JP2007300463A - カメラ装置および画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被写体の部分により明るさに大きな差があっても、被写体の全体の内容を確認できる撮像画像を得ることができるカメラ装置を提供すること。
【解決手段】1つの被写体を異なる露光時間または異なる絞りで撮像した複数の撮像画像を得る。そして、ある撮像画像に、所定の受光レベル外となる部分を所定の受光レベル内の部分として撮影されている他の撮像画像の部分と置換をし、この置換によって合成され撮像画像をモニタ映像として表示する。
【選択図】図4

Description

本発明は、カメラ装置に関するものである。
CCDあるいはCMOS等の撮像素子を用いるカメラ装置として、例えば、特開2004−271902号が開示されている。このようなカメラ装置は、被写体の輝度に応じて絞り径を変化させたり、あるいは、フレームレートを変化させることにより、撮像画像による電荷蓄積量が、撮像素子のダイナミックレンジ内に納まるように制御される。
例えば、室内を撮影する場合には、一般に被写体の輝度が低いことから、絞り径を大きくして撮像画像の輝度を高くしたり、あるいはフレームレートを小さくして撮像素子の電荷蓄積時間を長くすることにより、撮像素子の電荷蓄積量が充分多くなるようにする。
逆に、晴れた日中の屋外を撮影する場合には、被写体の輝度は充分に高いため、撮像素子の電荷蓄積量が飽和しないように、絞り径を小さくして撮像画像の輝度を低くしたり、あるいはフレームレートを大きくして撮像素子の電荷蓄積時間を短くする。
特開2003−247902号公報(要約書の記載等を参照)
しかしながら、このような従来のカメラ装置においては、例えば、薄暗い室内と、その中にある明るい電灯を一緒に撮影する場合に、室内の全体の明るさに合わせて絞り径やフレームレートを設定すると、電灯とその周辺部分の被写体の撮像画像は露出オーバーとなる。すなわち、電灯とその周辺部分の撮像画像の結像位置にある撮像素子は、電荷の蓄積量が飽和状態となる。そして、この部分の撮像画像は、白っぽくなってしまったり、あるいは白くつぶれてしまういわゆる白とびの状態となる。
逆に、電灯の明るさに合わせて絞り径やフレームレートを設定すると、電灯とその周辺以外の部分の被写体の撮像画像は露出アンダーとなる。すなわち、この部分の撮像画像の結像位置にある撮像素子は、電荷の蓄積量が不足する。そして、この部分の撮像画像は、黒っぽくなってしまったり、あるいは黒くつぶれてしまういわゆる黒つぶれの状態となる。
晴れた日中の屋外を撮影する場合も同様の問題があり、明るい屋外の明るさに合わせて絞り径やフレームレートを設定すると、日陰の部分の撮像画像は露出がアンダーとなり、黒つぶれの撮像画像になってしまう。逆に、日陰部分の明るさに合わせて絞り径やフレームレートを設定すると、日陰部分を除いた部分の撮像画像は露出オーバーとなり、白とびが生じることになる。
このように、被写体の各部分によって明るさに大きな差がある場合には、撮像画像の中に、露出オーバーの部分あるいは露出アンダーの部分ができる。そのため、この露出オーバーの部分では白とびが生じ、また、露出アンダーの部分では、黒つぶれが生じ、白とびや黒つぶれの部分では、撮像画像の内容が見え難いものとなってしまう問題がある。
かかる問題は、撮影レンズの画角が広くなると特に顕在化する傾向にある。すなわち、撮影レンズにいわゆる広角レンズを用いて広い範囲の被写体を撮像する場合には、色々な輝度の被写体が撮像される可能性が高くなる。そのため、被写体の明るさに大きな差が生じて、一部の被写体の明るさを基準にして絞り径や露光時間を設定すると、他の部分の撮像画像が露出オーバーや露出アンダーとなり、この他の部分に白とびや黒つぶれが生じ撮像画像の内容が見え難いものとなってしまうという問題が起こり易い。
そこで、本発明は、被写体の部分により明るさに大きな差があっても、被写体の全体の内容を確認できる撮像画像を得ることができるカメラ装置を提供することを課題とする。
上述の課題を解決するため、本発明のカメラ装置は、撮影レンズと、撮影レンズを透過した被写体光が結像する撮像手段と、撮像手段に結像した撮像画像の画像データの画像処理を行う画像処理制御手段とを備え、被写体を連続して撮影するカメラ装置であって、撮像手段の露光時間を少なくとも2段階に所定のタイミングで変化させる露光時間変化手段と、撮像手段の受光レベルを撮像画像の部分単位で測定する受光レベル測定手段と、撮像手段の部分単位の受光レベルが所定の受光レベル内か否かを判断する受光レベル判定手段と、受光レベル判定手段により受光レベルを判定された部分が、所定の受光レベル内にないと判断された受光レベル不適正部分であるときは、この受光レベル不適正部分の画像データを、他の撮像画像の受光レベル不適正部分と対応する画像位置の部分であって所定の受光レベル内の受光レベル適正部分の画像データに置換する画像置換手段とを備えることとする。
カメラ装置をこのような構成とすることにより、1つの被写体を異なる露光時間で撮像した複数の撮像画像を得ることができる。したがって、1つの撮像画像には、所定の受光レベル外となる部分があっても、他の撮像画像には、この部分が所定の受光レベル内の部分として撮影されている場合がある。そして、所定の受光レベル外となっている部分を、他の撮像画像のこの部分に対応する部分であって所定の受光レベル内となっている部分の撮像画像に置換することにより、所定の受光レベル外となっている部分を所定の輝度レベル内とした撮像画像を得ることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、受光レベル不適正部分と置換される受光レベル適正部分を有する撮像画像が複数あるときは、受光レベル不適正部分を有する撮像画像を撮像した時期に一番近い撮像画像の受光レベル適正部分と置換することとする。
カメラ装置をこのような構成とすることにより、置換される部分の撮像画像と置換する部分の撮像画像の変化を少ないものとすることができ、撮像画像の置換部分と置換されていない部分とのつながりの違和感を少なくすることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、露光時間変化手段は、撮像手段の撮像フレーム毎に露光時間を変化させることとする。
カメラ装置をこのような構成とすることにより、置換される部分の撮像画像と置換する部分の撮像画像に変化が少ないため、撮像画像の置換部分と置換されていない部分とのつながりの違和感を少なくすることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、露光時間変化手段は、フレームレート変更手段であることとする。
カメラ装置をこのような構成とすることにより、露光時間の変更を容易に、かつ、早いタイミングで変えることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、露光時間変化手段は、シャッタ速度変更手段であることとする。
カメラ装置をこのような構成とすることにより、露光時間の変更を容易に、かつ、早いタイミングで変えることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、少なくとも2段階の露光時間の1の露光時間は、受光レベル不適正部分の受光レベルを所定の受光レベル内にする露光時間であることとする。
カメラ装置をこのような構成とすることにより、受光レベル不適正部分の受光レベルを効果的に所定の受光レベル内で撮像することができる。すなわち、受光レベル不適正部分に置換するための受光レベル適正部分を確実に得ることができる。
また、他の発明は、上述の発明に加え、撮像レンズは、広角レンズであることとする。
カメラ装置をこのような構成とすることにより、上述の発明の効果に加え、広い範囲の被写体を撮影することができる。
上述の課題を解決するため、本発明の画像処理方法は、撮影レンズにより撮像手段に結像した被写体の撮像画像について画像処理を行う画像処理方法において、撮像手段の露光時間を少なくとも2段階に所定のタイミングで変化させる露光時間変化ステップと、撮像手段の受光レベルを撮像画像の部分単位で測定する受光レベル測定ステップと、撮像手段の部分単位の受光レベルが所定の受光レベル内か否かを判断する受光レベル判定ステップと、受光レベル判定ステップにより受光レベルを判定された部分が、所定の受光レベル内にないと判断された受光レベル不適正部分であるときは、この受光レベル不適正部分の画像データを、他の撮像画像の受光レベル不適正部分と対応する画像位置の部分であって所定の受光レベル内の受光レベル適正部分の画像データに置換する画像置換ステップとを備えることとした。
画像処理方法をこのような方法とすることにより、1つの被写体を異なる露光時間で撮像した複数の撮像画像を得ることができる。したがって、1つの撮像画像には、所定の受光レベル外となる部分があっても、他の撮像画像には、この部分が所定の受光レベル内の部分として撮影されている場合がある。そして、所定の受光レベル外となっている部分を、他の撮像画像のこの部分に対応する部分であって所定の受光レベル内となっている部分の撮像画像に置換することにより、所定の受光レベル外となっている部分を所定の輝度レベル内とした撮像画像を得ることができる。
上述の課題を解決するため、本発明のカメラ装置は、撮影レンズと、撮影レンズを透過した被写体光が結像する撮像手段と、撮像手段に結像した撮像画像の画像データの画像処理を行う画像処理制御手段とを備え、被写体を連続して撮影するカメラ装置であって、撮像手段の露光時間を少なくとも2段階に変化させて撮影した露光時間が異なる複数の撮像画像の明瞭な部分同士を合成して全体が明瞭となる撮像画像を記録または表示することとした。
カメラ装置をこのような構成とすることにより、1つの被写体を異なる露光時間で撮像した複数の撮像画像を得ることができる。したがって、複数の撮像画像にはそれぞれ、明瞭な撮像画像の部分ができる。この明瞭な部分同士を合成することにより、全体が明瞭ななる撮像画像を記録または表示することができる。
