JP2007297011A - 運搬車のブレーキ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造を有して、比較的軽い操作力で、確実にブレーキをかけることができ、ブレーキ力の調整が可能な運搬車のブレーキ装置を提供する。
【解決手段】1対の固定キャスターの車輪の上部を押圧してブレーキをかける1対のブレーキシュー12が、ブレーキシュー支持棒13の両側に下方を向けて高さ調整可能に取り付けられる。ブレーキペダルを末端に取り付けた直線状のブレーキアーム15がその先端を台車フレームの底部に設けた枢支部に揺動可能に枢支され、ブレーキシュー支持棒13はブレーキアーム15と直交して配置されると共に、リンク結合部14を介してブレーキアーム15の中間部に連結される。ブレーキシュー12は、下端部を開口した矩形箱形に形成される共に、上部に調整ねじ12aを突設して形成され、その調整ねじ12aがブレーキ支持棒13に設けたねじ孔13aに螺合して取り付けられる。
【選択図】図3

Description

本発明は、量販店、スーパーマーケット等の店舗で使用され、商品を載置して運搬し、そのまま店舗内での商品の陳列に使用することができるキャリーカートのブレーキなどとして好適な運搬車のブレーキ装置に関する。
従来、スーパーマーケット、量販店等の大型店舗で使用される手動式の運搬車として、4個または6個のキャスターを設けた板状の台車の両側に、梯子状の縦枠を立設した構造のキャリーカートが知られている。この種のキャリーカートは、台車の上に例えば箱形の商品を積み重ねたり、長尺の商品を立てて並べたりして載置し、それを店舗内にそのまま運搬して、商品の陳列に使用される。このような商品の陳列にキャリーカートつまり運搬車が使用されるため、運搬車には確実なブレーキ装置が必要とされる。
従来のこの種の運搬車のブレーキ装置として、台車の底部に取り付けたキャスタータイヤをブレーキシューにより直接押圧して、ブレーキをかける構造のブレーキ装置が使用されている。キャスターのブレーキ装置は、一般に、各キャスターの車輪支持用のホーク部に押圧レバーが設けられ、その押圧レバーによってブレーキシューをタイヤに押し付け、ブレーキかける構造である。
このため、各キャスターについてブレーキ操作を行う必要があり、また台車の中央底部に位置するキャスターは、ブレーキ装置が付属していても、操作レバーが底部内側に位置するため、操作がしにくいという問題があった。
そこで、従来、前後に2対の自在キャスターを設けると共に中央底部に1対の固定キャスターを設けた運搬車において、底部中央の1対の固定キャスターに対し、ブレーキペダルの操作によりブレーキシューを押し付けてブレーキをかけるブレーキ装置が、下記特許文献1などで提案されている。
しかし、このブレーキ装置は、ブレーキペダルの操作力をブレーキワイヤ或いはリンク部材を介してブレーキシューに伝えるため、機構が複雑化すると共にペダルのブレーキ操作力を、ワイヤの伸びやリンクの緩みにより、正確に伝達できなくなる虞があった。そこで、本発明者は、下記特許文献2において、上記の点を改良してブレーキアームによりブレーキペダルのブレーキ力をブレーキシューに伝達するブレーキ装置を提案した。
特開平9−175401号公報 特開2005−313684号公報
しかしながら、このブレーキ装置は、直線状のブレーキアームをてこ棒として使用し、てこの作用によりブレーキ操作力を増幅して強力にブレーキをかけることができるものの、ブレーキ力の調整が難しく、ブレーキアームの直線部が曲り変形し或いは曲折部の曲げ角度が変化してブレーキ力が低下した場合、ブレーキ力の増強調整が難しいという課題あった。
本発明は、上記の点にかんがみなされたもので、簡単な構造を有して、比較的軽い操作力で、強力にブレーキをかけることができ、ブレーキ力の調整が可能な運搬車のブレーキ装置を提供することを目的とする。
