JP2020094764A - ファンを有する熱源機、当該熱源機を含む排気システム及び排気処理方法 - Google Patents

ファンを有する熱源機、当該熱源機を含む排気システム及び排気処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は新たな逆流の検出方法を提供することを目的とする。【解決手段】複数の分岐ダクト17を介して共用ダクト61に連結されている各熱源機10は、ケーシング11内において空気の供給を受けて燃料を燃焼させる加熱部20と、ケーシング11に設けた給気用の開口である給気口13と、ケーシング11に設けた排気用の開口であり、分岐ダクト17に接続されている排気口15と、加熱部20での燃料の燃焼により生成される排気ガスを排気口15に導く風を生成するファン21と、排気口15から給気口13に向かう排気ガスの逆流を検出するために、排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度、及び、給気口側の圧力及び排気口側の圧力ののうち少なくともいずれかを検出するセンサ30とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、ファンを有する熱源機、当該熱源機を含む排気処理システム、及び排気処理方法に関する。
特許文献1には、複数のファンが各分岐ダクトを介して1本の共用ダクトに連結された排気装置が開示されている。排気装置において、いずれかのファンが排気運転を行い、残りのファンが排気運転を行わない場合、排気運転を行っているファンからの排気が、共用ダクト及び各分岐ダクトを介して排気運転を行っていないファンから室内へと逆流する。そこで、特許文献1の排気装置では、いずれかのファンが排気運転を行う場合には、残りのファンも連動して排気運転を行わせる。
この制御のため、分岐ダクト内に流量センサが設けられている。排気装置は、いずれかのファンが排気運転を行うと、残りのファンを駆動させる。さらに、排気装置は、当該ファンに繋がる分岐ダクトの流量センサが、分岐ダクトから共用ダクトの方向及び共用ダクトから分岐ダクトの方向のいずれの方向の流れも検出しないように残りのファンを駆動させる。これにより、排気運転を行っていないファンから室内への排気の逆流を防止できる。
特開昭62−59326号公報
上記の通り、特許文献1では、分岐ダクト内に流量センサを設け、流量センサの値に基づいてファンを駆動させることで室内への排気の逆流を防止している。しかし、これとは異なる新たな逆流の検出方法の検討も望まれている。
そこで、本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、新たな逆流の検出方法を提供することを目的とする。
本発明に係る熱源機の特徴構成は、
複数の熱源機がそれぞれの分岐ダクトを介して共用ダクトに連結される排気システムにおける熱源機であって、
ケーシング内に設けられ、前記ケーシングの外部から空気及び燃料の供給を受け、燃料を燃焼させることで熱媒を加熱する加熱部と、
前記ケーシングに設けた給気用の開口である給気口と、
前記ケーシングに設けた排気用の開口であり、前記分岐ダクトに接続されている排気口と、
前記加熱部での燃料の燃焼により生成される排気ガスを前記排気口に導く風を生成するファンと、
前記排気口から前記給気口に向かう前記排気ガスの逆流を検出するために、前記排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度、及び、前記給気口側の圧力及び前記排気口側の圧力のうち少なくともいずれか一方を検出するセンサと、
を備える点である。
上記特徴構成によれば、熱源機は、共用ダクトから、熱源機が設けられている建屋内に向かって排気ガスが逆流しているのを検出するためのセンサを有している。センサとしては、排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度を検出する濃度センサを用いることができる。センサにより排気口から給気口に向かう特定種類ガスの濃度を検出することで、排気ガスの逆流を検出できる。燃焼による排気ガスに含まれる特定種類ガスとしては、人体に有害であるCO(一酸化炭素)、NO(一酸化窒素)等が挙げられる。
また、センサとしては、給気口側の圧力及び排気口側の圧力を検出する圧力センサを用いることができる。給気口側の圧力及び排気口側の圧力を検出することで、排気ガスの流れの方向を検出し、排気ガスの逆流を検出できる。
よって、上記熱源機によれば、排気ガスの濃度の検出、及び給気口側の圧力及び排気口側の圧力の検出の少なくともいずれかの新たな検出方法を用いて、排気ガスの建屋内への逆流を検出できる。
本発明に係る熱源機の更なる特徴構成は、
前記センサの検出結果を取得し、前記排気ガスの逆流を防止するために前記ファンを制御する機器制御部を備え、
前記機器制御部は、前記ファンの運転が停止している場合において、前記センサが検出した前記排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度が第1閾値以上である場合、及び前記排気口側の圧力が前記給気口側の圧力よりも大きい場合の少なくともいずれかに基づいて、前記ファンの運転を開始するように制御する点である。
上記特徴構成によれば、排気ガスの逆流を検出すると、停止しているファンの運転を開始させることで、排気ガスの逆流を防止できる。例えば排気ガスが人体に悪影響を与える程度の濃度に第1閾値を設定されており、建屋内に逆流している排気ガスの濃度が第1閾値以上の場合には機器制御部はファンの運転を開始させる。これにより、排気ガスの逆流により建屋内にいる人体への悪影響を抑制できる。また、排気口側の圧力が給気口側の圧力よりも大きい場合は、排気口側から給気口側に向かって排気ガスが流れており、共用ダクトから建屋内に排気ガスが逆流している可能性が高い。この場合にファンの運転を開始させることで、排気口から共用ダクトに向かうように排気ガスを導くことができる。
本発明に係る熱源機の更なる特徴構成は、
前記機器制御部は、前記排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度、及び前記排気口側の圧力から前記給気口側の圧力を引いた差圧に基づいて前記ファンの回転数を制御する点である。
上記特徴構成によれば、排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度及び差圧に基づいてファンの回転数を制御するため、例えば排気ガスの逆流を阻止する緊急度合いの高さに応じてファンの制御ができる。例えば排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度が高いほどファンの回転数を大きくする。また、排気口側の圧力から給気口側の圧力を引いた差圧が大きいほどファンの回転数を大きくする。
本発明に係る熱源機の更なる特徴構成は、
前記センサは前記排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度を検出する濃度センサであり、前記濃度センサは前記給気口に対応して設けられている点である。
上記特徴構成によれば、濃度センサが給気口に対応して設けられているため、熱源機が設けられている建屋内の排気ガスの濃度をより正確に測定できる。濃度センサが給気口に対応して設けられているとは、ケーシング外部又は内部において給気口に濃度センサが取り付けられている場合、及び、ケーシング内部においてファンよりも給気口側に濃度センサが取り付けられている場合等を含む。
また、排気ガスの逆流が検出されファンの運転が開始された場合であっても、給気口付近はファンから離れているため、ファンによる気流の乱れが少ない。よって、気流の乱れによる変動を受けずに排気ガスの濃度をより正確に測定できる。例えばファンの運転中に排気ガスの濃度を検出し、ファンの回転数を制御する場合に好ましい。
また、濃度センサがケーシング内部等に設けられている場合には、加熱部から排出される排気ガス及び不完全燃焼した場合のすす等が濃度センサに付着し、濃度センサの劣化が早い。よって、濃度センサが給気口に設けられていることで排気ガスの付着を抑制し、濃度センサの劣化を遅らすことができる。さらには、濃度センサがケーシングの外部において給気口に対応して設けられていると好ましい。濃度センサがケーシングの外部において給気口に対応して設けられているとは、ケーシングの外部において給気口に濃度センサが取り付けられている場合、及び、ケーシングの外部において給気口の近傍に濃度センサが取り付けられている場合等を含む。
本発明に係る熱源機の更なる特徴構成は、
前記センサは、前記給気口側の圧力を検出する給気口側の圧力センサ及び前記排気口側の圧力を検出するための排気口側の圧力センサを含み、前記給気口側の圧力センサは前記給気口に対応して設けられており、前記排気口側の圧力センサは前記排気口及び前記分岐ダクトの少なくともいずれかに対応して設けられている点である。
上記特徴構成のように給気口側の圧力センサを給気口に対応して設け、排気口側の圧力センサを排気口及び分岐ダクト等に対応して設けることで、給気口側の圧力及び排気口側の圧力をより正確に測定できる。
