JP2007300058A - カバーキャップの取付構造 - Google Patents

カバーキャップの取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007300058A
JP2007300058A JP2006329597A JP2006329597A JP2007300058A JP 2007300058 A JP2007300058 A JP 2007300058A JP 2006329597 A JP2006329597 A JP 2006329597A JP 2006329597 A JP2006329597 A JP 2006329597A JP 2007300058 A JP2007300058 A JP 2007300058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover cap
adhesive layer
mounting structure
adhesive
movable structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006329597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4893281B2 (ja
Inventor
Kazuhiko Sugiura
和彦 杉浦
Suketsugu Funato
祐嗣 舩戸
Tetsuo Fujii
哲夫 藤井
Yumi Maruyama
ユミ 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2006329597A priority Critical patent/JP4893281B2/ja
Priority to US11/723,431 priority patent/US20070232107A1/en
Priority to DE102007015892A priority patent/DE102007015892A1/de
Publication of JP2007300058A publication Critical patent/JP2007300058A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4893281B2 publication Critical patent/JP4893281B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Micromachines (AREA)

Abstract

【課題】取付精度が高く低コストなカバーキャップの取付構造を提供する。
【解決手段】カバーキャップ20を基板11に取り付けるには、まず、カバーキャップ20の外周縁部20aおよび内壁面bに接着層21を形成する(図2(A))。次に、基板11の表面11b上に対してカバーキャップ20の取付箇所の位置合わせを行う(図2(B))。続いて、カバーキャップ20の外周縁部20aを基板11の表面11b上に押圧し、カバーキャップ20の外周縁部20aと基板11を接着層21を介して貼り付けて取付固定する(図2(C))。
【選択図】 図2

Description

本発明は、被着部材に取付固定されているカバーキャップの取付構造に関するものである。
従来より、被着部材としての基板(ウェハ)の表面上にMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を利用して作製された可動構造体が形成され、その可動構造体を覆うようにカバーキャップが基板の表面上に取付固定され、そのカバーキャップによって可動構造体を保護するようにした微小装置がある。
この微小装置は、例えば、各種センサ素子(加速度センサ、圧力センサ、超音波センサなど)やマイクロマシンなどに広く利用されている。
ちなみに、特許文献1には、可動構造体が表面に配置された基板と、可動構造体を取り囲むように基板上に配置されたフレームと、結合層を介してフレームに結合されたカバーキャップとを備えた技術が開示されている。
そして、特許文献1には、結合層の材料として、例えば、溶融される接着剤またはガラス層を使用することが記載されている。
特表2004−506203号公報(第1〜16頁、図1、図2)
従来、接着剤を用いてカバーキャップを基板の表面上に取付固定する方法として、以下の2つの方法があった。
[方法1]まず、カバーキャップの外周縁部に対して接着剤の塗布箇所の位置合わせを行い、カバーキャップの外周縁部の当該箇所に接着剤を線状もしくはドット状に塗布する。次に、基板の表面上に対してカバーキャップの取付箇所の位置合わせを行い、カバーキャップの外周縁部を基板の表面上に押圧し、カバーキャップと基板を接着剤を介して貼り付けて取付固定(結合)する。
[方法2]まず、基板の表面上におけるカバーキャップの取付箇所に対して接着剤の塗布箇所の位置合わせを行い、基板の表面上の当該箇所に接着剤を線状もしくはドット状に塗布する。次に、基板の表面上に対してカバーキャップの取付箇所の位置合わせを行い、カバーキャップの外周縁部を基板の表面上に押圧し、カバーキャップと基板を接着剤を介して貼り付けて取付固定する。
これら従来の方法には以下の問題点があった。
[問題点1]カバーキャップの外周縁部または基板の表面上に接着剤を塗布する際と、カバーキャップの外周縁部を基板の表面上に押圧する際との2回に渡って、それぞれ精密な位置合わせが必要である。そのため、カバーキャップと基板の位置ずれを防止してカバーキャップの取付精度を高めるとなると、微小装置の製造コストが高くなる。
[問題点2]カバーキャップの外周縁部を基板の表面上に押圧した際に、基板の表面上に接着剤のはみ出しや流れ出しが生じるおそれがあり、はみ出したり流れ出したりした接着剤が可動構造体に付着しないように、基板の表面上に十分な面積の接着代(接着領域)を確保する必要がある。そのため、接着代の分だけ基板の表面積を大きくしなければならず、微小装置の小型化が阻害される。
[問題点3]カバーキャップの取付時にカバーキャップの内部に塵埃が入り込むおそれがあり、その塵埃が異物となって可動構造体に付着すると可動構造体の自由な動きが妨げられるため、可動構造体の性能低下を招く。
[問題点4]可動構造体の動作時に可動構造体から塵埃が発生するおそれがあり、その塵埃が異物となって可動構造体に付着すると可動構造体の自由な動きが妨げられるため、可動構造体の性能低下を招く。
[問題点5]カバーキャップの取付時や可動構造体の動作時などに可動構造体が静電気を発生したり、微小装置の近傍で静電気が発生するおそれがあり、その静電気によって可動構造体が固着すると可動構造体の自由な動きが妨げられるため、可動構造体の性能低下を招く。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであって、以下の目的を有するものである。
(1)取付精度が高く低コストなカバーキャップの取付構造を提供する。
(2)上記(1)に加えて、カバーキャップのコンパクトな取付構造を提供する。
