JP2007297114A - オイル交換装置 - Google Patents

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利之 伊藤
Masaaki Takahashi
雅明 高橋
Kiyohiro Nagai
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Abstract

【課題】 オイル交換装置において、管路洗浄の経済を図り、かつ規定容量オイル缶を用いる等の使い勝手を損なうことを回避すること。
【解決手段】 引抜油を貯留する引抜油容器21と、引抜油を引抜管22により引抜油容器21に引抜くときには正転し、引抜油容器21から戻すときには逆転するポンプ23を有してなるオイル交換装置10であって、ポンプ23と引抜油容器21と引抜管22とそれらを連絡する管路25、26を洗浄するための洗浄油タンク42を有するもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は車両のエンジンオイル等を給油所等で交換するに好適なオイル交換装置に関する。
従来、車両内の廃油を抜取り、新油を注入可能にするオイル交換装置として、特許文献1に記載の如く、オイルの劣化を確認したとき、ポンプを駆動し、引抜管により引抜いた廃油を廃油缶に回収するとともに、新油缶内の新油を引抜管により供給するものがある。異品種のオイル交換時には、次回新油缶内の新油を引抜管経由で廃油缶に送り込み、ポンプと引抜管とそれらを連絡する管路の内壁に付着した旧油を洗い流し、管路洗浄を可能にしている。
特開2005-289433
従来技術では、オイル交換装置の管路洗浄のために、次回新油缶内の高価な新油を用いており、しかも次回新油缶内の新油の一部を廃油缶に送り込むことによって回収不能にしているために新油の無駄を生ずる。また、次回新油缶内の新油の一部を回収不能にするから、新油缶として4リットルオイル缶等の1回注入量分の規定容量オイル缶を用いるときには、当該4リットルオイル缶等からの次回注入量が不足する不都合を生ずる。
本発明の課題は、オイル交換装置において、管路洗浄の経済を図り、かつ規定容量オイル缶を用いる等の使い勝手を損なうことを回避することにある。
請求項1の発明は、引抜油を貯留する引抜油容器と、引抜油を引抜管により引抜油容器に引抜くときには正転し、引抜油容器から戻すときには逆転するポンプを有してなるオイル交換装置であって、ポンプと引抜油容器と引抜管とそれらを連絡する管路を洗浄するための洗浄油タンクを有するものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記ポンプと引抜油容器と洗浄油タンクが三方弁を介して互いに接続されてなるものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記引抜油を廃棄するための廃油タンクを有し、廃油タンクと洗浄油タンクがタンク切替弁を介して単一のタンク管路に接続され、ポンプと引抜油容器とタンク管路が三方弁を介して互いに接続されてなるものである。
(請求項1)
(a)ポンプを用いて、洗浄油タンクの洗浄油を引抜管〜引抜油容器に汲み上げ、それらを連絡する管路を洗浄し、特に引抜油容器を洗浄して引抜油容器に引抜いた引抜油のオイル劣化状態の確認作業性を向上できる。このとき、安価な洗浄油を使用できる。また、洗浄油タンク内の洗浄油はオイル交換の度に繰り返し何度も使用できる。更に、洗浄油はポンプ〜引抜管〜引抜油容器の管路で循環使用でき、管路の洗浄度を向上できる。
(b)管路の洗浄にオイル交換のための新油を流用するものでないから、新油が封入されている4リットルオイル缶等の規定容量オイル缶の新油を一部流用して不足を生じさせる等がなく、規定容量オイル缶を用いる等の使い勝手を損なうことがない。
(請求項2)
(c)ポンプと引抜油容器と引抜管とそれらを連絡する管路を洗浄するための洗浄油タンクを有し、ポンプと引抜油容器と洗浄油タンクが三方弁を介して互いに接続された。従って、以下の(1)〜(3)を簡易に実現できる。
(1)三方弁によりポンプと洗浄油タンクを接続したとき、ポンプの逆転により、洗浄油タンクの洗浄油をポンプに連結してある引抜管を介して引抜油容器に汲み上げでき(図6(A))、又は何度も洗浄に供されて汚れた洗浄油タンク内の洗浄油をポンプに連結してある引抜管を介して外部へと廃棄できる(図7)。
