JP2007300058A - カバーキャップの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】カバーキャップ20を基板11に取り付けるには、まず、カバーキャップ20の外周縁部20aおよび内壁面bに接着層21を形成する(図2(A))。次に、基板11の表面11b上に対してカバーキャップ20の取付箇所の位置合わせを行う(図2(B))。続いて、カバーキャップ20の外周縁部20aを基板11の表面11b上に押圧し、カバーキャップ20の外周縁部20aと基板11を接着層21を介して貼り付けて取付固定する(図2(C))。
【選択図】 図2
Description
この微小装置は、例えば、各種センサ素子(加速度センサ、圧力センサ、超音波センサなど)やマイクロマシンなどに広く利用されている。
そして、特許文献1には、結合層の材料として、例えば、溶融される接着剤またはガラス層を使用することが記載されている。
[方法1]まず、カバーキャップの外周縁部に対して接着剤の塗布箇所の位置合わせを行い、カバーキャップの外周縁部の当該箇所に接着剤を線状もしくはドット状に塗布する。次に、基板の表面上に対してカバーキャップの取付箇所の位置合わせを行い、カバーキャップの外周縁部を基板の表面上に押圧し、カバーキャップと基板を接着剤を介して貼り付けて取付固定(結合)する。
[問題点1]カバーキャップの外周縁部または基板の表面上に接着剤を塗布する際と、カバーキャップの外周縁部を基板の表面上に押圧する際との2回に渡って、それぞれ精密な位置合わせが必要である。そのため、カバーキャップと基板の位置ずれを防止してカバーキャップの取付精度を高めるとなると、微小装置の製造コストが高くなる。
(1)取付精度が高く低コストなカバーキャップの取付構造を提供する。
(2)上記(1)に加えて、カバーキャップのコンパクトな取付構造を提供する。
(3)上記(1)(2)に加えて、カバーキャップに覆われた可動構造体の性能低下を防止することが可能なカバーキャップの取付構造を提供する。
カバーキャップ(20)の外周縁部(20a)および内壁面(20b)に接着層(21)が形成され、そのカバーキャップの外周縁部と被着部材(11)が接着層を介して貼り付けられることにより、カバーキャップが被着部材に取付固定されているカバーキャップの取付構造を技術的特徴とする。
請求項1に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記接着層(21)は、熱可塑性、熱硬化性、光硬化性、化学反応硬化性、溶剤蒸発硬化性からなるグループから選択されたいずれか1つの性質を有する接着剤を、前記カバーキャップの外周縁部および内壁面に塗布することにより形成されることを技術的特徴とする。
請求項2に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記接着剤は感光性を有していることを技術的特徴とする。
請求項1〜3のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記カバーキャップの内壁面に形成された前記接着層は硬化しておらず接着機能を有することを技術的特徴とする。
請求項1〜4のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記接着層は導電性を有することを技術的特徴とする。
請求項1〜5のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記カバーキャップおよび前記接着層は透明であることを技術的特徴とする。
カバーキャップ(20)は熱可塑性を有する材料によって形成され、そのカバーキャップの外周縁部(20a)と被着部材(11)が貼り付けられることにより、カバーキャップが被着部材に取付固定されているカバーキャップの取付構造を技術的特徴とする。
カバーキャップ(20)は熱可塑性を有する材料によって形成され、そのカバーキャップの熱可塑性によって被着部材(11)に取付固定されているカバーキャップの取付構造を技術的特徴とする。
請求項7または請求項8に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記カバーキャップは導電性を有することを技術的特徴とする。
請求項7〜9のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記カバーキャップは透明であることを技術的特徴とする。
請求項1〜10のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記カバーキャップ(20)の内壁面(20b)に凹凸(20c)が形成されていることを技術的特徴とする。
請求項1〜11のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記被着部材(11)の表面(11b)上に可動構造体(M)が配置され、前記カバーキャップは当該可動構造体を覆うように取付固定されていることを技術的特徴とする。
