JP5980618B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
CCD(Charge Coupled Device)撮像素子やCMOS(Complement Metal Oxide Semiconductor)撮像素子に代表される固体撮像素子のダイナミックレンジは人間の視感度に比べて非常に狭いため、露光量の異なる複数枚の画像を合成することによりダイナミックレンジを拡大する技術が知られている。
このような技術として、例えば、特許文献1には、原画像と同フレームレートで高ダイナミックレンジ映像を生成する3つの手法が開示されている。
すなわち、特許文献1には、1つ目の手法として、短時間撮像と長時間撮像を交互に繰り返し隣り合う2画像を合成することが開示されている(上記特許文献1の図1(a))。
2つ目の手法として、長時間撮像と直後または直前の短時間撮像の2画像より長時間撮像時刻における高ダイナミックレンジ画像を合成する過程Aと、短時間撮像と直後または直前の長時間撮像の2画像より短時間撮像時刻における高ダイナミックレンジ画像を合成する過程Bの異なる2つの合成過程とを切り替えて実行することが開示されている(上記特許文献1の図1(b))。
3つ目の手法として、長時間撮像と直前の短時間撮像と直後の短時間撮像の3画像より長時間撮像時刻における高ダイナミックレンジ画像を合成する過程Eと、短時間撮像と直前の長時間撮像と直後の長時間撮像の3画像より短時間撮像時刻における高ダイナミックレンジ画像を合成する過程Fの異なる2つの合成過程とを有し、各々の過程では現フレームに対して直前の画像と直後との画像から中間画像を予測し、現フレーム画像との合成を行うことが開示されている(上記特許文献1の図1(c))。
特開2003−46857号公報
しかしながら、上記した特許文献1に開示された各手法では、以下のような問題がある。
すなわち上記した1つ目の手法では、2フレームの原画像から1フレームの画像を合成するために出力フレームレートが半減してしまい、滑らかな動きの動画映像が生成できないという欠点がある。
また、2つ目の手法では撮像シーンのダイナミックレンジが極めて大きい場合、すなわち、長露光画像と短露光画像との露光差が大きい場合は、短露光画像における低輝度部(図12の領域B)は殆ど黒潰れし、長露光画像における高輝度部(図12の領域A)は殆ど白飛びしてしまう。このため、黒潰れや白飛びにより画像情報が欠損した領域の動きを推定することができず、両画像間の位置合わせ(動き補償)を行うことができない。このような2つの画像を合成して撮像フレームレートと同じフレームレートで出力しても、低輝度部の動きと高輝度部の動きが1フレーム毎に交互に動くこととなり、実質的にフレームレートが半減することになってしまう。
さらに、3つ目の手法では、動き推定は同露光画像同士で行うため、上記した2つの手法による問題を解決することはできるものの、出力フレームを生成する際に、処理対象となるフレーム画像に対して時間的に未来に撮像される画像も必要となるため、フレーム遅延を避けることができず、滑らかな画像を得ることができないという問題がある。これは、例えばデジタルカメラのライブビュー画像などリアルタイム性が重要視される画像処理装置において特に問題となる。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、フレーム遅延等の画像処理の遅延を抑制し、滑らかな画像を取得することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、基準フレーム画像と、該基準フレーム画像と撮像条件の異なる参照フレーム画像とを周期的に取得する画像取得手段と、前記基準フレームより先に取得され、且つ、互いに同一の撮像条件で取得された2つの参照フレーム画像間の動きベクトルを検出する動き検出手段と、該動き検出手段により検出された動きベクトルと前記参照フレーム画像とに基づいて、前記基準フレームの撮像時刻に前記参照フレーム画像と同一の撮像条件で取得されると予測される予測フレーム画像を生成する予測フレーム画像生成手段と、該予測フレーム画像生成手段により生成された予測フレーム画像と前記基準フレーム画像とを合成して出力フレーム画像を生成する出力フレーム画像生成手段と、を備える画像処理装置を提供する。
