JP2005278399A - 分布定数構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 低損失で、スイッチング素子に発生するサージを抑制できるスイッチング電源装置、及び伝導ノイズ特性の良好なスイッチング電源装置を提供すること。
【解決手段】 主線路から分岐し、前記主線路を伝搬する信号の特定の周波数成分を分離する分布定数線路の分布定数構造において、前記分布定数線路は、巻構造または折畳構造に形成され、MHz帯に対応する線路長を有することを特徴とする分布定数構造。
【選択図】 図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置で利用される分布定数構造に関するものである。
図17に従来のスイッチング電源装置の一例であるフライバックコンバータの構成を示す。
図17において、入力電源Vinは、XコンデンサC6及びフィルタインダクタであるラインフィルタT2に接続され、ダイオードブリッジD3に接続され、バルクキャパシタC5に接続される。
バルクキャパシタC5の電圧VbはトランスT1の1次巻線N1の一端に接続され、トランスT1の1次巻線N1の他端はスイッチング素子Q1のドレインの電圧Vdsに接続され、スイッチング素子Q1のソースは安定電位COMに接続される。
コンデンサC1、抵抗R1及びダイオードD1は、1次側スナバ回路である、CRDスナバ回路10を構成する。スイッチング素子Q1のドレインVdsにダイオードD1のアノードが接続され、ダイオードD1のカソードには抵抗R1及びコンデンサC1の一端が接続され、抵抗R1及びコンデンサC1の他端は電圧Vbに接続される。
CRDスナバ回路10は、主線路であるトランスT1の1次巻線N1からスイッチング素子Q1のドレインへの経路において、電圧Vdsで分岐する。
トランスT1の2次巻線N2は、ダイオードD2の整流回路及びコンデンサC4の平滑回路を介し、出力Voutに接続される。
コンデンサC2と抵抗R2との直列接続は、2次側スナバ回路である、CRスナバ回路を構成し、ダイオードD2に並列に接続される。
このような、図17の従来例の動作を説明する。入力電源Vinは、ダイオードブリッジD3で整流され、バルクキャパシタC5で平滑され、電圧Vbとなる。スイッチング素子Q1は、トランスT1の1次巻線N1に印加される電圧Vbをオンオフする。トランスT1の2次巻線N2に誘起する電圧は、ダイオードD2で整流され、コンデンサC4で平滑され、出力電圧Voutとなる。
スイッチング素子Q1のオンオフにより、電圧Vdsは矩形波状に変化する。また、ターンオン及びターンオフの際に、サージが発生する。サージは、トランスT1の寄生インダクタンス及び寄生容量、スイッチング素子Q1の出力容量及びスイッチング特性が影響する。CRDスナバ回路10は、スイッチング素子Q1のターンオフの際に発生する電圧サージを抑制する。
詳しくは、スイッチング素子Q1がオンのとき、電圧VdsはLowで、ダイオードD1はオフする。次に、スイッチング素子Q1がターンオフすると、電圧Vdsは上昇すると共に電圧サージが発生する。電圧Vdsが上昇すると、ダイオードD1はオンし、コンデンサC1が電荷を充電する。コンデンサC1の充電により電圧Vdsの上昇は抑制される。コンデンサC1の電荷は抵抗R1で放電される。
スイッチング素子Q1のオンオフに伴うノイズの一部は、ダイオードブリッジD3、ラインフィルタT2及びXコンデンサC6を介して、入力電源Vinへ伝達する。ラインフィルタT2の主インダクタンスは、ノイズのコモンモード成分を減衰させる。ラインフィルタT2の漏れインダクタンス及びXコンデンサC6は、ノイズのノルマルモード成分を減衰させる。
図18は、図17の従来例において、スイッチング素子Q1のターンオフのときにおける電圧Vdsの波形を示す。周波数がほぼ7MHzの電圧サージが発生している。電圧Vdsの電圧サージは、電圧が高いP点では、ダイオードD1がオンし、コンデンサC1によって振動がクランプされる。また、電圧Vdsの電圧サージの振幅は、そのエネルギーが熱及びノイズ等となり、次第に減衰する。