(2)三方弁により、引抜油容器と洗浄油タンクを接続したとき、ポンプの逆転により引抜油容器内に汲み上げた上述(1)の洗浄油をポンプに連結してある引抜管を介して引抜油容器に循環し、管路洗浄できる(図6(B))。オイル交換装置の管路系統を常に清浄に保ち、異種オイルの混合を防止できる。
(3)三方弁により、引抜油容器と洗浄油タンクを接続したとき、引抜油容器内に収容されて、上述(2)の管路洗浄を終了した洗浄油を洗浄油タンクに自然落下させて戻すことができる(図6(C))。
(請求項3)
(d)引抜油を廃棄するための廃油タンクを有し、廃油タンクと洗浄油タンクがタンク切替弁を介して単一のタンク管路に接続され、ポンプと引抜油容器とタンク管路が三方弁を介して互いに接続された。従って、タンク切替弁により洗浄油タンクをタンク管路に接続することにより前述(c)の(1)〜(3)を実行できる。また、タンク切替弁により廃油タンクをタンク管路に接続することにより下記(1)〜(3)を実行できる。
(1)三方弁によりポンプと引抜油容器を接続したとき、ポンプの正転により、ポンプに連結した引抜管を介して車両内のオイルを引抜油容器に一旦引抜き、引抜油の劣化状態を確認し、結果としてオイル交換の必要の有無を判断でき(図4(A))、ポンプの逆転により、引抜油容器内に一旦引抜かれたものの、交換の必要がないとされたオイルを引抜管を介して車両内に直ちに戻すことができる(図4(C))。
(2)三方弁により、引抜油容器と廃油タンクを接続したとき、引抜油容器に一旦引抜いた上述(1)のオイルであって、交換の必要が確認されたオイルを廃油タンクに自然落下させることができる(図5(A))。
(3)三方弁により、ポンプと廃油タンクを接続したとき、ポンプの正転により、上述(1)によってオイル交換の必要を認められた車両内のオイルをポンプに連結してある引抜管により廃油タンクに引抜きでき(図4(B))、ポンプの逆転により、廃油タンク内のオイルを引抜管を介して外部へと廃棄できる(図5(B))。
図1はオイル交換装置の内部を示す縦断面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3はオイル交換装置の管路系統図、図4はオイル引抜/戻し行程を示す管路系統図、図5はオイル廃棄行程を示す管路系統図、図6は管路洗浄行程を示す管路系統図、図7は洗浄油廃棄行程を示す管路系統図である。
可搬性オイル交換装置10は、図1〜図3に示す如く、四角箱体からなる本体11の底面の4コーナー部にブレーキ付自在車輪、固定車輪等のキャスタ12を設け、給油所等の任意の方向、位置に移動自在に配置される。
オイル交換装置10は、車両のエンジンのオイルパンから引抜かれるエンジンオイル等の引抜油を一時的に貯留する引抜油容器21と、引抜油を引抜管22(図1、図2の引抜管22は予備)により引抜油容器21に引抜くときには正転し、引抜油容器21から車両側へ戻すときには逆転するポンプ23を有する。ポンプ23は正逆転操作スイッチ24Aにより操作される電動モータ24により駆動可能にされ、正転時に吸込口になり、逆転時に吐出口になる第1の口23Aに管路25を接続され、正転時に吐出口になり、逆転時に吸込口になる第2の口23Bに管路26を接続される。管路25にはコネクタ25Aを介して引抜管22が着脱自在にされる。管路26には後述する三方弁60の第1ポート60Aが接続される。
引抜油容器21は、本体11の天面に立設される大径の透明ガラス管21Aと、ガラス管21Aの上端に着脱される蓋21Bとからなる。引抜油容器21はガラス管21Aの内部の中央に立上り管27を立て、立上り管27の下端開口に容器管路28を介して三方弁60の第2ポート60Bが接続される。引抜油容器21の外部には、容器管路28から分岐して引抜油容器21の底部につながる戻り管29が設けられ、引抜油容器21から容器管路28への流れのみを許容する逆止弁29Aが戻り管29に介装される。ポンプ23の正転により引抜油容器21に引抜かれる引抜油は、逆止弁29Aの存在により戻り管29に流入できず、立上り管27のかさ27Aにより覆われている上端開口から引抜油容器21の中に流下せしめられる(図4(A))。
オイル交換装置10は、車両側から引抜いた引抜油に対応する、換言すれば同一品種のサンプル油を収容するサンプル油容器31を併せ有する。サンプル油容器31は、本体11の天面に立設される小径の透明ガラス管からなり、サンプル油を封入される。サンプル油容器31は、引抜油容器21の側傍に近接して並置される。本実施例では、3品種に対応する3本のサンプル油容器31が引抜油容器21に並置されて立設される。