本発明によれば、基準フレーム画像と参照フレーム画像とは、周期的に取得されているので、互いに同一の撮像条件で基準フレーム画像よりも時間的に先に取得された2つの参照フレーム画像間の動きベクトルから、例えば、参照フレーム画像に含まれる人物や物体等被写体の将来的な動きを予測することができる。従って、参照フレーム画像と動きベクトルとに基づいて、基準フレーム画像の取得と同時に、参照フレーム画像と同一の撮像条件で取得されると予測されるフレーム画像を、予測フレーム画像として生成する。そして、予測フレーム画像と基準フレーム画像とを合成して出力フレーム画像を生成するので、フレーム遅延等の画像処理の遅延を抑制し、滑らかな画像を取得することができる。
上記発明において、前記撮像条件が露光時間であることが好ましい。
このようにすることで、フレーム遅延等の画像処理の遅延を抑制し、滑らかな、且つ、ダイナミックレンジが拡大された画像を取得することができる。
上記発明において、前記撮像条件が画像取得手段への入射光量であることが好ましい。
このようにすることで、フレーム遅延等の画像処理の遅延を抑制し、滑らかな、且つ、ダイナミックレンジが拡大された画像を取得することができる。
上記発明において、前記撮像条件が分光感度特性であることが好ましい。
このようにすることで、例えば、単板イメージセンサによる色モザイク信号から補間生成された画像と比較して解像度の高い画像を取得することができる。
また、本発明は、基準フレーム画像と、該基準フレーム画像と撮像条件の異なる参照フレーム画像とを周期的に取得する画像取得ステップと、前記基準フレームより先に取得され、且つ、互いに同一の撮像条件で取得された2つの参照フレーム画像間の動きベクトルを検出する動き検出ステップと、該動き検出ステップにより検出された動きベクトルと前記参照フレーム画像とに基づいて、前記基準フレームの撮像時刻に前記参照フレーム画像と同一の撮像条件で取得されたと予測される予測フレーム画像を生成する予測フレーム画像生成ステップと、該予測フレーム画像生成ステップにより生成された予測フレーム画像と前記基準フレーム画像とを合成して出力フレーム画像を生成する出力フレーム画像生成ステップと、を備える画像処理方法を提供する。
本発明によれば、フレーム遅延等の画像処理の遅延を抑制し、滑らかな画像を取得することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置において、露光時間と1フレーム区間との関係を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置において、予測フレーム画像を生成する際のフレーム画像の説明図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置において、入力されたフレーム画像に基づいて出力フレーム画像を生成する際の流れを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る画像処理装置において、露光時間と1フレーム区間との関係を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る画像処理装置において、撮像条件とフレーム画像との関係を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置において、露光時間と1フレーム区間との関係を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置において、予測フレーム画像を生成する際のフレーム画像の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置において、入力されたフレーム画像に基づいて出力フレーム画像を生成する際の流れを示すフローチャートである。 従来例に係る説明図である。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置について図面を参照して説明する。
図1は、画像処理装置10の概略構成を示している。図1に示すように、画像処理装置10は、撮像条件の異なるフレーム画像を周期的に取得し、取得したフレーム画像を合成した出力フレーム画像を順次出力し、これを繰り返すことにより動画像を出力するものである。