請求項1の取付構造を実現するには、まず、カバーキャップ(20)の外周縁部(20a)および内壁面(20b)に接着層(21)を形成するための接着剤を塗布し、次に、被着部材(11)の表面(11b)上に対してカバーキャップの取付箇所の位置合わせを行い、続いて、カバーキャップの外周縁部を被着部材の表面上に押圧し、カバーキャップの外周縁部と被着部材を接着層を介して貼り付けて取付固定すればよい。
つまり、請求項1の発明では位置合わせの回数が1回必要であるのに対して、従来の[方法1]では位置合わせの回数が2回必要である。
すなわち、請求項1の発明によれば、カバーキャップと被着部材の位置ずれを防止してカバーキャップの取付精度を高めた上で、低コストなカバーキャップの取付構造を提供できる。
従って、被着部材における可動構造体の配置箇所に入り込んだ異物が可動構造体に付着するおそれが少なくなり、異物によって可動構造体の自由な動きが妨げられないため、可動構造体の性能低下を防止可能になることから、前記した[問題点3]を解決できる。
請求項1の発明における接着層は、請求項2の発明のように、熱可塑性、熱硬化性、光硬化性、化学反応硬化性、溶剤蒸発硬化性からなるグループから選択されたいずれか1つの性質を有する接着剤を、前記カバーキャップの外周縁部および内壁面に塗布することにより形成すればよい。
従って、熱可塑性の接着剤を用いれば、接着代の面積が小さくて済む分だけ被着部材の外形寸法が小さくなるため、前記した[問題点2]を解決可能になり、カバーキャップのコンパクトな取付構造を実現できる。
請求項3の発明のように、請求項2の前記接着剤として感光性を有するものを用いれば、露光・現像を施すことにより、接着層の形状を制御できるため、より効果的な形状を実現できる。
請求項4の発明では、カバーキャップと被着部材を接着層を介して取付固定した後でも、カバーキャップの内壁面に形成された接着層の接着剤が硬化しておらず接着機能を維持しているため、カバーキャップと被着部材で囲まれた空隙内で塵埃が発生したとしても、その塵埃から成る異物は接着層にトラップされる。
従って、可動構造体の動作時に可動構造体から発生した異物が可動構造体に付着するおそれが少なくなり、異物によって可動構造体の自由な動きが妨げられないため、可動構造体の性能低下を防止可能になることから、前記した[問題点4]を解決できる。
すなわち、カバーキャップと被着部材を接着層を介して取付固定する際には、カバーキャップの外周縁部に塗布された接着剤だけに光(可視光や紫外光など)を照射して硬化させ、カバーキャップの内壁面に塗布された接着剤には光を照射せず硬化させないようにするわけである。
請求項5の発明では、接着層が導電性を有するため、カバーキャップの内側で静電気を発生したとしても、その静電気は接着層を介して放電される。また、カバーキャップの近傍で静電気が発生したとしても、導電性を有する接着層が静電シールドとして機能するため、静電気がカバーキャップの内側に影響を及ぼさない。
また、カバーキャップの近傍で静電気が発生したとしても、導電性を有する接着層が静電シールドとして機能するため、静電気が可動構造体に影響を及ぼさない。
従って、可動構造体が静電気により固着して可動構造体の自由な動きが妨げられないため、可動構造体の性能低下を防止可能になり、前記した[問題点5]を解決できる。
請求項6の発明では、カバーキャップおよび接着層が透明であるため、カバーキャップの内部を視認可能である。
そのため、被着部材の表面上に可動構造体が配置され、カバーキャップは可動構造体を覆うように取付固定されているとき、カバーキャップ内部の異物の有無や可動構造体の動作を視認可能であるため、可動構造体の動作チェックが容易になる。
請求項7の取付構造を実現するには、まず、カバーキャップ(20)を被着部材(11)の表面(11b)上に載置(仮置き)し、次に、カバーキャップの載置位置を微調整することにより、被着部材の表面上に対するカバーキャップの取付箇所の位置合わせを行い、続いて、カバーキャップを加熱して外周縁部を溶融させた後に、外周縁部を冷却して硬化させることにより、カバーキャップの外周縁部と被着部材を直接貼り付けて取付固定すればよい。
すなわち、請求項7の発明によれば、カバーキャップと被着部材の位置ずれを防止してカバーキャップの取付精度を高めた上で、低コストなカバーキャップの取付構造を提供できる。
加えて、請求項7の発明によれば、接着層を設けないため、カバーキャップの取付に伴うコストを請求項1の発明よりも更に低減できる。
従って、請求項7の発明によれば、接着代の面積が小さくて済む分だけ被着部材の外形寸法が小さくなるため、前記した[問題点2]を解決可能になり、カバーキャップのコンパクトな取付構造を実現できる。
従って、被着部材における可動構造体の配置箇所に入り込んだ異物が可動構造体に付着するおそれが少なくなり、異物によって可動構造体の自由な動きが妨げられないため、可動構造体の性能低下を防止可能になることから、前記した[問題点3]を解決できる。
請求項8の発明によれば、請求項7の発明と同様の作用・効果が得られる。
