JP2007298204A - 新旧ユニット間のデータ移植方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】データバックアップ用の記憶手段を新たに設けることなく、給湯器のリモコンのリモコン通信機能が故障していてもデータを新しいユニットに移植できるデータの移植方法を提供する。
【解決手段】インターネットNを介してデータ通信を行う通信手段25を備え、記憶手段27に記憶されたデータをデータ管理サーバ5に定期的に送信し蓄積させる制御構成を備えた給湯器のリモコン2を交換するにあたり、リモコンの交換後に、携帯電話機6を通じて交換した旧リモコン2´のロット番号と交換後の新リモコン2のロット番号をデータ管理サーバ5に送信して両者の関連付けを行い、この関連付けに基づいてデータ管理サーバから新リモコン2に対して蓄積しているデータの送信を行わせる。
【選択図】 図2
【解決手段】インターネットNを介してデータ通信を行う通信手段25を備え、記憶手段27に記憶されたデータをデータ管理サーバ5に定期的に送信し蓄積させる制御構成を備えた給湯器のリモコン2を交換するにあたり、リモコンの交換後に、携帯電話機6を通じて交換した旧リモコン2´のロット番号と交換後の新リモコン2のロット番号をデータ管理サーバ5に送信して両者の関連付けを行い、この関連付けに基づいてデータ管理サーバから新リモコン2に対して蓄積しているデータの送信を行わせる。
【選択図】 図2
Description
この発明は新旧ユニット間のデータ移植方法に関し、より詳細には、インターネットなどの広域通信ネットワークを介してデータの送受信を行う通信手段を備え、記憶手段に記憶された給湯器の運転に関するデータを上記広域通信ネットワーク上のデータ管理サーバに定期的に送信する制御構成を備えた給湯器のリモコンを有する給湯器システムにおいて、上記記憶手段を含むユニットを新しいユニットに交換する際における新旧ユニット間のデータ移植方法に関する。
近頃の給湯器にあっては、給湯栓に温水を供給する一般給湯機能だけでなく、風呂の追い焚きや温水暖房器具の熱媒を加熱するといった様々な機能を備えたものが提案されている。このような給湯器の多機能化に伴って、給湯器の運転に関して、給湯器を遠隔操作するためのリモコン(操作装置)や給湯器本体に設けられる記憶手段に記憶されるデータの種類が多様化する一方、当該データの重要性が増大している。
ところで、このようなデータを記憶する記憶手段を備えた基板や機器自体(以下、ユニット)が故障等し、これらを交換しなければならない場合、交換する旧いユニットに記憶されているデータを新たなユニットの記憶手段に移植する必要がある。
ここで、このようなユニットの交換に関し、当該ユニットが給湯器のリモコン自体である場合(換言すれば、リモコンそのものを交換する場合)、現状では、新しく取り付けるリモコン(以下、新リモコン)と故障により取り外すリモコン(以下、旧リモコン)の双方を、リモコン通信用の通信線(重畳二芯通信線)を介してそれぞれ給湯器本体に接続し、その状態で旧リモコンから新リモコンにデータを転送させることが提案されている(特許文献1参照)。
一方、交換するユニットが、記憶手段を備えた制御基板(たとえば、給湯器本体のコントローラ基板)である場合については、新旧リモコン間のデータ転送の場合と同様、重畳二芯通信線で新旧の制御基板を相互に接続してデータを転送する方法のほか、予めリモコンに記憶手段を設けておき、給湯器本体のコントローラに記憶されているデータをリモコンの記憶手段に定期的に記憶させ、コントローラの基板を交換する際には、リモコンの記憶手段に記憶されたデータを交換により新たに取り付けたコントローラ(以下、新コントローラ)に転送する方法も提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、このような従来の方法により新旧ユニット間でデータの転送を行っていたのでは、以下のような問題があり、その改善が望まれていた。
すなわち、旧リモコンのデータをリモコン通信用の通信線を介して新リモコンに転送する方法では、たとえば旧リモコンのリモコン通信機能が故障していたような場合には、旧リモコンから新リモコンにデータを転送することができない。しかも、データの転送にあたり新旧両リモコンを双方とも給湯器本体に接続しなければならないため、接続作業が面倒でデータの転送作業が煩雑となっていた。
一方、リモコンに記憶手段を設けておき、記憶手段にバックアップしておいたデータを給湯器本体のコントローラに転送する方法では、リモコン側にデータバックアップ用の記憶手段を設ける必要があるため、リモコンの製造コスト上昇を招くという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、データバックアップ用の記憶手段を新たに設けることなく、しかも、給湯器のリモコンのリモコン通信機能が故障していてもデータを新しいユニットに移植できるデータの移植方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る新旧ユニット間のデータ移植方法は、広域通信ネットワークを介してデータの送受信を行う通信手段を備え、所定の記憶手段に記憶された給湯器の運転に関するデータを、制御手段が、上記通信