このために、本発明の運搬車のブレーキ装置は、台車フレームの底部略中央に1対の固定キャスターが設けられ、ブレーキペダルの操作により固定キャスターにブレーキをかける運搬車のブレーキ装置であって、1対の固定キャスターの車輪の上部を押圧してブレーキをかける1対のブレーキシューが、ブレーキシュー支持棒の両側に下方を向けて高さ調整可能に取り付けられ、ブレーキペダルを末端に取り付けた直線状のブレーキアームがその先端を台車フレームの底部に設けた枢支部に揺動可能に枢支され、ブレーキシュー支持棒はブレーキアームと直交して配置されると共に、リンク結合部を介してブレーキアームの中間部に連結され、ブレーキアームの枢支部とリンク結合部との間が直線部で形成されてなるブレーキ装置において、ブレーキシューが、下端部を開口した矩形箱形に形成される共に、上部に調整ねじを突設して形成され、その調整ねじがブレーキ支持棒に設けたねじ孔に螺合して取り付けられることを特徴とする。
ここで、上記のブレーキ装置において、上記ブレーキシュー支持棒にはリンク結合部とブレーキシューと間の中間部にガイド孔が縦方向に形成され、ガイド孔には台車フレームの横フレーム内に縦方向に取り付けられたガイド棒を挿通させることができる。
上記構成の運搬車のブレーキ装置では、ブレーキアームの末端のブレーキペダルを下に踏み込んでブレーキ操作を行うが、このとき、ブレーキアームは先端の枢支部を介して下側に回動し、ブレーキアームの先端寄り中間部にリンク結合部を介して結合されたブレーキシューが固定キャスターの車輪の上部を下側に押圧して、ブレーキをかける。
このとき、ブレーキペダルを下に踏み込む力が、ブレーキアームとその中間のリンク結合部を介して直接にブレーキシューに伝達され、直線状のブレーキアームをてこ棒としたてこの作用により、ブレーキペダルの踏み込み力が増幅されてブレーキシューに直接伝わり、強力にブレーキがかけられる。このため、ブレーキペダルを比較的軽く踏み込み操作した場合であっても、充分なブレーキ力でブレーキをかけることができる。
また、ブレーキアームは、その先端の枢支部からリンク結合部を経てクランク状に曲折されたブレーキペダル部までの部分を、曲折部のない直線部で形成して配設されるため、直線状のブレーキアームをてこ棒として使用し、てこの作用によりブレーキ操作力を増幅してブレーキシューを車輪に押圧してブレーキをかけるため、強力にブレーキをかけることができ、ブレーキアームの直線部は、変形することが少なく、長期間安定したブレーキ力を生じさせることができる。
さらに、ブレーキ操作時、下端部を開口し矩形箱形に形成されたブレーキシューが、上方から固定キャスターの車輪を床上に押し付けるように押圧するため、ブレーキシューと床面との間に車輪を挟み付けるようにブレーキ力が印加され、これによって、大きなブレーキ力を付与して、車輪を確実にロックすることができる。
さらに、ブレーキシューは、その上部に設けた調整ねじのねじ込み量によりその上下位置の調整ができるため、ブレーキアームの曲げ変形などにより、ブレーキ力が低下した場合などには、ブレーキシュー支持棒に対するブレーキシューの上下位置を調整して、ブレーキ力を調整することができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図8の図面に基づいて説明する。図1は運搬車であるキャリーカートの斜視図を示し、図2はその部分底面図を示している。このキャリーカートは、台車フレーム1の底部の前部と後部に2対の自在キャスター6、6を設け、中央底部に1対の固定キャスター5、5を設け、台車フレーム1上の両側に棚枠7,7を立設して構成される。
台車フレーム1は、縦フレーム3と横フレーム2とからなり、平面視を略王字型とした形状に形成され、台車フレーム1の前後方向のほぼ中央部の横フレーム2の両側底部に、固定キャスター5、5が装着され、台車フレーム1の前後端の横フレーム2の両側底部に、それぞれ1対の自在キャスター6、6が取り付けられている。
台車フレーム1の前後の横フレーム2は、下方へ開口した長方形箱型に形成され、横フレーム2の内側には自在キャスター6,6を固定した自在キャスター保持部材34が昇降可能に配設されている。また、この前後の横フレーム2の上面中央には矩形筒形の棚枠保持部4が垂直に固着されており、この棚枠保持部4の内部に上方から棚枠7、7の基部8が挿入され、ねじによって固定されている。