給気口側の圧力センサが給気口に対応して設けられているとは、ケーシング外部又は内部において給気口側の圧力センサが給気口に取り付けられている場合、ケーシング内部においてファンよりも給気口側に給気口側の圧力センサが取り付けられている場合等を含む。
また、排気口側の圧力センサが排気口及び分岐ダクト等に対応して設けられているとは、ケーシング外部又は内部において排気口側の圧力センサが排気口及び分岐ダクト等に取り付けられている場合、ケーシング内部においてファンよりも排気口側に排気口側の圧力センサが取り付けられている場合等を含む。
本発明に係る熱源機の更なる特徴構成は、
前記排気口側の圧力センサは、前記分岐ダクトのうち前記共用ダクト側に設けられている点である。
上記特徴構成のように排気口側の圧力センサが分岐ダクトのうち共用ダクト側に設けられているので、排気口側の圧力センサにより共用ダクト内の排気口側の圧力を取得できる。よって、共用ダクト内の排気口側の圧力と給気口側の圧力との比較により共用ダクトから建屋内の熱源機への排気ガスの逆流を検出できる。
本発明に係る排気システムの特徴構成は、
上記の複数の熱源機と、
前記複数の熱源機それぞれからの前記排気ガスを排出するための複数の分岐ダクトと、
前記複数の分岐ダクトに共通に連結される共用ダクトと、
を備える点である。
上記特徴構成の熱源機によれば、排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度の検出、及び給気口側の圧力及び排気口側の圧力の検出の少なくともいずれかの新たな検出方法を用いて、排気ガスの建屋内への逆流を検出できる。排気システムは、このような熱源機を備えるように構成できる。
本発明に係る排気システムの更なる特徴構成は、
前記複数の熱源機それぞれは、前記センサの検出結果を取得し、前記排気ガスの逆流を防止するために前記ファンを制御する機器制御部を有し、
前記複数の熱源機それぞれの機器制御部から、前記複数の熱源機の各加熱部での燃料の燃焼の有無を含む情報を受信する管理サーバを備え、
前記管理サーバは、
少なくとも1の熱源機においてファンが運転中に当該熱源機からの排気ガスの逆流が検出された場合において、あるいは、少なくとも1の熱源機においてファンが停止中に排気ガスの逆流が検出されたことに応じてファンが運転された後、当該熱源機に設けられたファンの回転数が第2閾値以上である期間が第1時間以上継続している場合において、
前記複数の熱源機のうち所定数以上の熱源機の加熱部において燃料の燃焼を停止させるように前記機器制御部を制御するか、あるいは、前記加熱部において燃料が燃焼されている少なくとも1の熱源機がある場合には、当該熱源機での燃料の燃焼を継続させたまま、前記排気ガスの逆流が検出された熱源機が備えられた建屋内に逆流の発生を報知するように前記機器制御部を制御する点である。
ファンが運転中に排気ガスの逆流が検出された場合とは、ファンが運転中にも関わらず排気ガスが逆流している状態である。ファンが停止中に排気ガスの逆流が検出されたことに応じてファンが運転された後、ファンの回転数が第2閾値以上である期間が第1時間以上継続している場合とは、例えばファンの回転数を上限値まで大きくした状態で、ある程度の期間、排気ガスを排気しているにも関わらず排気ガスが逆流している状態である。
上記特徴構成によれば、この状態においても排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度が第1閾値以上であり、排気ガスの逆流が防止できていない場合には、安全を確保するための処理が行われる。例えば、前述の場合には、共用ダクトに連結されている所定数以上の熱源機での燃焼を停止させる。これにより、排気ガスの共用ダクトへの排気量が減少する。よって、共用ダクトから熱源機への排気ガスの逆流を抑制できる。
また、前述の場合には、共用ダクトに連結されている所定数以上の熱源機での燃焼を停止させる代わりに、例えば、排気ガスが逆流している熱源機が備えられた建屋内に、逆流の発生を報知する。排気ガスの逆流が検出された場合に熱源機での燃焼を停止させると、当該熱源機を使用している使用者にとっての利便性が損なわれる。そこで、熱源機での燃焼は停止させず当該使用者の利便性を維持しつつ、一方で排気ガスの逆流が生じている建屋内にその旨を報知することで当該建屋内が危険であることを知らせる。これにより、危険を報知された建屋内に人がいる場合に、当該建屋外に避難するなどの危険回避の対応を促すことができる。
本発明に係る排気システムの更なる特徴構成は、
前記共用ダクトに設けられ、前記共用ダクトに排出された前記排気ガスを前記共用ダクトの外部に導くための共用ファンと、
前記センサの検出結果を取得し、前記排気ガスの逆流を防止するために前記共用ファンを制御する共用ファン制御部とを備え、
前記共用ファン制御部は、前記共用ファンの運転が停止している場合において、前記センサが検出した前記排気ガスの濃度が第1閾値以上である場合、及び前記排気口側の圧力が前記給気口側の圧力よりも大きい場合の少なくともいずれかであることを前記機器制御部から取得すると、前記共用ファンの運転を制御する点である。
上記特徴構成によれば、前述の通り排気ガスの逆流を検出すると、停止している共用ファンの運転を開始させ、排気ガスの逆流を防止できる。
本発明に係る排気処理方法の特徴構成は、
燃料を燃焼させることで熱媒を加熱する複数の加熱部から排出される排気ガスを分岐ダクトに導くファンの運転を制御する排気処理方法であって、
前記加熱部は、複数の熱源機がそれぞれの分岐ダクトを介して共用ダクトに連結される排気システムにおける各熱源機のケーシング内に設けられており、前記加熱部には前記ケーシングの外部から空気及び燃料が供給され、
前記ファンの運転が停止している場合において、前記排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度が第1閾値以上である場合、及び前記ケーシング外への空気の排気による排気口側の圧力が前記ケーシング内への空気の給気による給気口側の圧力よりも大きい場合の少なくともいずれかに基づいて前記排気ガスの逆流を検出すると、前記ファンの運転を開始させるとともに回転数を制御する点である。
上記特徴構成によれば、前述の通り排気ガスの逆流を検出すると、停止しているファンの運転を開始させることで、排気ガスの逆流を防止できる。
本発明に係る排気処理方法の更なる特徴構成は、
少なくとも1の熱源機においてファンが運転中に当該熱源機からの排気ガスの逆流が検出された場合において、あるいは、少なくとも1の熱源機においてファンが停止中に排気ガスの逆流が検出されたことに応じてファンが運転された後、当該熱源機に設けられたファンの回転数が第2閾値以上である期間が第1時間以上継続している場合において、
前記複数の熱源機のうち所定数以上の熱源機の加熱部において燃料の燃焼を停止させるか、あるいは、前記加熱部において燃料が燃焼されている少なくとも1の熱源機がある場合には、当該熱源機での燃料の燃焼を継続させたまま、前記排気ガスの逆流が検出された熱源機が備えられた建屋内に逆流の発生を報知する点である。
上記特徴構成によれば、前述した安全を確保するための処理を行うことができる。
排気システムの全体構成を示すブロック図である。 熱源機の構成図である。 機器制御部のブロック図である。 COconc(CO濃度)とN(ファンの回転数)とを対応付けたテーブルである。 排気処理方法の一例を示すフローチャートである。 安全確保処理の一例を示すフローチャートである。 熱源機の構成図である。 排気処理方法の一例を示すフローチャートである。 差圧ΔP(=Pout−Pin)とN(ファンの回転数)とを対応付けたテーブルである。
〔第1実施形態〕
以下に、第1実施形態に係る熱源機、当該熱源機を備える排気システム及び排気処理方法について説明する。
(1)排気システム
図1に示すように、排気システム1は、ネットワーク5を介して通信可能に接続された集合住宅3と管理サーバ7とを含む。
集合住宅3は、複数の住居2(2A、2B、2C、2D等)(建屋)が集合した一体の建物として構成されている。各住居2は互いに分離された空間からなり、本実施形態では複数の住居2は上下方向に並んで形成されている。複数の住居2それぞれには、外部から各住居2内に空気を取り込むための換気ファン4(4A、4B、4C、4D等)が設けられている。
また、複数の住居2それぞれには、台所用及び風呂用等の給湯器、給湯暖房機などの熱源機10(10A、10B、10C、10D等)が設けられている。通常、熱源機10は、運転が開始されると、ファン21の運転により給気口13(13A、13B、13C、13D等)から空気を取り込み、この空気を用いて燃料を燃焼する。このとき、空気は、ファン21の運転により給気口13を経て、熱源機10の筐体を構成する後述のケーシング11内部に供給され、排気ガス及び残存空気等は排気口15を経てケーシング11外部に排出される。さらに、排気口15から排出された排気ガス及び残存空気等は、分岐ダクト17(17A、17B、17C、17D等)を介して住居2の外へ排出される。各熱源機10の各分岐ダクト17は共通の共用ダクト61に連結されている。よって、複数の分岐ダクト17から排出された排気ガスは、それぞれの分岐ダクト17から共用ダクト61に導入され、共用ダクト61の塔頂部63の開口から集合住宅3の外部に排出される。
