JP2009517891A - 送信回路、及びそれを用いた通信機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】振幅変調部15の温度特性に依らずに、安定した送信信号を出力ことができる送信回路を提供する。信号生成部11は、振幅信号と位相信号とを生成する。
【解決手段】レギュレータ12は、振幅信号に応じて制御された電圧を振幅変調部15に供給する。角度変調部13は、位相信号を角度変調して、角度変調信号を出力する。温度検出部17は、振幅変調部15の温度情報を検出する。利得制御部18は、振幅変調部15の温度情報に基づいて、可変利得増幅部14の利得を制御する。可変利得増幅部14は、角度変調信号を利得制御部18によって制御された利得で増幅する。振幅変調部15は、角度変調信号を振幅信号に応じて制御された電圧で振幅変調して、振幅変調信号を出力する。
【選択図】図1
【解決手段】レギュレータ12は、振幅信号に応じて制御された電圧を振幅変調部15に供給する。角度変調部13は、位相信号を角度変調して、角度変調信号を出力する。温度検出部17は、振幅変調部15の温度情報を検出する。利得制御部18は、振幅変調部15の温度情報に基づいて、可変利得増幅部14の利得を制御する。可変利得増幅部14は、角度変調信号を利得制御部18によって制御された利得で増幅する。振幅変調部15は、角度変調信号を振幅信号に応じて制御された電圧で振幅変調して、振幅変調信号を出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、携帯電話や無線LAN等の通信機器に用いられる送信回路に関し、より特定的には、帯域幅に関係なく線形性の高い送信信号を出力し、かつ高効率に動作する送信回路、及びそれを用いた通信機器に関する。
携帯電話や無線LAN等の通信機器は、広い帯域幅で動作する場合も、出力信号の線形性を確保しつつ、かつ低消費電力で動作することが求められている。そして、このような通信機器には、帯域幅に関係なく線形性の高い送信信号を出力し、かつ高効率で動作する送信回路が用いられる。以下に、従来の送信回路について説明する。
従来の送信回路としては、例えば、直交変調等の変調方式を利用して、送信信号を生成する送信回路(以下、直交変調回路と記す)があった。なお、直交変調回路については、広く知られているため説明を省略する。また、直交変調回路よりも小型かつ高効率に動作する従来の送信回路としては、例えば、図24に示す送信回路500があった。図24は、従来の送信回路500の構成を示すブロック図である。図24において、従来の送信回路500は、信号生成部501、角度変調部502、レギュレータ503、振幅変調部504、出力端子505、及び歪み補償部506を備える。
従来の送信回路500において、信号生成部501は、振幅信号及び位相信号を生成する。振幅信号及び位相信号は、歪み補償部506に入力される。歪み補償部506は、振幅変調部504の非線形性を補償するように、入力された振幅信号及び位相信号を歪ませる。歪み補償部506から出力された振幅信号は、レギュレータ503に入力される。レギュレータ503は、入力された振幅信号に応じた電圧を振幅変調部504に供給する。
また、歪み補償部506から出力された位相信号は、角度変調部502に入力される。角度変調部502は、入力された位相信号を角度変調して角度変調信号を出力する。角度変調部502から出力された角度変調信号は、振幅変調部504に入力される。振幅変調部504は、角度変調信号をレギュレータ503から供給された電圧で振幅変調して、角度変調及び振幅変調された変調信号として出力する。この変調信号が、送信信号として出力端子505から出力される。このように、従来の送信回路500は、歪み補償部506で、振幅変調部504の非線形性を補償することで、線形性の高い送信信号を出力していた。
しかし、従来の送信回路500は、振幅変調部504の温度による特性の変化を考慮していなかったために、振幅変調部504の特性が温度によって変化したときに、送信信号の線形性が劣化してしまうという問題点があった。
また、特許文献1には、振幅変調器の特性の変化に応じて、振幅信号及び位相信号の歪みを補償する送信回路が開示されている。図25は、特許文献1に開示されている従来の送信回路600の構成を示すブロック図である。図25において、従来の送信回路600は、加算器603、位相補償テーブル604、振幅補償テーブル605、比較器606、位相変調器607、振幅変調器608、振幅検出器609、比較器610、掛け算器611、及び振幅リミッタ612を備える。
位相信号601は、加算器603で位相補償テーブル604の設定値に応じて補償された後、位相変調器607に入力される。位相変調器607は、入力された位相信号を位相変調して位相変調信号を生成する。位相変調器607が生成した位相変調信号は、振幅変調器608に入力される。また、振幅信号602は、振幅補償テーブル605の設定値に応じて補償された後、振幅変調器608に入力される。振幅変調器608は、位相変調器607から入力された位相変調信号を、振幅補償テーブル605を介して入力された振幅信号で振幅変調する。振幅変調器608で振幅変調された信号は、送信信号として出力される。
また、送信信号は、振幅検出器609に入力される。振幅検出器609は、送信信号に含まれる振幅成分を検出し、検出した振幅成分を比較器606に出力する。比較器606は、送信信号に含まれる振幅成分と、振幅信号602とを比較し、その比較結果に応じて振幅補償テーブル605の設定値を更新する。
また、送信信号は、振幅リミッタ612に入力される。振幅リミッタ612は、送信信号に含まれる振幅成分を制限し、送信信号に含まれる位相成分だけを出力する。送信信号に含まれる位相成分は、掛け算器611で、位相変調信号と掛け算され、比較器610に入力される。比較器610は、掛け算器611で掛け算された位相成分と、位相補償テーブル604の設定値とを比較して、その比較結果に応じて位相補償テーブル604の設定値を更新する。
このように、従来の送信回路600は、振幅変調器608から出力される送信信号に含まれる位相成分と振幅成分とに応じて、位相補償テーブル604及び振幅補償テーブル605の設定値を更新するので、振幅変調器608の特性が温度などの要因で変化したとしても、線形性の高い送信信号を生成することができる。
米国特許第6295442号明細書
しかしながら、従来の送信回路600は、振幅変調器608から出力される送信信号に含まれる位相成分と振幅成分とに応じて、位相補償テーブル604及び振幅補償テーブル605の設定値を随時更新するために、複雑なフィードバック制御が必要になり、多くの構成(例えば、比較器606、振幅検出器609、比較器610、掛け算器611、及び振幅リミッタ612等)を備える必要があった。このために、従来の送信回路600には、回路規模が大きくなってしまうという課題があった。また、従来の送信回路600は、振幅変調器608から出力される送信信号を複数に分岐するときに損失が発生し、送信回路としての消費電力が大きくなってしまうという課題があった。
それ故に、本発明の目的は、小型かつ高効率に動作し、複雑なフィードバック制御を行うことなく線形性の高い送信信号を出力する送信回路、及びそれを用いた通信機器を提供することである。