棚枠保持部4には、横フレーム2の上面から離れて台車フレーム1の縦フレーム3の端部が水平方向から突き合わされ固着されている。縦フレーム3の中央部は、中央の横フレーム2の上面側に固着されている。このように台車フレーム1は、横フレーム2の上方に縦フレーム3が位置する構成であり、台車フレーム1上の台板30を上方に開いて起伏状態とした場合、台車フレーム1の横方向(左右方向)から他のキャリーカートの台車フレーム1を隣接して合わせるように重ね合わせ、ネスティングを行なうことができる。
台板30は、台車フレーム1上で前後方向に2分割され、観音開き式にその中央部を上方に開くように構成され、台板30の端部は、枢支部31を介して中央部を上方に開くように回動可能に保持され、起伏可能とされる。各台板30の底面には凹部が形成されており、倒伏時、この凹部に縦フレーム3が入り、各台板30の左右端部が横フレーム2の上面に載置される。また、台板30の底部の凹部内には、縦フレーム3を挟持するための挟持部が設けられ、台板30を倒伏状態としたとき、挟持部が縦フレーム3を挟持して、カートの使用時における台板30のがたつきを防止している。
さらに、図3に示すように、各台板30を枢支する枢支部31には、台板30の起伏動作(回動動作)に応じて自在キャスター6、6を昇降させる自在キャスター昇降機構33が設けられている。自在キャスター昇降機構33は、台車フレーム1と棚枠7の下部に固定された鉛直筒状の基部8を有している。基部8の内部には、基部8の内壁面に案内されながら上下方向のみ移動する昇降部36が上下摺動可能に収容されている。この昇降部36は、断面略コ字状に筒形に形成され、昇降可能である。昇降部36の下端は、上方へ開口した長方形箱型の自在キャスター保持部材34の上面に、溶接等により固着されている。
自在キャスター保持部材34は、図3に示すように、下方へ開口した長方形箱型の横フレーム2の内部に、下方から部分的に挿入されており、自在キャスター保持部材34は、横フレーム2に対して上下動可能である。さらに、昇降部36の上側壁部には水平昇降軸部35が貫通して装着されている。つまり、水平昇降軸部35は、昇降部36の左右側壁部に形成された貫通穴に挿通され、止め金で固定されて装着される。
また、図3のように、基部8の左右側壁部には、上下方向の長孔38が形成されており、この長孔38に水平昇降軸部35が挿通されている。さらに、基部8の左右側壁部には、長孔38の近傍上方位置に水平固定軸部37が取り付けられている。この水平固定軸部37は、基部8の左右側壁部に形成された貫通穴に挿通され、止め金により固定されている。水平昇降軸部35と台板30の枢支部31との間に、回動アーム40が設けられている。
回動アーム40は、その基部に、水平昇降軸部35に回転自在に外嵌された回転軸部を有し、水平昇降軸部35を軸に回動可能である。回動アーム40の回転軸部は、円筒部材により形成され、回転軸部の上端には、クランク形に湾曲した湾曲プレート部の一端が溶接等により固着されて構成される。つまり、回動アーム40はクランク形に形成され、この回動アーム40が上方に回動されたとき、その湾曲部が上昇して水平固定軸部37に当接する。そして、さらに回動アーム40の上方への回動により、水平昇降軸部35が相対的に下方への押下力を受け、下方に移動する。
台車フレーム1の中央の横フレーム2の底部に取り付けられた1対の固定キャスター5、5には、ブレーキペダル11を押し下げ(踏み下げ)操作することにより、ブレーキシュー12を固定キャスター5,5上に押し付けて、ブレーキをかけるブレーキ装置10が設けられている。
このブレーキ装置10は、固定キャスター5,5の車輪の上部を押圧してブレーキをかける1対のブレーキシュー12,12がブレーキシュー支持棒13の両側に下方を向けて突設され、ブレーキペダル11を末端のクランク部に取り付けた直線状のブレーキアーム15がその先端を台車フレーム1の縦フレーム3の底部に設けた枢支部16に揺動可能に枢支される。さらに、ブレーキアーム15とブレーキシュー支持棒13とは直交して配置され、ブレーキアーム15とブレーキシュー支持棒13との交差部近傍がリンク結合部14を介してリンク結合され、ブレーキアーム15の枢支部16を支点とした下方への回動により、ブレーキシュー支持棒13とブレーキシュー12,12を押し下げてブレーキをかけるように構成される。
