JP2007295644A - スイッチング電源 - Google Patents
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Abstract
【課題】スイッチング素子がターンオフする際に生じるノイズ周波数を決定する要因であるトランスの漏れインダクタンスの値を調整して、PLC信号帯域に存在するノイズを帯域外にシフトすることにより、使用目的に合致したノイズ対策を施したスイッチング電源を提供する。
【解決手段】このトランス10は、1次巻き線2及び2次巻き線1をトランス10のコア3に交互に巻回した所謂、サンドイッチ巻きにしたものである。即ち、漏れインダクタンスは、トランス10に巻回す1次巻き線2及び2次巻き線1の結合度を変えることにより変化する。そこで本実施形態では、1次巻き線2及び2次巻き線1をトランス10のコア3に交互に巻回して結合度を高めて漏れインダクタンスを減少させるものである。
【選択図】図1
【解決手段】このトランス10は、1次巻き線2及び2次巻き線1をトランス10のコア3に交互に巻回した所謂、サンドイッチ巻きにしたものである。即ち、漏れインダクタンスは、トランス10に巻回す1次巻き線2及び2次巻き線1の結合度を変えることにより変化する。そこで本実施形態では、1次巻き線2及び2次巻き線1をトランス10のコア3に交互に巻回して結合度を高めて漏れインダクタンスを減少させるものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、スイッチング電源に関し、さらに詳しくは、スイッチ素子がターンオフする時のノイズに含まれる周波数を電力線通信システムに使用される高周波信号の帯域外にシフトさせる技術に関するものである。
家庭内に引き込まれている所謂、商用電力線は、2本の電線の差電圧(日本では100V)を利用して電力を供給しており、ケーブルの形態からみると一種の平衡ケーブルと見なすことができる。近年この商用電力線を介して信号を送受信する電力線通信システムの研究が盛んに行われている。図3は電力線通信システムの概略構成を示すブロック図である。この電力線通信システム100は、商用電力線50から供給される商用電力(通常100V)をヒューズ等の保安機器53を介してノイズフィルタ54に供給し、ノイズフィルタ54によりスイッチングノイズが外部に漏洩するのを防ぎ、スイッチング電源55により所定のDC電圧に変換してPLC(Power Line Communication)信号送受信器52に供給する。PLC信号送受信器52では、送信信号を高周波に変調してカップリング部51を介して商用電力線50に送信する。また、PLC信号送受信器52は、外部機器とのインターフェースを備えていることも多い。
このとき図4に示すように、スイッチング電源55のスイッチング周波数は一般的に50〜200KHz(0.05〜0.2MHz)が使用されるが、この高調波はノイズフィルタ54により減衰されるため、PLCの伝送特性にはほとんど影響を与えない。例えば、図5のようにスイッチング周波数が100KHzの場合、奇数高調波は略2MHz以下で問題のないレベルまで減衰してしまう。しかし、この電力線通信システム100に使用されるPLC信号は2〜30MHzの帯域57が使用されるが、スイッチング電源55のスイッチ素子がターンオフ時に発生するノイズはPLC信号帯域内の場合が多く(2〜6MHz)、伝送特性に悪影響を与える虞がある(図4、6参照)。
また、図7に示すように、トランスTは100%完全に結合するものではなく、特に、コアにギャップを設けた場合は漏れ磁束が増加する。即ち、トランスをT型等価回路として表現したとき、両腕のLにて漏れインダクタンスが生じる。ここに1次及び2次の電流が流れ込み、エネルギーが蓄積される。しかし、1次側から2次側への電力の移行は行われないため、トランジスタがOFFした瞬間に大きな起電力が発生し、それが、コレクタ電圧に重畳してノイズとなる。従って、トランスTの1次側と2次側の結合度合いを制御することにより、漏れインダクタンスLlを制御することができる。即ち、ターンオフ時に発生するノイズは、電源トランスの漏れインダクタンスに起因するものであり、この漏れインダクタンス値と、トランス内の線間容量等により、ノイズの周波数も決まってしまうといえる。