本発明は、入力データに基づいて、送信信号を生成して出力する送信回路に向けられている。そして、上記目的を達成させるために、本発明の送信回路は、入力データを信号処理することによって、振幅信号および角度変調信号を生成する信号生成部と、振幅信号の大きさに応じた信号を出力するレギュレータと、角度変調信号をレギュレータから出力された信号に応じて増幅することによって、角度変調信号を振幅変調して、角度変調及び振幅変調された変調信号として出力する増幅部と、増幅部の温度情報を検出する温度検出部と、温度検出部によって検出された温度情報に応じて、増幅部の利得を制御する利得制御部とを備える。
好ましくは、増幅部は、利得制御部によって制御された利得に応じて、角度変調部から出力された角度変調信号を増幅する可変利得増幅部と、可変利得増幅部によって増幅された角度変調信号をレギュレータから出力された信号に応じて増幅することによって、角度変調信号を振幅変調して、角度変調及び振幅変調された変調信号として出力する振幅変調部とを含む。この場合、温度検出部は、振幅変調部の温度情報を検出する。利得制御部は、温度検出部によって検出された温度情報に応じて、可変利得増幅部の利得を制御する。
また、増幅部は、角度変調信号をレギュレータから出力された信号に応じて増幅することによって、角度変調信号を振幅変調して、角度変調及び振幅変調された変調信号として出力する振幅変調部を含んでいてもよい。この場合、温度検出部は、振幅変調部の温度情報を検出する。利得制御部は、温度検出部によって検出された温度情報に応じて、振幅変調部に供給するバイアス電圧を制御する。
また、送信回路は、信号生成部が生成した振幅信号にオフセット値を加えるオフセット補償部と、温度検出部が検出した温度情報に応じて、オフセット補償部が振幅信号に加えるオフセット値を制御するオフセット制御部とをさらに備えてもよい。
好ましくは、利得制御部は、アナログ回路によって構成される。
また、利得制御部は、増幅部の温度特性に応じて、増幅部を制御するための利得が予め設定されたテーブルに基づいて、増幅部の利得を制御してもよい。この場合、利得制御部は、増幅部の利得を周期的に制御してもよい。
好ましくは、オフセット制御部は、アナログ回路によって構成される。
また、オフセット制御部は、振幅変調部の温度特性に応じて、振幅信号に加えるためのオフセット値が予め設定されたテーブルに基づいて、オフセット補償部が振幅信号に加えるオフセット値を制御してもよい。この場合、オフセット制御部は、オフセット補償部が振幅信号に加えるオフセット値を周期的に制御してもよい。
また、送信回路は、信号生成部の出力に歪み補償部をさらに備えてもよい。
好ましくは、レギュレータは、スイッチングレギュレータである。また、レギュレータは、シリーズレギュレータであってもよい。また、レギュレータは、スイッチングレギュレータとシリーズレギュレータとを直列に接続した構成であってもよい。
好ましくは、温度検出部は、増幅部を構成するトランジスタと同一チップ上に実装される。また、温度検出部は、増幅部を構成するトランジスタと同一モジュール内に実装されてもよい。また、温度検出部は、増幅部近傍の基板上に実装されてもよい。
好ましくは、信号生成部は、入力データを信号処理することによって得られる振幅成分及び位相成分に基づいて、振幅信号及び位相信号を生成する極座標信号生成部と、位相信号を角度変調して、角度変調信号として出力する角度変調部とを含む。
また、信号生成部は、入力データを信号処理することによって、互いに直交するI信号及びQ信号からなるベクトル信号を生成する直交信号生成部と、ベクトル信号をベクトル変調するベクトル変調部と、ベクトル変調部から出力された信号の包絡線成分を検波し、検波した包絡線成分を振幅信号として出力する包絡線検波部と、ベクトル変調部から出力された信号の包絡線成分を一定の大きさに制限し、大きさを制限した信号を角度変調信号として出力するリミッタとを含む構成であってもよい。
好ましくは、送信回路は、信号生成部の後段に接続され、温度検出部によって検出された温度情報に応じて、振幅信号及び角度変調信号の少なくとも一方を出力するタイミングを調整し、変調信号に含まれる振幅成分と位相成分との間の遅延時間を一致させるように制御する遅延制御部をさらに備える。
また、送信回路は、振幅信号及び角度変調信号の少なくとも一方を制御するのに最適な遅延時間が予め設定された遅延補償テーブルをさらに備えてもよい。遅延制御部は、温度検出部によって検出された温度情報に応じて、遅延補償テーブルから振幅信号及び角度変調信号の少なくとも一方の遅延時間を読み出し、読み出した遅延時間に基づいて振幅信号及び角度変調信号の少なくとも一方を出力するタイミングを調整する。
また、送信回路は、信号生成部とレギュレータとの間に接続され、利得制御部によって制御された利得に応じて、信号生成部から出力された振幅信号を増幅する第2の可変利得増幅部をさらに備えてもよい。利得制御部は、温度検出部によって検出された温度情報に応じて、可変利得増幅部及び第2の可変利得増幅部の利得を制御する。
また、本発明は、入力データに基づいて、送信信号を生成して出力する送信回路にも向けられている。そして、上記目的を達成させるために、本発明の送信回路は、入力データを信号処理することによって、振幅信号および角度変調信号を生成する信号生成部と、振幅信号を制御された利得で増幅する可変利得増幅部と、可変利得増幅部で増幅された振幅信号の大きさに応じた信号を出力するレギュレータと、角度変調信号をレギュレータから出力された信号に応じて増幅することによって、角度変調信号を振幅変調して、角度変調及び振幅変調された変調信号として出力する増幅部と、増幅部の温度情報を検出する温度検出部と、温度検出部によって検出された温度情報に応じて、可変利得増幅部の利得を制御する利得制御部とを備える。
好ましくは、送信回路は、可変利得増幅部とレギュレータとの間に接続され、可変利得増幅部で増幅された振幅信号にオフセット値を加えるオフセット補償部と、温度検出部が検出した温度情報に応じて、オフセット補償部が振幅信号に加えるオフセット値を制御するオフセット制御部とをさらに備える。
また、本発明は、上述した送信回路を備える通信機器にも向けられている。通信機器は、送信信号を生成する送信回路と、送信回路で生成された送信信号を出力するアンテナとを備える。また、通信機器は、アンテナから受信した受信信号を処理する受信回路と、送信回路で生成された送信信号をアンテナに出力し、アンテナから受信した受信信号を受信回路に出力するアンテナ共用部とをさらに備えてもよい。
以上のように、本発明によれば、振幅変調部の温度情報に応じて制御された利得で、振幅変調部に入力される角度変調信号を増幅するという簡単な制御で、振幅変調部の特性を温度に依らず一定とすることができる。これによって、送信回路は、複雑なフィードバック制御を行う必要がなく、小さな回路規模で、振幅変調部の温度に依らず安定した送信信号を得ることができる。また、送信回路は、振幅変調部の出力である送信信号を複数に分岐させないため、送信信号の分岐に伴う損失を抑えることができ、送信回路としての消費電力を低減することができる。
また、送信回路は、振幅変調部に供給するバイアス電圧を振幅変調部の温度によって制御することもで、振幅変調部の特性を温度に依らずに一定することができる。これによっても、送信回路は、振幅変調部の温度情報に応じて制御された利得で、振幅変調部に入力される角度変調信号を増幅した場合と同様の効果を得ることができる。