このため、画像処理装置は、図1に示すように、フレーム画像を取得する画像取得部11、画像取得部11により取得したフレーム画像を一時的に記憶するメモリ12、所定のフレーム画像間の動きを検出する動き検出部13、予測フレーム画像を生成する予測フレーム画像生成部14、及び出力フレーム画像を生成する出力フレーム画像生成部15を備えている。
画像取得部11は、基準フレーム画像と、この基準フレーム画像と撮像条件の異なる参照フレーム画像とを周期的に取得するものであり、本実施形態においては、互いに露光時間の異なる2種類のフレーム画像を交互に、且つ、連続的に取得し、取得したフレーム画像をメモリ12に出力する。このため、画像取得部11は、光学系101、撮像素子102、及び撮像制御部103を備えている。
光学系101は、例えばレンズ、光学ローパスフィルタ、メカニカルシャッタ等により構成され、撮像素子102の撮像面に光学像を結像させるものである。
撮像素子102は、光学系101により結像した光学像を光電変換して電気信号である画像信号に変換するものであり、例えば、CCDや、CMOS等を適用することができる。
撮像制御部103は、撮像素子102を駆動するための信号を生成するものであり、電子シャッターによる露光制御も行うことが可能である。上述したように、本実施形態では、互いに露光時間の異なる2種類のフレーム画像を交互に、且つ、連続的に取得するので、撮像制御部103は、図2に示すように、比較的短い露光時間である短露光Tと比較的長い露光時間である長露光Tとを1フレーム毎に交互に繰り返すように露光時間を制御する。なお、この際、1フレーム区間において短露光の重心と長露光の重心とが同じ位置となるよう制御する。
メモリ12は、画像取得部11から入力された時間的に連続する少なくとも4面分のフレーム画像を順次記憶することができる。つまり、メモリ12は、例えば、基準フレーム画像としての現フレーム画像、及び、現フレーム画像よりも先に、すなわち、過去に取得された参照フレーム画像を3面分、少なくとも合計4面分のフレーム画像を保持することができる。以下、メモリ12に4面分のフレーム画像が保持されることとして説明する。
ここで、画像取得部11は、短露光Tのフレーム画像と長露光Tのフレーム画像とを交互に取得するので、メモリ12に記憶される4面分のフレーム画像には、短露光Tのフレーム画像と長露光Tのフレーム画像とが夫々2面分ずつ含まれることになる。以降の説明では、説明の便宜上、メモリ12に保持される現フレーム画像をフレームnとし、過去に取得されたフレーム画像をフレームn−1、n−2、n−3とする。
動き検出部13は、現フレーム画像より先(過去)に取得されたフレーム画像のうち、互いに同一の撮像条件で取得された2つの参照フレーム画像間の動きを検出する。本実施形態において、画像取得部11は、短露光Tのフレーム画像と長露光Tのフレーム画像とを交互に取得するので、現フレーム画像であるフレームnに対して、フレームn−1及びフレームn−3が異なる撮像条件、すなわち、異なる露光時間で撮像された2つの参照フレーム画像に相当する。従って、動き検出部13は、フレームn−1とフレームn−3との間の動きを検出する。例えば、現フレームnが長露光Tのフレーム画像である場合には、参照フレーム画像としてのフレームn−1及びフレームn−3は短露光Tのフレーム画像となり、現フレームnが短露光Tのフレーム画像である場合には、参照フレーム画像としてのフレームn−1及びフレームn−3は長露光Tのフレーム画像となる。
このように、フレームn−1及びフレームn−3は、フレームnに対しては異露光となる画像であるが、互いに同露光であるため一般的なブロックマッチング法で動きを検出することができる。検出された動きは、動きベクトルMV(x,y)として予測フレーム画像生成部14に出力される。なお、動きベクトルMV(x,y)は、1画素毎、或いは、フレーム画像内の所定領域毎に生成することができる。
予測フレーム画像生成部14は、動き検出部13により検出された動きベクトルと参照フレーム画像とに基づいて、現フレーム画像の撮像時刻に参照フレーム画像と同一の撮像条件で取得されると予測される予測フレーム画像を生成する。より具体的には、現フレームnが長露光Tのフレーム画像である場合には、予測フレーム画像は、短露光Tのフレーム画像であって現フレームnと同一時刻に取得されると予測できるフレーム画像となり、現フレームnが短露光Tのフレーム画像である場合には、予測フレーム画像は、長露光Tのフレーム画像であって現フレームnと同一時刻に取得されると予測できるフレーム画像となる。