従来技術として特許文献1には、1次巻線とスイッチ素子の直列回路の両端に、ダイオードとリセット巻線の直列回路を、ダイオード側の端が1次巻線側の端に、またリセット巻線側の端がスイッチ素子側の端に各々結ばれるように接続し、かつ、1次巻線とスイッチ素子の接続点とダイオードとリセット巻線の接続点の間にコンデンサを接続して、電力損失を生じないスナバ回路について開示されている。
特許第3728575号
しかし、特許文献1に開示されている従来技術は、スイッチング素子がターンオフする際に生じるサージ電圧とノイズを電力損失を伴わないで減衰する技術であり、漏れインダクタンスによるノイズ周波数がどの帯域に存在するかは言及していないため、使用目的によっては減衰の効果が上がらないといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑み、スイッチング素子がターンオフする際に生じるノイズ周波数を決定する要因であるトランスの漏れインダクタンスの値を調整して、PLC信号帯域に存在するノイズを帯域外にシフトすることにより、使用目的に合致したノイズ対策を施したスイッチング電源を提供することを目的とする。
本発明は、かかる課題に鑑み、スイッチング素子がターンオフする際に生じるノイズ周波数を決定する要因であるトランスの漏れインダクタンスの値を調整して、PLC信号帯域に存在するノイズを帯域外にシフトすることにより、使用目的に合致したノイズ対策を施したスイッチング電源を提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、1次巻き線及び2次巻き線を有するトランスと、前記1次巻き線に直列に接続されたスイッチ素子と、該スイッチ素子の制御電極に接続された発振制御回路と、を備えたスイッチング電源であって、前記スイッチ素子がターンオフ時に発生するノイズの周波数帯域を所定の周波数帯域を有する高周波信号の帯域外にシフトするように、前記トランスの漏れインダクタンスを設定することを特徴とする。
スイッチ素子がターンオフ時に発生するノイズの周波数は、漏れインダクタンスの値により決定する周波数成分が発生する。そのときノイズの周波数が使用する周波数帯域内に存在する場合は、ノイズそのものを強引に除去する方法もあるが、ノイズを発生する主たる原因である漏れインダクタンスの値を調整することにより、ノイズの周波数をシフトして実質的に影響を受けないようにすることもできる。
スイッチ素子がターンオフ時に発生するノイズの周波数は、漏れインダクタンスの値により決定する周波数成分が発生する。そのときノイズの周波数が使用する周波数帯域内に存在する場合は、ノイズそのものを強引に除去する方法もあるが、ノイズを発生する主たる原因である漏れインダクタンスの値を調整することにより、ノイズの周波数をシフトして実質的に影響を受けないようにすることもできる。
請求項2は、電力線に高周波信号を重畳して信号の送受信を行う電力線通信システムに使用されるスイッチング電源であって、1次巻き線及び2次巻き線を有するトランスと、前記1次巻き線に直列に接続されたスイッチ素子と、該スイッチ素子の制御電極に接続された発振制御回路と、を備え、前記スイッチ素子がターンオフ時に発生するノイズの周波数帯域を前記電力線通信システムに使用される高周波信号の帯域外にシフトするように、前記トランスの漏れインダクタンスを設定することを特徴とする。
スイッチ素子がターンオフ時に発生するノイズの周波数は、2〜6MHzの範囲に多く存在する。また、電力線通信システムに使用されるPLC信号の周波数帯域は2〜30MHzであるため、ノイズにより信号に悪影響を与える虞がある。そこで本発明では、トランスの漏れインダクタンスの値を調整することにより、ノイズの周波数を2〜30MHzの帯域外にシフトして、実質的に影響を受けないようにするものである。
スイッチ素子がターンオフ時に発生するノイズの周波数は、2〜6MHzの範囲に多く存在する。また、電力線通信システムに使用されるPLC信号の周波数帯域は2〜30MHzであるため、ノイズにより信号に悪影響を与える虞がある。そこで本発明では、トランスの漏れインダクタンスの値を調整することにより、ノイズの周波数を2〜30MHzの帯域外にシフトして、実質的に影響を受けないようにするものである。
