JP2007294902A - 配線基板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 被ラミネート基板に絶縁樹脂層となる樹脂製フィルムをラミネートする際に、破れなどの不具合が発生することなく、その表面を平坦に形成することができる配線基板の製造方法を提供する。
【解決手段】
層間絶縁層V1となる樹脂製フィルム60をキャリアフィルム41で支持しながら配線基板1となる被ラミネート基板2Aに加熱しながらラミネートさせる工程を備える配線基板1の製造方法であって、キャリアフィルム41には、樹脂製フィルム60が最低溶融粘度となる温度で樹脂製フィルム60の硬さよりも硬いフィルムが用いられることを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】
層間絶縁層V1となる樹脂製フィルム60をキャリアフィルム41で支持しながら配線基板1となる被ラミネート基板2Aに加熱しながらラミネートさせる工程を備える配線基板1の製造方法であって、キャリアフィルム41には、樹脂製フィルム60が最低溶融粘度となる温度で樹脂製フィルム60の硬さよりも硬いフィルムが用いられることを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、配線基板の製造方法に関する。詳しくは、配線積層部における層間絶縁層の積層方法に関する。
近年、電子機器における高機能化並びに軽薄短小化の要求により、IC(Integrated Circuit)やLSI(Large Scale Integration)等の電子部品では高密度集積化が急速に進んでおり、それら電子部品の動作がますます高速化してきている。これに伴い、電子部品を搭載する配線基板には、従来にも増して高密度配線化及び多端子化が求められている。
高密度の配線機能を有する配線基板の内部構造として、配線基板の厚さ方向の中央に板状コアが備えられ、その板状コアの表面上及び裏面下には、絶縁樹脂層と配線層とが交互に積層された配線積層部が形成される。例えば配線積層部は、次のようにして、板状コアの表面上及び裏面下に形成することができる。即ち、絶縁樹脂層となる樹脂製フィルムを作製し、この樹脂製フィルムをキャリアフィルム等で搬送して積層プレス等の方法で板状コア上に加熱しながらラミネートする。次いで、ラミネートした絶縁樹脂層にレーザ等で貫通孔(ビア)を穿設して、その貫通孔及び樹脂製フィルム表面に無電解メッキをする。その後、メッキレジストで所定パターンを形成し、パターンメッキを行う。レジスト剥離、エッチング、エッチング金属剥離などの工程を行い、絶縁樹脂層上に配線層を完成させる。同様にして、その上に絶縁樹脂層となる樹脂製フィルムを作製し、ラミネートする。この技術によれば、配線層を板状コア上に積み上げていくことができるため、配線の高集積化および高密度化を図ることができる。以下、樹脂製フィルムのラミネート対象となる基板を、被ラミネート基板という。
特開2002−252458号公報
特開2005−225092号公報
しかしながら、このような樹脂製フィルムを作製し、この樹脂製フィルムを積層プレスにより加熱しながら被ラミネート基板にラミネートする場合に、図8に示すように、被ラミネート基板100の表面には、配線層101が所定パターンで形成されており、絶縁樹脂層102となる樹脂製フィルムは、その配線層101による凹凸に倣ってしまって、平滑性が悪くなり、絶縁樹脂層102の表面に凹凸を生じてしまう場合がある。さらには、積層プレスにより力が加わるとX部が破れてしまう惧れがあり、そこから配線層101が露出するといった信頼性評価にて電気的な不具合が発生する惧れがある。
本発明の課題は、被ラミネート基板に絶縁樹脂層となる樹脂製フィルムをラミネートする際に、破れなどの不具合が発生することなく、その表面を平坦に形成することができる配線基板の製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の配線基板の製造方法は、
配線基板となることが予定された被ラミネート基板に層間絶縁層となる樹脂製フィルムをキャリアフィルムに重ねて保持しながら所定の加熱温度に加熱することにより前記樹脂製フィルムを溶融して前記被ラミネート基板にラミネートさせるラミネート工程を含む配線基板の製造方法であって、
前記ラミネート工程では、
前記加熱温度は、前記樹脂製フィルムの溶融粘度ηが最小溶融粘度をηminとしたとき、η≦1.3×ηminとなり、前記キャリアフィルムが非溶融状態となる温度範囲に設定され、
さらに、これら前記樹脂製フィルムと前記キャリアフィルムとは、加熱前(の常温)において、前記キャリアフィルムの変形抵抗(硬さ)が前記樹脂製フィルムの変形抵抗(硬さ)よりも大である材料が選定されることを特徴とする。