ブレーキアーム15は、図4に示すように、直線状の2本の金属棒を並設して構成され、先端に枢支部16が金属管を溶接して形成され、直線状のブレーキアーム15の末端は下側に直角に曲折されてクランク部が形成され、そのクランク部の末端の水平に曲折された部分に、金属のブレーキペダル11が水平に溶接されている。また、ブレーキアーム15の先端の枢支部16寄りの中間部に、リンク結合部14がピンを孔に嵌挿してリンク結合する形態で形成される。
一方、ブレーキシュー12は、図6,8に示すように、下端部を開口した矩形の箱形に形成され、その下端面で固定キャスター5,5の車輪の上部を押さえ付けてブレーキをかけるように、ブレーキシュー支持棒13の両側端部の底部に、調整ねじ12aを介して下方を向けて突設されている。すなわち、下端を開口した矩形箱形のブレーキシュー12の上部には、調整ねじ12a(例えばボルト)が上方に突出すように固定される。一方、ブレーキシュー支持棒13の両端部近傍の底部には、ねじ孔13aが例えばナットを固定することによって設けられ、このねじ孔13aに調整ねじ12aが下方からねじ込まれ、ブレーキシュー12の突出し長さが調整可能となっている。なお、図示は省略されているが、調整ねじ12aに先端に固定ナットを螺合させて締め付けることにより、調整ねじ12aはブレーキシュー支持棒13に対し任意の位置で固定することができる。
ブレーキシュー支持棒13の上部中央には、リンク結合部14が突設されている。このブレーキシュー支持棒13と上記ブレーキアーム15とは、図6のように、リンク結合部14を交点として直交するように配置され、その交点のリンク結合部14、14の孔にピンが嵌挿され、ブレーキアーム15のリンク結合部14とブレーキシュー支持棒13のリンク結合部14はリンク結合される。ブレーキシュー支持棒13のリンク結合部14は少し縦長に形成され、下側に位置する横フレーム2の上面板を貫通して上方に位置する縦フレーム3内に突出して配設されることとしている。
さらに、図8に示すように、ブレーキシュー支持棒13の両側にガイド孔13bが縦方向に形成され、横フレーム2の内部には、このガイド孔13bに対応した位置に、ガイド棒20が縦方向に取り付けられている。ブレーキシュー支持棒13は、横フレーム2内に装着される際、このガイド孔13bにガイド棒20を挿通させ、所定の範囲でガイドされながら上下動可能となっている。
このような、ブレーキ装置のブレーキアーム15は、図2、図3に示すように、台車フレーム1の縦フレーム3内にその直線部と枢支部16を収容して配設され、枢支部16を介して縦フレーム3内で上下動可能である。また、ブレーキシュー12を両側に取り付けたブレーキシュー支持棒13は、縦フレーム3の下側の横フレーム2内に収容され、ガイド棒20によりガイドされて上下動可能に保持される。
ブレーキシュー支持棒13のリンク結合部14は、横フレーム2の中央に設けた開口部を貫通して縦フレーム3内に進入し、ブレーキアーム15の中間部のリンク結合部14にピンを介してリンク結合される。また、ブレーキシュー支持棒13の両側底部に、調整ねじ12aを介して高さ調整可能に突設されたブレーキシュー12は、固定キャスター5のブラケットの上部に開口した開口部を貫通してブラケット内に進入し、キャスターの車輪の上部を上から押圧する構造である。
ブレーキアーム15の末端部は、クランク部として下方に直角に曲折され、下方に延びる部分は、横フレーム2に設けた貫通孔を通して横フレーム2と自在キャスター保持部材34内を下方に貫通する。ブレーキアーム15の末端部における下方に直角に曲折された末端は水平に曲げられ、その末端にブレーキペダル11が水平に固定されている。また、ブレーキアーム15の曲折部近傍と縦フレーム3の間には、ブレーキばね19が装着され、このブレーキばね19は、常時、ブレーキアーム15を非ブレーキ側に付勢している。