(3)上記(1)(2)に加えて、カバーキャップに覆われた可動構造体の性能低下を防止することが可能なカバーキャップの取付構造を提供する。
以下、[課題を解決するための手段][発明の効果]に記載した( )内の符号等は、後述する[発明を実施するための最良の形態]に記載した構成部材・構成要素の符号に対応したものである。
請求項1に記載の発明は、
カバーキャップ(20)の外周縁部(20a)および内壁面(20b)に接着層(21)が形成され、そのカバーキャップの外周縁部と被着部材(11)が接着層を介して貼り付けられることにより、カバーキャップが被着部材に取付固定されているカバーキャップの取付構造を技術的特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記接着層(21)は、熱可塑性、熱硬化性、光硬化性、化学反応硬化性、溶剤蒸発硬化性からなるグループから選択されたいずれか1つの性質を有する接着剤を、前記カバーキャップの外周縁部および内壁面に塗布することにより形成されることを技術的特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
請求項2に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記接着剤は感光性を有していることを技術的特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
請求項1〜3のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記カバーキャップの内壁面に形成された前記接着層は硬化しておらず接着機能を有することを技術的特徴とする。
請求項5に記載の発明は、
請求項1〜4のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記接着層は導電性を有することを技術的特徴とする。
請求項6に記載の発明は、
請求項1〜5のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記カバーキャップおよび前記接着層は透明であることを技術的特徴とする。
請求項7に記載の発明は、
カバーキャップ(20)は熱可塑性を有する材料によって形成され、そのカバーキャップの外周縁部(20a)と被着部材(11)が貼り付けられることにより、カバーキャップが被着部材に取付固定されているカバーキャップの取付構造を技術的特徴とする。
請求項8に記載の発明は、
カバーキャップ(20)は熱可塑性を有する材料によって形成され、そのカバーキャップの熱可塑性によって被着部材(11)に取付固定されているカバーキャップの取付構造を技術的特徴とする。
請求項9に記載の発明は、
請求項7または請求項8に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記カバーキャップは導電性を有することを技術的特徴とする。
請求項10に記載の発明は、
請求項7〜9のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記カバーキャップは透明であることを技術的特徴とする。
請求項11に記載の発明は、
請求項1〜10のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記カバーキャップ(20)の内壁面(20b)に凹凸(20c)が形成されていることを技術的特徴とする。
請求項12に記載の発明は、
請求項1〜11のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記被着部材(11)の表面(11b)上に可動構造体(M)が配置され、前記カバーキャップは当該可動構造体を覆うように取付固定されていることを技術的特徴とする。
<請求項1:第1実施形態に該当>
請求項1の取付構造を実現するには、まず、カバーキャップ(20)の外周縁部(20a)および内壁面(20b)に接着層(21)を形成するための接着剤を塗布し、次に、被着部材(11)の表面(11b)上に対してカバーキャップの取付箇所の位置合わせを行い、続いて、カバーキャップの外周縁部を被着部材の表面上に押圧し、カバーキャップの外周縁部と被着部材を接着層を介して貼り付けて取付固定すればよい。
すなわち、請求項1の発明では、カバーキャップの外周縁部および内壁面に接着層を形成する際には、接着層となる接着剤の塗布箇所の精密な位置合わせを行う必要がない。つまり、請求項1の発明では、カバーキャップを被着部材に取り付ける際に、被着部材の表面上に対してカバーキャップの取付箇所の位置合わせを行うだけでよい。
それに対して、前記した従来の[方法1]では、カバーキャップの外周縁部に接着剤を塗布する際と、カバーキャップの外周縁部を被着部材の表面上に押圧する際との2回に渡って、それぞれ精密な位置合わせが必要である。
つまり、請求項1の発明では位置合わせの回数が1回必要であるのに対して、従来の[方法1]では位置合わせの回数が2回必要である。
従って、請求項1の発明によれば、従来の[方法1]に比べて位置合わせの回数を減らすことが可能になるため、前記した[問題点1]を解決できる。
すなわち、請求項1の発明によれば、カバーキャップと被着部材の位置ずれを防止してカバーキャップの取付精度を高めた上で、低コストなカバーキャップの取付構造を提供できる。
ところで、請求項1の発明において、被着部材(11)の表面(11b)上に可動構造体(M)が配置され、カバーキャップ(20)は可動構造体を覆うように取付固定されているとき、被着部材における可動構造体の配置箇所(11a)に塵埃などの異物(P)が入り込んでいる場合には、カバーキャップと被着部材を接着層を介して取付固定する際に、接着層に異物が付着して脱落不能に保持されるため、異物は接着層にトラップされる。
従って、被着部材における可動構造体の配置箇所に入り込んだ異物が可動構造体に付着するおそれが少なくなり、異物によって可動構造体の自由な動きが妨げられないため、可動構造体の性能低下を防止可能になることから、前記した[問題点3]を解決できる。
<請求項2>
請求項1の発明における接着層は、請求項2の発明のように、熱可塑性、熱硬化性、光硬化性、化学反応硬化性、溶剤蒸発硬化性からなるグループから選択されたいずれか1つの性質を有する接着剤を、前記カバーキャップの外周縁部および内壁面に塗布することにより形成すればよい。
ここで、接着層として熱可塑性の接着剤を用いた場合には、カバーキャップを被着部材に取付固定する際に、被着部材の表面上に接着剤のはみ出しや流れ出しが生じるおそれがないため、被着部材の表面上に設ける接着代(接着領域)の面積を小さくできる。
従って、熱可塑性の接着剤を用いれば、接着代の面積が小さくて済む分だけ被着部材の外形寸法が小さくなるため、前記した[問題点2]を解決可能になり、カバーキャップのコンパクトな取付構造を実現できる。
<請求項3>
請求項3の発明のように、請求項2の前記接着剤として感光性を有するものを用いれば、露光・現像を施すことにより、接着層の形状を制御できるため、より効果的な形状を実現できる。
<請求項4>