配線基板となることが予定された被ラミネート基板に層間絶縁層となる樹脂製フィルムをキャリアフィルムに重ねて保持しながら所定の加熱温度に加熱することにより前記樹脂製フィルムを溶融して前記被ラミネート基板にラミネートさせるラミネート工程を含む配線基板の製造方法であって、
前記ラミネート工程では、
前記加熱温度は、前記樹脂製フィルムの溶融粘度ηが最小溶融粘度をηminとしたとき、η≦1.3×ηminとなり、前記キャリアフィルムが非溶融状態となる温度範囲に設定され、
さらに、これら前記樹脂製フィルムと前記キャリアフィルムとは、加熱前(の常温)において、前記キャリアフィルムの変形抵抗(硬さ)が前記樹脂製フィルムの変形抵抗(硬さ)よりも大である材料が選定されることを特徴とする。
上記本発明によれば、積層プレス等の方法で被ラミネート基板に加熱しながらラミネートさせる樹脂製フィルムを支持するキャリアフィルムが、加熱前においてキャリアフィルムの変形抵抗が樹脂製フィルムの変形抵抗よりも大である材料が選定されている。通常、樹脂製フィルムを被ラミネート基板にラミネートする場合には、加熱して樹脂製フィルムを溶融させた状態で加圧することにより、被ラミネート基板の配線パターンによる凹部に樹脂を流れ込ますことができる(換言すれば、配線層による凹凸を吸収している)。このときの加熱温度は、キャリアフィルムが非溶融状態となる温度範囲で、樹脂製フィルムの溶融粘度ηが最小溶融粘度をηminとしたとき、η≦1.3×ηminであることが好ましく、より好ましくは最低溶融粘度となる温度が好ましい。樹脂製フィルムの溶融粘度をより低下させることにより、すなわち、樹脂の流動性をよくすることで、被ラミネート基板との隙間の発生を防止または抑制することができる。
また、この樹脂製フィルムは、キャリアフィルムに支持された状態で被ラミネート基板に加圧される。樹脂製フィルムは、積層プレス装置にキャリアフィルムを介して相対的に被ラミネート基板に加圧されており、キャリアフィルムが樹脂製フィルムよりも硬く形成されていることで、樹脂製フィルムが配線パターンにより流動した場合にも、キャリアフィルムは平滑さを保持した状態で樹脂製フィルムをラミネートすることができる。すなわち、キャリアフィルムが平滑さを保持しているので、その平滑面に押圧される樹脂製フィルムの上面(キャリアフィルムと接する側の面)が配線層の凹凸形態に拘らず、平坦に形成される。なお、キャリアフィルムが樹脂製フィルムよりも軟らかいと、樹脂製フィルムの流動にともなって、キャリアフィルムの支持面も配線層の凹凸(樹脂製フィルムの流動)に倣ってしまう惧れがあり、樹脂製フィルムの上面を平坦に形成することが難しくなる。
また、本発明の配線基板の製造方法は、
配線基板となることが予定された被ラミネート基板に層間絶縁層となる樹脂製フィルムをキャリアフィルムに重ねて保持しながら所定の加熱温度に加熱することにより前記樹脂製フィルムを溶融して前記被ラミネート基板にラミネートさせるラミネート工程を含む配線基板の製造方法であって、
前記ラミネート工程では、
前記加熱温度は、前記樹脂製フィルムの溶融粘度ηが最小溶融粘度をηminとしたとき、η≦1.3×ηminとなり、
さらに、これら前記樹脂製フィルムと前記キャリアフィルムとは、加熱前(の常温)において、前記キャリアフィルムの変形抵抗が前記樹脂製フィルムの変形抵抗よりも大であり、かつ、前記キャリアフィルムが前記樹脂製フィルムよりも薄い材料が選定されることを特徴とする。
配線基板となることが予定された被ラミネート基板に層間絶縁層となる樹脂製フィルムをキャリアフィルムに重ねて保持しながら所定の加熱温度に加熱することにより前記樹脂製フィルムを溶融して前記被ラミネート基板にラミネートさせるラミネート工程を含む配線基板の製造方法であって、
前記ラミネート工程では、
前記加熱温度は、前記樹脂製フィルムの溶融粘度ηが最小溶融粘度をηminとしたとき、η≦1.3×ηminとなり、
さらに、これら前記樹脂製フィルムと前記キャリアフィルムとは、加熱前(の常温)において、前記キャリアフィルムの変形抵抗が前記樹脂製フィルムの変形抵抗よりも大であり、かつ、前記キャリアフィルムが前記樹脂製フィルムよりも薄い材料が選定されることを特徴とする。
上記本発明によれば、積層プレス等の方法で被ラミネート基板に加熱しながらラミネートさせる樹脂製フィルムを支持するキャリアフィルムが、その樹脂製フィルムの厚みよりも薄いフィルムが用いられている。上述したように、樹脂製フィルムは、積層プレス装置にキャリアフィルムを介して相対的に被ラミネート基板に加圧されており、キャリアフィルムが樹脂製フィルムよりも薄く形成されているので、より確実に積層プレス装置の加圧面の形状を樹脂製フィルム上面に伝達することができる。すなわち、積層プレス装置の加圧面を平滑に形成することで、樹脂製フィルムの上面を平坦に形成することができる。なお、キャリアフィルムを厚く形成した場合には、キャリアフィルムが変形し易くなり、樹脂製フィルムの上面を平坦に形成することが難しくなる。