図19は、図17の従来例における伝導ノイズ特性を示す。同図において、A部は、周波数8MHzをピークとするノイズを示す。A部は、図18における電圧Vdsの電圧サージが伝導ノイズとなって発生したものである。図19と図18とで周波数がずれている理由は、波形測定の際におけるプローブの寄生容量等の影響によるものである。
また、コンデンサC2及び抵抗R2で構成されるCRスナバ回路は、ダイオードD2に発生する電圧サージを抑制する。
さらに、従来のスイッチング電源装置は、トランスにコモンモード信号除去用の巻線を設けたものがある(例えば、本出願人の提案に係る特許文献1参照。)。
実公昭63―30230号公報
このような従来例の目的は、トランスの巻線を使ってコモンモード信号の影響の少ない絶縁形直流電源回路を実現することにあり、スイッチング素子に発生するサージの抑制については、起因ないし契機となり得るものではない。また、フィルタインダクタに巻線を付加するものではない。
一方、図20(a)及び図20(b)は、従来のマイクロストリップラインの構成図であり、分布定数構造を示す。
図20(a)は斜視図を示す。主線路であるポートinputからポートoutputにおいて、ポイントSから分布定数線路Z1が分岐する。分布定数線路Z1の終端は開放であり、オープンスタブとなっている。
分布定数線路Z1の線路長Lは1/4・λ(λは波長)であるとき、分布定数線路Z1は、波長λのフィルタとして作用し、主線路を伝搬する信号の特定の周波数成分を分離する。
図20(b)は断面図を示す。分布定数線路Z1は、幅W及び厚さtの平板上の導体で形成される。安定電位面Z2は、安定電位GNDに接続され、分布定数線路Z1と比較して十分広い平板上の導体で形成され、分布定数線路Z1に平行に配置される。誘電体Z3は、厚さh及び比誘電率εrで、分布定数線路Z1と安定電位面Z2との間に配置するように形成される。
したがって、従来の分布定数構造では、分布定数線路Z1は平面上に直線的な平板の導体として形成される。また、安定電位面Z2は平板の導体として形成される。
次に、分布定数線路Z1について詳しく説明する。周波数fと波長λとにはおおよそ次の関係がある。
λ=C/f/Sqrt(εr)
ここで、Cは光速(3*108m/s)であり、εrは誘電体Z3の比誘電率(ポリウレタンの場合は4.21)である。誘電体Z3の中の波長は、比誘電率εrの平方根の逆数に比例する。つまり真空中の波長と比較して、1/Sqrt(εr)に短縮する。
例えば、f=7MHz、εr=4.21のとき、λ=20.9mとなり、1/4・λ=5.22mとなる。分布定数線路Z1の特性は、その線路長Lでほぼ決定し、その幅W、その厚さt、誘電体Z3の厚さh等の影響は小さい。
しかしながら、このようなスイッチング電源装置は、抵抗R1による損失の増加の課題、及び伝導ノイズ特性の悪化の課題がある。
また、スイッチング電源装置で課題となるような周波数帯(MHz帯)に対応する波長において、従来の分布定数構造を適用すると、形状が大形となる課題がある。
具体的には、5.22mの分布定数線路Z1を直線的に形成すると、スイッチング電源装置は大形となり、実用的でない。
本発明の目的は、以上説明した課題を解決するものであり、低損失で、スイッチング素子に発生するサージを抑制できるスイッチング電源装置、及び伝導ノイズ特性の良好なスイッチング電源装置を提供することにある。
また、低い周波数帯に対応する波長において、形状を小形にできる分布定数構造を提供することにある。
このような目的を達成する本発明は、次の通りである。
(1)主線路から分岐し、前記主線路を伝搬する信号の特定の周波数成分を分離する分布定数線路の分布定数構造において、前記分布定数線路は、巻構造または折畳構造に形成され、MHz帯に対応する線路長を有することを特徴とする分布定数構造。
(2)主線路から分岐し、前記主線路を伝搬する信号の特定の周波数成分を分離する分布定数線路の分布定数構造において、前記分布定数線路と、安定電位点に接続する安定電位線路と、が隣接して配置されると共に、前記分布定数線路及び安定電位線路は巻構造または折畳構造に形成され、前記分布定数線路は、MHz帯に対応する線路長を有する
