JP2018056941A - 撮像装置、表示装置、電子機器、撮像方法、プログラム、撮像システム、表示システムおよび画像処理装置。 - Google Patents

撮像装置、表示装置、電子機器、撮像方法、プログラム、撮像システム、表示システムおよび画像処理装置。 Download PDF

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秀雄 宝珠山
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Abstract

【課題】被写体の動きの不自然が抑制された動画像が再生可能となるような動画像データを生成することができない。【解決手段】動画像を撮像する撮像装置であって、被写体を第1露光時間で撮像し、第1画像信号の出力を所定のフレームレートで行う第1撮像素子と、所定のフレームレートの1フレーム間に、被写体が第1露光時間よりも短い第2露光時間で撮像された第2画像信号の出力と、被写体が第1露光時間よりも短い第3露光時間で撮像された第3画像信号の出力とを行う第2撮像素子と、第1画像信号に基づく第1画像データ、第2画像信号に基づく第2画像データ、第3画像信号に基づく第3画像データとに基づいて合成画像データを生成し、合成画像データに基づいて動画像を生成する制御部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、撮像装置、表示装置、電子機器、撮像方法、プログラム、撮像システム、表示システムおよび画像処理装置に関する。
従来から、複数のカメラモジュールを備える電子機器において、それぞれのカメラモジュールにて生成された画像データを合成した合成画像データを生成するものが知られている(たとえば特許文献1)。好適に画像を生成することができない場合があった。
特開2016−99598号公報
第1の態様によれば、動画像を撮像する撮像装置であって、被写体を第1露光時間で撮像し、第1画像信号の出力を所定のフレームレートで行う第1撮像素子と、前記所定のフレームレートの1フレーム間に、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第2露光時間で撮像された第2画像信号の出力と、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第3露光時間で撮像された第3画像信号の出力とを行う第2撮像素子と、前記第1画像信号に基づく第1画像データ、前記第2画像信号に基づく第2画像データ、前記第3画像信号に基づく第3画像データとに基づいて合成画像データを生成し、前記合成画像データに基づいて前記動画像を生成する制御部とを備える。
第2の態様によれば、表示装置は、第1の態様の撮像装置であって、前記表示部を更に備える。
第3の態様によれば、電子機器は、第1または第2の態様の撮像装置を備える。
第4の態様によれば、動画像を撮像する撮像方法であって、被写体を第1露光時間で撮像し、第1画像信号の出力を所定のフレームレートで行い、前記所定のフレームレートの1フレーム間に、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第2露光時間で撮像された第2画像信号の出力と、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第3露光時間で撮像された第3画像信号の出力とを行い、前記第1画像信号に基づく第1画像データ、前記第2画像信号に基づく第2画像データ、前記第3画像信号に基づく第3画像データとに基づいて合成画像データを生成し、前記合成画像データに基づいて前記動画像を生成する。
第5の態様によれば、動画像を撮像する撮像装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、被写体を第1露光時間で撮像し、第1画像信号の出力を所定のフレームレートで行い、前記所定のフレームレートの1フレーム間に、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第2露光時間で撮像された第2画像信号の出力と、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第3露光時間で撮像された第3画像信号の出力とを行い、前記第1画像信号に基づく第1画像データ、前記第2画像信号に基づく第2画像データ、前記第3画像信号に基づく第3画像データとに基づいて合成画像データを生成し、前記合成画像データに基づいて前記動画像を生成するコンピュータに実行させる。
第6の態様によれば、動画像を撮像する撮像装置であって、被写体を第1露光時間で撮像し、第1画像信号の出力を所定のフレームレートで行う第1撮像素子と、前記所定のフレームレートの1フレーム間に、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第2露光時間で撮像された第2画像信号の出力と、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第3露光時間で撮像された第3画像信号の出力とを行う第2撮像素子と、外部の電子機器と通信を行う第1通信部と、前記第1画像信号に基づく第1画像データ、前記第2画像信号に基づく第2画像データ、前記第3画像信号に基づく第3画像データとを前記外部機器に前記第1通信部を介して送信する第1制御部とを備える。
第7の態様によれば、撮像システムは、第6の態様の撮像装置と、前記第1画像データと前記第2画像データと前記第3画像データとを受信する第2通信部と、前記第1画像データと前記第2画像データと前記第3画像データとを合成し、合成画像データを生成する第2制御部とを備える画像処理装置とを備える。
第8の態様によれば、表示システムは、第7の態様の撮像システムであって、前記画像処理装置は、前記合成画像データに基づく合成画像を表示する表示部を更に備える。
第9の態様によれば、画像処理装置は、被写体を第1露光時間で撮像し、第1画像信号の出力を所定のフレームレートで行う第1撮像素子と、前記所定のフレームレートの1フレーム間に、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第2露光時間で撮像された第2画像信号の出力と、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第3露光時間で撮像された第3画像信号の出力とを行う第2撮像素子とを有する撮像装置から、前記第1画像信号に基づく第1画像データ、前記第2画像信号に基づく第2画像データ、前記第3画像信号に基づく第3画像データとを受信する通信部と、前記第1画像データと前記第2画像データと前記第3画像データとに基づいて合成画像データを生成し、動画像を生成する制御部とを備える。
第10の態様によれば、表示装置は、第9の態様の画像処理装置であって、前記動画像を表示する表示部をさらに備える。
第1の実施の形態に係る撮像装置の外観の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る撮像装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 第1撮像素子および第2撮像素子による露光時間とフレームレートとの関係を模式的に示すタイミングチャートである。 被写体の移動と、第1撮像素子および第2撮像素子による露光時間との関係を模式的に示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態に係る撮像装置の動画像を撮像する際の動作を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態の変形例1に係る撮像装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施の形態の変形例1において、第1撮像素子の露光時間と、第2撮像素子の露光開始の時刻と、フレームレートとの関係を模式的に示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態の変形例1における撮像装置の動画像を撮像する際の動作を説明するフローチャートである。 第1の実施の形態の変形例2において、第1撮像素子の露光時間と、第2撮像素子の露光開始の時刻と、フレームレートとの関係を模式的に示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態の変形例3において、第1撮像素子の露光時間と、第2撮像素子の露光開始の時刻と、フレームレートとの関係を模式的に示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態の変形例4に係る撮像装置の要部構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施の形態の変形例4の別の例に係る撮像装置の外観を模式的に示す図である。 第1の実施の形態の変形例4の別の例に係る撮像装置の要部構成を模式的に示す図である。 第2の実施の形態において、表示器に再生表示される画像と、HDR画像データの露光時間と、ハイライト画像データの露光時間との関係を模式的に示すタイミングチャートである。 第2の実施の形態の撮像装置の動画像の再生表示の動作を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態の変形例2において、第1撮像素子の露光時間と、第2撮像素子の露光開始の時刻と、フレームレートとの関係を模式的に示すタイミングチャートである。 第2の実施の形態の変形例2において、表示器に再生表示される画像と、ベース画像データの露光時間と、ハイライト画像データの露光時間との関係を模式的に示すタイミングチャートである。 第3の実施の形態において、第1撮像素子および第2撮像素子による露光時間と、フレームレートとの関係を模式的に示すタイミングチャートである。 第3の実施の形態の撮像装置の動画像を撮像する際の動作を説明するフローチャートである。 第3の実施の形態の変形例1に係る撮像装置1の構成を模式的に示す図である。
<第1の実施の形態>
図面を参照しながら、第1の実施の形態による撮像装置について説明する。
図1は撮像装置1の外観を例示する図であり、図1(a)は正面斜視図、図1(b)は背面斜視図である。図2は、図1に示す撮像装置1の要部構成を説明するブロック図である。
図1に示すように、撮像装置1の本体2の正面には、第1撮像ユニット3と第2撮像ユニット4とが配置される。撮像装置1の本体2の背面には、表示器5が配置される。
なお、説明の都合上、撮像装置1について、X軸、Y軸およびZ軸からなる座標系を図示の通りに設定する。なお、座標系はX軸、Y軸およびZ軸からなる直交座標系で説明を行うが、それに限らず、極座標系や円筒座標系を採用してもよい。即ち、X軸は、撮像装置1の本体2の矩形表面の長辺方向に設定され、Y軸は、撮像装置1の本体2の矩形表面の短辺方向に設定され、Z軸は、矩形表面に垂直な方向(すなわち、後述する第1撮像ユニット3および第2撮像ユニット4の光軸)に設定されている。
第1撮像ユニット3および第2撮像ユニット4は、たとえば図1に示すようにX方向に沿って配置される。なお、第1撮像ユニット3と第2撮像ユニット4とは、Y方向に沿って配置されても良いし、X方向またはY方向に対して所定の角度を有して配置されても良い。
第1撮像ユニット3は、図2に示すように、結像レンズや焦点調節レンズ等の種々の光学レンズ群を含む撮像レンズ31と第1撮像素子32とを備える。なお、図1では撮像レンズ31を1枚のレンズで代表して表している。第1撮像素子32は、撮像面上において行列状に多数配列されたCMOSやCCD等の光電変換素子(画素)や画素の駆動を制御する各種の回路により構成される。第1撮像素子32は、後述する制御部6(図2参照)の制御に応じて駆動して、撮像レンズ31を通して入力される被写体像を撮像し、撮像して得た画像信号を出力する。
第2撮像ユニット4は、第1撮像ユニット3と同様に、撮像レンズ41と第2撮像素子42とを備える。第2撮像素子42は、撮像レンズ41を通過した被写体像を撮像し、撮像して得た画像信号を出力する。第2撮像素子42は、第1撮像素子32と同様に、行列状に多数配列されたCMOSやCCD等の光電変換素子(画素)や画素の駆動を制御する各種の回路により構成される。第2撮像素子42は、制御部6の制御に応じて駆動して、撮像レンズ41を通して入力される被写体像を撮像し、撮像して得た画像信号を出力する。
第1撮像素子32および第2撮像素子42は、各画素ごとにメモリ(不図示)を備えることにより、グローバルシャッタ動作による撮像が可能である。すなわち、第1撮像素子32および第2撮像素子42は、それぞれ、撮像面の全領域で光電変換により生成した電荷を一括して同じタイミングにてメモリ(不図示)へ転送する、または、生成した電荷を電気信号に変換した後、一括して同じタイミングにてメモリ(不図示)へ転送する。グローバルシャッタ動作により、第1撮像素子32の全画素について露光開始と終了の時刻を揃え、第2撮像素子42の全画素について露光開始と終了の時刻を揃えて撮像を行うことができる。
なお、第1撮像素子32および第2撮像素子42は、グローバルシャッタを搭載するものに限定されない。たとえば、第1撮像素子32および第2撮像素子42は、撮像面の一部の領域(たとえば、所定の行)ごとに順次電荷蓄積および画像信号の出力を行う、いわゆるローリングシャッタ動作を行ってもよい。
第1撮像素子32および第2撮像素子42の撮像面には、それぞれR(赤)、G(緑)およびB(青)のカラーフィルタが画素位置に対応するように設けられている。第1撮像素子32および第2撮像素子42がカラーフィルタを通して被写体像を撮像するため、第1撮像素子32および第2撮像素子42から出力される画像信号はRGB表色系の色情報を有する。
なお、第1撮像素子32および第2撮像素子42の撮像面の一部の領域または全領域に焦点検出用画素が配置されても良い。この場合、焦点検出用画素から出力される対の光像に応じた信号を加算した信号が画像信号として使用される。
表示器5は、たとえば液晶表示器や有機EL表示器等により構成され、二次元状に配列された複数の表示画素配列を有する。表示器5は、後述する制御部6の制御に基づいて駆動され、制御部6で生成された画像データに対応する画像の表示を行う。表示器5には、撮像装置1の各種動作を設定するためのメニュー画面が表示される。
次に、図2を参照しながら、撮像装置1の制御系の構成について説明する。撮像装置1は、制御部6と、操作検出部7とを備える。制御部6は、図示しないCPU、ROM、RAMなどを有し、制御プログラムに基づいて、撮像装置1の各構成要素を制御したり、各種のデータ処理を実行したりする演算回路である。制御プログラムは、制御部6内の後述する記憶部65に記憶されている。