また、本発明の通信機器によれば、上述した送信回路を用いることで、広い帯域幅で出力信号の精度を確保しつつ、かつ低消費電力で動作することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る送信回路1の構成の一例を示すブロック図である。図1において、送信回路1は、信号生成部11、レギュレータ12、角度変調部13、可変利得増幅部14、振幅変調部15、出力端子16、温度検出部17、及び利得制御部18を備える。なお、可変利得増幅部14及び振幅変調部15は、単に増幅部と記してもよい。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る送信回路1の構成の一例を示すブロック図である。図1において、送信回路1は、信号生成部11、レギュレータ12、角度変調部13、可変利得増幅部14、振幅変調部15、出力端子16、温度検出部17、及び利得制御部18を備える。なお、可変利得増幅部14及び振幅変調部15は、単に増幅部と記してもよい。
信号生成部11は、入力データに基づいて、振幅信号及び位相信号を生成する。例えば、信号生成部11は、入力データを信号処理することによって得られる振幅成分及び位相成分に基づいて、振幅信号及び位相信号を生成する。なお、信号生成部11は、振幅信号及び位相信号が極座標信号であるので、極座標信号生成部と記してもよい。信号生成部11で生成された振幅信号は、レギュレータ12に入力される。レギュレータ12は、入力された振幅信号の大きさに応じた信号を出力する。典型的には、レギュレータ12は、振幅信号の大きさに比例した大きさの信号を出力する。レギュレータ12から出力された信号は、振幅変調部15に入力される。
一方、信号生成部11で生成された位相信号は、角度変調部13に入力される。角度変調部13は、位相信号を角度変調して角度変調信号を出力する。角度変調信号は、可変利得増幅部14に入力される。可変利得増幅部14は、利得制御部18によって制御された利得に応じて、入力された角度変調信号を増幅あるいは減衰させて出力する。可変利得増幅部14で増幅あるいは減衰された角度変調信号は、振幅変調部15に入力される。振幅変調部15は、入力された角度変調信号をレギュレータ12から入力された信号で振幅変調して、角度変調及び振幅変調された変調信号として出力する。振幅変調部15で振幅変調された変調信号は、送信信号として出力端子16から出力される。
また、温度検出部17は、所定の方法を用いて、振幅変調部15の温度情報を検出する。温度検出部17は、例えば、所定の方法として、温度センサを用いて振幅変調部15の温度情報を検出する。あるいは、温度検出部17は、振幅変調部15の出力パワーをモニタすることで振幅変調部15の温度情報を検出してもよいし、ダイオードを用いてダイオードに流れる電流をモニタすることで振幅変調部15の温度情報を検出してもよい。なお、温度検出部17は、振幅変調部15の温度情報を検出するために、振幅変調部15の近傍に設置されるものとする。温度検出部17から出力された温度情報は、利得制御部18に入力される。利得制御部18は、温度検出部17から出力された温度情報に基づいて、可変利得増幅部14の利得を制御する。
図2は、振幅変調部15の温度特性の一例を示す図である。具体的には、図2には、振幅変調部15が高温、中温、低温である場合の振幅変調部15の温度特性を示している。図2において、横軸は、レギュレータ12から振幅変調部15に入力される振幅信号に応じた信号(すなわち、レギュレータ12の出力)を示している。また、縦軸は、振幅変調部15から出力される変調信号の電圧(すなわち、振幅変調部15の出力電圧)を示している。なお、振幅変調部15から出力される変調信号の電圧は、振幅変調部15の出力電力と負荷抵抗とから求めることができる。図2に示すように、振幅変調部15の温度が高くなるにつれて、振幅変調部15から出力される変調信号の電圧は大きくなる。このような傾向は、特に振幅変調部15の出力電圧が小さいときに顕著に表れる。
図3は、入力される角度変調信号の大きさを変化させたときの振幅変調部15の特性の一例を示す図である。具体的には、図3には、入力される角度変調信号(すなわち、入力信号)の大きさが大、中、小である場合の振幅変調部15の特性を示している。図3において、横軸は、レギュレータ12から振幅変調部15に入力される振幅信号に応じた信号(すなわち、レギュレータ12の出力)を示している。また、縦軸は、振幅変調部15から出力される変調信号の電圧(すなわち、振幅変調部15の出力電圧)を示している。図3に示すように、振幅変調部15に入力される角度変調信号が大きくなるほど、振幅変調部15から出力される変調信号の電圧は大きくなっている。
送信回路1は、図2及び図3に示した振幅変調部15の特性を利用することで、振幅変調部15の特性を温度に依らずに一定とする。具体的には、送信回路1は、振幅変調部15の温度が高くなるにつれて、振幅変調部15に入力される角度変調信号を小さくすることで、図4に示すように振幅変調部15の特性を温度に依らずに一定とする。これによって、送信回路1は、振幅変調部15の温度に依らずに安定した送信信号の出力を得ることができる。
次に、利得制御部18の詳細について説明する。利得制御部18には、温度検出部17によって検出された振幅変調部15の温度情報が入力される。利得制御部18は、温度検出部17からの入力信号(すなわち、振幅変調部15の温度情報)に基づいて、振幅変調部15に入力される角度変調信号が適切な大きさに調整されるように、可変利得増幅部14の利得を制御する。具体的には、利得制御部18は、入力された温度情報に基づいて、可変利得増幅部14の利得を制御するための利得制御信号を出力する。
利得制御部18は、アナログ回路で構成されてもよいし、デジタル回路で構成されてもよい。図5は、アナログ回路で構成された利得制御部18が出力する利得制御信号の一例を示す図である。アナログ回路で構成された利得制御部18は、例えば、図5に示すように、温度検出部17からの入力信号(すなわち、振幅変調部15の温度情報)に対して、適切な利得制御信号を出力するように回路設計されることで、所望の機能を実現する。
図6は、デジタル回路で構成された利得制御部18が出力する利得制御信号について説明する図である。デジタル回路で構成された利得制御部18は、例えば、図6に示すように、温度検出部17からの入力信号(すなわち、振幅変調部15の温度情報)に対して、適切な利得制御信号をテーブルに保持しておいて、このテーブルに基づいた補完処理によって、温度情報に対応した適切な利得制御信号を出力することで、所望の機能を実現する。
利得制御部18は、利得制御信号を所定のタイミングで、あるいはリアルタイムに、あるいは周期的に出力すればよい。例えば、送信回路1が送信と受信とを同時に行わない通信機器に適用された場合は、利得制御部18は、送信が始まる直前に利得制御信号を出力すればよい。例えば、送信回路1が送信と受信とを同時に行う通信機器に適用された場合は、利得制御部18は、スロット単位、あるいはフレーム単位で利得制御信号を出力すればよい。また、利得制御部18は、送信回路の変調モードが切り替わったとき、あるいは送信回路の電力が切り替わったときに、利得制御信号を出力してもよい。