ことを特徴とする分布定数構造。
(3)複数の前記分布定数線路が並列に配置されたことを特徴とする(1)または(2)の何れかに記載の分布定数構造。
(4)前記分布定数線路が、スイッチング電源装置のトランスまたは平滑チョークに巻き付けられて形成されたことを特徴とする(1)または(2)の何れかに記載の分布定数構造。
(5)前記分布定数線路が、スイッチング電源装置のスイッチング素子に発生する電圧サージに固有の波長におけるn/4(nは1以上の整数)程度の線路長を有することを特徴とする(1)または(2)の何れかに記載の分布定数構造。
(6)前記分布定数線路が、スイッチング素子のオンオフで電圧及び電流を変化させ、入力電圧を出力電圧に変換するスイッチング電源装置で利用され、前記スイッチング電源装置内のフィルタインダクタの一端に接続され、この一端の電位点に固有の波長におけるn/4(nは1以上の整数)程度の線路長を有し、前記フィルタインダクタに巻き付けられて形成されたことを特徴とする(1)または(2)の何れかに記載の分布定数構造。分布定数構造。
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば、次の効果がある。
本発明によれば、スイッチング電源装置内の電位の変動を抑制できる。電圧サージ及びノイズを抑制できる。
また、本発明によれば、分布定数線路からの電磁波の放射をシールドできる。よって、スイッチング電源装置のノイズ特性を良好にできる。
さらに、本発明によれば、分布定数線路の線路長を最小にできる。よって、スイッチング電源装置が小形で低コストにできる。
また、本発明によれば、分布定数線路の他端を安定にでき、シールドの効果を促進できる。よって、スイッチング電源装置のノイズ特性を良好にできる。
さらに、本発明によれば、スイッチング電源装置は、部品点数の増加を抑制でき、小形で低コストにできる。実用的な大きさで形成できる。
また、本発明によれば、素子を小形に形成できる分布定数構造を提供する。実装の面積を小さくすることができる。スイッチング電源において実用的な大きさで形成できる。
さらに、本発明によれば、複数の分布定数線路によって、広い帯域での電位の変動及びノイズを抑制できる。また、スイッチング電源においてノイズを抑制できる。
また、本発明によれば、スイッチング電源において、一つの素子で複数の電圧サージを抑制することができる。また、スイッチング電源において、コモンモードノイズを抑制できる。
以下に、図1に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は本発明に係るスイッチング電源装置の一実施例を示す構成図である。なお、図17の従来例と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図1の実施例の特徴は、1次側スナバ回路として、分布定数線路Z1、安定電位面Z2及び誘電体Z3より構成する分布定数スナバ回路20を設ける点にある。
分布定数スナバ回路20において、分布定数線路Z1、安定電位面Z2及び誘電体Z3は、分布定数フィルタ回路を構成している。
分布定数スナバ回路20は、主線路であるトランスT1の1次巻線N1からスイッチング素子Q1のドレインへの経路において、電圧Vdsで分岐する分布定数線路Z1でフィルタを構成し、オープンのスタブで形成される。
分布定数線路Z1は、スイッチング電源装置内の変動する電位点である電圧Vdsに一端を接続し、その他端は開放する。また、電圧Vdsに固有の電圧サージの周波数7MHzに対応する1/4波長の線路長を有する。
安定電位面Z2は、分布定数線路Z1に隣接して配置し、安定電位である電圧Vbに接続する。誘電体Z3は、分布定数線路Z1と安定電位面Z2との間に設ける。
図2は、分布定数スナバ回路20の一実施例を示す構成図であり、分布定数構造を示す。分布定数線路Z1は、フィルム21上に、折畳構造のつづらおりに形成し、隣接して箔状に形成する誘電体Z3を配置し、さらに隣接して箔状に形成する等電位面の安定電位面Z2を配置し、さらにまた絶縁用のフィルム22を配置すると共に、これらをフィルムコンデンサのように巻いて折り畳むように形成する。
