%−DRY)を下記表2に示す。
また、本実施例における10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1と10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とを別々に配置した実施例1−1〜1−12、10wt%Cu/Al2O3触媒のみである触媒1を用いた比較例1−1及び10wt%Cu/CeO2触媒のみである触媒2を用いた比較例1−2において、10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1と10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2に供給するO2を含むガスのO2に対するCOの比(O2/CO比)と温度は、以下に示す出口CO濃度の結果と併せて下記表3に示す。
尚、実施例1−1〜1−12及び比較例1−1、1−2では、10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1と10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とをそれぞれ10ccづつ用いた。
尚、実施例1−1〜1−12及び比較例1−1、1−2では、10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1と10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とをそれぞれ10ccづつ用いた。
[実施例1−1〜1−12及び比較例1−1、1−2における触媒性能]
実施例1−1〜1−12及び比較例1−1、1−2での触媒性能として、前記表2に示す条件で出口CO濃度(ppm)を測定して、触媒のCO除去性能を評価した。
尚、以下の実施例2、3においても同様に、出口CO濃度(ppm)を測定して、触媒のCO除去性能を評価した。
実施例1−1〜1−12及び比較例1−1、1−2での触媒性能として、前記表2に示す条件で出口CO濃度(ppm)を測定して、触媒のCO除去性能を評価した。
尚、以下の実施例2、3においても同様に、出口CO濃度(ppm)を測定して、触媒のCO除去性能を評価した。
10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1と10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とを別々に配置した実施例1−1〜1−12、10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1のみを用いた比較例1−1、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2のみを用いた比較例1−2における触媒性能として、出口CO濃度(ppm)を下記表3に示す。
表3より、出口CO濃度(ppm)は、10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1のみを用いた比較例1−1と、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2のみを用いた比較例1−2では、出口CO濃度(ppm)がそれぞれ660ppm、646ppmと高かった。
一方、10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1と10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とを別々に配置した実施例1−1〜1−12では、出口CO濃度(ppm)は比較例1−1、1−2に比べて低かった。
特に、実施例1−7〜1−10では、出口CO濃度が10ppm以下と非常に低い値であった。
一方、10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1と10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とを別々に配置した実施例1−1〜1−12では、出口CO濃度(ppm)は比較例1−1、1−2に比べて低かった。
特に、実施例1−7〜1−10では、出口CO濃度が10ppm以下と非常に低い値であった。
よって、10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1と10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とを別々に配置してなる触媒を用いることにより、出口CO濃度(ppm)を非常に低くすることができることが確認できた。
また、実施例1−7〜1−10では、出口CO濃度が10ppm以下と低かったことから、10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1と10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2に供給するO2を含むガスのO2に対するCOの比(O2/CO比)が0.5対3.0であることが好ましいことが確認された。
または、10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1と10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2に供給するガスのO2に対するCOの比(O2/CO比)が0.5対3.5であることが好ましいことが確認された。
または、10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1と10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2に供給するガスのO2に対するCOの比(O2/CO比)が0.5対3.5であることが好ましいことが確認された。
また、10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1と10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とを別々に配置した実施例1−9〜1−12では、前段側の触媒1の温度が高いほど出口CO濃度(ppm)が高くなる傾向にあり、触媒1の温度が150℃の時の実施例1−11では出口CO濃度が18ppmであった。よって、触媒1の温度は120〜140℃の範囲であることが好ましいことが確認された。
本実施例によれば、10wt%Cu/Al2O3触媒である触媒1と10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とを別々に配置してなる触媒を用いることにより、より高効率でCOを除去できるため、出口CO濃度(ppm)を非常に低くすることができる燃料質装置とすることができる。
[LaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3の調製]
