JP2007299437A - リール及び記録テープカートリッジ - Google Patents

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Abstract

【課題】落下してもハブが容易に外れたり破損したりすることのないリール及び記録テープカートリッジを得る。
【解決手段】上フランジ48に上円筒部60を設け、下フランジ46に下円筒部62を設けて、上円筒部60と下円筒部62の外周面をハブ40で覆い、上円筒部60を下円筒部62に溶着し、該ハブ40を上フランジ48と下フランジ46とで挟持して、上フランジ48、下フランジ及びハブ40を一体化するため、爪などの係止により上フランジと下フランジを一体化する場合と比較して、落下してもハブ40が容易に外れたり破損したりすることはない。また、ガタツキが生じたり、ガタツキにより上フランジ48、ハブ40及び下フランジ46の軸芯がずれたりする恐れもない。
【選択図】図3

Description

本発明は、磁気テープ等の記録テープを巻き回すリール及び記録テープカートリッジに関する。
コンピュータ等の外部記録媒体として、例えば、磁気テープを巻装したリールをケース内に収容した記録テープカートリッジが知られている。リールは、その軸心部を構成し外周に磁気テープが巻き回されるハブと、ハブの軸線方向両端からそれぞれ径方向外側に張り出した上フランジと下フランジとを備えている。
従来から、コンピューター等のデータ記録再生媒体として使用されている磁気テープ等の記録テープを単一のリールに巻装し、そのリールを合成樹脂製のケース内に回転可能に収容してなる記録テープカートリッジが知られている。この記録テープの先端(自由端)には、リーダーピンやリーダーテープ、リーダーブロックといったリーダー部材が設けられており、そのリーダー部材をドライブ装置側に設けられた引出手段が記録テープカートリッジの開口から引き出し、それに固着された記録テープをドライブ装置側の巻取リールに巻装させるようになっている。
このような記録テープカートリッジのリールにおいて、記録テープは通常、そのハブの外周面に巻回される。ハブの上下には、それぞれ上フランジと下フランジが設けられており、この上下フランジによって、記録テープは、その上下方向の高さ位置が規制されたり、巻姿が良好となるように保持され走行安定性が向上されたり、更には、不使用時において過度のダメージが防止されたりしている。
例えば、特許文献1では、上フランジの裏面に、ループ状に形成されたループ部材が垂下しており、下フランジの上面には、該ループ部材に係合可能な爪部が形成された脚部が設けられている。この爪部がループ部材に係止された状態で、上フランジと下フランジとでハブが挟持され該ハブの外周面に磁気テープを巻装させるようになっている。
しかしながら、ハブに磁気テープを巻装した状態で、リールを落下させた場合、爪部がループ部材から容易に外れたり、爪部やループ部材が破損したりする恐れがあり、強度上の問題が懸念される。
特開2001−118358号公報
本発明は、上記事実を考慮して、落下してもハブが容易に外れたり破損したりすることのないリール及び記録テープカートリッジを得ることが目的である。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、リールにおいて、記録テープの幅方向端部を保持する上フランジと、前記上フランジと共に、前記記録テープの幅方向端部を保持する下フランジと、前記下フランジの上面に、下フランジの軸芯と同一円周上に立設する下円筒部と、前記下円筒部に外挿され、記録テープが巻回されるハブと、前記下フランジに対する前記ハブの周方向への移動を規制する回り止め手段と、前記上フランジの下面から垂下し、前記下円筒部の端面に溶着され、前記ハブを前記下フランジとの間で挟持させ固定させる上円筒部と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明では、上フランジの下面からは上円筒部が垂下しており、上フランジと共に、記録テープの幅方向端部を保持する下フランジの上面には下フランジの軸芯の同一円周上に下円筒部が立設している。この下円筒部に記録テープが巻回されるハブを外挿し、ハブの周方向への移動は回り止め手段によって規制される。そして、下円筒部の端面に上円筒部を溶着することで、上フランジと下フランジとでハブを挟持し固定させることができる。
このように、下円筒部と上円筒部を溶着することで、上フランジ、ハブ及び下フランジを一体化するため、爪などの係止により上フランジと下フランジを一体化する場合と比較して、落下してもハブが容易に外れたり破損したりすることはない。また、ガタツキが生じたり、ガタツキにより上フランジ、ハブ及び下フランジの軸芯がずれたりする恐れもない。