なお、塔頂部63に到達した排気ガスをそのまま外部に排出してもよいし、塔頂部63に排気ガスを浄化する浄化装置を設けて浄化した後に外部に排出してもよい。また、塔頂部63からの排気ガスの排出を促進するために、塔頂部63に共用ファン65を設けてもよい。
また、複数の住居2のそれぞれには熱源機10の運転を制御する機器制御部40(40A、40B、40C、40D等)が設けられている。前述の通り、通常、熱源機10は、運転が開始されると、ファン21の運転により給気口13から空気を取り込み、この空気を用いて燃料を燃焼する。このとき、ファン21の運転により、熱源機10においては、給気口13から排気口15に向かう流体の流れが生じる。そして、通常、熱源機10の運転が停止されると、ファン21の運転は停止されるか、停止に向かって回転数が徐々に下げられる。
しかし、複数の分岐ダクト17から大量の排気ガスが共用ダクト61に排出されると、共用ダクト61内を通流する排気ガス量及び空気量等が多くなる。よって、排気口15から給気口13に向かう流体の流れが生じ、排気ガスが共用ダクト61側から住居2内部側に逆流する場合がある。特に、熱源機10においてファン21の運転が停止されている場合、給気口13から排気口15へ流体を向かわせる力が無いか、又は小さい。そのため、排気ガスが共用ダクト61側から住居2内部側に逆流する場合がある。また、ファン21が運転されている場合でも、ファン21の回転数が小さく、給気口13から排気口15へ流体を向かわせる力小さい場合がある。このような場合でも、排気ガスが共用ダクト61側から住居2内部側に逆流する場合がある。
例えば、集合住宅3のうちいずれかの住居2において熱源機10が運転されると、当該熱源機10に備え付けのファン21が運転されることで、分岐ダクト17を通じて共用ダクト61に排気ガスが排出される。この場合、ファン21が運転されていない住居2では、共用ダクト61及び各分岐ダクト17を介して排気ガスが住居2内へと逆流する場合がある。
本実施形態の排気システム1では、この排気ガスの逆流を後述のセンサ30で検出する。機器制御部40は、センサ30の検出結果に基づいて、排気ガスの逆流を抑制するように熱源機10を制御する。センサ30及び機器制御部40については後述する。
機器制御部40は、ネットワーク5を介して管理サーバ7と通信可能に接続されている。機器制御部40は、各熱源機10の運転状態及び排気ガスの逆流等に関する情報を管理サーバ7に送信する。管理サーバ7は、受信したこれらの情報に基づいて機器制御部40を制御し、熱源機10の運転等を制御する。管理サーバ7については後述する。
(2)熱源機
次に熱源機10の構成について説明する。ここでは、各住居2の熱源機10は同様の構成であるので、一の住居2に備えられた熱源機10の構成を説明する。
図2に示すように、熱源機10は、加熱部20等を収容するケーシング11と、ケーシング11の下部に設けられた開口である給気用の給気口13と、ケーシング11の上部に設けられた開口である排気用の排気口15とを備える。また、熱源機10は、ケーシング11内に、バーナ等から構成された加熱部20と、加熱部20の上方に設けられて加熱部20により加熱される熱交換器19と、加熱部20の下方に設けられて加熱部20に空気を供給するファン21とを備える。熱交換器19の入口側には、例えば家庭用の水道等から供給される水(熱媒)が供給される給水路22が接続されている。一方、熱交換器19の出口側には、加熱部20で加熱された湯を出湯する出湯路23が接続されている。出湯路23には給水栓25が接続されており、湯が給水栓25から排湯される。
加熱部20には、加熱部20に燃焼用の燃料を供給する燃料供給路24が接続されている。また、加熱部20には、給気口13を介して外部からケーシング11内に給気された空気が、ファン21の回転により下方から加熱部20に供給される。よって、加熱部20は、燃料供給路24から燃料の供給を受け、ファン21からの通風により空気の供給を受けて、燃料を燃焼させる。この燃料の燃焼により熱交換器19が加熱され、給水路22から熱交換器19に供給された水が加熱され、加熱された出湯路23を経て給水栓25から排湯される。なお、加熱部20により熱媒を加熱する場合には空気を供給する必要があるため、後述のファン制御部43は加熱部20の運転の際には適量の空気を供給可能なようにファン21の回転数Nを調整する。
加熱部20により燃料が燃焼されると排気ガスが生じる。燃焼による排気ガス中には、特定種類ガスとして、例えばCO(一酸化炭素)、CO(二酸化炭素)、NO(一酸化窒素)、NO(二酸化窒素)及びCH(メタン)等が含まれる。本実施形態では、一例として、人体に特に有害であるCOを排気ガス中に含まれる特定種類ガスとして説明する。以下では、燃焼により出るガスを単に排気ガスと呼ぶこともあり、COと呼ぶこともある。
COは空気よりも軽く、ケーシング11内において上方に向かって進む。また、ファン21は、空気を加熱部20に供給するだけでなく、加熱部20から生じた排気ガスの上方への進行を促進する。つまり、ファン21は、空気を加熱部20に供給するための給気ファンであるともに、加熱部20から排出された排気ガスを排気に向かわせるための排気ファンである。
前述の通りケーシング11には上部に排気口15が設けられており、上方に進んだ排気ガスは排気口15からケーシング11の外部に排出される。また、排気口15は、各熱源機10それぞれに設けられた分岐ダクト17に接続されている。また、各分岐ダクト17は共用ダクト61に連結されていることから、排気口15から排出された排気ガスは、分岐ダクト17を経て共用ダクト61に排出され、塔頂部63を経て外部に排出される。
(3)センサ
本実施形態では、COを排気ガスに含まれる特定種類ガスとして扱い、COが住居2内部に逆流しているか否かを検出するために、センサ30によりCO濃度(排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度)を検出する。センサ30は、空気中のCO濃度を検出可能な濃度センサであり、図2に示すようにケーシング11の外側において、給気口13に対応するように設けられている。
センサ30は所定の時間間隔、例えば数秒ごとにCO濃度を随時検出し、後述の逆流判定部41に検出結果を送信している。
(4)機器制御部及び管理サーバ
次に、センサ30の検出結果に基づいて、排気ガスの逆流を抑制するように熱源機10を制御する機器制御部40について説明する。また、機器制御部40の安全確保処理部45は、各住居2内に排気ガスが逆流した際の安全確保処理を管理サーバ7と連携することで行う。よって、ここでは、管理サーバ7についても説明する。
図3に示すように、機器制御部40は、逆流判定部41、ファン制御部43、安全確保処理部45、記憶部47及び通信部49を備える。
(4−1)逆流判定部
逆流判定部41は、センサ30の検出結果を取得し、検出結果に基づいてCOが住居2内に逆流しているか否かを判定する。例えば、逆流判定部41は、検出結果として取得したCOconc(CO濃度)と、所定の閾値ConcThA(第1閾値)とを比較する。閾値ConcThAは、例えば人体に与える影響を考慮して決定される。例えば、CO濃度に応じて次のような指標があり、このような指標に基づいて閾値ConcThAが決定される。
CO濃度が200ppmの場合は2〜3時間で前頭部に軽度の頭痛が生じ、CO濃度が400ppmの場合は1〜2時間で前頭痛や吐き気、2.5〜3.5時間で後頭痛が生じ、CO濃度が800ppmの場合は45分で頭痛、めまい、吐き気、けいれんが生じ、2時間で失神する。また、ガス業界では、給湯器の使用に関してCO濃度が300ppmに達する前に、燃料供給路24の弁を閉栓するとの基準がある。
逆流判定部41は、COconcがConcThA以上の場合(COconc≧ConcThA)は、排気口15から給気口13側への流体の流れが生じており、COが逆流していると判定する。
(4−2)ファン制御部、記憶部
加熱部20は燃料を燃焼する際に空気を必要とするため、ファン制御部43は、加熱部20の運転とともにファン21の回転数Nを調整する。これは加熱部20に空気を供給するためのファン21の回転数Nの制御であるが、一方で、ファン制御部43は、排気ガスの逆流を防止するためにファン21を制御する。そのために、ファン制御部43は、逆流判定部41から逆流の有無の判定結果を示すCOconcとConcThAとの関係を取得し、判定結果に応じてファン21を制御する。この逆流防止の制御において、ファン制御部43は、ファン21の運転の有無をファン21から取得する。あるいは、ファン制御部43は、ファン21の運転を制御する図示しないリモコン等からファン21が運転中か停止中かを取得する。なお、ファン制御部43は、ファン21の回転数Nに基づいてファン21の運転の有無を取得してもよい。そして、ファン制御部43は、COconc≧ConcThAであり、かつファン21の運転が停止中の場合は、ファン21の運転を開始するとともにCOconc(CO濃度)に応じてファン21の回転数Nを制御する。