制御部6は、撮像条件設定部61と、撮像素子制御部62と、画像処理部63と、表示制御部64と、記憶部65とを備える。撮像条件設定部61は、第1撮像ユニット3と第2撮像ユニット4とのそれぞれに対して、撮像を行う際の撮像条件、たとえば露光時間(シャッター速度)、絞り、ISO感度を設定する。撮像素子制御部62は、撮像条件設定部により設定された撮像条件にて撮像が行われるように、第1撮像素子32および第2撮像素子42の動作を制御する。なお、本実施の形態においては、図2に示すように、撮像素子制御部62は、第1撮像素子32の動作を制御する第1撮像素子制御部621と、第2撮像素子42の動作を制御する第2撮像素子制御部622とを機能として備えるものとして説明を行うが、この例に限定されない。すなわち、制御部6が撮像素子制御部62を備えることなく、制御部6が第1撮像素子制御部621と第2撮像素子制御部622とを備える構成としても良い。
画像処理部63は、第1撮像素子32から出力された画像信号に各種の画像処理を施して、第1画像データを生成する。画像処理部63は、第2撮像素子42から出力された画像信号に各種の画像処理を施して、第2画像データ、第3画像データを生成する。画像処理部63は、生成された第1画像データと第2画像データと第3画像データとを合成して、被写体の輝度の再現性を拡大させるハイダイナミックレンジ(HDR)処理の施された合成画像データ(以後、HDR画像データ)を生成する。表示制御部64は、画像処理部63で生成された各種の画像データ、すなわち第1画像データや第2画像データやHDR画像データの画像を表示器5に表示させる。記憶部65は、たとえば不揮発性メモリであり、第1画像データ、第2画像データ、HDR画像データを記憶する。
なお、上述した撮像条件設定部61や撮像素子制御部62や画像処理部63や表示制御部64の詳細については、説明を後に行う。
操作検出部7は、例えば表示器5に積層されて設けられるタッチパネル等により構成され、ユーザの指等が表示器5の画面に接触するタップ操作が行われると、その座標を制御部6に出力する。ユーザの操作が操作検出部7に検出されることにより、例えば撮像装置1に対する撮影指示や、各種の設定等の選択指示または決定指示や、画像を表示器5に再生、表示させるための再生モードの選択指示や、撮像装置1による撮影を静止画撮影モードと動画撮影モードとの間で切り替える指示を行うことができる。この場合、制御部6は、表示器5に、上記の各指示に応じたアイコン等を表示させる。ユーザは、所望する指示に従って、表示器5に表示されたアイコンに対してタップ操作を行うと、制御部6は、操作検出部7により検出された座標に基づいて、何れの指示が行われたかを判定し、指示の内容に応じて各部に指示信号を出力する。
なお、操作検出部7としてタッチパネル等により構成されるものに限定されず、ユーザインタフェースとして利用し得る種々の構成を用いることができる。たとえば、ユーザによる操作はボタン等を押下操作することにより行われ、操作検出部7はユーザのボタン操作を検出するものでも良い。または、操作検出部7は、ユーザの動作、たとえば手を振ったり、予め決められているジェスチャー等を検出しても良い。この場合、操作検出部7は撮像装置により構成することができる。また、操作検出部7は、ユーザの声を検出するマイク等の集音装置により構成されても良い。
上述した構成を有する撮像装置1が、動画の撮像処理を行う場合に行う動作について説明する。本実施の形態の撮像装置1は、第1撮像素子32および第2撮像素子42から出力された画像信号に基づいて、HDR処理の施された動画像データを生成する。
撮像装置1は、第1撮像ユニット3の第1撮像素子32が撮像を行って出力した第1画像信号に基づいて、黒潰れを抑制した明るい画像データを第1画像データとして生成する。撮像装置1は、第2撮像ユニット4の第2撮像素子42が複数回の撮像を行って出力した第2画像信号、第3画像信号に基づいて、白飛びを抑制した暗い画像データを第2画像データ、第3画像データとして生成する。すなわち、第1撮像素子32がオーバー露光で撮像を行うことにより、被写体の暗部、すなわち低輝度領域の再現性を高めた第1画像データが生成される。第2撮像素子42がアンダー露光で撮像を行うことにより、被写体の明部、すなわち高輝度領域の再現性を高めた第2画像データ、第3画像データが生成される。撮像装置1は、低輝度領域の再現性を高めた画像データである第1画像データと、高輝度領域の再現性を高めた画像データである第2画像データおよび第3画像データとに基づいて、合成画像データを生成し、この合成画像データに基づいて、動画像を生成する。
以下の説明では、撮像装置1は、動画像のフレームレートの1フレームの間において、第1画像信号を生成するための露光時間と、第2画像信号および第3画像信号を生成するための露光時間とを異ならせて、第1撮像ユニット3と第2撮像ユニット4とに撮像を行わせる場合を例に挙げる。なお、撮像装置1は、第1撮像素子32と第2撮像素子42との間で、ISO感度すなわちゲイン(増幅率)を異ならせても良い。この場合、撮像装置1は、第1画像データの平均輝度が、第2画像データおよび第3画像データの平均輝度よりも小さくなるように、第1撮像素子32の第1ゲインと、第2撮像素子42の第2ゲインおよび第3ゲインとを設定する。撮像装置1は、第1ゲインで増幅された第1画像信号から第1画像データを生成し、第2ゲインおよび第3ゲインでそれぞれ増幅された第2画像信号および第3画像信号を用いて第2画像データおよび第3画像データを生成する。
また、撮像装置1は、第2撮像ユニット4からの出力に基づいて第1画像データを生成し、第1撮像ユニット3からの出力に基づいて第2画像データおよび第3画像データを生成してもよい。
以下、撮像条件設定部61による第1画像信号の撮像時における第1撮像素子32の露光時間である第1露光時間の設定と、第2画像信号および第3画像信号の撮像時における第2撮像素子42の露光時間である第2露光時間および第3露光時間の設定とについて説明する。本実施の形態では、第2露光時間と第3露光時間とは、第1露光時間よりも短く設定する。以下、詳細に説明する。
なお、以下の説明においては、動画像のフレームレートを60fpsであるものとする。また、以下の説明においては、黒潰れの発生を抑え被写体の低輝度領域の再現性を高めた画像データ、すなわち第1画像データをベース画像データ、白飛びの発生を抑え被写体の高輝度領域の再現性を高めた画像、すなわち第2画像データおよび第3画像データをハイライト画像データと呼ぶ。
撮像条件設定部61は、ベース画像データを撮像するための第1撮像素子32の露光時間については、動画像のフレームレートに基づいて、動画再生時の被写体の動きが不自然に不連続になることを抑制できる程度の露光時間に設定する。この場合、撮像条件設定部61は、フレームレートの1/4〜1/1の時間を第1撮像素子32の露光時間として設定するのが良い。なお、撮像条件設定部61によって、フレームレートの1/2よりも長い時間が露光時間として設定された場合には、第1撮像素子32により露光されたベース画像データにおいては、撮像装置1に対して相対的に移動している被写体のブレが大きくなる。このように、各フレームにおける露光時間が長く設定されて生成された動画像は、スピード感や躍動感のある動画像として再生することができる。
本実施の形態においては、撮像条件設定部61は、たとえばフレームレートの60fpsの1フレームの時間1/60sに対して1/2の時間である1/120sを第1撮像素子32の露光時間に設定する場合を例に挙げて説明する。なお、露光時間が1/120sでは露光量が不足する場合、すなわち黒潰れが発生する可能性がある場合には、撮像条件設定部61は、第1撮像素子32のISO感度を、たとえば12800等の値に変更しても良い。すなわち、第1撮像素子32は、露光時間1/120sで露光を行い、画像信号を出力する際の増幅率(ゲイン値)を大きくすればよい。なお、以下の説明においては、撮像条件設定部61は、第1撮像素子32のISO感度を800に設定したものとする。
撮像条件設定部61は、ハイライト画像データの露光時における第2撮像素子42の撮像条件を、被写体の白飛びが抑制されるように露光時間とISO感度とを設定する。この場合、撮像条件設定部61は、第2撮像素子42の露光時間を、第1撮像素子32の露光時間(1/120s)よりも短い時間に設定する。本実施の形態では、撮像条件設定部61は、第2撮像素子42の露光時間を、たとえば1/2000sに設定したものとして説明を行う。また,撮像条件設定部61は、第2撮像素子42のISO感度を、たとえば100に設定したものとして説明を行う。なお、撮像が行われる環境等の条件によって撮像条件設定部61は、第2撮像素子42のISO感度を、たとえば800等の値に変更しても良い。
撮像素子制御部62は、撮像条件設定部61により上記のように設定された第1撮像素子32と第2撮像素子42とに対する撮像条件にて、第1撮像素子32と第2撮像素子42とに露光を行わせる。すなわち、第1撮像素子制御部621は、撮像条件設定部61により設定された露光時間(1/120s)にて露光が行われるように、第1撮像素子32に電荷蓄積の開始と終了、すなわち露光開始と露光終了を指示する信号を出力する。第1撮像素子制御部621は、撮像条件設定部61により設定されたISO感度(800)となるように、第1撮像素子32の増幅回路(不図示)による増幅率を設定する。第2撮像素子制御部622は、撮像条件設定部61により設定された露光時間(1/2000s)にて露光が行われるように、第2撮像素子42に電荷蓄積の開始と終了、すなわち露光開始と露光終了を指示する信号を出力する。第2撮像素子制御部622は、撮像条件設定部61により設定されたISO感度(100)となるように、第2撮像素子42の増幅回路(不図示)による増幅率を設定する。
図3は、第1撮像素子32および第2撮像素子42による露光時間と、フレームレートとの関係を模式的に示すタイミングチャートであり、横軸を時刻tとする。なお、以下の説明においては、動画像の再生時のフレームレートである60fpsを記録用フレームレートまたは再生用フレームレート、第1撮像素子32および第2撮像素子42が撮像を行う際のフレームレートを撮像用フレームレートと呼ぶ。
図3(a)は、第1撮像素子32による露光時間と記録用フレームレートとの関係を示す。第1撮像素子制御部621は、時刻t1−1にて第1撮像素子32に露光開始を指示し、時刻t1−1から露光時間の1/120sが経過した時刻t1−2にて第1撮像素子32に露光終了を指示する。この時刻t1−1〜t1−2の間で第1撮像素子32により撮像して出力された画像信号に基づいて、画像処理部63により第1フレーム目のベース画像データが生成される。時刻t1−1から1/60s経過した時刻t2−1にて、第1撮像素子制御部621は、第1撮像素子32に、第2フレーム目のベース画像データの露光開始を指示し、以後、動画像の撮像の終了まで同様の処理を繰り返す。この場合、第1撮像素子32は、ベース画像データを1/60sごと、すなわち60fpsのフレームレートにて撮像している。すなわち、第1撮像素子32においては、撮像用フレームレートと記録用フレームレートとが等しい。
上記のようにして生成されたベース画像データは、記憶部65に保存される。
図3(b)は、第2撮像素子42による露光時間と記録用フレームレートとの関係を示す。第2撮像素子制御部622は、記録用フレームレートの1フレームの間、すなわち第1撮像素子32による撮像開始から次フレームの撮像開始までの間に、第2撮像素子42に、第1露光時間よりも短い第2露光時間および第3露光時間での撮像を行い、第2画像信号および第3画像信号を出力させる。すなわち、第2撮像素子制御部622は、第1撮像素子32の露光時間の間に、第2撮像素子42に複数回の露光および画像信号の出力を行わせる。画像処理部63は、画像信号が出力される毎に、出力された画像信号に基づいて、ハイライト画像データを生成する。第2撮像素子制御部622は、第1撮像素子32が露光を行っていない間、すなわち時刻t1−2〜時刻t2−1までの間には、第2撮像素子42に対しても撮像を行わせない。なお、第1撮像素子32の露光時間(1/120s)の間に第2撮像素子42が最低でも2回の露光を行うように、第2撮像素子制御部622は第2撮像素子42を制御する。本実施の形態においては、第2撮像素子制御部622は、第1撮像素子32の露光時間の間に第2撮像素子42が3回の露光を行って、画像処理部63により3フレームのハイライト画像データが生成されるように、第2撮像素子42を制御する場合を例に挙げる。すなわち、第1撮像素子32の露光時間である1/120sの間に、第2撮像素子42は、1/240sごとに露光時間1/2000sにて3回の露光を行う。
第2撮像素子制御部622は、時刻t1−1にて第2撮像素子42に露光開始を指示し、時刻t1−1から露光時間の1/2000sが経過した時刻t1−3にて第2撮像素子42に露光終了を指示する。この時刻t1−1〜t1−3の間で第2撮像素子42により撮像され、画像処理部63により生成された画像が、第1フレーム目のハイライト画像データである。時刻t1−1から1/240sが経過した時刻t1−4では、第2撮像素子制御部622は、第2撮像素子42に露光開始を指示し、時刻t1−4から露光時間の1/2000sが経過した時刻t1−5にて第2撮像素子42に露光終了を指示する。この時刻t1−4〜t1−5の間で第2撮像素子42により撮像され、画像処理部63により生成された画像が、第2フレーム目のハイライト画像データである。時刻t1−4から1/240sが経過した時刻t1−6では、第2撮像素子制御部622は、第2撮像素子42に露光開始を指示し、時刻t1−6から露光時間の1/2000sが経過した時刻t1−2にて第2撮像素子42に露光終了を指示する。この時刻t1−6〜t1−2の間で第2撮像素子42により撮像され、画像処理部63により生成された画像が、第3フレーム目のハイライト画像データである。時刻t1−1から1/60s経過、すなわち時刻t1−6から1/30s経過した時刻t2−1にて、第2撮像素子制御部622は、第2撮像素子42に、第4フレーム目のハイライト画像データの露光開始を指示し、以後、動画の撮像の終了まで同様の処理を繰り返す。
上記のようにして生成されたハイライト画像データは、記憶部65に保存される。
なお、第2撮像素子42によって行われる第2露光時間での撮像から第4露光時間での撮像までの時間は、第1撮像素子32のフレームレートのうち1つのフレームレートの時間より長くなっている。
上述したように、第2撮像素子42は、記録用フレームレートの1フレームの間に、第1フレーム〜第3フレームまでのハイライト画像データを撮像する。すなわち、第2撮像素子42の撮像用フレームレートは180fpsとなる。ただし、第2撮像素子42は、時刻t1−1〜t1−2までの間は1/240sの短間隔にて撮像を行い、時刻t1−2〜t2−1までの間は撮像を行わないので、次の第4フレームのハイライト画像データは1/120sの長間隔にて撮像される。第2撮像素子42の撮像用フレームレートでは、ハイライト画像データが一定の間隔で撮像されない。
図4を参照しながら、第2撮像素子42が、ベース画像データの露光時間である時刻t1−1〜t1−2の間に短間隔で複数のハイライト画像データを撮像する理由について説明する。図4(a)は、被写体が撮像装置1に対して等速にて第1撮像ユニット3および第2撮像ユニット4の光軸と交わる方向に移動している場合における、被写体の移動量Lと時刻tとの関係を表す。図4(b)、(c)は、図3と同様の図であり、それぞれ、第1撮像素子32による露光時間および時刻tとの関係と、第2撮像素子42による露光時間および時刻tとの関係を模式的に表す。