より具体的には、図3に示すように、動き検出部13で算出された動きベクトルMV(x,y)は、フレームn−3からフレームn−1への2フレーム間の動きを示すものであるため、フレームnの取得(撮像)時刻と同時刻において、フレーム画像中の物体や人物等の被写体はフレームn−1からMV(x,y)/2だけ動いた状況となっていると予測できる。このような考え方に基づいて、例えば予測フレーム画像を以下のように生成する。
フレームn−1の画素値をIn−1(x,y)とすると、予測フレーム画像I(x,y)は、以下の式(1)で算出できる。
ここで生成された予測フレーム画像Iは、フレームnと同一時刻における、フレームnと異なる露光条件の画像となる。生成された予測フレーム画像は、出力フレーム画像生成部15に出力される。
出力フレーム画像生成部15は、予測フレーム画像と現フレーム画像とに基づいて出力フレーム画像を生成する。つまり、現フレーム画像Iと予測フレーム画像Iとを合成して出力フレーム画像を生成する。現フレーム画像Iと予測フレーム画像Iとの合成は、合成画像をIHDRとすると、例えば以下の式(2)又は式(3)で算出することができる。
フレームnが長露光のフレーム画像である場合
HDR=(1−α)・I+α・(T/T)・I…(2)
ただし、α ∝ I (0≦α≦1)
フレームnが短露光のフレーム画像である場合
HDR=(1−α)・I+α・(T/T)・I…(3)
ただし、α ∝ I (0≦α≦1)
予測フレーム画像Iは、フレームnと同時刻に撮像されると予測した画像であるため、出力フレーム画像生成部15においては予測フレーム画像と現フレーム画像との位置合わせ等は特に行う必要はない。
以下、このように構成された画像処理装置が撮像装置(図示せず)に適用された場合において、入力されたフレーム画像に基づいて出力フレーム画像を生成する際の流れを図4のフローチャートに従って説明する。
ステップS100では、画像取得部11において取得するフレーム画像をカウントするために、画像取得部11に備えられたフレームカウンタnを初期化する。次のステップS101において、画像取得部11により現フレーム画像Inを撮像し、ステップS102で撮像したフレーム画像Inをメモリ12に格納し、フレームカウンタnをインクリメントする。ステップS103では、メモリ12に4枚以上のフレーム画像が格納されている場合は、次のステップS104に進み、動き検出部13にてフレーム画像In−1とフレーム画像In−3との間の動きを検出する。メモリ12に4枚以上のフレーム画像が格納されていない場合はステップS101に戻って、上記処理を繰り返す。
ステップS105は、予測フレーム画像生成部14にて予測フレーム画像Ipを生成し、ステップS106で、先のステップS104にて生成した予測フレーム画像Ipと現フレーム画像Inとを合成して、出力フレーム画像を生成する。画像処理装置が撮像装置に適用されている場合には、出力フレーム画像は撮像装置に設けられた他の画像処理部に出力され、ステップS107において、ステップS106にて生成した出力フレーム画像に対してカメラ画像処理部(図示せず)にて所定の画像処理を行い、ステップS108において画像表示部(図示せず)に出力フレーム画像を表示しつつ、ステップS109で出力フレーム画像を記録する。ユーザー操作による撮影完了信号を得るまで上記した手順を繰り返す(ステップS110)。
上記した処理は、本実施形態に係る画像処理装置が適用される撮像装置のCPU(図示せず)等により実行・制御されるものであり、各ステップは時系列に処理されてもよく、並列に処理されてもよい。
このように、本実施形態によれば、現フレーム画像と参照フレーム画像とは、周期的に取得されているので、互いに同一の撮像条件で現フレーム画像よりも時間的に先に取得された2つの参照フレーム画像間の動きベクトルから、例えば、参照フレーム画像に含まれる人物や物体等被写体の将来的な動きを予測することができる。従って、参照フレーム画像と動きベクトルとに基づいて、現フレーム画像の取得と同時に、参照フレーム画像と同一の撮像条件で取得されると予測されるフレーム画像を、予測フレーム画像として生成する。そして、予測フレーム画像と現フレーム画像とを合成して出力フレーム画像を生成するので、フレーム遅延等の画像処理の遅延を抑制し、滑らかな画像を取得することができる。