上述の課題を解決するため、本発明の画像処理方法は、撮影レンズにより撮像手段に結像した被写体の撮像画像について画像処理を行う画像処理方法において、撮像手段の露光時間を少なくとも2段階に変化させて露光時間が異なる複数の撮像画像を撮影し、これらの露光時間が異なる複数の撮像画像の明瞭な部分同士を合成して全体が明瞭となる撮像画像を記録または表示することとした。
画像処理方法をこのような方法とすることにより、1つの被写体を異なる露光時間で撮像した複数の撮像画像を得ることができる。したがって、複数の撮像画像にはそれぞれ、明瞭な撮像画像の部分ができる。この明瞭な部分同士を合成することにより、全体が明瞭ななる撮像画像を記録または表示することができる。
本発明のカメラ装置および画像処理方法によれば、被写体の部分により明るさに大きな差があっても、被写体の全体の内容を確認できる撮像画像を得ることができる。
本発明の実施の形態に係るカメラ装置100について、図1から図6を参照しながら説明する。なお、このカメラ装置100は、家庭用や事務所用の監視カメラとして使用できる他、会議の風景の撮影、製品検査のための撮影を行うカメラ装置として使用することができる。なお、画像処理方法については、カメラ装置100の動作に併せて説明する。
図1に、本発明の実施の形態に係るカメラ装置100の外観の構成を示す。カメラ部100は、図面中点線にて図示をする外装筐体110、光学系120、撮像手段としての撮像素子130および回路装置140を備えている。外装筐体110は、例えば、3cm四方の略直方体を呈する小型の形態となっている。光学系120は、撮影レンズ121およびレンズ鏡筒122を有している。
光学系120は、そのレンズ鏡筒122が外装筐体110内に収容され、撮影レンズ121を外装筐体110の外部に露出させている。撮影レンズ121は、180度の広い画角の光学特性を有するいわゆる広角レンズである。この撮影レンズ121は、被写体光の入射側となる前面が通常の凸レンズ程度の膨らみとなっており、平面に近いものとなっている。しかし、レンズ内部のガラスの処理に工夫を施し、180度の画角を有し、かつ光軸周りの全周囲、すなわち360度の全周囲に亘って撮影可能となっている。
撮影レンズ121の結像位置には、撮像手段としての撮像素子130が配設されている。撮像素子130としては、例えば、CMOS(Complementary Metal OxideSemiconductor)を使用する。CMOSの代わりにCCD(Charge Coupled Device)やその他の光電変換素子を使用してもよい。
レンズ鏡筒122には、ピント調整ノブ123が設けられている。レンズ鏡筒122は、ピント調整ノブ123を手指で摘んで光軸の周りに回転させると、撮像素子130に対して、光軸方向に進退するように構成されている。したがって、ピント調整ノブ123により、撮影レンズ121の結像位置が撮像素子130の撮像面になるように、撮影レンズ121の光軸方向の位置を調整することができる。
この実施の形態においては、撮影レンズ121による結像画像は、撮像素子130の撮像面内に全て収まるように撮像素子130の撮像面の大きさ、および撮影レンズ121と撮像素子130との配置が構成されている。したがって、撮像素子130の撮像面には、撮影レンズ121の形状に対応して円形の画像が結像することになる。
また、カメラ装置100は、マイク101、通信手段としてのUSB(Univereal Serial Bus)ケーブルが接続するUSB接続部102、およびオーディオやビデオの信号を出力するAV信号出力部103とを有している。マイク101は、撮影を行う範囲の場所の音を取り込むものである。
図2に、本発明の実施の形態に係るカメラ装置100の構成を示すブロック図を示す。撮影レンズ121で撮影し回路装置140において画像処理された撮像画像は、液晶テレビ等から構成されるモニタ150に表示される。
モニタ150は、カメラ装置100のUSB接続部102に接続されるUSBケーブル(図示省略)を介してネットワークを通じて、あるいは直接的にカメラ装置100に接続されている。
撮影レンズ121を透過した被写体光は、撮像素子130の撮像面に結像し、この結像画像に基づく画像信号が撮像素子130から出力される。撮像素子130から出力された画像信号は、回路装置140に入力する。この回路装置140は、画像処理制御手段として構成される、画像信号処理部141、画像圧縮処理部142、制御部143、この制御部143について備えられるメモリ144、座標変換部145、およびこの座標変換部145について備えられるメモリ146を備えている。
撮像素子130から出力された画像信号は、画像信号処理部141に入力する。この画像信号処理部141において、撮像素子130からの画像信号に対して、カラー処理等の所定の画像処理を施す。
画像圧縮処理手段142においては、画像信号処理部141で画像処理を施された画像信号の画像データを圧縮処理し、画像データのデータ量が減らされた圧縮画像データを生成する。画像データの圧縮処理は、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)を用いて行う。
制御部143は、例えばCPU(Central Processing Unit)により構成され、モニタ150に表示される撮影レンズ121の映像の生成処理を含めてカメラ装置100の動作の制御を司る。制御部143は、フレームレート設定部143a、受光レベル測定部143b、受光レベル判定部143c、置換可能判定部143dおよび画像置換部143e等を有している。
メモリ144は、モニタ150に表示される撮影レンズ121による撮像画像の生成処理のためのプログラムやカメラ装置100の各部を動作させるためのプログラムの他、このプログラムを実行するためのワークメモリを備えている。画像信号処理部141や画像圧縮処理部142における処理においてもこのメモリ144が活用される。
座標変換部145は、制御部143とともに、画像圧縮処理部142からの画像データに基づいて、各表示態様に応じた映像を生成する画像処理を行う。この座標変換部145は、撮像素子130の撮像面上の撮像画像を、各表示態様において表示される映像になるように画像処理してモニタ150表示する際に、撮像面における撮像画像の座標位置をモニタ150における映像の座標位置に変換する機能を有する。メモリ146は、座標変換部145を用いて画像処理を行う際のワークメモリとなっている。
本実施の形態に示すカメラ装置100は、被写体を連続して撮影し、撮影した撮像画像をモニタ150に出力する。したがって、モニタ150の映像により被写体の様子を観察することができる。なお、連続の撮影は、ここでは、いわゆるビデオ撮影のように、1秒間に数フレームから数十フレームの撮影を行うものの他、数秒に1フレームあるいは十数秒に1フレームの撮影を行うものまでを含む。すなわち、数フレームだけの撮影をして、その後は撮影をしない撮影状態を含まない撮影をいう。
そして、このカメラ装置100は、以下に説明するように、連続して撮影する際のフレームレートを所定のタイミングで変化させるように構成している。これらの連続して撮影した複数の撮像画像の中に、白とびや黒つぶれの部分がある撮像画像がある場合には、この撮像画像の白とびや黒つぶれの部分を、他の撮像画像の白とびや黒つぶれの部分と対応する部分であって白とびや黒つぶれの生じていない部分の画像と置き換える。これにより、撮像画像に白とびや黒つぶれの部分が生じても、この部分(白とび部分や黒つぶれ部分)の内容を確認することができる。
図2のブロック図、図3のフローチャート、および図4を参照しながら、カメラ装置100の動作を説明する。図4(A)は、カメラ装置100の撮影対象となる被写体を示す図である。(1)から(6)の順で左から右に向かって時間が経過し、各時刻の被写体をそれぞれ1H,2H,3H,4H,5H,6Hとする。ここでは、カメラ装置100は、室内を撮影するものとし、各被写体1H,2H,…には、室内にある電灯等による輝度の高い高輝度部分1Ha,2Ha,3Ha,4Ha,5Ha,6Haとこの部分以外の室内部分1Hb,2Hb,3Hb,4Hb,5Hb,6Hbが含まれている。
図4(B)は、(A)に示す被写体1H,2H,…を連続して撮影した各撮像画像を、時系列に左から右に並べて示している。被写体1H,2H,3H,4H,5H,6Hは、それぞれ、撮像画像1H′,2H′,3H′,4H′,5H′,6H′として撮像されている。
図4(C)は、(B)に示す撮像画像の画像データに対して画像データの置換処理が行われた画像データに基づいてモニタ150に表示されたとモニタ映像の表示内容を示す図である。モニタ150には、撮像画像1H′,2H′,3H′,4H′,5H′,6H′にそれぞれ対応して、モニタ映像1H″,2H″,3H″,4H″,5H″,6H″が表示される。
図4(D)は、上述の画像データの置換処理のためにメモリ144に記録された撮像画像の画像データの内容を示す図である。モニタ150に表示されたモニタ映像の基になっている画像データが、画像データの置換処理のための画像データとしてメモリ144に記録される。
モニタ映像1H″,2H″,3H″,4H″,5H″,6H″の基になっている画像データが、それぞれ、画像データ1MH,2MH,3MH,4MH,5MH,6MHとしてメモリ144に記録されている。
先ず、撮影の開始に先立ち、露光時間変化手段としてのフレームレート設定部143aにより、フレームレートを標準のフレームレートに設定する(ステップS1)。この標準フレームレートは、撮影する被写体に応じて、予め決められたフレームレートである。一般に、被写体の輝度が高い(明るい)と予想される場合には、1フレームあたりの撮像素子130の画素の露光時間が短くなるように、フレームレートを大きく設定し、画素の電荷蓄積量が飽和してしまわないようにする。逆に、被写体の輝度が低い(暗い)と予想される場合には、1フレームあたりの撮像素子130の画素の露光時間が長くなるように、フレームレートを小さく設定し、画素の電荷蓄積量を多くする。このフレームレートは、被写体の明るさおよび光学系120の絞り径に対して相対的に決定される。