まず、第2撮像素子42が、ベース画像データの露光時間である時刻t1−1〜t1−2の間に1つのハイライト画像データのみを撮像した場合の不都合を説明する。
図4(a)に示すように、第1撮像素子32の露光時間t1−1〜t1−2の間に、被写体は距離(L2−L1)だけ移動する。すなわち、第1撮像素子32により撮像されたベース画像データにおいては、距離(L2−L1)だけ移動する被写体が比較的大きくブレた状態で記録される。これに対して、第2撮像素子42の露光時間t1−1〜t1−3の間には、被写体の移動量は、上記の距離(L2−L1)に比べて小さな距離(L3−L1)であり、ハイライト画像データにおいては、距離(L3−L1)だけ移動する被写体が比較的小さくブレた状態で記録される。したがって、ハイライト画像データに基づく画像を動画像として再生した場合、被写体が滑らかに移動せず、不連続で不自然に移動するものとなる。
さらに、1フレーム目のハイライト画像データの露光終了の時刻t1−3から次フレーム目のハイライト画像データの露光開始の時刻t2−1までの間に、被写体が距離(L7−L3)だけ移動する。被写体が距離(L7−L3)だけ移動する間にハイライト画像データの撮像は行われないので、このような画像を動画像として再生した場合、被写体の位置がL3からL7へ急激に変化することになり、動画像上において、被写体の動きが不連続な不自然なものとなる。
上記のような被写体動きが不連続な不自然な動画像となることを抑制するために、本実施の形態では、時刻t1−1〜t1−2の間に短間隔で複数のハイライト画像データを撮像する。図4(a)に示すように、露光時間t1−1〜t1−3の間に距離(L3−L1)だけ移動する被写体が記録されたハイライト画像データに加えて、次の2つのハイライト画像データが生成される。すなわち、露光時間t1−4〜t1−5の間に距離(L5−L4)だけ移動する被写体が記録されたハイライト画像データと、露光時間t1−6〜t1−2の間に距離(L2−L6)だけ移動する被写体が記録されたハイライト画像データとが生成される。すなわち、第2撮像素子42により撮像された第1〜第3フレームのハイライト画像データでは、撮像装置1に対して相対的に移動している被写体の軌跡上において、時刻t1−1〜t1−3、時刻t1−4〜t1−5、時刻t1−6〜t1−2における被写体が、それぞれ記録される。こうして、第1〜第3フレームのハイライト画像データにおいては、画像上において被写体が移動している。
画像処理部63は、第1〜第3フレームの3つのハイライト画像データを加算し平均を算出することにより、1つの画像データ(以後、加算平均画像データと呼ぶ)を生成する。なお、画像処理部63は、3つのハイライト画像データの加算平均により加算平均画像データを生成するものに代えて、第2撮像素子42から出力された画像信号の加算平均を算出した後、各種の画像処理を行うことにより加算平均画像データを生成しても良い。
加算平均画像データでは、3つの異なる時刻における被写体、すなわち位置の異なる被写体が加算されることになる。このため、加算平均画像データでは、撮像装置1に対して相対的に移動する被写体の軌跡に沿った異なる3つの位置のそれぞれに、ブレの少ない被写体が存在することになる。また、加算平均画像データでは、3つのハイライト画像データが平均されているため、加算平均画像データは、それぞれのハイライト画像データにおける明るさ(輝度)と同一の明るさとなる。すなわち、加算平均画像データでは、ハイライト画像データと同様に、白飛びの発生を抑制した画像となる。これにより、加算平均画像データ上では、移動する被写体を時刻t1−1〜t1−2の間を露光時間として撮像したベース画像データ上に発生する被写体のボケと類似するボケが、白飛びが抑制された状態で擬似的に作り出される。
以後、画像処理部63は、記録用フレームレートにおける第2フレーム以後についても、短間隔にて撮像された複数のハイライト画像データを用いて、同様にして、加算平均画像データを生成する。これにより、60fpsのフレームレートにて、露光時間が時間t1−1〜t1−2に相当する加算平均画像データが生成される。
画像処理部63は、生成した加算平均画像データと、ベース画像データとを合成して、HDR画像データを生成する。この場合、たとえば、画像処理部63は、画像上の高輝度領域については加算平均画像データの重み付けを大きくし、低輝度領域についてはベース画像データの重み付けを大きくして合成を行う。この合成により、HDR画像データでは、低輝度や中輝度の被写体については、オーバー露光にて撮像されたベース画像データにより鮮明に記録される。HDR画像データでは、白飛びの発生する可能性のある高輝度の被写体については、アンダー露光にて撮像されたハイライト画像データに基づく加算平均画像データにより鮮明に記録される。これにより、HDR画像データは、全体として広いダイナミックレンジを有する画像となる。
画像処理部63は、記録用フレームレートの第2フレーム以後についても、同様にして生成した加算平均画像データと、ベース画像データとを合成して、HDR画像データを生成する。これにより、フレームレートが60fspであり露光時間t1−1〜t1−2のHDR画像データが動画像データとして生成される。生成されたHDR画像データ、すなわち動画像データは記憶部65に保存される。
図5に示すフローチャートを参照して、第1の実施の形態による撮像装置1の撮像動作を説明する。図5のフローチャートに示す各処理は、制御部6でプログラムを実行して行われる。このプログラムは記憶部65に記憶されており、操作検出部7により動画像の撮像を指示する操作が行われたことが検出されると、制御部6により起動され、実行される。
ステップS1において、撮像条件設定部61は第1撮像素子32と第2撮像素子42の撮像条件を設定してステップS2へ進む。ステップS2においては、撮像素子制御部62は、設定された撮像条件に基づいて、第1撮像素子32と第2撮像素子42とに、記録フレームレートにおける1つのフレームの撮像を指示してステップS3へ進む。
ステップS3においては、画像処理部63は、第1撮像素子32から出力された画像信号からベース画像データを生成し、第2撮像素子42から画像信号が複数回出力されるごとにハイライト画像データを生成してステップS4へ進む。ステップS4では、画像処理部63は、複数のハイライト画像データから加算平均画像データを生成し、加算平均画像データとベース画像データとを合成して、HDR画像データを生成してステップS5へ進む。
ステップS5では、制御部6は、生成されたベース画像データと、複数のハイライト画像データと、HDR画像データとを記憶部65に記憶してステップS6へ進む。ステップS6では、動画像の撮像が終了か否かを判定する。動画像の撮像を終了する場合、すなわちユーザにより動画像の撮像を終了する操作が行われたことが操作検出部7により検出された場合には、ステップS6が肯定判定されて処理を終了する。動画像の撮像を終了しない場合、すなわちユーザによる動画像の撮像を終了する操作が行われていない場合には、ステップS6が否定判定されてステップS2に戻る。
ユーザにより動画の再生を指示する操作を行ったことが操作検出部7により検出されると、表示制御部64は、上述したようにして生成され記憶部65に保存されたHDR画像データを記憶部65から読み出して、表示器5に動画として再生表示させる。上述したようにHDR画像データは、画像処理部63によって、複数のハイライト画像データの加算平均により生成された加算平均画像データとベース画像データとによって生成されている。すなわち、HDR画像データでは、高輝度の被写体は露光時間1/120sに相当する時間で撮像され、低輝度・中輝度の被写体は露光時間1/120sで撮像されている。このため、表示制御部64は、被写体の動きが不自然に不連続になることが抑制された動画を表示器5に表示させる。
動画を再生する際のフレームレートを速くした場合、たとえばフレームレート60fpsから4倍速の240fpsに変更した場合を説明する。この場合、表示制御部64は、あるフレームのHDR画像データと、次フレームのHDR画像データとの間の間隔、すなわち時刻t1−2〜t2−1までの時間(1/120s)を1/4倍の時間にする。これにより、あるフレームと次フレームとの間の間隔が短くなるので、被写体の動きを連続的に再生することができる。
動画を再生する際のフレームレートを遅くしたスロー再生、たとえば1/4倍速に変更した場合を説明する。この場合、表示制御部64は、あるフレームのHDR画像データと、次フレームのHDR画像データとの間の間隔である時刻t1−2〜t2−1までの時間(1/120s)を4倍の時間にする。この場合、あるフレームと次フレームとの間の間隔が長くなるので、被写体の動きが不連続となり、不自然な動画が再生されることとなる。このため、上述したように、撮像条件設定部61は、フレームレートに対して1/4〜1/1の時間を露光時間として設定すると良い。
第1の実施の形態では、画像処理部63は、第1撮像素子32から出力された画像信号に基づくベース画像データと、第1撮像素子32の露光時間よりも短い露光時間で第2撮像素子42が複数回の撮像をし、出力された複数の画像信号から生成された複数のハイライト画像データとを合成してHDR画像データを生成し、動画像データを生成する。したがって、被写体の動きが不連続で不自然な発生することを抑制したダイナミックレンジの大きな動画像を生成することができる。
第1の実施の形態では、第2撮像素子42は、第1撮像素子32の撮像開始から次の撮像開始の間に、第1撮像素子32の露光時間よりも短い露光時間で複数回の撮像を行い、画像信号を出力する。したがって、加算平均画像データ上では、移動する被写体がベース画像データ上に発生する被写体のボケと類似するボケが記録されるため、HDR処理の際に加算処理画像データとベース画像データとを合成する際に位置合わせ等の処理が不要になり処理負荷を低減できる。
第1の実施の形態では、記録用フレームレートの1フレームの間に、第1撮像素子32が撮像を行い、第2撮像素子42は第1撮像素子32の露光時間よりも短い露光時間で複数回の撮像を行い、画像信号を出力する。したがって、第1撮像素子32と第2撮像素子42とが撮像を行う時間が重複するので、異なる時間で撮像が行われて生成された複数の画像データを合成する場合と比較して被写体の位置合わせ等の処理が不要になり処理負荷を低減できる。
記録用フレームレートが第1撮像素子32の撮像用フレームレートと等しくなるため、同一のフレームレートの1フレームの間に2つの撮像素子が順次撮像を行う場合と比較して、記録用フレームレートの高速化が可能となり、被写体の動きの不連続さが抑制された動画像を生成することも可能になる。
第1の実施の形態では、第1撮像素子32の露光時間は、記録用フレームレートの1フレームの時間の半分よりも長い露光時間である。これにより、動きのある被写体を撮像して生成された画像データの間隔を短くできるので、動画像として再生する際に、被写体の動きが不連続になり不自然なものとなることを抑制できる。
第1の実施の形態では、画像処理部63は、設定されたISO感度にて増幅された画像信号を用いることにより、ハイライト画像データの平均輝度よりも小さな平均輝度のベース画像データを生成する。これにより、黒潰れの発生を抑制したベース画像データと、白飛びの発生を抑制したハイライト画像データとにより、明暗の差がある被写体の高輝度の領域および低輝度の領域の階調が再現されたダイナミックレンジの大きな画像を生成することができる。
<第1の実施の形態の変形例1>
図6〜図7を参照しながら、第1の実施の形態の変形例1の撮像装置について説明する。本変形例1の撮像装置は、被写体の撮像装置に対する相対的な動き量の大きさに基づいて、1つの記録用フレームレート内において第2画像データが撮像される個数(回数)を制御する。以下、詳細に説明する。
図6は、変形例1の撮像装置1の要部構成を説明するブロック図である。変形例1の撮像装置1の制御部6は、図2に示す第1の実施の形態における撮像装置1の制御部6とは異なり、動き検出部66を備える。動き検出部66は、画像処理部63により生成された複数のベース画像データまたは複数のハイライト画像データを用いて、被写体自身の動き量または撮像装置1の動き量、すなわち撮像装置1に対して相対的に移動する被写体の動き量を検出する。他の構成については、図2に示す第1の実施の形態の撮像装置1と同様の構成が変形例1の撮像装置1にも適用される。すなわち、撮像装置1は、第1撮像ユニット3と、第2撮像ユニット4と、表示器5と、制御部6と、操作検出部7とを有している。制御部6は、撮像条件設定部61と、撮像素子制御部62と、画像処理部63と、表示制御部64と、記憶部65と、動き検出部66とを備える。
なお、以下の説明においては、動き検出部66が第2画像データであるハイライト画像データを用いて被写体の動き量を検出する場合を例に挙げる。
図7は、第1撮像素子32の露光時間と、第2撮像素子制御部622が第2撮像素子42へ露光開始を指示する時刻と、記録用フレームレートとの関係を模式的に示すタイミングチャートであり、横軸を時刻tとする。なお、以下の説明においては、第2撮像素子42の露光時間とISO感度とは、第1の実施の形態において説明した場合と同様に、撮像条件設定部61によって、露光時間を1/2000s、ISO感度を100に設定されたものとする。
図7(a)は、第1の実施の形態の図3(b)の場合と同様に、第2撮像素子制御部622により動作を制御された第2撮像素子42が、第1撮像素子32の露光時間の間にハイライト画像データの撮像を3回行う場合を示す。時刻t1−1〜t1−3の間に撮像されたハイライト画像データと、時刻t1−4〜t1−5の間に撮像されたハイライト画像データと、時刻t1−6〜t1−2の間に撮像されたハイライト画像データとのうち少なくとも2つのハイライト画像データを用いて、動き検出部66は、被写体の動き量を検出する。たとえば、動き検出部66は、時刻t1−1〜t1−3の間に撮像されたハイライト画像データと、時刻t1−6〜t1−2の間に撮像されたハイライト画像データとを用いるものとする。動き検出部66は、2つのハイライト画像データの差分を算出し、算出した差分を動き量として検出する。
動き検出部66は、検出した動き量が所定の第1閾値th1よりも大きい場合には、被写体の動き量が大きいと判定する。動き検出部66は、動き量が所定の第2閾値th2(<第1閾値th1)よりも小さい場合には、被写体の動き量が小さいと判定する。第2撮像素子制御部622は、動き検出部66によって検出された被写体の動き量の大小に基づいて、記録用フレームレートの次フレーム以降において、1フレーム中にハイライト画像データを撮像する個数(回数)を決定する。
被写体の動き量が第1閾値th1よりも大きい場合には、第2撮像素子制御部622は、1フレーム中にハイライト画像データを撮像する個数(回数)を増加する。
