JP2007301712A - 塗装面の研磨方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の塗装面の研磨は、スポンジバフの表面に微粒子コンパウンドを塗布して研磨している為、モーター回転式ポリッシャーの回転による摩擦熱によって、スポンジバフの表面に塗布した微粒子コンパウンドが乾燥してしまい、スポンジバフの表面に、乾燥して硬くなってこびり付いた微粒子コンパウンドが、塗装面に対し、無数のスポンジバフの回転による傷を付けてしまう乾式の研磨方法であった。
【解決手段】塗装面の研磨方法において、ギヤ電動式ポリッシャーを使用し、かつ、水を使用する塗装面研磨方法にした。これによりスポンジパフと塗装面との摩擦熱を抑えなら微粒子コンパウンドの研磨時間を伸ばすことで、スポンジバフの回転による傷を極限まで減少させ、かつ、塗装本来の光沢と撥水を損なわない精度の高い塗装面の仕上げ及び塗装の持続性効果を得ることができる。
【解決手段】塗装面の研磨方法において、ギヤ電動式ポリッシャーを使用し、かつ、水を使用する塗装面研磨方法にした。これによりスポンジパフと塗装面との摩擦熱を抑えなら微粒子コンパウンドの研磨時間を伸ばすことで、スポンジバフの回転による傷を極限まで減少させ、かつ、塗装本来の光沢と撥水を損なわない精度の高い塗装面の仕上げ及び塗装の持続性効果を得ることができる。
Description
本発明は、塗装面にスポンジバフの回転による傷を最小限にする研磨方法に関する。
従来の塗装面の研磨方法は、洗車や、補修塗装中に混入したゴミの除去によって付いた2000番程度の傷を研磨する場合、モーター回転式のポリッシャーにスポンジバフを取り付け、スポンジバフの表面に微粒子コンパウンドを塗布し、塗装面を研磨する乾式の研磨方法であった(例えば、特許文献1参照。)。
また、塗装面の研磨は、洗車によって付いた傷や、補修塗装中に混入した、ゴミやブツの除去によってできた、2000番程度の傷を研磨する場合、モーター回転式のポリッシャーにスポンジバフを取り付け、スポンジバフの表面に微粒子コンパウンドを塗布して研磨している為、ポリッシャーの回転による摩擦熱によって、スポンジバフの表面に塗布した微粒子コンパウンドが乾燥してしまい、スポンジバフに乾燥して硬くなって絡みついた微粒子コンパウンドで、塗装面にスポンジバフの回転による傷を付けている。そのため、研磨によってできた無数のスポンジバフの回転による傷に、雨水に含まれる汚染物質が入り込み、水分が蒸発する際、汚染物質をスポンジバフの回転による傷に残し、塗装面が劣化し、塗装本来の光沢と撥水を妨げてしまう。
また、塗装面の研磨は、洗車によって付いた傷や、補修塗装中に混入した、ゴミやブツの除去によってできた、2000番程度の傷を研磨する場合、モーター回転式のポリッシャーにスポンジバフを取り付け、スポンジバフの表面に微粒子コンパウンドを塗布して研磨している為、ポリッシャーの回転による摩擦熱によって、スポンジバフの表面に塗布した微粒子コンパウンドが乾燥してしまい、スポンジバフに乾燥して硬くなって絡みついた微粒子コンパウンドで、塗装面にスポンジバフの回転による傷を付けている。そのため、研磨によってできた無数のスポンジバフの回転による傷に、雨水に含まれる汚染物質が入り込み、水分が蒸発する際、汚染物質をスポンジバフの回転による傷に残し、塗装面が劣化し、塗装本来の光沢と撥水を妨げてしまう。
以上に述べた従来の塗装面の研磨方法は、スポンジバフの表面に微粒子コンパウンドを塗布して研磨している為、モーター回転式ポリッシャーの回転による摩擦熱によって、スポンジバフの表面に塗布した微粒子コンパウンドが乾燥してしまい、スポンジバフの表面に、乾燥して硬くなってこびり付いた微粒子コンパウンドが、塗装面に対し、無数のスポンジバフの回転による傷を付けてしまう乾式の研磨方法であった。
また塗装面に付いた無数のスポンジバフの回転による傷に、雨水に含まれる汚染物質が入り込み、塗装面の劣化が早まり、かつ、塗装本来の光沢と撥水を妨げていた。