(第1の実施形態の変形例)
上記した第1の実施形態における画像処理装置10の画像取得部11では、電子シャッターによる露光制御を行うことにより露光時間の異なるフレーム画像を取得していたが、これに限られるものではない。例えば、フレーム画像を撮像する際の撮像素子に対する入射光量を無段階NDフィルタ等を適用して適宜減衰させることにより、撮像条件の異なる2種類のフレーム画像を周期的に、すなわち、交互に、且つ、連続的に取得することができる。
このような場合には、図5に示すように、画像取得部11が、撮像制御部103に代えて、光減衰手段としてのNDフィルタ210と、NDフィルタを制御する光量制御部211とを備える画像処理装置20とすることができる。
光量制御部211は、NDフィルタ210への制御信号を生成するものであり、図6に示すように1フレーム毎に光減衰量1と光減衰量2とを繰り返すように制御する。ここで、光減衰量1>光減衰量2であるとすると、光減衰量1の区間に撮像された画像が比較的暗い画像となり(第1の実施形態における短露光画像に相当)、光減衰量2の区間に撮像された画像が比較的明るい画像(第1の実施形態における長露光画像に相当)となる。
なお、ここで取得されるフレーム画像は、露光量は同一で明るさが異なる画像となっているが、以下、第1の実施形態との対比を容易とするため便宜上「短露光画像」又は「長露光画像」という。
第1の実施形態では、露光量を直接制御しているので、例えば、図7に示すように被写体の動きが非常に大きい場合、長露光画像はフレームレートに応じた動きブレが生じ易いが、短露光画像は動きブレが生じ難い。更に、フレーム画像を合成する際に、被写体が比較的高輝度である場合には、短露光画像が優先的に選択されるので、被写体が大きく動いているが動きブレが無い合成画像が生成されることになる。
一般的に動画像の場合はこのようなフレームレート相当の期間に満たない露光時間で撮像することは、動きの連続性が損なわれるため望ましくないとされており、実際動画としてみると動きに飛びがあるように感じられる。これは30fps以下の比較的低速なフレームレートで顕著となる。
これに対し、本変形例では撮像素子202への光量を減衰させることにより短露光画像を生成するため、より動きの連続性が向上し、自然な画像を得ることが可能となる。
(第2の実施形態)
上記した第1の実施形態及びその変形例では、撮像条件として露光時間や明るさを異ならせたフレーム画像を取得して、これを合成した出力フレームを生成することとしたが、これらに限られることはなく、例えば、電子内視鏡等の複数の色フィルタを順次切り換えて各色毎に被写体を撮像する画像処理装置に適用し、色毎のフレーム画像を同時化することにより出力フレーム画像を生成することもできる。
本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置は、上述したように、例えば、電子内視鏡に適用され、複数の色フィルタを順次切り換えて色毎に被写体を撮像したフレーム画像を取得する。図8は、このような画像処理装置例として本発明の第2の実施形態に係る画像処理装置の概略構成を示している。本実施形態において、上述した第1の実施形態と同一の構成には同符号を付し、その説明を省略する。
図8に示すように、画像処理装置30は、フレーム画像を取得する画像取得部11、画像取得部11により取得したフレーム画像を一時的に記憶するメモリ12、所定のフレーム画像間の動きを検出する動き検出部13A,13B、予測フレーム画像を生成する予測フレーム画像生成部14A,14B、及び出力フレーム画像を生成する出力フレーム画像生成部15を備えている。
画像取得部11は、光学系101、色フィルタ選択部302、色フィルタ制御部303及び撮像素子102を備えている。
色フィルタ選択部302は、特定波長の光に対して分光感度特性のピークを有するフィルタの組み合わせにより構成され、本実施形態において、赤フィルタR(約700nm前後)、緑フィルタG(波長555nm前後)、青フィルタB(波長470nm前後)の3種類のフィルタを備えている。