手段を用いて広域通信ネットワーク上に設けられた所定のデータ管理サーバに上記記憶手段を特定するデータとともに定期的または一定条件の下で送信する制御構成を備えた給湯器のリモコンを備える給湯器システムにおいて、上記記憶手段を含むユニットを新しいユニットに交換する際における新旧ユニット間のデータ移植方法であって、上記データ管理サーバには、上記ユニット毎に、上記通信手段を介して送信される給湯器の運転に関するデータと、当該データを送信したユニットの個体を識別する個体識別データとを記憶する記憶領域が設定され、上記ユニットの交換後に、上記給湯器のリモコンから、上記通信手段を介して、交換した旧いユニットの個体識別データと交換後の新しいユニットの個体識別データとを上記データ管理サーバに送信して、上記データ管理サーバに新旧ユニットの関連付けを行う工程と、上記データ管理サーバは、この新旧ユニットの関連付けに基づいて、上記新しいユニットを有する給湯器のリモコンに対して、対応する旧いユニットについて記憶する給湯器の運転に関するデータを送信し、新しいユニットの記憶手段に当該データを記憶させる工程を有することを特徴とする。
すなわち、この請求項1に記載の発明が適用される給湯器システムでは、給湯器のリモコンが、当該リモコンや給湯器本体のコントローラに設けられた記憶手段に記憶されるデータを、通信手段を用いて広域通信ネットワーク上の所定のデータ管理サーバに定期的にまたは一定条件の下で送信し、当該記憶手段に記憶されているデータのバックアップをデータ管理サーバに作成する。ここで、定期的に送信するとは、予め設定された一定時間ごとにデータを送信することをいい、一定条件の下で送信するとは、たとえば給湯器の運転終了時や給湯器にエラーが発生した場合のように不定期にデータを送信する場合を含むことはもちろん、上述した定期的な送信とこのような不定期の送信の双方を行う場合を含むものとする。
この状態で、たとえばリモコンを新しいものに交換すると、新しく取り付けられた新リモコンの制御手段やデータ管理サーバは、当該リモコンが新品(給湯器本体とともに新たに設置されたもの)であるのか、それとも交換品(旧リモコンと取り替えたもの)であるのかを判断できないので、本発明では、リモコン(ユニット)の交換後に、新リモコンから旧リモコンの個体識別データと新リモコンの個体識別データとをデータ管理サーバに送信し、上記データ管理サーバに新旧ユニットの関連付けを行う。一方、データ管理サーバは、このような新旧ユニットの関連付けがなされると、当該新旧ユニットの関連付けに基づいて、新リモコンに対し、対応する旧リモコンの記憶手段が記憶していたデータ(バックアップデータ)を送信し、新リモコンの記憶手段に当該データを記憶させる。
このように、請求項1の発明では、新旧ユニットの交換の際に、給湯器のリモコンから新旧ユニットの関連付けを行うように構成し、かつ、この関連付けに基づいてデータ管理サーバがバックアップとして記憶していたデータを新ユニットに送信して記憶させるので、新旧ユニット間でのデータの移植を簡単かつ確実に行うことができる。
本発明の請求項2に係る新旧ユニット間のデータ移植方法は、広域通信ネットワークを介してデータの送受信を行う通信手段を備え、所定の記憶手段に記憶された給湯器の運転に関するデータを、制御手段が、上記通信手段を用いて広域通信ネットワーク上に設けられた所定のデータ管理サーバに上記記憶手段を特定するデータとともに定期的または一定条件の下で送信する制御構成を備えた給湯器のリモコンを備える給湯器システムにおいて、上記記憶手段を含むユニットを新しいユニットに交換する際における新旧ユニット間のデータ移植方法であって、上記データ管理サーバには、上記ユニット毎に、上記通信手段を介して送信される給湯器の運転に関するデータと、当該データを送信したユニットの個体を識別する個体識別データとを記憶する記憶領域が設定され、上記ユニットの交換後に、情報通信端末装置を介して上記広域通信ネットワーク上のデータ管理サーバに、交換した旧いユニットの個体識別データと交換後の新しいユニットの個体識別データとを上記データ管理サーバに送信して、上記データ管理サーバに新旧ユニットの関連付けを行う工程と、上記データ管理サーバは、この新旧ユニットの関連付けに基づいて、上記新しいユニットを有する給湯器のリモコンに対して、対応する旧いユニットについて記憶する給湯器の運転に関するデータを送信し、新しいユニットの記憶手段に当該データを記憶させる工程を有することを特徴とする。
すなわち、この請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において給湯器のリモコンを通じて行っていた新旧ユニットの関連付けの工程を、当該リモコン以外の情報通信端末装置(たとえば、広域通信ネットワークに接続されたパーソナルコンピュータや携帯電話機などの移動体通信装置)を介して行うようにしたものであり、これにより、請求項1に記載の発明と同様に、新旧ユニット間でのデータの移植を簡単かつ確実に行うことができる。また、新旧ユニットの関連付けを行う装置として、給湯器のリモコン以外の情報通信端末装置を用いるので、当該情報通信端末装置からデータ管理サーバへのアクセスを既存のセキュリティー技術(たとえば、サーバへのアクセスにIDやパスワードの入力を要求するなど)で保護することにより、新旧ユニットの関連付けが不正に行われるのを防止することができる。