オイル交換装置10は、車両側から引抜いた引抜油を廃棄するための廃油タンク41を有する。また、オイル交換装置10は、ポンプ23と引抜油容器21と引抜管22とそれらを連絡する管路25、26を洗浄するフラッシングオイル等のための洗浄油タンク42を有する。廃油タンク41と洗浄油タンク42は手動操作レバー50Aにより操作されるタンク切替弁50を介して単一のタンク管路51に接続され、タンク切替弁50の一方の切替ホース52Aは廃油タンク41に挿入され、他方の切替ホース52Bは洗浄油タンク42に挿入される。
オイル交換装置10は、ポンプ23に接続されている管路26と、引抜油容器21に接続されている容器管路28と、廃油タンク41、洗浄油タンク42に切替接続されるタンク管路51を、手動操作ダイヤル61により操作される三方弁60を介して互いに接続する。タンク管路51に三方弁60の第3ポート60Cが接続される。従って、タンク切替弁50が廃油タンク41をタンク管路51に切替接続したときには、ポンプ23と引抜油容器21と廃油タンク41が三方弁60を介して接続される。タンク切替弁50が洗浄油タンク42をタンク管路51に切替接続したときには、ポンプ23と引抜油容器21と洗浄油タンク42が三方弁60を介して接続される。
オイル交換装置10は、図3に示す如く、ポンプ23に接続される引抜管22の側の管路25と、引抜油容器21の側(三方弁60の側)の管路26とが、ポンプ23を迂回するバイパス路71によって接続され、引抜管22の一定以上の管内圧力により開くリリーフ弁(過圧防止弁)70をバイパス路71に介装している。リリーフ弁70は、ポンプ23の逆転時に引抜管22から車両側へ過度に勢い良く吐出されるオイルの過圧化を防止する。ポンプ23の正転による車両側から引抜管22Aへのオイル引抜き時に、リリーフ弁70は引抜管22の管内負圧により閉じられ、バイパス路71を閉鎖する。
以下、オイル交換装置10の使用態様について説明する。
(A)オイル引抜/戻し行程(図4)
(1)車両のエンジンのオイル点検口に引抜管22を挿入し、引抜管22の管端をオイルパンまで到達させる。三方弁60によりポンプ23と引抜油容器21を接続し、ポンプ23の正転により、ポンプ23に連結した引抜管22を介して車両内のオイルを引抜油容器21に一旦引抜き、引抜油の劣化状態をガラス管21Aを介して確認し、結果としてオイル交換の必要の有無を判断できる(図4(A))。
(2)タンク切替弁50と三方弁60により、ポンプ23と廃油タンク41を接続し、ポンプ23の正転により上述(1)によってオイル交換の必要を認められた車両内のオイルをポンプ23に連結した引抜管22により廃油タンク41に引抜きできる。(図4(B))。
エンジンのオイルパンから全てのオイルを引抜いた後、オイルパンの容量に対応する1回注入量分等に見合う新規な4リットルオイル缶等の規定容量オイル缶を開封し、この新規オイルをエンジンの給油口からオイルパンに注入する。
(3)三方弁60によりポンプ23と引抜油容器21を接続し、ポンプ23を逆転することにより、引抜油容器21内に一旦引抜かれたものの、交換の必要がないとされたオイルを引抜管22を介して直ちにオイルパンに戻すことができる(図4(C))。
(B)オイル廃棄行程(図5)
(1)タンク切替弁50と三方弁60により、引抜油容器21と廃油タンク41を接続し、引抜油容器21に一旦引抜いた前述(A)の(1)のオイルであって、交換の必要が確認されたオイルを廃油タンク41に自然落下させる(図5(A))。
(2)タンク切替弁50と三方弁60により、ポンプ23と廃油タンク41を接続し、ポンプ23の逆転により、廃油タンク41内のオイルを引抜管22を介して外部へと廃棄する(図5(B))。廃油は廃油タンク41から直接廃棄しても良い。
(C)管路洗浄行程(図6)
(1)タンク切替弁50と三方弁60により、ポンプ23を洗浄油タンク42に接続し、ポンプ23の逆転により、洗浄油タンク42内の洗浄油をポンプ23に連結してある引抜管22を介して引抜油容器21に汲み上げる(図6(A))。ガラス管21Aから蓋21Bを外し、引抜管22の管端をガラス管21Aの上端開口からガラス管21Aの内部に挿入する。引抜管22の管端から噴出する洗浄油をガラス管21Aの内面に直にあびせてガラス管21Aの内面を洗浄する。