記憶部47には、図4に示すCOconcとファン21の回転数Nとの関係が対応付けて記憶されている。図4では、例えばCOconcが大きくなるほど、ファン21の回転数Nが高くなるように対応付けされている。この場合、センサ30で検出されたCOconc(CO濃度)が大きく、排気口15から給気口13側にCOが大量に逆流しているほど、ファン21の回転数Nを高くできる。よって、COの逆流をより迅速に解消するようにファン21を制御できる。
なお、COconcとファン21の回転数Nとの対応付けはこれに限られず、数式等の関係式で対応付けられていてもよい。
ファン制御部43は、COconc≧ConcThAが最初に検出されたのに応じて、ファン21の回転数Nを制御した後も、センサ30から随時COconc(CO濃度)を取得する。そして、ファン制御部43は、COconc(CO濃度)の変化に応じてファン21の回転数Nを制御することを繰り返し、センサ30が検出するCOconc(CO濃度)が低くなって排気ガスの逆流が検出されなくなると、ファン21を停止させる。
(4−3)安全確保処理部、通信部、サーバ
安全確保処理部45は、COconc(CO濃度)の逆流を抑制できないと判断した場合に、住居2内にいる人等への悪影響を阻止し安全を確保するための安全確保処理を行う。
安全確保処理は、例えば、ファン21が運転中にも関わらずCOconc≧ConcThAが検出された場合に実行される。また、安全確保処理は、例えば、COconc≧ConcThAが最初に検出され、停止中のファン21が比較的に高い回転数Nによって運転が開始されて一定時間が経過したにも関わらず、COconc≧ConcThAのままである場合に実行される。
安全確保処理部45は、管理サーバ7との連携によって安全確保処理を行う。管理サーバ7は、図1に示すように、通信部51、管理制御部53及び記憶部55を備える。機器制御部40の通信部49と管理サーバ7の通信部51とは双方向通信可能に構成されている。
各住居2それぞれの機器制御部40は、通信部49を介して、熱源機10の加熱部20で燃料の燃焼が行われているか否かを含む情報を管理サーバ7の通信部51に送信する。管理サーバ7の記憶部55は、住居2ごとに上記各情報を記憶する。
安全確保処理として、第1の安全確保処理が例えば次のように行われる。
ある住居2の逆流判定部41は、ファン21の回転数Nが0より大きくファン21が運転中であることを、当該住居2のファン制御部43から取得している。さらに、当該住居2の逆流判定部41はCOconc≧ConcThAであり逆流が生じていることを検出している。管理制御部53は、当該住居2のファン制御部43及び逆流判定部41からこれらの情報を取得すると、当該住居2では、ファン21が運転中にも関わらずCOconc≧ConcThAであるので、排気ガスの逆流を防止できない状況であると判断する。
そこで、管理制御部53は、第1の安全確保処理として、加熱部20で燃料の燃焼が行われている住居2の機器制御部40に対して、加熱部20での燃料の燃焼を停止するように指示する。燃料の停止を指示された機器制御部40は、対応する熱源機10の加熱部20での燃料の燃焼を停止させる。
なお、管理制御部53は、前述の通りネットワーク5を介して各住居2の各機器制御部40から加熱部20での燃焼の有無を取得している。管理制御部53は、この情報に基づいて、燃焼停止の指示を指示する機器制御部40を選択する。
例えば、図1の住居2A〜2Dを有する集合住宅3において、住居2A、2Bの熱源機10において加熱部20が燃料の燃焼を行っており、住居2C、2Dの熱源機10は運転されていないとする。この場合、住居2Aの逆流判定部41が、加熱部20が燃料を燃焼しておりファン21が運転中であるが、COconc≧ConcThAであることを検出し、当該情報を管理制御部53に送信したとする。また、住居2Bの逆流判定部41が、加熱部20が燃料を燃焼しておりファン21が運転中であり、COconc<ConcThAであることを検出し、当該情報を管理制御部53に送信したとする。
なお、住居2C、2Dの逆流判定部41は、加熱部20が燃料を燃焼しておらずファン21が運転中であり、COconc<ConcThAであることを管理制御部53に送信したとする。つまり、住居2C、2Dでは排気ガスの逆流は生じていない。この場合、管理制御部53は、燃料の燃焼が行われている全ての住居2A、2Bの各機器制御部40に、住居2A、2Bの各熱源機10の加熱部20での燃焼を停止するように指示する。
さらに、管理制御部53は、排気ガスの逆流が検出された住居2Aの機器制御部40に逆流の発生を報知し、当該住居2A内が危険であることを報知する。なお、管理制御部53は、排気ガスの逆流が生じている住居2Aだけでなく、集合住宅3の他の住居2B〜2Dの機器制御部40に、当該住居2B〜2Dが危険であることを報知してもよい。
これにより、燃焼が停止された熱源機10では排気ガスの発生がなくなるため排気ガスの共用ダクト61への排気量が減少する。よって、共用ダクト61から熱源機10を介して住居2内へ排気ガスが逆流するのを抑制できる。なお、熱源機10において燃焼が停止されることに伴って、ファン21の運転が停止された場合には、さらに共用ダクト61への排気ガスの排気量が減少する。よって、共用ダクト61からの排気ガスの逆流をより抑制できる。
なお上記では、管理制御部53は、燃料の燃焼が行われている加熱部20の全てにおいて燃焼を停止するように、該当する機器制御部40に指示する。しかし、管理制御部53は、燃料の燃焼が行われている複数の加熱部20のうち所定数以上の加熱部20において燃焼を停止するように、該当する機器制御部40に指示してもよい。所定数以上の加熱部20において燃焼が停止されることによっても、排気ガスの共用ダクト61への排気量が減少し、排気ガスの逆流を抑制できる。
また、安全確保処理として、第2の安全確保処理が例えば次のように行われる。
前述と同様に、管理制御部53は、ある住居2のファン制御部43及び逆流判定部41から、ファン21が運転中であり、かつCOconc≧ConcThAであることを取得すると、ファン21が運転中にも関わらずCOconc≧ConcThAであるので、該当の住居2において排気ガスの逆流を防止できない状況であると判断する。
そこで、第2の安全確保処理では、管理制御部53は、加熱部20で燃料の燃焼が行われている少なくとも1の住居2がある場合であっても、対応する機器制御部40に燃焼停止の指示は行わず、当該加熱部20での燃料の燃焼を継続させたままとする。代わりに、管理制御部53は、排気ガスの逆流が検出された住居2の機器制御部40に、当該住居2内への排気ガスの逆流発生を報知するように指示する。
第1の安全確保処理では、熱源機10での燃焼を停止させるため、当該熱源機10を使用している使用者にとっての利便性が損なわれる。そこで、第2の安全確保処理では、熱源機10での燃焼は停止させず当該熱源機10の使用者の利便性を維持しつつ、一方で排気ガスの逆流が生じている住居2の機器制御部40に逆流の発生を報知し、当該住居2内が危険であることを報知する。これにより、危険を報知された住居2内に人がいる場合に、当該住居2外に避難するなどの危険回避の対応を促すことができる。なお、管理制御部53は、排気ガスの逆流が生じている住居2だけでなく、当該住居2が含まれる集合住宅3の全ての住居2の機器制御部40に、逆流が生じている住居2の存在を報知してもよい。
上記では、管理制御部53が、ある住居2のファン制御部43及び逆流判定部41から、ファン21が運転中であり、かつCOconc≧ConcThAであることを取得した場合に、第1の安全確保処理及び又は第2の安全確保処理が行われる。
しかし、次の場合にも第1の安全確保処理及び又は第2の安全確保処理が行われてもよい。
管理制御部53が、少なくとも1の熱源機10において排気ガスの逆流を逆流判定部41から取得する。さらに、管理制御部53が、当該熱源機10に設けられたファン21の回転数Nが所定の閾値NthX(第2閾値)以上である期間が所定の時間Ta(第1時間)以上継続していることをファン制御部43から取得する。つまり、ファン21の回転数Nが、所定の時間Taのあいだ、閾値NthX以上である期間が継続しているにも関わらず、排気ガスの逆流が検出されている。よって、第1の安全確保処理及び又は第2の安全確保処理を実行させることで安全確保を行う。
なお、所定の時間Ta(第1時間)は、例えば後述のステップS3においてファン21の回転が開始された時点を始点とする時間である。あるいは、所定の時間Ta(第1時間)は、例えば後述のステップS4においてファン21の回転数が制御された時点を始点とする時間であってもよい。
管理サーバ7の記憶部55は、安全確保処理を行う場合に、第1の安全確保処理を行うのか、第2の安全確保処理を行うのかの設定を、機器制御部40から受け付けて記憶していてもよい。管理制御部53は、設定に基づいて第1の安全確保処理又は第2の安全確保処理のいずれかを実行するように機器制御部40を制御する。
(5)排気処理方法