なお、フィルタの組み合わせは任意に選択することができ、また3種類に限定されるものでもない。
色フィルタ制御部303は、色フィルタ選択部302への制御信号を生成するものであり、図9に示すように1フレーム毎に順次赤フィルタ、緑フィルタ、青フィルタを繰り返すように制御する。
メモリ12は、画像取得部11から入力された時間的に連続する少なくとも6面分のフレーム画像を順次記憶することができる。つまり、メモリ12は、例えば、基準フレーム画像としての現フレーム画像、及び、現フレーム画像よりも先に、すなわち、過去に取得された参照フレーム画像を5面分、少なくとも合計6面分のフレーム画像を保持することができる。以下、メモリ12に6面分のフレーム画像が保持されることとし、説明の便宜上、現フレーム画像をフレームnとし、過去に取得されたフレーム画像をフレームn−1、n−2、…n−5として説明する。
動き検出部13Aは、フレームn−1とフレームn−4とを参照フレーム画像とし、その間の動きを検出する。フレームn−1とフレームn−4はフレームnに対して異なる色域に感度を有する画像であるが、互いに同色であるため一般的なブロックマッチング法で動きを検出する事ができる。検出された動きは、動きベクトルMV1(x,y)として予測フレーム画像生成部14Aへ出力される。動きベクトルMV1(x,y)は、1画素毎でも良いし、画像内の微小領域単位でも良い。
同様にして、動き検出部13Bは、フレームn−2とフレームn−5とを参照フレーム画像とし、その間の動きを検出する。検出された動きは動きベクトルMV2(x,y)として予測フレーム画像生成部14Bへ出力される。
予測フレーム画像生成部14Aは、過去フレーム画像と動きベクトルMV1(x,y)とから予測フレーム画像を生成する。図10に示すように、動き検出部13Aで算出された動きベクトルMV1(x,y)は、フレームn−4からフレームn−1への3フレーム間の動きを示すものであるため、フレームnではフレームn−1からMV1(x,y)/3だけ動いた状況となっていることが予測できる。この考え方に基づいて予測フレーム画像を生成する場合、例えば、フレームn−1の画素値をIn−1(x,y)とすると、予測フレーム画像IP1(x,y)は、以下の式(4)で算出できる。
ここで生成された予測フレーム画像Iは、フレームnと同一時刻における、フレームnとは異なる色域に感度を有する画像となる。
同様にして予測フレーム画像生成部14Bは、参照フレーム画像と動きベクトルMV2(x,y)とから予測フレーム画像を生成する。予測画像IP2(x,y)は、フレームn−1からMV2(x,y)×(2/3)だけ動いた状況となっていることが予測でき、以下の式(5)で算出できる。
出力フレーム画像生成部15は、入力された現フレーム画像Iと予測フレーム画像IP1,およびIP2に基づいてRGB信号を生成する。本実施形態においては、RGB各色の色フィルタを使用しているため、単純なセレクタ等により構成することができるが、必要に応じてカラーマトリックス等の積和演算でRGB値を再調整しても良い。ここで生成されたRGB信号は同時刻に撮像されると期待できる画像であり、例えば単板イメージセンサによる色モザイク信号から補間生成された画像と比較して解像度の高い画像となる。
以下このように構成された画像処理装置が適用された電子顕微鏡等において、入力されたフレーム画像に基づいて出力フレーム画像を生成する際の流れを図11のフローチャートに従って説明する。
ステップS300では、画像取得部11において取得するフレーム画像をカウントするために、画像取得部11に備えられたフレームカウンタnを初期化する。次のステップS301では、画像取得部11により現フレーム画像Inを撮像し、ステップS302で撮像したフレーム画像Inをメモリ12に格納し、フレームカウンタnをインクリメントする。ステップS303では、メモリ12に6枚以上のフレーム画像が格納されている場合は、次のステップS304に進み、動き検出部13Aにてフレーム画像In−1とフレーム画像In−3との間の動きを検出する。メモリ12に6枚以上のフレーム画像が格納されていない場合はステップS301に戻って、上記処理を繰り返す。