そして、請求項8の発明では、カバーキャップ(20)の熱可塑性で被着部材(11)と接着させることが可能となり、請求項1の発明のように接着層(21)を形成する加工を施した後に当該接着層で接着させる必要がないため、その接着層の加工と接着に伴う工程数を減らすことによって、請求項1の発明よりもコスト削減ができる。
請求項9の発明では、カバーキャップが導電性を有するため、カバーキャップの内側でが静電気を発生したとしても、その静電気はカバーキャップを介して放電される。また、カバーキャップの近傍で静電気が発生したとしても、導電性を有するカバーキャップが静電シールドとして機能するため、静電気がカバーキャップの内側に影響を及ぼさない。
そのため、請求項9の発明によれば、請求項5の発明と同様の作用・効果が得られる。
請求項10の発明では、カバーキャップが透明であるため、カバーキャップの内部を視認可能である。
そのため、請求項10の発明によれば、請求項6の発明と同様の作用・効果が得られる。
請求項11の発明では、カバーキャップ(20)の内壁面(20b)に凹凸(20c)が形成されているため、内壁面の表面積が増大する。
そのため、請求項11を請求項1に従属させた場合には、カバーキャップの内壁面に形成された接着層の表面積をも増大させることが可能になり、異物が接着層にトラップされ易くなるため、請求項1の前記作用・効果を更に高めることができる。
また、請求項11を請求項7または請求項8に従属させた場合には、カバーキャップの内壁面の表面積の増大により、異物がカバーキャップの内壁面にトラップされ易くなるため、請求項7または請求項8の前記作用・効果を更に高めることができる。
請求項12の発明では、被着部材の表面上に可動構造体が配置され、カバーキャップは可動構造体を覆うように取付固定された装置を実現できる。
そして、請求項12の発明によれば、請求項1,4〜11の発明において、可動構造体を設けた場合として記載した前記作用・効果が得られる。
図1(A)は、第1実施形態の微小装置10を示す要部平面図である。
図1(B)は、微小装置10の要部縦断面図であり、図1(A)に示すX−X線断面図である。
微小装置10は、基板(ウェハ)11、可動構造体M(アンカブロック12、撓みばね13、可動電極14、固定電極15、錘16)、カバーキャップ20、接着層21などから構成されている。
尚、基板11には、例えば、半導体基板を用いればよく、具体的には、各種(多結晶、非晶質、単結晶)シリコン基板を用いればよい。
凹部11aの内部には可動構造体Mが配置されている。
基板11の表面11b上には、凹部11aおよび可動構造体Mを覆うようにカバーキャップ20が取付固定されている。
また、可動構造体Mの動きを妨げないように、カバーキャップ20の内壁面20bと可動構造体Mとの間には空隙が設けられている。つまり、可動構造体Mは、基板11の凹部11aとカバーキャップ20とによって囲まれた空隙内に収容されている。
尚、カバーキャップ20の形成材料には、例えば、各種(多結晶、非晶質、単結晶)シリコンのバルク材などを用いればよい。
尚、可動構造体MはMEMS技術を利用して作製され、その構成部材(12〜16)は基板11に形成されている。
錘16には可動電極14が固定されている。可動電極14は細長い錘16に対して直交するように配置されている。
固定電極15は可動電極14に対向して配置され、固定電極15の外側の端部はアンカブロック12によって基板1に固く結合されている。
すなわち、測定軸線方向に加速度が印加されると、その加速度に応じた力が錘16に作用する。ここで、錘16,撓みばね13,可動電極14は基板11に結合されていないため、錘16に作用した力に基づいて撓みばね13に撓みが生じ、その撓みばね13の撓みに応じて可動電極14が測定軸線方向に変位する。すると、可動電極14と固定電極15との間の間隔が変化し、各電極14,15間の静電容量が変化する。そのため、各電極14,15間の静電容量の変化を検出すれば、その静電容量の変化に対応した錘16の変位を検出可能であり、その錘16の変位に比例した測定軸線方向の加速度を検出できる。
まず、図2(A)に示すように、カバーキャップ20の外周縁部20aおよび内壁面20bに接着層21を形成する。このとき、カバーキャップ0の外壁面(外側)20dに接着層21を形成するための接着剤が付着してもかまわない。
[ア]スプレーを用い、接着層21を形成するための接着剤をカバーキャップ20の外周縁部20aおよび内壁面bに吹き付けて塗布する。
[イ]印刷技術を用い、前記接着剤をカバーキャップ20の外周縁部20aおよび内壁面bに転写して塗布する。
[ウ]前記接着剤が表面に付着したローラーをカバーキャップ20の外周縁部20aおよび内壁面bに押し当てながら転がすことにより、前記接着剤を塗布する。
[エ]前記接着剤が収容された容器内にカバーキャップ20を投入し、カバーキャップ20を前記接着剤の中に浸漬した後に、当該容器内からカバーキャップ20を引き上げることにより、前記接着剤でカバーキャップ20を被覆して塗布する。
第1実施形態によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