以下に、図5及び図6を用いて排気処理方法について説明する。各住居2の機器制御部40は同様の排気処理方法を行う。
ステップS1:逆流判定部41は、センサ30から取得したCOconc(CO濃度)と、所定の閾値ConcThA(第1閾値)とを比較する。COconc≧ConcThAの場合(ステップS1においてYes)は、ステップS2の処理が行われる。COconc<ConcThAの場合(ステップS1においてNo)は、センサ30から所定時間ごとにCOconcを取得してConcThAと比較するステップS1の処理が繰り返される。
ステップS2:ファン制御部43は、ファン21の運転の有無を例えばファン21から取得し、ファン21が停止中の場合(ステップS2においてYes)はステップS3に処理を進める。
ファン21が運転中の場合(ステップS2においてNo)は、ファン21が運転中にも関わらずCOconc≧ConcThAであるので、排気ガスの逆流を防止できない状況であるので、ステップS20の処理(安全確保処理)が行われる。ファン21が運転中にも関わらずCOconc≧ConcThAである場合とは、例えば、複数の住居2のそれぞれにおいて熱源機10が用いられることで、共用ダクト61に大量の排気ガスが排出されることで、ある住居2でファン21を運転していても、排気ガスが共用ダクト61側から住居2内部側に逆流する場合等である。
ステップS3:ファン制御部43は、COconc≧ConcThAであり、かつファン21の運転が停止中の場合は、ファン21の運転を開始(ON)する。つまり、排気ガスの逆流が検出されると、停止しているファン21の運転を開始させることで、排気ガスを排気口15及び分岐ダクト17を介して共用ダクト61に排出させ、排気ガスの住居2内への逆流を防止できる。例えば排気ガスに含まれる特定種類ガスが人体に悪影響を与える程度の濃度にConcThAが設定されている場合に、排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度がConcThA以上の場合にはファン制御部43はファン21の運転を開始させる。これにより、排気ガスの逆流により住居2内にいる人体への悪影響を抑制できる。
ステップS4:ファン制御部43は、さらにCOconcに応じてファン21の回転数Nを制御する。ファン制御部43は、COconcとファン21の回転数Nとの予め定められた対応付けに基づいて、検出されたCOconcに対応する回転数Nでファン21を制御できる。この場合、例えば排気ガスの逆流を阻止する緊急度合いの高さに応じてファン21の制御ができる。
なお、ステップS4では、最初のCO逆流検出に応じて迅速にCOの逆流を防止するために、最大回転数Nmaxでファン21を制御してもよい。
ステップS5:ファン制御部43は、ファン21の回転数Nを制御した後、所定の時間Ta(第1時間)が経過したか否かを判定する。ファン制御部43は、所定の時間Taが経過している場合(ステップS5においてYes)はステップS6に処理を進める。一方、ファン制御部43は、所定の時間Taが経過していない場合(ステップS5においてNo)はステップS5の処理を継続する。
ステップS6:ファン制御部43は、ファン21の回転数Nが所定の閾値NthX(第2閾値)以下か否かを判定する。なお、閾値NthXは、最大回転数Nmaxであってもよい。あるいは、閾値NthXは、最大回転数Nmaxよりも小さくてもよい。ただし、緊急の安全対策であるステップS20の安全確保処理を行うか否かの基準の1つであるので、閾値NthXは、最大回転数Nmaxに近い値が好ましい。
N≦NthXの場合(ステップS6においてYes)はステップS7の処理が行われる。一方、N>NthXの場合(ステップS6においてNo)はステップS16の処理が行われる。
なお、ステップS4においてファン21の回転数が最大回転数Nmaxに制御されている場合には、最大回転数Nmax≧NthXとなり(ステップS6においてNo)、ステップS16の処理が行われる。
ステップS7:逆流判定部41は、少なくとも所定の時間Taが経過した後にセンサ30から取得したCOconcと、所定の閾値ConcThA(第1閾値)とを比較する。COconc≧ConcThAの場合(ステップS7においてYes)は、前回のステップS4で制御された回転数N(N≦NthX)でファン21を回転しても排気ガスの逆流が抑制されていないため、再びステップS4に戻り、ファン21の回転数Nを制御する処理が行われる。
一方、COconc<ConcThAの場合(ステップS7においてNo)は、ステップS8の処理が行われる。
ステップS8、S9:ファン制御部43は、ファン21の回転数Nが所定の閾値NthY以下か否かを判定する(ステップS8)。なお、閾値NthYは、閾値NthXよりも小さい値であり、最小回転数Nminであってもよい。
N>NthYの場合(ステップS8においてNo)は、少なくとも所定の時間Taが経過した後のCOconcが、ConcThAよりも低下しているが、ファン21の回転数Nがまだ閾値NthYよりも大きいため、ステップS9においてファン21の回転数Nを下げる処理が行われる。
一方、N≦NthYの場合(ステップS8においてYes)は、比較的に低い回転数Nでファン21を回転させて、当初よりもCOconcが低下している。よって、ステップS9を経ずにステップS10の処理が行われる。
ステップS10:ファン制御部43は、ステップS9においてファン21の回転数Nを下げる処理をした後、あるいはステップS8において比較的に低い回転数Nでファン21を回転させて、当初よりもCOconcが低下していると判定された場合は、所定の時間Tbが経過したか否かを判定する。ファン制御部43は、所定の時間Tbが経過している場合(ステップS10においてYes)はステップS11に処理を進める。一方、ファン制御部43は、所定の時間Tbが経過していない場合(ステップS10においてNo)はステップS10の処理を継続する。
なお、所定の時間Tbは、所定の時間Ta(第1時間)が経過時点を始点とする時間である。あるいは、所定の時間Tbは、ステップS3においてファン21の回転が開始された時点を始点とする時間であってもよく、この場合Tb>Taである。
ステップS11:逆流判定部41は、少なくとも所定の時間Tbが経過した後にセンサ30から取得したCOconcと、所定の閾値ConcThA(第1閾値)とを比較する。COconc≧ConcThAの場合(ステップS11においてYes)は、排気ガスの逆流が抑制されていないため、再びステップS4に戻り、ファン21の回転数Nを制御する処理が行われる。
一方、COconc<ConcThAの場合(ステップS11においてNo)は、ステップS12の処理が行われる。
ステップS12、S13:逆流判定部41は、現在のCOconcと、所定の閾値ConcThBとを比較する。閾値ConcThBは閾値ConcThAよりも小さい値である。COconc≧ConcThBの場合(ステップS12においてYes)は、排気ガスの逆流が多少は抑制されているが完全には抑制されていないため、ステップS13を経てステップS8に処理を戻すことでファン21の回転数Nを下げつつCOconcの経過を見る。
また、ステップS12においてCOconc≧ConcThB(ステップS12においてYes)での場合に、ステップS8〜ステップS12の処理が繰り返し行われ続けるのを防ぐため、ステップS13の処理を行う。つまり、逆流判定部41は、ステップS13において、COconc≧ConcThBであり、かつ、N≦NthYと判定された回数が連続α回検出された場合(ステップS13においてYes)には、処理を終了する。そうでない場合(ステップS13においてNo)は、前述の通りステップS8に処理が戻される。α回は、特に限定されないが、例えば2回である。
また、COconc<ConcThBの場合(ステップS12においてNo)は、ステップS14の処理が行われる。
ステップS14:ファン制御部43は、ファン21の回転数Nが所定の閾値NthY以下か否かを判定する。
N>NthYの場合(ステップS14においてNo)は、少なくとも所定の時間Ta及びTbが経過した後のCOconcが、ConcThBよりも低下しているが、ファン21の回転数Nがまだ閾値NthYよりも大きいため、再びステップS9に戻り、ファン21の回転数Nを下げる処理が行われる。
一方、N≦NthYの場合(ステップS14においてYes)は、比較的に低い回転数Nでファン21を回転させて、COconcがConcThB以下に低下しているため、ステップS15の処理が行われる。
ステップS15:ファン制御部43は、ファン21の運転を停止(OFF)する。
ステップS16:逆流判定部41は、現在のCOconcと、所定の閾値ConcThA(第1閾値)とを比較する。COconc≧ConcThAの場合(ステップS16においてYes)は、前回ステップS4で制御された比較的に大きい回転数N(N>NthX)で、ある程度の時間Taのあいだ、ファン21を回転しても排気ガスの逆流が抑制されていない。よって、ステップS20(安全確保処理)の処理が行われる。
一方、COconc<ConcThAの場合(ステップS16においてNo)は、ステップS8の処理が行われる。