図7(b)は、ハイライト画像データを撮像する個数(回数)を増加させた場合に、第2撮像素子制御部622が第2撮像素子42へ撮像指示を行う時刻を模式的に示す。図7(b)に示す例では、第2撮像素子制御部622は、1/240sの間隔でハイライト画像データの撮像指示を3回行った後、さらに、1/240sが経過してから4回目のハイライト画像データの撮像指示を第2撮像素子42へ行う。すなわち、この場合には、第2撮像素子42は、240fpsの撮像用フレームレートにてハイライト画像データの撮像を行う。
なお、被写体の動き量が第1閾値th1よりも大きい場合に第2撮像素子42にハイライト画像データを4回撮像させるものに限られず、5回以上撮像させても良い。この場合、たとえば、第2撮像素子制御部622は、被写体の動き量と第1閾値th1との差が所定値を超えるごとに、ハイライト画像データを撮像させる回数を1回または複数回ずつ増加させて良い。
画像処理部63は、記録用フレームレートの1フレームに対応する1/60sの間に撮像された4個のハイライト画像データを、第1の実施の形態の場合と同様にして、加算し平均を算出することにより、1フレームの加算平均画像データを生成する。画像処理部63は、この加算平均画像データとベース画像データとをHDR処理による合成して、HDR画像データを動画像データとして生成する。
複数のハイライト画像データにより大きな動き量を有する被写体が撮像されているため、記録用フレームレートにおけるあるフレームとその次のフレームとの間で、ハイライト画像データの撮像間隔が短くなる。これにより、加算平均画像データ間で被写体の動きの不連続性が低減されている。したがって、これらのハイライト画像データの加算平均画像データとベース画像データを合成して生成されたHDR画像データにおいては、被写体の動きの不連続性が抑制される。
なお、生成されたハイライト画像データと、加算平均画像データとは、記憶部65に保存される。
被写体の動き量が第2閾値th2よりも小さい場合には、第2撮像素子制御部622は、記録フレームレートの1フレーム中にハイライト画像データを撮像する個数(回数)を減らす。
図7(c)は、ハイライト画像データを撮像する個数(回数)を減らした場合に、第2撮像素子制御部622が第2撮像素子42へ撮像指示を行う時刻を模式的に示す。図7(c)に示す例では、第2撮像素子制御部622は、第1撮像素子32の露光時間のうちの中央付近にてハイライト画像データの撮像指示を1回行う。すなわち、第2撮像素子制御部622は、第1撮像素子32が露光を開始した時刻から、1/240s経過した後に、第2撮像素子42に露光開始を指示する。
なお、被写体の動き量が第2閾値th2よりも小さい場合に第2撮像素子42にハイライト画像データを1回撮像させるものに限られず、2回撮像させても良い。すなわち、第2撮像素子制御部622は、被写体の動き量の検出を行ったときの撮像回数(図7(a)に示す場合は3回)よりも少ない回数でハイライト画像データを撮像させて良い。
被写体の動き量が第2閾値th2以上第1閾値th1以下の場合には、第2撮像素子制御部622は、第2撮像素子42によるハイライト画像データの撮像回数を変更しない。
なお、上記の第1閾値th1および第2閾値th2は、試験等の結果に基づいて決定され、予め記憶部65に記憶されている。第1閾値th1は、所定の撮像回数(上記の例では3回)では被写体の動きが不連続な画像が生成されるような被写体の動き量に基づいて決定され、第2閾値th2は、所定の撮像回数(上記の例では3回)による画像上で被写体の動き量がゼロと見なせる程度に小さな被写体の動き量に基づいて決定される。
図8に示すフローチャートを参照して、第1の実施の形態の変形例1の撮像装置1の撮像動作を説明する。図8のフローチャートにおけるステップS11〜ステップS16までの各処理は、図5のフローチャートにおけるステップS1〜ステップS6までの処理が適用される。ステップS16が否定判定される場合、すなわち動画像の撮像を終了しない場合には、ステップS17へ進む。
ステップS17においては、動き検出部66は、検出した被写体の動き量が第1閾値th1より大きいか否かを判定する。動き量が第1閾値th1よりも大きい場合には、ステップS17が肯定判定されステップS18へ進む。ステップS18では、第2撮像素子制御部622は、次フレームにおける第2撮像素子42の撮像回数を増やす設定をしてステップS12へ戻る。
動き量が第1閾値th1以下の場合には、ステップS17が否定判定されてステップS19へ進む。ステップS19では、動き検出部66は、検出した動き量が第2閾値th2よりも小さいか否かを判定する。動き量が第2閾値th2よりも小さい場合には、ステップS19が肯定判定されてステップS20へ進む。ステップS20では、第2撮像素子制御部622は、次フレームにおける第2撮像素子42の撮像回数を減らす設定をしてステップS12へ戻る。動き量が第2閾値th2以上の場合には、ステップS19が否定判定されてステップS12へ戻る。なお、記録用フレームレートの第1フレームの撮像が行われた場合には、上記のステップS17〜ステップS20の処理をスキップしてステップS12へ戻る。また、ステップS18またはステップS20の後にステップS12の処理を行う場合には、第2撮像素子制御部622は、ステップS18またはステップS20にて設定された撮像回数だけ第2撮像素子42に撮像を行わせる。
また、撮像装置1は、被写体の動き量が第1閾値th1より大きい場合に第2撮像素子42による撮像回数を増加させ、被写体の動き量が第2閾値th2より小さい場合に第2撮像素子42による撮像回数を減少させるものとした。しかし、撮像装置1は、被写体の動き量に基づいて、第2撮像素子42の撮像回数の増加と減少との処理の一方を行う者であっても良い。
また、撮像装置1が姿勢検出装置やブレ検出装置等を備える場合には、動き検出部66は、姿勢検出装置やブレ検出装置からの検出信号を用いて、撮像装置1自体の動きを検出することにより、撮像装置1に対する相対的な被写体の動き量を検出しても良い。
第1の実施の形態の変形例1では、第2撮像素子42は、第1撮像素子32の撮像開始から次の撮像開始の間に、第1撮像素子32の露光時間よりも短い露光時間での撮像と画像信号の出力とを、検出された動き量に基づく回数実行する。これにより、被写体の動き量が大きい場合であっても、生成された画像上で被写体の動きが不連続になることを抑制することができる。被写体の動き量が小さい場合には、第2撮像素子42の撮像回数を減らして、第2撮像素子42の処理負荷を低減することができる。
なお、上述した変形例1の撮像装置1では、被写体の動き量に基づいて、第2撮像素子42によるハイライト画像データの撮像回数を変更する場合を例に挙げたが、ハイライト画像データの撮像回数を変更せず、記憶部65に保存するハイライト画像データの個数を変更してもよい。以下、詳細に説明する。
図7(d)のタイミングチャートは、記録用フレームレートの1フレーム間に、第2撮像素子42によりハイライト画像データを、たとえば4回撮像する場合を一例として示す。すなわち、図7(d)に示す例では、1/240sごとに第2撮像素子42によるハイライト画像データの撮像が行われ、画像処理部63により4つのハイライト画像データが生成される。
動き検出部66は、上述した処理と同様の処理を行って、動き量を検出する。検出した動き量が上記の第1閾値th1よりも大きい場合には、画像処理部63により生成された4つのハイライト画像データが記憶部65に記憶される。検出した動き量が上記の第2閾値th2以上第1閾値th1以下の場合には、画像処理部63により生成された4つのハイライト画像データのうち、たとえば3つのハイライト画像データが記憶部65に記憶される。この場合、たとえば、第1撮像素子32の露光時間である時刻t1−1〜t1−2の間に撮像された3つのハイライト画像データが記憶部65に記憶されると良い。
検出した動き量が上記の第2閾値th2よりも小さい場合には、画像処理部63により生成された4つのハイライト画像データのうち、たとえば2つのハイライト画像データが記憶部65に記憶される。記憶部65には、たとえば、第1撮像素子32の露光開示時、すなわち時刻t1−1〜t1−3に撮像されたハイライト画像データと、第1撮像素子32の露光終了時、すなわち時刻t1−6〜t1−2に撮像されたハイライト画像データが記憶される。なお、記憶部65に記憶されるハイライト画像データは、上記の例に限定されない。時刻t1−1〜t1−3に撮像されたハイライト画像データと時刻t1−4〜t1−5に撮像されたハイライト画像データが記憶部65に記憶されても良いし、時刻t1−4〜t1−5に撮像されたハイライト画像データと時刻t1−6〜t1−2に撮像されたハイライト画像データとが記憶されても良い。
これにより、被写体の動き量が第2閾値th2よりも小さい場合には、記憶部65に記憶されるハイライト画像データの個数を減らすことができるので、類似したハイライト画像データを記憶することによる記憶部65の容量の消費を抑制できる。
<第1の実施の形態の変形例2>
図9を参照しながら、第1の実施の形態の変形例2の撮像装置について説明する。本変形例2の撮像装置においては、第2撮像素子の露光開始を指示する時刻が第1の実施の形態の場合とは異なる。すなわち、本変形例2の撮像装置では、第2撮像素子による第3露光時間での撮像は、第2露光時間での撮像よりも後の時刻で行われるが、第3露光時間での撮像は、記録用フレームレートの1フレームの半分の時刻(すなわち後半の期間内)に開始される。
変形例2においては、図2に示す第1の実施の形態の撮像装置1と同様の構成を適用することができる。なお、変形例2の撮像装置1は、変形例1と同様の構成を適用することができる。すなわち、制御部6は、上述した各構成に加えて動き検出部66(図6参照)を備えても良い。以下、詳細に説明する。
図9は、第1撮像素子32の露光時間と、第2撮像素子制御部622が第2撮像素子42へ露光開始を指示する時刻と、記録用フレームレートとの関係を模式的に示すタイミングチャートであり、横軸を時刻tとする。なお、以下の説明においては、第2撮像素子42の露光時間とISO感度とは、第1の実施の形態において説明した場合と同様に、撮像条件設定部61によって、露光時間を1/2000s、ISO感度を100に設定されたものとする。また、図9においては、第1撮像素子32が露光を行っている間に、第2撮像素子42が撮像を行う回数が2回の場合を例に挙げる。
図9(a)は、第2撮像素子制御部622が、第1撮像素子32の露光開始時と露光終了時とにそれぞれ第2撮像素子42に露光開始を指示する場合を模式的に示す。図9(a)に示す例では、第2撮像素子42による第2露光時間での露光である1回目の露光の開始時刻は、第1撮像素子32による第1露光時間による露光の開始時刻と同時である。第1撮像素子32が露光を開始する時刻t1−1において、第2撮像素子制御部622は、第2撮像素子42に露光開始を指示する。時刻t1−1から露光時間の1/2000sが経過した時刻t1−3において、第2撮像素子制御部622は、第2撮像素子42に露光終了を指示する。これにより、第2撮像素子42により1回目のハイライト画像データの撮像が行われる。なお、第2撮像素子42による第1回目の撮像時の露光開始時刻と第1撮像素子32による露光開始時刻とが同時であるものに限られない。撮像素子制御部62は、第2撮像素子42の第1回目の露光時間の期間に第1撮像素子32の露光開始時刻となるように、第1撮像素子32と第2撮像素子42とを制御して良い。すなわち、撮像素子制御部62は、第1撮像素子32による露光時間と第2撮像素子42による第1回目の露光時間とが一部で重複する期間を有するように制御すれば良い。言い換えれば、撮像素子制御部62は、第1露光時間での撮像の撮像開始が、第2露光時間での撮像の間に行われるようにしてもよい。
第2撮像素子42による第3露光時間での露光である2回目の露光の終了時刻は、第1撮像素子32による第1露光時間による露光の終了時刻と同時である。第1回目のハイライト画像データの撮像が行われた後、第1撮像素子32による露光が終了する時刻t1−2から1/2000sだけ早い時刻t1−6にて、第2撮像素子制御部622は、第2撮像素子42に露光開始を指示し、時刻t1−2にて、第2撮像素子42に露光終了を指示する。これにより、第2撮像素子42により第2回目のハイライト画像データの撮像が行われる。なお、第2撮像素子42による第2回目の撮像時の露光終了時刻と第1撮像素子32による露光終了時刻とが同時であるものに限られない。撮像素子制御部62は、第2撮像素子42の第2回目の露光時間の期間に第1撮像素子32の露光終了時刻となるように、第1撮像素子32と第2撮像素子42とを制御して良い。すなわち、撮像素子制御部62は、第1撮像素子32による露光時間と第2撮像素子42による第2回目の露光時間とが一部で重複する期間を有するように制御すれば良い。言い換えれば、撮像素子制御部62は、第1露光時間での撮像の露光終了は、第3露光時間の撮像の間に行われるようにしてもよい。
画像処理部63は、以上のようにして生成された2つのハイライト画像データを加算平均することにより、加算平均画像データを生成する。加算平均画像データでは、第1撮像素子32による露光開始時刻近傍の被写体と露光終了時刻近傍とにおける被写体が記録される。記録用フレームレートにおける第2フレーム目以降についても、第2撮像素子制御部622は、同様の処理を行うことにより、第2撮像素子42にハイライト画像データの撮像を行わせる。
画像処理部63は、第1の実施の形態の場合と同様にして、加算平均画像データとベース画像データとをHDR処理により合成して、HDR画像データを動画像データとして生成する。この場合も、生成されたハイライト画像データと、ベース画像データと、HDR画像データとは記憶部65に記憶される。
第1の実施の形態の変形例2の撮像装置1の撮像動作を説明する。変形例2の撮像装置1の撮像動作における各処理は、図5のフローチャートに示す第1の実施の形態の撮像装置1の撮像動作における各処理が適用できる。ただし、ステップS2において、第2撮像素子制御部622は、第1撮像素子32による露光開始時と露光終了時との2回の時刻にて第2撮像素子42に撮像を行わせる。
第1の実施の形態の変形例2では、第2撮像素子42による一方の撮像は、他方の撮像よりも後の時間に行われる。これにより、撮像装置1に対して相対的に移動する被写体の軌跡上における異なる点における被写体が加算平均画像データ上に記録できるので、ベース画像データ上における被写体のブレに類似するブレを短い露光時間で撮像した場合でも記録でき、HDR処理の際の合成が容易になる。
第1の実施の形態の変形例2では、第2撮像素子42による一方の撮像は、記録用フレームレートの1フレームの半分の時刻よりも後に露光が開始される。これにより、記録用フレームレートの次フレームにおける第2撮像素子42による露光開始までの時間を短くできるので、ハイライト画像データ間で被写体の動きが不連続となることを抑制できる。
第1の実施の形態の変形例2では、第2撮像素子42による1回目の撮像の露光開始時刻は、第1撮像素子32による撮像の露光開始時刻と同時であり、第2撮像素子42の1回目の撮像の露光終了時刻は、第1撮像素子32による撮像の露光終了時刻と同時である。これにより、第1撮像素子32による露光開始時と露光終了時とにおける被写体が、加算平均画像データ上に記録されるので、HDR処理により合成を行う際に被写体の位置合わせ等の処理が不要となり、処理負荷を低減できる。