また、上フランジ及び下フランジに上円筒部、下円筒部をそれぞれ設け、上円筒部及び下円筒部をハブで覆うようにすることで、上円筒部と下円筒部を溶着したとき、上円筒部或いは下円筒部の外周面に溶着しろが多少はみ出したとしても、ハブの外周面には影響を及ぼさない。つまり、ハブを上フランジ或いは下フランジと一体に設け、互いに溶着する場合と比較して、溶着しろの面積を大きくすることができ、溶着強度を向上させることができる。
また、上円筒部及び下円筒部をハブで覆うようにすることで、上円筒部及び下円筒部によってハブを補強することができ、記録テープの巻締まりによるハブの変形を防止することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のリールにおいて、前記下円筒部の背の方が前記上円筒部の背よりも高いことを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、下円筒部の背を上円筒部の背よりも高くすることで、超音波溶着するときに超音波発生手段として用いられるホーンと溶着箇所とが近づくこととなり、溶着効率が上がる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のリールにおいて、前記回り止め手段が、前記下フランジの上面に周方向に沿って断続的に形成された被係合部と、前記ハブの一端面に形成され前記被係合部と係合可能な係合部と、を含んで構成されたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、下フランジの上面に周方向に沿って被係合部を断続的に形成し、ハブの一端面には、被係合部と係合可能な係合部を形成して、ハブの係合部を下フランジの被係合部に係合させることで、ハブは下フランジに対して回り止めされる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のリールにおいて、前記被係合部が前記下フランジの上面から突設されたリブであり、前記係合部が前記ハブの一端面に形成され前記リブが嵌る溝であることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のリールにおいて、前記リブの内周側の壁面と前記溝の溝壁が周方向に沿って面接触することを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、リブの内周側の壁面と溝の溝壁リブを周方向に沿って面接触させることで、下フランジと同軸的にハブを位置決めすることができる。つまり、下フランジに設けられリールに回転力を伝達するギヤの軸芯とハブの軸芯とを一致させることができる。これにより、ギヤとドライブ装置側の駆動ギヤとの噛み合わせ精度を向上させることができ、リールを安定させた状態で回転させることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載のリールにおいて、前記リブの外周側の壁面と前記溝の溝壁の間には隙間が設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、リブの内周側の壁面を溝との接触面として、ハブを下フランジに対して同軸的に位置決めする。そして、リブの外周側の壁面と溝の溝壁との間に隙間を設けることで、ハブに記録テープを巻回したときに記録テープの巻締め力によって生じるハブの変形を該隙間で吸収させ、下フランジに影響を及ぼさないようにすることができる。
請求項7に記載の発明は、請求項4〜6の何れか1項に記載のリールにおいて、前記リブ及び前記溝が円弧状に複数形成されたことを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか1項に記載のリールにおいて、前記ハブと上円筒部及び下円筒部の間には隙間が設けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明では、ハブと上円筒部及び下円筒部の間に隙間を設けることで
上円筒部及び下円筒部の成形後の熱収縮等に伴うひけ等の変形による影響がハブまで及ばないようにしている。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8の何れか1項に記載のリールにおいて、前記ハブの他端面に形成された係合溝と、前記上フランジに設けられ前記係合溝と係合可能な係合リブと、を設けたことを特徴とする。