請求項4の発明では、カバーキャップと被着部材を接着層を介して取付固定した後でも、カバーキャップの内壁面に形成された接着層の接着剤が硬化しておらず接着機能を維持しているため、カバーキャップと被着部材で囲まれた空隙内で塵埃が発生したとしても、その塵埃から成る異物は接着層にトラップされる。
そのため、被着部材の表面上に可動構造体が配置され、カバーキャップは可動構造体を覆うように取付固定されているとき、可動構造体の動作時に可動構造体から塵埃が発生したとしても、その塵埃から成る異物は接着層にトラップされる。
従って、可動構造体の動作時に可動構造体から発生した異物が可動構造体に付着するおそれが少なくなり、異物によって可動構造体の自由な動きが妨げられないため、可動構造体の性能低下を防止可能になることから、前記した[問題点4]を解決できる。
尚、カバーキャップの内壁面に形成された接着層の接着機能を維持させるには、例えば、光硬化性の接着剤を用いればよい。
すなわち、カバーキャップと被着部材を接着層を介して取付固定する際には、カバーキャップの外周縁部に塗布された接着剤だけに光(可視光や紫外光など)を照射して硬化させ、カバーキャップの内壁面に塗布された接着剤には光を照射せず硬化させないようにするわけである。
<請求項5>
請求項5の発明では、接着層が導電性を有するため、カバーキャップの内側で静電気を発生したとしても、その静電気は接着層を介して放電される。また、カバーキャップの近傍で静電気が発生したとしても、導電性を有する接着層が静電シールドとして機能するため、静電気がカバーキャップの内側に影響を及ぼさない。
そのため、被着部材の表面上に可動構造体が配置され、カバーキャップは可動構造体を覆うように取付固定されているとき、カバーキャップの取付時や可動構造体の動作時などに可動構造体が静電気を発生したとしても、その静電気は導電性の接着層を介して放電される。
また、カバーキャップの近傍で静電気が発生したとしても、導電性を有する接着層が静電シールドとして機能するため、静電気が可動構造体に影響を及ぼさない。
従って、可動構造体が静電気により固着して可動構造体の自由な動きが妨げられないため、可動構造体の性能低下を防止可能になり、前記した[問題点5]を解決できる。
<請求項6>
請求項6の発明では、カバーキャップおよび接着層が透明であるため、カバーキャップの内部を視認可能である。
そのため、被着部材の表面上に可動構造体が配置され、カバーキャップは可動構造体を覆うように取付固定されているとき、カバーキャップ内部の異物の有無や可動構造体の動作を視認可能であるため、可動構造体の動作チェックが容易になる。
<請求項7:第2実施形態に該当>
請求項7の取付構造を実現するには、まず、カバーキャップ(20)を被着部材(11)の表面(11b)上に載置(仮置き)し、次に、カバーキャップの載置位置を微調整することにより、被着部材の表面上に対するカバーキャップの取付箇所の位置合わせを行い、続いて、カバーキャップを加熱して外周縁部を溶融させた後に、外周縁部を冷却して硬化させることにより、カバーキャップの外周縁部と被着部材を直接貼り付けて取付固定すればよい。
すなわち、請求項7の発明では、請求項1の発明のようにカバーキャップに接着層を形成する必要がない。そして、請求項7の発明では、カバーキャップを被着部材に取り付ける際に、被着部材の表面上に対してカバーキャップの取付箇所の位置合わせを行うだけでよい。
従って、請求項7の発明によれば、請求項1の発明と同様に、従来の[方法1]に比べて位置合わせの回数を減らすことが可能になるため、前記した[問題点1]を解決できる。
すなわち、請求項7の発明によれば、カバーキャップと被着部材の位置ずれを防止してカバーキャップの取付精度を高めた上で、低コストなカバーキャップの取付構造を提供できる。
加えて、請求項7の発明によれば、接着層を設けないため、カバーキャップの取付に伴うコストを請求項1の発明よりも更に低減できる。
そして、請求項7の発明では、カバーキャップを被着部材の表面上に載置した後で、カバーキャップの載置位置を微調整可能であるため、カバーキャップの正確な位置合わせを容易にできる。
また、請求項7の発明では、接着層を用いないため、カバーキャップを被着部材に取付固定する際に、被着部材の表面上に接着剤のはみ出しや流れ出しが生じるおそれがないため、被着部材の表面上に設ける接着代(接着領域)の面積を小さくできる。
従って、請求項7の発明によれば、接着代の面積が小さくて済む分だけ被着部材の外形寸法が小さくなるため、前記した[問題点2]を解決可能になり、カバーキャップのコンパクトな取付構造を実現できる。
ところで、被着部材の表面上に可動構造体が配置され、カバーキャップは可動構造体を覆うように取付固定されているとき、被着部材における可動構造体の配置箇所に塵埃などの異物が入り込んでいる場合には、カバーキャップと被着部材を接着層を介して取付固定する際に、溶融したカバーキャップの内壁面に異物が付着して脱落不能に保持されるため、異物はカバーキャップの内壁面にトラップされる。
従って、被着部材における可動構造体の配置箇所に入り込んだ異物が可動構造体に付着するおそれが少なくなり、異物によって可動構造体の自由な動きが妨げられないため、可動構造体の性能低下を防止可能になることから、前記した[問題点3]を解決できる。
<請求項8:第2実施形態に該当>
請求項8の発明によれば、請求項7の発明と同様の作用・効果が得られる。
そして、請求項8の発明では、カバーキャップ(20)の熱可塑性で被着部材(11)と接着させることが可能となり、請求項1の発明のように接着層(21)を形成する加工を施した後に当該接着層で接着させる必要がないため、その接着層の加工と接着に伴う工程数を減らすことによって、請求項1の発明よりもコスト削減ができる。
<請求項9>
請求項9の発明では、カバーキャップが導電性を有するため、カバーキャップの内側でが静電気を発生したとしても、その静電気はカバーキャップを介して放電される。また、カバーキャップの近傍で静電気が発生したとしても、導電性を有するカバーキャップが静電シールドとして機能するため、静電気がカバーキャップの内側に影響を及ぼさない。
そのため、請求項9の発明によれば、請求項5の発明と同様の作用・効果が得られる。
<請求項10>
請求項10の発明では、カバーキャップが透明であるため、カバーキャップの内部を視認可能である。
そのため、請求項10の発明によれば、請求項6の発明と同様の作用・効果が得られる。
<請求項11>
請求項11の発明では、カバーキャップ(20)の内壁面(20b)に凹凸(20c)が形成されているため、内壁面の表面積が増大する。
そのため、請求項11を請求項1に従属させた場合には、カバーキャップの内壁面に形成された接着層の表面積をも増大させることが可能になり、異物が接着層にトラップされ易くなるため、請求項1の前記作用・効果を更に高めることができる。
また、請求項11を請求項7または請求項8に従属させた場合には、カバーキャップの内壁面の表面積の増大により、異物がカバーキャップの内壁面にトラップされ易くなるため、請求項7または請求項8の前記作用・効果を更に高めることができる。
<請求項12>
請求項12の発明では、被着部材の表面上に可動構造体が配置され、カバーキャップは可動構造体を覆うように取付固定された装置を実現できる。
