JPWO2019053764A1 - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

撮像装置は、レンズから入射した光束を比較的光量の少ない第1光束と、比較的光量の多い第2光束とに分解し、第2光束を赤色光、緑色光および青色光の各色成分に分解する色分解光学系と、第1光束を受光するモザイクカラーフィルタ撮像素子と、赤色光、緑色光および青色光のそれぞれを受光する3つのモノクロ撮像素子と、各撮像素子から得られる電気信号を変換してカラー映像を作り出す信号処理部と、を有する。信号処理部は、モザイクカラーフィルタ撮像素子から得られる電気信号により主に高輝度領域のカラー映像を生成し、3つのモノクロ撮像素子から得られる電気信号により主に低輝度領域のカラー映像を生成し、高輝度領域のカラー映像と低輝度領域のカラー映像を合成して、一つのカラー映像を生成する。

Description

本発明は、撮像装置に係わり、特に分光または露出制御により受光量を変えた複数の撮像素子で撮像した映像を合成して広ダイナミックレンジの映像を得るカラー撮像装置に関する。
近年、有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)技術の普及によってコントラスト比をより人間の視覚に近づけたHDR(High Dynamic Range)に対応したディスプレイ等の表示装置が注目されている。
それに伴い、表示する映像を撮影する撮像装置にもHDRに対応できるようダイナミックレンジの拡大が強く求められている。しかし、撮像素子が光電変換できる光量は限られており、光量が大きい場合には所定レベル以上が飽和してしまう。すなわち、撮像素子のダイナミックレンジには限度があり、実際には人間の視覚よりもかなり狭い。加えて、撮像素子の画素数の増加(高密度化)により個々の画素サイズが小さくなり、ダイナミックレンジはさらに狭くなる傾向にある。
そこで、ダイナミックレンジを拡大した映像を得るための技術として、単一の撮像素子の露出を異ならせて2つの画像を連続で撮像し、2つの画像を合成することでダイナックレンジを拡大している(例えば、特許文献1参照)。
また、入射光を分光して2つの撮像素子に同一の被写体像を結像し、2つの撮像素子の露出を異ならせて同時に撮像し、2つの画像を合成することでダイナックレンジを拡大している(例えば、特許文献2参照)。
また、入射光を色分解して各色成分を各々の撮像素子で受光する構成の撮像装置において、飽和量の小さい色成分の露出を減らして実質的な飽和量を増やし、各色成分の飽和量を最も飽和量が大きい色成分に合わせることでダイナミックレンジを拡大している(例えば、特許文献3参照)。
なお、ここで述べる撮像装置のダイナミックレンジとは、撮像装置の出力が基準レベルとなる光量を1とした時の撮像装置の出力が飽和する光量の比率を示す。
特開平1−204579号公報 特開平9−149314号公報 特開平7−250332号公報
しかしながら、単一の撮像素子の露出を時間差で異ならせて連続で撮像した場合には、連続して撮像している間に被写体が移動してしまうと、合成した映像は被写体ぶれが発生してしまう。これは、常に被写体の動きがある映像、すなわち、動画を撮影するには不向きである。
また、入射光を分光して2つの撮像素子で受光する構成の撮像装置は、主に放送用途に使用される、入射光を色分解して各色成分を3つの撮像素子で受光する構成の3板式撮像装置と比較して、信号対ノイズ比(以下、S/N比)や色再現性および周波数帯域等の画質が劣る。とはいえ、3板式撮像装置で同様の構成を成そうとしても、各色成分それぞれに撮像素子を追加することとなり、物理的配置が困難である。実現できたとしても、撮像素子の数が倍になるため、撮像装置のコストが大幅に上昇してしまう。
また、飽和量の小さい色成分の撮像素子の露出を減らした場合には、露出を減らした色成分のS/N比が劣化してしまう。さらに、各色成分の飽和量の差は大きくとも3倍程度であるため、ダイナミックレンジを飛躍的に拡大することはできない。
