JP2010057109A - 送信回路及び通信機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内蔵される電圧制御部の耐圧性を確保しつつ、制御帯域の更なる広帯域化を図ることが可能な送信回路を提供することである。
【解決手段】本発明の送信回路は、位相信号を位相変調して位相変調信号を出力する位相変調部と、トランジスタを含む電力増幅器と、トランジスタのコレクタ電圧を制御するコレクタ制御部と、トランジスタのベースバイアス電圧を制御するベース制御部と、パワーレベル信号のパワーレベルが所定値未満である場合、コレクタ制御部の制御のみを振幅信号及びパワーレベル信号に応じた制御に切り替え、パワーレベル信号のパワーレベルが所定値以上である場合、ベース制御部の制御のみを振幅信号及びパワーレベル信号に応じた制御に切り替える切替制御部とを備え、電力増幅器は、コレクタ制御部及びベース制御部で制御されたコレクタ電圧及びベースバイアス電圧に基づいて位相変調信号を増幅する。
【選択図】図2

Description

本発明は、送信回路及び通信機器に関し、より特定的には、所定の基地局から送信されたパワーレベル信号のパワーレベルをもつ送信信号を出力する送信回路、及びそれを用いた携帯電話等の通信機器に関する。
従来、携帯電話等の通信機器に用いられ、所定の基地局から送信されたパワーレベル信号のパワーレベルをもつ送信信号を出力する送信回路として、パワーレベル信号に応じて電力増幅器の電力増幅用トランジスタに供給する電圧を制御する電圧制御部を備える送信回路が提案されている。
このような送信回路の一例として、図24に示す送信回路91が提案されている。図24は、従来の送信回路91の構成を示すブロック図である。送信回路91は、ポーラー変調回路であり、低歪みかつ高効率で動作する。図24において、送信回路91は、振幅位相分離部911、位相変調部912、コレクタ制御部913、電源端子914、電力増幅器915、及び出力端子916を備える。なお、電力増幅器915の電力増幅用トランジスタは、バイポーラトランジスタで構成されている。
振幅位相分離部911は、入力される通信信号を、通信信号の振幅成分を示す振幅信号と、通信信号の位相成分を示す位相信号とに分離する。振幅位相分離部911で分離された位相信号は、位相変調部912に入力され、位相変調部912で位相変調される。位相変調部912で位相変調された位相変調信号は、電力増幅器915に入力される。
振幅位相分離部911で分離された振幅信号は、電圧制御部であるコレクタ制御部913に入力される。コレクタ制御部913には、パワーレベル指示信号も入力される。パワーレベル指示信号は、電力増幅器915が出力すべき送信信号のパワーレベルをコレクタ制御部913に指示するための信号であり、図示しないベースバンド回路から供給される。なお、ベースバンド回路は、所定の基地局から送信された信号であって、電力増幅器915が出力すべき送信信号のパワーレベルを示すパワーレベル信号に基づいて、パワーレベル指示信号を生成する。コレクタ制御部913は、入力された振幅信号及びパワーレベル指示信号に応じて、電力増幅器915の電力増幅用トランジスタに供給するコレクタ電圧Vcを制御する。なお、コレクタ制御部913には、電源端子914から直流電圧が供給されている。
電力増幅器915は、コレクタ制御部913で制御されたコレクタ電圧Vcを用いて位相変調信号を増幅することによって、位相変調信号を振幅変調するとともに、位相変調信号のパワーレベルをパワーレベル信号のパワーレベルと一致させる。電力増幅器915で振幅変調された位相変調信号は、送信信号として出力端子916から出力される。
このように、送信回路91では、電圧制御部であるコレクタ制御部913がコレクタ電圧Vcを制御することによって、電力増幅器915の出力パワーレベルを制御している。
送信回路91以外の送信回路として、図25に示す送信回路92が提案されている(例えば特許文献1)。図25は、従来の送信回路92の構成を示すブロック図である。図25において、送信回路92は、主に、振幅位相分離部921、電源電圧制御部922、バイアス電圧生成部923、電力増幅器924、カップラ925、コンパレータ926、スイッチSW1、及びスイッチSW2を備える。電力増幅器924は、電力増幅用FET9241〜9243、バイアス回路9244を備える。
スイッチSW1、スイッチSW2は、モード信号MODEによって、GSMK方式で送信する場合には(GSMK)側に切り替えられ、EDGE方式で送信する場合には(EDGE)側に切り替えられる。
GSMK方式で送信する場合、電圧制御部である電源電圧制御部922は、パワーレベル指示信号VPLに応じて、電力増幅用FET9241〜9243に供給するドレイン電圧Vdd1を制御する。バイアス電圧生成部923は、電源電圧制御部922で制御されたドレイン電圧Vdd1に基づいてバイアス電圧Vabcを生成する。バイアス回路9244は、バイアス電圧Vabcに応じたゲートバイアス電圧を、電力増幅用FET9241〜9243のゲート端子に供給する。
EDGE方式で送信する場合、電源電圧制御部922は、コンパレータ926からの通信信号の振幅情報を示す信号LDOに応じて、電力増幅用FET9241〜9243に供給するドレイン電圧Vdd1を制御する。コンパレータ926は、通信信号を位相信号Pinと振幅信号Vinとに分離する位相振幅分離回路432からの振幅信号Vinと、電力増幅器924の出力側に設けられた出力レベル検出用のカップラ925からの検出信号Vdtとを比較して、それらの電位差に応じた信号を出力するように構成される。なお、カップラ925の出力は、ミクサMIXにより周波数変換され、フィルタFLTとアンプAMPを介して、検出信号Vdtとしてコンパレータ926に供給されている。
このように、送信回路92では、電圧制御部である電源電圧制御部922がドレイン電圧Vdd1を制御することによって、電力増幅器924の出力パワーレベルを制御している。
特開2003−243994号公報
携帯電話等の通信機器に用いられる送信回路の電圧制御部には、様々な変調信号に対応するために、耐圧性を確保しつつ、制御帯域の更なる広帯域化を図ることが求められる。しかしながら、上述した送信回路91や送信回路92の電圧制御部では、耐圧性を確保しつつ、制御帯域の更なる広帯域化を図ることは困難であった。
この理由について、送信回路91を例に挙げて説明する。図26は、送信回路91の電圧制御部における最大コレクタ電流−制御帯域特性を示した図である。なお、図26に示す最大コレクタ電流は、電圧制御部の制御用トランジスタが許容する最大のコレクタ電流である。
送信回路91の電圧制御部は、コレクタ電圧Vcのみを制御して、電力増幅器の出力パワーレベルの全帯域を制御している。このため、コレクタ電流Icの変化幅は、例えば図26に示した変化幅となり、電圧制御部の制御用トランジスタが許容すべき最大コレクタ電流は、最大コレクタ電流Ic1maxとなり、電圧制御部の制御帯域は、帯域Xaとなる。