なお、第1撮像素子32の露光開始時と露光終了時とにそれぞれ第2撮像素子42に露光を行わせるものに限定されない。たとえば、第1撮像素子32の露光時間の中央付近の時刻に前後して、第2撮像素子42が2回の露光を行うことにより、第3露光時間での撮像が記録用フレームレートの1フレームの半分の時刻(すなわち後半の期間内)で開始されても良い。
図9(b)は、第2撮像素子制御部622が、第1撮像素子32の露光時間t1−1〜t−12のうちの中央、すなわち時刻t1−1から1/240sが経過した時刻の近傍の時刻t1−4にて、2回の露光開始を指示する場合を模式的に示す。この場合、時刻t1−3を基準にして、第2撮像素子42による1回目の露光終了の時刻から、2回目の露光開始の時刻までの間隔が予め所定の時間に設定されている。所定の時間として、たとえば、第2撮像素子42の露光時間である1/2000sに設定することができる。なお、所定の時間が、ユーザにより設定可能であってもよい。また、制御部6が、上述した変形例1の動き検出部66を備える場合には、検出された被写体の動き量に基づいて、間隔を可変にしても良い。この場合、第2撮像素子制御部622は、検出された動き量が上述した第1閾値th1よりも大きい場合には所定の時間を短く設定し、検出された動き量が第2閾値th2よりも小さい場合には所定の時間を長く設定して良い。
<第1の実施の形態の変形例3>
図10を参照しながら、第1の実施の形態の変形例3の撮像装置について説明する。本変形例3の撮像装置は、記録フレームレートの1フレームの時間のうち、第2撮像素子による露光が、第1撮像素子による第1露光時間による露光が行われている時間とは異なる時間にも行われる点が第1の実施の形態とは異なる。すなわち、第1撮像素子による露光が行われていない間においても第2撮像素子による露光が行われる。以下、詳細に説明する。
変形例3においては、図2に示す第1の実施の形態の撮像装置1と同様の構成が適用される。なお、変形例3の撮像装置1は、変形例1と同様の構成を適用することができる。すなわち、制御部6は、上述した各構成に加えて動き検出部66(図6参照)を備えても良い。
図10は、第1撮像素子32の露光時間と、第2撮像素子制御部622が第2撮像素子42へ露光開始を指示する時刻と、記録用フレームレートとの関係を模式的に示すタイミングチャートであり、横軸を時刻tとする。図10に示す例では、第2撮像素子42による第2露光時間および第3露光時間による露光が、第1撮像素子32による第1露光時間による露光が行われている時間と重なる時間に行われる。さらに、第2撮像素子42は、第1撮像素子32の第1露光時間よりも短い第4露光時間による露光を、第1撮像素子32が第1露光時間で露光している時間とは異なる時間に行い、第4画像信号を出力する。
なお、以下の説明においては、第2撮像素子42の露光時間とISO感度とは、第1の実施の形態において説明した場合と同様に、撮像条件設定部61によって、露光時間を1/2000s、ISO感度を100に設定されたものとする。
第1撮像素子制御部621は、第1撮像素子32に対して、第1の実施の形態と同様にして、撮像用フレームレート60fps、露光時間1/120s、ISO感度800の撮像条件にて、時刻t1−1〜t1−2の間で露光を行わせる。第2撮像素子制御部622は、第2撮像素子42に対して、撮像用フレームレート240fps、露光時間1/2000s、ISO感度100の撮像条件にて、記録用フレームレートの1フレームの時刻t1−1〜t2−1の間に4回の露光を行わせる。第2撮像素子42は、時刻t1−1〜t2−1の間で、1/240sごとに撮像を行い、画像信号を出力する。すなわち、図10に示すように、第1撮像素子32による露光が行われていない時刻t1−2〜t2−1の間にも、第2撮像素子42による撮像が行われる。これにより、記録用フレームレートの1フレームの時間t1−1〜t2−1の間にて、1つのベース画像データと、4つのハイライト画像データが生成される。
なお、以上の説明では、第2撮像素子42による第1回目の露光が、第1撮像素子32による露光の開始時刻t1−1にて開始されるものとして説明したが、これに限定されない。第2撮像素子42による第2露光時間と第3露光時間とは、第1撮像素子32が第1露光時間で露光している時間の少なくとも一部で重複するように、第2撮像素子制御部622が第2撮像素子42を制御して良い。たとえば、第2撮像素子制御部622は、第2撮像素子42による第1回目の露光時間1/120sの間に、第1撮像素子32の露光開始時刻t1−1となるように、第2撮像素子42の第1回目の露光開始時刻を制御しても良い。また、第2撮像素子42による第3回目の露光が、第1撮像素子32による露光の終了時刻t1−2に終了されるものとして説明したが、これに限定されない。たとえば、第2撮像素子制御部622は、第2撮像素子42による第3回目の露光時間1/120sの間に第1撮像素子32の露光終了時刻t1−2となるように、第3回目の露光開始時刻を制御しても良い。
第2撮像素子42は短い露光時間にて撮像を行っているため、たとえば蛍光灯の照明下で撮像が行われた場合等には、フリッカーの影響により生成された4つのハイライト画像データの明るさがおのおの異なるものとなる可能性がある。このような4つのハイライト画像データに対して、画像処理部63は、第1の実施の形態の場合と同様にして加算平均を行うことにより、加算平均画像データを生成する。この結果、生成された加算平均画像データでは、4つのハイライト画像データの明るさが平均化されるので、フリッカーによる影響が低減されたものとなる。
本変形例3の撮像装置1が動画像の撮像時に行う各処理は、図5のフローチャートに示す各処理を適用することができる。
第1の実施の形態の変形例3では、第2撮像素子42は、第1撮像素子32の露光時間で露光している時間とは異なる時間にも露光する。これにより、フリッカーの影響を受けた環境にて撮像された場合であっても、複数のハイライト画像データを加算平均することによりフリッカーの影響を低減させることができる。
第1の実施の形態の変形例3では、第2撮像素子42は、第1撮像素子32の露光時間の少なくとも一部重なる時間に2回の露光を行う。第2撮像素子42は、第1撮像素子32の露光時間とは異なる時間に、記録用フレームレートの1フレーム内に第1撮像素子32の露光時間より短い露光時間で撮像を行う。これにより、ハイライト画像データが生成される個数を増やすことができるので、加算平均することによりフリッカーの影響を低減させることができる。
<第1の実施の形態の変形例4>
図11を参照しながら、第1の実施の形態の変形例4の撮像装置について説明する。本変形例4の撮像装置は、図2に示す第1の実施の形態の撮像装置1が有する第1撮像ユニット3と第2撮像ユニット4とは異なる撮像ユニットを備える。以下、詳細に説明する。
図11は、変形例4の撮像装置1の要部構成を模式的に示すブロック図である。変形例4の撮像装置1は、第3撮像ユニット9と、表示器5と、制御部6と、操作検出部7とを備える。第3撮像ユニット9は、結像レンズや焦点調節レンズ等の種々の光学レンズ群を含む撮像レンズ91と、第1撮像素子92と、第2撮像素子93と、ハーフミラー94とを備える。第1撮像素子92および第2撮像素子93は、第1の実施の形態の第1撮像素子32や第2撮像素子42と同様に、撮像面上において行列状に多数配列されたCMOSやCCD等の光電変換素子(画素)や画素の駆動を制御する各種の回路により構成される。ハーフミラー94は、撮像レンズ91を通過した被写体光のうち一部の光束を透過して第1撮像素子92へ導き、残り光束を反射して第2撮像素子93へ導く分光部材である。
表示器5と、制御部6と、操作検出部7とは、第1の実施の形態と同様の構成が適用される。ただし、第1撮像素子制御部621は第1撮像素子92の撮像動作を制御し、第2撮像素子制御部622は第2撮像素子93の撮像動作を制御する。すなわち、第1撮像素子92からの画像信号に基づいて、画像処理部63によりベース画像データが生成され、第2撮像素子93からの画像信号に基づいて、画像処理部63によりハイライト画像データが生成される。
なお、変形例4の撮像装置1は、変形例1と同様の構成を適用することができる。すなわち、制御部6は、上述した各構成に加えて動き検出部66(図6参照)を備えても良い。
ハーフミラー94の被写体光の透過率と反射率とは等しい値に設定しても良いし、異なる値に設定しても良い。透過率と反射率とを異ならせる場合には、第2撮像素子93へ導かれる光量が、第1撮像素子92へ導かれる光量よりも少なくなるように設定されると良い。この場合、アンダー露光のハイライト画像データを生成するための第2撮像素子93への入射光量を少なくさせるために、たとえば、ハーフミラー94の透過率を60パーセントや70パーセント等に設定することができる。
第1の実施の形態の変形例4では、1つの撮像レンズ91を通過した被写体光が第1撮像素子92と第2撮像素子93とに導かれる。第1撮像素子92からの画像信号に基づくベース画像データと、第2撮像素子93からの画像信号に基づくハイライト画像データとの間で被写体の位置ズレが発生しない。これにより、HDR画像データを生成する際に、ベース画像データとハイライト画像データとの間で位置合わせをする必要がなく合成処理の負荷を低減できる。
上述した第1の実施の形態とその変形例1〜4にて説明した処理を、たとえば、水平方向に広角(たとえば360°)に撮像可能な撮像装置に適用させることができる。特に、身体の一部(腕や頭部など)や自転車やヘルメット等に装着可能な小型の広角撮像可能な撮像装置(いわゆるウエアラブルカメラ)に適用しても良い。この場合、撮像可能な範囲が広いため、太陽などの高輝度の被写体と、影の部分の低輝度の被写体とが同一画像内に撮像される可能性が高いため、第1の実施の形態とその変形例1〜3で説明したHDR処理を行った動画を生成すると良い。
図12、図13を参照しながら、上記の広角撮像が可能な撮像装置1の構成について説明する。図12(a)、(b)は、撮像装置1の外観図であり、図13は撮像装置1の要部構成を例示すブロック図である。
撮像装置1のZ軸+側の本体2の正面には、第1の実施の形態の第1撮像ユニット3および第2撮像ユニット4(図2参照)と同様の構成が適用された第1撮像ユニット3Aおよび第2撮像ユニット4Bからなる第1撮像ユニット群114を備える(図12(a)参照)。撮像装置1のZ軸−側の本体2の背面には、第1の実施の形態の第1撮像ユニット3および第2撮像ユニット4(図2参照)と同様の構成が適用された第1撮像ユニット3Bおよび第2撮像ユニット4Bからなる第2撮像ユニット群115備える(図12(b)参照)。第1撮像ユニット群114は、ZX平面においてZ軸+側に広角(たとえば180°)の撮像が可能となるように、第1撮像ユニット3Aと第2撮像ユニット4Aとの撮像レンズ31A、41Aには広角レンズが用いられる。第2撮像ユニット群115は、ZX平面においてZ軸−側に広角(たとえば180°)の撮像が可能となるように、第1撮像ユニット3Bと第2撮像ユニット4Bとの撮像レンズ31B、41Bには広角レンズが用いられる。これにより、図12の撮像装置1は、ZX平面において、360°の撮像が可能となっている。
なお、図12では、第1撮像ユニット群114と第2撮像ユニット群115との2つを用いて広角の撮像を行う例を挙げるが、撮像ユニット群の個数は2個に限られず、3個以上の撮像ユニット群を用いて広角の撮像を行って良い。
図13に示すように、撮像装置1の制御部6は、撮像条件設定部61と、記憶部65と、第1撮像ユニット群制御部67と、第2撮像ユニット群制御部68と、全体画像処理部69とを備える。撮像条件設定部61は、第1撮像ユニット群114および第2撮像ユニット群115の第1撮像ユニット3A、3Bおよび第2撮像ユニット4A、4Bのそれぞれに対して、撮像を行う際の撮像条件を設定する。撮像条件としては、第1の実施の形態の場合と同様に、たとえば露光時間(シャッター速度)、絞り、ISO感度がある。撮像条件設定部61は、第1撮像ユニット群114の第1撮像素子32Aと第2撮像ユニット群115の第1撮像素子32Bとに対して同一の撮像条件を設定する。撮像条件設定部61は、第1撮像ユニット群114の第2撮像素子42Aと第2撮像ユニット群115の第2撮像素子42Bとに対して同一の撮像条件を設定する。
第1撮像ユニット群制御部67は、第1撮像ユニット群114の動作を制御する制御部である。第1撮像ユニット群制御部67は、第1の実施の形態の撮像素子制御部62および画像処理部63(図2参照)と同様の構成が適用された、第1撮像素子制御部621Aと第2撮像素子制御部622Aとを有する撮像素子制御部62Aと、画像処理部63Aとを備える。画像処理部63Aは、第1撮像ユニット群114の第1撮像素子32Aと第2撮像素子42Aとから出力された画像信号を用いて、第1の実施の形態とその変形例の場合と同様にしてHDR画像データを生成する。第1撮像ユニット群制御部67の画像処理部63Aによって生成されるHDR画像データは、撮像装置1の正面(Z方向+側)においてZX平面で180°の広角の画像である。生成されたベース画像データとハイライト画像データとHDR画像データとは、第1の実施の構成(図2参照)と同様の構成が適用される記憶部65に記憶される。
第2撮像ユニット群制御部68は、第2撮像ユニット群115の動作を制御する制御部である。第2撮像ユニット群制御部68は、第1の実施の形態の撮像素子制御部62および画像処理部63(図2参照)と同様の構成が適用された、第1撮像素子制御部621Bと第2撮像素子制御部622Bとを有する撮像素子制御部62Bと、画像処理部63Bとを備える。画像処理部63Bは、第2撮像ユニット群115の第1撮像素子32Bと第2撮像素子42Bとから出力された画像信号を用いて、第1の実施の形態とその変形例の場合と同様にしてHDR画像データを生成する。第2撮像ユニット群制御部68の画像処理部63Bによって生成されるHDR画像データは、撮像装置1の背面(Z方向−側)においてZX平面で180°の広角の画像である。生成されたベース画像データとハイライト画像データとHDR画像データとは、第1の実施の構成(図2参照)と同様の構成が適用される記憶部65に記憶される。
全体画像処理部69は、画像処理部63Aにて生成された撮像装置1の正面側の広角のHDR画像データと、画像処理部63Bにて生成された撮像装置1の背面側の広角のHDR画像データとを繋ぎあわせる。これにより、全体画像処理部69によって撮像装置1のZX平面において全周方向の全体HDR画像データが生成される。上述した撮像条件設定部61は、第1撮像ユニット群114および第2撮像ユニット群115の第1撮像素子32A、32Bに対して同一の撮像条件を設定し、第1撮像ユニット群114および第2撮像ユニット群115の第2撮像素子42A、42Bに対して同一の撮像条件を設定する。このため、画像処理部63Aで生成されたHDR画像データと、画像処理部63Bで生成されたHDR画像データとの間で、明るさが異なることが抑制される。このため、全体画像処理部69で上記2つのHDR画像データを繋ぎあわせた場合であっても、全体HDR画像データ上で、明るさの違いに起因して繋ぎあわせた箇所に不自然な線が発生するというような画像の劣化が発生することが抑制される。