次に、レギュレータ12の詳細について説明する。レギュレータ12は、例えば、電圧駆動型のシリーズレギュレータで構成することができる。図7Aは、シリーズレギュレータ12aの構成の一例を示すブロック図である。図7Aにおいて、シリーズレギュレータ12aは、入力端子121、比較部122、電源端子123、トランジスタ124、及び出力端子125を含む。ここでは、トランジスタ124を電界効果トランジスタとする。入力端子121には、信号生成部11から振幅信号が入力される。振幅信号は、比較部122を介してトランジスタ124のゲート端子に入力される。トランジスタ124のドレイン端子には、電源端子123から直流電圧が供給されている。トランジスタ124は、入力された振幅信号に比例した電圧をソース端子から出力する。トランジスタ124のソース端子から出力された電圧は、比較部122にフィードバックされる。比較部122は、フィードバックされた電圧に基づいて、トランジスタ124のゲート端子に入力される振幅信号の大きさを調整する。このようにして、シリーズレギュレータ12aは、振幅信号に比例した電圧を出力端子125から安定して供給することができる。なお、トランジスタ124は、バイポーラトランジスタであってもよい。
また、レギュレータ12は、例えば、電圧駆動型のスイッチングレギュレータで構成することができる。図7Bは、スイッチングレギュレータ12bの構成の一例を示すブロック図である。図7Bにおいて、スイッチングレギュレータ12bは、入力端子121、電源端子123、信号変換部126、増幅部127、ローパスフィルタ128及び出力端子125を含む。入力端子121には、信号生成部11から振幅信号が入力される。振幅信号は、信号変換部126に入力される。信号変換部126は、入力された振幅信号をPWMやデルタシグマ変調された信号に変換する。信号変換部126で変換された信号は、増幅部127に入力される。増幅部127は、入力された信号を増幅して出力する。なお、増幅部127には、電源端子123から直流電圧が供給されている。また、増幅部127としては、D級アンプなどの高効率スイッチングアンプが用いられる。
増幅部127が出力した信号は、ローパスフィルタ128に入力される。ローパスフィルタ128は、増幅部127が出力した信号から量子化雑音やスイッチング雑音などのスプリアス成分を除去する。ローパスフィルタ128でスプリアス成分が除去された信号は、振幅信号に比例した電圧として、出力端子125から出力される。なお、スイッチングレギュレータ12bは、出力する電圧を安定化させるために、ローパスフィルタ128から出力される信号を、信号変換部126にフィードバックしてもよい。このように、送信回路1は、高効率なスイッチングレギュレータ12bを用いることで、送信回路としての消費電力を低減することができる。
また、レギュレータ12は、例えば、電流駆動型のレギュレータで構成することができる。図7Cは、電流駆動型のレギュレータ12cの構成の一例を示すブロック図である。図7Cにおいて、電流駆動型のレギュレータ12cは、入力端子121、電源端子123、可変電流源129、トランジスタ130、トランジスタ131、及び出力端子125を含む。入力端子121には、信号生成部11から振幅信号が入力される。電源端子123には、直流電圧が供給されている。入力端子121を介して入力された振幅信号は、可変電流源129、トランジスタ130、及びトランジスタ131を介して、振幅信号に比例した電流として、出力端子125から出力される。このような電流駆動型のレギュレータ12cは、振幅変調部15がバイポーラトランジスタで構成されているときに有用である。なお、トランジスタ130、及びトランジスタ131は、電界効果トランジスタであっても、バイポーラトランジスタであってもよい。
また、レギュレータ12は、シリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとを組み合わせて構成することもできる。図7Dは、シリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとを組み合わせたレギュレータ12dの構成の一例を示すブロック図である。図7Dにおいて、レギュレータ12dは、入力端子121、入力端子132、電源端子123、シリーズレギュレータ133、及びスイッチングレギュレータ134を含む。シリーズレギュレータ133は、例えば、図7Aに示す構成である。スイッチングレギュレータ134は、例えば、図7Bに示す構成である。入力端子121には、信号生成部11から振幅信号が入力される。入力端子132には、信号生成部11から振幅信号の最大値に関する情報が入力される。信号生成部11は、送信回路1の平均出力電力が変化したときや、変調信号の種類が変わったときに入力端子132に入力する信号の大きさを変化させる。入力端子132に入力される信号は、振幅信号と比べて周波数が低いため、スイッチングレギュレータ134を高効率に動作させることができる。また、シリーズレギュレータ133は、スイッチングレギュレータ134から供給される電圧が最適に制御されているため、高効率に動作することができる。このため、送信回路1は、シリーズレギュレータとスイッチングレギュレータとを組み合わせたレギュレータ12dを用いることで、送信回路としての消費電力を低減することができる。
温度検出部17は、例えば、振幅変調部15を構成するデバイスと同一のプロセスで作成したダイオードの電流をモニタすることで、振幅変調部15の温度情報を得ることができる。温度検出部17は、このダイオードを振幅変調部15を構成するトランジスタと同一チップ上に実装すれば、振幅変調部15を構成するトランジスタの温度を正確に検出することができる。また、温度検出部17は、このダイオードを振幅変調部15を構成するトランジスタと同一チップ上に実装するのが困難な場合、振幅変調部15と同一モジュールに実装するか、あるいは振幅変調部15の近傍の基板上に実装してもよい。
以上のように、本発明の第1の実施形態に係る送信回路1によれば、振幅変調部15の温度情報に応じて制御された利得で、振幅変調部15に入力される角度変調信号を増幅するという簡単な制御で、振幅変調部15の特性を温度に依らずに一定とすることができる。これによって、送信回路1は、複雑なフィードバック制御を行う必要がなく、小さな回路規模で、振幅変調部15の温度に依らずに安定した送信信号を得ることができる。また、送信回路1は、振幅変調部15の出力である送信信号を複数に分岐させないため、送信信号の分岐に伴う損失を抑えることができ、送信回路としての消費電力を低減することができる。
なお、上述した送信回路1は、図8Aに示す送信回路1aのように、可変利得増幅部14aをレギュレータ12の前段に備える構成であってもよい。図8Aは、本発明の第1の実施形態に係る送信回路1aの構成の一例を示すブロック図である。図8Aにおいて、可変利得増幅部14aは、利得制御部18によって制御された利得に応じて、入力された振幅信号を増幅あるいは減衰させて出力する。この場合も、送信回路1aは、上述した送信回路1と同様の効果を得ることができる。
また、上述した送信回路1は、図8Bに示す送信回路1bのように、レギュレータ12の前段と、振幅変調部15の前段との両方に可変利得増幅部を備える構成であってもよい。図8Bは、本発明の第1の実施形態に係る送信回路1bの構成の一例を示すブロック図である。図8Bにおいて、可変利得増幅部14aは、利得制御部18によって制御された利得に応じて、入力された振幅信号を増幅あるいは減衰させて出力する。可変利得増幅部14bは、利得制御部18によって制御された利得に応じて、入力された角度変調信号を増幅あるいは減衰させて出力する。この場合も、送信回路1bは、上述した送信回路1と同様の効果を得ることができる。