さらに、図3に示すように、横フレーム2下の自在キャスター保持部材34の底部には、ブレーキロック部材17が軸17aを介して揺動可能に取り付けられている。ブレーキロック部材17は、平面視をコ字形に形成され、上部に水平な軸17aが軸支され、この軸17aを介して揺動可能に支持される。また、ブレーキペダル11を係止するための係止部17bがブレーキロック部材17の両側下部に形成されている。軸17aには図示しない捻りばねが装着され、このブレーキロック部材17はこの捻りばねにより係止部17bにブレーキペダル11を係止する側に付勢される。ブレーキペダル11を踏み込むと、ブレーキロック部材17の係止部17bにブレーキペダル11が係止され、ブレーキをかけた状態でロックされ、ブレーキを解除する場合は、後述のブレーキ解除ペダル18を操作してブレーキロック部材17を揺動させ、ブレーキペダル11の係止を外すことになる。
ブレーキロック部材17の右側部にはブレーキ解除ペダル18が取り付けられ、図7のようにブレーキロック部材17がブレーキをロックした状態で、このブレーキ解除ペダル18を下方に踏むと、ブレーキロック部材17が図7の時計方向に回動し、ブレーキペダル11が係止部17bから外れ、ブレーキが解除される。
次に、上記構成のキャリーカートのブレーキ装置10の動作を説明すると、ブレーキシュー12が固定キャスター5から離れている状態、つまりブレーキペダル11を踏み込まない状態では、図3のように、固定キャスター5はブレーキ解除状態にあり、キャリーカートは、本来の運搬車として移動可能である。
一方、このキャリーカートを商品陳列棚として使用するために、ブレーキをかけそのブレーキをロックする場合は、ブレーキペダル11を踏み込む。ブレーキペダル11を踏み込むと、図7のように、ブレーキアーム15は、その先端の枢支部16を軸に時計方向に回動し、直線状のブレーキアーム15の中間部に連結したブレーキシュー支持棒13の両端のブレーキシュー12が押し下げられ、固定キャスター5の車輪の上部を押圧し、固定キャスター5にブレーキがかかりロックされる。このとき、ブレーキシュー支持棒13の上下動は、ガイド孔13bとガイド棒20によりガイドされるため、両端のブレーキシュー12は安定して上下動し、安定したブレーキ力が作用する。
また、ブレーキペダル11を踏み込むブレーキ操作力は、クランク状に直角に曲折されたクランク部の直線部を介して、且つブレーキアーム15を枢支部16を支点として回動させるモーメントとして、ブレーキシュー支持棒13を経てブレーキシュー12に印加される。このとき、ブレーキ力として最も荷重のかかるブレーキアーム15の枢支部16からリンク結合部14及びクランク部の手前までの部分が、直線状に形成されているため、ブレーキアーム15が良好にてこ棒として作用し、てこの作用により、ブレーキ操作力を増幅してブレーキシュー12から車輪に付与し、固定キャスター5をロックすることができる。
さらに、通常、てこ棒として作用するブレーキアームが曲折されていてその曲折方向に曲げ荷重がかかると、その曲折部がその曲げ方向に塑性変形しやすいが、直線部をてこ棒として作用させるブレーキアーム15では、塑性変形を生じさせずに大きな荷重をかけることができ、これにより、強力にブレーキをかけることができる。
さらに、ブレーキ操作時、押し下げられるブレーキシュー12が、上方から固定キャスター5の車輪を床上に押し付けるように押圧するため、ブレーキシュー12と床面との間に車輪を挟み付けるようにブレーキ力が印加され、これによって、大きなブレーキ力を付与して、車輪を確実にロックすることができる。
そして、ブレーキペダル11を踏み込んで、ブレーキアーム15を回動させると、図7のように、そのブレーキペダル11がブレーキロック部材17の係止部17bに係止され、ブレーキ状態がロックされる。この状態で、固定キャスター5の車輪はブレーキシュー12に押圧された状態となり、ブレーキロック状態が維持される。