請求項3は、前記トランスは、前記1次巻き線及び2次巻き線を該トランスのコアに交互に巻回したことを特徴とする。
漏れインダクタンスは、コアに巻回す1次側と2次側巻き線の結合度を変えることにより変化する。そこで本発明では、1次巻き線及び2次巻き線をトランスのコアに交互に巻回して結合度を高めて漏れインダクタンスを減少させるものである。
請求項4は、前記トランスは、前記1次巻き線及び2次巻き線を一対にして該トランスのコアに巻回したことを特徴とする。
最も1次側と2次側巻き線の結合度を高める方法は、1次巻き線及び2次巻き線を一対にして、それをコアに巻回すことである。
請求項5は、前記トランスは、前記1次巻き線及び2次巻き線の一層を該トランスのコアに等間隔に且つ均等に巻回したことを特徴とする。
1次巻き線及び2次巻き線間を等間隔に且つ均等に巻回すと、結合度が均一化され、且つ結合度も高まる。それにより漏れインダクタンスの値も変化する。
漏れインダクタンスは、コアに巻回す1次側と2次側巻き線の結合度を変えることにより変化する。そこで本発明では、1次巻き線及び2次巻き線をトランスのコアに交互に巻回して結合度を高めて漏れインダクタンスを減少させるものである。
請求項4は、前記トランスは、前記1次巻き線及び2次巻き線を一対にして該トランスのコアに巻回したことを特徴とする。
最も1次側と2次側巻き線の結合度を高める方法は、1次巻き線及び2次巻き線を一対にして、それをコアに巻回すことである。
請求項5は、前記トランスは、前記1次巻き線及び2次巻き線の一層を該トランスのコアに等間隔に且つ均等に巻回したことを特徴とする。
1次巻き線及び2次巻き線間を等間隔に且つ均等に巻回すと、結合度が均一化され、且つ結合度も高まる。それにより漏れインダクタンスの値も変化する。
請求項6は、前記トランスは、前記1次巻き線又は2次巻き線の何れか一方の層を該トランスのコアに不均等に巻回したことを特徴とする。
請求項5とは逆に故意に1次巻き線及び2次巻き線間を不均等に巻回すと、結合度が弱まり、それにより漏れインダクタンスの値も変化する。
請求項7は、前記トランスは、前記1次巻き線及び2次巻き線を所定の距離離間するように該トランスのコアに巻回したことを特徴とする。
1次巻き線及び2次巻き線を離すことにより、結合度を弱めて漏れインダクタンスを増加させる方法もある。即ち、巻き線間にテープやスペーサ等を挿入して1次巻き線及び2次巻き線を離して漏れインダクタンスを増加させるものである。
請求項5とは逆に故意に1次巻き線及び2次巻き線間を不均等に巻回すと、結合度が弱まり、それにより漏れインダクタンスの値も変化する。
請求項7は、前記トランスは、前記1次巻き線及び2次巻き線を所定の距離離間するように該トランスのコアに巻回したことを特徴とする。
1次巻き線及び2次巻き線を離すことにより、結合度を弱めて漏れインダクタンスを増加させる方法もある。即ち、巻き線間にテープやスペーサ等を挿入して1次巻き線及び2次巻き線を離して漏れインダクタンスを増加させるものである。
請求項8は、ノイズを防止するスナバ回路において、前記トランスの1次巻き線及び2次巻き線に夫々容量素子及び抵抗素子を直列に接続し、該容量素子及び抵抗素子の値を調整することにより、前記スイッチ素子がターンオフ時に発生するノイズの周波数帯域を所定の周波数帯域を有する高周波信号の帯域外にシフトすることを特徴とする。
ターンオフで発生するノイズ波形の周波数を変える方法として、まずは、トランスの巻線によりリーケージインダクタを調整し、ノイズを帯域外へ追い出す一方で、追い出し切れなかったときや製造ロット毎のバラツキにより帯域内にノイズがあるとき、1次側及び2次側のCR値を更に調整するものである。
ターンオフで発生するノイズ波形の周波数を変える方法として、まずは、トランスの巻線によりリーケージインダクタを調整し、ノイズを帯域外へ追い出す一方で、追い出し切れなかったときや製造ロット毎のバラツキにより帯域内にノイズがあるとき、1次側及び2次側のCR値を更に調整するものである。
本発明によれば、スイッチ素子がターンオフ時に発生するノイズを所定の周波数帯域を有する高周波信号の帯域外にシフトするように、トランスの漏れインダクタンスの値を設定するので、簡単な方法で使用周波数帯域内のノイズの影響を防止することができる。
