JP2657574B2 - 自動車等のアルミ合金パネルの下地処理方法 - Google Patents
自動車等のアルミ合金パネルの下地処理方法Info
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- JP2657574B2 JP2657574B2 JP2195817A JP19581790A JP2657574B2 JP 2657574 B2 JP2657574 B2 JP 2657574B2 JP 2195817 A JP2195817 A JP 2195817A JP 19581790 A JP19581790 A JP 19581790A JP 2657574 B2 JP2657574 B2 JP 2657574B2
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自動車のアルミ合金パネル塗装面を補修する
際の下地処理方法に関する。
際の下地処理方法に関する。
（従来の技術） アルミ合金パネルの塗装面の補修は、（１）旧塗膜を
サンダーで剥離する。（２）清浄なウエスにシリコンオ
フを含ませ、研磨部及び周辺を拭いて脱脂する。（３）
パネル面を20℃に暖め、エアースブレーでウオッシュプ
ライマーを塗布し、皮膜を形成する。（４）ウオッシュ
プライマー塗布部を水洗いし、水切り後20℃で１時間乾
燥する。（５）板金パテ付けあるいはプラサフ塗装。
（６）乾燥後サンダーでパテ面やプラサフ塗装面を研
ぐ。（７）上記プロセス（２）と同じようにその表面を
清浄・脱脂。（８）プラサフ塗布あるいは上塗り。この
プロセス（５）、（６）が必要に応じて繰り返されて最
後の上塗りが行なわれる。
サンダーで剥離する。（２）清浄なウエスにシリコンオ
フを含ませ、研磨部及び周辺を拭いて脱脂する。（３）
パネル面を20℃に暖め、エアースブレーでウオッシュプ
ライマーを塗布し、皮膜を形成する。（４）ウオッシュ
プライマー塗布部を水洗いし、水切り後20℃で１時間乾
燥する。（５）板金パテ付けあるいはプラサフ塗装。
（６）乾燥後サンダーでパテ面やプラサフ塗装面を研
ぐ。（７）上記プロセス（２）と同じようにその表面を
清浄・脱脂。（８）プラサフ塗布あるいは上塗り。この
プロセス（５）、（６）が必要に応じて繰り返されて最
後の上塗りが行なわれる。
（解決すべき課題） 本発明者は珪酸塩微粒子を分散させた塗装下地処理剤
を開発している（特願昭63−235468号）。一般にアルミ
合金パネルは鋼板に較べて軟らかく、熱膨張率が大き
く、かつ、付着性が若干劣るために、塗膜は剥離しやす
い。また、空気に触れると酸化皮膜（アルミナ）を生成
するが、この皮膜はもろいために塗装補修の際はこの皮
膜生成を阻止する必要がある。上記塗装下地処理剤がア
ルミ合金パネルに適用しえるよう工夫したのが本発明で
あり、以下詳しく説明する。
を開発している（特願昭63−235468号）。一般にアルミ
合金パネルは鋼板に較べて軟らかく、熱膨張率が大き
く、かつ、付着性が若干劣るために、塗膜は剥離しやす
い。また、空気に触れると酸化皮膜（アルミナ）を生成
するが、この皮膜はもろいために塗装補修の際はこの皮
膜生成を阻止する必要がある。上記塗装下地処理剤がア
ルミ合金パネルに適用しえるよう工夫したのが本発明で
あり、以下詳しく説明する。
（手段） 平均粒径が30μｍ以下の脆弱な珪酸塩あるいは炭酸カ
ルシュームの水不溶性研磨物質と、アニオン界面活性剤
と、リン系防錆剤と、安定剤と水とからなる下地処理剤
を、ウエスに含浸させてアルミ合金パネルの下地表面を
研ぎ、その表面に擦過傷痕を刻設して清浄・脱脂し、40
分以上放置して化成皮膜を形成し、しかるのち、水洗い
により表面を清浄し、乾燥し、板金パテやプラサフを塗
布し、上記下地処理剤を用いて同じように表面を清浄・
脱脂する。
ルシュームの水不溶性研磨物質と、アニオン界面活性剤
と、リン系防錆剤と、安定剤と水とからなる下地処理剤
を、ウエスに含浸させてアルミ合金パネルの下地表面を
研ぎ、その表面に擦過傷痕を刻設して清浄・脱脂し、40
分以上放置して化成皮膜を形成し、しかるのち、水洗い
により表面を清浄し、乾燥し、板金パテやプラサフを塗
布し、上記下地処理剤を用いて同じように表面を清浄・
脱脂する。
（作用） 界面活性剤の働きと、多孔質の珪酸塩微粒子の研磨作
用により、塗膜表面の汚れや油は剥離され、適度の擦過
傷痕（スリキズ）がその表面に刻設される。平均粒径が
10μｍの珪酸塩微粒子は、それ自身が適度の脆弱剥離性
を有し、塗膜から受ける反力で次第に表面が削りとられ
粒径を縮小するため、軟らかいアルミ合金パネルの塗膜
は従来の研磨剤のように削り過ぎられることはない。
用により、塗膜表面の汚れや油は剥離され、適度の擦過
傷痕（スリキズ）がその表面に刻設される。平均粒径が
10μｍの珪酸塩微粒子は、それ自身が適度の脆弱剥離性
を有し、塗膜から受ける反力で次第に表面が削りとられ
粒径を縮小するため、軟らかいアルミ合金パネルの塗膜
は従来の研磨剤のように削り過ぎられることはない。
本発明の特徴は下地処理剤でアルミ合金パネルを研い
だのち40分以上そのまま放置することである。空気と長
時間接触することでリン酸塩による化成皮膜がアルミ合
金パネルに形成される。この化成皮膜により塗膜との付
着力は向上し、防食性も高まる。
だのち40分以上そのまま放置することである。空気と長
時間接触することでリン酸塩による化成皮膜がアルミ合
金パネルに形成される。この化成皮膜により塗膜との付
着力は向上し、防食性も高まる。
（実施例） 珪酸塩水不溶性研磨物質を50Kg、界面活性剤として直
鎖アルキンベンゼンスルホネートを4.5Kg、界面活性剤
として脂肪酸アルカノールアミドを2.3Kg、安定剤とし
て硫酸バン土とグルコン酸ソーダを0.8Kgと2.5Kg、リン
系防錆剤としてリン酸塩を1.0Kg、その他微量の添加