生成された全体HDR画像データは、第1の実施の構成(図2参照)と同様の構成が適用される記憶部65に記憶される。
なお、図12、図13で説明した第1撮像ユニット群114と第2撮像ユニット群115とを、それぞれ図11に示す第3撮像ユニット9に置き換えても良い。この場合も、制御部6の構成は、図13に示す構成を適用することができる。
また、上述した第1の実施の形態とその変形例における第1撮像ユニット3、3A、3Bが撮像レンズ31、31A、31Bを有していなくても良い。この場合、第1撮像ユニット3、3A、3Bは、撮像レンズ31、31A、31Bに代えて、たとえば、二次元状の開口を有するマスク部材(たとえば公知のコーデッドアパーチャー)を第1撮像素子32、32A、32Bの前面に配置して、第1撮像素子32、32A、32Bは開口を通過して入力される被写体像を撮像すれば良い。なお、第2撮像ユニット4、4A、4Bおよび第3撮像ユニット9についても同様に、撮像レンズ41および撮像レンズ91を備えずに上記のマスク部材を備えるようにして良い。
なお、第1の実施の形態とその変形例1〜4で説明した撮像装置を、スマートフォン等の携帯電話、テレビ、タブレット端末、デジタルオーディオプレイヤー、パーソナルコンピュータ、内視鏡、カプセル内視鏡、家庭用の防犯カメラを含む監視カメラ、エアコンや冷蔵庫や電子レンジ等の家電などの電子機器に組み込まれる撮像装置に適用することができる。また、デジタルサイネージ(電子看板)等の電子機器に組み込まれる撮像装置に適用することができる。デジタルサイネージとしては、たとえば自動販売機等に内蔵される小型のディスプレイであっても良いし、たとえば建築物の壁面等に設けられるような一般的な成人の大きさよりも大きなディスプレイであっても良い。また、各種のロボット(たとえば自走可能なロボットや、自走式の掃除機のような電子機器)に搭載された撮像装置に適用しても良い。
なお、上述した第1の実施の形態とその変形例1〜4では、第1撮像ユニット3と、第2撮像ユニット4と、表示器5と、制御部6と、操作検出部7とを含む撮像装置1を例に説明したが、第1撮像ユニット3と、第2撮像ユニット4と、制御部6とにより構成された撮像装置であっても良い。また、制御部6は、少なくとも撮像素子制御部62と画像処理部63とを備えれば良い。上述の第1の実施の形態、または変形例1〜4に記載された各効果を得るために、上述した構成から必要に応じて構成を適宜追加してもよい。また、上記の撮像装置を、第1の実施の形態とその変形例に適用した各種の電子機器に組み込んでもよい。
<第2の実施の形態>
図14を参照して第2の実施の形態の撮像装置について説明を行う。第2の実施の形態の撮像装置は、第1の実施の形態とその変形例にて説明したようにしてHDR処理が施された動画像を再生中に、一時停止(ポーズ)のような再生の停止に関する入力が行われた場合に、ハイライト画像データである第2画像データまたは第3画像データに基づく画像を表示器に表示させる。
第2の実施の形態においては、第1の実施の形態の図1および図2に示す構成を有する撮像装置1と同様の構成を適用することができる。なお、第2の実施の形態の撮像装置1は、図6に示すように制御部が動き検出部を備えても良いし、図12、図13に示す別の態様の撮像装置であっても良い。また、第2の実施の形態の撮像装置1は、第1の実施の形態の変形例として説明した各種の電子機器に組み込むことが可能である。以下、詳細に説明する。
図14は、表示器5に再生表示される画像と、動画像データであるHDR画像データの露光時間と、HDR画像データの生成に用いられたハイライト画像データの露光時間との関係を模式的に示すタイミングチャートであり、撮像時の時刻をt、再生時の時刻をTとする。なお、図14においては、動画像の再生時刻T1、T2に相当する撮像時の時刻がt1−1、t2−1であるものとする。図14において、表示制御部64が、HDR画像データのフレーム順序に従って、HDR画像データを動画像として表示器5に再生表示している際に、時刻T10にて一時停止(ポーズ)の指示が行われたとする。
ユーザにより一時停止のための操作が行われたことが操作検出部7により検出されると、表示制御部64は、再生表示中のHDR画像データの生成に用いられた複数(図示の例では3個)のハイライト画像データの中から1つのハイライト画像データを記憶部65から読み出す。この場合、表示制御部64は、一時停止が行われた時刻T10に相当する撮像時の時刻の直前に撮像された画像信号から生成されたハイライト画像データ(図14においては、図の破線Lよりも前の時刻t1−1〜t1−3で露光されたハイライト画像データ)を読み出す。表示制御部64は、HDR画像データの次フレームを表示する時刻T2にて、読み出したハイライト画像データを一時停止用のポーズ画像として表示器5に表示させる。
図15に示すフローチャートを参照して、第2の実施の形態による撮像装置1の動画像の再生表示の動作を説明する。図15のフローチャートに示す各処理は、制御部6でプログラムを実行して行われる。このプログラムは記憶部65に記憶されており、操作検出部7により動画像の撮像を指示する操作が行われたことが検出されると、制御部6により起動され、実行される。
ステップS21では、表示制御部64は、記憶部65からHDR画像データを読み出して、フレームレート60fpsにて動画像として表示器5に再生表示してステップS22へ進む。ステップS22においては、一時停止の操作が行われたか否かを判定する。操作検出部7により一時停止の操作が行われたことが検出された場合には、ステップS22が肯定判定されてステップS23へ進む。操作検出部7により一時停止の操作が行われたことが検出されていない場合には、ステップS22が否定判定されて、後述するステップS26へ進む。
ステップS23では、表示制御部64は、記憶部65からハイライト画像データを読み出してステップS24へ進む。ステップS24では、表示制御部64は、読み出したハイライト画像データをポーズ画像として表示器5に表示させてステップS25へ進む。ステップS25では、一時停止を終了する操作が行われたか否かが判定される。操作検出部7により一時停止を終了する操作が行われた場合には、ステップS25が肯定判定されステップS26へ進む。操作検出部7により一時停止を終了する操作が行われていない場合には、ステップS25が否定判定されてステップS24へ戻る。ステップS26では、動画像の再生表示を終了するか否かが判定される。動画像の再生表示を終了する場合には、ステップS26が肯定判定されて処理を終了する。動画像の再生表示を継続する場合には、ステップS26が否定判定されてステップS21へ戻る。
第2の実施の形態では、表示制御部64は、動画像の再生中に動作像の再生の停止に関する入力がされた場合、ハイライト画像データに基づく画像を表示器5に表示させる。これにより、ハイライト画像データは、第2撮像素子42による短い露光時間で撮像されて出力された画像信号に基づいて生成されているので、表示器5には、ブレの影響の少ない鮮明なポーズ画像を表示させることができる。
なお、ハイライト画像データを一時停止用のポーズ画像として用いる場合に限定されない。表示制御部64は、動画の代表画像や、動画の代表画像を示すサムネイル画像に、ハイライト画像データを用いても良い。
<第2の実施の形態の変形例1>
第2の実施の形態の変形例1の撮像装置について説明する。本変形例1の撮像装置は、記憶部から読み出されたハイライト画像データである第2画像データまたは第3画像データの明るさを調節してから、ポーズ画像として表示器に表示させる。第2の実施の形態の説明の際に参照した図14のタイミングチャートを参照しながら、変形例1について詳細に説明する。
変形例1の撮像装置は、第2の実施の形態の撮像装置1と同様の構成(図1、図2参照)を適用することができる。なお、変形例1の撮像装置1は、図6に示すように制御部が動き検出部を備えても良いし、図12、図13に示す別の態様の撮像装置であっても良い。また、第2の実施の形態の変形例1の撮像装置1は、第1の実施の形態の変形例として説明した各種の電子機器に組み込むことが可能である。
表示制御部64は、図14を用いて説明した第2の実施の形態の場合と同様にして、ポーズ画像とするためのハイライト画像データを記憶部65から読み出す。読み出されたハイライト画像データは、短い露光時間により露光されている。このため、白飛びの発生は抑制されているが、画像全体として適正露光よりもアンダー露光となった暗い画像である。画像処理部63は、この読み出されたハイライト画像データに対して、画像処理として、たとえば階調補正を施す。すなわち、画像処理部63は、ハイライト画像データのうちの暗部の階調を明るくする補正を行う。画像処理部63は、階調補正の補正量をベース画像データに基づいて決定することができる。この場合、画像処理部63は、ベース画像データのうち低輝度の領域の画素値を参照し、ハイライト画像データの暗部の画素値が参照したベース画像データの画素値に一致する、または画像値の差が所定値の範囲内となるように、補正量を決定すれば良い。
表示制御部64は、画像処理部63により画像処理が施されたハイライト画像データを、一時停止時のポーズ画像として表示器5に表示させる。
第2の実施の形態の変形例1の撮像装置1が動画像の再生表示の際に行う各処理は、図15のフローチャートに示す各処理を適用することができる。ただし、ステップS23において、画像処理部63は、読み出したハイライト画像データに対して階調補正を施す。
第2の実施の形態の変形例1では、画像処理部63は、ハイライト画像データに対して、暗部の階調を補正する画像処理を行う。これにより、被写体のうちの暗部が視認しやすいポーズ画像を表示させることができる。
第2の実施の形態の変形例1では、画像処理部63は、ベース画像データに基づいて、ハイライト画像データに対して階調を補正する画像処理を行う。これにより、ポーズ画像が表示される前までに再生されていた動画像との間で大きな明暗差が生じることを抑制でき、ユーザは違和感なく動画像から移行したポーズ画像を観察することができる。
上述した説明では、画像処理部63は、ハイライト画像データの階調補正を行うことによりポーズ画像を生成したが、これに限定されない。画像処理部63は、読み出した1個のハイライト画像データと、ベース画像データとを合成することによりポーズ画像を生成しても良い。この場合、表示制御部64は、図14を用いて説明した場合と同様にして、ハイライト画像データを記憶部65から読み出す。また、表示制御部64は、一時停止が指示された時刻T10におけるHDR画像データを生成する際に使用されたベース画像データを記憶部65から読み出す。画像処理部63は、読み出されたベース画像データとハイライト画像データとを合成する。この場合、画像処理部63は、高輝度の領域についてはハイライト画像データに高い重み付けを行い、低輝度の領域についてはベース画像データに高い重み付けを行って、ベース画像データとハイライト画像データとを合成する。すなわち、画像処理部63は、ベース画像データとハイライト画像データとに対してHDR処理を行うことにより、ポーズ画像用にHDR画像データを生成する。表示制御部64は、生成されたHDR画像データをポーズ画像として表示器5に表示させる。
この場合の撮像装置1が動画像の再生表示の際に行う各処理は、図15のフローチャートに示す各処理を適用することができる。ただし、ステップS24では、画像処理部63は、ステップS23において読み出したハイライト画像データとベース画像データとをHDR処理により合成して、ポーズ画像用のHDR画像データを生成する。
<第2の実施の形態の変形例2>
図16、図17を参照して第2の実施の形態の変形例2の撮像装置について説明する。本変形例2の撮像装置は、ベース画像データを生成する際の露光時間とハイライト画像データの露光時間とを同一に設定し、生成されたベース画像データとハイライト画像データとを用いてポーズ画像を生成する点で第2の実施の形態と異なる。以下、詳細に説明する。
変形例2の撮像装置は、第2の実施の形態とその変形例1の撮像装置1と同様の構成
すなわち、図1、図2に示す第1の実施の形態の撮像装置1と同様の構成が適用できる。なお、第2の実施の形態の変形例2の撮像装置1は、図6に示すように制御部が動き検出部を備えても良いし、図12、図13に示す別の態様の撮像装置であっても良い。また、第2の実施の形態の変形例2の撮像装置1は、第1の実施の形態の変形例として説明した各種の電子機器に組み込むことが可能である。
図16は、第1撮像素子32の露光開始および露光時間と、第2撮像素子42の露光開始および露光時間と、記録用フレームレートとの関係を模式的に示すタイミングチャートであり、横軸を時刻tとする。図16に示す例では、撮像条件設定部61は、第2撮像素子42に対して、第1の実施の形態の場合と同じ撮像条件、すなわち露光時間1/2000s、ISO感度800に設定する。第2撮像素子制御部622は、第1の実施の形態の場合と同様に、時刻t1−1にて第2撮像素子42に対して1回目の撮像を指示し、以後、1/240sごとに2回目、3回目の撮像を指示する。第2撮像素子42により撮像が行われ画像信号が出力されるごとに、画像処理部63は、第1の実施の形態の場合と同様にして画像信号からハイライト画像データを生成する。このハイライト画像データは記憶部65に記憶される。
撮像条件設定部61は、第1撮像素子32に対して、露光時間を第2撮像素子42の露光時間と等しい1/2000sに設定し、ISO感度を第1の実施の形態の場合よりも高い値(図16の例では100、000)に設定する。すなわち、撮像条件設定部61は、オーバー露光のベース画像データを撮像するための第1撮像素子32に対して露光時間を短く設定したので、ISO感度を第1の実施の形態で例示した値よりも高い値に設定している。第1撮像素子制御部621は、時刻t1−1にて第1撮像素子32に対して1回目の撮像を指示し、以後、1/240sごとに2回目、3回目の撮像を指示する。すなわち、第1撮像素子32と第2撮像素子42とは、共に、時刻t1−1〜t1−3、時刻t1−4〜t1−5、時刻t1−6〜t1−2にて、撮像を行う。第2撮像素子42により撮像が行われ画像信号が出力されるごとに、画像処理部63は、画像信号からベース画像データを生成する。このベース画像データは、ハイライト画像データを撮像する際の露光時間1/2000sと同一の露光時間で撮像されている。このため、撮像装置1に対して相対的に移動している被写体を撮像した場合であっても、ベース画像データは、被写体に発生するブレの影響が抑制された鮮明な画像となる。
このベース画像データは記憶部65に記憶される。
画像処理部63は、上記の3つのベース画像データを加算、または加算平均することによりベース加算平均画像データを生成する。また、画像処理部63は、第1の実施の形態において加算平均画像データを生成したときと同様にして、上記3つのハイライト画像データを加算平均することによりハイライト加算平均画像データを生成する。画像処理部63は、生成したベース加算平均画像データとハイライト画像データとを、第1の実施の形態の場合と同様にして、HDR処理を施してHDR画像データを生成する。生成されたHDR画像データは記憶部65に記憶される。記録用フレームレートの以後のフレームについても同様の処理が行われ、HDR処理が施された動画像データが生成される。