ここで、電圧制御部において制御帯域の広帯域化を図ろうとすると、電圧制御部の制御用トランジスタのサイズを小さくして制御用トランジスタの寄生容量を小さくする必要がある。しかしながら、制御用トランジスタのサイズを小さくすると、制御用トランジスタが許容する最大コレクタ電流が小さくなる。このように、制御用トランジスタが許容する最大コレクタ電流と制御帯域は相反する関係にあり、最大コレクタ電流−制御帯域特性は、図26に示すような特性となる。
したがって、電圧制御部の制御帯域を帯域Xaから拡大し更なる広帯域化を図ろうとしても、制御用トランジスタが許容する最大コレクタ電流が最大コレクタ電流Ic1maxよりも小さくなるので、電圧制御部の耐圧性が確保できなかった。
それ故、本発明は、内蔵される電圧制御部の耐圧性を確保しつつ、制御帯域の更なる広帯域化を図ることが可能な送信回路、及びそれを用いた携帯電話等の通信機器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされた発明であり、本発明に係る送信回路の一形態は、所定の基地局から送信されたパワーレベル信号のパワーレベルをもつ送信信号を出力する送信回路であって、入力信号を、振幅成分を示す振幅信号と位相成分を示す位相信号とに分離する振幅位相分離部と、位相信号を位相変調して位相変調信号を出力する位相変調部と、トランジスタを含み、当該トランジスタを用いて位相変調信号を増幅して送信信号として出力する電力増幅器と、トランジスタに供給するコレクタ電圧を制御するコレクタ制御部と、トランジスタに供給するベースバイアス電圧を制御するベース制御部と、パワーレベル信号のパワーレベルが所定値未満である場合、コレクタ制御部の制御のみを、振幅信号及びパワーレベル信号に応じた制御に切り替え、パワーレベル信号のパワーレベルが所定値以上である場合、ベース制御部の制御のみを、振幅信号及びパワーレベル信号に応じた制御に切り替える切替制御部とを備え、電力増幅器は、コレクタ制御部及びベース制御部で制御されたコレクタ電圧及びベースバイアス電圧に基づいて位相変調信号を増幅する。
また、別の一形態では、切替制御部は、パワーレベル信号が外部回路で変換されて生成されたパワーレベル指示信号が示す指示電圧と所定の閾値とを比較して、指示電圧が所定の閾値未満であることを示す第1制御信号、又は指示電圧が所定の閾値以上であることを示す第2制御信号を出力する比較器と、比較器で第1制御信号が出力された場合、指示電圧に応じて振幅信号のレベルを調整して第1振幅信号としてコレクタ制御部に入力し、比較器で第2制御信号が出力された場合、指示電圧に応じて振幅信号のレベルを調整して第2振幅信号としてベース制御部に入力する振幅信号調整部と、比較器で第1制御信号が出力された場合、指示電圧に応じた第1パワー制御電圧をコレクタ制御部に入力し、比較器で第2制御信号が出力された場合、指示電圧に応じた第2パワー制御電圧をベース制御部に入力するパワー制御電圧生成部とを含むとよい。
さらに、パワー制御電圧生成部は、さらに、比較器で第2制御信号が出力された場合、直流の第3パワー制御電圧をコレクタ制御部に入力し、コレクタ制御部は、第1振幅信号及び第1パワー制御電圧に応じて電力増幅器のトランジスタに供給するコレクタ電圧を制御する第1トランジスタと、第3パワー制御電圧に応じて電力増幅器のトランジスタに供給されるコレクタ電圧を制御する第2トランジスタとを含む構成としてもよい。
さらに、送信回路は、ベース制御部で制御されるベースバイアス電圧に対する送信信号のパワーレベルの変化率が許容値となるときのパワーレベルに基づいて、所定の閾値を決定する閾値決定部をさらに備える構成としてもよい。
また、別の一形態では、切替制御部は、電力増幅器から出力される送信信号のパワーレベルに基づいて、当該パワーレベルがパワーレベル信号のパワーレベルと一致するように、パワー制御電圧生成部から出力される第1パワー制御電圧及び第2パワー制御電圧を補正するパワー制御電圧補正部をさらに含むとよい。さらにこの場合において、送信回路は、温度を検出する温度センサをさらに備え、振幅信号調整部は、温度センサで検出された温度に応じて、振幅信号のレベルの調整度合いを変えるとよい。又は、ベース制御部で制御されるベースバイアス電圧に対する送信信号のパワーレベルの変化率が許容値となるときのパワーレベルに基づいて、所定の閾値を決定する閾値決定部と、温度を検出する温度センサとをさらに備え、閾値決定部は、さらに、温度センサで検出された温度に基づいて、所定の閾値を補正するとよい。
さらに、多段されて電力増幅器の前段に設けられた、電力増幅器とは異なる他の電力増幅器をさらに1つ以上備え、他の電力増幅器は、トランジスタを含み、当該トランジスタを用いて位相変調部からの位相変調信号を増幅して電力増幅器に入力する構成としてもよい。
本発明は、通信機器にも向けられており、本発明に係る通信機器は、送信信号を出力する送信回路と、送信回路から出力された送信信号を外部へ出力するアンテナとを備え、送信回路は、上記送信回路であることを特徴とする。
好ましくは、通信機器は、アンテナから受信した受信信号を処理する受信回路と、送信回路から出力された送信信号をアンテナに出力し、アンテナから受信した受信信号を受信回路に出力するアンテナ共用部とをさらに備えてもよい。
本発明によれば、振幅信号及びパワーレベル信号に応じたコレクタ電圧の制御は低パワー時に行われるので、耐圧性を確保しつつ、コレクタ制御部の制御用トランジスタのサイズを小さくすることができる。また、高パワー時であっても電力増幅器のトランジスタのベース電流は小さいので、耐圧性を確保しつつ、ベース制御部の制御用トランジスタのサイズを小さくすることができる。このように、全パワー帯域において、耐圧性を確保しつつ、コレクタ制御部及びベース制御部の制御用トランジスタのサイズを小さくすることができるので、制御帯域の更なる広帯域化を図ることができる。また、内蔵される電圧制御部の耐圧性を確保しつつ、制御帯域の更なる広帯域化を図ることが可能な送信回路、及びそれを用いた携帯電話等の通信機器を提供することができる。
本発明に係る実施形態を説明する前に、図1を参照して、本発明の概念を説明する。図1は、最大コレクタ電流−制御帯域特性を示した図である。
上述した従来の送信回路における電圧制御部では、図1に示すように、耐圧性を確保しつつ、制御帯域を帯域Xaから拡大し更なる広帯域化を図ることは困難であった。
これに対し、本発明における電圧制御部は、電力増幅器の出力パワーレベルが低い時(低パワー時)は、電力増幅器の電力増幅用トランジスタに供給するコレクタ電圧を制御し、電力増幅器の出力パワーレベルが高い時(高パワー時)は、電力増幅器の電力増幅用トランジスタに供給するベースバイアス電圧を制御する。このように、コレクタ電圧の制御は低パワー時に行われるので、図1に示すように、コレクタ電流Icの変化幅は狭くなり、そのときの最大コレクタ電流Ic2maxも最大コレクタ電流Ic1maxより小さくなる。このため、耐圧性を確保しつつ、電圧制御部の制御用トランジスタのサイズを小さくすることができる。