そして、本発明の請求項3に係る新旧ユニット間のデータ移植方法は、請求項2における情報通信端末装置が広域通信ネットワークに接続可能な移動体通信装置で構成されていることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る新旧ユニット間のデータ移植方法は、請求項1から3のいずれかに記載の新旧ユニット間のデータ移植方法において、上記データ管理サーバが、上記ユニットの個体識別データとして、当該ユニットのハードウェアを特定するデータと、当該ユニットの設置場所を特定するデータとを記憶してなり、新旧ユニットの関連付けの要求を受け付けた際に、ユニットの設置場所を特定するデータを返信して、関連付け工程の実行についての確認要求を行う工程を有することを特徴とする。
すなわち、請求項4に記載の発明では、データ管理サーバが、データを送信したユニットの個体を識別する個体識別データとして、当該ユニットのハードウェアを特定するデータ(たとえば、当該ユニットの製造番号など)と、当該ユニットの設置場所を特定するデータ(たとえば、当該ユニットが設置された場所の住所や電話番号など)とを記憶する。
これは、広域通信ネットワークとしてインターネットが用いられる場合、通信の相手方の特定はIPアドレスなどソフトウェア上で割り当てられた識別用のデータが用いられるが、たとえば、給湯器のリモコンが宅内(集合住宅等にあっては構内)のルータを介して広域通信ネットワークに接続されるような場合、データ管理サーバ側からはデータが記憶された個々のユニットを識別することができないので、本発明では、ユニットを特定するためのデータ(換言すれば、新旧ユニットの関連付けを行うためのデータ)として、個々のユニットのハードウェアに付与された製造番号等を使用する。
また、データ管理サーバが新旧ユニットの関連付けの要求を受け付けた際に、ユニットの設置場所を特定するデータを返信するのは、たとえば、マンションのような集合住宅においては、給湯器システムは各戸ごとに設置されるが、広域通信ネットワークとの接続は構内に設けられた1基のルータを介して行われことがあるため、給湯器システム(より具体的には交換するユニット)の設置場所としてデータ管理サーバが保有するデータを示すことでデータの移植先を間違わないようにするためである。
本発明の請求項5に係る新旧ユニット間のデータ移植方法は、請求項1から4のいずれかに記載の新旧ユニット間のデータ移植方法において、上記データ管理サーバは、新旧ユニットの関連付けに基づいて、新しいユニットに対応する旧いユニットについて記憶している給湯器の運転に関するデータを送信するに際して、新しいユニットに適合するようにデータを加工して送信することを特徴とする。
すなわち、請求項5に記載の発明は、データ管理サーバが新しいユニットにデータを送信するに際して、新しいユニットに適合するようにデータを加工するので、たとえば、交換により新しく取り付けられた新リモコンには備えられていない機能に関するデータなどの不要なデータを削除して送信できるので、新リモコンに無用のデータが記憶されることがなく、新リモコンは記憶手段を有効に活用することができる。
以上のとおり、本発明の請求項1に記載の発明によれば、ユニット交換後に給湯器のリモコンから新旧ユニットの関連付けを行うことにより、データ管理サーバから旧ユニットのデータが新ユニットに送信されるので、新旧ユニット間でのデータの移植を簡単かつ確実に行うことができる。
しかも、旧ユニットに記憶されているデータは定期的にデータ管理サーバに蓄積されるので、たとえば、給湯器のリモコンの通信機能が損なわれた場合でも、当該リモコンを新しいリモコンに交換すれば旧リモコンのデータを新リモコンに引き継ぐことができ、通信機能の故障によりデータが失われるのを防止できる。
また、請求項2または3に記載の発明によれば、新旧ユニットの関連付けの工程が給湯器のリモコンとは別に設けられた情報通信端末装置を介して行われるので、たとえば、サービスマン(作業員)がリモコンや基板の交換作業を完了し、営業所等に戻った後でも遠隔地から関連付けの作業を行うことができる。また、情報通信端末装置からのデータ管理サーバへのアクセスに所定のセキュリティー技術を適用することで、新旧ユニットの関連付け操作が不正に行われるのを防止することができる。
さらに、請求項4に記載の発明によれば、新旧ユニットの関連付けが個々のユニットのハードウェアを特定して行われるので、新旧ユニットの対応関係が明らかとなり、正確かつ確実にデータの移植を行うことができる。また、新旧ユニットの関連付けの要求を受け付けたデータ管理サーバが、ユニットの設置場所を特定するデータを返信して関連付け工程の実行についての確認要求を行うので、この点でも新旧ユニットの対応関係が明らかとなり、正確かつ確実にデータの移植を行うことができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、データ管理サーバが、新しいユニットに適合するようにデータを加工して送信するので、新ユニットに無用のデータが記憶されることがなく、記憶手段を有効に活用することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の適用に適した給湯器システムの概略構成を示す説明図である。