また、上述した送信回路1は、図9に示す送信回路1xのように、角度変調部の代わりに、信号生成部11xが角度変調信号を生成する構成であってもよい。図9は、本発明の第1の実施形態に係る送信回路1xの構成の一例を示すブロック図である。図9において、信号生成部11xは、入力データに所定の信号処理を施して、振幅信号と角度変調信号とを生成する。図10は、信号生成部11xの構成の一例を示すブロック図である。図10において、信号生成部11xは、直交信号生成部111、ベクトル変調部112、包絡線検波部113、及びリミッタ114を含む。直交信号生成部111は、入力データを信号処理して、互いに直交するI信号及びQ信号からなるベクトル信号を生成する。ベクトル信号は、ベクトル変調部112に入力される。
ベクトル変調部112は、ベクトル信号をベクトル変調する。ベクトル変調部112には、例えば、直交変調器が用いられる。ベクトル変調部112から出力された信号は、包絡線検波部113及びリミッタ114に入力される。包絡線検波部113は、ベクトル変調部112から出力された信号の包絡線成分を検波し、検波した包絡線成分を振幅信号として出力する。リミッタ114は、ベクトル変調部112から出力された信号の包絡線成分を一定の大きさに制限し、大きさを制限した信号を角度変調信号として出力する。この場合も、送信回路1xは、上述した送信回路1と同様の効果を得ることができる。
(第2の実施形態)
図11は、本発明の第2の実施形態に係る送信回路2の構成の一例を示すブロック図である。図11において、送信回路2は、信号生成部11、レギュレータ12、角度変調部13、振幅変調部15、出力端子16、温度検出部17、及び利得制御部18aを備える。なお、振幅変調部15は、単に増幅部と記してもよい。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る送信回路2の構成の一例を示すブロック図である。図11において、送信回路2は、信号生成部11、レギュレータ12、角度変調部13、振幅変調部15、出力端子16、温度検出部17、及び利得制御部18aを備える。なお、振幅変調部15は、単に増幅部と記してもよい。
信号生成部11は、入力されるデータに基づいて、振幅信号及び位相信号を生成する。信号生成部11で生成された振幅信号は、レギュレータ12に入力される。レギュレータ12は、入力された振幅信号の大きさに応じた信号を出力する。典型的には、レギュレータ12は、振幅信号の大きさに比例した大きさの信号を出力する。レギュレータ12から出力された信号は、振幅変調部15に入力される。一方、角度変調部13から出力された角度変調信号は、振幅変調部15に入力される。振幅変調部15は、入力された角度変調信号をレギュレータ12から出力された信号で振幅変調して、角度変調及び振幅変調された変調信号として出力する。振幅変調部15で振幅変調された変調信号は、送信信号として出力端子16から出力される。
また、温度検出部17は、振幅変調部15の温度をモニタして、振幅変調部15の温度情報を出力する。なお、温度検出部17は、振幅変調部15の温度をモニタするために、振幅変調部15の近傍に設置されるものとする。温度検出部17から出力された温度情報は、利得制御部18aに入力される。利得制御部18aは、温度検出部17から出力された温度情報に基づいて、振幅変調部15に供給するバイアス電圧を調整することで、振幅変調部15の利得を制御する。
振幅変調部15は、例えば、図12Aに示す振幅変調部15aのように構成することができる。図12Aは、振幅変調部15aの構成の一例を示すブロック図である。図12Aにおいて、振幅変調部15aは、入力端子151、整合回路152、バイアス回路153、電源端子154、入力端子155、バイアス回路156、トランジスタ157、整合回路158、及び出力端子159を含む。ここでは、トランジスタ157をバイポーラトランジスタとする。入力端子151には、角度変調部13から角度変調信号が入力される。角度変調信号は、整合回路152を介して、トランジスタ157のベース端子に入力される。
また、電源端子154には、直流電圧が印加される。すなわち、トランジスタ157のベース端子には、バイアス回路153を介して、バイアス電圧が供給される。入力端子155には、レギュレータ12から振幅信号の大きさに応じた信号が入力される。振幅信号の大きさに応じた信号は、バイアス回路156を介して、トランジスタ157のコレクタ端子に入力される。トランジスタ157は、角度変調信号を振幅信号の大きさに応じた信号によって振幅変調して、角度変調及び振幅変調された変調信号として出力する。トランジスタ157から出力された変調信号は、整合回路158を介して、出力端子159から出力される。なお、トランジスタ157は、電界効果トランジスタであってもよい。
また、振幅変調部15は、上述した振幅変調部15aとは異なる構成であってもよい。図12Bは、振幅変調部15bの構成の一例を示すブロック図である。図12Bにおいて、振幅変調部15bは、基本的には、上述した振幅変調部15aを直列に2つ接続した構成である。ここでは、トランジスタ157、及びトランジスタ161をバイポーラトランジスタとする。トランジスタ157のベース端子には、バイアス回路153を介して、電源端子154からバイアス電圧が供給される。トランジスタ161のベース端子には、バイアス回路164を介して、電源端子160からバイアス電圧が供給される。
トランジスタ157のコレクタ端子には、電源端子155、及びバイアス回路156を介して、レギュレータ12から振幅信号の大きさに応じた信号が入力される。また、トランジスタ161のコレクタ端子には、電源端子155、及びバイアス回路162を介して、レギュレータ12から振幅信号の大きさに応じた信号が入力される。このような構成によって、振幅変調部15bは、図12Aに示した振幅変調部15aと比較して、より大きなダイナミックレンジを有する変調信号を出力することができる。なお、トランジスタ157、及びトランジスタ161を電界効果トランジスタとしても同様の効果が得られる。
振幅変調部15の温度特性は、図2に示した通りである。図13は、電源端子154から供給されるバイアス電圧を変化させたときの振幅変調部15の特性の一例を示す図である。具体的には、図13には、供給されるバイアス電圧の大きさが大、中、小である場合の振幅変調部15の特性を示している。図13において、横軸は、レギュレータ12から入力される振幅信号に応じた信号(すなわち、レギュレータ12の出力)を示している。また、縦軸は、振幅変調部15から出力される変調信号の電圧(すなわち、振幅変調部15の出力電圧)を示している。図13に示すように、振幅変調部15に供給されるバイアス電圧が大きくなるほど、振幅変調部15の出力電圧は大きくなっている。
送信回路1は、図2及び図13に示した振幅変調部15の特性を利用することで、振幅変調部15の特性を温度に依らずに一定とする。具体的には、送信回路2は、振幅変調部15の温度が高くなるにつれて、振幅変調部15に供給されるバイアス電圧を小さくすることで、図14に示すように振幅変調部15の特性を温度に依らずに一定とする。これによって、送信回路2は、振幅変調部15の温度に依らずに安定した送信信号の出力を得ることができる。
以上のように、本発明の第2の実施形態に係る送信回路2によれば、振幅変調部15に供給するバイアス電圧を振幅変調部15の温度によって制御することもで、振幅変調部15の特性を温度に依らずに一定することができる。これによっても、送信回路2は、第1の実施形態に係る送信回路1と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図15は、本発明の第3の実施形態に係る送信回路3の構成の一例を示すブロック図である。図15において、送信回路3は、第1の実施形態に係る送信回路1と比較して、さらにオフセット制御部19、及びオフセット補償部20を備える。オフセット制御部19は、温度検出部17から出力された温度情報に基づいて、振幅信号に加えるAMオフセット値を出力する。オフセット補償部20は、オフセット制御部19から出力されたAMオフセット値を振幅信号に加える。