本発明の目的は、被写体ぶれが発生せず、低輝度領域のカラー映像は良好なS/N比と高階調と広周波数帯域を得ることができ、高輝度領域のカラー映像は広ダイナミックレンジと良好な色再現性を得ることができる撮像装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、分光または露出制御により受光量を変えた複数の撮像素子で撮像した映像を合成して広ダイナミックレンジの映像を得ることができる撮像装置を提供することにある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、撮像装置は、レンズから入射した光束を比較的光量の少ない第1光束と比較的光量の多い第2光束に分解し、第2光束を赤色光、緑色光および青色光の各色成分に分解する色分解光学系と、第1光束を受光するモザイクカラーフィルタ撮像素子と、赤色光、緑色光および青色光のそれぞれを受光する3つのモノクロ撮像素子と、各撮像素子から得られる電気信号を変換してカラー映像を作り出す信号処理部と、を有する。信号処理部は、モザイクカラーフィルタ撮像素子から得られる電気信号により主に高輝度領域のカラー映像を生成し、3つのモノクロ撮像素子から得られる電気信号により主に低輝度領域のカラー映像を生成し、高輝度領域のカラー映像と低輝度領域のカラー映像とを合成し、一つのカラー映像を生成する。
また、上記の撮像装置において、撮像素子の露出を制御する露出制御部を有し、より広ダイナミックレンジの映像を撮像したい場合においては、露出制御部によりモザイクカラーフィルタ撮像素子の露出を下げる。
また、上記の撮像装置において、映像の利得を制御する利得補正部を有し、低輝度領域カラー映像のS/N比をより良くしたい場合においては、利得補正部により低輝度領域のカラー映像の利得を下げる。
本発明によれば、被写体ぶれが発生せず、低輝度領域のカラー映像は良好なS/Nと高階調と広周波数帯域を得ることができ、高輝度領域のカラー映像は広ダイナミックレンジと良好な色再現性を得ることができる。
また、本発明によれば、分光または露出制御により受光量を変えた複数の撮像素子で撮像した映像を合成して広ダイナミックレンジの映像を得ることができる。
実施態様に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。 実施態様に係る映像信号処理部のブロック図である。 実施例1に係る撮像素子への入射光量と撮像素子の信号出力の関係図である。 実施例1に係る撮像素子への入射光量と撮像装置の信号出力の関係図である。 実施例2に係る撮像素子への入射光量と撮像素子の信号出力の関係図である。 実施例2に係る撮像素子への入射光量と撮像装置の信号出力の関係図である。 実施例3に係る撮像素子への入射光量と撮像素子の信号出力の関係図である。 実施例3に係る撮像素子への入射光量と撮像装置の信号出力の関係図である。
以下、実施形態、および、実施例について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。なお、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
(実施形態)
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。
図1において、撮像装置1は、色分解光学系11、モザイクカラーフィルタ(C、Color)撮像素子12C、赤色(R、Red)用モノクロ撮像素子12R、緑色(G、Green)用モノクロ撮像素子12G、青色(B、Blue)用モノクロ撮像素子12B、映像信号処理部13、露出制御部14、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)部15で構成されている。
モザイクカラーフィルタ撮像素子12Cは、モザイク状に配置された微小なカラーフィルタを撮像素子の上に設けた構成であり、1つの撮像素子でカラー画像やカラー映像を得ることが出来る。なお、モザイクカラーフィルタは、例えば、バイヤー配置のカラーフィルタを採用することが可能である。
赤色(R、Red)用モノクロ撮像素子12Rは、赤色の単色フィルタを撮像素子の上に設けた構成である。緑色(G、Green)用モノクロ撮像素子12Gは、緑色の単色フィルタを撮像素子の上に設けた構成である。青色(B、Blue)用モノクロ撮像素子12Bは、青色の単色のフィルタを撮像素子の上に設けた構成である。
また、撮像素子(12C、12R、12G、12B)は、CCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサやCMOSイメージセンサ等の固体撮像デバイスを採用することが可能である。
