JP2007300400A - 送信回路、送信方法、及びそれを用いた通信機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】信号生成部11は、入力データに基づいて、振幅信号と直交データとを生成する。演算部21は、振幅信号と直交データとを用いた演算によって、所定時間毎に離散的な値を取る離散値と、第1の位相信号と、第2の位相信号とを出力する。レギュレータ17は、離散値に応じて制御された電圧を出力する。角度変調部13及び角度変調部14は、位相信号を角度変調して、第1及び第2の角度変調信号として出力する。振幅変調部15及び振幅変調部16は、第1及び第2の角度変調信号をレギュレータから出力された電圧で振幅変調して、第1及び第2の変調信号として出力する。合成部18は、第1及び第2の変調信号を合成して、送信信号を出力する。
【選択図】図1A
Description
図1Aは、本発明の第1の実施形態に係る送信回路1の構成の一例を示すブロック図である。図1Aにおいて、送信回路1は、信号生成部11、LINC演算部12、角度変調部13、角度変調部14、振幅変調部15、振幅変調部16、レギュレータ17、合成部18、振幅演算部19、及び出力端子20を備える。なお、LINC演算部12、及び振幅演算部19は、まとめて演算部21と記してもよい。
(第1の比較方法)
図5は、振幅演算部19における第1の比較方法の一例を示す図である。第1の方法において、振幅演算部19は、微少な時間毎に、振幅信号m(t)をサンプリングする。次に、振幅演算部19は、例えば、所定時間Δt内に、振幅信号m(t)のサンプリング点が、しきい値2Vkを1点でも超えれば、離散値V(t)としてVk+1を出力する。これによって、振幅演算部19は、式(6)の条件を満たす離散値V(t)を出力することができる。
第2の方法において、振幅演算部19は、単純に、振幅信号m(t)が、しきい値2Vkよりも大きくなれば、離散値V(t)としてVk+1を出力する。図6は、振幅演算部19における第2の比較方法の一例を示す図である。この例では、振幅演算部19は、振幅制限部191と振幅処理部192とを含むものとする。振幅制限部191は、振幅信号m(t)が、しきい値2Vkよりも大きければ、大きさを2Vkに制限した振幅信号ma(t)を出力する。振幅処理部192は、振幅信号ma(t)が、しきい値2Vkと同じ大きさであれば、離散値V(t)としてVk+1を出力する。これによって、振幅信号m(t)が急激に変化するような場合も、この影響を無視した離散値V(t)が振幅演算部19から出力されるので、送信回路1は、消費電力をより低減することができる。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る送信回路2の構成の一例を示すブロック図である。図9において、送信回路2は、第1の実施形態に係る送信回路1と比較して、タイミング制御部22をさらに備える。また、レギュレータ17は、シリーズレギュレータ17aと、スイッチングレギュレータ17bとを含む。スイッチングレギュレータ17bは、シリーズレギュレータ17aに電圧を供給する。シリーズレギュレータ17aは、振幅変調部15及び振幅変調部16に電圧を供給する。シリーズレギュレータ17aと、スイッチングレギュレータ17bとの構成は、図7A及び図7Bで説明したものと同様である。
図11は、本発明の第3の実施形態に係る送信回路3の構成の一例を示すブロック図である。図11において、送信回路3は、第1の実施形態に係る送信回路1と比較して、レギュレータ17の代わりに、可変利得増幅部23及び可変利得増幅部24を備える。可変利得増幅部23及び可変利得増幅部24には、演算部21から離散値V(t)が入力される。可変利得増幅部23は、離散値V(t)の大きさに応じた利得で、第1の角度変調信号S1(t)を増幅する。可変利得増幅部24は、離散値V(t)の大きさに応じた利得で、第2の角度変調信号S2(t)を増幅する。増幅された第1の角度変調信号S1(t)、及び第2の角度変調信号S2(t)とは、振幅変調部15及び振幅変調部16に入力される。従って、送信回路3は、振幅信号に応じて大きさが離散的に変動する第1の変調信号と、第2の変調信号とを合成し、合成した信号を送信信号として出力することができる。これによって、第3の実施形態に係る送信回路3は、第1の実施形態と同様に、小型かつ高効率に動作し、かつ出力電力の大きさに関係なく線形性の高い送信信号を出力することができる。