したがって、キャリアフィルムを樹脂製フィルムよりも硬く、そして薄く形成することがより好ましい。
また、本発明の配線基板の製造方法は、
前記キャリアフィルムは、加熱前(の常温)において、その引張弾性率が前記樹脂製フィルムよりも大であり、
前記ラミネート工程において、前記樹脂製フィルムが溶融して前記被ラミネート基板にラミネートさせる際に、前記キャリアフィルムはその引張弾性率に応じた硬さを維持して前記樹脂製フィルムを被ラミネート基板にラミネートさせることができる。これにより、キャリアフィルムの引張弾性率が樹脂製フィルムよりも大きいので、樹脂製フィルムを被ラミネート基板にラミネートさせる際に常にキャリアフィルムが樹脂製フィルムよりも硬い状態となり、その硬いキャリアフィルムを介して加圧されるので、形成される層間絶縁層の表面は平滑性が担保される。
前記キャリアフィルムは、加熱前(の常温)において、その引張弾性率が前記樹脂製フィルムよりも大であり、
前記ラミネート工程において、前記樹脂製フィルムが溶融して前記被ラミネート基板にラミネートさせる際に、前記キャリアフィルムはその引張弾性率に応じた硬さを維持して前記樹脂製フィルムを被ラミネート基板にラミネートさせることができる。これにより、キャリアフィルムの引張弾性率が樹脂製フィルムよりも大きいので、樹脂製フィルムを被ラミネート基板にラミネートさせる際に常にキャリアフィルムが樹脂製フィルムよりも硬い状態となり、その硬いキャリアフィルムを介して加圧されるので、形成される層間絶縁層の表面は平滑性が担保される。
また、本発明の配線基板の製造方法は、
加熱後剥離された前記キャリアフィルムは、前記樹脂製フィルムが加熱溶融後常温まで冷却されて形成した前記層間樹脂層よりも薄い材料を選定することができる。これにより、キャリアフィルムの厚みが樹脂製フィルムよりも薄いので、樹脂製フィルムを被ラミネート基板にラミネートさせる際に常にキャリアフィルムが樹脂製フィルムよりも薄い状態となり、すなわち、変形し難いキャリアフィルムを介して加圧されるので、形成される層間絶縁層の表面は平滑性が担保される。
加熱後剥離された前記キャリアフィルムは、前記樹脂製フィルムが加熱溶融後常温まで冷却されて形成した前記層間樹脂層よりも薄い材料を選定することができる。これにより、キャリアフィルムの厚みが樹脂製フィルムよりも薄いので、樹脂製フィルムを被ラミネート基板にラミネートさせる際に常にキャリアフィルムが樹脂製フィルムよりも薄い状態となり、すなわち、変形し難いキャリアフィルムを介して加圧されるので、形成される層間絶縁層の表面は平滑性が担保される。
また、本発明の配線基板の製造方法において、前記キャリアフィルムは、前記樹脂製フィルムを保持する面におけるJIS−B−0601に規定する算術平均粗さが0.25μm以上0.35μm以下を満たす構成とすることができる。これにより、樹脂製フィルム保持面を算術平均粗さが0.25μm以上0.35μm以下の範囲とすることで、キャリアフィルムが樹脂性フィルムに接触したときに粗化面による間隙から空気が排気され、より密着した状態で樹脂製フィルムを保持することができる。したがって、両フィルムの間に入り込んだ空気により発生する樹脂製フィルム表面の凹み等を効果的に抑制又は防止することができる。なお、算術平均粗さが0.25μmよりも小さい場合には、十分に空気が排気されず両フィルムの間に空気が入り込む恐れがある一方、算術平均粗さが0.35μmよりも大きい場合には、粗化面による間隙が大きすぎて空気が残留する恐れがあり、層間絶縁層の平滑性を損なう要因となる。
以下、添付の図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明によって得られる配線基板1の断面構造を模式的に示すものである。なお、本実施形態において、板状部材の第1主表面は、図中にて上側に表れている面とし、第2主表面は、図中で見て下側に表れている面とする。
図1は本発明によって得られる配線基板1の断面構造を模式的に示すものである。なお、本実施形態において、板状部材の第1主表面は、図中にて上側に表れている面とし、第2主表面は、図中で見て下側に表れている面とする。
配線基板1は、耐熱性樹脂板(たとえばビスマレイミド−トリアジン樹脂板)や、繊維強化樹脂板(たとえばガラス繊維強化エポキシ樹脂)等で構成された板状コア2の両表面MP1,MP2に、所定のパターンに配線金属層をなすコア導体層M1,M11がそれぞれ形成される。これらコア導体層M1,M11は板状コア2の表面の大部分を被覆する面導体パターンとして形成され、電源層または接地層として用いられるものである。他方、板状コア2には、ドリル等により穿設されたスルーホール12が形成され、その内壁面にはコア導体層M1,M11を互いに導通させるスルーホール導体30が形成されている。また、スルーホール導体30の内側には貫通孔13が形成され、その貫通孔13にはエポキシ樹脂等の樹脂穴埋め材(樹脂ペースト)31が充填されている。