また、電力増幅器の電力増幅用トランジスタに供給するベース電流Ibはコレクタ電流Icよりも十分小さく、図1に示すように、高パワー時であってもベース電流Ibmaxは小さい。このため、ベースバイアス電圧を高パワー時に制御しても、耐圧性を確保しつつ、電圧制御部の制御用トランジスタのサイズを小さくすることができる。
このように、本発明では、電圧制御部が、電力増幅器の出力パワーレベルが低い時(低パワー時)はコレクタ電圧を制御し、電力増幅器の出力パワーレベルが高い時(高パワー時)はベースバイアス電圧を制御する。これにより、電圧制御部の耐圧性を確保しつつ、電圧制御部の制御用トランジスタのサイズを小さくすることができるので、制御帯域を帯域Xaから拡大し更なる広帯域化を図ることができる。以下、このような本発明の概念を具現化した各実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図2を参照して、本発明の第1の実施形態に係る送信回路1の構成を説明する。図2は、第1の実施形態に係る送信回路1の構成例を示すブロック図である。送信回路1は、ポーラー変調回路であり、低歪みかつ高効率で動作する。図2において、送信回路1は、振幅位相分離部11、閾値決定部12、ルックアップテーブル(LUT)13、電圧制御部14、位相変調部15、電力増幅器16、出力端子17、及び電源端子18を備える。なお、電力増幅器16の電力増幅用トランジスタは、バイポーラトランジスタで構成されている。
振幅位相分離部11は、入力される通信信号を、通信信号の振幅成分を示す振幅信号AMと、通信信号の位相成分を示す位相信号PMとに分離する。振幅信号AMは、電圧制御部14に入力され、位相信号PMは、位相変調部15に入力される。
閾値決定部12は、例えば閾値決定命令に応答して、図3に示すような各特性が設定されたLUT13を参照し、閾値Etを決定する。図3は、LUT13の格納内容を示す図である。LUT13には、図3に示すように、ベースバイアス電圧(Vb)−電力増幅器16の出力パワーレベル(Pout)特性、パワーレベル信号−パワーレベル指示信号特性が格納されている。以下、閾値Etの決定方法について説明する。
まず、閾値決定部12は、例えば閾値決定命令に応答して、LUT13のVb−Pout特性を参照し、Vbの制御感度が許容値となるときのPoutをPout閾値Eptとして決定する。以下、Pout閾値Eptの決定方法について、図4を参照して具体的に説明する。図4は、Vb−Pout特性と、コレクタ電圧(Vc)−Pout特性(Vc−Pout特性)とを重ねて示した図である。
図4に示すように、コレクタ電圧制御を行った場合、Vcの増加にあわせVcに対するPoutの変化率(Vcの制御感度)が減少し、1.0Vを越えると飽和傾向となる。図4の破線で囲まれた領域(0.2≦Vc≦1.0)でのVcに対するPoutの変化率を、Vc=0.5Vから求めると傾きKc=27.2(dBm/V)となる。また、図4に示すように、ベースバイアス電圧制御を行った場合、Vbの増加にあわせVbに対するPoutの変化率(Vbの制御感度)が減少し、1.4Vを越えると飽和傾向となる。図4の破線で囲まれた領域(0.95≦Vb≦1.15)でのVbに対するPoutの変化率を、Vb=1.1Vから求めると傾きKb=82.4(dBm/V)となる。
上記から、Poutが20dBmより小さい時はVbの制御感度がVcの制御感度に比べて約3倍大きくなり、コレクタ電圧制御の方が、Poutの制御が容易であることがわかる。
しかしながら、先に説明したとおり、コレクタ電圧制御はPoutの制御帯域に制限を受けるため、十分な耐圧性が確保できない。そこで、ベースバイアス電圧制御の場合でもVbの増加にともないVbに対するPoutの変化率が減少することに注目し、Vbの制御感度として傾きKbを調べると、本実施形態では、Vb=1.25Vで傾きKb′=45.3(dBm/V)となり、Vb=1.1Vの場合の傾きKbの約55%まで小さくできる。また、Vbが1.25Vを越えるとVbに対するPoutの変化率は単調に減少し、1.4Vを超えると飽和傾向になる。
したがって、閾値決定部12が、Vb=1.25VでのPout=20dBmをEptと決定することで、Ept以下の領域では、制御感度がベースバイアス電圧制御よりも低いコレクタ電圧制御が行われ、Poutが制御し易くなり、Eptを越えた領域では、制御感度が制御し易い範囲に設定されたベースバイアス電圧制御が行われ、Poutの制御範囲を広げることができる。ここで、図5に示すように、EptでのVcによって決定される制御帯域は、帯域Xbとなる。図5は、帯域Xaと帯域Xbを模式的に示す図である。
なお、本実施形態では、傾きKb′=45.3(dBm/V)がVbの制御感度の許容値であるとし、Ept=20dBmと決定したが、Eptの値は、Vbの制御感度の許容値に応じて決めればよい。
次に、閾値決定部12は、LUT13のパワーレベル信号−パワーレベル指示信号特性を参照して、Pout閾値Eptが20dBmのときのパワーレベル指示信号の指示電圧を閾値Etとして決定する。パワーレベル信号はPoutと対応しており、ここでは、一例として、Poutが20dBmのときのパワーレベル指示信号の指示電圧(閾値Et)を、2.0Vとする。
電圧制御部14は、振幅信号AM、パワーレベル指示信号及び閾値Etを入力とし、パワーレベル指示信号及び振幅信号AMに応じて電力増幅器16の電力増幅用トランジスタに供給する電圧を制御する。電圧制御部14は、切替制御部141、コレクタ制御部142、及びベース制御部143を備える。なお、パワーレベル指示信号は、電力増幅器16が出力すべき送信信号のパワーレベルを電圧制御部14に指示するための信号であり、図示しないベースバンド回路から供給される。ベースバンド回路は、所定の基地局から送信された信号であって、電力増幅器16が出力すべき送信信号のパワーレベルを示すパワーレベル信号に基づいて、パワーレベル指示信号を生成する。
切替制御部141には、振幅信号AM、パワーレベル指示信号、及び閾値Etが入力される。切替制御部141は、パワーレベル指示信号及び閾値Etに基づいて、コレクタ制御部142及びベース制御部143の制御を切り替える。
以下、図6を参照して、切替制御部141の構成について具体的に説明する。図6は、切替制御部141の構成例を示したブロック図である。図6に示すように、切替制御部141は、比較器1411、振幅信号調整部1412、LUT1413、スイッチ1414、パワー制御電圧生成部1415、及びLUT1416を備える。
比較器1411には、パワーレベル指示信号及び閾値Etが入力される。比較器1411は、パワーレベル指示信号の指示電圧と閾値Etとを比較し、指示電圧が閾値Et未満である場合には、そのことを示す制御信号(L)を出力し、指示電圧が閾値Et以上である場合には、そのことを示す制御信号(H)を出力する。