ステップS305では、予測フレーム画像生成部14Aにおいて予測フレーム画像IP1を生成する。次のステップS306では、動き検出部13Bにてフレーム画像In−2とフレーム画像In−4との間の動きを検出し、ステップS307で、予測フレーム画像生成部14Bにおいて予測画像IP2を生成する。
ステップS308において、出力フレーム画像生成部15において、現フレーム画像In、予測フレーム画像IP1、IP2から出力フレーム画像としてのRGB画像信号を生成する。
画像処理装置が電子顕微鏡等に適用されている場合には、出力フレーム画像は電子顕微鏡に設けられた他の画像処理部(図示せず)に出力され、ステップS309で、先のステップS308において生成したRGB画像信号に対してカメラ画像処理部(図示せず)にて画像処理を行う。
ステップS310において、画像表示部(図示せず)に出力フレーム画像を表示し、ステップS311で出力フレーム画像を記録する。ユーザー操作による撮影完了信号を得るまでステップS301からの手順を繰り返す(ステップS312)。
上記した処理は、本実施形態に係る画像処理装置が適用される撮像装置のCPU(図示せず)等により実行・制御されるものであり、各ステップは時系列に処理されてもよく、並列に処理されてもよい。
このように、色毎のフレーム画像の動きベクトルを算出し、現フレーム画像の取得と同時に、色毎のフレーム画像と同一の撮像条件で取得されると予測されるフレーム画像を、予測フレーム画像として生成する。そして、予測フレーム画像と現フレーム画像とをデモザイクして出力フレーム画像としてRGB画像信号を生成するので、フレーム遅延等の画像処理の遅延を抑制し、滑らかな画像としながら、単板イメージセンサによる色モザイク信号から補間生成された画像と比較して解像度の高い画像を取得することができる。
10 画像処理装置
11 画像取得部
12 メモリ
13 動き検出部
14 予測フレーム画像生成部
15 出力フレーム画像生成部
20 画像処理装置
30 画像処理装置
101 光学系
102 撮像素子
103 撮像制御部
210 NDフィルタ
211 光量制御部
302 色フィルタ選択部
303 色フィルタ制御部

Claims (5)

  1. 基準フレーム画像と、該基準フレーム画像と撮像条件の異なる参照フレーム画像とを周期的に取得する画像取得手段と、
    前記基準フレームより先に取得され、且つ、互いに同一の撮像条件で取得された2つの参照フレーム画像間の動きベクトルを検出する動き検出手段と、
    該動き検出手段により検出された動きベクトルと前記参照フレーム画像とに基づいて、前記基準フレームの撮像時刻に前記参照フレーム画像と同一の撮像条件で取得されると予測される予測フレーム画像を生成する予測フレーム画像生成手段と、
    該予測フレーム画像生成手段により生成された予測フレーム画像と前記基準フレーム画像とを合成して出力フレーム画像を生成する出力フレーム画像生成手段と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記撮像条件が露光時間である請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記撮像条件が画像取得手段への入射光量である請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記撮像条件が分光感度特性である請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 基準フレーム画像と、該基準フレーム画像と撮像条件の異なる参照フレーム画像とを周期的に取得する画像取得ステップと、
    前記基準フレームより先に取得され、且つ、互いに同一の撮像条件で取得された2つの参照フレーム画像間の動きベクトルを検出する動き検出ステップと、
    該動き検出ステップにより検出された動きベクトルと前記参照フレーム画像とに基づいて、前記基準フレームの撮像時刻に前記参照フレーム画像と同一の撮像条件で取得されたと予測される予測フレーム画像を生成する予測フレーム画像生成ステップと、
    該予測フレーム画像生成ステップにより生成された予測フレーム画像と前記基準フレーム画像とを合成して出力フレーム画像を生成する出力フレーム画像生成ステップと、
    を備える画像処理方法。
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