そして、請求項12の発明によれば、請求項1,4〜11の発明において、可動構造体を設けた場合として記載した前記作用・効果が得られる。
以下、本発明を具体化した各実施形態について図面を参照しながら説明する。尚、各実施形態において、同一の構成部材および構成要素については符号を等しくすると共に、同一内容の箇所については重複説明を省略してある。
<第1実施形態>
図1(A)は、第1実施形態の微小装置10を示す要部平面図である。
図1(B)は、微小装置10の要部縦断面図であり、図1(A)に示すX−X線断面図である。
微小装置10は、基板(ウェハ)11、可動構造体M(アンカブロック12、撓みばね13、可動電極14、固定電極15、錘16)、カバーキャップ20、接着層21などから構成されている。
被着部材としての基板11の表面11b上には、略直方体状の凹部11aが形成されている。
尚、基板11には、例えば、半導体基板を用いればよく、具体的には、各種(多結晶、非晶質、単結晶)シリコン基板を用いればよい。
凹部11aの内部には可動構造体Mが配置されている。
基板11の表面11b上には、凹部11aおよび可動構造体Mを覆うようにカバーキャップ20が取付固定されている。
カバーキャップ20は底面が開放された略直方体箱状を成し、その外周縁部20aおよび内壁面(内側)20bには接着層21が形成されている。そして、凹部11aを囲む基板11の表面11bとカバーキャップ20の外周縁部とは、接着層21を介して接着されている。
また、可動構造体Mの動きを妨げないように、カバーキャップ20の内壁面20bと可動構造体Mとの間には空隙が設けられている。つまり、可動構造体Mは、基板11の凹部11aとカバーキャップ20とによって囲まれた空隙内に収容されている。
尚、カバーキャップ20の形成材料には、例えば、各種(多結晶、非晶質、単結晶)シリコンのバルク材などを用いればよい。
可動構造体Mは、アンカブロック12、撓みばね13、可動電極14、固定電極15、錘16から構成されている。
尚、可動構造体MはMEMS技術を利用して作製され、その構成部材(12〜16)は基板11に形成されている。
可動構造体Mはアンカブロック12によって基板11に固く結合されている。 アンカブロック12には撓みばね13が固定され、撓みばね13は錘16を支持している。つまり、錘16は各撓みばね13を介して各アンカブロック12に固定されている。
錘16には可動電極14が固定されている。可動電極14は細長い錘16に対して直交するように配置されている。
固定電極15は可動電極14に対向して配置され、固定電極15の外側の端部はアンカブロック12によって基板1に固く結合されている。
このように構成された可動構造体Mは加速度センサとして機能し、矢印Y−Yに示す測定軸線方向に印加された加速度を検出する。
すなわち、測定軸線方向に加速度が印加されると、その加速度に応じた力が錘16に作用する。ここで、錘16,撓みばね13,可動電極14は基板11に結合されていないため、錘16に作用した力に基づいて撓みばね13に撓みが生じ、その撓みばね13の撓みに応じて可動電極14が測定軸線方向に変位する。すると、可動電極14と固定電極15との間の間隔が変化し、各電極14,15間の静電容量が変化する。そのため、各電極14,15間の静電容量の変化を検出すれば、その静電容量の変化に対応した錘16の変位を検出可能であり、その錘16の変位に比例した測定軸線方向の加速度を検出できる。
図2は、第1実施形態におけるカバーキャップ20の取付工程を説明するための説明図である。
まず、図2(A)に示すように、カバーキャップ20の外周縁部20aおよび内壁面20bに接着層21を形成する。このとき、カバーキャップ0の外壁面(外側)20dに接着層21を形成するための接着剤が付着してもかまわない。
ここで、接着層21はどのように形成してもよいが、例えば以下の形成方法を用いればよい。
[ア]スプレーを用い、接着層21を形成するための接着剤をカバーキャップ20の外周縁部20aおよび内壁面bに吹き付けて塗布する。
[イ]印刷技術を用い、前記接着剤をカバーキャップ20の外周縁部20aおよび内壁面bに転写して塗布する。
[ウ]前記接着剤が表面に付着したローラーをカバーキャップ20の外周縁部20aおよび内壁面bに押し当てながら転がすことにより、前記接着剤を塗布する。
[エ]前記接着剤が収容された容器内にカバーキャップ20を投入し、カバーキャップ20を前記接着剤の中に浸漬した後に、当該容器内からカバーキャップ20を引き上げることにより、前記接着剤でカバーキャップ20を被覆して塗布する。
次に、図2(B)に示すように、基板11の表面11b上に対してカバーキャップ20の取付箇所の位置合わせを行い、続いて、図2(C)に示すように、カバーキャップ20の外周縁部20aを基板11の表面11b上に押圧し、カバーキャップ20の外周縁部20aと基板11を接着層21を介して貼り付けて取付固定(結合)する。
[第1実施形態の作用・効果]
第1実施形態によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
[1−1]第1実施形態では、カバーキャップ20の外周縁部20aおよび内壁面bに接着層21を形成する際には、接着層21となる接着剤の塗布箇所の精密な位置合わせを行う必要がない。つまり、第1実施形態では、カバーキャップ20を基板11に取り付ける際に、基板11の表面11b上に対してカバーキャップ20の取付箇所の位置合わせを行うだけでよい。
それに対して、前記した従来の[方法1]では、カバーキャップ20の外周縁部20aに接着剤を塗布する際と、カバーキャップ20の外周縁部20aを基板11の表面11b上に押圧する際との2回に渡って、それぞれ精密な位置合わせが必要である。
つまり、第1実施形態では位置合わせの回数が1回必要であるのに対して、従来の[方法1]では位置合わせの回数が2回必要である。
従って、第1実施形態によれば、従来の[方法1]に比べて位置合わせの回数を減らすことが可能になるため、前記した[問題点1]を解決できる。
すなわち、第1実施形態によれば、カバーキャップ20と基板11の位置ずれを防止してカバーキャップ20の取付精度を高めた上で、微小装置10の製造コストを低減できる。
[1−2]接着層21を形成するための接着剤には、熱可塑性、熱硬化性、光硬化性、化学反応硬化性、溶剤蒸発硬化性からなるグループから選択されたいずれか1つの性質を有する接着剤を用いればよい。
そして、前記接着剤には、前記[1−1]の作用・効果が確実に得られるように、カット・アンド・トライで実験的に適宜な材料を選択すればよい。
熱可塑性を有する材料には、例えば、ガラス材料、天然ゴムまたは合成ゴムを含む各種ゴム材料、熱可塑性樹脂材料を含む各種プラスチック材料、各種ワックス材料などがある。
熱硬化性を有する材料には、例えば、各種合成ゴム材料や熱硬化性樹脂材料を含む各種プラスチック材料などがある。
光硬化性を有する材料には、例えば、光硬化性樹脂材料を含む各種プラスチック材料などがある。
化学反応硬化性または溶剤蒸発硬化性を有する材料には、例えば、各種合成ゴム材料や各種プラスチック材料などがある。化学反応硬化性材料として、具体的には、被着体の表面の水分を触媒として硬化するシアノクリレート系樹脂材料、二液型エポキシ樹脂材料などが好適である。