CPU部15は、撮像装置1の各部を制御する。また、露出制御部14は、CPU部15からの制御に応じてモザイクカラーフィルタ撮像素子12Cとモノクロ撮像素子12R、12G、12Bの露出をそれぞれ制御する。露出を制御する回路ないし手段は、例えば、電子シャッタ等を採用することが可能であるが、これに限定されるわけではない。
被写体からの入射光はレンズ2で結像され、色分解光学系11で比較的光量の少ない第1光束BE1と比較的光量の多い第2光束BE2に分解される。第2光束BE2は、さらに、赤色光、緑色光および青色光に分解される。分解された第1光束BE1は、モザイクカラーフィルタ撮像素子12Cで、カラー信号(C信号)として第1電気信号に光電変換される。赤色光、緑色光および青色光に色分解された第2光束BE2は各々のモノクロ撮像素子12R、12G、12Bでそれぞれ、R信号、G信号、B信号として第2電気信号、第3電気信号、第4電気信号に光電変換される。C信号、R信号、G信号、および、B信号は、映像信号処理部13に入力され、映像信号処理部13により各種信号処理が施され、例えば、HD−SDI(High Definition Serial Digital Interface)信号として出力される。
なお、本発明の撮像装置1から出力される映像信号は、HD−SDI信号に限定されるわけではなく、種々の映像信号を採用することが可能である。また、映像信号処理部13に、圧縮処理回路や暗号処理回路等を内蔵させ、圧縮や暗号化等の処理が施され映像信号を撮像装置1から出力させても良い。
図2は本発明の実施形態に係る映像信号処理部のブロック図である。
図2において、映像信号処理部13は、利得補正部131、画素補間部132、遅延部133、合成部134、ガンマ補正部135、映像信号出力部136で構成されている。映像信号処理部13の各部はCPU部15により制御される。
映像信号処理部13では、利得補正部131でC信号、R信号、G信号、B信号に利得補正が掛けられ、C信号は画素補間部132でベイヤ―配列の画素補間処理が施されR’信号、G’信号、B’信号に分離された後、合成部134でR信号、G信号、B信号にそれぞれ合成される。その後、ガンマ補正部135で色補正、ガンマ補正、ニー補正等の各種映像信号処理を施され、映像信号出力部136はR映像信号、G映像信号、B映像信号から、例えば、HD−SDI信号を生成して出力する。
遅延部133は、R信号、G信号、B信号をR’信号、G’信号、B’信号のタイミングに合わせるために行う遅延処理である。
なお、遅延部133は、LPF(Low Pass Filter)でもよい。また、遅延部133は、モノクロ撮像素子12R、12G、12Bの駆動方法により信号を所定時間遅延させて読み出せる場合には不要としてもよい。
次に、図3−図8を用いて、本発明の実施例1、実施例2、および、実施例3を説明する。
図3は、実施例1に係る撮像素子への入射光量と撮像素子の信号出力の関係図である。図4は、実施例1に係る撮像素子への入射光量と撮像装置の信号出力の関係図である。
図5は、実施例2に係る撮像素子への入射光量と撮像素子の信号出力の関係図である。図6は、実施例2に係る撮像素子への入射光量と撮像装置の信号出力の関係図である。
図7は、実施例3に係る撮像素子への入射光量と撮像素子の信号出力の関係図である。図8は、実施例3に係る撮像素子への入射光量と撮像装置の信号出力の関係図である。
図3、図5および図7において、横軸は撮像素子(12C、12R、12G、12B)への入射光量LQを示し、縦軸は撮像素子(12C、12R、12G、12B)の信号出力LOを示している。縦軸に示される飽和レベルSLは、第1光束BE1を受光するモザイクカラーフィルタ撮像素子12Cと第2光束BE2を受光するモノクロ撮像素子12R、12G、12Bの飽和量を示す。横軸に示される第1光束飽和光量SLBE1は、モザイクカラーフィルタ撮像素子12Cが飽和レベルSLの時の第1光束BE1の飽和光量を示す。横軸に示される第2光束飽和光量SLBE2は、モノクロ撮像素子12R、12G、12Bが飽和レベルSLの時の第2光束BE2の飽和光量を示す。
図4、図6および図8において、横軸は撮像素子(12C、12R、12G、12B)への入射光量LQを示し、縦軸は撮像装置1の信号出力VOを示している。縦軸に示される飽和レベルSLVOは、撮像装置1の信号出力VOの飽和レベルを示しており、横軸に示される飽和光量SLLQは、飽和レベルSLVOの時の入射光量LQの飽和光量を示している。横軸に示される第2光束使用領域UARBE2は、第2光束BE2の各色成分が飽和していない領域であり、低輝度領域と見做すことが出来る。横軸に示される第1光束使用領域UARBE1は、第2光束BE2の各色成分が飽和した領域であり、また、第1光束BE1の各色成分が飽和していない領域であり、高輝度領域と見做すことが出来る。また、カラー映像CVBE1は高輝度領域のカラー映像を示し、カラー映像CVBE2は低輝度領域のカラー映像を示す。なお、図4、図6および図8には、入射光量LGの基準光量RFLQにおける撮像装置1の信号出力VOの基準レベルRFVO、も示される。