一方、ブレーキを解除する際には、ブレーキ解除ペダル18を踏み込む。ブレーキ解除ペダル18を踏み込むと、ブレーキロック部材17が図7の時計方向に回動し、その係止部17bに係止されていたブレーキペダル11の係合が外れ、ブレーキアーム15は、ブレーキばね19の付勢力により上方に回動し、リンク結合部14とブレーキシュー支持棒13を介してブレーキシュー12が上昇して、固定キャスター5の車輪から離れ、ブレーキが解除される。
一方、ブレーキシュー12は、その上部に設けた調整ねじ12aのねじ込み量によりその上下位置の調整ができるため、ブレーキアーム15の曲げ変形などにより、ブレーキ力が低下した場合などには、ブレーキシュー支持棒13に対するブレーキシュー12の上下位置を調整して、ブレーキ力を調整することができる。
以上説明したように、本発明の運搬車のブレーキ装置によれば、ブレーキアームが、その先端の枢支部からリンク結合部を経てクランク状に曲折されたブレーキペダルの手前までの部分を、曲折部のない直線部で形成して配設されるため、直線状のブレーキアームをてこ棒として使用し、てこの作用によりブレーキ操作力を増幅してブレーキシューを車輪に押圧してブレーキをかけるため、強力にブレーキをかけることができ、ブレーキアームの直線部は、変形することが少なく、長期間安定したブレーキ力を生じさせることができる。さらに、ブレーキ操作時、押し下げられるブレーキシューは、固定キャスターの車輪の上部を床上に押し付けるように押圧するため、ブレーキシューと床面との間に車輪を挟み付けるようにブレーキ力が印加され、これによって、大きなブレーキ力を付与して、車輪を確実にロックすることができる。また、ブレーキシューは、その上部に設けた調整ねじのねじ込み量によりその上下位置の調整ができるため、ブレーキアームの曲げ変形などにより、ブレーキ力が低下した場合などには、ブレーキシュー支持棒に対するブレーキシューの上下位置を調整して、ブレーキ力を調整することができる。
本発明の一実施形態に係る運搬車の斜視図である。 同運搬車の部分底面図である。 同運搬車のブレーキ装置を示す断面図である。 (a)は同ブレーキ装置のブレーキアームの平面図、(b)は同ブレーキアームの側面図である。 (a)は同ブレーキ装置のブレーキシュー支持棒の正面図、(b)は同ブレーキシュー支持棒の側面図である。 ブレーキアームとブレーキシュー支持棒の平面図である。 ブレーキ操作時のブレーキ装置を示す断面図である。 ブレーキシューとブレーキシュー支持棒の斜視図である。
符号の説明
1 台車フレーム
2 横フレーム
3 縦フレーム
5 固定キャスター
6 自在キャスター
10 ブレーキ装置
11 ブレーキペダル
12 ブレーキシュー
12a 調整ねじ
13 ブレーキシュー支持棒
13a ねじ孔
13b ガイド孔
14 リンク結合部
15 ブレーキアーム

Claims (2)

  1. 台車フレームの底部略中央に1対の固定キャスターが設けられ、ブレーキペダルの操作により該固定キャスターにブレーキをかける運搬車のブレーキ装置であって、
    1対の該固定キャスターの車輪の上部を押圧してブレーキをかける1対のブレーキシューが、ブレーキシュー支持棒の両側に下方を向けて高さ調整可能に取り付けられ、該ブレーキペダルを末端に取り付けた直線状のブレーキアームがその先端を該台車フレームの底部に設けた枢支部に揺動可能に枢支され、該ブレーキシュー支持棒は該ブレーキアームと直交して配置されると共に、リンク結合部を介して該ブレーキアームの中間部に連結され、該ブレーキアームの枢支部と該リンク結合部との間が直線部で形成されてなるブレーキ装置において、
    該ブレーキシューが、下端部を開口した矩形箱形に形成される共に、上部に調整ねじを突設して形成され、該調整ねじが該ブレーキ支持棒に設けたねじ孔に螺合して取り付けられたことを特徴とする運搬車のブレーキ装置。
  2. 前記ブレーキシュー支持棒には前記リンク結合部と前記ブレーキシューと間の中間部に、ガイド孔が縦方向に形成され、該ガイド孔には前記台車フレームの横フレーム内に縦方向に取り付けられたガイド棒が挿通されたことを特徴とする請求項1記載の運搬車のブレーキ装置。
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