分布定数線路Z1の一端は引き出し線23に接続し、引き出し線23はスイッチング電源装置内の変動する電位点である電圧Vdsに接続する。分布定数線路Z1の他端は開放する。
引き出し線23は、分布定数線路Z1の一部分であり、引き出し線23の線路長は分布定数線路Z1の線路長の一部分となる。
同様に、安定電位面Z2は引き出し線24に接続し、引き出し線24はスイッチング電源装置内の安定電位である電圧Vbに接続する。
また、図3は、分布定数スナバ回路20の他の実施例を示す構成図であり、分布定数構造を示す。図3構成図の特徴は、多層プリントコイルで分布定数スナバ回路20を構成する点にある。
分布定数線路Z1は、配線層26上に巻構造の渦巻上に形成し、隣接して誘電体Z3を配置し、さらに隣接して安定電位面Z2が配置された配線層27を配置し、これらを多層プリントコイルのように重ね合わせる構造とする。
分布定数線路Z1の一端は接続孔28に接続し、さらに接続孔28は接続孔を連結する手段29に接続し、さらにまた接続孔を連結する手段29はスイッチング電源装置の回路基板25の接続孔P11に接続し、スイッチング電源装置内の変動する電位点である電圧Vdsに接続する。分布定数線路Z1の他端は開放する。
接続孔28、接続孔を連結する手段29及び接続孔P11は、分布定数線路Z1の一部分であり、これの線路長は分布定数線路Z1の線路長の一部分となる。
同様に、安定電位面Z2は、接続孔及び接続孔を連結する手段を介して、スイッチング電源装置の回路基板25の接続孔P23に接続し、スイッチング電源装置内の安定電位である電圧Vbに接続する。
次に、分布定数線路Z1の線路長について説明する。図20の従来例と同様に、f=7MHz、εr=4.21のとき、λ=20.9mとなり、1/4・λ=5.22mとなる。
図4は、分布定数スナバ回路20におけるオープンスタブの電圧振幅特性のイメージを示すものである。主線路であるトランスT1の1次巻線N1からスイッチング素子Q1のドレインへの経路において、電圧Vdsで分岐する。オープンスタブの分岐点の電圧Vdsは、トランスT1の1次巻線N1とスイッチング素子Q1のドレイン端と分布定数線路Z1との接続点である。図2の構成図では、分布定数線路Z1を平面上で直線的に配置するように示しているが、実際には巻構造または折畳構造の分布定数構造として形成する。
分布定数線路Z1の線路長Lを1/4・λとする周波数では、開放端で振幅が最大となり、分岐端で振幅が零となり、分岐端はフィルタとして作用する。同様に、3/4・λ及び5/4・λとする周波数でもフィルタとして作用し、トランスT1の1次巻線N1からスイッチング素子Q1のドレインへの経路を伝搬する信号の特定の周波数成分を分離する。
同様に、短絡端で構成されるショートスタブの電圧振幅特性(図示せず)は、分布定数線路Z1の線路長を1/2・λとする周波数では、分布定数線路Z1中央で振幅が最大となり、分岐端及び短絡端で振幅が零となり、分岐端はフィルタとして働く。
図5は、分布定数スナバ回路20のインピーダンス特性を示す。ほぼP点の周波数7MHzで、振幅(Gain)が最低となり、位相(Phase)が反転する。
このことにみられるように、スイッチング電源装置で課題となるような周波数帯(MHz帯)及び低い周波数帯において、分布定数線路Z1の特性は、その線路長Lでほぼ決定し、その幅W及びその厚さ等の影響は小さい。また、配置が直線的かコイル状かどうか、巻いて折り畳むかどうかの影響も小さい。
したがって、低い周波数帯に対応する波長において、分布定数線路Z1を巻構造または折畳構造に形成する分布定数構造によれば、小型化ができる。
このような、図1の実施例の動作を説明する。なお、図17の従来例と同様のものは説明を省略する。分布定数スナバ回路20は、スイッチング素子Q1のターンオフの際に発生する電圧サージを抑制する。