また、1次巻き線及び2次巻き線の両端に挿入する容量素子及び抵抗素子の値を調整して発生するノイズの周波数を変更するので、製造ロット毎のバラツキにより帯域内に存在するノイズを帯域外にシフトすることができる。
また、1次巻き線及び2次巻き線の両端に挿入する容量素子及び抵抗素子の値を調整して発生するノイズの周波数を変更するので、製造ロット毎のバラツキにより帯域内に存在するノイズを帯域外にシフトすることができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の各実施形態に係るトランスの構成を示す断面図である。尚、図1はトランスの部分断面図であり、コアの片側のみを図示している。また、1次巻き線を白丸、2次巻き線を黒丸で表している。
図1は本発明の各実施形態に係るトランスの構成を示す断面図である。尚、図1はトランスの部分断面図であり、コアの片側のみを図示している。また、1次巻き線を白丸、2次巻き線を黒丸で表している。
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係るトランスの構成を示す断面図である。このトランス10は、1次巻き線2及び2次巻き線1をトランス10のコア3に交互に巻回した所謂、サンドイッチ巻きにしたものである。即ち、漏れインダクタンスは、トランス10に巻回す1次巻き線2及び2次巻き線1の結合度を変えることにより変化する。そこで本実施形態では、1次巻き線2及び2次巻き線1をトランス10のコア3に交互に巻回して結合度を高めて漏れインダクタンスを減少させるものである。これにより、1次側と2次側の結合度を強めて漏れインダクタンスを変更することができ、ノイズ周波数を調整することができる。
図1(b)は本発明の第2の実施形態に係るトランスの構成を示す断面図である。このトランス20は、1次巻き線5及び2次巻き線4を一対にしてトランス20のコア3に巻回した所謂、バイファラ巻きにしたものである。即ち、最も1次側と2次側巻き線の結合度を高める方法は、1次巻き線5及び2次巻き線4を一対にして、それをコア3に巻回すことである。これにより、1次側と2次側の結合度を更に強めて漏れインダクタンスを減少させることで、漏れインダクタンスを変更することができ、ノイズ周波数を調整することができる。
図1(b)は本発明の第2の実施形態に係るトランスの構成を示す断面図である。このトランス20は、1次巻き線5及び2次巻き線4を一対にしてトランス20のコア3に巻回した所謂、バイファラ巻きにしたものである。即ち、最も1次側と2次側巻き線の結合度を高める方法は、1次巻き線5及び2次巻き線4を一対にして、それをコア3に巻回すことである。これにより、1次側と2次側の結合度を更に強めて漏れインダクタンスを減少させることで、漏れインダクタンスを変更することができ、ノイズ周波数を調整することができる。
図1(c)は本発明の第3の実施形態に係るトランスの構成を示す断面図である。このトランス30は、1次巻き線6及び2次巻き線7の一層をトランス30のコア3に等間隔に且つ均等に巻回した所謂、均等巻きにしたものである。即ち、1次巻き線6及び2次巻き線7間を等間隔に且つ均等に巻回すと、結合度が均一化され、且つ結合度も高まる。それにより漏れインダクタンスの値も減少する。これにより、1次側と2次側の結合度を均一にして漏れインダクタンスを変更することができ、ノイズ周波数を調整することができる。
図1(d)は本発明の第4の実施形態に係るトランスの構成を示す断面図である。このトランス40は、2次巻き線9の層を1次巻き線8に対してコア3に不均等に巻回した所謂、不均等巻きにしたものである。即ち、図1(c)とは逆に故意に2次巻き線9間を不均等に巻回すと、結合度が弱まり、それにより漏れインダクタンスの値は増加する。尚、1次巻き線8の層を2次巻き線9に対してコア3に不均等に巻回しても良い。これにより、1次側と2次側の結合度を不均一にして少し弱め、漏れインダクタンスを変更することができ、ノイズ周波数を調整することができる。