ここでは、被写体1H〜6Hとなる室内の明るさに時間経過による大きな変化がないことを前提として、室内部分1Hb〜6Hbの撮像画像が適正な受光量となるように、標準フレームレートを、例えば、20フレーム/秒に設定する。なお、適正な受光量とは、撮像画像が白とびしたり、あるいは黒つぶれしない受光量である。
上記の標準フレームレートで、図4(A)の(1)に示す被写体1Hを撮影すると(ステップS2)、撮像素子130の撮像面には、図4(B)の(1)に示す撮像画像1H′が形成される。撮像画像1H′は、高輝度部分1Haの撮像画像1H′aおよび室内部分1Hbの撮像画像1H′bを有する。
撮像画像1H′aについては、フレームレートが室内部分1Hbの輝度に合わせて設定されているため、露出オーバーとなり白とびの状態で撮像されている。すなわち、撮像素子130の画素の内、撮像画像1H′aに対応する部分の画素については、電荷蓄積量が飽和状態になってしまっている。これに対し、撮像画像1H′bは、フレームレートが室内部分1Hbの輝度に合わせて設定されているため、撮像素子130の電荷蓄積量が適正な撮像画像となり、室内部分1Hbの様子が判る状態で撮像される。
次いで、この撮像画像1H′について、受光レベル測定手段としての受光レベル測定1143bにより、撮像素子130の画素単位で、画素の受光レベルを測定し(ステップS3)する。そして、受光レベル判定手段としての受光レベル判定部143cにより撮像画像1H′の各画素が所定の受光レベル内であるかどうかを判断する(ステップS4)。
所定の受光レベルの上限は、撮像画像1H′に白とびが生じる程度に、撮像素子130の画素の電荷蓄積量が飽和しているかどうかを基準に判断をする。下限については、撮像画像1H′に黒つぶれが生じる程度に、撮像素子130の画素の電荷蓄積量が低いかどうかを基準に判断をする。
撮像画像1H′については、撮像画像1H′bの部分については、適正な受光レベルと判断されるが、撮像画像1H′aの部分について、画素の電荷蓄積量は飽和状態となっていると判断される。すなわち、受光レベルの判定(ステップS4)において、撮像画像1H′aの画素が所定の受光レベル外の画素として判断される(ステップS4においてNo)。
受光レベルが所定の受光レベル内にない画素が撮像画像1H′の中に存在する場合には、置換可能判定部143dにより、撮像画像1H′より前に撮像した撮像画像の画素における当該受光レベルが所定の受光レベルでない画素と対応する位置の画素であって所定の受光レベル内の画素があるかどうかを判定する(ステップS5)。すなわち、撮像画像1H′より前に撮影した撮像画像における撮像画像1H′aに対応する位置の画素であって、所定の受光レベル内の画素があるかどうかを判定する(ステップS5)。
ここでは、撮像画像1H′は最初に撮像された撮像画像であるので、このような画素はないと判断され(ステップS5においてNo)、図4(C)の(1)に示すように、撮像画像1H′の画像データに基づくモニタ映像1H″をモニタ150に表示する(ステップS6)。 モニタ映像1H″は、撮像画像1H′aの部分については、白とびした白とび映像1H″aとして表示される。したがって、被写体1Hの高輝度部分1Haの様子は、モニタ映像1H″によっては見ることができない。
撮像画像1H′bの部分については、室内部分1Hbの明るさに適したフレームレートで撮像が行われているため、適正映像1H″bとして表示される。したがって、室内部分1Hbの様子は、適正映像1H″bにより見ることができる。
モニタ150に上記のようにモニタ映像1H″が表示された後、モニタ映像1H″の基になっている画像データを、図4(D)の(1)に示すように画像データ1MHとしてメモリ144に記憶する(ステップS7)。ここでは、モニタ映像1H″は、撮像画像1H′、すなわち撮像画像1H′a,1H′bの画像データに基づくものである。したがって、画像データ1MHの内容は、撮像画像1H′aの画像データである画像データ1H′amと、撮像画像1H′bの画像データである画像データ1H′bmになっている。
次いで、図4(A)の(2)に示す被写体2Hを撮影する2フレーム目の撮影に移行する。この撮影では、フレームレートを40フレーム/秒に設定する(ステップ1)。このフレームレートの設定は、前回(1フレーム目)撮像された撮像画像1H′の受光レベルの測定結果(ステップS3)に基づいて行い、前回の撮影のときに白とびした撮像画像1H′aとして撮像された高輝度部分2Haが白とびしないように、露光時間を短く設定する。
40フレーム/秒のフレームレートで被写体2Hを撮影すると(ステップS2)、撮像素子130の撮像面には、図4(B)の(2)に示す撮像画像2H′が形成される。この撮影(2フレーム目)のフレームレートは、高輝度部分2Haの撮像画像が適正な露出で撮像されるように設定されている。そのため、撮像画像2H′の撮像画像2Ha′は、撮像画像1H′の撮像画像1H′aに対応する部分に当るが、この2フレーム目の撮影においては、撮像素子130の電荷蓄積量が適正な撮像画像となる。すなわち、前回(1フレーム目)撮像された撮像画像1H′においては白とびしていた撮像画像1H′aは、適正な撮像画像2H′aとして撮像される。
一方、撮像画像2H′の撮像画像2H′bは、撮像画像1H′の撮像画像1H′bに対応する部分にあたるが、この2フレーム目の撮影においては、撮像素子130の電荷蓄積量が不足し、黒つぶれの撮像画像として撮像される。つまり、フレームレートが40フレーム/秒のため、撮像画像2H′bの部分は露出アンダーとなり、電荷蓄積量が少ない黒つぶれの撮像画像となる。この撮像画像2H′について、受光レベルを測定し(ステップS3)、撮像画像2H′の各画素が所定の受光レベル内であるかどうかを判断する(ステップS4)。
撮像画像2H′については、上述したように、撮像画像2H′bの部分が黒つぶれの撮像画像となっている。したがって、この受光レベルの判断(ステップS4)において、撮像画像2H′bの画素が所定の受光レベル外の画素として判断される(ステップS4においてNo)。
そして、この撮像画像2H′より前に撮像した撮像画像における撮像画像2H′bに対応する位置の画素であって、所定の受光レベル内の画素が在るかどうかを、メモリ144に記憶された画像データを参照しながら判定する(ステップS5)。
ここでは、メモリ144に記憶されている撮像画像1H′bの画像データ1H′bmが、条件に合うデータとして判断される(スッテプS5におおいてYes)。この判断に従い、画像置換手段としての画像置換部143eにより撮像画像2H′の画像データのうち、撮像画像2H′bに対応する画像データを画像データ1H′bmに置き換える(ステップS8)。
そして、図4(C)の(2)に示すように、撮像画像2H′bの画像データが画像データ1H′bmに置き換えられた撮像画像2H′の画像データに基づくモニタ映像2H″を、モニタ150に表示する(ステップS6)。すなわち、モニタ映像2H″の撮像画像2H′bに対応する部分については、画像データ1H′bmに基づく適正映像1H″bが表示される。
モニタ映像2H″の撮像画像2H′aに対応する部分については、この撮像画像2H′aの画像データに基づく映像である適正映像2H″aが表示される。したがって、全体として、白とびや黒つぶれのない適正なモニタ映像2H″がモニタ150に表示される。なお、図4では、(1)と(2)の間で、人物が動き異なる位置となっているが、実際は、(1)と(2)との間では、0.1秒に満たないような短時間である。したがって、人物等の動くものの位置は、(1)と(2)の間ではほとんど同じである。そのため、メモリ144の画像データ1H′bmを利用してもモニタ映像2H″には違和感は発生しない。なお、他のフレーム間や後述する図5、図6におけるフレーム間においても、その時間間隔は、0.1秒に満たないような短時間であり、図中に描かれる人物等の動きものの位置はごく僅かである。
前回(1フレーム目)の撮影におけるモニタ映像1H″においては、高輝度部分1Haの映像は白とび映像1H″aとなってしまい、高輝度部分1Haの様子をモニタ150上で見ることができなかったのに対し、今回(2フレーム目)の撮影におけるモニタ映像2H″においては、適正映像2H″aとして見ることができる。また、今回(2フレーム目)の撮影においては、高輝度部分2Ha以外の室内部分2Hbの撮像映像2H′bは黒つぶれした撮像画像であるが、前回(1フレーム目)の撮影において適正な受光量で撮像された撮像画像1H′bの画像データ1H′bmに基づく適正映像1H″bが表示されるため、モニタ映像2H″は、適正な映像として見ることができる。
モニタ映像2H″の適正映像1H″bについては、今回の撮影によるリアルタイムの映像ではないが、1フレーム分だけ前の極めて直前の映像である。したがって、実際の撮影内容とモニタ映像2H″の表示内容には、大きな差はない。
そして、メモリ144に、モニタ映像2H″の基になっている撮像画像1H′bと撮像画像2H′aの画像データが画像データ2MHとして記憶される(ステップS7)。この画像データ2MHの内容は、撮像画像1H′bの画像データである画像データ1H′bmと、撮影画像2H′aの画像データである画像データ2H′amになっている。
続いて、図4(A)の(3)に示す被写体3Hを撮影する3フレーム目の撮影に移行する。この撮影では、フレームレートを再び20フレーム/秒に設定する。このフレームレートの設定は、前回(2フレーム目)撮像された撮像画像2H′の受光レベルの測定結果(ステップS3)に基づいて行い、前回の撮影のときに黒つぶれした撮像画像2H′bとして撮像された室内部分3Hbが黒つぶれしないように設定される。