振幅信号調整部1412には、振幅信号AM、パワーレベル指示信号、及び制御信号が入力される。振幅信号調整部1412は、制御信号がLである場合、パワーレベル指示信号の指示電圧に対応する調整値A1を、図7に示すように調整値A1及びA2が設定されたLUT1413から読み出す。図7は、LUT1413の格納内容を示す図である。そして、振幅信号調整部1412は、読み出した調整値A1を振幅信号AMに乗算することによって、振幅信号AMのレベルを調整する。振幅信号調整部1412は、調整値A1を用いて調整した振幅信号AMを、振幅信号AM1としてスイッチ1414に入力する。一方、制御信号がHである場合、振幅信号調整部1412は、パワーレベル指示信号の指示電圧に対応する調整値A2を、LUT1413から読み出す。そして、振幅信号調整部1412は、読み出した調整値A2を振幅信号AMに乗算することによって、振幅信号AMのレベルを調整する。振幅信号調整部1412は、調整値A2を用いて調整した振幅信号AMを、振幅信号AM2としてスイッチ1414に入力する。
スイッチ1414は、接点a〜接点cを有しており、制御信号を入力とする。スイッチ1414は、制御信号がLである場合には、接点aと接点bとを接続し、制御信号がHである場合には、接点aと接点cとを接続する。なお、接点bはコレクタ制御部142の入力と接続され、接点cはベース制御部143の入力と接続されている。このため、制御信号がLである場合、振幅信号AM1がコレクタ制御部142のみに入力され、制御信号がHである場合、振幅信号AM2がベース制御部143のみに入力されることになる。
パワー制御電圧生成部1415には、パワーレベル指示信号及び制御信号が入力される。パワー制御電圧生成部1415は、制御信号がLである場合、パワーレベル指示信号の指示電圧に対応するパワーレベル制御電圧PV1と、直流のパワー制御電圧PV2とを、図8に示すようにパワーレベル制御電圧PV1及びPV1が設定されたLUT1416から読み出す。図8は、LUT1416の格納内容を示す図である。そして、パワー制御電圧生成部1415は、読み出したパワーレベル制御電圧PV1を、コレクタ制御部142に入力し、読み出したパワーレベル制御電圧PV2を、ベース制御部143に入力する。一方、制御信号がHである場合、パワー制御電圧生成部1415は、直流のパワー制御電圧PV1と、パワーレベル指示信号の指示電圧に対応するパワーレベル制御電圧PV2と、LUT1416から読み出す。そして、パワー制御電圧生成部1415は、読み出したパワーレベル制御電圧PV1を、コレクタ制御部142に入力し、読み出したパワーレベル制御電圧PV2を、ベース制御部143に入力する。
図2において、コレクタ制御部142には、制御信号がLである場合、パワーレベル指示信号の指示電圧に応じたパワー制御電圧PV1と振幅信号AM1とが入力される。よってこの場合、コレクタ制御部142は、パワー制御電圧PV1及び振幅信号AM1に応じて、コレクタ電圧Vcを制御する。一方、制御信号がHである場合、コレクタ制御部142には、直流のパワー制御電圧PV1のみ入力される。よってこの場合、コレクタ制御部142は、パワー制御電圧PV1に応じたコレクタ電圧Vcを生成する。
このように、コレクタ制御部142は、制御信号がLである場合のみ(つまり、電力増幅器16の出力パワーレベルが低い場合のみ)、パワーレベル指示信号の指示電圧に基づくパワー制御電圧PV1と振幅信号AM1とに応じた制御を行う。なお、コレクタ制御部142には、電源端子18から直流電圧が供給されている。以下、図9を参照して、コレクタ制御部142の詳細な構成を説明する。図9は、コレクタ制御部142の詳細な構成例を示す図である。図9において、コレクタ制御部142は、オペアンプ1421、スイッチ1422、スイッチ1423、トランジスタTr1、及びトランジスタTr2を備える。
振幅信号AM1及びパワー制御電圧PV1は、オペアンプ1421の非反転入力端子に入力される。オペアンプ1421の反転入力端子は、トランジスタTr1のエミッタ端子に接続され、オペアンプ1421の出力端子は、スイッチ1422の一方端子に接続される。スイッチ1422は、入力される制御信号がLである場合には、オンするように動作し、制御信号がHである場合には、オフするように動作する。トランジスタTr1のベース端子は、スイッチ1422の他方端子に接続され、トランジスタTr1のコレクタ端子は、電源端子18に接続され、トランジスタTr1のエミッタ端子は、電力増幅器16の電力増幅用トランジスタのコレクタ端子に接続される。スイッチ1423の一方端子は、オペアンプ1421の出力端子とスイッチ1422の一方端子と間の接続点に接続される。スイッチ1423は、入力される制御信号がLである場合には、オフするように動作し、制御信号がHである場合には、オンするように動作する。トランジスタTr2のベース端子は、スイッチ1423の他方端子に接続され、トランジスタTr2のコレクタ端子は、電源端子18に接続され、トランジスタTr2のエミッタ端子は、電力増幅器16の電力増幅用トランジスタのコレクタ端子に接続される。
図9において、制御信号がLである場合、パワーレベル指示信号の指示電圧に応じたパワー制御電圧PV1と振幅信号AM1とが、オペアンプ1421及びスイッチ1422を介してトランジスタTr1のベース端子にのみ入力され、トランジスタTr1は、入力された振幅信号AM1及びパワー制御電圧PV1に応じて、コレクタ電圧Vcを制御する。一方、制御信号がHである場合、直流のパワー制御電圧PV1が、オペアンプ1421及びスイッチ1423を介してトランジスタTr2のベース端子に入力され、トランジスタTr2は、入力されたパワー制御電圧PV1に応じたコレクタ電圧Vcを生成する。
なお、トランジスタTr2に入力されるパワー制御電圧PV1は、直流である。よって、トランジスタTr2については、サイズを大きくして高耐圧化を図っても、コレクタ制御部142の制御帯域に何ら影響を与えない。このため、トランジスタTr2については高耐圧化を図ることができ、結果としてコレクタ制御部142の高耐圧化を図ることができる。
図2において、ベース制御部143には、制御信号がLである場合、直流のパワー制御電圧PV2のみ入力される。よってこの場合、ベース制御部143は、パワー制御電圧PV2に応じたベースバイアス電圧Vbを生成する。一方、制御信号がHである場合、ベース制御部143には、パワーレベル指示信号の指示電圧に応じたパワー制御電圧PV2と振幅信号AM2とが入力される。よってこの場合、ベース制御部143は、パワー制御電圧PV2及び振幅信号AM2に応じて、ベースバイアス電圧Vbを制御する。
このように、ベース制御部143は、制御信号がHである場合のみ(つまり、電力増幅器16の出力パワーレベルが高い場合のみ)、パワーレベル指示信号の指示電圧に基づくパワー制御電圧PV2と振幅信号AM2とに応じた制御を行う。なお、ベース制御部143には、電源端子18から直流電圧が供給されている。以下、図10を参照して、ベース制御部143の詳細な構成を説明する。図10は、ベース制御部143の詳細な構成例を示す図である。図10において、ベース制御部143は、オペアンプ1431及びトランジスタTr3を備える。