図15は、本発明の第3の実施形態に係る送信回路3の構成の一例を示すブロック図である。図15において、送信回路3は、第1の実施形態に係る送信回路1と比較して、さらにオフセット制御部19、及びオフセット補償部20を備える。オフセット制御部19は、温度検出部17から出力された温度情報に基づいて、振幅信号に加えるAMオフセット値を出力する。オフセット補償部20は、オフセット制御部19から出力されたAMオフセット値を振幅信号に加える。
図16は、振幅変調部15の特性の一例を示す図である。振幅変調部15は、例えば、HBT(ヘテロ接合バイポーラトランジスタ)を含んでいるような場合、図16に示すような特性を示す。送信回路3は、このような特性の振幅変調部15を備えている場合、可変利得増幅部14の利得を制御するだけでは、振幅変調部15の温度による特性のばらつきを抑制することが難しい。そこで、送信回路3は、オフセット制御部19及びオフセット補償部20を用いて、振幅変調部15の温度情報によって制御されたAMオフセット値を振幅信号に加える。
図17は、オフセット制御部19が出力するAMオフセット値の一例を示す図である。図17に示すように、オフセット制御部19は、振幅変調部15が高温時には振幅信号に小さなAMオフセット値を出力し、振幅変調部15が低温時には大きなAMオフセット値を出力する。また、オフセット制御部19は、振幅変調部15が高温時には負のAMオフセット値を出力し、振幅変調部15が低温時には正のAMオフセット値を出力してもよい。
オフセット制御部19は、利得制御部18と同様に、アナログ回路で構成されてもよいし、予め最適なAMオフセット値が設定されたテーブルを含むデジタル回路で構成されてもよい。また、オフセット制御部19は、温度検出部17からの温度情報に応じてリアルタイムにAMオフセット値を制御していもよいし、スロット境界、フレーム境界などで周期的にAMオフセット値を制御していもよい。
送信回路3は、可変利得増幅部14の利得制御と、AMオフセット制御とを併用することによって、振幅変調部15が図16に示すような特性を示す場合においても、図18に示すように振幅変調部15の特性を温度に依らずに一定とする。これによって、送信回路3は、振幅変調部15の温度に依らずに安定した送信信号の出力を得ることができる。
なお、上述した送信回路3は、図19Aに示す送信回路3aのように、可変利得増幅部14を用いて振幅変調部15に入力される角度変調信号の利得を制御する代わりに、第2の実施形態と同様に振幅変調部15に供給するバイアス電圧を調整することで、振幅変調部15の利得を制御する構成であってもよい。図19Aに示す送信回路3aであっても、図15に示す送信回路3と同様の効果を得ることができる。
また、上述した送信回路3は、図19Bに示す送信回路3bのように、可変利得増幅部14bをレギュレータ12の前段に備える構成であってもよい。図19Bは、本発明の第3の実施形態に係る送信回路3bの構成の一例を示すブロック図である。図19Bにおいて、可変利得増幅部14bは、利得制御部18によって制御された利得に応じて、入力された振幅信号を増幅あるいは減衰させて出力する。この場合も、送信回路3bは、上述した送信回路3と同様の効果を得ることができる。
また、上述した送信回路3は、図19Cに示す送信回路3cのように、レギュレータ12の前段と、振幅変調部15の前段との両方に可変利得増幅部を備える構成であってもよい。図19Cは、本発明の第3の実施形態に係る送信回路3cの構成の一例を示すブロック図である。図19Cにおいて、可変利得増幅部14bは、利得制御部18によって制御された利得に応じて、入力された振幅信号を増幅あるいは減衰させて出力する。可変利得増幅部14cは、利得制御部18によって制御された利得に応じて、入力された角度変調信号を増幅あるいは減衰させて出力する。この場合も、送信回路3cは、上述した送信回路3と同様の効果を得ることができる。
以上のように、本発明の第3の実施形態に係る送信回路3によれば、可変利得増幅部14の利得制御(あるいは振幅変調部15に供給するバイアス電圧の制御)と、AMオフセット制御とを併用することによって、振幅変調部15の特性を温度に依らずに一定とすることができる。これによって、送信回路3は、振幅変調部15がHBTを含んでいるような場合も、第1及び第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
図20Aは、本発明の第4の実施形態に係る送信回路4aの構成の一例を示すブロック図である。図20Aにおいて、送信回路4aは、上述した第1〜3の実施形態に係る送信回路と比較して、遅延補償テーブル21、及び遅延制御部22をさらに備える。送信信号に含まれる振幅成分と位相成分との遅延時間は、振幅変調部15の温度によって変化する。具体的には、送信信号に含まれる振幅成分と位相成分との遅延時間は、可変利得増幅部14の利得の変化や、振幅変調部15の温度特性などによって変化する。送信回路4aは、遅延補償テーブル21及び遅延制御部22を用いて、振幅変調部15の温度特性などによって変化する振幅成分と位相成分との遅延時間を一致させるように制御する。なお、送信回路4は、図20Bに示す送信回路4bのように、信号生成部11xが出力した振幅信号及び角度変調信号の少なくとも一方の遅延時間を調整する構成であってもよい。
図20Aは、本発明の第4の実施形態に係る送信回路4aの構成の一例を示すブロック図である。図20Aにおいて、送信回路4aは、上述した第1〜3の実施形態に係る送信回路と比較して、遅延補償テーブル21、及び遅延制御部22をさらに備える。送信信号に含まれる振幅成分と位相成分との遅延時間は、振幅変調部15の温度によって変化する。具体的には、送信信号に含まれる振幅成分と位相成分との遅延時間は、可変利得増幅部14の利得の変化や、振幅変調部15の温度特性などによって変化する。送信回路4aは、遅延補償テーブル21及び遅延制御部22を用いて、振幅変調部15の温度特性などによって変化する振幅成分と位相成分との遅延時間を一致させるように制御する。なお、送信回路4は、図20Bに示す送信回路4bのように、信号生成部11xが出力した振幅信号及び角度変調信号の少なくとも一方の遅延時間を調整する構成であってもよい。
図21は、遅延補償テーブル21に設定されている遅延時間の一例を示す図である。遅延補償テーブル21には、例えば、図21に示すように、温度検出部17からの入力信号(すなわち、振幅変調部15の温度情報)に対して、振幅信号および位相信号(または角度変調信号)の少なくとも一方に対する適切な遅延時間が設定されているものとする。遅延制御部22は、振幅変調部15の温度情報に基づいて、遅延補償テーブル21から振幅信号および位相信号(または角度変調信号)の少なくとの一方に対する適切な遅延時間を読み出す。遅延制御部22は、読み出した遅延時間に基づいて、信号生成部11が生成した振幅信号および位相信号(または角度変調信号)の少なくとも一方の遅延時間を調整する。
以上のように、本発明の第4の実施形態に係る送信回路4によれば、振幅変調部15の温度情報に応じて、信号生成部11が生成した振幅信号および位相信号の少なくとも一方の遅延時間を調整することで、送信信号の線形性をより高めることができる。