詳しくは、スイッチング素子Q1がオンのとき、電圧VdsはLowとなる。次に、スイッチング素子Q1がターンオフすると、電圧Vdsは上昇すると共に電圧サージが発生する。電圧サージの周波数7MHzの成分は、分布定数線路Z1の分岐端の電圧Vdsで低インピーダンスとなって抑制される。一方、電圧サージの周波数7MHzの成分は、分布定数線路Z1の開放端で電磁波となって放出するが、安定電位面Z2でシールドされる。
図6は、図1の実施例において、スイッチング素子Q1のターンオフのときにおける電圧Vdsの波形を示す。電圧サージの周波数7MHzの成分は消滅し、ほぼ3MHzの成分が発生している。このことにより、電圧Vdsの電圧サージのピークは抑制される。また、分布定数スナバ回路20では、損失をほとんど発生しない。
図7は、図1の実施例における伝導ノイズ特性を示す。図19の従来例と比較して、A部の周波数8MHzをピークとするノイズが低下している。これは、電圧Vdsの電圧サージの7MHz成分を分布定数スナバ回路20が抑制するためである。
このようにして、分布定数スナバ回路20は、スイッチング素子Q1のターンオフの際に発生する電圧サージを低損失で抑制する。
また、分布定数スナバ回路20は実用的な大きさで形成できる。
図8は本発明に係るスイッチング電源装置における第2の実施例の構成図である。なお、図1の実施例と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図8の実施例の特徴は、トランス及び1次側スナバ回路を、分布定数線路Z1、安定電位面Z2、誘電体Z3、1次巻線N1及び2次巻線N2とを複合する複
合磁気素子30で構成する点にある。
具体的には、複合磁気素子30において、1次巻線N1と2次巻線N2と分布定数線路Z1と安定電位面Z2は同一のコアに巻き付けて形成する。
図9は、図8の実施例の複合磁気素子30における巻線構造の断面図を示す。同図において、下側は複合磁気素子30の中心側、上側は複合磁気素子30の外側を示す。それぞれの巻線及び安定電位面は層を構成する。中心側から、2次巻線N2、1次巻線N1、安定電位面Z2a、分布定数線路Z1及び安定電位面Z2bとする。それぞれの層はボビンBに配置し、ボビンBの外側にはコアCを配置する。
分布定数線路Z1は、スイッチング電源装置内の変動する電位点である電圧Vdsに一端を接続し、その他端は開放する。また、電圧Vdsに固有の電圧サージの周波数7MHzに対応する1/4波長の線路長を有する。
安定電位面Z2は、安定電位面Z2a及び安定電位面Z2bで構成し、分布定数線路Z1に隣接して配置し、安定電位である電圧Vbに接続する。安定電位面Z2a及び安定電位面Z2bは、箔状に形成し、ファラデーシールドとして、両端がショートしないように1ターン形成する。
分布定数線路Z1は、誘電体Z3のポリウレタンで被覆し、安定電位面Z2に密着させて配置する。安定電位面Z2a及び安定電位面Z2bは、分布定数線路Z1を挟んで配置し、巻構造のコイル状に形成する分布定数構造とする。この構造はシールドの効果を促進する。
また、図10は、図8の実施例の複合磁気素子30における他の巻線構造の断面図を示す。図10の断面図の特徴は、図9の断面図と比較して、安定電位面Z2の代りに安定電位線路Z2cを分布定数線路Z1に隣接して配置すると共に、分布定数線路Z1及び安定電位線路Z2cを巻構造のコイル状に巻いて形成する点にある。図9の断面図と同様の部分は説明を省略する。
具体的には、それぞれの巻線及び安定電位線路の層は、中心側から、2次巻線N2、1次巻線N1、分布定数線路Z1及び安定電位線路Z2cとする。
分布定数線路Z1と安定電位線路Z2cとは、バイファラ巻きとし、平行して配置し、同一の線路長に隣接して配置すると共に、分布定数線路Z1及び安定電位線路Z2cを巻構造に形成する分布定数構造とする。
分布定数線路Z1の電圧Vds接続端と安定電位線路Z2cの開放端を一致させ、分布定数線路Z1の開放端と安定電位線路Z2cの安定電位である電圧Vbの接続端を一致させる。
分布定数線路Z1と安定電位線路Z2cとがバイファラ巻きとなると、分布定数線路Z1と安定電位線路Z2cとが蜜に結合し、コアCの磁束で誘起する電圧はキャンセルするため、サージの抑制に好適な特性となる。