まず、本実施例において用いられるCuぺロブスカイト触媒としてLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3の調整方法について説明する。
その後、前記触媒2及び触媒3を組み合わせた実施例の評価結果について説明する。
まず、本実施例において用いられるCuぺロブスカイト触媒としてLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3の調整方法について説明する。
その後、前記触媒2及び触媒3を組み合わせた実施例の評価結果について説明する。
硝酸ランタン、硝酸マンガン、硝酸銅粉末をLaとMnとCuとのそれぞれの比率が、1対0.8対0.2となるように調整し、焼成後にLaMn0.8Cu0.2O3触媒が100g生成するように秤量した。そして各金属硝酸塩粉末を混合した後、蒸留水を100g加えて、得られた溶液をホットプレート上で蒸発乾固し、アルミナ乳鉢で粉砕した。その後、1000℃にて焼成し、再度粉砕してLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3を得た。LaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3の触媒成分を前記表1に示す。
[実施例2−1〜2−3及び比較例2−1〜2−4における触媒の効果検証]
次に、以下の実施例2−1〜2−3及び比較例2−1〜2−4について検証する。
実施例2−1は、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを混合したものである。実施例2−2は、前段側に10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2を配置すると共に、後段側にLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3を配置したものである。実施例2−3は、前段側にLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3を配置すると共に、後段側に10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2を配置したものである。
また、比較例2−1は、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2のみを配置したものであり、比較例2−2は、LaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3のみを配置したものである。
また、比較例2−3は、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを2対8の割合で混合したものである。比較例2−4は、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを8対2の比率で混合したものである。
次に、以下の実施例2−1〜2−3及び比較例2−1〜2−4について検証する。
実施例2−1は、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを混合したものである。実施例2−2は、前段側に10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2を配置すると共に、後段側にLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3を配置したものである。実施例2−3は、前段側にLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3を配置すると共に、後段側に10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2を配置したものである。
また、比較例2−1は、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2のみを配置したものであり、比較例2−2は、LaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3のみを配置したものである。
また、比較例2−3は、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを2対8の割合で混合したものである。比較例2−4は、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを8対2の比率で混合したものである。
前記のように触媒を配置した実施例2−1〜2−3、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2のみを配置した比較例2−1、LaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3のみを配置した比較例2−2、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを2対8の割合で混合した比較例2−3、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを8対2の割合で混合した比較例2−4で用いた触媒の配置について、下記表4に示す。
尚、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを混合する実施例2−1では、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とをそれぞれ5ccづつ用いて、全体で10ccとなるようにした。
また、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを別々に配置する実施例2−2、2−3では、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とをそれぞれ10ccづつ用いた。
また、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2のみである比較例2−1とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3のみである比較例2−2では、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とをそれぞれ10cc用いた。
また、比較例2−3では、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2を2ccとし、LaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3を8cc用いて混合し、全体で10ccとなるようにした。比較例2−4では、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2を8ccとし、LaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3を2cc用いて混合し、全体で10ccとなるようにした。