なお、第1〜4の実施形態に係る送信回路1〜4は、図22Aに示す送信回路5aのように、レギュレータ12や振幅変調部15の非線形性を補償するために、信号生成部11の出力に振幅信号及び位相信号の少なくとも一方の歪みを補償する歪み補償部23aをさらに備える構成であってもよい。図22Aは、歪み補償部23aを備える送信回路5aの構成の一例を示すブロック図である。図22Aにおいて、歪み補償部23aは、信号生成部11で生成された振幅信号及び位相信号を、レギュレータ12及び振幅変調部15の少なくともどちらか一方で発生する歪みが抑制されるように補償する。また、第1〜4の実施形態に係る送信回路1〜4は、図22Bに示す送信回路5bのように、信号生成部11xの出力に振幅信号及び角度変調信号の少なくとも一方の歪みを補償する歪み補償部23bを備える構成であってもよい。
また、第1〜4の実施形態に係る送信回路1〜4は、特に送信信号の出力パワー(すなわち、振幅変調部15bの出力パワー)が小さいときに効果が大きいため、送信信号の出力パワーが所定のしきい値よりも大きい場合には、上述した振幅変調部15の温情情報に応じた制御を行わない構成にすることもできる。あるいは、送信回路1〜4は、送信信号の出力パワーが大きくなる程、上述した振幅変調部15の温度情報に応じた制御を行う頻度を少なくしてもよい。これによって、送信回路1〜4は、効果に見合うように温度情報に応じた制御を行うことができる。
(第5の実施形態)
図23は、本発明の第5の実施形態に係る通信機器の構成の一例を示すブロック図である。図23を参照して、第5の実施形態に係る通信機器は、送信回路210、受信回路220、アンテナ共用器230、及びアンテナ240を備える。送信回路210は、上述した第1〜4のいずれかに記載の送信回路である。アンテナ共用器230は、送信回路210から出力された送信信号をアンテナ240に伝達し、受信回路220に送信信号が漏れるのを防ぐ。また、アンテナ共用器230は、アンテナ240から入力された受信信号を受信回路220に伝達し、受信信号が送信回路210に漏れるのを防ぐ。従って、送信信号は、送信回路210から出力され、アンテナ共用器230を介してアンテナ240から空間に放出される。受信信号は、アンテナ240で受信され、共用器230を介して受信回路220で受信される。第5の実施形態に係る通信機器は、第1〜4の実施形態に係る送信回路を用いることで、広い温度範囲で送信信号の線形性を確保しつつ、かつ無線装置としての低歪みを実現することができる。また、送信回路210の出力に方向性結合器などの分岐がないため、送信回路からアンテナまでの損失を低減することが可能であり、送信時の消費電力を低減することができ、無線通信機器として、長時間の使用が可能となる。
図23は、本発明の第5の実施形態に係る通信機器の構成の一例を示すブロック図である。図23を参照して、第5の実施形態に係る通信機器は、送信回路210、受信回路220、アンテナ共用器230、及びアンテナ240を備える。送信回路210は、上述した第1〜4のいずれかに記載の送信回路である。アンテナ共用器230は、送信回路210から出力された送信信号をアンテナ240に伝達し、受信回路220に送信信号が漏れるのを防ぐ。また、アンテナ共用器230は、アンテナ240から入力された受信信号を受信回路220に伝達し、受信信号が送信回路210に漏れるのを防ぐ。従って、送信信号は、送信回路210から出力され、アンテナ共用器230を介してアンテナ240から空間に放出される。受信信号は、アンテナ240で受信され、共用器230を介して受信回路220で受信される。第5の実施形態に係る通信機器は、第1〜4の実施形態に係る送信回路を用いることで、広い温度範囲で送信信号の線形性を確保しつつ、かつ無線装置としての低歪みを実現することができる。また、送信回路210の出力に方向性結合器などの分岐がないため、送信回路からアンテナまでの損失を低減することが可能であり、送信時の消費電力を低減することができ、無線通信機器として、長時間の使用が可能となる。
本発明に係る送信回路は、携帯電話や無線LANなどの通信機器等に適用することができる。
1〜3、500、600 送信回路
11 信号生成部
12 レギュレータ
13 角度変調部
14 利得可変増幅器
15 振幅変調部
16 出力端子
17 温度検出部
18、18a 利得制御部
19 オフセット制御部
20 オフセット補償部
21 遅延補償テーブル
22 遅延制御部
23 歪み補償部
121、132、151、155 入力端子
122 比較部
123、154 電源端子
124、130、131、157 トランジスタ
125、159 出力端子
126 信号変換部
127 増幅部
128 ローパスフィルタ
129 可変電流源
152、158 整合回路
153、156 バイアス回路
200 通信機器
210 送信回路
220 受信回路
230 アンテナ共用部
240 アンテナ
11 信号生成部
12 レギュレータ
13 角度変調部
14 利得可変増幅器
15 振幅変調部
16 出力端子
17 温度検出部
18、18a 利得制御部
19 オフセット制御部
20 オフセット補償部
21 遅延補償テーブル
22 遅延制御部
23 歪み補償部
121、132、151、155 入力端子
122 比較部
123、154 電源端子
124、130、131、157 トランジスタ
125、159 出力端子
126 信号変換部
127 増幅部
128 ローパスフィルタ
129 可変電流源
152、158 整合回路
153、156 バイアス回路
200 通信機器
210 送信回路
220 受信回路
230 アンテナ共用部
240 アンテナ
Claims (27)
- 入力データに基づいて、送信信号を生成して出力する送信回路であって、
前記入力データを信号処理することによって、振幅信号および角度変調信号を生成する信号生成部と、
前記振幅信号の大きさに応じた信号を出力するレギュレータと、
前記角度変調信号を前記レギュレータから出力された信号に応じて増幅することによって、前記角度変調信号を振幅変調して、角度変調及び振幅変調された変調信号として出力する増幅部と、
前記増幅部の温度情報を検出する温度検出部と、
前記温度検出部によって検出された温度情報に応じて、前記増幅部の利得を制御する利得制御部とを備えることを特徴とする、送信回路。 - 前記増幅部は、
前記利得制御部によって制御された利得に応じて、前記角度変調部から出力された角度変調信号を増幅する可変利得増幅部と、
前記可変利得増幅部によって増幅された前記角度変調信号を前記レギュレータから出力された信号に応じて増幅することによって、前記角度変調信号を振幅変調して、角度変調及び振幅変調された変調信号として出力する振幅変調部とを含み、
前記温度検出部は、前記振幅変調部の温度情報を検出し、
前記利得制御部は、前記温度検出部によって検出された温度情報に応じて、前記可変利得増幅部の利得を制御することを特徴とする、請求項1に記載の送信回路。 - 前記増幅部は、前記角度変調信号を前記レギュレータから出力された信号に応じて増幅することによって、前記角度変調信号を振幅変調して、角度変調及び振幅変調された変調信号として出力する振幅変調部を含み、
前記温度検出部は、前記振幅変調部の温度情報を検出し、
前記利得制御部は、前記温度検出部によって検出された温度情報に応じて、前記振幅変調部に供給するバイアス電圧を制御することを特徴とする、請求項1に記載の送信回路。 - 前記信号生成部が生成した振幅信号にオフセット値を加えるオフセット補償部と、