20フレーム/秒のフレームレートで被写体3Hを撮影を行うと(ステップS2)、撮像素子130の撮像面には、図4(B)の(3)に示す撮像画像3H′が形成される。この撮影(3フレーム目)のフレームレートは、低輝度部分3Hbの撮像画像が適正な露出で撮像されるように設定されている。そのため、撮像画像3H′の撮像画像3Hb′は、撮像画像2H′の撮像画像2H′bに対応する部分に当るが、この3フレーム目の撮影においては、撮像素子130の電荷蓄積量が適正な撮像画像となる。すなわち、前回撮像された撮像画像2H′においては黒つぶれしていた撮像画像2H′bは、適正な撮像画像3H′bとして撮像される。
一方、撮像画像3H′の撮像画像3H′aは、撮像画像2H′の撮像画像2H′aに対応する部分に当るが、この3フレーム目の撮影においては、撮像素子130の電荷蓄積量が飽和し、白とびした撮像画像として撮像される。つまり、フレームレートが20フレーム/秒のため、撮像画像3H′aの部分は露出オーバーとなり、電荷蓄積量が飽和し白とびした撮像画像となる。この撮像画像3H′について、輝度レベルを測定し(ステップS3)、撮像画像3H′の各画素が所定の受光レベル内であるかどうかを判断する(ステップS4)。
撮像画像3H′については、上述したように、撮像画像3H′aの部分が白とびした撮像画像となっている。したがって、この受光レベルの判断(ステップS4)において、撮像画像3H′aの画素が所定の受光レベル外の画素として判断される(ステップS4においてNo)。
そして、この撮像画像3H′より前に撮像した撮像画像における撮像画像3H′aに対応する位置の画素であって、所定の受光レベル内の画素が在るかどうかを、メモリ144に記憶された画像データを参照しながら判定する(ステップS5)。
ここでは、メモリ144に記憶されている撮像画像2H′aの画像データ2H′amが、条件に合うデータとして判断される(スッテプS5におおいてYes)。この判断に従い、撮像画像3H′の画像データのうち、撮像画像3H′aに対応する画像データを画像データ2H′amに置き換える(ステップS8)。
そして、図4(C)の(3)に示すように、撮像画像3H′aの画像データが画像データ2H′amに置き換えられた撮像画像3H′の画像データに基づくモニタ映像3H″を、モニタ150に表示する(ステップS6)。すなわち、モニタ映像3H″の撮像画像3H′aに対応する部分については、画像データ2H′amに基づく適正映像2H″aが表示される。
モニタ映像3H″の撮像画像3H′bに対応する部分については、この撮像画像3H′bの画像データに基づく映像である適正映像3H″bが表示される。したがって、全体として、白とびや黒つぶれのない適正なモニタ映像3H″がモニタ150に表示される。
今回(3フレーム目)の撮影においては、高輝度部分3Haの撮像映像3H′aは白とびした撮像画像であるが、前回(2フレーム目)の撮影において適正な受光量で撮像された撮像画像2H′aの画像データ2H′amに基づく適正映像2H″aが表示されるため、モニタ映像3H″は、適正は映像として見ることができる。
モニタ映像3H″の適正映像2H″aについては、今回(3フレーム目)の撮影によるリアルタイムの映像ではないが、1フレーム分だけ前の極めて直前の映像である。したがって、実際の撮影内容とモニタ映像3H″の表示内容には、大きな差はない。
そして、メモリ144に、モニタ映像3H″の基になっている撮像画像2H′aと撮像画像3H′bの画像データが画像データ3MHとして記憶される(ステップS7)。この画像データ3MHの内容は、撮像画像2H′aの画像データである画像データ2H′amと、撮影画像3H′bの画像データである画像データ3H′bmになっている。
以降の撮影、すなわち、4フレーム目、5フレーム目、6フレーム目…の撮影を行った場合のモニタ150におけるモニタ映像についても、上述した1フレーム目から3フレーム目で行ったのと同様の画像の置換処理が行われた映像が表示される。したがって、モニタ150において、被写体4H,5H,6H,…の撮影映像を白とびや黒つぶれのない状態で見ることができる。
上述したカメラ装置100の動作の説明は、室内に電灯等による輝度の高い高輝度部分1Ha,2Ha,…を有する被写体1H,2H,…を撮影するときのものである。これに対し、図5(A)の(1)から(6)に示すように、室内に置かれた家具等の陰になった影部分等の低輝度部分1La,2La,…を有する被写体1L,2L,…を撮影したときのカメラ装置100の動作を、図2のブロック図、図3のフローチャート、および図5を参照しながら説明する。
図5(A)は、カメラ装置100の撮影対象となる被写体を示す図である。図4と同様に、(1)から(6)の順で左から右に向かって時間が経過し、各時刻の被写体をそれぞれ1L,2L,3L,4L,5L,6Lとする。ここでは、カメラ装置100は、室内を撮影するものであり、各被写体1L,2L,…には、低輝度部分1La,2La,3La,4La,5La,6Laとこの部分以外の室内部分1Lb,2Lb,3Lb,4Lb,5Lb,6Lbが含まれている。
図5(B)は、(A)に示す被写体1L,2L,…を連続して撮影した各撮像画像を、時系列に左から右に並べて示している。被写体1L,2L,3L,4L,5L,6Lは、それぞれ、撮像画像1L′,2L′,3L′,4L′,5L′,6L′として撮像されている。
図5(C)は、(B)に示す撮像画像の画像データに対して画像データの置換処理が行われた画像データに基づいてモニタ150に表示されたモニタ映像の表示内容を示す図である。モニタ150には、撮像画像1L′,2L′,3L′,4L′,5L′,6L′にそれぞれ対応して、モニタ映像1L″,2L″,3L″,4L″,5L″,6L″が表示される。
図5(D)は、上述の画像データの置換処理のためにメモリ144に記録された撮像画像の画像データの内容を示す図である。モニタ150に表示されたモニタ映像の基になっている画像データが、画像データの置換処理のための画像データとしてメモリ144に記録される。
モニタ映像1L″,2L″,3L″,4L″,5L″,6L″の基になっている画像データが、それぞれ、画像データ1ML,2ML,3ML,4ML,5ML,6MLとしてメモリ144に記録されている。
先ず、撮影の開始に先立ち、フレームレート設定部143aにより、フレームレートを標準のフレームレートに設定する(ステップS1)。ここでは、被写体1L〜6Lとなる室内の明るさに時間経過による大きな変化がないことを前提として、室内部分1Lb〜6Lbの撮像画像が適正な受光量となるように、標準フレームレートを、例えば、20フレーム/秒に設定する。
上記の標準フレームレートで、図5(A)の(1)に示す被写体1Lを撮影すると(ステップS2)、撮像素子130の撮像面には、図5(B)の(1)に示す撮像画像1L′が形成される。撮像画像1L′は、低輝度部分1Laの撮像画像1L′aおよび室内部分1Lbの撮像画像1L′bを有する。
撮像画像1L′aについては、フレームレートが室内部分1Lbの輝度に合わせて設定されているため、露出アンダーとなり黒つぶれの状態で撮像されている。すなわち、撮像素子130の画素の内、撮像画像1L′aに対応する部分の画素については、電荷蓄積量が不足した状態になってしまっている。これに対し、撮像画像1L′bは、フレームレートが室内部分1Lbの輝度に合わせて設定されているため、撮像素子130の電荷蓄積量が適正な撮像画像となり、室内部分1Lbの様子が判る状態で撮像される。
次いで、この撮像画像1L′について、受光レベル測定部143bにより受光レベルを測定し(ステップS3)、受光レベル判定部143cにより撮像画像1L′の各画素が所定の受光レベル内であるかどうかを判断する(ステップS4)。
所定の受光レベルの上限は、撮像画像1L′に白とびが生じる程度に、撮像素子130の画素の電荷蓄積量が飽和しているかどうかを基準に判断をする。下限については、撮像画像1L′に黒つぶれが生じる程度に、撮像素子130の画素の電荷蓄積量が低いかどうかを基準に判断をする。
撮像画像1L′については、撮像画像1L′bの部分については、適正な受光レベルと判断されるが、撮像画像1L′aの部分について、画素の電荷蓄積量が不足していると判断される。すなわち、受光レベルの判定(ステップS4)において、撮像画像1L′aの画素が所定の受光レベル外の画素として判断される(ステップS4においてNo)。
そして、撮像画像1L′より前に撮影した撮像画像における撮像画像1L′aに対応する位置の画素であって、所定の受光レベル内の画素があるかどうかを判定する(ステップS5)。ここでは、撮像画像1L′は最初に撮像された撮像画像であるので、このような画素はないと判断され(ステップS5においてNo)、図5(C)の(1)に示すように、撮像画像1L′の画像データに基づくモニタ映像1L″をモニタ150に表示する(ステップS6)。モニタ映像1L″は、撮像画像1L′aの部分については、黒つぶれした黒つぶれ映像1L″aとして表示される。したがって、被写体1Lの低輝度部分1Laの様子は、モニタ映像1L″によっては見ることができない。
撮像画像1L′bの部分については、室内部分1Lbの明るさに適したフレームレートで撮像が行われているため、適正映像1L″bとして表示される。したがって、室内部分1Lbの様子は、適正映像1L″bにより見ることができる。
モニタ150に上記のようにモニタ映像1L″が表示された後、モニタ映像1L″の基になっている画像データを、図5(D)の(1)に示すように画像データ1MLとしてメモリ144に記憶する(ステップS7)。ここでは、モニタ映像1L″は、撮像画像1L′、すなわち撮像画像1L′a,1L′bの画像データに基づくものである。したがって、画像データ1MLの内容は、撮像画像1L′aの画像データである画像データ1L′amと、撮像画像1L′bの画像データである画像データ1L′bmになっている。
次いで、図5(A)の(2)に示す被写体2Lを撮影する2フレーム目の撮影に移行する。この撮影では、フレームレートを10フレーム/秒に設定する(ステップ1)。このフレームレートの設定は、前回(1フレーム目)撮像された撮像画像1L′の受光レベルの測定結果(ステップS3)に基づいて行い、前回の撮影のときに黒つぶれした撮像画像1L′aとして撮像された低輝度部分2Laが黒つぶれしないように、露光時間を長く設定する。