振幅信号AM2及びパワー制御電圧PV2は、オペアンプ1431の非反転入力端子に入力される。オペアンプ1431の反転入力端子は、トランジスタTr3のエミッタ端子に接続され、オペアンプ1431の出力端子は、トランジスタTr3のベース端子に接続される。トランジスタTr3のコレクタ端子は、電源端子18に接続され、トランジスタTr3のエミッタ端子は、電力増幅器16の電力増幅用トランジスタのベース端子に接続される。
図10において、制御信号がLである場合、直流のパワー制御電圧PV2が、オペアンプ1431を介してトランジスタTr3のベース端子に入力され、トランジスタTr3は、入力されたパワー制御電圧PV2に応じたベースバイアス電圧Vbを生成する。一方、制御信号がHである場合、パワーレベル指示信号の指示電圧に応じたパワー制御電圧PV2と振幅信号AM2とが、オペアンプ1431を介してトランジスタTr3のベース端子に入力され、トランジスタTr3は、入力された振幅信号AM2及びパワー制御電圧PV2に応じて、ベースバイアス電圧Vbを制御する。
図2において、位相変調部15は、入力される位相信号PMを位相変調し、位相変調信号として電力増幅器16に入力する。電力増幅器16は、出力パワーレベルが低い場合、コレクタ制御部142で制御されたコレクタ電圧Vcを用いて位相変調信号を増幅し、出力パワーレベルが高い場合、ベース制御部143で制御されたベースバイアス電圧Vbを用いて位相変調信号を増幅することによって、位相変調信号を振幅変調し、位相変調信号のパワーレベルをパワーレベル信号のパワーレベルと一致させる。電力増幅器16で振幅変調された位相変調信号は、送信信号として出力端子17から出力される。
次に、以上のように構成された電圧制御部14の制御処理の流れについて、図11を参照しながら説明する。図11は、電圧制御部14の制御処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS10において、比較器1411は、入力されるパワーレベル指示信号の指示電圧と閾値Etとを比較する。ステップS10の次に、比較器1411は、指示電圧が閾値Et未満である場合(Yes)には、そのことを示す制御信号(L)を出力し、指示電圧が閾値Et以上である場合(No)には、そのことを示す制御信号(H)を出力する(ステップS11)。
ステップS11において制御信号(L)が出力されると、振幅信号調整部1412は、パワーレベル指示信号の指示電圧に対応する調整値A1を、LUT1413から読み出す(ステップS12)。ステップS12の次に、振幅信号調整部1412は、読み出した調整値A1を振幅信号AMに乗算することによって振幅信号AMのレベルを調整し、振幅信号AM1としてスイッチ1414に入力する(ステップS13)。ステップS13の次に、スイッチ1414は、制御信号(L)が出力されると、接点aと接点bとを接続し、振幅信号AM1をコレクタ制御部142に入力する(ステップS14)。ステップS14の次に、パワー制御電圧生成部1415は、パワーレベル指示信号の指示電圧に対応するパワーレベル制御電圧PV1と、直流のパワー制御電圧PV2とを、LUT1416から読み出す(ステップS15)。ステップS15の次に、パワー制御電圧生成部1415は、読み出したパワーレベル制御電圧PV1を、コレクタ制御部142に入力し、読み出したパワーレベル制御電圧PV2を、ベース制御部143に入力する(ステップS16)。ステップS16の次に、コレクタ制御部142は、パワー制御電圧PV1及び振幅信号AM1に応じてコレクタ電圧Vcを制御し、ベース制御部143は、パワー制御電圧PV2に応じたベースバイアス電圧Vbを生成して電力増幅器16の電力増幅用トランジスタのベース端子に供給する(ステップS17)。
一方、ステップS11において制御信号(H)が出力されると、振幅信号調整部1412は、パワーレベル指示信号の指示電圧に対応する調整値A2を、LUT1413から読み出す(ステップS18)。ステップS18の次に、振幅信号調整部1412は、読み出した調整値A2を振幅信号AMに乗算することによって振幅信号AMのレベルを調整し、振幅信号AM2としてスイッチ1414に入力する(ステップS19)。ステップS19の次に、スイッチ1414は、制御信号(H)が出力されると、接点aと接点cとを接続し、振幅信号AM2をベース制御部143に入力する(ステップS20)。ステップS20の次に、パワー制御電圧生成部1415は、直流のパワー制御電圧PV1と、パワーレベル指示信号の指示電圧に対応するパワーレベル制御電圧PV2と、LUT1416から読み出す(ステップS21)。ステップS21の次に、パワー制御電圧生成部1415は、読み出したパワーレベル制御電圧PV1を、コレクタ制御部142に入力し、読み出したパワーレベル制御電圧PV2を、ベース制御部143に入力する(ステップS22)。ステップS22の次に、コレクタ制御部142は、パワー制御電圧PV1に応じたコレクタ電圧Vcを生成して電力増幅器16の電力増幅用トランジスタのコレクタ端子に供給し、ベース制御部143は、パワー制御電圧PV2及び振幅信号AM2に応じてベースバイアス電圧Vbを制御する(ステップS23)。
ステップS17又はS23の次に、電力増幅器16は、出力パワーレベルが低い場合、コレクタ制御部142で制御されたコレクタ電圧Vcを用いて位相変調信号を増幅し、出力パワーレベルが高い場合、ベース制御部143で制御されたベースバイアス電圧Vbを用いて位相変調信号を増幅することによって、位相変調信号を振幅変調し、位相変調信号のパワーレベルをパワーレベル信号のパワーレベルと一致させる。そして、電力増幅器16で振幅変調された位相変調信号は、送信信号として出力端子17から出力される(ステップS24)。
以上のように、本実施形態に係る送信回路1では、電圧制御部14が、電力増幅器16の出力パワーレベルが低い時はコレクタ電圧を制御し、電力増幅器16の出力パワーレベルが高い時はベースバイアス電圧を制御する。これにより、電圧制御部の耐圧性を確保しつつ、電圧制御部の制御帯域の更なる広帯域化を図ることができる。
また、閾値決定部12がVbの制御感度の許容値に応じて閾値Etを決定することで、Poutの制御を容易にしつつ、Poutの制御範囲を広げることができる。
なお、上述では、閾値Etが閾値決定部12で決定されていたが、これに限定されない。閾値決定部12及びLUT13を設けずに、閾値Etそのものを電圧制御部14に対し直接設定しておいてもよい。
また、図9、図10の例では、トランジスタTr1〜Tr3が、バイポーラトランジスタで構成されていたが、FETなどの電界効果トランジスタで構成されていてもよい。
また、上述では、送信回路1が電力増幅器16を1つ備える構成であったが、図12に示す送信回路1aのように、複数の電力増幅器を備えていてもよい。図12は、送信回路1aの構成例を示すブロック図である。図12の例では、送信回路1aは、多段接続された3つの電力増幅器16、19、20を備えている。図12の例では、電圧制御部14からのコレクタ電圧及びベースバイアス電圧は、後段の電力増幅器16に供給されている。なお、電圧制御部14からのコレクタ電圧及びベースバイアス電圧は、図13に示すように、後段の電力増幅器16と中段の電力増幅器20に供給されてもよいし、図14に示すように、電力増幅器16、19、20全てに供給されてもよい。図13及び図14は、送信回路1aの他の構成例を示すブロック図である。