図1は、本発明の適用に適した給湯器システムの概略構成を示す説明図である。
図示のように、本発明が適用される給湯器システムは、給湯器(熱源機)本体1とそのリモコン2とを主要部として構成される。
給湯器本体1は、図示しない給湯栓に温水を供給する一般給湯機能や、風呂の追い焚き機能、温水暖房器具に供給する熱媒を加熱する温水暖房機能といった周知の機能を備えた給湯器であって、これら各機能を制御するコントローラ11を備えている。
このコントローラ11は、制御用の各種プログラムを記憶したマイクロコンピュータを備えた本体側制御手段12と、給湯器の運転に関する各種データを記憶する本体側記憶手段13と、上記リモコン2と2芯の通信線を介してデータ通信を行う本体側通信手段14とを主要部として構成される。そして、本実施形態では、これら本体側制御手段12、本体側記憶手段13および本体側通信手段14が1枚の基板(本体側制御基板)に実装され、一つのユニットを構成している。
換言すれば、本実施形態に示す給湯器本体1は、コントローラ11を1枚の基板で構成することにより、コントローラ11のいずれかの部位に故障が発生した場合には、当該コントローラ11を構成する本体側制御基板を交換することによって故障の復旧ができるように構成されている。
なお、この本体側制御基板には、同基板を同種の他の基板(たとえば、交換用の制御基板)と区別するために、基板ごとに固有のロット番号が付与され、各基板にはこのロット番号が視認可能に表示される。
上記本体側記憶手段13は、本体側制御基板を新しい基板に交換する際に、取り外す旧い基板(以下、旧制御基板)から新しい基板(以下、新制御基板)に引き継ぐ(移植する)必要のあるデータを記憶するものであって、具体的には、給湯器の運転に関する情報(たとえば温水暖房器具の有無やその種類、風呂追い焚き機能の有無などといった機能設定に関するデータや、給湯器本体1の積算運転時間、燃料や水の使用量、故障履歴などといった給湯器の動作や履歴に関する情報など)を記憶する記憶装置で構成される。また、この記憶装置としては、データの読み書きが可能な記憶装置が用いられ、上記本体側制御手段12による制御に基づいて、上記積算運転時間等のデータがこの記憶装置に定期的に記録・更新される。
なお、図示例では、この本体側記憶手段13として、本体側制御手段12とは独立した記憶装置を用いた場合を図示したが、たとえば上記本体側制御手段12のマイクロコンピュータに設けられたRAMを本体側記憶手段13として用いることも可能である。また、この本体側記憶手段13に記憶されるデータの種類として上述したものはあくまで例示であり、給湯器本体1の構成や機能等に応じてこの本体側記憶手段13に記憶されるデータの種類は適宜変更される。
上記本体側通信手段14は、リモコン2とデータ通信を行うための通信装置であって、本実施形態では、2芯の通信線3を介してリモコン2に電力を供給しつつデータの送受信を行う(換言すれば、電源重畳2芯通信を行う)通信装置が用いられる。
なお、本実施形態では、この本体側通信手段14は、コントローラ11の一部として上記本体側制御基板に実装されるとしたが、本体側制御基板とは別体として構成することも可能である。すなわち、ユニット交換にともなう新旧ユニット間でのデータ移植を主題とする本発明の適用にあたっては、1ユニットに少なくともデータの移植を受ける記憶手段(ここでは本体側記憶手段13)が含まれていることが条件となるが、その他の構成品(たとえば本体側通信手段14や図示しない電源部など)はこのような制限を受けないためである。
一方、リモコン2は、給湯器本体1を遠隔操作するための操作装置であって、各種操作を行うための操作手段21と、上記操作スイッチの操作状況や給湯器本体1の状態等を視認可能に表示する表示手段22と、上記給湯器本体1の本体側通信手段14と通信線3を介してデータ通信を行うリモコン側通信手段23と、リモコン各部の動作を制御するコントローラ24と、後述する広域通信ネットワークとの通信用の通信手段25とを主要部として構成される。
具体的には、上記操作手段21は、リモコン2における各種操作を行うための複数の操作スイッチ(図示せず)を備えてなり、各操作スイッチが操作されると、その操作信号がコントローラ24(具体的には後述するリモコン側制御手段26)に与えられるように構成されている。また、上記表示手段22は、図示しないが、LEDの点滅によって給湯器本体1の動作状態を表示するLED表示部と、文字や図形を表示することによって給湯設定温度等の各種情報の表示が可能に構成された文字等表示部を備えて構成される。
また、上記リモコン側通信手段23は、通信線3を介して給湯器本体1の本体側通信手段14から電源供給を受けつつ本体側通信手段14との間でデータの送受信を行う通信装置で構成され、この通信装置を介してコントローラ24が給湯器本体1のコントローラ11とデータ通信を行うように構成されている。
そして、上記コントローラ24は、リモコン2における各種制御を実行するためのプログラムを記憶したマイクロコンピュータを備えたリモコン側制御手段26と、給湯器の運転に関する各種データを記憶するリモコン側記憶手段27とを主要部として構成され、これらリモコン側制御手段26とリモコン側記憶手段27とが1枚の基板(リモコン側制御基板)に実装され、一つのユニットを形成している。