以下に、図6を用いて、ステップS21〜ステップS25からなるステップS20での安全確保処理について説明する。なお、本実施形態の安全確保処理には、上述の第1の安全確保処理及び第2の安全確保処理が含まれる。
ステップS21:管理制御部53は、例えば記憶部55を参照し、第1の安全確保処理が設定されている場合は(ステップS21においてYes)、ステップS22、S23に処理を進める。そうでない場合(ステップS21においてNo)は、管理制御部53はステップS24の処理を実行する。
ステップS22:管理制御部53は、例えば、燃料の燃焼が行われている熱源機10のうち所定数以上の熱源機10において燃焼を停止するように、所定数以上の機器制御部40に指示する。これにより、所定数以上の熱源機10において加熱部20での燃焼が停止される。
ステップS23:管理制御部53は、第1の安全確保処理が行われたことを、例えば排気ガスの逆流が生じている住居2の機器制御部40に、当該住居2が危険であることを報知する。
ステップS24:管理制御部53は、第2の安全確保処理が設定されている場合は(ステップS24においてYes)、ステップS25に処理を進める。
そうでない場合(ステップS24においてNo)は、管理制御部53はステップS22の処理を実行するこれにより、第1の安全確保処理及び第2の安全確保処理のいずれも設定されていない場合は、第1の安全確保処理が優先的に実行される。なお、これとは異なり、第1の安全確保処理及び第2の安全確保処理のいずれも設定されていない場合は、第2の安全確保処理が優先的に実行されてもよい。
ステップS25:管理制御部53は、熱源機10での燃焼は停止させず、一方で、排気ガスの逆流が生じている住居2の機器制御部40に逆流の発生を報知する。
上記第1実施形態によれば、熱源機10は、共用ダクト61から、熱源機10が設けられている住居2内に向かって排気ガスが逆流しているのを検出するためのセンサ30を有している。よって、上記熱源機10によれば、排気ガスの濃度の検出という新たな検出方法を用いて、排気ガスの住居2内への逆流を検出できる。
また、図2に示すように、CO濃度を検出するセンサ30が給気口13に対応して設けられている。そのため、熱源機10が設けられている住居2内のCO濃度をより正確に測定できる。センサ30が給気口13に対応して設けられているとは、ケーシング11外部又は内部において給気口13にセンサ30が取り付けられている場合、及び、ケーシング11内部においてファン21よりも給気口13側にセンサ30が取り付けられている場合等を含む。
また、COの逆流が検出されファン21の運転が開始された場合であっても、給気口13付近はファン21から離れているため、ファン21による気流の乱れが少ない。よって、気流の乱れによる変動を受けずにCOの濃度をより正確に測定できる。例えばファン21の運転中にCOの濃度を検出し、ファン21の回転数Nを制御する場合に好ましい。例えば、図5のステップS3においてファン21の運転が開始された以降において、給気口13に対応して設けられたセンサ30によりCO濃度をより正確に測定できる。
また、センサ30がケーシング11内部等に設けられている場合には、加熱部20から排出されるCO(排気ガス)及び不完全燃焼した場合のすす等がセンサ30に付着し、センサ30の劣化が早い。よって、センサ30が給気口13に設けられていることでCO(排気ガス)の付着を抑制し、センサ30の劣化を遅らすことができる。さらには、ケーシング11の外部において給気口13に対応してセンサ30が設けられていることで、排気ガス及びすす等の影響等によるセンサ30の劣化を遅らすことができる。なお、センサ30がケーシング11の外部において給気口13に対応して設けられているとは、ケーシング11の外部において給気口13にセンサ30が取り付けられている場合、及び、ケーシング11の外部において給気口13の近傍にセンサ30が取り付けられている場合等を含む。
〔第1実施形態の変形例〕
(1)上記第1実施形態ではセンサ30をケーシング11外部において給気口13に対応するように設けた。しかし、住居2内に逆流するCO濃度を検出できればよく、センサ30の位置は前記の位置に限定されない。例えば、ケーシング11内部において給気口13の付近に設けてもよいし、住居2内の熱源機10に近い位置に設けてもよい。
〔第2実施形態〕
以下に、第2実施形態に係る熱源機、当該熱源機を備える排気システム及び排気処理方法について説明する。第2実施形態では、排気ガスの逆流を、排気口15側の圧力が、給気口13側の圧力よりも大きい場合に基づいて検出する。よって、第1実施形態とは、排気ガスの逆流の検出方法が異なる。以下では、第1実施形態と異なる点を主に説明し、同一の点については説明を省略するか簡略化する。
なお、給気口13側の圧力は、給気口13及び給気口13近傍における静圧及び動圧のいずれであってもよい。同様に、排気口15側の圧力は、排気口15及び排気口15近傍における静圧及び動圧のいずれであってもよい。
排気システム1の全体構成は、第1実施形態の図1と同じである。また、図7は熱源機10の構成を示すが、センサ30に代えて圧力センサ70、71が用いられている点を除いて図2の熱源機10の構成と同じである。つまり、第1実施形態の図2に示す熱源機10ではCO(排気ガス)の濃度を検出するセンサ30が用いられているが、第2実施形態の図7に示す熱源機10では圧力を検出する圧力センサが用いられる。圧力センサとしては、ケーシング11内への空気の給気口13側の圧力を検出する給気口13側の圧力センサ70と、ケーシング11外への空気の排気口15側の圧力を検出する排気口15側の圧力センサ71とが設けられている。
図7に示すように、給気口13側の圧力センサ70は熱源機10の給気口13に対応して設けられている。なお、給気口13側の圧力センサ70が給気口13に対応して設けられているとは、ケーシング11外部又は内部において給気口13側の圧力センサ70が給気口13に取り付けられている場合、ケーシング11内部においてファン21よりも給気口13側に給気口13側の圧力センサ70が取り付けられている場合等を含む。
一方、排気口側15の圧力センサ71は熱源機10の排気口15に対応して設けられている。なお、排気口15側の圧力センサ71は熱源機10の排気口15に対応して設けられているとは、ケーシング11外部又は内部において排気口15側の圧力センサ71が排気口15及び分岐ダクト17等に取り付けられている場合、ケーシング11内部においてファン21よりも排気口15側に排気口側15の圧力センサ71が取り付けられている場合等を含む。図7では、排気口側15の圧力センサ71は、特に、熱源機10の分岐ダクト17のうち共用ダクト61に近い終端位置に設けられている。
排気口15側の圧力センサ71により検出される排気口15側の圧力Poutと、給気口13側の圧力センサ70より検出される給気口13側の圧力Pinとを比較した結果、Pout≧Pinの場合には、共用ダクト61側から熱源機10の給気口13側に流体の流れが生じる。よって、この場合には、熱源機10の給気口13を介して住居2内に排気ガスが逆流する。
第2実施形態の熱源機10の機器制御部40の構成は、第1実施形態の図3の機器制御部40の構成と同様である。ただし、第2実施形態では、排気ガスの逆流を、排気口15側の圧力が給気側の圧力よりも大きい場合に基づいて検出する。このために、各部の制御内容が第1実施形態と異なるため、以下に図8を用いて第2実施形態に係る排気処理方法を説明する。
ステップS101:逆流判定部41は、圧力センサ70、71から取得したケーシング11外への空気の排気口15側の圧力Poutとケーシング11内への空気の給気口13側の圧力Pinとを比較する。Pout≧Pinの場合(ステップS101においてYes)は、ステップS102の処理が行われる。Pout<Pinの場合(ステップS101においてNo)は、圧力センサ70、71から所定時間ごとにPout、Pinを取得して比較するステップS101の処理が繰り返される。
ステップS102:ファン制御部43は、ファン21の運転の有無を例えばファン21から取得し、ファン21が停止中の場合(ステップS102においてYes)はステップS103に処理を進める。ファン21が運転中の場合(ステップS102においてNo)は、ファン21が運転中にも関わらずPout≧Pinであるので、排気ガスの逆流を防止できない状況であるので、ステップS20の処理(安全確保処理)が行われる。
ステップS103:ファン制御部43は、Pout≧Pinであり、かつファン21の運転が停止中の場合は、ファン21の運転を開始(ON)する。つまり、排気ガスの逆流が検出されると、停止しているファン21の運転を開始させることで、排気ガスを排気口15及び分岐ダクト17を介して共用ダクト61に排出させ、排気ガスの住居2内への逆流を防止できる。