図1(d)は本発明の第4の実施形態に係るトランスの構成を示す断面図である。このトランス40は、2次巻き線9の層を1次巻き線8に対してコア3に不均等に巻回した所謂、不均等巻きにしたものである。即ち、図1(c)とは逆に故意に2次巻き線9間を不均等に巻回すと、結合度が弱まり、それにより漏れインダクタンスの値は増加する。尚、1次巻き線8の層を2次巻き線9に対してコア3に不均等に巻回しても良い。これにより、1次側と2次側の結合度を不均一にして少し弱め、漏れインダクタンスを変更することができ、ノイズ周波数を調整することができる。
図1(e)は本発明の第5の実施形態に係るトランスの構成を示す断面図である。このトランス50は、1次巻き線10及び2次巻き線12を所定の距離離間するように間にスペーサ11を挟んでトランス50のコア3に巻回したものである。このように、1次巻き線及び2次巻き線を離すことにより、結合度を弱めて漏れインダクタンスを増加させて周波数を調整する方法もある。これにより、1次側と2次側の結合度を弱め漏れインダクタンス増加させてノイズ周波数を調整することができる。
また、図5に示すスイッチング周波数特性を適用した電力線通信システムに本発明のスイッチング電源を使用した場合、スイッチ素子がターンオフ時に発生するノイズを電力線通信システム100に使用される高周波信号の帯域外にシフトするように、トランスの漏れインダクタンスの値を設定するので、PLC信号の周波数帯域内でのノイズの影響を防止することができる。
また、図5に示すスイッチング周波数特性を適用した電力線通信システムに本発明のスイッチング電源を使用した場合、スイッチ素子がターンオフ時に発生するノイズを電力線通信システム100に使用される高周波信号の帯域外にシフトするように、トランスの漏れインダクタンスの値を設定するので、PLC信号の周波数帯域内でのノイズの影響を防止することができる。
図2は本発明のトランスを使用したスイッチング電源の一実施例を示す回路図である。このスイッチング電源は、フィルタ回路と、D1、C1により構成される整流回路と、スイッチング素子U1、本発明のトランスT1により構成される電圧変換回路と、スイッチング素子U1を制御するスイッチングコントロール回路U2と、2次側に発生したチョッパ波形を整流するD2、C4により構成される整流回路と、を備えて構成されている。そして、A部のC2、R1の直列回路により1次側スナバ回路を構成し、B部のC3、R2の直列回路により2次側スナバ回路を構成している。このスナバ回路のCRを調整することにより、ノイズの周波数を変化させることができる。尚、本スイッチング電源の動作については公知であるので説明を省略する。
以上の通り本発明によれば、スイッチ素子U1がターンオフ時に発生するノイズを所定の周波数帯域を有する高周波信号の帯域外にシフトするように、トランスTの漏れインダクタンスの値を設定するので、簡単な方法で使用周波数帯域内のノイズの影響を防止することができる。
また、スイッチ素子U1がターンオフ時に発生するノイズを電力線通信システム100に使用される高周波信号の帯域外にシフトするように、トランスTの漏れインダクタンスの値を設定するので、PLC信号の周波数帯域内でのノイズの影響を防止することができる。
また、スイッチ素子U1がターンオフ時に発生するノイズを電力線通信システム100に使用される高周波信号の帯域外にシフトするように、トランスTの漏れインダクタンスの値を設定するので、PLC信号の周波数帯域内でのノイズの影響を防止することができる。
また、トランス10は、1次巻き線2及び2次巻き線1をトランス10のコア3に交互に巻回すので、1次側と2次側の結合度を強めて漏れインダクタンスを変更することができ、ノイズ周波数を調整することができる。
また、トランス20は、1次巻き線5及び2次巻き線4を一対にしてトランス20のコア3に巻回すので、1次側と2次側の結合度を更に強めて漏れインダクタンスを変更することができ、ノイズ周波数を調整することができる。
また、トランス30は、1次巻き線6及び2次巻き線7の一層をトランスのコア3に等間隔に且つ均等に巻回すので、1次側と2次側の結合度を均一にして漏れインダクタンスを変更することができ、ノイズ周波数を調整することができる。
また、トランス20は、1次巻き線5及び2次巻き線4を一対にしてトランス20のコア3に巻回すので、1次側と2次側の結合度を更に強めて漏れインダクタンスを変更することができ、ノイズ周波数を調整することができる。