図15は、本発明の第4の実施形態に係る送信回路4の構成の一例を示すブロック図である。図15において、送信回路4は、第1の実施形態に係る送信回路1と比較して、信号生成部11aに送信電力情報p(t)が入力される。送信電力情報p(t)とは、基地局から送信信号の出力電力の大きさを示す情報である。信号生成部11aは、送信電力情報p(t)が示す出力電力の大きさに対して正特性となるように、大きさを変更した振幅信号mp(t)を出力する。振幅信号mp(t)は、典型的には、式(19)で表すことができる。
図20は、本発明の第5の実施形態に係る通信機器の構成の一例を示すブロック図である。図20を参照して、第5の実施形態に係る通信機器200は、送信回路210、受信回路220、アンテナ共用部230、及びアンテナ240を備える。送信回路210は、上述した第1〜4のいずれかに記載の送信回路である。アンテナ共用部230は、送信回路210から出力された送信信号をアンテナ240に伝達し、受信回路220に送信信号が漏れるのを防ぐ。また、アンテナ共用部230は、アンテナ240から入力された受信信号を受信回路220に伝達し、受信信号が送信回路210に漏れるのを防ぐ。従って、送信信号は、送信回路210から出力され、アンテナ共用部230を介してアンテナ240から空間に放出される。受信信号は、アンテナ240で受信され、アンテナ共用部230を介して受信回路220で受信される。第5の実施形態に係る通信機器200は、第1〜4の実施形態に係る送信回路を用いることで、送信信号の線形性を確保しつつ、かつ無線装置としての低歪みを実現することができる。また、送信回路210の出力に方向性結合器などの分岐がないため、送信回路210からアンテナ240までの損失を低減することが可能であり、送信時の消費電力を低減することができ、無線通信機器として、長時間の使用が可能となる。なお、通信機器200は、送信回路210とアンテナ240とのみを備えた構成であってもよい。
11 信号生成部
12 LINC演算部
13,14 角度変調部
15,16 振幅変調部
17 レギュレータ
18 合成部
19 振幅演算部
20 出力端子
21 演算部
22 タイミング制御部
23〜28 可変利得増幅部
29〜30 変調部
31 掛け算部
32 歪み補償部
191 振幅制限部
192 振幅処理部
171、173、175、182 端子
172 比較部
174、180、181、155 トランジスタ
176 信号変換部
177 増幅部
178 ローパスフィルタ
179 可変電流源
152、158 整合回路
153、156 バイアス回路
200 通信機器
210 送信回路
220 受信回路
230 アンテナ共用部
Claims (20)
- 入力されるデータに基づいて、送信信号を生成して出力する送信回路であって、
前記データを変調することによって、前記データの振幅成分を表す振幅信号と、所定形式のデータとを生成する信号生成部と、
前記振幅信号と前記所定形式のデータとを演算して、所定時間毎に離散的な値を取る離散値と、第1の位相信号と、第2の位相信号とを出力する演算部と、
前記離散値に応じて制御された信号を出力するレギュレータと、
前記第1の位相信号を角度変調して、第1の角度変調信号として出力する第1の角度変調部と、
前記第1の角度変調信号をレギュレータから出力された信号で振幅変調して、第1の変調信号として出力する第1の振幅変調部と、
前記第2の位相信号を角度変調して、第2の角度変調信号として出力する第2の角度変調部と、
前記第2の角度変調信号を前記レギュレータから出力された信号で振幅変調して、第2の変調信号として出力する第2の振幅変調部と、
前記第1の変調信号と、前記第2の変調信号とを合成して、送信信号として出力する合成部とを備え、
前記演算部は、
前記振幅信号と複数のしきい値とを比較して、所定時間毎に離散的な値を取る離散値と、