図17は、表示器5に再生表示される画像と、HDR画像データの生成に用いられたベース画像データの露光時間と、HDR画像データの生成に用いられたハイライト画像データの露光時間との関係を模式的に示すタイミングチャートであり、撮像時の時刻をt、再生時の時刻をTとする。図17においては、動画像の再生時刻T1、T2に相当する撮像時の時刻がt1−1、t2−1であるものとする。図17において、表示制御部64が、HDR画像データのフレーム順序に従って、HDR画像データを動画像として表示器5に再生表示している際に、時刻T10にて一時停止(ポーズ)の指示が行われたとする。
ユーザにより一時停止のための操作が行われたことが操作検出部7により検出されると、表示制御部64は、再生表示中のHDR画像データの生成に用いられた複数(図示の例では3個)のハイライト画像データの中から1つのハイライト画像データを記憶部65から読み出す。また、表示制御部64は、再生表示中のHDR画像データの生成に用いられた複数(図示の例では3個)のベース画像データの中から1つのベース画像データを記憶部65から読み出す。この場合、表示制御部64は、一時停止が行われた時刻T10に相当する撮像時の時刻の直前に撮像された画像信号から生成されたハイライト画像データおよびベース画像データ(図17においては、図の破線Lよりも前の時刻t1−1〜t1−3で露光されたハイライト画像データおよびハイライト画像データ)を読み出す。
画像処理部63は、読み出されたハイライト画像データおよびベース画像データに対してHDR処理により合成して、ポーズ画像用のHDR画像データを生成する。表示制御部64は、動画像データであるHDR画像データの次フレームを表示する時刻T2にて、画像処理部63により生成されたポーズ画像用のHDR画像データを表示器に表示させる。ポーズ画像用のHDR画像データは、上述したように露光時間が1/2000sであるベース画像データとハイライト画像データとにより生成されている。ベース画像データとハイライト画像データとは、短い露光時間にて撮像されているため、撮像装置1に対して相対的に移動している被写体を撮像した場合であっても、被写体に発生するブレの影響が抑制された鮮明な画像となる。したがって、このようなベース画像データとハイライト画像データとから生成されたポーズ画像用のHDR画像データにおいても、被写体に発生するブレの影響が抑制された鮮明な画像となる。
この場合の撮像装置1が動画像の再生表示の際に行う各処理は、図15のフローチャートに示す各処理を適用することができる。ただし、ステップS24では、画像処理部63は、ステップS23において読み出したハイライト画像データとベース画像データとをHDR処理により合成して、ポーズ画像用のHDR画像データを生成する。
第2の実施の形態の変形例2では、撮像素子制御部62は、第1撮像素子32と第2撮像素子42とを短い露光時間にて撮像を行わせ、生成されたベース画像データとハイライト画像データとを合成して、ポーズ画像用のHDR画像データを生成する。これにより、動画像の再生中に一時停止が行われた場合であっても、被写体のブレの発生が抑制された鮮明なポーズ画像を表示器5に表示させることができる。
なお、上述した第2の実施の形態とその変形例1〜2では、第1撮像ユニット3と、第2撮像ユニット4と、表示器5と、制御部6と、操作検出部7とを含む撮像装置1を例に説明したが、第1撮像ユニット3と、第2撮像ユニット4と、表示器5と、制御部6とにより構成された撮像装置であっても良い。また、制御部6は、少なくとも撮像素子制御部62と画像処理部63と表示制御部64とを備えれば良い。上述の第2の実施の形態、または変形例1〜2に記載された各効果を得るために、上述した構成から必要に応じて構成を適宜追加してもよい。また、上記の撮像装置を、第2の実施の形態とその変形例に適用した各種の電子機器に組み込んでもよい。
<第3の実施の形態>
図18、図19を参照して、第3の実施の形態における撮像装置について説明を行う。第3の実施の形態においては、第1の実施の形態の構成(図1、図2参照を適用することができる。なお、第3の実施の形態の撮像装置1は、図6に示すように制御部が動き検出部を備えても良いし、図12、図13に示す別の態様の撮像装置であっても良い。また、第3の実施の形態の撮像装置1は、第1の実施の形態の変形例として説明した各種の電子機器に組み込むことが可能である。
第3の実施の形態においては、撮像装置1は、第2撮像素子42により、記録用フレームレートの1フレームの間で高輝度領域の白飛びの発生を抑制するための撮像条件による撮像と、高輝度領域と低輝度領域との間の中間輝度の領域に階調が得られるように設定された撮像条件による撮像とを行わせる。撮像装置1は、この2つの露光量の異なる画像データと、第1撮像素子32により、第1の実施の形態の場合と同様にして生成したベース画像データとにHDR処理して合成することにより、HDR画像データを生成する。以下、詳細に説明する。
以下の説明では、撮像条件設定部61は、第1の実施の形態と同様に、第1撮像素子32の撮像条件として、たとえば、露光時間1/120s、ISO感度800に設定したものとする。なお、撮像が行われる環境等の条件によって撮像条件設定部61は、第1撮像素子32のISO感度を、たとえば12800等の値に変更しても良い。
撮像条件設定部61は、第2撮像素子42の撮像条件として、第1撮像条件と第2撮像条件とを設定する。第1撮像条件は、第1の実施の形態の場合と同様に、ハイライト画像データを第2撮像素子42に撮像させるための撮像条件である。第1撮像条件として、たとえば、第1撮像素子32の露光時間よりも短い露光時間1/2000sと、ISO感度100とが設定される。なお、撮像が行われる環境等の条件によって撮像条件設定部61は、第2撮像素子42の第1撮像条件におけるISO感度を、たとえば800等の値に変更しても良い。
第2撮像条件は、高輝度領域と低輝度領域との間の中間輝度の領域に階調が得られる画像データ(中間輝度画像データ)を第2撮像素子42に撮像させるための撮像条件である。第2撮像条件として、たとえば、第1撮像条件の露光時間1/2000sよりも長く、第1撮像素子32の露光時間よりも短い、露光時間1/1000sと、ISO感度6400とが設定される。なお、撮像が行われる環境等の条件によって撮像条件設定部61は、第2撮像素子42の第2条件のISO感度を、たとえば8000等の値に変更しても良い。
第1撮像素子制御部621は、上記のように設定された撮像条件にて第1撮像素子32に撮像を指示し、第2撮像素子制御部622は、第2撮像素子42に対して、上記の第1撮像条件による撮像を指示し、その後に、所定の時間経過後第2撮像条件による撮像を指示する。なお、第2撮像素子制御部622は、第2撮像素子42に対して、第2撮像条件による撮像を指示し、その後、所定の時間経過後第1撮像条件による撮像を指示しても良い。
図18は、第1撮像素子32および第2撮像素子42による露光時間と、記録用フレームレートとの関係を模式的に示すタイミングチャートであり、横軸を時刻tをとする。
第1撮像素子制御部621は、第1の実施の形態(図3(a)参照)の場合と同様に、時刻t1−1にて、第1撮像素子32に露光時間1/120sにて撮像を行わせる。第2撮像素子制御部622は、時刻t1−1にて、第2撮像素子42に露光時間1/2000s、ISO感度800の第1撮像条件による撮像を行わせる。第2撮像素子42による第1撮像条件での撮像が終了した時刻t1−3から所定の時間、たとえば1/240s経過した時刻t1−4にて、第2撮像素子制御部622は、第2撮像素子42に露光時間1/1000s、ISO感度6400の第2撮像条件による撮像を行わせる。
画像処理部63は、第1撮像素子32により1/120sの露光時間による撮像にて出力された画像信号からベース画像データを生成する。画像処理部63は、第2撮像素子42により1/2000sの露光時間による撮像にて出力された画像信号からハイライト画像データを生成する。画像処理部63は、第2撮像素子42により1/1000sの露光時間による撮像にて出力された画像信号から中間輝度画像データを生成する。画像処理部63は、生成したベース画像データと、ハイライト画像データと、中間輝度画像データとに対してHDR処理により合成して、HDR画像データを生成する。このようにして生成されたHDR画像データは、第1の実施の形態の場合と同様に低輝度の被写体については、オーバー露光にて撮像されたベース画像データにより鮮明に記録される。HDR画像データでは、白飛びの発生する可能性のある高輝度の被写体については、アンダー露光となる第1撮像条件にて撮像されたハイライト画像データにより鮮明に記録される。HDR画像データでは、中輝度の被写体については、ベース画像データの撮像時の撮像条件とハイライト画像データの撮像時の第1撮像条件との中間の露光量となる第2撮像条件にて撮像された中間輝度画像データにより鮮明に記録される。
図19に示すフローチャートを参照して、第3の実施の形態の撮像装置1の撮像動作を説明する。図19のフローチャートに示す各処理は、制御部6でプログラムを実行して行われる。このプログラムは記憶部65に記憶されており、操作検出部7により動画像の撮像を指示する操作が行われたことが検出されると、制御部6により起動され、実行される。
ステップS31においては、撮像条件設定部61は、第1撮像素子32の撮像条件と、第2撮像素子42の第1撮像条件および第2撮像条件とを設定してステップS32へ進む。ステップS32では、撮像素子制御部62は、第1撮像素子32に設定された撮像条件にて撮像を行わせ、第2撮像素子42に設定された第1撮像条件および第2撮像条件にて撮像を行わせてステップS33へ進む。
ステップS33では、画像処理部63は、第1撮像素子32からの画像信号に基づいてベース画像データを生成する。画像処理部63は、第2撮像素子42にて第1撮像条件で撮像されて出力された画像信号に基づいてハイライト画像データを生成し、第2撮像素子42にて第2撮像条件で撮像されて出力された画像信号に基づいて中間輝度画像データを生成し、ステップS34へ進む。ステップS34では、画像処理部63は、ベース画像データと中間輝度画像データとハイライト画像データとにHDR処理により合成して、HDR画像データを生成してステップS35へ進む。ステップS35では、生成されたベース画像データと、中間輝度画像データと、ハイライト画像データと、HDR画像データとを記憶部65に記憶してステップS36へ進む。ステップS36では、図5のフローチャートに示すステップS6と同様の処理が適用され、動画像の撮像を終了する場合には、処理を終了し、動画像の撮像を終了しない場合には、ステップS32へ戻る。
第3の実施の形態では、画像処理部63は、第2撮像素子42は異なる撮像条件で撮像して出力された画像信号からハイライト画像データと中間輝度画像データを生成し、ベース画像データと合成してHDR画像データを生成する。これにより、たとえば、明暗差の大きな被写体を撮像した場合であっても、HDR画像データ上では、中輝度の被写体が中間輝度画像データに基づいて階調が再現されるので、HDR画像データは、全体として広いダイナミックレンジを有する画像となる。
なお、上述した図18に示す例では、第2撮像素子42は、記録用フレームレートの1フレームの間に、ハイライト画像データと中間輝度画像データとをそれぞれ1回ずつ撮像するものであったが、この例に限定されない。第2撮像素子42は、記録用フレームレートの1フレームの間に、ハイライト画像データと中間輝度画像データとをそれぞれ複数回ずつ撮像しても良い。たとえば2回ずつハイライト画像データと中間輝度画像データを撮像する場合、第2撮像素子制御部622は、第2撮像素子42に対して、1回目と2回目のハイライト画像データの撮像を所定の間隔を空けて行わせた後、所定時間経過後に、1回目と2回目の中間輝度画像データの撮像を所定の間隔を空けて行わせても良い。または、第2撮像素子制御部622は、第2撮像素子42に対して、1回目のハイライト画像データと中間輝度画像データの撮像を所定の間隔を空けて行わせた後、所定時間経過後に、2回目のハイライト画像データと中間輝度画像データの撮像を所定の間隔を空けて行わせても良い。この場合、画像処理部63は、生成されたハイライト画像データを加算平均し、中間輝度画像データを加算平均した後、ベース画像データとHDR処理により合成して、HDR画像データを生成する。これにより、ハイライト画像データと中間輝度画像データとの撮像用フレームレートは、60fpsよりも大きくなるので、被写体の移動が不連続となった不自然な動画像として再生表示されることを抑制できる。
<第3の実施の形態の変形例1>
図20を参照しながら、第3の実施の形態の変形例1の撮像装置について説明する。本変形例1の撮像装置は、3個以上の撮像ユニットを有する。以下、3個の撮像ユニットを有する場合を例に挙げて、詳細に説明する。
図20(a)は、変形例3の撮像装置1の外観図である。撮像装置1の本体2の正面には、第1の実施の形態(図1、図2参照)と同様の第1撮像ユニット3および第2撮像ユニット4に加えて、第4撮像ユニット8を備える。図20(a)に示す例では、第1撮像ユニット3の光軸中心と、第2撮像ユニット4の光軸中心と、第4撮像ユニット8の光軸中心とが、互いに等距離となるように配置されている場合を示す。なお、第1撮像ユニット3と第2撮像ユニット4と第4撮像ユニット8との配置はこれに限定されず、X方向またはY方向に沿って配置されても良いし、X方向またはY方向に対して所定の角度を有して配置されても良い。
図20(b)は、変形例3の撮像装置1の要部構成を模式的に示すブロック図である。変形例3の撮像装置1が有する上記の第4撮像ユニット8は、撮像レンズ81と第3撮像素子82とを有する。撮像レンズ81は、第1撮像ユニット3や第2撮像ユニット4の撮像レンズ31、41と同様の構成が適用され、第3撮像素子82は、第1撮像素子32や第2撮像素子42と同様の構成が適用される。制御部6の撮像素子制御部62は第4撮像ユニット8の第3撮像素子82の駆動を制御するための第3撮像素子制御部623を備える。第3撮像素子制御部623は、第1撮像素子制御部621や第2撮像素子制御部622と同様の構成が適用される。他の構成については、第1の実施の形態(図2参照)の撮像装置1が有する構成が適用される。すなわち、変形例1の撮像装置1は、上記の構成に加えて、第1撮像ユニット3と、第2撮像ユニット4と、表示器5と、制御部6と、操作検出部7とを有している。制御部6は、撮像条件設定部61と、撮像素子制御部62と、画像処理部63と、表示制御部64と、記憶部65とを備える。
なお、第3の実施の形態の変形例1の撮像装置1は、図6に示すように制御部が動き検出部を備えても良いし、図12、図13に示す別の態様の撮像装置であっても良い。また、第3の実施の形態の変形例1の撮像装置1は、第1の実施の形態の変形例として説明した各種の電子機器に組み込むことが可能である。