このような、図8の実施例の動作は、図1の実施例と同様となるため説明は省略する。図8の実施例は、図1の実施例と比較して、素子数が減少し、小形で低コストとなる。
上述の例では、分布定数線路Z1と安定電位線路Z2cとはバイファラ巻きに配置したが、これとは別に、分布定数線路Z1と安定電位線路Z2cとを同軸ケーブルで形成し、これを巻き構造に形成する分布定数構造としてもよい。詳しくは、分布定数線路Z1と安定電位線路Z2cとにおいて、一方を同軸ケーブルの内部導体とし、他方を同軸ケーブルの外部導体とする。
図11は本発明に係るスイッチング電源装置における第3の実施例の構成図である。なお、図8の実施例と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図11の実施例の特徴は、トランス、1次側スナバ回路及び2次側スナバ回路を、分布定数線路Z1、安定電位面Z2、誘電体Z3、1次巻線N1、2次巻線N2、分布定数線路Z4、安定電位面Z5及び誘電体Z6とを複合する複合磁気素子40で構成する点にある。
分布定数線路Z4、安定電位面Z5及び誘電体Z6は、分布定数線路Z1、安定電位面Z2及び誘電体Z3と同様に分布定数スナバ回路を構成し、ダイオードD2に発生する電圧サージを抑制する。
分布定数線路Z4は、スイッチング電源装置内の変動する電位点であるダイオードD2のアノードに一端を接続し、その他端は開放する。また、ダイオードD2のアノードに固有の電圧サージに対する1/4波長の線路長を有する。
安定電位面Z5は、分布定数線路Z4に隣接して配置し、安定電位GNDに接続する。誘電体Z3は、分布定数線路Z1と安定電位面Z2との間に設ける。
分布定数線路Z4、安定電位面Z5及び誘電体Z6の動作は、図1の実施例の分布定数スナバ回路20と同様となるため説明は省略する。
図12は、図11の実施例の複合磁気素子40における巻線構造の断面図を示す。図12の断面図の特徴は、コアCの外側に巻線及び安定電位面を配置し、巻き付けて形成する点にある。
図11の実施例でも、図9及び図10の断面図ように巻線及び安定電位面を全てコアCの内側に配置してもよい。同様に、図8の実施例でも図12の断面図のようにコアCの外側に巻線及び安定電位面を配置してもよい。同様の効果が得られる。
図12の断面図において、下側は複合磁気素子40の中心側、上側は複合磁気素子40の外側を示す。それぞれの巻線及び安定電位面は層を構成する。コアCの中心側では2次巻線N2及び1次巻線N1をボビンBaに配置し、コアCの外側では分布定数線路Z1、安定電位面Z2、分布定数線路Z4及び安定電位面Z6をボビンBbに配置し、これらを巻構造に形成する分布定数構造とする。
安定電位面Z2及び安定電位面Z5は箔状に形成し、ショートリングとして、両端をショートさせるため、等電位面であり、電位は安定している。また、1次巻線N1及び2次巻線N2が発生する磁束は分布定数線路Z1、安定電位面Z2、分布定数線路Z4及び安定電位面Z5に鎖交しないため、電位は安定となり、サージの抑制に好適な特性となる。
図13は、図12の複合磁気素子40における外観の斜視図である。コアCの外側にボビンBbを配置する。
このような、図11の実施例の動作は、図8の実施例と同様となるため説明は省略する。図11の実施例は、図8の実施例と比較して、素子数が減少し、小形で低コストとなり、低損失となる。
また、上述の例では、分布定数線路Z1、安定電位面Z2及び誘電体Z3並びに分布定数線路Z4、安定電位面Z5及び誘電体Z6はオープンのスタブを構成していたが、これとは別に、ショートのスタブを構成するようにしてもよい。
具体的には、分布定数線路Z1は、スイッチング電源装置内の変動する電位点である電圧Vdsに一端を接続し、その他端は安定電位である電圧Vbに接続し、電圧Vdsに固有の電圧サージにおける1/2波長程度の線路長にする。また、分布定数線路Z4は、スイッチング電源装置内の変動する電位点であるダイオードD2のアノードに一端を接続し、その他端は安定電位GNDに接続し、ダイオードD2のアノードに固有の電圧サージにおける1/2波長程度の線路長にする。