(2)三方弁60により、引抜油容器21と洗浄油タンク42を接続し、ポンプ23の逆転により、引抜油容器21内にくみ上げた上述(1)の洗浄油をポンプ23に連結してある引抜管22を介して引抜油容器21に循環し、ポンプ23と引抜油容器21と引抜管22とそれらを連絡する管路25、26を洗浄する(図6(B))。
(3)タンク切替弁50と三方弁60により、引抜油容器21と洗浄油タンク42を接続し、引抜油容器21内に収容され、上述(2)の管路洗浄を終了した洗浄油を洗浄油タンク42に自然落下させて戻す(図6(C))。
(D)洗浄油廃棄行程(図7)
タンク切替弁50と三方弁60により、ポンプ23と洗浄油タンク42を接続し、何度も洗浄に供されて汚れた洗浄油タンク42内の洗浄油をポンプ23に連結してある引抜管22を介して外部へと廃棄する(図7)。
従って、本実施例により以下の作用効果を奏する。
(a)車両の所有者の面前で、ポンプ23を正転させ、車両内のオイルを引抜管22により引抜油容器21に一旦引抜き、この引抜油をサンプル油容器31内の対応する(同一品種の)サンプル油と対比させる。これにより、車両の所有者自身に引抜油の劣化状態を見易く示した上で、オイル交換の必要を納得させることができ、オイル交換に関する顧客の意思を確認しつつその場でオイル交換でき、オイル交換に関する顧客満足度を向上できる。
(b)車両の所有者が上述(a)のオイル劣化の必要を認めない場合には、ポンプ23を逆転させ、引抜油容器21内のオイルを引抜管22により車両内に直ちに戻すことができる。
(c)サンプル油容器31が引抜油容器21に並置されることにより、引抜油とサンプル油を並べて対比し、引抜油の劣化状態を一層見易く示すことができる。
(d)引抜油を廃棄するための廃油タンク41を有し、ポンプ23と引抜油容器21と廃油タンク41が三方弁60を介して接続された。従って、以下の(1)〜(3)を簡易に実現できる。
(1)三方弁60によりポンプ23と引抜油容器21を接続したとき、ポンプ23の正転により、ポンプ23に連結した引抜管22を介して車両内のオイルを引抜油容器21に一旦引抜き、引抜油の劣化状態を確認し、結果としてオイル交換の必要の有無を判断でき(図4(A))、ポンプ23の逆転により、引抜油容器21内に一旦引抜かれたものの、交換の必要がないとされたオイルを引抜管22を介して車両内に直ちに戻すことができる(図4(C))。
(2)三方弁60により、引抜油容器21と廃油タンク41を接続したとき、引抜油容器21に一旦引抜いた上述(1)のオイルであって、交換の必要が確認されたオイルを廃油タンク41に自然落下させることができる(図5(A))。
(3)三方弁60により、ポンプ23と廃油タンク41を接続したとき、ポンプ23の正転により、上述(1)によってオイル交換の必要を認められた車両内のオイルをポンプ23に連結してある引抜管22により廃油タンク41に引抜きでき(図4(B))、ポンプ23の逆転により、廃油タンク41内のオイルを引抜管22を介して外部へと廃棄できる(図5(B))。
(e)ポンプ23と引抜油容器21と引抜管22とそれらを連絡する管路25、26を洗浄するための洗浄油タンク42を有し、ポンプ23と引抜油容器21と洗浄油タンク42が三方弁60を介して互いに接続された。従って、以下の(1)〜(3)を簡易に実現できる。
(1)三方弁60によりポンプ23と洗浄油タンク42を接続したとき、ポンプ23の逆転により、洗浄油タンク42の洗浄油をポンプ23に連結してある引抜管22を介して引抜油容器21に汲み上げでき(図6(A))、又は何度も洗浄に供されて汚れた洗浄油タンク42内の洗浄油をポンプ23に連結してある引抜管22を介して外部へと廃棄できる(図7)。
(2)三方弁60により、引抜油容器21と洗浄油タンク42を接続したとき、ポンプ23の逆転により引抜油容器21内に汲み上げた上述(1)の洗浄油をポンプ23に連結してある引抜管22を介して引抜油容器21に循環し、管路25、26洗浄できる(図6(B))。オイル交換装置の管路25、26系統を常に清浄に保ち、異種オイルの混合を防止できる。
(3)三方弁60により、引抜油容器21と洗浄油タンク42を接続したとき、引抜油容器21内に収容されて、上述(2)の管路25、26洗浄を終了した洗浄油を洗浄油タンク42に自然落下させて戻すことができる(図6(C))。