つまり、本実施形態においては、上述した給湯器本体1の本体側制御基板と同様に、リモコン2のコントローラ24が故障した場合、リモコン側制御基板を交換することによって故障の復旧ができるように構成されている。
また、このリモコン側制御基板にも、同基板を同種の他の基板(たとえば、交換用の制御基板)と区別するために、基板ごとに固有のロット番号が付与され、各基板にはこのロット番号が視認可能に表示されている。
ここで、このリモコン側記憶手段27も、上記本体側記憶手段13と同様に、リモコン2を新しいリモコンに交換する際に、取り外す旧リモコンから新しく取り付ける新リモコンに引き継ぐ(移植する)必要のあるデータを記憶するものであって、具体的には、給湯器の運転に関する情報(たとえば温水暖房器具の有無やその種類、風呂追い焚き機能の有無などといった機能設定に関するデータや、給湯器本体1の積算運転時間、燃料や水の使用量、故障履歴などといった給湯器の動作や履歴に関する情報など)を記憶する記憶装置で構成される。
なお、このリモコン側記憶手段27としては、データの読み書きが可能な不揮発性の記憶装置が好適に用いられ、上記リモコン側制御手段26による制御に基づいて、上記積算運転時間等のデータが定期的にこの記憶装置に記録・更新される。
一方、上記通信手段25は、上述したように、広域通信ネットワークとの通信のための通信装置で構成される。ここで、この通信手段25は、いわゆるグローバルアドレスが付与され、インターネットなどの広域通信ネットワークに直接接続される通信装置で構成されてもよいが、本実施形態では、グローバルアドレスが付与されていない通信装置で構成される。
より具体的には、この通信手段25は、宅内または構内に構築されるLANと接続されたローカルアドレスを有する通信装置で構成され、広域通信ネットワーク(本実施形態ではインターネットN)とはルータ4を介して接続される。
そして、この通信手段25は、上記リモコン側制御手段26の制御に基づいて、上記給湯器本体1の本体側記憶手段13に記憶されたデータやリモコン2のリモコン側記憶手段27に記憶されたデータを定期的に送信するほか、一定条件を満たしたときにも上記広域通信ネットワークに設けられるデータ管理サーバ5に送信する。ここで、定期的に送信するとは、予め設定された一定時間ごとにデータを送信することをいい、また、一定条件の下で送信するとは、たとえば、給湯器の運転終了時や給湯器にエラーが発生した場合のように特定の条件を満たしたときにデータを送信することをいう。なお、このデータ送信タイミングは適宜設計変更可能であり、定期的な送信のみで構成したり、特定の条件を満たした場合のみ送信するよう構成するなど任意に設定可能である。
なお、その際、送信されるデータには、当該データがどの給湯器システムのどの記憶手段に記憶されていたものか(本体側記憶手段13またはリモコン側記憶手段27のいずれに記憶されていたものか)を特定するデータとともに送信される。具体的には、上記記憶手段13,27の特定は、後述するデータ−管理サーバ5において給湯器システムを識別するために用いられているデータと同種のデータが用いられるが、本実施形態では、このデータとして各記憶手段13,27が実装された制御基板に付与されたロット番号のデータが用いられる。
上記データ管理サーバ5は、広域通信ネットワークを通じて複数の給湯機システムから送られてくる情報を記憶・管理するデータベースを備えたサーバで構成される。このデータ管理サーバ5には、広域通信ネットワークを介して送られてくる給湯器の運転に関するデータと、当該データを送信したユニットの個体を識別する個体識別データとをユニットごとに記憶する記憶領域が設定されている。
ここで、固体識別データとしては、各給湯器システムの個々の記憶手段(具体的には、各基板が実装された制御基板)のハードウェアを特定するデータと、当該ハードウェアの設置場所を特定するデータとが記憶されている。ハードウェアを特定するデータとしては、上述したように、各記憶手段13,27が実装される制御基板に付与された固有の番号(本実施形態では制御基板のロット番号)が記憶される。また、設置場所を特定するデータをデータとしては給湯器システムが設置されている邸宅の住所(集合住宅であれば部屋番号まで)が記憶されている。
なお、このような固体識別データは、給湯器システムが新たに設置される都度、施工業者等からの情報提供に基づいてサーバ管理者がデータ入力を行うか、あるいは、広域通信ネットワーク等を介してデータ管理サーバ5に登録・記憶される。
また、このデータ管理サーバ5は、後述するデータ移植方法に関して、情報通信端末装置に所定のデータ入力画面を表示させたり、データ入力画面から情報の入力ができるように構成される。本実施形態では、上記広域通信ネットワークとしてインターネットNが用いられているので、データ管理サーバ5は、WWWサーバとしての機能も備えて構成される。なお、このデータ管理サーバ5によって表示されるウェブページ等の詳細については後述する。
そこで、次に、このように構成されてなる給湯器システムにおいて、給湯器の運転に関するデータが記憶されている記憶手段13,27を含むユニットを新しいユニットに交換する際におけるデータ移植方法について、図2に基づいて説明する。