また、コア導体層M1,M11の上層には、後述するエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂組成物からなる絶縁樹脂フィルム61にて構成された第1絶縁樹脂層(ビルドアップ層)V1,V11がそれぞれ形成されている。さらに、その表面にはそれぞれ金属配線7を有する第1導体層M2,M12がCuメッキにより形成されている。なお、コア導体層M1,M11と第1導体層M2,M12とは、それぞれビア34により層間接続がなされている。同様に、第1導体層M2,M12の上層には、後述する熱硬化性樹脂組成物等からなる絶縁樹脂フィルム61を用いた第2絶縁樹脂層(ビルドアップ層)V2,V12がそれぞれ形成されている。その表面には、金属端子パッド10,17を有する第2導体層M3,M13が形成されている。これら第1導体層M2,M12と第2導体層M3,M13とは、それぞれビア34により層間接続がなされている。ビア34は、ビアホール34hとその内周面に設けられたビア導体34sと、底面側にてビア導体34sと導通するように設けられたビアパッド34pと、ビアパッド34pと反対側にてビア導体34hの開口周縁から外向きに張り出すビアランド34lとを有している。
板状コア2の第1主表面MP1においては、コア導体層M1、第1絶縁樹脂層V1、第1導体層M2および第2絶縁樹脂層V2が第1の配線積層部L1を形成している。また、板状コア2の第2主表面MP2においては、コア導体層M11、第1絶縁樹脂層V11、第1導体層M12および第2絶縁樹脂層V12が第2の配線積層部L2を形成している。いずれも、第1主表面CPが第2絶縁樹脂層V2,V12にて形成されるように、絶縁樹脂層と導体層とが交互に積層されたものであり、該第1主表面CP上には、複数の金属端子パッド10,17がそれぞれ形成されている。第1配線積層部L1側の金属端子パッド10は、集積回路チップなどをフリップチップ接続するための半田ランドである金属端子パッド10を構成する。また、第2配線積層部L2側の金属端子パッド17は、配線基板自体をマザーボード等にピングリッドアレイ(PGA)あるいはボールグリッドアレイ(BGA)により接続するための裏面ランド(PGAパッド、BGAパッド)として利用されるものである。
半田ランドである金属端子パッド10は配線基板1の第1主表面の中央部分に格子状に配列し、各々その上に形成された半田バンプ11とともにチップ搭載部を形成している。また、第2導体層M13内の裏面ランド17も、格子状に配列形成されている。そして、各第2導体層M3,M13上には、それぞれ、感光性または熱硬化性樹脂組成物よりなるソルダーレジスト層8,18(SR1,SR11)が形成されている。いずれも半田ランドである金属端子パッド10あるいは裏面ランドである金属端子パッド17を露出させるために、各ランドに一対一に対応する形で露出孔8a,18aが形成されている。第1配線積層部L1側に形成されたソルダーレジスト層8の半田バンプ11は、たとえばSn−Ag、Sn−Cu、Sn−Ag−Cu、Sn−Sbなど実質的にPbを含有しない半田にて構成することができる。他方、第2配線積層部L2側の金属端子パッド17はソルダーレジスト層18の露出孔18a内に露出するように構成されている。なお、配線基板1において信号伝送経路は、板状コア2の一主表面側(第1配線積層部L1側)に形成された半田ランドである金属端子パッド10から、他方の主表面側(第2配線積層部L2側)に形成された裏面ランドである金属端子パッド17に至る形で形成される。
以上のように説明した配線基板1は、公知のビルドアップ法等により、板状コア2の両主表面MP1,MP2に、第1及び第2配線積層部L1,L2をそれぞれ形成することにより製造することができる。第1及び第2配線積層部L1,L2を形成するビルドアップ工程を行う前に、板状コア2に予めスルーホール12を設け、そのスルーホール12内にスルーホール導体30をCuメッキにより形成し、さらに貫通孔13内に樹脂穴埋め材31を充填する。以下、具体的に説明する。
図2は、配線基板の製造工程説明図、図3は、絶縁樹脂層となる樹脂製フィルム60の断面構造を模式的に示すものであり、図4は、本発明に係る配線基板の製造方法を実施するためのラインを模式的に示すものである。
まず、図2(2−1)に示すように、耐熱性樹脂板(例えば、ビスマレイミド−トリアジン樹脂板)または、繊維強化樹脂板(例えば、ガラス繊維強化エポキシ樹脂)等で形成される厚さ600μm(100μm以上2000μm以下の範囲で可能)の板状コア2の所定位置に、ドリル等の方法で厚さ方向に貫通する直径250μm(50μm以上550μm以下の範囲で可能)のスルーホール12を穿設する。次に、そのスルーホール12の内周面と板状コア2の両表面MP1,MP2上に無電解メッキを施し、その上にメッキレジストで所定パターンを形成し、パターン電解メッキを行う。レジスト剥離、エッチング、エッチング金属剥離などの工程を行いスルホール導体30及びコア導体層M1,M11を形成する。スルーホール導体30の内側には貫通孔13が形成されており、その貫通孔13内に樹脂穴埋め材31を充填する。なお、この状態における板状コア2が本実施例における被ラミネート基板2Aの1形態に相当する。