このような場合の動作は、上述の実施例と同様となるため説明を省略するが、ショートのスタブの場合は、分布定数線路Z1及び分布定数線路Z4の端が安定電位となり、振幅が最大となるのは安定電位面Z2及び安定電位面Z5の中央となるため、シールドの効果を促進できる。
また、上述の例では、フライバックコンバータであったが、フォワードコンバータ、非絶縁形コンバータその他のコンバータ方式でもよい。この場合でも同様の効果が得られる。
さらにまた、上述の例では、スナバ回路とトランスとが複合磁気素子として複合するものであったが、これとは別に、スナバ回路と平滑用チョークとが複合磁気素子として複合してもよい。この場合でも同様に小形化できる。
また、図14は本発明に係るスイッチング電源装置における第4の実施例の構成図である。なお、図17の従来例と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図14の実施例の特徴は、図17のフィルタインダクタであるラインフィルタT2に分布定数線路Z7〜Z11、安定電位面Z12、誘電体Z13、分布定数線路Z14〜Z18、安定電位面Z19、誘電体Z20を巻き付けて形成する、複合磁気素子50を構成する点にある。
複合磁気素子50は、ライン上のノイズを抑制するフィルタとして作用する。分布定数線路は、図1、図8及び図11の実施例のようにサージを抑制するだけでなく、図14の実施例では、ノイズを抑制することもできる。
具体的には、分布定数線路Z7〜Z11、安定電位面Z12及び誘電体Z13、並びに分布定数線路Z14〜Z18、安定電位面Z19及び誘電体Z20は、対称に配置する。
分布定数線路Z7〜Z11及び分布定数線路Z14〜Z18は、スイッチング電源装置内の変動する電位点である、ラインフィルタとダイオードブリッジD3との接続点Vc及びVdに一端を接続し、その他端は開放する。
主線路であるラインフィルタからダイオードブリッジD3への経路において、接続点Vc及びVdで分岐する分布定数線路Z7〜Z11及び分布定数線路Z14〜Z18でフィルタを構成し、主線路を伝搬する信号の特定の周波数成分を分離する。
また、分布定数線路Z7〜Z11及び分布定数線路Z14〜Z18は、それぞれ5本の分布定数線路を並列に接続する。5本の分布定数線路の線路長は、それぞれ15m、1.5m、1m、0.75m及び0.5mとする。
安定電位面Z12及びZ19は、分布定数線路Z7〜Z11及び分布定数線路Z14〜Z18に隣接して配置し、安定電位GNDに接続する。誘電体Z13及びZ20は、分布定数線路Z7〜Z11及び分布定数線路Z14〜Z18と、安定電位面Z12及びZ19と、の間に設ける。
具体的には、分布定数線路Z7〜Z11及び分布定数線路Z14〜Z18は、誘電体Z13及びZ20のポリウレタンで被覆し、安定電位面Z12及びZ19に密着させると共に、ラインフィルタT2のコアに巻き付ける分布定数構造とする。
分布定数線路を並列に接続することで、フィルタとしての特性は広帯域に作用する。分布定数線路の線路長は15m、1.5m、1m、0.75m及び0.5mは、εr=4.21として、周波数2.4MHz、24MHz、37MHz、49MHz、73MHzが対応する。
図15は、ラインフィルタT2及び複合磁気素子50の減衰特性である。特性Caは、図17の従来例のラインフィルタT2の特性を示す。特性Cbは、図14の実施例における複合磁気素子50の特性を示す。
ラインフィルタT2の特性Caは、500kHz程度に共振点があり、この共振点付近で最大の減衰値が得られる。共振点よりも高い周波数では、減衰値が上昇し、フィルタの特性が衰える。
複合磁気素子50の特性Cbは、共振点500kHzよりも低い周波数では特性Caと同等の特性となるが、共振点よりも高い周波数では、分布定数線路Z7〜Z11及び分布定数線路Z14〜Z18の効果によって、減衰値の上昇が抑制されるため、フィルタの特性が促進する。
特性Cbにおいて、分布定数線路の固有の周波数2.4MHz及び24MHzにおいてピーク特性Pa及びPbが観測できる。
図16は、図14の実施例の伝導ノイズ特性である。図19の従来例と比較して、共振点500kHzよりも高い周波数でノイズレベルが減少している。複合磁気素子50はノイズを抑制する。