つまり、第1実施形態では位置合わせの回数が1回必要であるのに対して、従来の[方法1]では位置合わせの回数が2回必要である。
すなわち、第1実施形態によれば、カバーキャップ20と基板11の位置ずれを防止してカバーキャップ20の取付精度を高めた上で、微小装置10の製造コストを低減できる。
そして、前記接着剤には、前記[1−1]の作用・効果が確実に得られるように、カット・アンド・トライで実験的に適宜な材料を選択すればよい。
熱硬化性を有する材料には、例えば、各種合成ゴム材料や熱硬化性樹脂材料を含む各種プラスチック材料などがある。
光硬化性を有する材料には、例えば、光硬化性樹脂材料を含む各種プラスチック材料などがある。
化学反応硬化性または溶剤蒸発硬化性を有する材料には、例えば、各種合成ゴム材料や各種プラスチック材料などがある。化学反応硬化性材料として、具体的には、被着体の表面の水分を触媒として硬化するシアノクリレート系樹脂材料、二液型エポキシ樹脂材料などが好適である。
また、プラスチック材料には、重合型(炭化水素系、アクリル系、酢酸ビニル系、含ハロゲン系)、縮合型(ポリイミド系、ポリアミド系、ポリアミドイミド系、ポリエーテル系、アミノ系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリエーテル系、フェノール系、エポキシ系)、半合成高分子型(繊維素系、タンパク質系)などがある。
第2工程:カバーキャップ20を基板11の表面11b上に載置(仮置き)する。
第4工程:接着層21を加熱して接着剤を溶融させた後に、接着剤を冷却して硬化(本硬化)させることにより、カバーキャップ20の外周縁部20aと基板11を接着層21を介して取付固定する。
尚、第4工程で接着層21を加熱する方法には、電気ヒータで加熱された容器内に微小装置10を収容する方法や、赤外線ランプから微小装置10に赤外光を照射する方法などがある。
すなわち、第1実施形態において、接着層21を形成するための接着剤として熱可塑性材料を用いれば、カバーキャップ20のコンパクトな取付構造を実現できる。
従って、基板11の凹部11a内に入り込んだ異物Pが可動構造体Mに付着するおそれが少なくなり、異物Pによって可動構造体Mの自由な動きが妨げられないため、可動構造体Mの性能低下を防止可能になることから、前記した[問題点3]を解決できる。
従って、可動構造体Mの動作時に可動構造体Mから発生した異物Pが可動構造体Mに付着するおそれが少なくなり、異物Pによって可動構造体Mの自由な動きが妨げられないため、可動構造体Mの性能低下を防止可能になることから、前記した[問題点4]を解決できる。
すなわち、カバーキャップ20と基板11を接着層21を介して取付固定する際には、カバーキャップ20の外周縁部20aに塗布された接着剤だけに光(可視光や紫外光など)を照射して硬化させ、カバーキャップ20の内壁面20bに塗布された接着剤には光を照射せず硬化させないようにするわけである。
図3において、図1と異なるのは、カバーキャップ20の内壁面20bに複数個の凹部20cが形成されている点だけである。
尚、凹部20cの個数と平面形状および断面形状については、前記作用・効果が確実に得られるように、カット・アンド・トライで実験的に適宜設定すればよい。
また、接着層21が導電性を有する場合には、微小装置10の近傍で静電気が発生したとしても、接着層21が静電シールドとして機能するため、静電気が可動構造体Mに影響を及ぼさない。
尚、接着層21に導電性をもたせるには、例えば、接着層21を形成するための接着剤に導電性材料を用いたり、導電性材料の微粉末を接着剤中に分散させたゾルを用いればよい。
図4(A)は、第2実施形態の微小装置30を示す要部平面図である。
図4(B)は、微小装置30の要部縦断面図であり、図4(A)に示すX−X線断面図である。
微小装置30は、基板11、可動構造体M(アンカブロック12、撓みばね13、可動電極14、固定電極15、錘16)、カバーキャップ20などから構成されている。
尚、カバーキャップ20を形成するための熱可塑性材料は、第1実施形態において接着層21を形成するための熱可塑性材料と同じである。
まず、図5(A)に示すように、カバーキャップ20を基板11の表面11b上に載置(仮置き)する。次に、カバーキャップ20の載置位置を微調整することにより、基板11の表面11b上に対するカバーキャップ20の取付箇所の位置合わせを行う。
尚、カバーキャップ20を加熱する方法には、電気ヒータで加熱された容器内に微小装置30を収容する方法や、赤外線ランプから微小装置30に赤外光を照射する方法などがある。
第2実施形態によれば、以下の作用・効果を得ることができる。
従って、第2実施形態によれば、前記[1−1]と同様に[問題点1]を解決できる上に、前記[1−3]と同様にカバーキャップ20の正確な位置合わせが容易である。
加えて、第2実施形態によれば、カバーキャップ20の熱可塑性で基板11と接着させることが可能となり、第1実施形態のように接着層21を形成する加工を施した後に接着層21で接着させる必要がないため、その接着層21の加工と接着に伴う工程数を減らすことによって、微小装置30の製造コストを第1実施形態よりも更に低減できる。