ちなみに、合成ゴム材料には、ジエン系、多硫化物系、オレフィン系、有機ケイ素化合物系、フッ素化合物系、ウレタン系、ビニル系などがある。
また、プラスチック材料には、重合型(炭化水素系、アクリル系、酢酸ビニル系、含ハロゲン系)、縮合型(ポリイミド系、ポリアミド系、ポリアミドイミド系、ポリエーテル系、アミノ系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリエーテル系、フェノール系、エポキシ系)、半合成高分子型(繊維素系、タンパク質系)などがある。
さらに、上記のような熱可塑性、熱硬化性、光硬化性、化学反応硬化性、溶剤蒸発硬化性からなるグループから選択されたいずれか1つの性質を有する接着剤に感光性機能を追加することにより、感光性を有した接着層21を形成することができる。このように感光性を有した接着層21を形成すれば、露光・現像工程を施すことにより、接着層21の形状を制御できるため、より効果的な形状を実現できる。
[1−3]接着層21を形成するための接着剤として熱可塑性材料を用いた場合には、カバーキャップ20の取付工程を以下のようにすれば、カバーキャップ20の正確な位置合わせが容易になるため、前記[1−1]の作用・効果を更に高めることができる。
第1工程:カバーキャップ20の外周縁部20aおよび内壁面bに接着剤を塗布し、その後に接着剤を冷却して硬化(仮硬化)させることにより接着層21を形成する。
第2工程:カバーキャップ20を基板11の表面11b上に載置(仮置き)する。
第3工程:カバーキャップ20の載置位置を微調整することにより、基板11の表面11b上に対するカバーキャップ20の取付箇所の位置合わせを行う。
第4工程:接着層21を加熱して接着剤を溶融させた後に、接着剤を冷却して硬化(本硬化)させることにより、カバーキャップ20の外周縁部20aと基板11を接着層21を介して取付固定する。
尚、第4工程で接着層21を加熱する方法には、電気ヒータで加熱された容器内に微小装置10を収容する方法や、赤外線ランプから微小装置10に赤外光を照射する方法などがある。
[1−4]接着層21を形成するための接着剤として熱可塑性材料を用いた場合には、カバーキャップ20の外周縁部20aを基板11の表面11b上に押圧した際に、基板11の表面11b上に接着剤のはみ出しや流れ出しが生じて接着剤が可動構造体Mに付着するおそれがないため、基板11の表面11b上に設ける接着代(接着領域)の面積を小さくできる。
従って、熱可塑性の接着剤を用いれば、接着代の面積が小さくて済む分だけ基板11の表面積が小さくなり、微小装置10を小型化することが可能になるため、前記した[問題点2]を解決できる。
すなわち、第1実施形態において、接着層21を形成するための接着剤として熱可塑性材料を用いれば、カバーキャップ20のコンパクトな取付構造を実現できる。
[1−5]図2(B)に示すように、基板11の凹部11a内に塵埃などの異物Pが入り込んでいる場合には、図2(C)に示すように、カバーキャップ20と基板11を接着層21を介して取付固定する際に、接着層21に異物Pが付着して脱落不能に保持されるため、異物Pは接着層21にトラップされる。
従って、基板11の凹部11a内に入り込んだ異物Pが可動構造体Mに付着するおそれが少なくなり、異物Pによって可動構造体Mの自由な動きが妨げられないため、可動構造体Mの性能低下を防止可能になることから、前記した[問題点3]を解決できる。
[1−6]カバーキャップ20と基板11を接着層21を介して取付固定した後でも、カバーキャップ20の内壁面20bに形成された接着層21の接着剤が硬化しておらず接着機能を維持している場合には、可動構造体Mの動作時に可動構造体Mから塵埃が発生したとしても、その塵埃から成る異物Pは接着層21にトラップされる。
従って、可動構造体Mの動作時に可動構造体Mから発生した異物Pが可動構造体Mに付着するおそれが少なくなり、異物Pによって可動構造体Mの自由な動きが妨げられないため、可動構造体Mの性能低下を防止可能になることから、前記した[問題点4]を解決できる。
ここで、カバーキャップ20の内壁面20bと可動構造体Mとの間には空隙が設けられており、接着層21と可動構造体Mが接触することはないため、内壁面20bに形成された接着層21の接着剤が硬化していなくても、可動構造体Mの動きを妨げることはない。
尚、カバーキャップ20の内壁面20bに形成された接着層21の接着機能を維持させるには、例えば、光硬化性の接着剤を用いればよい。
すなわち、カバーキャップ20と基板11を接着層21を介して取付固定する際には、カバーキャップ20の外周縁部20aに塗布された接着剤だけに光(可視光や紫外光など)を照射して硬化させ、カバーキャップ20の内壁面20bに塗布された接着剤には光を照射せず硬化させないようにするわけである。
[1−7]図3は、第1実施形態の微小装置10の変形例を示す要部縦断面図である。
図3において、図1と異なるのは、カバーキャップ20の内壁面20bに複数個の凹部20cが形成されている点だけである。
図3に示す変形例によれば、凹部20cを設けることでカバーキャップ20の内壁面20bに凹凸が形成されてその表面積が増大するため、内壁面20bに形成された接着層21の表面積をも増大させることが可能になり、異物Pが接着層21にトラップされ易くなるため、前記[1−5][1−6]の作用・効果を更に高めることができる。
尚、凹部20cの個数と平面形状および断面形状については、前記作用・効果が確実に得られるように、カット・アンド・トライで実験的に適宜設定すればよい。
[1−8]接着層21が導電性を有する場合には、カバーキャップ20の取付時や可動構造体Mの動作時などに可動構造体Mが静電気を発生したとしても、その静電気は導電性の接着層21を介して放電される。
また、接着層21が導電性を有する場合には、微小装置10の近傍で静電気が発生したとしても、接着層21が静電シールドとして機能するため、静電気が可動構造体Mに影響を及ぼさない。
従って、可動構造体Mが静電気により固着して可動構造体の自由な動きが妨げられないため、可動構造体Mの性能低下を防止可能になり、前記した[問題点5]を解決できる。
尚、接着層21に導電性をもたせるには、例えば、接着層21を形成するための接着剤に導電性材料を用いたり、導電性材料の微粉末を接着剤中に分散させたゾルを用いればよい。
[1−9]カバーキャップ20および接着層21に透明な材料を用いた場合には、異物Pの有無や可動構造体Mの動作を視認可能であるため、微小装置10の動作チェックが容易になる。
<第2実施形態>
図4(A)は、第2実施形態の微小装置30を示す要部平面図である。
図4(B)は、微小装置30の要部縦断面図であり、図4(A)に示すX−X線断面図である。
微小装置30は、基板11、可動構造体M(アンカブロック12、撓みばね13、可動電極14、固定電極15、錘16)、カバーキャップ20などから構成されている。
第2実施形態の微小装置30において、第1実施形態の微小装置10と異なるのは、接着層21が省かれている点と、カバーキャップ20が熱可塑性を有する材料によって形成されている点だけである。