また、トランス30は、1次巻き線6及び2次巻き線7の一層をトランスのコア3に等間隔に且つ均等に巻回すので、1次側と2次側の結合度を均一にして漏れインダクタンスを変更することができ、ノイズ周波数を調整することができる。
また、トランス40は、1次巻き線8又は2次巻き線7の何れか一方の層をトランス40のコア3に不均等に巻回すので、1次側と2次側の結合度を不均一にして少し弱め、漏れインダクタンスを変更することができ、ノイズ周波数を調整することができる。
また、トランス50は、1次巻き線10及び2次巻き線12を所定の距離離間するようにトランス50のコア3に巻回すので、1次側と2次側の結合度を弱め漏れインダクタンスを増加することができ、ノイズ周波数を調整することができる。
また、1次巻き線及び2次巻き線の両端に挿入する容量素子C及び抵抗素子Rの値を調整して発生するノイズの周波数を変更するので、製造ロット毎のバラツキにより帯域内に存在するノイズを帯域外にシフトすることができる。
また、トランス50は、1次巻き線10及び2次巻き線12を所定の距離離間するようにトランス50のコア3に巻回すので、1次側と2次側の結合度を弱め漏れインダクタンスを増加することができ、ノイズ周波数を調整することができる。
また、1次巻き線及び2次巻き線の両端に挿入する容量素子C及び抵抗素子Rの値を調整して発生するノイズの周波数を変更するので、製造ロット毎のバラツキにより帯域内に存在するノイズを帯域外にシフトすることができる。
1 2次巻き線、2 1次巻き線、3 コア、10 トランス
Claims (8)
- 1次巻き線及び2次巻き線を有するトランスと、前記1次巻き線に直列に接続されたスイッチ素子と、該スイッチ素子の制御電極に接続された発振制御回路と、を備えたスイッチング電源であって、
前記スイッチ素子がターンオフ時に発生するノイズの周波数帯域を所定の周波数帯域を有する高周波信号の帯域外にシフトするように、前記トランスの漏れインダクタンスを設定することを特徴とするスイッチング電源。 - 電力線に高周波信号を重畳して信号の送受信を行う電力線通信システムに使用されるスイッチング電源であって、
1次巻き線及び2次巻き線を有するトランスと、前記1次巻き線に直列に接続されたスイッチ素子と、該スイッチ素子の制御電極に接続された発振制御回路と、を備え、
前記スイッチ素子がターンオフ時に発生するノイズの周波数帯域を前記電力線通信システムに使用される高周波信号の帯域外にシフトするように、前記トランスの漏れインダクタンスを設定することを特徴とするスイッチング電源。 - 前記トランスは、前記1次巻き線及び2次巻き線を該トランスのコアに交互に巻回したことを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチング電源。
- 前記トランスは、前記1次巻き線及び2次巻き線を一対にして該トランスのコアに巻回したことを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチング電源。
- 前記トランスは、前記1次巻き線及び2次巻き線の一層を該トランスのコアに等間隔に且つ均等に巻回したことを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチング電源。
- 前記トランスは、前記1次巻き線又は2次巻き線の何れか一方の層を該トランスのコアに不均等に巻回したことを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチング電源。
- 前記トランスは、前記1次巻き線及び2次巻き線を所定の距離離間するように該トランスのコアに巻回したことを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチング電源。
- ノイズを防止するスナバ回路において、前記トランスの1次巻き線及び2次巻き線に夫々容量素子及び抵抗素子を直列に接続し、該容量素子及び抵抗素子の値を調整することにより、前記スイッチ素子がターンオフ時に発生するノイズの周波数帯域を所定の周波数帯域を有する高周波信号の帯域外にシフトすることを特徴とする請求項1又は2に記載のスイッチング電源。
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