前記温度検出部が検出した温度情報に応じて、前記オフセット補償部が前記振幅信号に加えるオフセット値を制御するオフセット制御部とをさらに備えることを特徴とする、請求項2又は3のいずれかに記載の送信回路。 - 前記利得制御部は、アナログ回路によって構成されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の送信回路。
- 前記利得制御部は、前記増幅部の温度特性に応じて前記増幅部を制御するための利得が予め設定されたテーブルに基づいて、前記増幅部の利得を制御することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の送信回路。
- 前記利得制御部は、前記増幅部の利得を周期的に制御することを特徴とする、請求項6に記載の送信回路。
- 前記オフセット制御部は、アナログ回路によって構成されることを特徴とする、請求項4に記載の送信回路。
- 前記オフセット制御部は、前記振幅変調部の温度特性に応じて、前記振幅信号に加えるためのオフセット値が予め設定されたテーブルに基づいて、前記オフセット補償部が前記振幅信号に加えるオフセット値を制御することを特徴とする、請求項4に記載の送信回路。
- 前記オフセット制御部は、前記オフセット補償部が前記振幅信号に加えるオフセット値を周期的に制御することを特徴とする、請求項9に記載の送信回路。
- 前記信号生成部の出力に歪み補償部をさらに備えることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の送信回路。
- 前記レギュレータは、スイッチングレギュレータであることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の送信回路。
- 前記レギュレータは、シリーズレギュレータであることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の送信回路。
- 前記レギュレータは、スイッチングレギュレータとシリーズレギュレータとを直列に接続した構成であることを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の送信回路。
- 前記温度検出部は、前記増幅部を構成するトランジスタと同一チップ上に実装されることを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載の送信回路。
- 前記温度検出部は、前記増幅部を構成するトランジスタと同一モジュール内に実装されることを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載の送信回路。
- 前記温度検出部は、前記増幅部近傍の基板上に実装されることを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載の送信回路。
- 前記信号生成部は、
前記入力データを信号処理することによって得られる振幅成分及び位相成分に基づいて、振幅信号及び位相信号を生成する極座標信号生成部と、
前記位相信号を角度変調して、前記角度変調信号として出力する角度変調部とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の送信回路。 - 前記信号生成部は、
前記入力データを信号処理することによって、互いに直交するI信号及びQ信号からなるベクトル信号を生成する直交信号生成部と、
前記ベクトル信号をベクトル変調するベクトル変調部と、
前記ベクトル変調部から出力された信号の包絡線成分を検波し、検波した包絡線成分を前記振幅信号として出力する包絡線検波部と、
前記ベクトル変調部から出力された信号の包絡線成分を一定の大きさに制限し、大きさを制限した信号を前記角度変調信号として出力するリミッタとを含むことを特徴とする、請求項1に記載の送信回路。 - 前記信号生成部の後段に接続され、前記温度検出部によって検出された温度情報に応じて、前記振幅信号及び前記角度変調信号の少なくとも一方を出力するタイミングを調整し、前記変調信号に含まれる振幅成分と位相成分との間の遅延時間を一致させるように制御する遅延制御部をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の送信回路。
- 前記振幅信号及び前記角度変調信号の少なくとも一方を制御するのに最適な遅延時間が予め設定された遅延補償テーブルをさらに備え、
前記遅延制御部は、前記温度検出部によって検出された温度情報に応じて、前記遅延補償テーブルから前記振幅信号及び前記角度変調信号の少なくとも一方の遅延時間を読み出し、当該読み出した遅延時間に基づいて前記振幅信号及び前記角度変調信号の少なくとも一方を出力するタイミングを調整することを特徴とする、請求項20に記載の送信回路。 - 前記信号生成部と前記レギュレータとの間に接続され、前記利得制御部によって制御された利得に応じて、前記信号生成部から出力された振幅信号を増幅する第2の可変利得増幅部をさらに備え、
前記利得制御部は、前記温度検出部によって検出された温度情報に応じて、前記可変利得増幅部及び前記第2の可変利得増幅部の利得を制御することを特徴とする、請求項2に記載の送信回路。 - 前記信号生成部と前記レギュレータとの間に接続され、前記利得制御部によって制御された利得に応じて、前記信号生成部から出力された振幅信号を増幅する第2の可変利得増幅部をさらに備え、
前記利得制御部は、前記温度検出部によって検出された温度情報に応じて、前記可変利得増幅部及び前記第2の可変利得増幅部の利得を制御することを特徴とする、請求項4に記載の送信回路。 - 入力データに基づいて、送信信号を生成して出力する送信回路であって、
前記入力データを信号処理することによって、振幅信号および角度変調信号を生成する信号生成部と、
前記振幅信号を制御された利得で増幅する可変利得増幅部と、
前記可変利得増幅部で増幅された振幅信号の大きさに応じた信号を出力するレギュレータと、
前記角度変調信号を前記レギュレータから出力された信号に応じて増幅することによって、前記角度変調信号を振幅変調して、角度変調及び振幅変調された変調信号として出力する増幅部と、
前記増幅部の温度情報を検出する温度検出部と、
前記温度検出部によって検出された温度情報に応じて、前記可変利得増幅部の利得を制御する利得制御部とを備えることを特徴とする、送信回路。 - 前記可変利得増幅部と前記レギュレータとの間に接続され、前記可変利得増幅部で増幅された振幅信号にオフセット値を加えるオフセット補償部と、
前記温度検出部が検出した温度情報に応じて、前記オフセット補償部が前記振幅信号に加えるオフセット値を制御するオフセット制御部とをさらに備えることを特徴とする、請求項24に記載の送信回路。 - 通信機器であって、
送信信号を生成する送信回路と、
前記送信回路で生成された送信信号を出力するアンテナとを備え、
前記送信回路は、請求項1〜25のいずれかに記載の送信回路であることを特徴とする、通信機器。 - 前記アンテナから受信した受信信号を処理する受信回路と、
前記送信回路で生成された送信信号を前記アンテナに出力し、前記アンテナから受信した受信信号を前記受信回路に出力するアンテナ共用部とをさらに備えることを特徴とする、請求項26に記載の通信機器。
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