請求項9に記載の発明では、ハブの他端面に係合溝を形成し、上フランジには該係合溝と係合可能な係合リブを設けて、係合リブを係合溝に係合させた状態で上フランジをハブに溶着することで、ハブ及び下フランジに対する上フランジの同軸度を向上させることができる。
請求項10に記載の発明は、記録テープカートリッジにおいて、請求項1〜9の何れか1項に記載のリールを備えたことを特徴とする。
本発明は上記構成としたので、落下してもハブが容易に外れたり破損したりすることのないリール及び記録テープカートリッジを得ることができる。
本発明の実施形態に係るリール10について図1乃至図6に基づいて説明する。先ず、リール10が適用された記録テープカートリッジ12の該略全体構成を説明し、次いでリール10を詳細に説明することとする。なお、説明の便宜上、矢印Aで示す記録テープカートリッジ12のドライブ装置への装填方向を前方向(前側)とし、矢印Aと直交する矢印B、矢印C方向をそれぞれ右方向、上方向とする。
(記録テープカートリッジの構成)
図1には記録テープカートリッジ12の分解斜視図が示されている。記録テープカートリッジ12は、平面視で略矩形状のケース14内に、情報記録再生媒体である記録テープとしての磁気テープTを巻装した単一のリール10を回転可能に収容して構成されている。
ケース14の右側壁の前端部には、磁気テープTをケース14外に引き出すための開口16が設けられている。この開口16は、記録テープカートリッジ12(磁気テープT)の不使用時にはドア18によって閉塞され、記録テープカートリッジ12の使用時にはドライブ装置内で開放されるようになっている。
また、磁気テープTの先端には、リーダ部材であるリーダピン20が取り付けられている。このリーダピン20は、小円柱状に形成されており、磁気テープTの幅方向端部よりも上下に突出する長手方向両端にそれぞれ設けられたフランジ部20Aが、ドライブ装置の引出部材に引掛けられて磁気テープTをケース14から引き出させるようになっている。
ケース14は、上ケース22と下ケース24とを接合して構成されている。上ケース22は、平面視略矩形状の天板22Aの外縁に沿って略枠状の周壁22Bが立設されて構成されており、下ケース24は、天板22Aに略対応した形状の底板24Aの外縁に沿って周壁24Bが立設されて構成されている。そして、ケース14は、周壁22Bの開口端と周壁24Bの開口端とを突き当てた状態で、超音波溶着やビス止め等によって上ケース22と下ケース24とが接合されて、略箱状に形成されている。
開口16は、側面視で略矩形状に形成され、ケース14における矢印A方向に沿う右側壁14A(周壁22Bと周壁24Bとで構成されるケース14の右向き壁)における前端で右向きに開口している。天板22A及び底板24Aには、それぞれ直立したリーダピン20のフランジ部20Aを収容するピン受け凹部26が設けられている。各ピン受け凹部26は、開口16の前端近傍で右向きにも開口しており、開口16を経由したリーダピン20のケース14に対する出入りを可能としている。
また、ケース14の前端近傍には、板ばね28が取り付けられており、板ばね28には上下一対のアーム28Aが設けられている。板ばね28は、各アーム28Aの先端をリーダピン20のフランジ部20Aに係合させてリーダピン20をケース14に対し保持するようになっている。この保持状態は、リーダピン20を所定値以上の力で右方に引張ることで解除される構成である。
この開口16を開閉するドア18は、単独で開口16を閉塞可能な略矩形平板状に形成されている。ドア18の上下の端部は、開口16の開放面及び右側壁14Aに沿って天板22A及び底板24Aに設けられたガイド溝30に摺動可能に入り込んでいる。
これにより、ドア18は、ガイド溝30に案内されつつ前後方向にスライドすることで、開口16を閉塞する閉塞位置と、開口16を開放する開放位置とを選択的に取り得る構成とされている。そして、ドア18は、ケース14との間に設けられた付勢部材であるコイルばね32によって前方に付勢されており、通常はこの付勢力によって閉塞位置に位置するようになっている。ドア18の前端には、操作部18Aが右方に張り出して設けられており、この操作部18Aを後方に押圧することで、コイルばね32の付勢力に抗してドア18を開放位置に移動することができるようになっている。
また、ケース14の底板24Aの中央部には、リール10の後述するリールギヤ50(図2参照)を露出するためのギヤ開口34が設けられている。リール10は、リールギヤに噛み合わされたドライブ装置の駆動ギヤが回転することで、ケース14内で非接触で回転駆動される構成である。