尚、カバーキャップ20を形成するための熱可塑性材料は、第1実施形態において接着層21を形成するための熱可塑性材料と同じである。
図5は、第2実施形態におけるカバーキャップ20の取付工程を説明するための説明図である。
まず、図5(A)に示すように、カバーキャップ20を基板11の表面11b上に載置(仮置き)する。次に、カバーキャップ20の載置位置を微調整することにより、基板11の表面11b上に対するカバーキャップ20の取付箇所の位置合わせを行う。
続いて、図5(B)に示すように、カバーキャップ20を加熱して外周縁部20aを溶融させた後に、外周縁部20aを冷却して硬化させることにより、カバーキャップ20の外周縁部20aと基板11を直接貼り付けて取付固定する。
尚、カバーキャップ20を加熱する方法には、電気ヒータで加熱された容器内に微小装置30を収容する方法や、赤外線ランプから微小装置30に赤外光を照射する方法などがある。
[第2実施形態の作用・効果]
第2実施形態によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
[2−1]第2実施形態では、第1実施形態のようにカバーキャップ20に接着層21を形成する必要がない。そして、第2実施形態では、カバーキャップ20を基板11に取り付ける際に、基板11の表面11b上に対してカバーキャップ20の取付箇所の位置合わせを行うだけでよい。
従って、第2実施形態によれば、前記[1−1]と同様に[問題点1]を解決できる上に、前記[1−3]と同様にカバーキャップ20の正確な位置合わせが容易である。
加えて、第2実施形態によれば、カバーキャップ20の熱可塑性で基板11と接着させることが可能となり、第1実施形態のように接着層21を形成する加工を施した後に接着層21で接着させる必要がないため、その接着層21の加工と接着に伴う工程数を減らすことによって、微小装置30の製造コストを第1実施形態よりも更に低減できる。
[2−2]接着層21を用いないため、カバーキャップ20を基板11に取付固定する際に、接着層21を形成するための接着剤が可動構造体Mに付着するおそれがなく、基板11の表面11b上に設けるカバーキャップ20の外周縁部20aの接着代の面積を小さくできる。
従って、第2実施形態によれば、前記[1−4]と同様の作用・効果が得られる。
[2−3]図5(B)に示すように、基板11の凹部11a内に塵埃などの異物Pが入り込んでいる場合には、図5(C)に示すように、カバーキャップ20を基板11に取付固定する際に、溶融したカバーキャップ20の内壁面20bに異物Pが付着して脱落不能に保持されるため、異物Pは内壁面20bにトラップされる。
従って、第2実施形態によれば、前記[1−5]と同様の作用・効果が得られる。
[2−4]図6は、第2実施形態の微小装置30の変形例を示す要部縦断面図である。
図6において、図4と異なるのは、カバーキャップ20の内壁面20bに複数個の凹部20cが形成されている点だけである。
図6に示す変形例によれば、凹部20cを設けることでカバーキャップ20の内壁面20bに凹凸が形成されてその表面積が増大するため、異物Pが内壁面20bにトラップされ易くなるため、前記[2ー3]の作用・効果を更に高めることができる。
[2−5]カバーキャップ20が導電性を有する場合には、カバーキャップ20の取付時や可動構造体Mの動作時などに可動構造体Mが静電気を発生したとしても、その静電気は導電性のカバーキャップ20を介して放電される。
また、カバーキャップ20が導電性を有する場合には、微小装置10の近傍で静電気が発生したとしても、カバーキャップ20が静電シールドとして機能するため、静電気が可動構造体Mに影響を及ぼさない。
従って、可動構造体Mが静電気により固着して可動構造体の自由な動きが妨げられないため、可動構造体Mの性能低下を防止可能になり、前記した[問題点5]を解決できる。
尚、カバーキャップ20に導電性をもたせるには、例えば、カバーキャップ20を導電性材料で形成したり、カバーキャップ2の形成材料に導電性材料の微粉末を分散させればよい。
[2−6]カバーキャップ20を透明にした場合には、異物Pの有無や可動構造体Mの動作を視認可能であるため、微小装置30の動作チェックが容易になる。
<別の実施形態>
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記各実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
[1]第1実施形態において、カバーキャップ20の内壁面20bに形成された接着層21の表面上に粘着剤を塗布しておいてもよい。また、第2実施形態において、カバーキャップ20の内壁面20bに粘着剤を塗布しておいてもよい。
このようにすれば、異物Pが前記粘着剤にトラップされるため、前記[1−6]と同様の作用・効果が得られる。
[2]上記各実施形態の可動構造体Mは加速度センサとして機能するものである。しかし、本発明は、加速度センサとして機能する可動構造体Mに限らず、適宜なセンサ素子(圧力センサや超音波センサなど)やマイクロマシンとして機能する可動構造体であれば、どのようなものに適用してもよい。
[3]上記各実施形態のカバーキャップ20は底面が開放された略直方体箱状を成している。しかし、本発明は、どのような形状のカバーキャップに適用してもよい。
[4]上記各実施形態は、MEMS技術を利用して基板11に形成された可動構造体Mを備えた微小装置10,30に適用したものである。
しかし、本発明は、基板11とは別個に作製した可動構造体が基板11の表面上に配置された微小装置に適用してもよい。
また、本発明は、可動構造体Mを設けた装置に限らず、カバーキャップを基板に取付固定するものであれば、どのようなものに適用してもよく、例えば、ハイブリッドIC(Integrated Circuit)のカバーキャップの取付構造に適用してもよい。
さらに、本発明は、基板に限らず、どのような形状の被着部材に適用してもよい。
図1(A)は、本発明を具体化した第1実施形態の微小装置10を示す要部平面図。図1(B)は、微小装置10の要部縦断面図であり、図1(A)に示すX−X線断面図。 図2は、第1実施形態におけるカバーキャップ20の取付工程を説明するための説明図。 第1実施形態の微小装置10の変形例を示す要部縦断面図。 図4(A)は、本発明を具体化した第2実施形態の微小装置30を示す要部平面図。図4(B)は、微小装置30の要部縦断面図であり、図4(A)に示すX−X線断面図。 第2実施形態におけるカバーキャップ20の取付工程を説明するための説明図。 第2実施形態の微小装置30の変形例を示す要部縦断面図。
符号の説明
10.30…微小装置
11…基板(被着部材)
11b…基板11の表面
20…カバーキャップ
21…接着層
20a…カバーキャップ20の外周縁部
20b…カバーキャップ20の内壁面
20c…カバーキャップ20の内壁面20bの凹部
M…可動構造体
P…異物

Claims (12)

  1. カバーキャップの外周縁部および内壁面に接着層が形成され、そのカバーキャップの外周縁部と被着部材が接着層を介して貼り付けられることにより、カバーキャップが被着部材に取付固定されていることを特徴とするカバーキャップの取付構造。