ステップS104:ファン制御部43は、さらにPout及びPinに基づいてファン21の回転数Nを制御する。ファン制御部43は、PoutとPinとの差圧ΔP(=Pout−Pin)とファン21の回転数Nとの予め定められた対応付けに基づいてファン21の回転数Nを制御できる。このような対応付の一例が図9に示されている。図9では、例えばΔPがP1、P2、P3・・・の順に大きくなるほど、ファン21の回転数NがN1、N2、N3・・・の順に高くなるように対応付けされている。この場合、差圧ΔPが大きく、排気口15から給気口13側に排気ガスが大量に逆流しているほど、ファン21の回転数Nを高くできる。よって、排気ガスの逆流をより迅速に解消するようにファン21を制御できる。
なお、ステップS104では、排気ガスの逆流が最初に検出された後においてファン21の回転数Nを制御するので、迅速に排気ガスの逆流を防止するために、最大回転数Nmaxでファン21を制御してもよい。
ステップS105:ファン制御部43は、ファン21の回転数Nを制御した後、所定の時間Ta(第1時間)が経過したか否かを判定する。ファン制御部43は、所定の時間Taが経過している場合(ステップS105においてYes)はステップS106に処理を進める。一方、ファン制御部43は、所定の時間Taが経過していない場合(ステップS105においてNo)はステップS105の処理を継続する。
ステップS106:ファン制御部43は、ファン21の回転数Nが所定の閾値NthX(第2閾値)以下か否かを判定する。なお、閾値NthXは、第1実施形態において説明した通りであり、例えば最大回転数Nmaxであってもよいし、最大回転数Nmaxよりも小さくてもよいし、あるいは最大回転数Nmaxに近い値であってもよい。
N≦NthXの場合(ステップS106においてYes)はステップS107の処理が行われる。一方、N>NthXの場合(ステップS106においてNo)はステップS116の処理が行われる。
なお、ステップS104においてファン21の回転数が最大回転数Nmaxに制御されている場合には、最大回転数Nmax≧NthXとなり(ステップS106においてNo)、ステップS116の処理が行われる。
ステップS107:逆流判定部41は、少なくとも所定の時間Taが経過した後にセンサ30から取得したPoutとPinとを比較する。Pout≧Pinの場合(ステップS107においてYes)は、前回のステップS104で制御された回転数N(N≦NthX)でファン21を回転しても排気ガスの逆流が抑制されていないため、再びステップS104に戻りファン21の回転数Nを制御する処理が行われる。
一方、Pout<Pinの場合(ステップS107においてNo)は、ステップS108の処理が行われる。
ステップS108、S109:ファン制御部43は、ファン21の回転数Nが所定の閾値NthY以下か否かを判定する(ステップS108)。なお、閾値NthYは、閾値NthXよりも小さい値であり、最小回転数Nminであってもよい。
N>NthYの場合(ステップS108においてNo)は、少なくとも所定の時間Taが経過した後にPout<Pinとなっているが、ファン21の回転数Nがまだ閾値NthYよりも大きいため、ステップS109においてファン21の回転数Nを下げる処理が行われる。
一方、N≦NthYの場合(ステップS108においてYes)は、比較的に低い回転数Nでファン21を回転させて、Pout<Pinとなっている。よって、ステップS109を経ずにステップS110の処理が行われる。
ステップS110:ファン制御部43は、ステップS109においてファン21の回転数Nを下げる処理をした後、あるいはステップS108において比較的に低い回転数Nでファン21を回転させて、Pout<Pinである判定された場合は、所定の時間Tbが経過したか否かを判定する。ファン制御部43は、所定の時間Tbが経過している場合(ステップS110においてYes)はステップS111に処理を進める。一方、ファン制御部43は、所定の時間Tbが経過していない場合(ステップS110においてNo)はステップS110の処理を継続する。
ステップS111:逆流判定部41は、少なくとも所定の時間Tbが経過した後に圧力センサ70、71から取得したPout及びPinを比較する。Pout≧Pinの場合(ステップS111においてYes)は、排気ガスの逆流が抑制されていないため、再びステップS104に戻り、ファン21の回転数Nを制御する処理が行われる。
一方、Pout<Pinの場合(ステップS111においてNo)は、ステップS114の処理が行われる。
ステップS114:ファン制御部43は、ファン21の回転数Nが所定の閾値NthY以下か否かを判定する。
N>NthYの場合(ステップS114においてNo)は、少なくとも所定の時間Ta及びTbが経過した後でPout<Pinとなっているが、ファン21の回転数Nがまだ閾値NthYよりも大きいため、再びステップS109に戻り、ファン21の回転数Nを下げる処理が行われる。
一方、N≦NthYの場合(ステップS114においてYes)は、比較的に低い回転数Nでファン21を回転させて、Pout<Pinとなっているため、ステップS115の処理が行われる。
ステップS115:ファン制御部43は、ファン21の運転を停止(OFF)する。
ステップS116:逆流判定部41は、現在のPout及びPinを比較する。Pout≧Pinの場合(ステップS116においてYes)は、前回ステップS104で制御された比較的に大きい回転数N(N>NthX)で、ある程度の時間Taのあいだ、ファン21を回転しても排気ガスの逆流が抑制されていない。よって、ステップS20(安全確保処理)の処理が行われる。
一方、Pout<Pinの場合(ステップS116においてNo)は、ステップS108の処理が行われる。
ステップS20での安全確保処理は、第1実施形態と同じであるので説明を省略する。
上記第2実施形態によれば、熱源機10は、共用ダクト61から、熱源機10が設けられている住居2内に向かって排気ガスが逆流しているのを検出するための圧力センサ70、71を有している。よって、上記熱源機10によれば、排気ガスの濃度の検出という新たな検出を用いて、排気ガスの住居2内への逆流を検出できる。
また、図7に示すように、給気口13側の圧力センサ70は熱源機10の給気口13に設けられており、排気口15側の圧力センサ71は熱源機10の分岐ダクト17のうち共用ダクト61に近い終端位置に設けられている。よって、給気口13側の圧力及び排気口15側の圧力をより正確に測定できる。
また、排気口15側の圧力センサ71が分岐ダクト17のうち共用ダクト61側に設けられているので、排気口15側の圧力センサ71により共用ダクト61内の排気口側の圧力を取得できる。よって、共用ダクト61内の排気口15側の圧力と給気口13側の圧力との比較により共用ダクト61から住居2内の熱源機10への排気ガスの逆流を検出できる。
〔第2実施形態の変形例〕
(1)上記第2実施形態では圧力センサ70、71をそれぞれ給気口13及び分岐ダクト17の共用ダクト61側それぞれに設けたが、住居2内への排気ガスの逆流を検出できればよく、圧力センサ70、71の位置は前記の位置に限定されない。例えば、圧力センサ70は、ケーシング11内の給気口13の付近に設けてもよいし、住居2内の熱源機10に近い位置に設けてもよい。また、圧力センサ71は、排気口15から分岐ダクト17の終端位置のいずれかの位置に設けられればよい。あるいは、圧力センサ71は、共用ダクト61に設けられてもよい。
〔他の実施形態〕
なお、上述の実施形態(他の実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
(1)上記実施形態(第1及び第2実施形態))では、機器制御部40が各熱源機10のファン21を制御し、排気ガスの逆流を防止している。しかし、共用ファン65を制御し、排気ガスの逆流を防止してもよい。共用ファン65は、共用ファン制御部(図示せず)により制御される。
共用ファン制御部は、機器制御部40から排気ガスが逆流しているか否かに応じて、共用ファン65を制御する。制御方法は、第1及び第2の実施形態における機器制御部40での制御と同様である。
(2)上記第1実施形態では、ファン21が停止中に排気ガスの逆流が検出されると、排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度に応じてファン21の回転数Nの大小を調整することを繰り返す処理を行い、排気ガスの逆流を防止する(図5のステップS2以降)。一方、上記第2実施形態では、ファン21が停止中に排気ガスの逆流が検出されると、排気口15側の圧力と給気口13側の圧力との関係に基づいてファン21の回転数Nの大小を調整することを繰り返す処理を行い、排気ガスの逆流を防止する(図8のステップS102以降)。
しかし、排気ガスの逆流が検出された場合はファン21を回転させ、排気ガスの逆流が検出されなくなるとファン21を回転を停止させる処理とし、処理を簡素化してもよい。
(3)上記実施形態(第1及び第2実施形態)では、各住居2の機器制御部40がネットワーク5を介して管理サーバ7と接続されている。しかし、機器制御部40が、各住居2における排気ガスの逆流を防止するように制御を行えればよく、ネットワーク5に接続され、管理サーバ7からの指示を受信できるように構成されている必要はない。