さらに、ケース14には、ギヤ開口34と同軸的な円周に沿って天板22A及び底板24Aから部分的に立設されると共に上下端を突き合わせて構成された誘導規制壁36を備えている。誘導規制壁36は、リール10のガタつきを抑えると共に、端部を周壁22B、24Bに連続させてリール10の設置領域に塵芥等が進入することを防止する構成とされている。
(リールの構成)
図2及び図3には、リール10の断面図が示されている。このリール10は、環状の上フランジ48、略円筒状のハブ40及び略円盤状の下フランジ46に大別され、それぞれ樹脂(例えば、ガラス強化繊維を10%含んだポリカーボネート)で成形される。
上フランジ48の内縁部からは、円筒状の上円筒部60が垂下しており、下フランジ46の上面には、該上円筒部60と略同一径を有し、上円筒部60の背よりも高い円筒状の下円筒部62が立設している。
下円筒部62の端面中央部には、下円筒部62の周方向に沿って、断面が三角形状の溶着リブ64が突設しており、溶着リブ64に上円筒部60を当接させた状態で、超音波溶着等によって該溶着リブ64が溶融すると、上円筒部60が下円筒部62に溶着される。
ところで、ハブ40は下円筒部62及び上円筒部60の外径寸法よりも若干大きい内径寸法を有している。また、ハブ40の長さは、下円筒部62と上円筒部60の長さを合わせた長さとなっており、下円筒部62及び上円筒部60に外挿可能となっている。
ここで、ハブ40の内周面と下円筒部62及び上円筒部60の外周面との間には、約01〜1.0mmの隙間hを設けるようにしており、下円筒部62及び上円筒部60の成形後の熱収縮等に伴うひけ等の変形による影響がハブ40にまで及ばないようにしている。つまり、ハブ40は真円度を維持することができる。
さらに、図4及び図5に示すように、ハブ40の一端面(下端面)の中央部には、ハブ40の周方向に沿って円弧状に、略三角状の溝66が3個、等間隔に形成されている。一方、下フランジ46には、下円筒部62の外側に、該溝66が係合可能な断面が略三角状のリブ68が3個、等間隔に突設している。このように、リブ68及び溝66及びリブ68を断続的に形成することで、溝66をリブ68に係合させた状態で、ハブ40は下フランジ46に対して回り止めされることとなる。
また、図6に示すように、リブ68の内周側の壁面68Aは、下フランジ46の上面に対して略直角に形成されており、ハブ40の溝66の内周側の溝壁66Aと面接触するようになっている(以下、壁面68Aを「接触面68A」という)。このため、ハブ40はリブ68の接触面68Aとの接触によって位置決めされ、下フランジ46に対して同軸的に配置されることとなる。
ここで、リブ68の高さは約1.5〜2.0mmであり、溝66の外周側の溝壁66Bとリブ68の外周側の壁面68Bとの間には、0.1mm以上(好ましくは、0.1〜1.0mm)の隙間tが設けられようになっている。
一方、図3に示すように、ハブ40の他端面(上端面)には、環状の係合溝70が形成されており、上フランジ48の下面には、該係合溝70と係合可能な係合係合リブ72が設けられている。
以上のような構成により、図3及び図6に示すように、下フランジ46の下円筒部62へハブ40を外挿させ、ハブ40の溝66の溝壁66Aをリブ68の接触面68Aに接触させ、下フランジ46に対してハブ40を位置決めした状態で、上フランジ48の係合リブ72をハブ40の係合溝70に係合させる。
上円筒部60と下円筒部62がハブ40によって覆われた状態で、上円筒部60を下円筒部62に溶着させることで、図2に示すように、該ハブ40は上フランジ48と下フランジ46とで挟持されると共に、上フランジ48、下フランジ及びハブ40が同軸的に配置された状態で、上フランジ48、下フランジ及びハブ40が一体化される。
そして、ハブ40の外周面に磁気テープTが巻き回され、下フランジ46及び上フランジ48は、このハブ40に巻き回された磁気テープTの幅方向(ハブ40の軸線方向)への位置ずれを規制する。
一方、下フランジ46の中央部の外面(下面)には、環状に形成されたリールギヤ50が設けられている。このリールギヤ50は、ケース14(図1参照)のギヤ開口34から露出され、ドライブ装置の回転シャフトに対し軸線方向に沿って相対移動することで、該回転シャフトの先端に設けられた駆動ギヤに対する噛み合い及び噛み合いの解除が可能とされている。
また、リールギヤ50の径方向内側には、磁性材料より成るリールプレート52が、インサート成形により一体に設けられている。このリールプレート52は、回転シャフトの先端に設けられたマグネットによって非接触で吸着保持される構成である。