10フレーム/秒のフレームレートで被写体2Lを撮影すると(ステップS2)、撮像素子130の撮像面には、図5(B)の(2)に示す撮像画像2L′が形成される。この撮影(2フレーム目)のフレームレートは、低輝度部分2Laの撮像画像が適正な露出で撮像されるように設定されている。そのため、撮像画像2L′の撮像画像2La′は、撮像画像1L′の撮像画像1L′aに対応する部分に当るが、この2フレーム目の撮影においては、撮像素子130の電荷蓄積量が適正な撮像画像となる。すなわち、前回(1フレーム目)撮像された撮像画像1L′においては黒つぶれしていた撮像画像1L′aは、適正な撮像画像2L′aとして撮像される。
一方、撮像画像2L′の撮像画像2L′bは、撮像画像1L′の撮像画像1L′bに対応する部分に当るが、この2フレーム目の撮影においては、撮像素子130の電荷蓄積量が飽和状態となり、白とびした撮像画像として撮像される。つまり、フレームレートが10フレーム/秒のため、撮像画像2L′bの部分は露出オーバーとなり、電荷蓄積量が飽和状態の白とびした撮像画像となる。
この撮像画像2L′について、受光レベルを測定し(ステップS3)、撮像画像2L′の各画素が所定の受光レベル内であるかどうかを判断する(ステップS4)。撮像画像2L′については、上述したように、撮像画像2L′bの部分が白とびした撮像画像となっている。したがって、この受光レベルの判断(ステップS4)において、撮像画像2L′bの画素が所定の受光レベル外の画素として判断される(ステップS4においてNo)。
そして、この撮像画像2L′より前に撮像した撮像画像における撮像画像2L′bに対応する位置の画素であって、所定の受光レベル内の画素が在るかどうかを、メモリ144に記憶された画像データを参照しながら判定する(ステップS5)。
ここでは、撮像画像1L′の撮像画像1L′bの画像データ1L′bmが、条件に合うデータとして判断される(スッテプS5においてYes)。この判断に従い、画像置換部143eにより撮像画像2L′の画像データのうち、撮像画像2L′bに対応する画像データを画像データ1L′bmに置き換える(ステップS8)。
そして、図5(C)の(2)に示すように、撮像画像2L′bの画像データが画像データ1L′bmに置き換えられた撮像画像2L′の画像データに基づくモニタ映像2L″を、モニタ150に表示する(ステップS6)。すなわち、モニタ映像2L″の撮像画像2L′bに対応する部分については、画像データ1L′bmに基づく適正映像1L″bが表示される。
モニタ映像2L″の撮像画像2L′aに対応する部分については、この撮像画像2L′aの画像データに基づく映像である適正映像2L″aが表示される。したがって、全体として、白とびや黒つぶれのない適正なモニタ映像2L″がモニタ150に表示される。
前回(1フレーム目)の撮影におけるモニタ映像1L″においては、低輝度部分1Laの映像は黒つぶれ映像1L″aとなってしまい、低輝度部分1Laの様子をモニタ150上で見ることができなかったのに対し、今回(2フレーム目)の撮影におけるモニタ映像2L″においては、適正映像2L″aとして見ることができる。また、今回(2フレーム目)の撮影においては、低輝度部分2La以外の室内部分2Lbの撮像映像2L′bは白とびした撮像画像であるが、前回(1フレーム目)の撮影において適正な受光量で撮像された撮像画像1L′bの画像データ1L′bmに基づく適正映像1L″bが表示されるため、モニタ映像2L″は、適正な映像として見ることができる。
モニタ映像2L″の適正映像1L″bについては、今回の撮影によるリアルタイムの映像ではないが、1フレーム分だけ前の極めて直前の映像である。したがって、実際の撮影内容とモニタ映像2L″の表示内容には、大きな差はない。
そして、メモリ144に、モニタ映像2L″の基になっている撮像画像1L′bと撮像画像2L′aの画像データが画像データ2MLとして記憶される(ステップS7)。この画像データ2MLの内容は、撮像画像1L′bの画像データである画像データ1L′bmと、撮影画像2L′aの画像データである画像データ2L′amになっている。
続いて、図5(A)の(3)に示す被写体3Lを撮影する3フレーム目の撮影に移行する。この撮影では、フレームレートを再び20フレーム/秒に設定する。このフレームレートの設定は、前回(2フレーム目)撮像された撮像画像2L′の受光レベルの測定結果(ステップS3)に基づいて行い、前回の撮影のときに白とびした撮像画像2L′bとして撮像された室内部分3Lbが白とびしないように設定される。
20フレーム/秒のフレームレートで被写体3Lを撮影を行うと(ステップS2)、撮像素子130の撮像面には、図5(B)の(3)に示す撮像画像3L′が形成される。この撮影(3フレーム目)のフレームレートは、室内部分3Lbの撮像画像が適正な露出で撮像されるように設定されている。そのため、撮像画像3L′の撮像画像3Lb′は、撮像画像2L′の撮像画像2L′bに対応する部分に当るが、この3フレーム目の撮影においては、撮像素子130の電荷蓄積量が適正な撮像画像となる。すなわち、前回(2フレーム目)撮像された撮像画像2L′においては白とびしていた撮像画像2L′bは、適正な撮像画像3L′bとして撮像される。
一方、撮像画像3L′の撮像画像3L′aは、撮像画像2L′の撮像画像2L′aに対応する部分にあたるが、この3フレーム目の撮影においては、撮像素子130の電荷蓄積量が不足し、黒つぶれした撮像画像として撮像される。つまり、フレームレートが20フレーム/秒のため、撮像画像3L′aの部分は露出アンダーとなり、電荷蓄積量が不足し黒つぶれした撮像画像となる。この撮像画像3L′について、輝度レベルを測定し(ステップS3)、撮像画像3L′の各画素が所定の受光レベル内であるかどうかを判断する(ステップS4)。
撮像画像3L′については、上述したように、撮像画像3L′aの部分が黒つぶれした撮像画像となっている。したがって、この受光レベルの判断(ステップS4)において、撮像画像3L′aの画素が所定の受光レベル外の画素として判断される(ステップS4においてNo)。
そして、この撮像画像3L′より前に撮像した撮像画像における撮像画像3L′aに対応する位置の画素であって、所定の受光レベル内の画素が在るかどうかを、メモリ144に記憶された画像データを参照しながら判定する(ステップS5)。
ここでは、撮像画像2L′の撮像画像2L′aの画像データ2L′amが、条件に合うデータとして判断される(スッテプS5におおいてYes)。この判断に従い、撮像画像3L′の画像データのうち、撮像画像3L′aに対応する画像データを画像データ2L′amに置き換える(ステップS8)。
そして、図5(C)の(3)に示すように、撮像画像3L′aの画像データが画像データ2L′amに置き換えられた撮像画像3L′の画像データに基づくモニタ映像3L″を、モニタ150に表示する(ステップS6)。すなわち、モニタ映像3L″の撮像画像3L′aに対応する部分については、画像データ2L′amに基づく適正映像2L″aが表示される。
モニタ映像3L″の撮像画像3L′bに対応する部分については、この撮像画像3L′bの画像データに基づく映像である適正映像3L″bが表示される。したがって、全体として、白とびや黒つぶれのない適正なモニタ映像3L″がモニタ150に表示される。
今回(3フレーム目)の撮影においては、低輝度部分3Laの撮像映像3L′aは黒つぶれした撮像画像であるが、前回(2フレーム目)の撮影において適正な受光量で撮像された撮像画像2L′aの画像データ2L′amに基づく適正映像2L″aが表示されるため、モニタ映像3L″は、適正は映像として見ることができる。
モニタ映像3L″の適正映像2L″aについては、今回(3フレーム目)の撮影によるリアルタイムの映像ではないが、1フレーム分だけ前の極めて直前の映像である。したがって、実際の撮影内容とモニタ映像3L″の表示内容には、大きな差はない。
そして、メモリ144に、モニタ映像3L″の基になっている撮像画像2L′aと撮像画像3L′bの画像データが画像データ3MLとして記憶される(ステップS7)。この画像データ3MLの内容は、撮像画像2L′aの画像データである画像データ2L′amと、撮影画像3L′bの画像データである画像データ3L′bmになっている。
以降の撮影、すなわち、4フレーム目、5フレーム目、6フレーム目…の撮影を行った場合のモニタ150におけるモニタ映像についても、上述した1フレーム目から3フレーム目で行ったのと同様の画像の置換処理が行われた映像が表示される。したがって、モニタ150において、被写体4L,5L,6L,…の撮影映像を白とびや黒つぶれのない状態で見ることができる。
次に、室内に電灯等による輝度の高い高輝度部分と家具等の陰になった影部分等の低輝度部分を含む被写体を撮影したときのカメラ装置100の動作を、図2のブロック図、図3のフローチャート、および図6を参照しながら説明する。
図6(A)は、カメラ装置100の撮影対象となる被写体を示す図である。図4と同様に、(1)から(6)の順で左から右に向かって時間が経過し、各時刻の被写体をそれぞれ1K,2K,3K,4K,5K,6Kとする。ここでは、カメラ装置100は、室内を撮影するものであり、各被写体1K,2K,…には、高輝度部分1Ka,2Ka,3Ka,4Ka,5Ka,6Ka、低輝度部分1Kb,2Kb,3Kb,4Kb,5Kb,6Kbおよびこれらの部分以外の室内部分1Kc,2Kc,3Kc,4Kc,5Kc,6Kcが含まれている。
図6(B)は、(A)に示す被写体1K,2K,…を連続して撮影した各撮像画像を、時系列に左から右に並べて示している。被写体1K,2K,3K,4K,5K,6Kは、それぞれ、撮像画像1K′,2K′,3K′,4K′,5K′,6K′として撮像されている。