次に、本発明の実施例1に係る撮像装置の動作について、図3、図4を用いて説明する。
図3に示すように、色分解光学系11は、第1光束BE1と第2光束BE2の光量の比率(分光比SR)が1/N:1となるように入射光を分解する。Nは、1以上の正の数(小数含む)である。第1光束BE1を受光するモザイクカラーフィルタ撮像素子12Cと第2光束BE2を受光するモノクロ撮像素子12R、12G、12Bの飽和量(飽和レベルSL)が同等であれば、第1光束BE1の飽和光量(第1光束飽和光量SLBE1)は、第2光束BE2の飽和光量(第2光束飽和光量SLBE2)に比べて、N倍になる(SLBE1=N×SLBE2)。
図4に示すように、映像信号処理部13は、第2光束BE2の各色成分が飽和していない領域(第2光束使用領域UARBE2)において、第2光束BE2を赤色光、緑色光および青色光に分解し、各々のモノクロ撮像素子12R、12G、12Bで光電変換したR信号、G信号、B信号によりカラー映像CVBE2を生成する。
映像信号処理部13は、また、第2光束BE2の各色成分が飽和した領域(第1光束使用領域UARBE1)において、第1光束BE1をモザイクカラーフィルタ撮像素子12Cで光電変換したC信号をN倍に利得補正してカラー映像CVBE1を生成する。
低輝度領域のカラー映像CVBE2と高輝度領域のカラー映像CVBE1とを合成して、一つのカラー映像を生成する。その後、合成したカラー映像に各種映像信号処理を施し、例えばHD−SDI信号を生成して出力する。
本実施例1において、モザイクカラーフィルタ撮像素子12Cとモノクロ撮像素子12R、12G、12Bは同時に露出を行うため、単一の撮像素子の露出を時間差で異ならせて連続で撮像して合成した場合に生じる被写体ぶれは発生することはない。
また、3板式撮像装置と比較した場合、第2光束BE2が色分解されたのちに3つのモノクロ撮像素子12R、12G、12Bで光電変換されカラー映像に生成される構成は3板式撮像装置と同様であるため、第2光束BE2から生成されるカラー映像は3板式撮像装置と同等の画質を得られる。第2光束BE2の光量は全入射光の1−1/N倍となるが、Nが大きければ、S/N比と階調の劣化に大きく影響しない。
さらに、モザイクカラーフィルタ撮像素子12Cで受光する第1光束BE1の飽和量は第2光束BE2のN倍であるため、第1光束BE1と第2光束BE2を合成したカラー映像はダイナミックレンジが広く、高輝度領域においても良好な色再現性を得られる。
なお、モザイクカラーフィルタ撮像素子12Cから生成した高輝度領域のカラー映像信号は、モノクロ撮像素子12R、12G、12Bから生成した低輝度領域のカラー映像信号と比較して、モザイクカラーフィルタであるため、高周波帯域の変調度が劣り、また、光量の少ない第1光束BE1の被写体映像を映像信号処理部13で利得を上げているため、S/N比と階調とが劣った映像になる。しかし、人間の視覚特性により、OLEDを利用したディスプレイ等の表示装置またモニタ上において、眩しいと感じてしまうような高輝度領域では、S/N比や輝度の階調、高周波帯域の変調度が目立つことはないため、特に問題にはならない。
以上のように、実施例1によれば、被写体ぶれが発生せず、低輝度領域のカラー映像の画質を損なうことなく、高輝度領域のカラー映像の広ダイナミックレンジと良好な色再現性とを得ることが可能である。
次に、本発明の実施例2に係る撮像装置の動作について、図5、図6を用いて説明する。
図5に示すように、露出制御部14は、第1光束BE1を受光するモザイクカラーフィルタ撮像素子12Cの露出を1/M倍に制御する。Mは、1以上の正の数(小数含む)である。これにより、第1光束BE1の飽和量は前記実施例1の場合と比べてM倍になる。
図6に示すように、映像信号処理部13は、第2光束BE2の各色成分が飽和していない領域(第2光束使用領域UARBE2)において、第2光束BE2を赤色光、緑色光および青色光に分解し各々のモノクロ撮像素子12R、12G、12Bで光電変換したR信号、G信号、B信号からカラー映像VCBE2を生成する。