次に、図2(2−2)に示すように、第1絶縁樹脂層V1,V11(図1参照)となる樹脂製フィルム60をキャリアフィルム41で支持(重ねて保持)しながら被ラミネート基板2A上の所定位置に配置する。具体的には、用いられるキャリアフィルム41は、その厚さが15μm以上30μm以下に調整された帯状の樹脂フィルムであり、樹脂の種類は特に限定されるものではないが、本実施形態では溶融温度が240℃以上260℃以下であるポリエチレンテレフタレート(PET)を使用している。キャリアフィルム41は、後述するが樹脂製フィルム60を被ラミネート基板2Aに積層する際に、樹脂製フィルム60とともに圧力及び加熱作用が付与されるので、厚さを15μm以上とすることで耐熱性が保たれる。
また、図3に示すように、樹脂製フィルム60は、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂からなる絶縁樹脂フィルム61の両面に、保護層としてポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の熱可塑性樹脂からなる第1及び第2保護フィルム62,63を備える3層構造で形成されている。第1及び第2保護フィルムは、ゴミ等の付着物が絶縁樹脂フィルム61に付着するのを防止するために用いられ、必ずしも両面の保護フィルムは必須というわけではない。本実施例においては、絶縁樹脂フィルム61の上面にポリエチレンテレフタレート(PET)、下面に2軸延伸ポリプロピレン(OPP)で挟んだ3層構造の樹脂シート60を使用している。また、樹脂製シート60の厚さは、例えば、絶縁樹脂フィルム61が35μm以上65μm以下、第1保護フィルム62が15μm以上25μm以下、第2保護フィルム63が10μm以上20μm以下とされている。このように、後述するが、キャリアフィルム41の厚みが絶縁樹脂フィルム61の厚みよりも薄く形成されており、絶縁樹脂フィルム61を第1絶縁樹脂層V1,V11として良好に形成することができる。なお、絶縁樹脂フィルム61は、コア導体層M1,M11の厚みにより種々変更が可能である。
ここで、図4を用いて、樹脂製フィルム60をキャリアフィルム41に支持させる工程を説明する。樹脂製フィルム60とキャリアフィルム41とは、それぞれが予めロール状(樹脂製フィルム60用供給リール65,キャリアフィルム用供給リール42)に巻き取られて形成されており、両者を加熱しながら圧着させる工程を行う。この工程により、樹脂製フィルム60とキャリアフィルム41とが一体化(樹脂製フィルム60がキャリアフィルム41に支持)される。すなわち、樹脂製フィルム60とキャリアフィルム41とが重なるように、これら両者のフィルム部材を圧着ローラ対47(熱圧着器具)に向けて同期して繰り出していく。圧着ローラ対47は、公知のカレンダロール装置の一部であり、所定温度に加熱されている。樹脂製フィルム60及びキャリアフィルム41は、この圧着ローラ対47の加圧作用及び加熱作用とを受けて熱圧着され一体化(樹脂製フィルム60がキャリアフィルム41に支持)される(図2(2−2)参照)。圧着ローラ対47で樹脂製フィルム60を予熱しておけば、後述するラミネート工程時で加熱する際に、所定温度範囲に迅速に達することができる。なお、図4においては、便宜上キャリアフィルム41が樹脂製フィルム60を上側から支持させたもので例示しているが、キャリアフィルム41が樹脂製フィルム60を下側から支持することもでき、図2(2−2)に示すごとく、被ラミネート基板2Aに対して両面側に同時に樹脂製フィルム60を供給することができる。
また、樹脂製フィルム60は、圧着ローラ対47により3層構造の状態でキャリアフィルム41に支持される。そのため、圧着ローラ対47が絶縁樹脂フィルム61に直接接触しない。第2保護フィルム63は、絶縁樹脂フィルム61を保護する役目も兼ね、キャリアフィルム41と接着(支持)の終了後は、絶縁樹脂フィルム61のラミネート工程で不要になるので、図4に示すごとく、キャリアィルム41で樹脂製フィルム60(61,62)の支持を継続しつつ、保護フィルム回収リール65で樹脂製フィルム60の第2保護フィルム63を絶縁樹脂フィルム61から剥離除去する。つまり、図2(2−2)に示す図面は、キャリアフィルム41に、第1保護フィルム62と絶縁樹脂フィルム61とからなる樹脂製フィルム60(61,62)が支持された状態である。