図6(C)は、(B)に示す撮像画像の画像データに対して画像データの置換処理が行われた画像データに基づいてモニタ150に表示されたとモニタ映像の表示内容を示す図である。モニタ150には、撮像画像1K′,2K′,3K′,4K′,5K′,6K′にそれぞれ対応して、モニタ映像1K″,2K″,3K″,4K″,5K″,6K″が表示される。
図6(D)は、上述の画像データの置換処理のためにメモリ144に記録された撮像画像の画像データの内容を示す図である。モニタ150に表示されたモニタ映像の基になっている画像データが、画像データの置換処理のための画像データとしてメモリ144に記録される。
モニタ映像1K″,2K″,3K″,4K″,5K″,6K″の基になっている画像データが、それぞれ、画像データ1Mk,2Mk,3Mk,4Mk,5Mk,6Mkとしてメモリ144に記録されている。
先ず、撮影の開始に先立ち、フレームレート設定部143aにより、フレームレートを標準のフレームレートに設定する(ステップS1)。ここでは、被写体1K〜6Kとなる室内の明るさに時間経過による大きな変化がないことを前提として、室内部分1Kc〜6Kcの撮像画像が適正な受光量となるように、標準フレームレートを、例えば、20フレーム/秒に設定する。
上述の標準フレームレートで、図6(A)の(1)に示す被写体1Kを撮影すると(ステップS2)、撮像素子130の撮像面には、図6(B)の(1)に示す撮像画像1K′が形成される。撮像画像1K′は、高輝度部分1Kaの撮像画像1Ka、低輝度部分1Kbの撮像画像1K′bおよび室内部分1Kcの撮像画像1K′cを有する。撮像画像1K′aについては、フレームレートが室内部分1Kcの輝度に合わせて設定されているため、露出オーバーとなり白とびの状態で撮像されている。すなわち、撮像素子130の画素の内、撮像画像1K′aに対応する部分の画素については、電荷蓄積量が飽和状態となってしまっている。
逆に、撮像画像1K′bについては、露出アンダーとなり黒つぶれの状態で撮像されている。すなわち、撮像素子130の画素の内、撮像画像1K′bに対応する部分の画素については、電荷蓄積量が不足した状態となってしまっている。これに対し、撮像画像1K′cは、フレームレートが室内部分1Kcの輝度に合わせて設定されているため、撮像素子130の電荷蓄積量が適正な撮像画像となり、室内部分1Kcの様子が判る状態で撮像される。
次いで、この撮像画像1K′について、受光レベル測定部143bにより受光レベルを測定し(ステップS3)、受光レベル判定部143cにより撮像画像1K′の各画素が所定の受光レベル内であるかどうかを判断する(ステップS4)。所定の受光レベルの上限は、撮像画像1K′に白とびが生じる程度に、撮像素子130の画素の電荷蓄積量が飽和しているかどうかで判断をする。下限については、撮像画像1K′に黒つぶれが生じる程度に、撮像素子130の画素の電荷蓄積量が低いかどうかで判断する。撮像画像1K′については、撮像画像1K′cの部分については、適正な受光レベルと判断される。
これに対し、撮像画像1K′aの部分については画素の電荷蓄積量が飽和状態であると判断され、また、撮像画像1K′bの部分については画素の電荷蓄積量が不足していると判断される。すなわち、受光レベルの判定(ステップS4)において、撮像画像1K′に所定の受光レベル外の画素が含まれていると判断される(ステップS4においてNo)。
そして、撮像画像1K′より前に撮影した撮像画像における撮像画像1K′aまたは撮像画像1K′bに対応する位置の画素であって、所定の受光レベル内の画素があるかどうかを判定する(ステップS5)。ここでは、撮像画像1K′は最初に撮像された撮像画像であるので、このような画素はないと判断され(ステップS5においてNo)、図6(C)の(1)に示すように、撮像画像1K′の画像データに基づくモニタ映像1K″をモニタ150に表示する(ステップS6)。モニタ映像1K″は、撮像画像1K′aの部分については、白とびした白とび映像1K″aとして表示される。したがって、被写体1Kの高輝度部分1Kaの様子は、モニタ映像1K″によっては見ることができない。
また、撮像画像1K′bの部分については、黒つぶれした黒つぶれ映像1K″bとして表示される。したがって、被写体1Kの低輝度部分1Kbの様子は、モニタ映像1K″によっては見ることができない。
撮像画像1K′cの部分については、室内部分1Kcの明るさに適したフレームレートで撮像が行われているため、適正映像1K″cとして表示される。この適正映像1K″cにより、室内部分1Kcの様子をモニタ150により見ることができる。
モニタ150に上記のようにモニタ映像1K″が表示された後、モニタ映像1K″の基になっている画像データを、図6(D)の(1)に示すように画像データ1Mkとしてメモリ144に記憶する(ステップS7)。ここでは、モニタ映像1K″は、撮像画像1K′、すなわち撮像画像1K′a,1K′bおよび1K′cの画像データに基づくものである。したがって、画像データ1Mkの内容は、撮像画像1K′aの画像データである1K′am、撮像画像1K′bの画像データである1K′bmおよび撮像画像1K′cの画像データである1K′cmになっている。
次いで、図6(A)の(2)に示す被写体2Kを撮影する2フレーム目の撮影に移行する。この撮影では、先ず、フレームレートを40フレーム/秒に設定する(ステップ1)。 このフレームレートの設定は、前回(1フレーム目)撮像された撮像画像1K′の受光レベルの測定結果(ステップS3)に基づいて行い、前回の撮影のときに白とびした撮像画像1K′aとして撮像された高輝度部分2Kaが白とびしないように、露光時間を短く設定する。
40フレーム/秒のフレームレートで被写体2Kを撮影すると(ステップS2)、撮像素子130の撮像面には、図6(B)の(2)に示す撮像画像2K′が形成される。 この撮影(2フレーム目)のフレームレートは、高輝度部分1Kaの撮像画像が適正な露出で撮像されるように設定されている。そのため、撮像画像2K′の撮像画像2Ka′は、撮像画像1K′の撮像画像1K′aに対応する部分に当るが、この2フレーム目の撮影においては、撮像素子130の電荷蓄積量が適正な撮像画像となる。すなわち、前回(1フレーム目)撮像された撮像画像1K′においては白とびしていた撮像画像1K′aは、適正な撮像画像2K′aとして撮像される。
一方、撮像画像2K′の撮像画像2K′bは、撮像画像1K′の撮像画像1K′bに対応する部分に当るが、この2フレーム目の撮影においても、撮像素子130の電荷蓄積量が不足した状態となり、黒つぶれした撮像画像として撮像される。つまり、フレームレートが40フレーム/秒のため、撮像画像2K′bの部分はさらに露出アンダーとなり、電荷蓄積量が不足した状態の黒つぶれの撮像画像となる。また、撮像画像2K′cの部分についても露出アンダーとなり、電荷蓄積量が不足した状態の黒つぶれの撮像画像となる。
この撮像画像2K′について、受光レベルを測定し(ステップS3)、撮像画像2K′の各画素が所定の受光レベル内であるかどうかを判断する(ステップS4)。撮像画像2K′については、上述したように、撮像画像2K′bと撮像画像2K′cの部分が黒つぶれの撮像画像となっている。したがって、この受光レベルの判断(ステップS4)において、撮像画像2K′bと撮像画像2K′cの画素が所定の受光レベル外の画素として判断される(ステップS4においてNo)。
そして、この撮像画像2K′より前に撮像した撮像画像において、撮像画像2K′bまたは撮像画像2K′cの画素に対応する位置の画素であって、所定の受光レベル内の画素が在るかどうかを、メモリ144に記憶された画像データを参照しながら判定する(ステップS5)。
ここでは、撮像画像2K′cについて、撮像画像1K′の撮像画像1K′cの画像データ1K′cmが、条件に合うデータとして判断される(スッテプS5におおいてYes)。 この判断に従い、画像置換部143eにより撮像画像2K′の画像データのうち、撮像画像2K′cに対応する画像データを画像データ1K′cmに置き換える(ステップS8)。
そして、図6(C)の(2)に示すように、撮像画像2K′cの画像データが画像データ1K′cmに置き換えられた撮像画像2K′の画像データに基づくモニタ映像2K″をモニタ150に表示する(ステップS6)。すなわち、モニタ映像2K″の撮像画像2K′cに対応する部分については、画像データ1K′cmに基づく適正映像1K″cが表示される。
モニタ映像2K″の撮像画像2K′aに対応する部分については、この撮像画像2K′aの画像データに基づく映像である適正映像2K″aが表示される。さらに、モニタ映像2K″の撮像画像2K′bに対応する部分については、この撮像画像2K′bの画像データに基づく映像である黒つぶれした黒つぶれ映像2K″bが表示されることになる。
このように、前回の撮影におけるモニタ映像1K″においては、高輝度部分1Kaの映像は白とび映像1K″aとなってしまい、この部分の被写体の様子をモニタ150上で見ることができなかったが、今回の撮影におけるモニタ映像2K″においては、適正映像2K″aとして見ることができる。適正映像2K″cについては、今回の撮影によるリアルタイムの映像ではないが、1フレーム分だけ前の極めて直前の映像である。したがって、実際の撮影内容とモニタ映像2K″の表示内容には、大きな差はない。
そして、メモリ144に、モニタ映像2K″の基になっている撮像画像2K′a、撮像画像2K′bおよび撮像画像1K′cの画像データが画像データ2Mkとして記憶される(ステップS7)。
この画像データ2Mkの内容は、撮像画像2K′aの画像である画像データ2K′amと撮像画像2K′bの画像データである画像データ2K′bm、および撮像画像1K′cの画像データである画像データ1K′cmになっている。
なお、2フレーム目に低輝度部分2Kbを撮影した撮像画像2K′bよりも、1フレーム目に低輝度部分1Kbを撮影した撮像画像1K′bの方が、小さいフレームレートで撮像されている。低輝度部分については、フレームレートを小さくして長い露光時間で撮影した方が、黒つぶれの程度を抑えることができる。したがって、撮像画像2K′bに比べて撮像画像1K′bの方が黒つぶれの程度が少ない場合がある。そこで、モニタ映像2K″のモニタ映像2K″bの替わりに、画像データ1Mkの画像データ1K′bmに基づく映像を表示することにしてもよい。