また、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを別々に配置する実施例2−2、2−3では、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とをそれぞれ10ccづつ用いた。
また、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2のみである比較例2−1とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3のみである比較例2−2では、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とをそれぞれ10cc用いた。
また、比較例2−3では、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2を2ccとし、LaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3を8cc用いて混合し、全体で10ccとなるようにした。比較例2−4では、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2を8ccとし、LaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3を2cc用いて混合し、全体で10ccとなるようにした。
[実施例2−1〜2−3及び比較例2−1〜2−4の反応条件]
実施例2での検証に用いた反応条件として、圧力、GHSV(Gas Hourly Space Velocity)(h-1)、触媒量、O2/CO比、反応ガス組成(vol%‐DRY)を下記表5に示す。
実施例2での検証に用いた反応条件として、圧力、GHSV(Gas Hourly Space Velocity)(h-1)、触媒量、O2/CO比、反応ガス組成(vol%‐DRY)を下記表5に示す。
また、前記のように10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを混合した触媒を用いた実施例2−1、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを別々に配置した触媒を用いた実施例2−2及び2−3、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2のみを配置した比較例2−1、LaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3のみを配置した比較例2−2、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを2対8の割合で混合した比較例2−3、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを8対2の割合で混合した比較例2−4において、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3に供給するO2を含むガスのO2に対するCOの比(O2/CO比)と温度は、以下に示す出口CO濃度の結果と併せて下記表6に示す。
[実施例2−1〜2−3及び比較例2−1〜2−4における触媒性能]
実施例2での触媒性能については、前記表5に示す条件で出口CO濃度(ppm)を測定して、触媒のCO除去性能を評価した。
前記実施例2−1〜2−3及び前記比較例2−1〜2−4における触媒性能として、出口CO濃度(ppm)を下記表6に示す。
実施例2での触媒性能については、前記表5に示す条件で出口CO濃度(ppm)を測定して、触媒のCO除去性能を評価した。
前記実施例2−1〜2−3及び前記比較例2−1〜2−4における触媒性能として、出口CO濃度(ppm)を下記表6に示す。
表6より、出口CO濃度(ppm)は、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2のみを配置した比較例2−1と、LaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3のみを配置した比較例2−2では、出口CO濃度はそれぞれ646ppm、644ppmと高かった。
一方、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを混合した触媒を用いた実施例2−1では、出口CO濃度(ppm)は比較例2−1、2−2に比べて低い値であった。
また、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを別々に配置した触媒を用いた実施例2−2、2−3では、出口CO濃度(ppm)は比較例2−1、2−2に比べて低い値であった。
また、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを2対8の割合で混合した比較例2−3、Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを、8対2の割合で混合した比較例2−4では、出口CO濃度(ppm)がそれぞれ750ppm、650ppmと高かった。
一方、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを混合した触媒を用いた実施例2−1では、出口CO濃度(ppm)は比較例2−1、2−2に比べて低い値であった。
また、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを別々に配置した触媒を用いた実施例2−2、2−3では、出口CO濃度(ppm)は比較例2−1、2−2に比べて低い値であった。
また、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを2対8の割合で混合した比較例2−3、Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを、8対2の割合で混合した比較例2−4では、出口CO濃度(ppm)がそれぞれ750ppm、650ppmと高かった。
よって、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを別々に配置した触媒を用いることにより、出口CO濃度(ppm)を低減できることが確認された。
また、図9は、実施例2−1、比較例2−1〜2−4における触媒層平均温度(℃)と出口CO濃度(ppm)との関係について示す。
図9より、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを混合した触媒を用いた実施例2−1は、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2のみを配置した比較例2−1とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3のみを配置した比較例2−2とに比べて出口CO濃度(ppm)が低減されると共に、CO除去温度範囲が拡大した。