なお、樹脂製フィルム60のキャリアフィルム41の支持方法としては、上記製造方法に限定されるものではなく、例えば、キャリアフィルム41が、一端が上記したキャリアフィルム用供給リール42、他端が回収リール43に予め固定されており、キャリアフィルム用供給リール42および回収リール43の回転駆動により、キャリアフィルム用供給リール42から順次送り出される。樹脂製フィルム60は、送給ローラ(図示せず)等により搬力が付与され、キャリアフィルム41よりも図面において鉛直下方に配置された樹脂製フィルム用供給リール65から、キャリアフィルム41に接近するように供給される。もちろん、両者の送給速さは一致させる。
キャリアフィルム41と樹脂製フィルム60とを十分に接近させたのち、図示しないプレス装置により、両者の対向面の上下方向から圧力を付与することで、樹脂製フィルム60をキャリアフィルム41で支持することができる。なお、このときの圧力は、樹脂製フィルム60がキャリアフィルム41に確実に担持される強さに調整するとよい。また、樹脂製フィルム60とキャリアフィルム41とを静電引力で接着(支持)させてもよい。
また、キャリアフィルム41には、少なくとも一方の主面が表面粗化処理されたものを使用するのがよい。その表面粗化処理された主面側(図面において下側)に樹脂製フィルム60を圧着させると、アンカー効果により、より確実な圧着を実現することができる。また、キャリアフィルム41が樹脂性フィルム60に接触したときに粗化面による間隙から空気が排気されやすくなってなり、より密着した状態で樹脂製フィルム60を保持することができる。表面粗化処理は、公知のブラスト処理にて行うことができる。なお、キャリアフィルム41の表面粗さについては、樹脂製フィルム60が確実に圧着されつつも、剥離しにくくなりすぎないように調整するとよい。
次に、図2(2−3)及び(2−4)に示すように、樹脂製フィルム60を被ラミネート基板2Aにラミネートさせる。具体的には、樹脂製フィルム60(61,62)をその絶縁樹脂フィルム61の厚みよりも薄く形成されたキャリアフィルム41で支持させたのち、所定のプレス位置に配置したプレス装置50a,50bにより、前述した被ラミネート基板2Aを配置するとともに、その被ラミネート基板2Aを挟み込むように樹脂製フィルム60(61,62)をキャリアフィルム41ごと上下方向から相対的に圧力を付与する。このとき、プレス装置50a,50bには、発熱抵抗体等のヒータを内蔵しており、圧力を付与するとともに加熱作用も付与している。このとき、キャリアフィルム41が薄く形成されているので、絶縁樹脂フィルム61に熱を伝えやすくなり効率よく絶縁樹脂フィルム61を溶融させることができ、プレス装置50a,50bによる圧力によって所定パターンのコア導体層M1,M11による凹部へと樹脂が流動し、被ラミネート基板2Aの表面(板状コア2の主表面MP1,MP2)に密着した状態で絶縁樹脂フィルム60(61,62)を積層することができる。
プレス装置50a,50bの温度は、図示しないコントローラによって制御され、一定温度に保持される。図5は、絶縁樹脂フィルム61の動的粘弾性率の温度依存の関係を示す図である。図5に示すように、絶縁樹脂フィルム61が溶融粘度の異なる絶縁樹脂フィルムA,B,C等のような溶解粘度特性を備え、プレス装置50a,50bを用いた熱圧着は、絶縁樹脂フィルム61の溶融粘度ηが最小溶融粘度ηminとしたとき、η≦1.3ηminとなる温度に保持されるのが好ましく(より好ましくは最小溶融粘度ηminとなる温度)、使用される材料によって変更される。具体的には、用いられる絶縁樹脂フィルム61の溶融粘度が低下する温度、すなわち100℃以上145℃以下(より好ましくは125℃以上145℃以下)の範囲に収まるように行うことが望ましい。絶縁樹脂フィルム61の温度が100℃未満の場合には、樹脂製フィルム60と被ラミネート基板2Aとの密着性が不足する惧れがある。他方、絶縁樹脂フィルム61の温度が145℃を超えると、絶縁樹脂フィルム61は熱硬化性樹脂材料が用いられるため硬化が始まり間隙などが発生し、密着性が不足する惧れがある。なお、このときのキャリアフィルム41は非溶融状態であるため絶縁樹脂フィルム61の変形抵抗(硬さ)よりも大であることは言うまでもない。また、絶縁樹脂フィルム61が凹部へと流動して配線層上面からの厚さが減ずる形となるが、キャリアフィルム41をこの厚さよりも薄くすることで、よりキャリアフィルム41が変形し難くり、第1絶縁樹脂層V1,V11の表面の平滑性を良好にすることができる。
その後、図2(2−5)に示すように、樹脂製フィルム60(61,62)からキャリアフィルム41を剥離し、被ラミネート基板2Aに樹脂製フィルム60(61,62)を積層する。具体的には、絶縁樹脂フィルム61は、被ラミネート基板2Aに強固に圧着されるので、つまり、キャリアフィルム41との接着よりも強固に圧着されるので、絶縁樹脂フィルム61が被ラミネート基板2Aの表面から剥離されることなく、キャリアフィルム41だけが剥離される。