本発明は、このような従来の研磨方法で発生していた問題を解決しようとするものであり、微粒子コンパウンドに含まれる石油系溶剤で、スポンジバフの回転による傷を埋めることなく、塗装面に対してバフの回転による傷を最小限にする研磨方法によって、塗装本来の光沢と撥水を損なわず、塗装の持続性を保つことを目的とするものである。
本発明は、上記目的を達成する為に、自動車ボディー等の塗装における研磨方法において、微粒子コンパウンドをスポンジバフに1g〜10gを塗布して、塗装面を研磨する際、微粒子コンパウンドの研磨剤と石油系溶剤がなくなる前に、20m2〜60m2の塗装面に対して、1cc〜3ccの水を、霧吹きで吹きかける。
そして、3秒〜10以内に、ギヤ伝動式ポリッシャーに付いたスポンジバフを塗装面に当て、ギヤ伝動式ポリッシャーのスイッチを入れ、ギヤ伝動式ポリッシャーの回転部分を回転させ、ポリッシャーに付いたスポンジバフを塗装面に当てて、1分間〜5分間程度塗装面を研磨する。
ポリッシャーには、回転により発生する摩擦熱の多いモーター回転式のポリッシャーではなく、ギヤ伝動式ポリッシャーを使用することで、より摩擦熱を抑え、微粒子コンパウンドの乾燥を和らげることが可能となる。
上記第1の課題解決の手段による作用は次の通りである。すなわち、微粒子コンパウンドをスポンジバフに1g〜10gを塗布して、塗装面を研磨する際、20m2〜60m2の塗装面に対して、スポンジバフを1分間〜5分間程度当てて、塗装面を研磨する作業をする際に、スポンジバフと塗装面の摩擦により熱が発生する事で、微粒子コンパウンドが乾燥するため、1cc〜3ccの水を霧吹きで吹きかけることで、ギヤ伝動式ポリッシャーの回転によるスポンジバフと塗装面との間の摩擦を防ぎ、かつ、スポンジバフの表面に塗布した微粒子コンパウンドの乾燥及び硬化を防ぐことができる。
また、第2の課題解決手段は、水を使用して研磨する方法により、スポンジバフと塗装面の摩擦を最小限に抑えることができるため、塗装面のバフの回転による傷を極限まで減少させる事ができる。
さらにスポンジバフと塗装面の摩擦を最小限に抑えることで、コンパウンドのスポンジバフへの絡み防止、及び研磨時間を伸ばすことで、より精度の高い塗装面の仕上げが可能となり、かつ、コンパウンドのスポンジバフへの絡みが、低減されるため、スポンジバフの清掃が簡単となる。
上述したように、本発明の塗装面研磨方法は、モーター回転式ポリッシャーを使用することで、回転によるスポンジバフと塗装面との間の摩擦熱の発生を最小限に抑える。
そして、摩擦熱により乾燥する微粒子コンパウンドに水分を与えることで、微粒子コンパウンドの研磨時間を伸ばすことができ、かつ、塗装面に対して、スポンジバフの回転よる傷を極限まで減少させることができるため、精度の高い塗装面の仕上げを提供できる。
また、多量に使用していた微粒子コンパウンドも、水を使用することで、使用量が従来の1/5以下に抑えることができ、かつ、スポンジバフの回転により付いた傷を埋めていた、微粒子コンパウンドに含まれる石油系溶剤を、スポンジバフの回転遠心力により、弾き飛ばしながら研磨することができる。
さらに、摩擦熱によってスポンジバフにこびり付いていた微粒子コンパウンドが、水を使用することで、スポンジバフに絡み付かなくなり、スポンジバフの清掃が簡単になる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
ギヤ伝動式ポリッシャーとスポンジバフを使用して、スポンジバフに微粒子コンパウンドを1g〜10g塗布して、塗装面を研磨する。この時に、微粒子コンパウンドの研磨剤と石油系溶剤がなくなる前に、水を霧吹きで吹きかけて研磨する。
まずスポンジバフをギヤ伝動式ポリッシャーにセットする。
そしてスポンジバフに、1g〜10gの微粒子コンパウンドをスポンジバフ全体に、指でなじませながら塗布する。
塗装面に対して、スポンジバフが水平になるようにセットして、ギヤ伝動式ポリッシャーのスイッチを入れ、研磨を開始する。
ここで、ギヤ伝動式ポリッシャーを塗装面に対して垂直方向に加圧する圧力は、1.5kg〜2.5kgとし、ギヤ伝動式ポリッシャーを塗装面に対して水平に移動させるスピードは、0.1km〜0.2kmとする。