図9より、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを混合した触媒を用いた実施例2−1は、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2のみを配置した比較例2−1とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3のみを配置した比較例2−2とに比べて出口CO濃度(ppm)が低減されると共に、CO除去温度範囲が拡大した。
また、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを2対8の割合で混合した比較例2−3と10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを8対2の割合で混合した比較例2−4とにおいても、比較例2−1及び2−2に比べてCO除去温度範囲が拡大した。
よって、実施例2−1のように、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを1対1で混合することにより、CO除去触媒の活性が向上すると共に、CO除去温度範囲が拡大することが確認できた。
本実施例によれば、10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを1対1で混合してなる触媒、又は10wt%Cu/CeO2触媒である触媒2とLaMn0.8Cu0.2O3触媒である触媒3とを前段と後段と分けて別々に配置してなる触媒を用いることによって、より高効率でCOを除去できるため、出口CO濃度(ppm)を非常に低くすることができる燃料質装置とすることができる。
以上のように、本発明に係る燃料質装置は、前記CO除去触媒として、貴金属触媒を用いることなく、Cu/CeO2触媒にCu/Al2O3触媒又はCuぺロブスカイト触媒を含んでなる触媒を用いることにより、高いCO除去性能を有することができるので、燃料質装置のCO除去触媒に用いるのに適している。
10A、10B、10C−1、10C−2 燃料改質装置
11 原燃料
12 改質ガス
13 改質触媒装置
14 CO変成装置
15 CO除去触媒
16 燃料ガス
17 CO除去装置
20−1 第1の空気(O2)
20−2 第2の空気(O2)
30−1 第1の空気供給部
30−2 第2の空気供給部
40−1 第1の温度測定部
40−2 第2の温度測定部
50 CO計測部
60 制御装置(CPU)
11 原燃料
12 改質ガス
13 改質触媒装置
14 CO変成装置
15 CO除去触媒
16 燃料ガス
17 CO除去装置
20−1 第1の空気(O2)
20−2 第2の空気(O2)
30−1 第1の空気供給部
30−2 第2の空気供給部
40−1 第1の温度測定部
40−2 第2の温度測定部
50 CO計測部
60 制御装置(CPU)
Claims (15)
- 燃料電池用の炭化水素系の原燃料を改質ガスに改質する改質触媒装置と、
前記改質触媒装置で発生したCOを変成するCO変成装置と、
残留するCOをCO除去触媒により除去して燃料ガスとするCO除去装置とからなる燃料改質装置において、
前記CO除去触媒が、Cu/CeO2触媒に、Cu/Al2O3触媒又はCuぺロブスカイト触媒を含んでなるものであることを特徴とする燃料改質装置。 - 請求項1において、
前記CO除去触媒が、前段に前記Cu/Al2O3触媒を配置し、後段に前記Cu/CeO2触媒を配置してなるものであることを特徴とする燃料改質装置。 - 請求項1において、
前記CO除去触媒が、前記Cu/CeO2触媒と前記Cuぺロブスカイト触媒とを混合してなるものであることを特徴とする燃料改質装置。 - 請求項1において、
前記CO除去触媒が、前記Cu/CeO2触媒と前記Cuぺロブスカイト触媒とを前段と後段とに分けて配置してなるものであることを特徴とする燃料改質装置。 - 請求項2において、
前記Cu/Al2O3触媒の触媒温度が120℃〜140℃の範囲であると共に、
前記Cu/CeO2触媒の触媒温度が140℃〜160℃の範囲であることを特徴とする燃料改質装置。 - 請求項1、3又は4のいずれか1つにおいて、
前記Cuぺロブスカイト触媒が、LaMn0.8Cu0.2O3触媒であることを特徴とする燃料改質装置。 - 請求項2又は5において、
前記Cu/Al2O3触媒に供給するO2を含むガスのO2に対するCOの比が0.5であると共に、
前記Cu/CeO2触媒に供給するO2を含むガスのO2に対するCOの比が3.0であることを特徴とする燃料改質装置。 - 請求項1乃至7のいずれか1つにおいて、
前記CO除去触媒の触媒層の温度を測定する温度測定部と、
前記CO除去装置の触媒層に空気を供給する空気供給部と、
前記CO除去装置の出口のCO濃度を計測するCO計測部とを有することを特徴とする燃料改質装置。 - 請求項1乃至8のいずれか一つの燃料改質装置と、CO除去されたガスを用いて発電す
る燃料電池とからなることを特徴とする燃料電池システム。 - 改質ガスに残留するCOの除去を行うに際し、
Cu/CeO2触媒にCu/Al2O3触媒又はCuぺロブスカイト触媒を含んでなるCO除去触媒を用いて、改質ガスに残留するCOの除去を行うことを特徴とするCOの除去方法。 - 請求項10において、
改質ガスに残留するCOの除去を行うに際し、
前段側で前記Cu/Al2O3触媒を用いて改質ガスに残留するCOの除去を行うと共に、後段側で前記Cu/CeO2触媒を用いて更にCOの除去を行うことを特徴とするCOの除去方法。 - 請求項10において、
改質ガスに残留するCOの除去を行うに際し、
前記Cu/CeO2触媒と前記Cuぺロブスカイト触媒を混合してなる前記CO除去触媒を用いて、改質ガスに残留するCOの除去を行うことを特徴とするCOの除去方法。 - 請求項10において、
改質ガスに残留するCOの除去を行うに際し、
前段側で前記Cu/CeO2触媒を用いて改質ガスに残留するCOの除去を行うと共に、後段側で前記Cuぺロブスカイト触媒を用いて更にCOの除去を行うことを特徴とするCOの除去方法。 - 請求項10乃至13のいずれか1つにおいて、
前記CO除去装置の出口のCO濃度を計測し、
出口のCO濃度が高い時には、前記CO除去触媒に空気を供給して、改質ガスに残留するCOの除去を行うことを特徴とするCOの除去方法。 - 請求項10乃至13のいずれか1つにおいて、
前記CO除去触媒の触媒層の温度を測定し、
触媒層の温度が低い時には、前記CO除去触媒に空気を供給して、改質ガスに残留するCOの除去を行うことを特徴とするCOの除去方法。
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- 2006-05-12 JP JP2006134348A patent/JP2007302533A/ja active Pending
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