(4)上記実施形態(第1及び第2実施形態)では、複数の住居2は上下方向に並んでいるが、複数の住居2の並びはこれに限定されない。複数の住居2が共通の共用ダクト61を通じて排気ガスを排出可能であれば、複数の住居2は、例えば横方向に並んでいてもよいし、上下方向及び横方向に並んでいてもよい。
(5)上記実施形態では給気口13はケーシング11の下部に設け、排気口15はケーシング11の上部に設けている。しかし、ケーシング11における給気口13及び排気口15の位置はこれに限定されない。給気口13は、ケーシング11の外部からケーシング11内部に空気を給気でき、排気ガスの流出が生じない位置に設けられていればよく、例えば給気口13はケーシング11の中央付近及び上部等に設けられていてもよい。また。排気口15は、加熱部20から出た排ガスが排出でき、空気の給気を妨げない位置に設けられていればよい。例えば、排気口15はケーシング11の側面の中央付近及び下部等に設けられていてもよい。
例えば、排気ガスが空気よりも質量が重い場合等には、給気口13はケーシング11の上部に設け、排気口15はケーシングの下部に設けることができる。
そして、排気ガスとして主に排出すべきガスの種類に応じて給気口13及び排気口15の位置を設定してもよい。例えば、空気より軽い特定種類ガスであるCO(一酸化炭素)、NO(一酸化窒素)及びCH(メタン)等が主に排出される場合には、ケーシング11の上部に排気口15を設け、下部に給気口13を設けることができる。一方、例えば、空気より重い特定種類ガスであるCO(二酸化炭素)及びNO(二酸化窒素)等が主に排出される場合には、ケーシング11の下部に排気口15を設け、上部に給気口13を設けることができる。
(6)上記実施形態(第1及び第2実施形態)では、集合住宅3での排気システム1を示した。しかし集合住宅3に限られず、複数階に亘って集合したオフィス等のあらゆる施設に当該排気システム1を適用可能である。
(7)上記実施形態(第1及び第2実施形態)では、ファンを風を送風する手段として用いた。しかし、送風が可能であれば、ファンに限られない。
1 :排気システム
2 :住居
7 :管理サーバ
10 :熱源機
11 :ケーシング
13 :給気口
15 :排気口
17 :分岐ダクト
20 :加熱部
21 :ファン
30 :センサ
40 :機器制御部
61 :共用ダクト
65 :共用ファン
70 :給気口側の圧力センサ(センサ)
71 :排気口側の圧力センサ(センサ)
N :回転数
COconc :CO濃度(排気ガス濃度)
ConcThA :閾値(第1閾値)
NthX :閾値(第2閾値)
Pin :給気口側の圧力
Pout :排気口側の圧力

Claims (11)

  1. 複数の熱源機がそれぞれの分岐ダクトを介して共用ダクトに連結される排気システムにおける熱源機であって、
    ケーシング内に設けられ、前記ケーシングの外部から空気及び燃料の供給を受け、燃料を燃焼させることで熱媒を加熱する加熱部と、
    前記ケーシングに設けた給気用の開口である給気口と、
    前記ケーシングに設けた排気用の開口であり、前記分岐ダクトに接続されている排気口と、
    前記加熱部での燃料の燃焼により生成される排気ガスを前記排気口に導く風を生成するファンと、
    前記排気口から前記給気口に向かう前記排気ガスの逆流を検出するために、前記排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度、及び、前記給気口側の圧力及び前記排気口側の圧力のうち少なくともいずれか一方を検出するセンサと、
    を備える、熱源機。
  2. 前記センサの検出結果を取得し、前記排気ガスの逆流を防止するために前記ファンを制御する機器制御部を備え、
    前記機器制御部は、前記ファンの運転が停止している場合において、前記センサが検出した前記排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度が第1閾値以上である場合、及び前記排気口側の圧力が前記給気口側の圧力よりも大きい場合の少なくともいずれかに基づいて、前記ファンの運転を開始するように制御する、請求項1に記載の熱源機。
  3. 前記機器制御部は、前記排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度、及び前記排気口側の圧力から前記給気口側の圧力を引いた差圧に基づいて前記ファンの回転数を制御する、請求項2に記載の熱源機。
  4. 前記センサは前記排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度を検出する濃度センサであり、前記濃度センサは前記給気口に対応して設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱源機。
  5. 前記センサは、前記給気口側の圧力を検出する給気口側の圧力センサ及び前記排気口側の圧力を検出するための排気口側の圧力センサを含み、前記給気口側の圧力センサは前記給気口に対応して設けられており、前記排気口側の圧力センサは前記排気口及び前記分岐ダクトの少なくともいずれかに対応して設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱源機。
  6. 前記排気口側の圧力センサは、前記分岐ダクトのうち前記共用ダクト側に設けられている、請求項5に記載の熱源機。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の複数の熱源機と、
    前記複数の熱源機それぞれからの前記排気ガスを排出するための複数の分岐ダクトと、
    前記複数の分岐ダクトに共通に連結される共用ダクトと、
    を備える排気システム。
  8. 前記複数の熱源機それぞれは、前記センサの検出結果を取得し、前記排気ガスの逆流を防止するために前記ファンを制御する機器制御部を有し、
    前記複数の熱源機それぞれの機器制御部から、前記複数の熱源機の各加熱部での燃料の燃焼の有無を含む情報を受信する管理サーバを備え、
    前記管理サーバは、
    少なくとも1の熱源機においてファンが運転中に当該熱源機からの排気ガスの逆流が検出された場合において、あるいは、少なくとも1の熱源機においてファンが停止中に排気ガスの逆流が検出されたことに応じてファンが運転された後、当該熱源機に設けられたファンの回転数が第2閾値以上である期間が第1時間以上継続している場合において、
    前記複数の熱源機のうち所定数以上の熱源機の加熱部において燃料の燃焼を停止させるように前記機器制御部を制御するか、あるいは、前記加熱部において燃料が燃焼されている少なくとも1の熱源機がある場合には、当該熱源機での燃料の燃焼を継続させたまま、前記排気ガスの逆流が検出された熱源機が備えられた建屋内に逆流の発生を報知するように前記機器制御部を制御する、請求項7に記載の排気システム。
  9. 前記共用ダクトに設けられ、前記共用ダクトに排出された前記排気ガスを前記共用ダクトの外部に導くための共用ファンと、
    前記センサの検出結果を取得し、前記排気ガスの逆流を防止するために前記共用ファンを制御する共用ファン制御部とを備え、
    前記共用ファン制御部は、前記共用ファンの運転が停止している場合において、前記センサが検出した前記排気ガスの濃度が第1閾値以上である場合、及び前記排気口側の圧力が前記給気口側の圧力よりも大きい場合の少なくともいずれかであることを前記機器制御部から取得すると、前記共用ファンの運転を制御する、請求項8に記載の排気システム。
  10. 燃料を燃焼させることで熱媒を加熱する複数の加熱部から排出される排気ガスを分岐ダクトに導くファンの運転を制御する排気処理方法であって、
    前記加熱部は、複数の熱源機がそれぞれの分岐ダクトを介して共用ダクトに連結される排気システムにおける各熱源機のケーシング内に設けられており、前記加熱部には前記ケーシングの外部から空気及び燃料が供給され、
    前記ファンの運転が停止している場合において、前記排気ガスに含まれる特定種類ガスの濃度が第1閾値以上である場合、及び前記ケーシング外への空気の排気による排気口側の圧力が前記ケーシング内への空気の給気による給気口側の圧力よりも大きい場合の少なくともいずれかに基づいて前記排気ガスの逆流を検出すると、前記ファンの運転を開始させるとともに回転数を制御する、排気処理方法。
  11. 少なくとも1の熱源機においてファンが運転中に当該熱源機からの排気ガスの逆流が検出された場合において、あるいは、少なくとも1の熱源機においてファンが停止中に排気ガスの逆流が検出されたことに応じてファンが運転された後、当該熱源機に設けられたファンの回転数が第2閾値以上である期間が第1時間以上継続している場合において、
    前記複数の熱源機のうち所定数以上の熱源機の加熱部において燃料の燃焼を停止させるか、あるいは、前記加熱部において燃料が燃焼されている少なくとも1の熱源機がある場合には、当該熱源機での燃料の燃焼を継続させたまま、前記排気ガスの逆流が検出された熱源機が備えられた建屋内に逆流の発生を報知する、請求項10に記載の排気処理方法。
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