また、ギヤ伝動式ポリッシャーの動かし方は、塗装面の20m2〜60m2の塗装面に対してスポンジパフを水平に当て、上下左右に移動させる。さらに移動した位置が、上の場合は下に、下の場合は上に、右の場合は左に、左の場合は右に移動させ、20m2〜60m2の塗装面に対しまんべんなく研磨を行う。この作業を3回から10回繰り返す。
そして上記の作業によって、微粒子コンパウンドが乾燥してくるので、20m2〜60m2の塗装面に対して、1cc〜3ccの水を、霧吹きで吹きかけ、3秒〜10以内にギヤ伝動式ポリッシャーに付いたスポンジバフを塗装面に対し水平に当て、上下左右に移動させる。さらに移動した位置が、上の場合は下に、下の場合は上に、右の場合は左に、左の場合は右に移動させ、20m2〜60m2の塗装面に対しまんべんなく1分間〜5分間程度行う研磨作業を一工程とし、この作業を3回行うことで、塗装面が精度の高い仕上げに加工される。
この時、水を使用することで、今までの乾式による塗装面の研磨方法で解決されなかった、スポンジバフの回転とスポンジバフにこびり付いていた微粒子コンパウンドによる傷を極限まで減少させ、かつ、塗装本来の光沢と撥水を損なわず、塗装の持続性効果を得ることができる。
現状では、塗装面に付いたスポンジバフの回転による傷を残さないで研磨する技術がなく、自動車産業だけに限らず、塗装に関わるあらゆる産業の塗装面に利用可能である。
Claims (1)
- 自動車ボディー等の塗装における研磨方法において、微粒子コンパウンド1g〜10gをスポンジバフの表面に塗布して、塗装面を研磨する際は、ギヤ伝動式ポリッシャーを使用し、微粒子コンパウンドの溶剤がなくなる前に、20m2〜60m2の塗装面に対して、1cc〜3ccの水を霧吹きで吹きかけ、3秒〜10秒以内にギヤ伝動式ポリッシャーに付いたスポンジバフを塗装面に、1分間〜5分間程度当てる作業を一工程とし、この工程を3回行うことを特徴とした研磨方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006160252A JP2007301712A (ja) | 2006-05-11 | 2006-05-11 | 塗装面の研磨方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006160252A JP2007301712A (ja) | 2006-05-11 | 2006-05-11 | 塗装面の研磨方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007301712A true JP2007301712A (ja) | 2007-11-22 |
Family
ID=38836092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006160252A Pending JP2007301712A (ja) | 2006-05-11 | 2006-05-11 | 塗装面の研磨方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007301712A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011024241A1 (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-03 | 株式会社エルム | 光ディスクの修復方法及び修復装置 |
-
2006
- 2006-05-11 JP JP2006160252A patent/JP2007301712A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2011024241A1 (ja) * | 2009-08-31 | 2011-03-03 | 株式会社エルム | 光ディスクの修復方法及び修復装置 |
US8342905B2 (en) | 2009-08-31 | 2013-01-01 | Elm Inc. | Optical disk restoration method and apparatus |
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