具体的には、図2はリモコン全体を新しいリモコン2に交換する場合を示した説明図であり、図において、符号2´で示すのは、交換により取り外す旧リモコンを示している。また、符号6で示すのは、広域通信ネットワーク(インターネットN)を介してデータ管理サーバ5とアクセス可能(ウェブページの閲覧が可能)な情報通信端末装置を示しており、本実施形態では、この情報通信端末装置として携帯電話機6が用いられた場合を示している。
リモコン2の交換にあたっては、まず、給湯器本体1の電源をオフとし、その状態で交換する旧リモコン2´を給湯システムから取り外す。具体的には、旧リモコン2´から通信線3を取り外し、交換により取り付ける新リモコン2に通信線3を接続する。
通信線3の接続が完了した状態で、給湯器本体1の電源をオンにすると、新リモコン2に通信線3を介して電源が供給され、新リモコン2が作動する。
このようにして新リモコン2の取り付けが完了すると、次に、データ管理サーバ5に対して取り外した旧リモコン2´と新たに取り付けた新リモコン2とを関連付ける作業を行う。
この作業は、本実施形態では、上記携帯電話機6のウェブ閲覧機能を用いて以下の手順で行われる。図3は、同手順において携帯電話機6の画面の流れの一例を示す説明図である。
まず、この作業を行うにあたり、作業者は予め指定されたURLを入力して、上記データ管理サーバ5が提供するウェブページにアクセスする。なお、このURLは、たとえば、給湯器システムについてアフターサービスを行う業者など限られた者にのみ通知しておく。また、ウェブページにアクセスして、以下の作業を行うには、ID、パスワードの入力を求めるなど、特定の者のみが以下の作業を行えるようにしておく。このように、携帯電話機6によるデータ管理サーバ5へのアクセスは、事前に当該サーバ5へのアクセスが許可された者のみが行えるようにしておき、作業とは無関係の第三者による不正なアクセスが行われないようにしておく。
ID等の入力を受け付けると、次に、データ管理サーバ5は、旧リモコン2´のロット番号の入力を求める画面を携帯電話機6の表示部7に表示させる(図3(a)参照)。作業者は、この表示部7に表示された画面に従って旧リモコン2´のロット番号(図示例では「123456」を入力し、そのデータを送信する(具体的には、画面の指示に従って「決定」の操作を行う)。
ここで、リモコン全体を交換することは、リモコン側記憶手段27が実装されたリモコン側制御基板を交換することと同じであるので、旧リモコン2´のロット番号として、リモコン側制御基板に付与されたロット番号を入力する。
旧リモコン2´のロット番号の送信を受け付けると、データ管理サーバ5は、次に、新リモコン2のロット番号の入力を求める画面を携帯電話機6の表示部7に表示させる(図3(b)参照)。したがって、作業者は、続いて表示部7に表示された画面に従って、新リモコン2のロット番号(図示例では「ABCDEF」を入力し、そのデータを送信する(具体的には、画面の指示に従って「決定」の操作を行う)。なお、ここでの新リモコン2のロット番号も、上記旧リモコン2´の場合と同様、リモコン側制御基板に付与されたロット番号が用いられる。
このようにして、携帯電話機6を通じて新旧両リモコン2,2´の関連付けの要求がなされると、この要求を受け付けたデータ管理サーバ5は、旧リモコン2´のロット番号に対応してデータベースに記憶されている当該ユニットの設置場所に関するデータを読み出し、このデータに基づいて設置場所を示す住所を携帯電話機6の表示部7に表示させる(図3(c)参照)。すなわち、データ管理サーバ5は、交換されるユニットの設置場所を特定するデータを携帯電話機6に返信し、新旧両リモコン2,2´の関連付け処理を実行するか否かについて、作業者に確認を求める。
作業者は、表示部7に表示された画面に従って、関連付け処理を実行させる場合には「確認」の操作を、また、関連付け処理を取消す場合には「取消」の操作を行い、その決定をデータ管理サーバ5に送信する。
データ管理サーバ5は、上記操作により関連付け処理を実行する旨の決定を受信すると、旧リモコン2´のロット番号に対応して記憶されているデータ(給湯器の運転に関するデータ)を読み出して、このデータを新リモコン2のロット番号を示すデータとともに新リモコン2に送信してデータの移植を命令するとともに、固体識別データとしてデータ管理サーバ5に記憶されていた旧リモコン2´のロット番号のデータを新リモコン2のロット番号のデータに書き換えて(更新して)記憶する。
これに対して、新リモコン2は、データ管理サーバ5から受信したデータの中に自己(新リモコン2)のロット番号を示すデータが含まれているので、このデータを識別することで、データ管理サーバ5から受信したデータが自己に対するデータであることを認識し、このデータをリモコン側記憶手段27に記憶させる処理を実行する。
一方、図3(c)の画面において「取消」の操作がなされると、データ管理サーバ5は上述した新旧ユニット間の関連付け(ロット番号の更新等)は行わず、関連付けの処理を終了する。
このように、本発明を適用した給湯器システムでは、リモコン2が交換されると、上述した手順によって新旧リモコン2,2´間でデータの移植が行われる。その際、交換前の旧リモコン2´が、データ管理サーバ5に対して送信・記憶させていた直近(最新)のデータ(給湯器の運転に関するデータ)が、交換後の新リモコン2に対して送信されるので、新リモコン2には最新のデータが移植される。