  2. 請求項1に記載のカバーキャップの取付構造において、
    前記接着層は、熱可塑性、熱硬化性、光硬化性、化学反応硬化性、溶剤蒸発硬化性からなるグループから選択されたいずれか1つの性質を有する接着剤を、前記カバーキャップの外周縁部および内壁面に塗布することにより形成されることを特徴とするカバーキャップの取付構造。
  3. 請求項2に記載のカバーキャップの取付構造において、
    前記接着剤は感光性を有していることを特徴とするカバーキャップの取付構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
    前記カバーキャップの内壁面に形成された前記接着層は硬化しておらず接着機能を有することを特徴とするカバーキャップの取付構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
    前記接着層は導電性を有することを特徴とするカバーキャップの取付構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
    前記カバーキャップおよび前記接着層は透明であることを特徴とするカバーキャップの取付構造。
  7. カバーキャップは熱可塑性を有する材料によって形成され、そのカバーキャップの外周縁部と被着部材が貼り付けられることにより、カバーキャップが被着部材に取付固定されていることを特徴とするカバーキャップの取付構造。
  8. カバーキャップは熱可塑性を有する材料によって形成され、そのカバーキャップの熱可塑性によって被着部材に取付固定されていることを特徴とするカバーキャップの取付構造。
  9. 請求項7または請求項8に記載のカバーキャップの取付構造において、
    前記カバーキャップは導電性を有することを特徴とするカバーキャップの取付構造。
  10. 請求項7〜9のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
    前記カバーキャップは透明であることを特徴とするカバーキャップの取付構造。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
    前記カバーキャップの内壁面に凹凸が形成されていることを特徴とするカバーキャップの取付構造。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
    前記被着部材の表面上に可動構造体が配置され、前記カバーキャップは当該可動構造体を覆うように取付固定されていることを特徴とするカバーキャップの取付構造。
JP2006329597A 2006-04-03 2006-12-06 カバーキャップの取付構造 Expired - Fee Related JP4893281B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006329597A JP4893281B2 (ja) 2006-04-03 2006-12-06 カバーキャップの取付構造
US11/723,431 US20070232107A1 (en) 2006-04-03 2007-03-20 Cap attachment structure, semiconductor sensor device and method
DE102007015892A DE102007015892A1 (de) 2006-04-03 2007-04-02 Abdeckungsanbringungsstruktur, Halbleitervorrichtung und Verfahren dafür

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006101929 2006-04-03
JP2006101929 2006-04-03
JP2006329597A JP4893281B2 (ja) 2006-04-03 2006-12-06 カバーキャップの取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007300058A true JP2007300058A (ja) 2007-11-15
JP4893281B2 JP4893281B2 (ja) 2012-03-07

Family

ID=38769280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006329597A Expired - Fee Related JP4893281B2 (ja) 2006-04-03 2006-12-06 カバーキャップの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4893281B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011049310A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Kyocera Chemical Corp 電子部品用中空パッケージならびに電子部品用中空パッケージの製造方法
WO2011077891A1 (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 太陽誘電株式会社 中空パッケージの製造方法
JP2019096797A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 三菱電機株式会社 半導体装置および電力変換装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5978636A (ja) * 1982-10-25 1984-05-07 三崎漁具株式会社 イカ釣針用針先体の製造方法
JPH02307249A (ja) * 1989-05-23 1990-12-20 Mitsubishi Electric Corp 混成集積回路のパッケージ方法
JPH03283548A (ja) * 1990-03-30 1991-12-13 Toshiba Corp 封止型半導体装置の製造方法
JPH0685097A (ja) * 1992-09-02 1994-03-25 Sony Corp 固体撮像装置の製造方法
JP2004523106A (ja) * 2001-01-10 2004-07-29 シルバーブルック リサーチ ピーティワイ リミテッド 保護キャップのウエハスケール成形
JP2005013174A (ja) * 2003-06-30 2005-01-20 Japan Science & Technology Agency 酵素反応検出などに用いられるゲルチップ
JP2005123561A (ja) * 2003-09-25 2005-05-12 Kyocera Corp 微小電気機械式装置の封止構造および封止方法ならびに微小電気機械式装置
JP2005223018A (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置