映像信号処理部13は、また、第2光束BE2の各色成分が飽和した領域(第1光束使用領域UARBE1)において、第1光束BE1をモザイクカラーフィルタ撮像素子12Cで光電変換したC信号をN×M倍に利得補正してカラー映像VCBE1を生成する。
低輝度領域のカラー映像CVBE2と高輝度領域のカラー映像CVBE1とを合成して、一つのカラー映像を生成する。その後、合成したカラー映像に各種映像信号処理を施し、例えばHD−SDI信号を生成して出力する。
本実施例2において、第2光束BE2を受光する各々のモノクロ撮像素子12R、12G、12Bの露出と利得とは、前記実施例1の場合と変化ないため、低輝度領域のカラー映像CVBE2の画質が損なわれることはない。また、第1光束BE1の飽和量がM倍となるため、撮像装置1全体のダイナミックレンジはM倍となる。高輝度領域のカラー映像CVBE2のダイナミックレンジは広く出来る。
なお、モザイクカラーフィルタ撮像素子12Cから生成した高輝度領域の映像信号(カラー映像CVBE1)は、前記実施例1の場合と比較して、第1光束BE1の光量を減らした分を映像信号処理部13で利得を上げているため、S/N比と階調が劣った映像になる。しかし、前述の通り、高輝度領域ではS/N比や輝度の階調が目立つことはないため、特に問題にはならない。
これに対し、3板式撮像装置において撮像素子の露出を減らしてダイナミックレンジを広げようとした場合、低輝度領域の露出も減り、その分も利得を上げなければならないため、低輝度領域カラー映像の画質も損なわれてしまう。この時、露出を1/M倍した分の利得を上げずに、レンズ絞りを開くなどして光量をM倍にすれば、画質は保たれる。しかしながら、結果として、撮像素子の受光量は変わらずに、撮像素子の出力が飽和してしまうため、ダイナミックレンジは広がらないこととなる。
以上のように、実施例2によれば、低輝度領域のカラー映像の画質を損なうことなく、高輝度領域のカラー映像はより広いダイナミックレンジを得ることが可能である。
次に、本発明の実施例3に係る撮像装置の動作について、図7、図8を用いて説明する。
図7に示すように、露出制御部14は、第1光束BE1を受光するモザイクカラーフィルタ撮像素子12Cの露出を1/L倍に制御する。Lは、1以上の正の数(小数含む)である。これにより、第1光束BE1の飽和量は、前記実施例1の場合と比べて、L倍になる。
図8に示すように、映像信号処理部13は、第2光束BE2の各色成分が飽和していない領域(第2光束使用領域UARBE2)において、第2光束BE2を赤色光、緑色光および青色光に分解し各々のモノクロ撮像素子12R、12G、12Bで光電変換したR信号、G信号、B信号を1/L倍に利得補正してカラー映像CVBE2を生成する。
映像信号処理部13は、また、第2光束BE2の各色成分が飽和した領域(第1光束使用領域UARBE1)において、第1光束BE1をモザイクカラーフィルタ撮像素子12Cで光電変換したC信号をN倍に利得補正してカラー映像CVBE1を生成する。
低輝度領域のカラー映像CVBE2と高輝度領域のカラー映像CVBE1とを合成して、一つのカラー映像を生成する。その後、合成したカラー映像に各種映像信号処理を施し、例えば、HD−SDI信号を生成して出力する。
実施例3において、第1光束BE1は露出を1/L倍とし、第2光束BE2は利得を1/L倍としている。そのため、合成されたカラー映像の映像信号レベルは1/L倍となるが、レンズ絞りを開くなどして光量をL倍にすることで、映像信号レベルを補間することができる。光量がL倍となっても、第1光束BE1の飽和量がL倍となっているため、撮像装置1全体としてのダイナミックレンジが狭まることはない。そして、第2光束BE2の利得を1/Lとしたことで、低輝度領域のカラー映像のS/N比と階調とはL倍に改善される。
なお、第2光束BE2は利得を下げた分だけ第2光束BE2から生成した低輝度領域のカラー映像の飽和量が下がることになるが、その分は第1光束BE1から生成した高輝度領域のカラー映像で補間できる。第1光束BE1から生成したカラー映像は、第2光束BE2から生成したカラー映像と比較して、画質が劣る。しかし、第2光束BE2の利得を極端に下げ過ぎなければ、第2光束BE2が低輝度領域において飽和することはなく、第1光束BE1から生成したカラー映像で補間する高輝度領域では、S/N比や輝度の階調、高周波帯域の変調度が目立つことはないため、特に問題にはならない。