(第2の実施形態)
図15を参照して、本発明の第2の実施形態に係る送信回路2の構成を説明する。図15は、第2の実施形態に係る送信回路2の構成例を示すブロック図である。送信回路2は、図2に示した送信回路1に対し、温度補償機能を追加したものである。構成で言えば、送信回路2は、図2に示した送信回路1に対し、温度センサ21をさらに備え、電圧制御部14が電圧制御部22に入れ代わった点で相違する。それ以外の構成部については、図2に示した送信回路1と同じ機能を有し、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
温度センサ21は、周囲温度を検出するセンサであり、検出した周囲温度を示す温度信号を、電圧制御部22に入力する。
電圧制御部22は、図2に示した電圧制御部14に対し、切替制御部141が切替制御部221に入れ代わり、電力検出部222、検波部223、電圧調整部224、及びLUT225をさらに備える点で相違する。それ以外の構成部については、図2に示した電圧制御部14と同じ機能を有し、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
電力検出部222は、電力増幅器16の出力と接続され、電力増幅器16の出力電力を検出する。検波部223は、電力検出部222で検出された電力増幅器16の出力電力を、出力電圧に変換する。電圧調整部224には、パワーレベル指示信号と、切替制御部221から出力された制御信号と、検波部223で検出された出力電圧とが入力される。電圧調整部224は、制御信号及びパワーレベル指示信号の指示電圧に対応する調整値を、図16に示すように調整値が設定されたLUT225から読み出す。図16は、LUT225の格納内容を示す図である。そして、電圧調整部224は、読み出した調整値を検波部223で検出された出力電圧に乗算することによって、検波部223で検出された出力電圧を調整する。図16において、比較器出力がLである場合(つまり、制御信号がLである場合)の列に記載された定数a1、a2〜は、検波部223で検出された出力電圧が、周囲温度が25℃のときに切替制御部221から出力されるパワー制御電圧PV1と同じ電圧になるように決定されたものである。また、比較器出力がHである場合(つまり、制御信号がHである場合)の列に記載された定数b1、b2〜は、検波部223で検出された出力電圧が、周囲温度が25℃のときに切替制御部221から出力されるパワー制御電圧PV2と同じ電圧になるように決定されたものである。なお、周囲温度が25℃のときに切替制御部221から出力されるパワー制御電圧PV1及びPV2は、LUT1416を参照して決定されたものである。
切替制御部221は、図17に示すように、図6に示した切替制御部141に対し、LUT1413がLUT2211に入れ代わり、スイッチ2212、差分器2213、加算器2214、差分器2215、及び加算器2216をパワー制御電圧補正部2217としてさらに備える点で相違する。図17は、切替制御部221の構成例を示したブロック図である。それ以外の構成部については、図6に示した切替制御部141と同じ機能を有し、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
振幅信号調整部1412には、温度センサ21からの温度信号、振幅信号AM、パワーレベル指示信号、及び制御信号が入力される。振幅信号調整部1412は、制御信号がLである場合、温度信号及びパワーレベル指示信号の指示電圧に対応する調整値A1を、図18に示すように調整値A1及びA2が設定されたLUT2211から読み出す。図18は、LUT2211の格納内容を示す図である。そして、振幅信号調整部1412は、読み出した調整値A1を振幅信号AMに乗算することによって、振幅信号AMのレベルを温度補償しながら調整する。振幅信号調整部1412は、調整値A1を用いて温度補償された振幅信号AMを、振幅信号AM1´としてスイッチ1414に入力する。一方、制御信号がHである場合、振幅信号調整部1412は、温度信号及びパワーレベル指示信号の指示電圧に対応する調整値A2を、LUT2211から読み出す。そして、振幅信号調整部1412は、読み出した調整値A2を振幅信号AMに乗算することによって、振幅信号AMのレベルを温度補償しながら調整する。振幅信号調整部1412は、調整値A2を用いて温度補償された振幅信号AMを、振幅信号AM2´としてスイッチ1414に入力する。
パワー制御電圧生成部1415には、パワーレベル指示信号及び制御信号が入力される。パワー制御電圧生成部1415は、制御信号がLである場合、パワーレベル指示信号の指示電圧に対応するパワーレベル制御電圧PV1と、直流のパワー制御電圧PV2とを、LUT1416から読み出す。そして、パワー制御電圧生成部1415は、読み出したパワーレベル制御電圧PV1を、加算器2214に入力し、読み出したパワーレベル制御電圧PV2を、加算器2216に入力する。一方、制御信号がHである場合、パワー制御電圧生成部1415は、直流のパワー制御電圧PV1と、パワーレベル指示信号の指示電圧に対応するパワーレベル制御電圧PV2と、LUT1416から読み出す。そして、パワー制御電圧生成部1415は、読み出したパワーレベル制御電圧PV1を、加算器2214に入力し、読み出したパワーレベル制御電圧PV2を、加算器2216に入力する。
スイッチ2212は、接点a〜接点cを有しており、制御信号と、電圧調整部224で調整された出力電圧とを入力とする。スイッチ2212は、制御信号がLである場合には、接点aと接点bとを接続し、制御信号がHである場合には、接点aと接点cとを接続する。なお、接点bは差分器2213の入力と接続され、接点cは差分器2215の入力と接続されている。このため、制御信号がLである場合、電圧調整部224で調整された出力電圧が差分器2213のみに入力され、制御信号がHである場合、電圧調整部224で調整された出力電圧が差分器2215のみに入力されることになる。
差分器2213には、制御信号がLである場合のみ、パワーレベル制御電圧PV1と、電圧調整部224で調整された出力電圧とが入力される。差分器2213は、制御信号がLである場合のみ、パワーレベル制御電圧PV1と、電圧調整部224で調整された出力電圧との差分電圧を算出し、算出した差分電圧を加算器2214に入力する。加算器2214には、制御信号がLである場合のみ、パワー制御電圧生成部1415から出力されたパワーレベル制御電圧PV1と、差分器2213から出力された差分電圧が入力される。加算器2214は、制御信号がLである場合のみ、パワーレベル制御電圧PV1と差分電圧とを加算し、パワーレベル制御電圧PV1´としてコレクタ制御部142に入力する。