なお、樹脂製フィルム60を被ラミネート基板2Aにラミネートする前に、キャリアフィルム41を分断することなく、周知の切断方法で被ラミネート基板2Aに対応した形状に樹脂製フィルム60を切断しておくことができる。この場合には、切断した樹脂フィルム60が被ラミネート基板2Aにラミネートされ、非ラミネート部分に関しては、そのままキャリアフィルム41に支持されたまま、回収リール43(図4参照)に回収される。また、切断した樹脂製フィルム60のみをキャリアフィルム上41に残す形で、予めプレス工程の前に非ラミネート部分をキャリアフィルム上から巻き取り回収(除去)してもよい。
その後、絶縁樹脂フィルム61の上面に形成された第1保護フィルム62を剥離除去し、第1樹脂絶縁層V1,V11となる絶縁樹脂フィルム61の所定の位置をレーザまたはプラズマで穿孔してビアを形成し、無電解メッキを施し、その上にメッキレジストで所定パターンを形成し、パターン電解メッキを行う。レジスト剥離、エッチング、エッチング金属剥離などの工程を行い第1導体層M2,M12を形成する。さらに、上記工程を繰り返すことにより第1及び第2配線積層部L1,L2を形成することができる。さらに、ソルダーレジスト層SR1,SR11を形成し、それらソルダーレジスト層SR1,SR11の開口8a,18a内に露出した導体層M3,M13にNi/Auメッキを施し、端子パッド10,17を得る。Ni/Auメッキ工程の終了後、ソルダーレジスト層SR1の開口8a内にSn−Ag−Cuなどの鉛フリー半田ペーストを充填し、リフロー工程を行う。これにより、金属端子パッド10の上に半田バンプ11が形成される。
以下、本発明の効果を確認するために行った実験について説明する。
上述の配線基板1において、板状コア2(被ラミネート基板2A)に積層された第1絶縁樹脂層V1の表面を、拡大鏡(倍率10倍)を用いて観察した。
本発明の実施例は、絶縁樹脂層(層間絶縁層)となる絶縁樹脂フィルムとしてGXシリーズABFフィルム(味の素株式会社製)が用いられる。この絶縁樹脂フィルムは、厚みが35μm以上65μm以下の範囲で引張弾性率3.5Gpaであり、図5に示す溶融粘度の異なる絶縁樹脂フィルムA,B,C等のような溶解粘度特性を備え、以下のキャリアフィルムを用いて絶縁樹脂層を作製した。なお、実施例1及び2、並びに比較例1においては、厚みが45μm(圧着後のパターン間厚み30μm)の絶縁樹脂フィルムを用いた。実施例3及び比較例2においては、厚みが35μm(圧着後のパターン間厚み20μm)の絶縁樹脂フィルムを用いた。
(実施例1)
・E130−26(三菱ポリエステルフィルム株式会社製)
(実施例2)
・X44 #25(東レ株式会社製)
(実施例3)
・E130−26(三菱ポリエステルフィルム株式会社製)
実施例1として用いられるキャリアフィルムは、厚みが26μmで引張弾性率が4.6Gpaのポリエチレンテレフタレート(PET)、実施例2として用いられるキャリアフィルムは、厚みが23.5μmで引張弾性率が4.4Gpaのポリエステル、実施例3として用いられるキャリアフィルムは、厚みが15μmで引張弾性率が4.6Gpaのポリエチレンテレフタレート(PET)である。
・E130−26(三菱ポリエステルフィルム株式会社製)
(実施例2)
・X44 #25(東レ株式会社製)
(実施例3)
・E130−26(三菱ポリエステルフィルム株式会社製)
実施例1として用いられるキャリアフィルムは、厚みが26μmで引張弾性率が4.6Gpaのポリエチレンテレフタレート(PET)、実施例2として用いられるキャリアフィルムは、厚みが23.5μmで引張弾性率が4.4Gpaのポリエステル、実施例3として用いられるキャリアフィルムは、厚みが15μmで引張弾性率が4.6Gpaのポリエチレンテレフタレート(PET)である。
一方、比較例1及び2は、ABF−R01(味の素株式会社製)を用いている。このキャリアフィルムは、厚みが50μm引張弾性率3.3Gpaのポリエステルである。実施例1ないし3及び比較例1及び2のキャリアフィルム並びに絶縁樹脂フィルムのそれぞれの特性をまとめたものを表1及び2に示す。なお、表面粗さは、JIS−B−0601に規定する算術平均粗さを測定したものである。
次に、観察結果を図6及び7に示す。図6に示すように、実施例1ないし3では、絶縁樹脂層V1表面の凹みの発生率が4%と良好であるのに対し、比較例1及び2では、実施例の3倍の12%もの凹み発生率であった。また、図7に示すように、実施例1ないし3では、絶縁樹脂層V1表面の断面曲線が1μm以上3μm以下と良好であるのに対し、比較例では、実施例の2、3倍の3μm以上6μm以下と平滑とは言い難い数値となった。比較例1及び2では、表1及び2に示すように、加熱前において絶縁樹脂フィルム(樹脂製フィルム)の引張弾性率が3.5Gpaに対して3.3Gpaと小さく、すなわちキャリアフィルムの変形抵抗が絶縁樹脂フィルムよりも小であるため、上述した工程でラミネート(プレス装置で被ラミネート基板に加圧)させるときに、キャリアフィルムの押圧面(支持面)が変形して、配線層の形態に倣って表面が平滑に形成されなかったのに対し、実施例においては、キャリアフィルムの変形抵抗が絶縁樹脂フィルムよりも大であるため、キャリアフィルムの押圧面が変形することがなく絶縁樹脂フィルムの表面を平滑に形成することができた。