すなわち、上述のステップS5において、撮像画像1K′bの画素が所定の受光レベル内の画素でないと判断されても、撮像画像2K′bに比べて所定レベル内により収まっている場合には、撮像画像2K′bの画像データを撮像画像1K′bの画像データである1K′bmと置き換えるようにしてもよい。
続いて、図6(A)の(3)に示す被写体3Kを撮影する3フレーム目の撮影に移行する。この撮影では、先ず、フレームレートを10フレーム/秒に設定する(ステップ1)。
このフレームレートの設定は、前回(2フレーム目の撮影)または前々回(1フレーム目の撮影)撮像された撮像画像2K′または撮像画像1K′の受光レベルの測定結果(ステップS3)に基づいて行い、前回または前々回の撮影のときに黒つぶれした撮像画像2K′bまたは撮像画像1K′bとして撮像された低輝度部分3Kbが黒つぶれしないように設定される。そして、10フレーム/秒のフレームレートで被写体3Kの撮影を行うと(ステップS2)、撮像素子130の撮像面には、図6(B)の(2)に示す撮像画像3K′が形成される。
この撮影(3フレーム目)のフレームレートは、低輝度部分3Kbの撮像画像が適正の露出で撮像されるように設定されている。そのため、撮像画像3K′の撮像画像3Kb′は、撮像画像1K′の撮像画像1K′bおよび撮像画像2K′の撮像画像2K′bに対応する部分に当るが、この3フレーム目の撮影においては、撮像素子130の電荷蓄積量が適正な撮像画像となる。すなわち、1フレーム目および2フレーム目に撮像された撮像画像1K′,2K′においては黒つぶれしていた撮像画像1K′b,2K′bは、適正な撮像画像3K′bとして撮像される。
一方、撮像画像3K′の撮像画像3K′aは、撮像画像2K′の撮像画像2K′aに対応する部分に当るが、この3フレーム目の撮影においては、撮像素子130の電荷蓄積量が飽和状態となり、白とびした撮像画像として撮像される。つまり、フレームレートが10フレーム/秒のため、撮像画像3K′aの部分は露出オーバーとなり、電荷蓄積量が飽和状態となり白とびした撮像画像となる。
また、撮像画像3K′の撮像画像3K′cは、撮像画像2K′の撮像画像2K′cに対応する部分に当るが、この3フレーム目の撮影においては、撮像素子130の電荷蓄積量が飽和状態となり、白とびした撮像画像として撮像される。つまり、フレームレートが10フレーム/秒のため、撮像画像3K′cの部分は露出オーバーとなり、電荷蓄積量が飽和状態となり白とびした撮像画像となる。
この撮像画像3K′について、輝度レベルを測定し(ステップS3)、撮像画像3K′の各画素が所定の受光レベル内であるかどうかを判断する(ステップS4)。
撮像画像3K′については、上述したように、撮像画像3K′aと撮像画像3K′cの部分が白とびした撮像画像となっている。そのため、この輝度レベルの判断(ステップS4)において、撮像画像3K′aと撮像画像3K′cの画素が、所定の受光レベル外の画素として判断される(ステップS4においてNo)。
そして、この撮像画像3K′より前に撮像した撮像画像において、撮像画像3K′aおよび撮像画像3K′cの画素に対応する位置の画素であって、所定の受光レベル内の画素が在るかどうかを、メモリ144に記憶された画像データを参照しながら判定する(ステップS5)。ここでは、撮像画像1K′の撮像画像1K′cの画像データ1K′cmと撮像画像2K′の撮像画像2K′aの画像データ2K′amとが条件に合うデータとして判断される(スッテプS5におおいてYes)。この判断に従い、撮像画像3K′の画像データのうち、撮像画像3K′aに対応する画像データを画像データ2K′amに置き換える、また、撮像画像3K′cに対応する画像データを画像データ1K′cmに置き換える(ステップS8)。
そして、撮像画像3K′aと撮像画像3K′cの画像データがそれぞれ画像データ2K′amと画像データ1K′cmに置き換えられた撮像画像3K′の画像データに基づくモニタ映像3K″をモニタ150に表示する(ステップS6)。すなわち、モニタ映像3K″の撮像画像3K′aに対応する部分については、画像データ2K′amに基づく適正映像2K″aが表示される。また、モニタ映像3K″の撮像画像3K′cに対応する部分については、画像データ1K′cmに基づく適正映像1K″cが表示される。
モニタ映像3K″の撮像画像3K″bに対応する部分については、この撮像画像3K′bの画像データに基づく映像である適正映像3K″bが表示される。今回(3フレーム目)の撮影においては、高輝度部分3Kaの撮像映像3K′aと室内部分3Kcの撮像映像3K′cは白とびた撮像画像であるが、モニタ150には、適正映像2K″aと適正映像1K″cが表示される。すなわち、モニタ映像3K″は、適正な映像としてモニタ150に表示される。
モニタ映像3K″の適正映像2K″aについては、今回(3フレーム目)の撮影によるリアルタイムの映像ではないが、1フレーム分だけ前の極めて直前の映像である。また、モニタ映像3K″の適正映像1K″cについても、今回の撮影によるリアルタイムの映像ではないが、2フレーム分だけ前の極めて直前の映像である。したがって、実際の撮影内容とモニタ映像3K″の表示内容には、大きな差はない。
そして、メモリ144に、モニタ映像3K″の基になっている撮像画像2K′a、撮像画像3K′bおよび撮像画像1K′cの画像データが画像データ3Mkとして記憶される(ステップS7)。
この画像データ3Mkの内容は、撮像画像2K′aの画像である画像データ2K′amと撮像画像3K′bの画像データである画像データ3K′bm、および撮像画像3K′cの画像データである画像データ1K′cmになっている。
以降の撮影、すなわち、4フレーム目、5フレーム目、6フレーム目…の撮影を行った場合のモニタ150におけるモニタ映像についても、上述した1フレーム目から3フレーム目で行ったのと同様の画像の置換処理が行われた映像が表示される。したがって、モニタ150において、被写体の撮影映像を白とびや黒つぶれのない状態で見ることができる。
上述のカメラ装置100においては、撮像素子130の受光レベルが所定のレベル内でるかどうかの判断を画素毎に行なう例を示した。このように画素毎に判断をする代わりに、撮像素子130の撮像エリアを、例えば、マトリクス状に分けたエリア毎に受光レベルが所定レベル内かどうかを判断し、このエリア単位で、画像データの置換を行うようにしてもよい。例えば、エリア内の画素の受光レベルの平均が、所定の受光レベル内かどうかを判断し、所定のレベル内にないときは、他の撮像画像の対応するエリア位置にある所定の受光レベル内の画像データと置換をする。
エリア単位で画像の置換を行う場合には、エリア内の画素間の受光レベルの差が小さくなるように、エリアはできるだけ小さい方が好ましい。すなわち、例えば、エリアの半分に高輝度の被写体があり、残りの半分に低輝度の被写体がある場合には、フレームレートを変えて撮影を行っても、両方の被写体の撮像画像の受光レベルを同時に所定の受光レベルにすることができないことがある。したがって、撮影する被写体の内容に応じてエリアの大きさ、すなわち、エリア内の画素数やエリアの形状等を決定する。
例えば、本実施の形態のように画角の広い撮影レンズ121により、沢山の被写体を撮影する場合には、被写体の1つ1つが狭い結像範囲で撮像面に結像し、しかも、被写体毎に輝度が大きく相違する傾向が強いことがある。このような場合には、エリアの大きさを小さくすることが好ましい。
逆に、撮影レンズ121の画角を狭くすることにより、被写体の数が少なくなり、被写体の輝度差があまりないことが予想される場合には、エリアの大きさを大きくすることにより、画像処理のスピードを速くすることができる。
また、上述のカメラ装置100においては、被写体の映像をモニタ150を介してリアルタイムで見る例を示したが、フレームレートを変えて撮影した撮像画像をメモリ144に記憶しておき、置換する画像データを、置換される画像データを有する撮像画像の撮影時点よりも後に撮影された撮像画像のものを用いても良い。
また、上述のカメラ装置100においては、フレームレートを1フレーム毎に変化させて、1フレーム毎に露光時間を変える構成としたが、フレームレートは数フレーム毎等、被写体の変化や被写体の輝度の変化等に応じて適宜のタイミングで変化させるようにしてもよい。
なお、フレームレートの設定は、被写体の明るい部分と暗い部分に合わせた後は、被写体の明るさに大きな変化がない限りは、被写体の明るい部分に合わせた大きなフレームレートと、被写体の暗い部分に合わせた小さなフレームレートを交互に使用するようにしてもよい。すなわち、撮像画像の受光レベル判断(上述のステップS4)を、フレーム毎に行なわず、最初の2回のみ行い、その後は、このフレームレートを使用するとうにしてもよい。あるいは、受光レベル判断(上述のステップS4)は、数回に1回、または数秒に1回等、間欠的に行なうようにしてもよい。
また、上述のカメラ装置100においては、フレームレートを変えることにより、撮像素子130の露光時間を変えたが、撮像素子130の蓄積時間を電子的に可変することにより、露光時間を変えるようにしてもよい。すなわち、撮像素子130をいわゆる電子シャッタとして動作させてもよい。このように、撮像素子130を電子シャッタとして動作させる場合には、上述したフレームレートを変える代わりに、各フレームにおける撮像素子130のシャッタ速度を変えることになる。
つまり、図2におけるフレームレート設定部143aは、シャッタ速度設定部として構成し、また、図3におけるフレームレートの設定(ステップS1)は、シャッタ速度を設定する処理を行うことになる。
具体的には、例えば、撮影の開始に先立ち、ステップS1におけるフレームレートの設定の代わりに、シャッタ速度を標準のシャッタ速度として1/60秒に設定する。そして、このシャッタ速度で1フレーム目を撮影する。