撮像条件設定部61は、第3の実施の形態と同様にして、第1撮像素子32に対して撮像条件を設定する。撮像条件設定部61は、第3の実施の形態と同様にして、第2撮像素子42に対して上述した第1撮像条件を設定する。撮像条件設定部61は、第3の実施の形態において第2撮像素子42に対して第2撮像条件を設定した場合と同様にして、第3撮像素子82に対して第2撮像条件を設定する。撮像素子制御部62は、上記のようにして設定された撮像条件、第1撮像条件および第2撮像条件にて、第1撮像素子32、第2撮像素子42および第3撮像素子82を駆動させる。撮像素子制御部62は、第2撮像素子42および第3撮像素子82に、第1撮像素子32の露光時間の間に複数回の撮像を行わせる。画像処理部63は、第1撮像素子32が出力した画像信号からベース画像データを生成し、第2撮像素子42が出力した複数の画像信号から複数のハイライト画像データを生成し、第3撮像素子82が出力した複数の画像信号から複数の中間輝度画像データを生成する。画像処理部63は、複数のハイライト画像データの加算平均を算出し、複数の中間輝度画像データの加算平均を算出し、ベース画像データとHDR処理にて合成して、動画像のHDR画像データを生成する。
上述した第3の実施の形態の変形例1の撮像装置1の撮像時の動作には、図19のフローチャートに示す各処理を適用することができる。ただし、ステップS31において、撮像条件設定部61は、第1撮像素子32に対して撮像条件を設定し、第2撮像素子42に対して第1撮像条件を設定し、第3撮像素子82に対して第2撮像条件を設定する。ステップS32においては、第1撮像素子制御部621が第1撮像素子32に撮像を行わせ、第2撮像素子制御部622が第2撮像素子42に撮像を行わせ、第3撮像素子制御部623が第3撮像素子82に撮像を行わせる。
これにより、明暗差の大きな被写体を撮像した場合であっても、HDR画像データは、中間輝度の被写体の階層も再現された全体として広いダイナミックレンジを有し、被写体のブレ等の発生が抑制された動画像を生成できる。
なお、上述した第3の実施の形態では、第1撮像ユニット3と、第2撮像ユニット4と、表示器5と、制御部6と、操作検出部7とを含む撮像装置1を例に説明したが、第1撮像ユニット3と、第2撮像ユニット4と、制御部6とにより構成された撮像装置であっても良い。第3の実施の形態の変形例1では、第1撮像ユニット3と、第2撮像ユニット4と、第4撮像ユニット8と、制御部6とにより構成された撮像装置であっても良い。また、第3の実施の形態とその変形例1の制御部6は、少なくとも撮像素子制御部62と画像処理部63とを備えれば良い。上述の第3の実施の形態、または変形例1に記載された各効果を得るために、上述した構成から必要に応じて構成を適宜追加してもよい。また、上記の撮像装置を、第3の実施の形態とその変形例に適用した各種の電子機器に組み込んでもよい。
以上で説明した第1の実施の形態とその変形例や、第2の実施の形態とその変形例や、第3の実施の形態とその変形例の撮像装置1において、画像処理部63は、生成されたハイライト画像データである第2画像データまたは第3画像データを用いて被写体検出等の処理を行っても良い。ハイライト画像データは、短い露光時間により撮像された画像であるので、画像上の被写体が受けるブレの影響が小さい。このため、精度よく被写体を検出することが可能となる。
以上で説明した第1の実施の形態とその変形例や、第2の実施の形態とその変形例や、第3の実施の形態とその変形例の撮像装置1において、表示器5を有する構成で説明したが、必ずしも表示器5を有する必要はない。
また、以上で説明した第1の実施の形態とその変形例や、第2の実施の形態とその変形例や、第3の実施の形態とその変形例の撮像装置1の画像処理部63によって、ハイライト画像データとベース画像データとを合成してHDR画像データを生成したが、撮像装置1でHDR画像データを生成する必要は必ずしもない。画像処理部63は撮像装置1の外部に配置され(例えば、画像処理部63は、撮像装置の外部に設置されるサーバ、または撮像機能と、画像処理機能および表示器5と、が別体となるような撮像装置)、撮像装置1が備える通信部によって、ハイライト画像データとベース画像データを画像処理部63に送信し、画像処理部63でHDR画像データを生成してもよい。撮像装置1が表示器5を備える場合は、画像処理部63は生成したHDR画像データを撮像装置1に送信し、撮像装置1の表示器5でHDR画像データを表示可能な状態にしてもよい。また、画像処理部63側が表示器5を備える場合は、生成したHDR画像データを表示器5に表示してもよい。
撮像装置1が撮像動作を行うために実行する各種処理のためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録しておき、このプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて、キャリブレーションを実行してもよい。なお、ここで言う「コンピュータシステム」とは、OS(OperatingSystem)や周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
なお、上記「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用したホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含む。また、上記「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに上記「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」は、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(DynamicRandom AccessMemory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含む。
上記「プログラム」は、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
1…撮像装置、3…第1撮像ユニット、4…第2撮像ユニット、
5…表示器、6…制御部、7…操作検出部、
8…第4撮像ユニット、9…第3撮像ユニット、
32、92…第1撮像素子、42、93…第2撮像素子、61…撮像条件設定部、
62…撮像素子制御部、63…画像処理部、64…表示制御部、
65…記憶部、66…動き検出部、67…第1撮像ユニット群制御部、
68…第2撮像ユニット群制御部、69…全体画像処理部、82…第3撮像素子、
114…第1撮像ユニット群、115…第2撮像ユニット群、
621…第1撮像素子制御部、622…第2撮像素子制御部、
623…第3撮像素子制御部

Claims (21)

  1. 動画像を撮像する撮像装置であって、
    被写体を第1露光時間で撮像し、第1画像信号の出力を所定のフレームレートで行う第1撮像素子と、
    前記所定のフレームレートの1フレーム間に、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第2露光時間で撮像された第2画像信号の出力と、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第3露光時間で撮像された第3画像信号の出力とを行う第2撮像素子と、
    前記第1画像信号に基づく第1画像データ、前記第2画像信号に基づく第2画像データ、前記第3画像信号に基づく第3画像データとに基づいて合成画像データを生成し、前記合成画像データに基づいて前記動画像を生成する制御部とを備える撮像装置。
  2. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記第2撮像素子は、前記第2露光時間の撮像と前記第3露光時間の撮像とを行ったフレームの次のフレームで、前記被写体が第1露光時間よりも短い第4露光時間で撮像された第4画像信号の出力を行い、
    前記第3露光時間での撮像の終了から前記第4露光時間での撮像の開始までの時間は、前記所定のフレームレートの1フレームの時間よりも短い撮像装置。
  3. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    表示部に再生された前記動画像に対する設定を行う入力部を更に備え、
    前記制御部は、前記動画像の再生中に、前記入力部によって前記動画像の再生の停止に関する入力がされた場合、前記第2画像データに基づく画像、または前記第3画像データに基づく画像を前記表示部に表示させる撮像装置。
  4. 請求項3に記載の撮像装置であって、
    前記制御部は、前記第2画像データまたは、前記第3画像データに対して、輝度が暗い領域を補正する画像処理を行う撮像装置。
  5. 請求項3に記載の撮像装置であって、
    前記制御部は、前記第1画像データに基づいて、前記第2画像データまたは、前記第3画像データに対して、輝度の補正を行う画像処理を行う撮像装置。
  6. 請求項1記載の撮像装置であって、
    前記制御部は、前記第2画像データ、または前記第3画像データに基づいて、前記動画像内で撮像された被写体を検出する撮像装置。
  7. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記第3露光時間での撮像は、前記第2露光時間での撮像よりも後の時間に撮像される撮像装置。
  8. 請求項7に記載の撮像装置であって、
    前記第3露光時間の露光開始時刻は、前記1フレームの半分の時刻よりも後に開始される撮像装置。
  9. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記第1露光時間での撮像の露光開始は、前記第2露光時間の撮像の間に行われ、
    前記第1露光時間での撮像の露光終了は、前記第3露光時間の撮像の間に行われる撮像装置。
  10. 請求項9に記載の撮像装置であって、
    前記第2撮像素子は、前記第1露光時間の撮像とは異なる時間に、前記1フレーム内に前記第1露光時間より短い第4露光時間で撮像し、第4画像信号を出力する撮像装置。
  11. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記第1露光時間は、前記1フレームの時間の1/4よりも長い露光時間である撮像装置。
  12. 請求項1に記載の撮像装置であって、
    前記第1画像データは、前記第1画像信号を第1ゲインで増幅した後に生成され、
    前記第2画像データは、前記第2画像信号を第2ゲインで増幅した後に生成され、
    前記第3画像データは、前記第3画像信号を第3ゲインで増幅した後に生成され、
    前記第1画像データの平均輝度は、前記第2画像データまたは、前記第3画像データの平均輝度よりも小さい撮像装置。
  13. 請求項1から請求項12の少なくとも一項に記載の撮像装置であって、
    前記表示部を更に備えた表示装置。
  14. 請求項1から請求項12の少なくとも一項に記載の撮像装置を備えた電子機器。
  15. 動画像を撮像する撮像方法であって、
    被写体を第1露光時間で撮像し、第1画像信号の出力を所定のフレームレートで行い、
    前記所定のフレームレートの1フレーム間に、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第2露光時間で撮像された第2画像信号の出力と、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第3露光時間で撮像された第3画像信号の出力とを行い、
    前記第1画像信号に基づく第1画像データ、前記第2画像信号に基づく第2画像データ、前記第3画像信号に基づく第3画像データとに基づいて合成画像データを生成し、前記合成画像データに基づいて前記動画像を生成する撮像方法。
  16. 動画像を撮像する撮像装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、
    被写体を第1露光時間で撮像し、第1画像信号の出力を所定のフレームレートで行い、
    前記所定のフレームレートの1フレーム間に、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第2露光時間で撮像された第2画像信号の出力と、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第3露光時間で撮像された第3画像信号の出力とを行い、
    前記第1画像信号に基づく第1画像データ、前記第2画像信号に基づく第2画像データ、前記第3画像信号に基づく第3画像データとに基づいて合成画像データを生成し、前記合成画像データに基づいて前記動画像を生成するコンピュータに実行させるプログラム。
  17. 動画像を撮像する撮像装置であって、
    被写体を第1露光時間で撮像し、第1画像信号の出力を所定のフレームレートで行う第1撮像素子と、
    前記所定のフレームレートの1フレーム間に、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第2露光時間で撮像された第2画像信号の出力と、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第3露光時間で撮像された第3画像信号の出力とを行う第2撮像素子と、
    外部の電子機器と通信を行う第1通信部と、
    前記第1画像信号に基づく第1画像データ、前記第2画像信号に基づく第2画像データ、前記第3画像信号に基づく第3画像データとを前記外部機器に前記第1通信部を介して送信する第1制御部とを備える撮像装置。
  18. 請求項17に記載の撮像装置と、
    前記第1画像データと前記第2画像データと前記第3画像データとを受信する第2通信部と、
    前記第1画像データと前記第2画像データと前記第3画像データとを合成し、合成画像データを生成する第2制御部とを備える画像処理装置とを備える撮像システム。
  19. 請求項18に記載の撮像システムであって、
    前記画像処理装置は、前記合成画像データに基づく合成画像を表示する表示部を更に備える表示システム。
  20. 被写体を第1露光時間で撮像し、第1画像信号の出力を所定のフレームレートで行う第1撮像素子と、前記所定のフレームレートの1フレーム間に、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第2露光時間で撮像された第2画像信号の出力と、前記被写体が前記第1露光時間よりも短い第3露光時間で撮像された第3画像信号の出力とを行う第2撮像素子とを有する撮像装置から、前記第1画像信号に基づく第1画像データ、前記第2画像信号に基づく第2画像データ、前記第3画像信号に基づく第3画像データとを受信する通信部と、
    前記第1画像データと前記第2画像データと前記第3画像データとに基づいて合成画像データを生成し、動画像を生成する制御部とを備える画像処理装置。
  21. 請求項20に記載の画像処理装置であって、
    前記動画像を表示する表示部をさらに備える表示装置。

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