また、上述したデータの移植は、旧リモコン2´を取り外し、正常な新リモコン2のみを給湯器本体1に接続した状態で行われるので、仮に旧リモコン2´の通信機能が故障していたとしても新リモコン2へのデータの移植を確実に行うことができる。
しかも、データ管理サーバ5に対する関連付けの操作が、携帯電話機6のような広域通信ネットワークに接続可能な移動体通信装置を用いて行えるので、リモコン2を交換したその場で関連付けの作業を行える他、交換作業完了後に営業所等に戻った後からでも関連付けの作業ができる。
なお、上述した実施形態は本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、リモコン全体を一つのユニットとして扱ってリモコン2そのものを交換した場合について説明したが、リモコンの本体は交換せずにリモコン側制御基板のみを交換するようにしてもよい。また、給湯器本体1の給湯器側制御基板のみを交換する場合でも本発明は適用可能である。この場合、給湯器側制御基板の交換後に給湯器側制御基板のロット番号を入力して新旧両基板の関連付けを行う。これにより、データ管理サーバ5から交換前の旧制御基板の給湯器側記憶手段13に記憶されていたデータがリモコン2に送信されるので、そのデータが通信線3を介して新制御基板の給湯器側記憶手段13に記憶される。
また、上述した実施形態では、新旧ユニットの関連付け操作を携帯電話機6を通じて行う場合を示したが、広域通信ネットワークに接続可能な情報通信端末装置であれば、たとえば、インターネットNに接続可能なパーソナルコンピュータを用いてもよい。さらには、上記実施形態に示したように、給湯器のリモコン2も広域通信ネットワークに接続されることから、このリモコン2の操作手段21と表示手段22(具体的には上記文字等表示部)を用いて、上記関連付けの作業を行うように構成することも可能である。
また、上述した実施形態では、情報通信端末装置(携帯電話機6)からデータ管理サーバ5へのアクセスに関して、当該サーバ5のURLを特定の業者など限られた者にのみ通知したり、当該サーバ5へのアクセスにIDやパスワードの入力を求めるなどして第三者による不正なアクセスの防止を図ったが、たとえば、データ管理サーバ5へのアクセスにあたり、個々の情報通信端末装置に固有のデータ(たとえば、製造番号データ)等を事前に所定のウェブページ上で登録させておき、当該登録のあったデータを持った情報通信端末装置のみがデータ管理サーバ5にアクセスできるようにするなど、データ管理サーバ5に対する不正アクセスの防止については適宜設計変更可能である。
また、上述した実施形態では、データ管理サーバ5は、新旧ユニットの関連付け操作によって関連付けられた旧ユニットのデータをそのままの状態で新ユニットに送信する構成を示したが、データ管理サーバ5に、新旧ユニットの関連付けに基づいて、新しいユニットに対応する旧いユニットについて記憶しているデータを送信する際に、新しいユニットに適合するようにデータを加工して送信するように構成することも可能である。
すなわち、データ管理サーバ5に、制御基板のロット番号等の情報(固体識別データ)に基づいて交換可能なユニットであるか否かや、ユニットが交換可能である場合には、データの加工が必要か否かを診断する適合診断手段と、データの加工が必要である場合にはデータベースに記憶しているデータを加工(たとえば、データの形式変更や不要なデータの削除、新たな項目の追加等の処理)するデータ加工手段を備えさせておき、携帯電話機6等から関連付けの操作が行われると、これら処理を実行してから新ユニットに向けてデータを送信するように構成することができる。
これにより、たとえば、給湯器システムに当初備えられていなかった機能(たとえば、浴室暖房機能)が付加される工事に伴ってリモコン2が交換されたような場合でも、追加された機能に関するデータに旧リモコン2´が有していたデータを反映させることができ、また反対に、一部の機能が取り外された場合には、当該機能に関する項目を削除するなどの処理を行うことができ、記憶手段の記憶領域を有効に活用できる。
なお、これに関連して、上記適合診断手段およびデータ加工手段を給湯器本体1のコントローラ11やリモコン2のコントローラ24に備えさせておくことも可能である。すなわち、上記の例では適合診断手段とデータ加工手段とをデータ管理サーバ5に設けた場合を示したが、データ管理サーバ5から新旧ユニットの固体識別データを交換後の新ユニットに送信するように構成し、給湯器本体1のコントローラ11やリモコン2のコントローラ24において、上記固体識別データ等に基づいて受信したデータの新ユニットへの適合診断と必要であればデータの加工を行うように構成することも可能である。
なお、上述した実施形態において示した本体側記憶手段13およびリモコン側記憶手段27に記憶される内容は適宜設計変更可能である。また、データ管理サーバ5に定期的に送信されバックアップされるデータも適宜設計変更可能であり、たとえば、本体側記憶手段13およびリモコン側記憶手段27に記憶されるデータのうちの一部のデータのみを定期的に送信し、データ管理サーバ5にバックアップするように構成することも可能である。