さらに、下フランジ46の内面(上面)の内側には、磁気テープTの不使用時にリール10の回転を阻止するための図示しないロック機構が設けられるようになっている。このロック機構は、ケース14に対し回り止めされたロック部材を有し、このロック部材をリール10に対して接離可能に支持している。また、ロック部材は、リール10に対する接離によって、下フランジ46の係合部(図示省略)に係合してリール10のケース14に対する回転を阻止する回転ロック位置と、該係合状態を解除してリール10の回転を許容する解除位置とを取り得る構成である。
このため、下フランジ46にはロック部材が係合する係合部が設けられると共に、ドライブ装置のロック解除部材が外部からロック部材を操作するための操作孔54が形成されている。この実施形態では、操作孔54がリールギヤ50の形成部位に設けられた構成を例示しているが、例えば、下フランジ46の中央部の軸心部に操作孔54を設けても良い。
以上説明したように、下フランジ46は、リールギヤ50が形成されてドライブ装置から回転力が伝達される機能、不使用時にケース14のギヤ開口34を閉塞する機能、ロック部材を係合させリール10のケース14に対する回転を阻止する機能等をそれぞれ果たすようになっている。
次に、本発明の実施形態の作用について説明する。
図1及び図2に示すリール10は、磁気テープTに情報を記録する際、又は磁気テープTに記録された情報を再生する際に記録テープカートリッジ12がドライブ装置に装填されると、ケース14に対する回転ロックが解除され、そのリールギヤ50に駆動ギヤを噛み合わせた回転シャフトが回転することでリール10がケース14内で回転する。
このとき、すでに開口16から取出されたリーダピン20がドライブ装置の巻取リールに保持されており、この巻取リールがリール10と同期して回転することによって、磁気テープTがケース14から順次引き出される。そして、所定のテープ経路に沿って配設された記録再生ヘッドが磁気テープTに情報を書き込み、又は磁気テープTに記録されている情報を読み取る。磁気テープTの使用後には、リール10は、磁気テープTを巻き取り初期状態に復帰する。
ところで、本形態では、図2及び図3に示すように、上フランジ48に上円筒部60を設け、下フランジ46に下円筒部62を設けて、上円筒部60と下円筒部62の外周面をハブ40で覆い、上円筒部60を下円筒部62に溶着して、該ハブ40を上フランジ48と下フランジ46とで挟持して、上フランジ48、下フランジ及びハブ40を一体化している。
このように、ハブ40の内側に位置する上円筒部60と下円筒部62を溶着することで、上円筒部60と下円筒部62を溶着するときに、上円筒部60或いは下円筒部62の外周面に、溶着リブ64が溶融した樹脂65が多少はみ出したとしても、磁気テープTが巻回されるハブ40の外周面に影響を及ぼすことはない。つまり、ハブ40を上フランジ48或いは下フランジ46と一体に設け、互いに溶着する場合と比較して、溶着リブ64の面積を大きくすることができ、溶着強度を向上させることができる。
ここで、下円筒部62の背を上円筒部60の背よりも高くすることで、超音波溶着するときに超音波発生手段として用いられるホーンと溶着箇所とが近づくこととなり、溶着効率が上がる。
また、上円筒部60及び下円筒部62をハブ40で覆うようにすることで、ハブ40の内側に位置する下円筒部62或いは上円筒部60によってハブ40を補強することができ、ハブ40の強度を向上させることができる。このため、磁気テープTの巻締まりによるハブ40の変形を防止することができる。
また、上円筒部60と下円筒部62の溶着により、上フランジ48、ハブ40及び下フランジ46を一体化するため、図示はしないが、爪などの係止により上フランジと下フランジを一体化する場合と比較して、落下してもハブ40が容易に外れたり破損したりすることはない。また、ガタツキが生じたり、ガタツキにより上フランジ48、ハブ40及び下フランジ46の軸芯がずれたりする恐れもない。
一方、図6に示すように、ハブ40に略三角状の溝66を設け、下フランジ46には該溝66が係合可能な断面が略三角状のリブ68を設けて、該リブ68の内周側に、ハブ40の溝66の内周側の溝壁66Aと面接触する接触面68Aを形成し、該接触面68Aとの接触によってハブ40を位置決めすることで、下フランジ46に対してハブ40を同軸的に配置することができる。
つまり、図2に示すように、下フランジ46に設けられたリールギヤ50の軸芯とハブ40の軸芯とを一致させることができる。これにより、リールギヤ50とドライブ装置側の駆動ギヤとの噛み合わせ精度を向上させることができ、リール10を安定させた状態で回転させることができる。また、溝66及びリブ68を略三角状とすることで、溝部66をリブ68へ嵌めやすくしている。
また、図6に示すように、リブ68の外周側の壁面68Bと溝66の外周側の溝壁66Bとの間に隙間tを設けている。これにより、ハブ40に磁気テープTを巻装させたときに生じるハブ40の変形を該隙間tで吸収させ、下フランジ46に影響を及ぼさないようにすることができる。