剤、残部を水とで下地処理剤を調合する。研磨物質の平
均粒径は10μｍである。特性としてPHは7.40、比重（25
℃）は1.363、粘度（25℃）は1500〜1700cp、引火性は
ない。
鎖アルキンベンゼンスルホネートを4.5Kg、界面活性剤
として脂肪酸アルカノールアミドを2.3Kg、安定剤とし
て硫酸バン土とグルコン酸ソーダを0.8Kgと2.5Kg、リン
系防錆剤としてリン酸塩を1.0Kg、その他微量の添加
剤、残部を水とで下地処理剤を調合する。研磨物質の平
均粒径は10μｍである。特性としてPHは7.40、比重（25
℃）は1.363、粘度（25℃）は1500〜1700cp、引火性は
ない。
この下地処理剤をウエスに含浸・稀釈させ、アルミ合
金パネルの下地表面を研いでいわゆる足付けする。研い
だあと60分程度この状態で放置し、次に水洗いにより表
面を清浄にして乾燥し、その表面に板金パテを付着する
か、もしくはプラサフを塗布し、乾燥後その表面を下地
処理剤で軽く研ぐ。珪酸塩微粒子の平均粒径が３μｍ程
度の下地処理剤が好ましい。この研いだあとは直ちに水
洗いして乾燥する。乾燥後上塗りを行う。
金パネルの下地表面を研いでいわゆる足付けする。研い
だあと60分程度この状態で放置し、次に水洗いにより表
面を清浄にして乾燥し、その表面に板金パテを付着する
か、もしくはプラサフを塗布し、乾燥後その表面を下地
処理剤で軽く研ぐ。珪酸塩微粒子の平均粒径が３μｍ程
度の下地処理剤が好ましい。この研いだあとは直ちに水
洗いして乾燥する。乾燥後上塗りを行う。
（効果） 要するに、本発明は平均粒径が30μｍ以下の珪酸塩研
磨剤と、界面活性剤と、安定剤と、リン酸塩と、水とで
下地処理剤を調合し、アルミ合金パネルの下地表面をこ
の下地処理剤で研ぎ、40分以上この状態で放置し、次い
で水洗いを充分に行ってその表面を清浄・脱脂するた
め、軟らかい下地表面には適度の擦過傷痕が形成され、
かつ、リン酸塩との反応でその表面には強固な化成皮膜
が形成されるため、新たな塗膜やパテの付着性は従来方
式に較べて著るしく向上する。また、従来のウオッシュ
ポリマー使用に較べてその作業行程は短縮され、板金塗
装の作業能率は格段に高まった。
磨剤と、界面活性剤と、安定剤と、リン酸塩と、水とで
下地処理剤を調合し、アルミ合金パネルの下地表面をこ
の下地処理剤で研ぎ、40分以上この状態で放置し、次い
で水洗いを充分に行ってその表面を清浄・脱脂するた
め、軟らかい下地表面には適度の擦過傷痕が形成され、
かつ、リン酸塩との反応でその表面には強固な化成皮膜
が形成されるため、新たな塗膜やパテの付着性は従来方
式に較べて著るしく向上する。また、従来のウオッシュ
ポリマー使用に較べてその作業行程は短縮され、板金塗
装の作業能率は格段に高まった。
Claims (1)
- 【請求項１】平均粒径が10μｍの脆弱な珪酸塩系水不溶
性研磨物質と，アニオン界面活性剤と，リン系防錆剤
と，安定剤及び水からなる下地処理剤を，ウエス等に含
浸させて下地表面を研ぎ，その表面に擦過傷痕を刻設し
て清浄・脱脂し,40分以上そのまま放置し，しかるの
ち，水洗いによりその化成皮膜表面を清浄にし乾燥す
る，自動車等のアルミ合金パネルの下地処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2195817A JP2657574B2 (ja) | 1990-07-24 | 1990-07-24 | 自動車等のアルミ合金パネルの下地処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2195817A JP2657574B2 (ja) | 1990-07-24 | 1990-07-24 | 自動車等のアルミ合金パネルの下地処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0483879A JPH0483879A (ja) | 1992-03-17 |
| JP2657574B2 true JP2657574B2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=16347488
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2195817A Expired - Fee Related JP2657574B2 (ja) | 1990-07-24 | 1990-07-24 | 自動車等のアルミ合金パネルの下地処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2657574B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5690539A (en) * | 1995-08-07 | 1997-11-25 | Cal-West Equipment Company Inc. | Method of abarding using surface abrasion compositions |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0284484A (ja) * | 1988-09-20 | 1990-03-26 | Yamaguchi Kogyo:Kk | 自動車等の塗装下地処理剤 |
-
1990
- 1990-07-24 JP JP2195817A patent/JP2657574B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0483879A (ja) | 1992-03-17 |
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