(f)引抜油を廃棄するための廃油タンク41と、ポンプ23と引抜油容器21と引抜管22とそれらを連絡する管路25、26を洗浄するための洗浄油タンク42を有し、廃油タンク41と洗浄油タンク42がタンク切替弁50を介して単一のタンク管路51に接続され、ポンプ23と引抜油容器21とタンク管路51が三方弁60を介して互いに接続された。従って、タンク切換弁により廃油タンク41をタンク管路51に接続することによって前述(d)の(1)〜(3)を実行できる。また、タンク切換弁により洗浄油タンク42をタンク管路51に接続することによって前述(e)の(1)〜(3)を実行できる。
(g)ポンプ23に接続される引抜管22の側の管路25と、引抜油容器21の側の管路26とが、ポンプ23を迂回するバイパス路71によって接続され、引抜管22の一定以上の管内圧力により開くリリーフ弁70をバイパス路71に介在した。従って、前述(d)の(1)により交換の必要がないとされた引抜油容器21内のオイルを引抜管22から車両内に戻すとき、ポンプ23が引抜管22に吐出した過大なオイル圧力はリリーフ弁70を開いてバイパス路71に逃げ、結果として引抜管22の管内圧力を一定以下に保ち、引抜管22から車両側へ過度に勢い良く吐出したオイルが車両側にて不用意に溢出することを防止する。尚、車両内のオイルの引抜き時に、リリーフ弁70は引抜管22の管内負圧により閉じ、バイパス路71を閉鎖する。
更に、オイル交換装置10は、ポンプ23の駆動用電源としてのバッテリ電源80を内蔵している(図2)。バッテリ電源80は充電スイッチ81により操作される充電装置82を付帯的に備えて充電可能にされ、最良の充電状態を維持できる。尚、バッテリ80の電圧をDC12V系列にすることにより、ガソリンスタンドや車両整備工場で標準的に設置してある充電器を使用可能にすることもできる。
オイル交換装置10は、タンク切替弁50や三方弁60を、バッテリ電源80を駆動用電源とする電磁操作弁とすることもできる。また、バッテリ電源80は車両のエンジンを始動補助する電源として用いることもできる。
従って、本実施例に拠れば以下の作用効果を奏する。
オイル交換装置10がポンプ23等の駆動用電源としてバッテリ電源80を用いるから、給油所等において広範に渡って移動できる。例えば燃料供給エリアにて給油中の車両の近くへと簡便に移動でき、車両を移動させずに、ポンプ23を正転させて車両内のオイルを引抜管22により引抜油容器21に一旦引抜き、引抜油の劣化状態を観察することにより、オイル交換の必要性を確認する等のオイル交換作業を迅速に実施でき、オイル交換時間も短縮できる。
オイル交換装置10は、車両の側傍で、オイル交換に必要な全ての機能を搭載し、オイル交換に関する顧客満足度を格段に向上できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。本発明のオイル交換装置は、エンジンオイルに限らず、フラッシングオイル、トルコンオイル、パワーステアリング作動油等の交換に広く適用できる。
図1はオイル交換装置の内部を示す縦断面図である。 図2は図1のII−II線に沿う断面図である。 図3はオイル交換装置の管路系統図である。 図4はオイル引抜/戻し行程を示す管路系統図である。 図5はオイル廃棄行程を示す管路系統図である。 図6は管路洗浄行程を示す管路系統図である。 図7は洗浄油廃棄行程を示す管路系統図である。
符号の説明
10 オイル交換装置
21 引抜油容器
22 引抜管
23 ポンプ
25、26 管路
41 廃油タンク
42 洗浄油タンク
50 タンク切替弁
51 タンク管路
60 三方弁

Claims (3)

  1. 引抜油を貯留する引抜油容器と、引抜油を引抜管により引抜油容器に引抜くときには正転し、引抜油容器から戻すときには逆転するポンプを有してなるオイル交換装置であって、
    ポンプと引抜油容器と引抜管とそれらを連絡する管路を洗浄するための洗浄油タンクを有するオイル交換装置。
  2. 前記ポンプと引抜油容器と洗浄油タンクが三方弁を介して互いに接続されてなる請求項1に記載のオイル交換装置。
  3. 前記引抜油を廃棄するための廃油タンクを有し、
    廃油タンクと洗浄油タンクがタンク切替弁を介して単一のタンク管路に接続され、
    ポンプと引抜油容器とタンク管路が三方弁を介して互いに接続されてなる請求項1又は2に記載のオイル交換装置。
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