前記所定形式のデータの位相成分を算出し、前記位相成分を一方に所定の位相だけずらした前記第1の位相信号と、前記位相成分を他方に所定の位相だけずらした第2の位相信号とを出力することを特徴とする、送信回路。 - 前記演算部は、
連続して離散的に値が大きくなっていく複数のしきい値と、前記振幅信号とを前記所定時間毎に比較し、前記振幅信号が、連続する一方のしきい値よりも大きく、他方のしきい値以下である場合に、前記他方のしきい値の半分の大きさの離散値を出力する振幅演算部と、
前記所定形式のデータの位相成分を算出し、前記振幅信号と、前記離散値を2倍することによって得られる値の商とを逆余弦して所定の位相を算出し、前記位相成分を一方に所定の位相だけずらした前記第1の位相信号と、前記位相成分を他方に所定の位相だけずらした第2の位相信号とを出力するLINC演算部とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の送信回路。 - 前記振幅演算部は、前記振幅信号を微少な時間毎にサンプリングし、前記所定時間内に、前記振幅信号のサンプリング点の一点でも、前記連続する一方のしきい値よりも大きくなれば、前記他方のしきい値の半分の大きさの離散値を出力することを特徴とする、請求項2に記載の送信回路。
- 前記振幅演算部は、前記振幅信号を微少な時間毎にサンプリングし、前記所定時間内に、所定の数のサンプリング点が、前記連続して値が大きくなっていく一方のしきい値よりも大きくなれば、前記他方のしきい値の半分の大きさの離散値を出力することを特徴とする、請求項2に記載の送信回路。
- 前記振幅演算部は、
前記振幅信号が、前記一方のしきい値よりも大きければ、大きさを前記一方のしきい値に制限した振幅信号を出力する振幅制限部と、
前記振幅制限部から出力された振幅信号が、前記一方のしきい値と同じ大きさであれば、前記他方のしきい値の半分の大きさの離散値を出力する振幅処理部とを含むことを特徴とする、請求項2に記載の送信回路。 - 前記所定時間は、送信信号のシンボル時間よりも長く、かつ送信信号の出力電力の大きさを示す送信電力情報で用いられる単位時間よりも短いことを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の送信回路。
- 前記振幅演算部は、
送信信号の包絡線の変動が少ない場合に、前記所定時間を長めに変化させ、
送信信号の包絡線の変動が大きい場合に、前記所定時間を短めに変化させることを特徴とする、請求項6に記載の送信回路。 - 前記レギュレータは、スイッチングレギュレータであることを特徴とする、請求項1に記載の送信回路。
- 前記レギュレータは、シリーズレギュレータであることを特徴とする、請求項1に記載の送信回路。
- 前記レギュレータは、スイッチングレギュレータとシリーズレギュレータとを直列に接続した構成であることを特徴とする、請求項1に記載の送信回路。
- 前記演算部の後段に接続され、前記演算部から出力された離散値のタイミングを進めるタイミング制御部をさらに備え、
前記スイッチングレギュレータは、前記タイミング制御部から出力された離散値に応じて制御された電圧を前記シリーズレギュレータに供給し、
前記シリーズレギュレータは、前記演算部から出力された離散値に応じて制御された電圧を、前記第1の振幅変調部と前記第2の振幅変調部とに供給することを特徴とする、請求項10に記載の送信回路。 - 前記演算部の後段に接続され、前記演算部から出力された離散値のタイミングを進めるタイミング制御部と、
前記第1の角度変調部の後段に接続され、前記第1の角度変調信号を前記離散値に応じた利得で増幅する第1の可変利得増幅部と、
前記第2の角度変調部の後段に接続され、前記第2の角度変調信号を前記離散値に応じた利得で増幅する第2の可変利得増幅部とをさらに備え、
前記スイッチングレギュレータは、前記タイミング制御部から出力された離散値に応じて制御された電圧を、前記第1の振幅変調部と前記第2の振幅変調部とに供給することを特徴とする、請求項8に記載の送信回路。 - 前記信号生成部には、送信信号の出力電力の大きさを示す送信電力情報が入力され、