従って、第2実施形態によれば、前記[1−4]と同様の作用・効果が得られる。
従って、第2実施形態によれば、前記[1−5]と同様の作用・効果が得られる。
図6において、図4と異なるのは、カバーキャップ20の内壁面20bに複数個の凹部20cが形成されている点だけである。
また、カバーキャップ20が導電性を有する場合には、微小装置10の近傍で静電気が発生したとしても、カバーキャップ20が静電シールドとして機能するため、静電気が可動構造体Mに影響を及ぼさない。
尚、カバーキャップ20に導電性をもたせるには、例えば、カバーキャップ20を導電性材料で形成したり、カバーキャップ2の形成材料に導電性材料の微粉末を分散させればよい。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、以下のように具体化してもよく、その場合でも、上記各実施形態と同等もしくはそれ以上の作用・効果を得ることができる。
このようにすれば、異物Pが前記粘着剤にトラップされるため、前記[1−6]と同様の作用・効果が得られる。
しかし、本発明は、基板11とは別個に作製した可動構造体が基板11の表面上に配置された微小装置に適用してもよい。
また、本発明は、可動構造体Mを設けた装置に限らず、カバーキャップを基板に取付固定するものであれば、どのようなものに適用してもよく、例えば、ハイブリッドIC(Integrated Circuit)のカバーキャップの取付構造に適用してもよい。
さらに、本発明は、基板に限らず、どのような形状の被着部材に適用してもよい。
11…基板(被着部材)
11b…基板11の表面
20…カバーキャップ
21…接着層
20a…カバーキャップ20の外周縁部
20b…カバーキャップ20の内壁面
20c…カバーキャップ20の内壁面20bの凹部
M…可動構造体
P…異物
Claims (12)
- カバーキャップの外周縁部および内壁面に接着層が形成され、そのカバーキャップの外周縁部と被着部材が接着層を介して貼り付けられることにより、カバーキャップが被着部材に取付固定されていることを特徴とするカバーキャップの取付構造。
- 請求項1に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記接着層は、熱可塑性、熱硬化性、光硬化性、化学反応硬化性、溶剤蒸発硬化性からなるグループから選択されたいずれか1つの性質を有する接着剤を、前記カバーキャップの外周縁部および内壁面に塗布することにより形成されることを特徴とするカバーキャップの取付構造。 - 請求項2に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記接着剤は感光性を有していることを特徴とするカバーキャップの取付構造。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記カバーキャップの内壁面に形成された前記接着層は硬化しておらず接着機能を有することを特徴とするカバーキャップの取付構造。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記接着層は導電性を有することを特徴とするカバーキャップの取付構造。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記カバーキャップおよび前記接着層は透明であることを特徴とするカバーキャップの取付構造。 - カバーキャップは熱可塑性を有する材料によって形成され、そのカバーキャップの外周縁部と被着部材が貼り付けられることにより、カバーキャップが被着部材に取付固定されていることを特徴とするカバーキャップの取付構造。
- カバーキャップは熱可塑性を有する材料によって形成され、そのカバーキャップの熱可塑性によって被着部材に取付固定されていることを特徴とするカバーキャップの取付構造。
- 請求項7または請求項8に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記カバーキャップは導電性を有することを特徴とするカバーキャップの取付構造。 - 請求項7〜9のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記カバーキャップは透明であることを特徴とするカバーキャップの取付構造。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記カバーキャップの内壁面に凹凸が形成されていることを特徴とするカバーキャップの取付構造。 - 請求項1〜11のいずれか1項に記載のカバーキャップの取付構造において、
前記被着部材の表面上に可動構造体が配置され、前記カバーキャップは当該可動構造体を覆うように取付固定されていることを特徴とするカバーキャップの取付構造。
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