差分器2215には、制御信号がHである場合のみ、パワーレベル制御電圧PV2と、電圧調整部224で調整された出力電圧とが入力される。差分器2215は、制御信号がHである場合のみ、パワーレベル制御電圧PV2と、電圧調整部224で調整された出力電圧との差分電圧を算出し、算出した差分電圧を加算器2216に入力する。加算器2216には、制御信号がHである場合のみ、パワー制御電圧生成部1415から出力されたパワーレベル制御電圧PV2と、差分器2215から出力された差分電圧が入力される。加算器2216は、制御信号がHである場合のみ、パワーレベル制御電圧PV2と差分電圧とを加算し、パワーレベル制御電圧PV2´としてベース制御部143に入力する。
このように、パワー制御電圧補正部2217は、制御信号がLである場合、コレクタ電圧制御を行うコレクタ制御部142に対し、電力増幅器16の出力パワーレベルがパワーレベル信号のパワーレベルと一致するように補正したパワーレベル制御電圧PV1´を入力する。一方、制御信号がHである場合、パワー制御電圧補正部2217は、ベースバイアス電圧制御を行うベース制御部143に対し、電力増幅器16の出力パワーレベルがパワーレベル信号のパワーレベルと一致するように補正したパワーレベル制御電圧PV2´を入力する。
以上のように、本実施形態に係る送信回路2では、電力増幅器16の出力パワーレベルがパワーレベル信号と一致するように補正されたパワーレベル制御電圧PV1´と、温度補償された振幅信号AM1´とを、コレクタ電圧制御を行うコレクタ制御部142に入力する。また、電力増幅器16の出力パワーレベルがパワーレベル信号と一致するように補正されたパワーレベル制御電圧PV2´と、温度補償された振幅信号AM2´とを、ベースバイアス電圧制御を行うベース制御部143に入力する。これにより、周囲温度が変化しても、電力増幅器16の出力パワーレベルをパワーレベル信号と一致させることができる。
また、パワーレベル制御電圧PV1´をコレクタ制御部142に入力し、パワーレベル制御電圧PV2´をベース制御部143に入力することにより、コレクタ電圧制御とベースバイアス電圧制御の制御感度の違いによって生じる、制御切替前後の電力増幅器16の出力パワーレベルの差もなくすことができる。
なお、コレクタ電圧制御とベースバイアス電圧制御の制御感度の違いによって生じる、制御切替前後の電力増幅器16の出力パワーレベルの差をなくすことのみ目的とする場合、図19及び図20に示すように、送信回路2は、振幅信号を温度補償する構成部を備えていなくてもよい。図19は、送信回路2の他の構成例を示すブロック図である。送信回路2は、図2に示した送信回路1に対して、電力検出部222、検波部223、電圧調整部224、及びLUT225をさらに備えたものである。図20は、切替制御部221の他の構成例を示すブロック図である。切替制御部221は、図6に示した切替制御部141に対し、スイッチ2212、差分器2213、加算器2214、差分器2215、及び加算器2216をパワー制御電圧補正部2217としてさらに備えたものである。
なお、上述では、LUT2211が調整値A1及びA2を温度毎に格納していたが、これに限定されない。LUT2211は、例えば、25℃の調整値A1及びA2と、25℃の調整値A1及びA2を基準として各温度の調整値A1及びA2を求めるための補正係数とを格納していてもよい。この場合、振幅信号調整部1412は、例えば、パワーレベル指示信号の指示電圧に対応する調整値A1と、温度信号に対応する補正係数とを読み出し、読み出した調整値A1と補正係数とを乗算する。これにより、最終的な調整値が得られる。
また、上述では、閾値決定部12の温度補償については特に言及していなかったが、閾値決定部12は、温度センサ21からの温度信号に基づいて、閾値Etを補正してもよい。ここで、Vc−Pout特性及びVb−Pout特性は、図21及び図22に示すように、温度に応じて変化する。図21は、各温度のVc−Pout特性を示す図であり、図22は、各温度のVb−Pout特性を示す図である。よってこの場合、LUT13には、図22に示した各温度のVb−Pout特性、パワーレベル信号−パワーレベル指示信号特性が格納される。そして、閾値決定部12は、温度信号に対応するLUT13のVb−Pout特性を参照し、決定していたPout閾値Eptを、Vbの制御感度が許容値となるときのPoutに補正する。そして、閾値決定部12は、補正したPout閾値Eptに基づいて、かつLUT13のパワーレベル信号−パワーレベル指示信号特性を参照して、閾値Etを補正する。
なお、LUT13には、図22に示した各温度のVb−Pout特性の代わりに、25℃のVb−Pout特性と、25℃のVb−Pout特性でのPout閾値Eptを基準として、各温度のVb−Pout特性でのPout閾値Eptを求めるための補正係数とが格納されてもよい。この場合、閾値決定部12は、温度信号に対応する補正係数をLUT13から読み出し、読み出した補正係数と25℃のVb−Pout特性でのPout閾値Eptと乗算する。これにより、最終的なPout閾値Eptが得られる。そして、閾値決定部12は、得られたPout閾値Eptに基づいて、かつLUT13のパワーレベル信号−パワーレベル指示信号特性を参照して、閾値Etを補正する。
(第3の実施形態)
図23を参照して、本発明の第3の実施形態に係る通信機器3の構成を説明する。図23は、本発明の第3の実施形態に係る通信機器3の構成例を示すブロック図である。図23において、通信機器3は、送信回路31、受信回路32、アンテナ共用部33、及びアンテナ34を備える。送信回路31は、上述した第1〜第2の実施形態のいずれかに係る送信回路である。アンテナ共用部33は、送信回路31から出力された送信信号をアンテナ34に伝達し、受信回路32に送信信号が漏れるのを防ぐ。また、アンテナ共用部33は、アンテナ34から入力された受信信号を受信回路32に伝達し、受信信号が送信回路31に漏れるのを防ぐ。従って、送信信号は、送信回路31から出力され、アンテナ共用部33を介してアンテナ34から外部空間に放出される。受信信号は、アンテナ34で受信され、アンテナ共用部33を介して受信回路32で受信される。
通信機器3は、第1〜第2の実施形態のいずれかに係る送信回路を用いることで、より広帯域な通信を行うことができる。なお、通信機器3は、送信回路31とアンテナ34とのみを備えた構成であってもよい。
本発明に係る送信回路は、内蔵される電圧制御部の耐圧性を確保しつつ、制御帯域の更なる広帯域化を図ることが可能であり、携帯電話等の通信機器に適用される。