さらには、実施例1ないし3においては、その厚みが薄く形成されているので、よりキャリアフィルムの変形が起こり難くなり、絶縁樹脂フィルムの表面が平滑に形成された。具体的には、実施例1及び2については、絶縁樹脂フィルムの厚み45μmよりも薄く、さらには、絶縁樹脂層形成後の厚み30μm(表1参照)よりも薄い23.5μm以上26μm以下で形成されている。実施例3については、絶縁樹脂フィルムの厚み35μmよりも薄く、さらには、絶縁樹脂層形成後の厚み20μm(表2参照)よりも薄い15μmで形成されている。一方、比較例1及び2については、厚みが50μmと絶縁樹脂フィルムの厚みよりも厚く形成されているので、変形が起こり易く、絶縁樹脂フィルムの表面に凹みが多く発生された。
また、実施例1ないし3において、表面粗さが0.25μm以上0.35μm以下(具体的には、0.29μm(実施例1,3),0.3μm(実施例2))で形成されており、絶縁樹脂フィルムを保持するときに効果的に排気されるため、絶縁樹脂フィルムの表面が平滑に形成されているのに対し、比較例1及び2では、表面粗さが1μmと表面が粗く形成されているので、キャリアフィルムと絶縁樹脂フィルムの間に空気が残留し、絶縁樹脂フィルム表面の凹み発生の要因の1つとなっている。
なお、本発明において、上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、目的、用途に応じて当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
1 配線基板
2 板状コア(被ラミネート基板)
12 スルーホール
13 貫通孔
30 スルーホール導体
41 キャリアフィルム
60 樹脂製フィルム
61 絶縁樹脂フィルム
62,63 保護フィルム
2 板状コア(被ラミネート基板)
12 スルーホール
13 貫通孔
30 スルーホール導体
41 キャリアフィルム
60 樹脂製フィルム
61 絶縁樹脂フィルム
62,63 保護フィルム
Claims (6)
- 被ラミネート基板に層間絶縁層となる樹脂製フィルムをキャリアフィルムに重ねて保持しながら所定の加熱温度に加熱することにより前記樹脂製フィルムを溶融して前記被ラミネート基板にラミネートさせるラミネート工程を含む配線基板の製造方法であって、
前記ラミネート工程では、
前記加熱温度は、前記キャリアフィルムが非溶融状態となる温度範囲に設定され、
さらに、これら前記樹脂製フィルムと前記キャリアフィルムとは、加熱前において、前記キャリアフィルムの変形抵抗が前記樹脂製フィルムの変形抵抗よりも大である材料が選定されることを特徴とする配線基板の製造方法。 - 被ラミネート基板に層間絶縁層となる樹脂製フィルムをキャリアフィルムに重ねて保持しながら所定の加熱温度に加熱することにより前記樹脂製フィルムを溶融して前記被ラミネート基板にラミネートさせるラミネート工程を含む配線基板の製造方法であって、
前記ラミネート工程では、
前記加熱温度は、前記キャリアフィルムが非溶融状態となる温度範囲に設定され、
さらに、これら前記樹脂製フィルムと前記キャリアフィルムとは、加熱前において、前記キャリアフィルムが前記樹脂製フィルムよりも薄い材料が選定されることを特徴とする配線基板の製造方法。 - 前記キャリアフィルムは、加熱前において、その引張弾性率が前記樹脂製フィルムよりも大であり、
前記ラミネート工程において、前記樹脂製フィルムが溶融して前記被ラミネート基板にラミネートさせる際に、前記キャリアフィルムはその引張弾性率に応じた硬さを維持して前記樹脂製フィルムを被ラミネート基板にラミネートさせる請求項1又は2に記載の配線基板の製造方法。 - 前記加熱温度は、前記樹脂製フィルムの溶融粘度ηが最小溶融粘度をηminとしたとき、η≦1.3×ηminとなる温度である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の配線基板の製造方法。
- 前記キャリアフィルムは、前記加熱前において前記樹脂製フィルムよりも薄い材料が選定される請求項1に記載の配線基板の製造方法。
- 前記キャリアフィルムは、前記樹脂製フィルムを保持する面におけるJIS−B−0601に規定する算術平均粗さが0.25μm以上0.35μm以下を満たす請求項1ないし5のいずれか1項に記載の配線基板の製造方法。
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