1 給湯器本体
2,2´ リモコン
3 通信線
4 ルータ
5 データ管理サーバ
6 携帯電話機(情報通信端末装置)
7 表示部
11 給湯器本体のコントローラ
12 本体側制御手段
13 本体側記憶手段(記憶手段)
14 本体側通信手段
21 操作手段
22 表示手段
23 リモコン側通信手段
24 リモコンのコントローラ
25 通信手段
26 リモコン側制御手段
27 リモコン側記憶手段(記憶手段)
N インターネット
2,2´ リモコン
3 通信線
4 ルータ
5 データ管理サーバ
6 携帯電話機(情報通信端末装置)
7 表示部
11 給湯器本体のコントローラ
12 本体側制御手段
13 本体側記憶手段(記憶手段)
14 本体側通信手段
21 操作手段
22 表示手段
23 リモコン側通信手段
24 リモコンのコントローラ
25 通信手段
26 リモコン側制御手段
27 リモコン側記憶手段(記憶手段)
N インターネット
Claims (5)
- 広域通信ネットワークを介してデータの送受信を行う通信手段を備え、所定の記憶手段に記憶された給湯器の運転に関するデータを、制御手段が、前記通信手段を用いて広域通信ネットワーク上に設けられた所定のデータ管理サーバに前記記憶手段を特定するデータとともに定期的または一定条件の下で送信する制御構成を備えた給湯器のリモコンを備える給湯器システムにおいて、前記記憶手段を含むユニットを新しいユニットに交換する際における新旧ユニット間のデータ移植方法であって、
前記データ管理サーバには、前記ユニット毎に、前記通信手段を介して送信される給湯器の運転に関するデータと、当該データを送信したユニットの個体を識別する個体識別データとを記憶する記憶領域が設定され、
前記ユニットの交換後に、前記給湯器のリモコンから、前記通信手段を介して、交換した旧いユニットの個体識別データと交換後の新しいユニットの個体識別データとを前記データ管理サーバに送信して、前記データ管理サーバに新旧ユニットの関連付けを行う工程と、
前記データ管理サーバは、この新旧ユニットの関連付けに基づいて、前記新しいユニットを有する給湯器のリモコンに対して、対応する旧いユニットについて記憶する給湯器の運転に関するデータを送信し、新しいユニットの記憶手段に当該データを記憶させる工程を有する
ことを特徴とする新旧ユニット間のデータ移植方法。 - 広域通信ネットワークを介してデータの送受信を行う通信手段を備え、所定の記憶手段に記憶された給湯器の運転に関するデータを、制御手段が、前記通信手段を用いて広域通信ネットワーク上に設けられた所定のデータ管理サーバに前記記憶手段を特定するデータとともに定期的または一定条件の下で送信する制御構成を備えた給湯器のリモコンを備える給湯器システムにおいて、前記記憶手段を含むユニットを新しいユニットに交換する際における新旧ユニット間のデータ移植方法であって、
前記データ管理サーバには、前記ユニット毎に、前記通信手段を介して送信される給湯器の運転に関するデータと、当該データを送信したユニットの個体を識別する個体識別データとを記憶する記憶領域が設定され、
前記ユニットの交換後に、情報通信端末装置を介して前記広域通信ネットワーク上のデータ管理サーバに、交換した旧いユニットの個体識別データと交換後の新しいユニットの個体識別データとを前記データ管理サーバに送信して、前記データ管理サーバに新旧ユニットの関連付けを行う工程と、
前記データ管理サーバは、この新旧ユニットの関連付けに基づいて、前記新しいユニットを有する給湯器のリモコンに対して、対応する旧いユニットについて記憶する給湯器の運転に関するデータを送信し、新しいユニットの記憶手段に当該データを記憶させる工程を有する
ことを特徴とする新旧ユニット間のデータ移植方法。 - 前記情報通信端末装置は、広域通信ネットワークに接続可能な移動体通信装置で構成されていることを特徴とする請求項2に記載の新旧ユニット間のデータ移植方法。
- 前記データ管理サーバは、前記ユニットの個体識別データとして、当該ユニットのハードウェアを特定するデータと、当該ユニットの設置場所を特定するデータとを記憶してなり、
新旧ユニットの関連付けの要求を受け付けた際に、ユニットの設置場所を特定するデータを返信して、関連付け工程の実行についての確認要求を行う工程を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の新旧ユニット間のデータ移植方法。 - 前記データ管理サーバは、新旧ユニットの関連付けに基づいて、新しいユニットに対応する旧いユニットについて記憶している給湯器の運転に関するデータを送信するに際して、新しいユニットに適合するようにデータを加工して送信することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の新旧ユニット間のデータ移植方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006125157A JP2007298204A (ja) | 2006-04-28 | 2006-04-28 | 新旧ユニット間のデータ移植方法 |
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