これに対し、3板式撮像装置において利得を下げてS/N比を上げようとした場合、撮像素子そのものの飽和量は変化しないため、3板式撮像装置全体としての飽和量は利得の分だけ下がり、ダイナミックレンジは狭まってしまう。
以上のように、実施例3によれば、広ダイナミックレンジを維持しつつ、低輝度領域のカラー映像はより良好なS/N比と高階調とを得ることが可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施態様、実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態および実施例に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
1:撮像装置
2:レンズ
11:色分解光学系
12C:モザイクカラーフィルタ撮像素子
12R,12G,12B:モノクロ撮像素子
13:映像信号処理部
14:露出制御部
15:CPU部
131:利得補正部
132:画素補間部
133:遅延部
134:合成部
135:ガンマ補正部
136:映像信号出力部

Claims (5)

  1. レンズから入射した光束を比較的光量の少ない第1光束と比較的光量の多い第2光束とに分解し、前記第2光束を赤色光、緑色光および青色光の各色成分に分解する色分解光学系と、
    前記第1光束を受光するモザイクカラーフィルタ撮像素子と、
    前記赤色光、前記緑色光および前記青色光のそれぞれを受光する3つのモノクロ撮像素子と、
    各撮像素子から得られる電気信号を変換してカラー映像を生成する信号処理部と、
    を有し、
    前記信号処理部は、
    前記モザイクカラーフィルタ撮像素子から得られる電気信号により主に高輝度領域のカラー映像を生成し、
    前記3つのモノクロ撮像素子から得られる電気信号により主に低輝度領域のカラー映像を生成し、
    前記高輝度領域のカラー映像と前記低輝度領域のカラー映像を合成し、一つのカラー映像を生成する、
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置において、
    各撮像素子の露出を制御する露出制御部を有し、
    より広ダイナミックレンジの映像を撮像したい場合においては、前記露出制御部により、前記モザイクカラーフィルタ撮像素子の露出を下げる、ことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項2に記載の撮像装置において、
    前記カラー映像の利得を制御する利得補正部を有し、
    前記低輝度領域のS/N比をより良くしたい場合においては、前記利得補正部により前記低輝度領域のカラー映像の利得を下げる、こと特徴とする撮像装置。
  4. レンズから入射した光束を第1光束と第2光束とに分解し、前記第2光束を赤色光、緑色光および青色光に分解する色分解光学系と、
    前記第1光束を受光し、第1電気信号を生成するカラーフィルタを備えた第1撮像素子と、
    前記赤色光を受光し、第2電気信号を生成する赤色用の第2撮像素子と、
    前記緑色光を受光し、第3電気信号を生成する緑色用の第3撮像素子と、
    前記青色光を受光し、第4電気信号を生成する青色用の第4撮像素子と、
    前記第1ないし第4電気信号を変換してカラー映像を生成する信号処理部と、
    前記第1ないし第4撮像素子の露出を制御可能な露出制御部と、
    を有し、
    前記信号処理部は、
    前記第1ないし第4電気信号の利得を制御可能な利得補正部と、
    前記利得補正部の出力に接続され、前記第1電気信号に対応する出力信号と前記第2ないし前記第4電気信号に対応する出力信号と、を合成する合成部と、を有する、
    こと特徴とする撮像装置。
  5. 請求項4に記載の撮像装置において、
    前記色分解光学系は、前記第1光束の光量を、前記第2光束の光量と比べて、少なくし、
    前記合成部は、
    前記第1電気信号により高輝度領域のカラー映像を生成し、
    前記第2ないし前記第4電気信号により低輝度領域のカラー映像を生成し、
    前記高輝度領域のカラー映像と前記低輝度領域のカラー映像を合成し、一つのカラー映像を生成する、こと特徴とする撮像装置。
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