さらに、図3に示すように、ハブ40の上端面に係合溝70を形成し、上フランジ48に該係合溝70と係合可能な係合リブ72を形成することで、ハブ40及び下フランジ46に対して上フランジ48も同軸度を得ることができる。
なお、本形態では、溝66の形状を略三角状としたが、溝66の内周側に接触面を設けることができれば良いため、この形状に限るものではなく、これ以外にも四角形状、曲線形状であっても良い。
さらに、本形態では、ガラス強化繊維を含んだポリカーボネートでリール10を成形したが、リール10の機械的強度を強化できれば良いため、ポリカーボネートにカーボン繊維又はタルクなどを添加しても良い。
また、上記各実施形態では、単一のリールをケース14内に収容して構成される記録テープカートリッジ12にリール10を適用した例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、2つのリールをケース内に収容した2リールタイプの記録テープカートリッジにリール10を適用しても良い。
本発明の実施の形態に係る記録テープカートリッジの全体構成を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るリールを示す概略断面図である。 本発明の実施の形態に係るリールの分解断面図である。 本発明の実施の形態に係るリールの分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るリールのハブの下面図である。 (B)は、本発明の実施の形態に係るリールのハブ及び下フランジの係合状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
10 リール
12 記録テープカートリッジ
40 ハブ
46 下フランジ
48 上フランジ
60 上円筒部
62 下円筒部
66 溝(係合部)
68 リブ(被係合部)
68A 接触面(溝壁)
70 係合溝
72 係合リブ
t 隙間
h 隙間

Claims (10)

  1. 記録テープの幅方向端部を保持する上フランジと、
    前記上フランジと共に、前記記録テープの幅方向端部を保持する下フランジと、
    前記下フランジの上面に、下フランジの軸芯と同一円周上に立設する下円筒部と、
    前記下円筒部に外挿され、記録テープが巻回されるハブと、
    前記下フランジに対する前記ハブの周方向への移動を規制する回り止め手段と、
    前記上フランジの下面から垂下し、前記下円筒部の端面に溶着され、前記ハブを前記下フランジとの間で挟持する上円筒部と、
    を有することを特徴とするリール。
  2. 前記下円筒部の背の方が前記上円筒部の背よりも高いことを特徴とする請求項1に記載のリール。
  3. 前記回り止め手段が、前記下フランジの上面に周方向に沿って断続的に形成された被係合部と、前記ハブの一端面に形成され前記被係合部と係合可能な係合部と、を含んで構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のリール。
  4. 前記被係合部が前記下フランジの上面から突設されたリブであり、前記係合部が前記ハブの一端面に形成され前記リブが嵌る溝であることを特徴とする請求項3に記載のリール。
  5. 前記リブの内周側の壁面と前記溝の溝壁が周方向に沿って面接触することを特徴とする請求項4に記載のリール。
  6. 前記リブの外周側の壁面と前記溝の溝壁の間には隙間が設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載のリール。
  7. 前記リブ及び前記溝が円弧状に複数形成されたことを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載のリール。
  8. 前記ハブと上円筒部及び下円筒部の間には隙間が設けられていることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のリール。
  9. 前記ハブの他端面に形成された係合溝と、前記上フランジに設けられ前記係合溝と係合可能な係合リブと、を設けたことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のリール。
  10. 請求項1〜9の何れか1項に記載のリールを備えたことを特徴とする記録テープカートリッジ。
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