前記信号生成部は、前記送信電力情報が示す出力電力の大きさに対して正特性となるように前記振幅信号の大きさを変更することを特徴とする、請求項1に記載の送信回路。 - 送信信号の出力電力の大きさを示す送信電力情報が入力され、前記演算部の後段に接続される掛け算部をさらに備え、
前記掛け算部は、前記送信電力情報が示す出力電力の大きさに対して正特性となるように、前記演算部が出力する離散値の大きさを変更することを特徴とする、請求項1に記載の送信回路。 - 前記レギュレータは、スイッチングレギュレータとシリーズレギュレータとを直列に接続した構成であり、
前記スイッチングレギュレータは、前記送信電力情報が入力され、当該入力された送信電力情報に応じて制御された電圧を、前記シリーズレギュレータに供給し、
前記シリーズレギュレータは、前記演算部から出力された離散値に応じて制御された電圧を、前記第1の振幅変調部と前記第2の振幅変調部とに供給することを特徴とする、請求項14に記載の送信回路。 - 前記掛け算部の後段に接続され、前記掛け算部から出力された離散値のタイミングを進めるタイミング制御部をさらに備え、
前記レギュレータは、第1のスイッチングレギュレータと、第2のスイッチングレギュレータと、シリーズレギュレータとを直列に接続した構成であり、
前記第1のスイッチングレギュレータは、前記送信電力情報が入力され、当該入力された送信電力情報に応じて制御された電圧を、前記第2のスイッチングレギュレータに供給し、
前記第2のスイッチングレギュレータは、前記タイミング制御部から出力された離散値に応じて制御された電圧を、前記シリーズレギュレータに供給し、
前記シリーズレギュレータは、前記掛け算部から出力された離散値に応じて制御された電圧を、前記第1の振幅変調部と前記第2の振幅変調部とに供給することを特徴とする、請求項14に記載の送信回路。 - 入力されるデータに基づいて、送信信号を生成して出力する送信回路であって、
前記データを変調することによって、前記データの振幅成分を表す振幅信号と、所定形式のデータとを生成する信号生成部と、
前記振幅信号と前記所定形式のデータとを演算して、所定時間毎に離散的な値を取る離散値と、第1の位相信号と、第2の位相信号とを出力する演算部と、
前記第1の位相信号を角度変調して、第1の角度変調信号として出力する第1の角度変調部と、
前記第2の位相信号を角度変調して、第2の角度変調信号として出力する第2の角度変調部と、
前記第1の角度変調信号を前記離散値に応じた利得で増幅する第1の可変利得増幅部と、
前記第2の角度変調信号を前記離散値に応じた利得で増幅する第2の可変利得増幅部と、
前記増幅された第1の角度変調信号を振幅変調して、第1の変調信号として出力する第1の振幅変調部と、
前記増幅された第2の角度変調信号を振幅変調して、第2の変調信号として出力する第2の振幅変調部と、
前記第1の変調信号と前記第2の変調信号とを合成して、送信信号として出力する合成部とを備え、
前記演算部は、
前記振幅信号と複数のしきい値とを比較して、所定時間毎に離散的な値を取る離散値と、
前記所定形式のデータの位相成分を算出し、前記位相成分を一方に所定の位相だけずらした前記第1の位相信号と、前記位相成分を他方に所定の位相だけずらした第2の位相信号とを出力することを特徴とする、送信回路。 - 前記演算部の出力に、前記離散値、前記第1の位相信号、および前記第2の位相信号のうち少なくともいずれかの信号を、前記第1の角度変調部、前記第2の角度変調部、前記第1の振幅変調部、前記第2の振幅変調部、および前記レギュレータの少なくともいずれかで発生する歪みが抑制されるように補償する歪み補償部をさらに備えることを特徴とする、請求項1〜16のいずれかに記載の送信回路。
- 通信機器であって、
送信信号を生成する送信回路と、
前記送信回路で生成された送信信号を出力するアンテナとを備え、
前記送信回路は、請求項1〜18に記載の送信回路であることを特徴とする、通信機器。 - 前記アンテナから受信した受信信号を処理する受信回路と、
前記送信回路で生成された送信信号を前記アンテナに出力し、前記アンテナから受信した受信信号を前記受信回路に出力するアンテナ共用部とをさらに備えることを特徴とする、請求項19に記載の通信機器。
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