最大コレクタ電流−制御帯域特性を示した図 第1の実施形態に係る送信回路1の構成例を示すブロック図 LUT13の格納内容を示す図 Vb−Pout特性とVc−Pout特性とを重ねて示した図 帯域Xaと帯域Xbを模式的に示す図 切替制御部141の構成例を示したブロック図 LUT1413の格納内容を示す図 LUT1416の格納内容を示す図 コレクタ制御部142の詳細な構成例を示す図 ベース制御部143の詳細な構成例を示す図 電圧制御部14の制御処理の流れを示すフローチャート 送信回路1aの構成例を示すブロック図 送信回路1aの他の構成例を示すブロック図 送信回路1aの他の構成例を示すブロック図 第2の実施形態に係る送信回路2の構成例を示すブロック図 LUT225の格納内容を示す図 切替制御部221の構成例を示したブロック図 LUT2211の格納内容を示す図 送信回路2の他の構成例を示すブロック図 切替制御部221の他の構成例を示すブロック図 各温度のVc−Pout特性を示す図 各温度のVb−Pout特性を示す図 本発明の第3の実施形態に係る通信機器3の構成例を示すブロック図 従来の送信回路91の構成を示すブロック図 従来の送信回路92の構成を示すブロック図 送信回路91の電圧制御部における最大コレクタ電流−制御帯域特性を示した図
符号の説明
1、1a、2、31、91 送信回路
11、911、921 振幅位相分離部
12 閾値決定部
13、1413、1416、225、2211 LUT
14、22 電圧制御部
15、912 位相変調部
16、19、20、915、924 電力増幅器
17、916 出力端子
18、914 電源端子
141、221 切替制御部
1411 比較器
1412 振幅信号調整部
1414、1422、1423、2212 スイッチ
1415 パワー制御電圧生成部
142、913 コレクタ制御部
1421、1431 オペアンプ
143 ベース制御部
21 温度センサ
222 電力検出部
223 検波部
224 電圧調整部
2213、2215 差分器
2214、2216 加算器
2217 パワー制御電圧補正部
3 通信機器
32 受信回路
33 アンテナ共用部
34 アンテナ
922 電源電圧制御部
923 バイアス電圧生成部
925 カップラ
926 コンパレータ
9241〜9243 電力増幅用FET
9244 バイアス回路

Claims (10)

  1. 所定の基地局から送信されたパワーレベル信号のパワーレベルをもつ送信信号を出力する送信回路であって、
    入力信号を、振幅成分を示す振幅信号と位相成分を示す位相信号とに分離する振幅位相分離部と、
    前記位相信号を位相変調して位相変調信号を出力する位相変調部と、
    トランジスタを含み、当該トランジスタを用いて前記位相変調信号を増幅して前記送信信号として出力する電力増幅器と、
    前記トランジスタに供給するコレクタ電圧を制御するコレクタ制御部と、
    前記トランジスタに供給するベースバイアス電圧を制御するベース制御部と、
    前記パワーレベル信号のパワーレベルが所定値未満である場合、前記コレクタ制御部の制御のみを、前記振幅信号及び前記パワーレベル信号に応じた制御に切り替え、前記パワーレベル信号のパワーレベルが所定値以上である場合、前記ベース制御部の制御のみを、前記振幅信号及び前記パワーレベル信号に応じた制御に切り替える切替制御部とを備え、
    前記電力増幅器は、前記コレクタ制御部及び前記ベース制御部で制御されたコレクタ電圧及びベースバイアス電圧に基づいて前記位相変調信号を増幅する、送信回路。
  2. 前記切替制御部は、
    前記パワーレベル信号が外部回路で変換されて生成されたパワーレベル指示信号が示す指示電圧と所定の閾値とを比較して、前記指示電圧が前記所定の閾値未満であることを示す第1制御信号、又は前記指示電圧が前記所定の閾値以上であることを示す第2制御信号を出力する比較器と、
    前記比較器で第1制御信号が出力された場合、前記指示電圧に応じて前記振幅信号のレベルを調整して第1振幅信号として前記コレクタ制御部に入力し、前記比較器で第2制御信号が出力された場合、前記指示電圧に応じて前記振幅信号のレベルを調整して第2振幅信号として前記ベース制御部に入力する振幅信号調整部と、
    前記比較器で第1制御信号が出力された場合、前記指示電圧に応じた第1パワー制御電圧を前記コレクタ制御部に入力し、前記比較器で第2制御信号が出力された場合、前記指示電圧に応じた第2パワー制御電圧を前記ベース制御部に入力するパワー制御電圧生成部とを含む、請求項1に記載の送信回路。
  3. 前記パワー制御電圧生成部は、さらに、前記比較器で第2制御信号が出力された場合、直流の第3パワー制御電圧を前記コレクタ制御部に入力し、
    前記コレクタ制御部は、
    前記第1振幅信号及び前記第1パワー制御電圧に応じて前記電力増幅器のトランジスタに供給するコレクタ電圧を制御する第1トランジスタと、
    前記第3パワー制御電圧に応じて前記電力増幅器のトランジスタに供給されるコレクタ電圧を制御する第2トランジスタとを含む、請求項2に記載の送信回路。
  4. 前記ベース制御部で制御されるベースバイアス電圧に対する前記送信信号のパワーレベルの変化率が許容値となるときのパワーレベルに基づいて、前記所定の閾値を決定する閾値決定部をさらに備える、請求項2に記載の送信回路。
  5. 前記切替制御部は、前記電力増幅器から出力される送信信号のパワーレベルに基づいて、当該パワーレベルが前記パワーレベル信号のパワーレベルと一致するように、前記パワー制御電圧生成部から出力される前記第1パワー制御電圧及び前記第2パワー制御電圧を補正するパワー制御電圧補正部をさらに含む、請求項2に記載の送信回路。
  6. 温度を検出する温度センサをさらに備え、
    前記振幅信号調整部は、前記温度センサで検出された温度に応じて、前記振幅信号のレベルの調整度合いを変えることを特徴とする、請求項5に記載の送信回路。
  7. 前記ベース制御部で制御されるベースバイアス電圧に対する前記送信信号のパワーレベルの変化率が許容値となるときのパワーレベルに基づいて、前記所定の閾値を決定する閾値決定部と、
    温度を検出する温度センサとをさらに備え、
    前記閾値決定部は、さらに、前記温度センサで検出された温度に基づいて、前記所定の閾値を補正することを特徴とする、請求項5に記載の送信回路。
  8. 多段されて前記電力増幅器の前段に設けられた、前記電力増幅器とは異なる他の電力増幅器をさらに1つ以上備え、
    前記他の電力増幅器は、トランジスタを含み、当該トランジスタを用いて前記位相変調部からの位相変調信号を増幅して前記電力増幅器に入力することを特徴とする、請求項1に記載の送信回路。
  9. 通信機器であって、
    送信信号を出力する送信回路と、
    前記送信回路から出力された送信信号を外部へ出力するアンテナとを備え、
    前記送信回路は、請求項1に記載の送信回路であることを特徴とする、通信機器。
  10. 前記アンテナから受信した受信信号を処理する受信回路と、
    前記送信回路から出力された送信信号を前記アンテナに出力し、前記アンテナから受信した受信信号を前記受信回路に出力するアンテナ共用部とをさらに備える、請求項9に記載の通信機器。
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