上述の例では、フィルタインダクタであるラインフィルタの双方のラインそれぞれに分布定数線路を配置し、コモンモードノイズを抑制するものであったが、これとは別に、フィルタインダクタであるノルマルモードチョーク(図示せず)に分布定数線路を配置し、ノルマルモードノイズを抑制するようにしても効果が得られる。
本発明の一実施例を示す構成図である。 分布定数スナバ回路20の一実施例を示す構成図である。 分布定数スナバ回路20の他の実施例を示す構成図である。 オープンスタブの電圧振幅特性のイメージである。 分布定数スナバ回路20のインピーダンス特性である。 図1の実施例の電圧Vds波形である。 図1の実施例の伝導ノイズ特性である。 本発明の第2の実施例を示す構成図である。 複合磁気素子30における巻線構造の断面図である。 複合磁気素子30におけるその他の巻線構造の断面図である。 本発明の第3の実施例を示す構成図である。 複合磁気素子40における巻線構造の断面図である。 複合磁気素子40における外観の斜視図である。 本発明の第4の実施例を示す構成図である。 ラインフィルタT2及び複合磁気素子50の減衰特性である。 図14の実施例の伝導ノイズ特性である。 従来のスイッチング電源装置の構成図である。 図17の従来例の電圧Vds波形である。 図17の従来例の伝導ノイズ特性である。 従来のマイクロストリップラインの構成図である。 (a)は斜視図、(b)は断面図である。
符号の説明
20 分布定数スナバ回路
30、40、50 複合磁気素子
Z1、Z4、Z7〜Z11、Z14〜Z18 分布定数線路
Z2、Z2a、Z2b、Z5、Z12、Z19 安定電位面
Z2c 安定電位線路
Z3、Z6、Z13、Z20 誘電体
T1 トランス
T2 ラインフィルタ
COM、GND、Vb 安定電位

Claims (6)

  1. 主線路から分岐し、前記主線路を伝搬する信号の特定の周波数成分を分離する分布定数線路の分布定数構造において、
    前記分布定数線路は、巻構造または折畳構造に形成され、MHz帯に対応する線路長を有することを特徴とする分布定数構造。
  2. 主線路から分岐し、前記主線路を伝搬する信号の特定の周波数成分を分離する分布定数線路の分布定数構造において、
    前記分布定数線路と、安定電位点に接続する安定電位線路と、が隣接して配置されると共に、前記分布定数線路及び安定電位線路は巻構造または折畳構造に形成され、
    前記分布定数線路は、MHz帯に対応する線路長を有する
    ことを特徴とする分布定数構造。
  3. 複数の前記分布定数線路が並列に配置されたことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の分布定数構造。
  4. 前記分布定数線路が、スイッチング電源装置のトランスまたは平滑チョークに巻き付けられて形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の分布定数構造。
  5. 前記分布定数線路が、
    スイッチング電源装置のスイッチング素子に発生する電圧サージに固有の波長におけるn/4(nは1以上の整数)程度の線路長を有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の分布定数構造。
  6. 前記分布定数線路が、
    スイッチング素子のオンオフで電圧及び電流を変化させ、入力電圧を出力電圧に変換するスイッチング電源装置で利用され、
    前記スイッチング電源装置内のフィルタインダクタの一端に接続され、
    この一端の電位点に固有の波長におけるn/4(nは1以上の整数)程度の線路長を有し、
    前記フィルタインダクタに巻き付けられて形成された
    ことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の分布定数構造。
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