この標準のシャッタ速度で撮影した撮像画像について、受光レベルを測定し(ステップS3)、撮像画像の各画素が所定の受光レベル内であるかどうかを判断する(ステップS4)。そして、2フレーム目においては、ステップS3の受光レベルの測定結果に基づいて、1フレーム目の撮影で、白とびしたり黒つぶれした画素が適正な露出で露光されるように、シャッタ速度が設定される。
白とびしている高輝度部分を白とびしないようにするには、シャッタ速度を、例えば、1/90秒にして露光時間を短くする。また、黒つぶれしている低輝度部分を黒つぶれしないようにするには、シャッタ速度を、例えば、1/30秒にして露光時間を長くする。以降の撮影におけるフレームにおいても、フレームレートを設定する代わりにシャッタ速度の設定が行われる点を除いて、上述した図3から図6を参照しながら説明したカメラ装置100の動作と同様の動作が行われる。
なお、撮像素子130を電子シャッタとして動作する代わりに、撮像素子130の前(被写体側)にいわゆる機械シャッタを配置し、この機械シャッタにより露光時間を制御するようにしてもよい。
また、上述のカメラ装置100においては、フレームレートを変えることにより、撮像素子130の露光時間を変えたが、露光量の総量を変えることが重要であるため、光学系120に、可変アイリスを設け、この可変アイリスの開口量を制御することにより、単位時間あたりの露光量を所定のタイミングで変えるようにしてもよい。しかしながら、フレームレートを変えることにより、撮像素子130の露光時間を変える方が、露光時間の変更を容易に、かつ、早いタイミングで変えることができる。
また、フレームレートの設定(ステップS1)に当っては、撮影開始前の被写体の明るい所、暗い所の各輝度レベルを測定し、その各輝度レベルに合った2つまたは3つ以上のフレームレートを予め設定しておいてもよい。そして、これらのフレームレートを適宜の順で使用して撮影を行うようにしてもよい。設定するフレームレートの数を増やし、フレームレートが異なる撮影画像の数を多くして、この中から適切な露光部分を選択して合成すことにより、モニタ映像の画質の向上を図ることができる。
上述の実施の形態では、白とびや黒つぶれの部分が生じた部分を例として説明したが、そのような白とびや黒つぶれが発生しない場合でも、フレームレートが大きい撮像画像とフレームレートが小さい撮像画像を得て、これらの撮像画像を合成するようにしてもよい。撮像画像を合成する場合には、フレームレートの大きい撮像画像の中の明るい部分と、フレームレートの小さい撮像画像の中の暗い部分とを合成する。
この場合、フレームレートが大きい撮像画像とこれに隣接するフレームレートが小さい撮像画像について、上述のステップS5における受光レベルの判断を行なうことなく、2つの撮像画像を合成して、モニタ150に表示するようにしてもよい。
明るい部分と暗い部分以外は、フレームレートの大きい撮像画像のものを採用したり、フレームレートの小さい撮像画像の中のものを採用して、白とびや黒つぶれの部分を含めて全体が明瞭となる撮像画像を生成する。明るい部分と暗い部分以外は、フレームレートの大きい撮像画像とフレームレートの小さい撮像画像の両者の輝度の中間的な値を用いるようにしてもよい。
上述の実施の形態では、カメラ装置100は、モニタ150を備える例を示したが、カメラ装置100にモニタ150を有しない構成としてもよい。この場合には、映像は、ネットワークを介して接続されるパソコン等のモニタに表示することができる。この場合、ステップS4からステップS8の画像処理をパソコン等において実施することとし、ネットワークを介してのパソコン等を含めてカメラ装置100としてもよい。
本発明の実施の形態に係るカメラ装置の構成を示す斜視図である。 図1のカメラ装置の構成を示すブロック図である。 図1のカメラ装置の動作を示すフローチャートである。 図1のカメラ装置で、高輝度部分を有する被写体を撮影する場合の図で、(A)は、高輝度部分を有する被写体を示す図で、(B)は、(A)に示す被写体を撮影した撮像画像を示す図で、(C)は、(B)に示す撮像画像の画像データに対して置換処理を行った画像データに基づくモニタ映像を示す図で、(D)は、メモリに記憶された画像データの置換処理用の画像データの内容を示す図である。 図1のカメラ装置で、低輝度部分を有する被写体を撮影する場合の図で、(A)は、低輝度部分を有する被写体を示す図で、(B)は、(A)に示す被写体を撮影した撮像画像を示す図で、(C)は、(B)に示す撮像画像の画像データに対して置換処理を行った画像データに基づくモニタ映像を示す図で、(D)は、メモリに記憶された画像データの置換処理用の画像データの内容を示す図である。 図1のカメラ装置で、高輝度部分と低輝度部分を有する被写体を撮影する場合の図で、 (A)は、高輝度部分と低輝度部分を有する被写体を示す図で、(B)は、(A)に示す被写体を撮影した撮像画像を示す図で、(C)は、(B)に示す撮像画像の画像データに対して置換処理を行った画像データに基づくモニタ映像を示す図で、(D)は、メモリに記憶された画像データの置換処理用の画像データの内容を示す図である。
符号の説明
100 … カメラ装置
121 … 撮影レンズ
130 … 撮像素子(撮像手段)
140 … 回路装置(画像処理制御手段)
143a … フレームレート設定部(露光時間変化手段)
143b … 受光レベル測定部(受光レベル測定手段)
143c … 受光レベル判定部(受光レベル判定手段)
143e … 画像置換部(画像置換手段)

Claims (10)

  1. 撮影レンズと、
    撮影レンズを透過した被写体光が結像する撮像手段と、
    上記撮像手段に結像した撮像画像の画像データの画像処理を行う画像処理制御手段とを備え、上記被写体を連続して撮影するカメラ装置において、
    上記撮像手段の露光時間を少なくとも2段階に所定のタイミングで変化させる露光時間変化手段と、
    上記撮像手段の受光レベルを撮像画像の部分単位で測定する受光レベル測定手段と、
    上記撮像手段の上記部分単位の受光レベルが所定の受光レベル内か否かを判断する受光レベル判定手段と、
    上記受光レベル判定手段により受光レベルを判定された部分が、所定の受光レベル内にないと判断された受光レベル不適正部分であるときは、この受光レベル不適正部分の画像データを、他の撮像画像の上記受光レベル不適正部分と対応する画像位置の部分であって所定の受光レベル内の受光レベル適正部分の画像データに置換する画像置換手段と、
    を備えることを特徴とするカメラ装置。
  2. 前記受光レベル不適正部分と置換される前記受光レベル適正部分を有する撮像画像が複数あるときは、前記受光レベル不適正部分を有する撮像画像を撮像した時期に一番近い撮像画像の前記受光レベル適正部分と置換することを特徴する請求項1に記載のカメラ装置。
  3. 前記露光時間変化手段は、前記撮像手段の撮像フレーム毎に前記露光時間を変化させることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか1項に記載のカメラ装置。
  4. 前記露光時間変化手段は、フレームレート変更手段であることを特長とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のカメラ装置。
  5. 前記露光時間変化手段は、シャッタ速度変更手段であることを特長とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のカメラ装置。
  6. 前記少なくとも2段階の露光時間の1の露光時間は、前記受光レベル不適正部分の受光レベルを所定の受光レベル内にする露光時間であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のカメラ装置。
  7. 前記撮像レンズは、広角レンズであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載するカメラ装置。
  8. 撮影レンズにより撮像手段に結像した被写体の撮像画像について画像処理を行う画像処理方法において、
    上記撮像手段の露光時間を少なくとも2段階に所定のタイミングで変化させる露光時間変化ステップと、
    上記撮像手段の受光レベルを撮像画像の部分単位で測定する受光レベル測定ステップと、
    上記撮像手段の上記部分単位の受光レベルが所定の受光レベル内か否かを判断する受光レベル判定ステップと、
    上記受光レベル判定ステップにより受光レベルを判定された部分が、所定の受光レベル内にないと判断された受光レベル不適正部分であるときは、この受光レベル不適正部分の画像データを、他の撮像画像の上記受光レベル不適正部分と対応する画像位置の部分であって所定の受光レベル内の受光レベル適正部分の画像データに置換する画像置換ステップと、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  9. 撮影レンズと、
    撮影レンズを透過した被写体光が結像する撮像手段と、
    上記撮像手段に結像した撮像画像の画像データの画像処理を行う画像処理制御手段とを備え、上記被写体を連続して撮影するカメラ装置において、
    上記撮像手段の露光時間を少なくとも2段階に変化させて撮影した露光時間が異なる複数の撮像画像の明瞭な部分同士を合成して全体が明瞭となる撮像画像を記録または表示することを特徴とするカメラ装置
  10. 撮影レンズにより撮像手段に結像した被写体の撮像画像について画像処理を行う画像処理方法において、
    上記撮像手段の露光時間を少なくとも2段階に変化させて露光時間が異なる複数の撮像画像を撮影し、これらの露光時間が異なる複数の撮像画像の明瞭な部分同士を合成して全体が明瞭となる撮像画像を記録または表示することを特徴とする画像処理方法。
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