JP2006156448A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Kyocera Corp 電子部品素子収納用パッケージ、電子装置及び電子装置の製造方法

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5978636A (ja) * 1982-10-25 1984-05-07 三崎漁具株式会社 イカ釣針用針先体の製造方法
JPH02307249A (ja) * 1989-05-23 1990-12-20 Mitsubishi Electric Corp 混成集積回路のパッケージ方法
JPH03283548A (ja) * 1990-03-30 1991-12-13 Toshiba Corp 封止型半導体装置の製造方法
JPH0685097A (ja) * 1992-09-02 1994-03-25 Sony Corp 固体撮像装置の製造方法
JP2004523106A (ja) * 2001-01-10 2004-07-29 シルバーブルック リサーチ ピーティワイ リミテッド 保護キャップのウエハスケール成形
JP2005013174A (ja) * 2003-06-30 2005-01-20 Japan Science & Technology Agency 酵素反応検出などに用いられるゲルチップ
JP2005123561A (ja) * 2003-09-25 2005-05-12 Kyocera Corp 微小電気機械式装置の封止構造および封止方法ならびに微小電気機械式装置
JP2005223018A (ja) * 2004-02-03 2005-08-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 半導体装置
JP2006156448A (ja) * 2004-11-25 2006-06-15 Kyocera Corp 電子部品素子収納用パッケージ、電子装置及び電子装置の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011049310A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Kyocera Chemical Corp 電子部品用中空パッケージならびに電子部品用中空パッケージの製造方法
WO2011077891A1 (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 太陽誘電株式会社 中空パッケージの製造方法
JP2011130356A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Taiyo Yuden Co Ltd 中空パッケージの製造方法
JP2019096797A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 三菱電機株式会社 半導体装置および電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4893281B2 (ja) 2012-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI291219B (en) Packaging for an interferometric modulator
KR101360545B1 (ko) 조정 가능한 렌즈의 제조 방법
CN100552929C (zh) 半导体装置及其制造方法、半导体模块装置以及布线基片
JP2801487B2 (ja) パネルの実装構造および実装方法並びに樹脂供給硬化方法
US10009523B2 (en) Electronic module and method of manufacturing the same
KR101673580B1 (ko) 마이크로 디바이스의 전사장치, 마이크로 디바이스의 전사방법, 및 그 전사장치의 제조방법
US8211751B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
US8836100B2 (en) Slotted configuration for optimized placement of micro-components using adhesive bonding
CN106710451A (zh) 柔性显示面板的支撑轴制作方法及柔性显示面板
US20100055833A1 (en) Method of manufacturing semiconductor device in which functional portion of element is exposed
JPH09274536A (ja) 表示装置および表示装置の製造方法および電子装置
US20120286437A1 (en) Electronic device and method of manufacturing the electronic device
JP4893281B2 (ja) カバーキャップの取付構造
JP2006147864A (ja) 半導体パッケージ及びその製造方法
KR100742435B1 (ko) 전기 부품용 밀봉부 및 그의 제조 방법
KR20130035901A (ko) 접합 부재의 제조장치 및 접합 부재의 제조방법
JP2010527509A (ja) アブレーション膜を用いたマイクロサイズデバイスの接続
US20150116975A1 (en) Electronic component, electronic device, method of manufacturing mounted member, and method of manufacturing electronic component
US20070232107A1 (en) Cap attachment structure, semiconductor sensor device and method
US12050314B2 (en) Stretchable transparency-adjusting film having an orientated heterogeneous interface, method for manufacturing the same and smart window having stretchable transparency-adjusting film
TWI533929B (zh) 微流道檢測系統及其製造方法
JP2005229088A (ja) 光学デバイス,その製造方法,キャップ部品及びその製造方法
JP2005134637A (ja) 液晶表示装置
JP4089961B2 (ja) 加速度センサ
JP2006224193A (ja) 電子装置及び電子装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111122

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees