JP2007294501A - 配線回路基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で導体パターン間の短絡を防止することが可能な配線回路基板を提供する。
【解決手段】各導体パターン2における端子部が、第1の端子部2aと第2の端子部2bとに分岐されて形成される。各第1の端子部2aおよび各第2の端子部2bの表面上には、それぞれ錫(Sn)めっき層2cが形成されている。錫めっき層2cは、例えば5μmの厚さを有するとともに、錫および銅(Cu)をこの順で例えば97:3の重量の比率で含む。コネクタ200の各接続用ピン21は、第1の端子部2aおよび第2の端子部2bの互いに対向する側面上の錫めっき層2cにそれぞれ接触する。接続用ピン21が接触する第1の端子部2aおよび第2の端子部2bの上記各側面と、ベース絶縁層1の表面とのなす角度θ(鋭角)は、例えば45°〜80°であることが好ましい。
【選択図】図3

Description

本発明は、種々の電子機器に用いられる配線回路基板に関する。
配線回路基板は、一般的にセミアディティブ法またはサブトラクティブ法等により製造される。
この配線回路基板を電子機器のコネクタに電気的に接続する場合について図面を参照しながら説明する。
図7は、従来において配線回路基板と電子機器のコネクタとを電気的に接続した状態を示す模式図である。なお、図7(a)の上段には上記接続状態の平面図が示されており、図7(a)の下段には上記接続状態のD−D線断面図が示されている。また、図7(b)は、図7(a)の下段の断面図の一部拡大図である。
図7(a)において、配線回路基板400がコネクタ500に接続されている。
具体的には、配線回路基板400上に所定間隔をあけて形成された複数の導体パターン41の各々が、コネクタ500に設けられた対応する複数の接続用ピン51の各々に接触することによって、配線回路基板400がコネクタ500に電気的に接続される。
ここで、配線回路基板400における各導体パターン41上の領域のうちコネクタ500の各接続用ピン51が接触する領域には、度重なる各接続用ピン51との接触からの保護のため、および各接続用ピン51との接続を良好に行うために、図示しない錫(Sn)めっき層が形成される。
しかしながら、接続用ピン51により錫めっき層が継続的に加圧されると、図7(b)に示すように、錫めっき層からウィスカーwhが発生することが一般的に知られている。
導体パターン41上に形成された錫めっき層から発生するウィスカーwhは、隣り合う導体パターン41に接触するまで成長する場合がある。この場合、隣り合う導体パターン41間が短絡する。
そこで、各導体パターン41の表面にウィスカーwhの発生を抑制する抑制層をそれぞれ形成し、当該抑制層の表面に第1の錫めっき層を形成することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
そして、上記特許文献1の回路基板においては、第1の錫めっき層の表面で導体パターン41の端子となる領域を除く領域に導体パターン41を保護する保護層を形成し、導体パターン41の端子となる領域に第2の錫めっき層を形成する。
特開2003−23123号公報
しかしながら、上記特許文献1の回路基板では、ウィスカーwhを抑制する抑制層、および2つの錫めっき層(第1および第2の錫めっき層)を形成する必要があるので、導体パターン間の短絡を防止する際に、低コスト化および生産性の向上を実現することができない。
本発明の目的は、簡単な構成で導体パターン間の短絡を防止することが可能な配線回路基板を提供することである。
(1)本発明に係る配線回路基板は、複数の接続端子に電気的に接続される配線回路基板であって、絶縁層と、絶縁層の一方の面上に形成された導体パターンからなり、接続端子が接触する複数の端子部と、複数の端子部の表面に形成され、錫を含む金属層とを備え、複数の端子部の各々は、複数の接続端子の各々が嵌り込む嵌合部を有するものである。
本発明に係る配線回路基板においては、絶縁層の一方の面上に、導体パターンからなり、接続端子が接触する複数の端子部が形成される。この複数の端子部の表面には錫を含む金属層が形成される。
また、複数の端子部の各々には、複数の接続端子の各々が嵌り込む嵌合部が設けられている。このような構成において、複数の接続端子の各々が嵌合部に嵌り込むことにより、複数の接続端子の各々と複数の端子部の各々とが電気的に接続される。
このように、接続端子が嵌合部に嵌り込むことにより、接続端子による継続的な加圧によって端子部の錫を含む金属層から発生するウィスカーは、絶縁層の厚さ方向へ成長する。したがって、ウィスカーが絶縁層の表面方向に成長することが防止される。これにより、ウィスカーが隣り合う導体パターンに接触することによって起こる導体パターン間の短絡を防止することが可能となる。
以上により、簡単な構成で導体パターン間の短絡を防止することが可能となる。したがって、配線回路基板の低コスト化および生産性の向上を実現することができる。
(2)嵌合部は断面逆台形状の溝部からなり、接続端子は溝部内の互いに対向する側面に接触してもよい。
この場合、接続端子が溝部内の互いに対向する側面に接触することにより、接続端子による継続的な加圧によって端子部の錫を含む金属層から発生するウィスカーは、絶縁層の略厚さ方向へ成長する。したがって、ウィスカーが絶縁層の表面方向に成長することが防止される。これにより、ウィスカーが隣り合う導体パターンに接触することによって起こる導体パターン間の短絡を防止することが可能となる。
(3)溝部内の各側面と絶縁層の表面とがなす鋭角が45°以上80°以下であってもよい。
それにより、隣り合う導体パターンへのウィスカーの接触を確実に防止することができるとともに、各接続端子と各端子部との接触による電気的な接続を良好に行うことができる。
(4)嵌合部は、断面矩形状の凹部からなり、接続端子は凹部内の底面に接触してもよい。
この場合、接続端子が凹部内の底面に接触することにより、接続端子による継続的な加圧によって端子部の錫を含む金属層から発生するウィスカーは、絶縁層の厚さ方向へ成長する。したがって、ウィスカーが絶縁層の表面方向に成長することが防止される。これにより、ウィスカーが隣り合う導体パターンに接触することによって起こる導体パターン間の短絡を防止することが可能となる。
(5)凹部の深さは凹部の底面の領域における端子部の厚さよりも大きくてもよい。このように、凹部の深さが、当該凹部の底面の領域における端子部の厚さよりも大きいことにより、ウィスカーが絶縁層の表面方向に成長することが防止される。これにより、ウィスカーが隣り合う導体パターンに接触することによって起こる導体パターン間の短絡を防止することが可能となる。
(6)配線回路基板は、端子部と反対側における絶縁層の他方の面上に補強層をさらに備えてもよい。
この場合、絶縁層の一方の面上に形成された導体パターンが補強層により外部からの圧力に対して補強される。
(7)複数の端子部はストライプ状に形成され、嵌合部は、複数の端子部の各々の幅方向の中央部に長さ方向に沿って延びるように設けられてもよい。
このような構成により、複数の接続端子の各々と複数の端子部の各々とが容易に接触される。したがって、複数の接続端子の各々と複数の端子部の各々とが容易に電気的に接続される。
本発明に係る配線回路基板によれば、簡単な構成で導体パターン間の短絡を防止することが可能となる。したがって、配線回路基板の低コスト化および生産性の向上を実現することができる。
以下、本実施の形態に係る配線回路基板について図面を参照しながら説明する。
(1)第1の実施の形態
第1の実施の形態に係る配線回路基板の製造方法としては、一般的なサブトラクティブ法が用いられる。図1(a)〜(e)および図2(f)の上段には、配線回路基板に最終的に形成される導体パターンに垂直な方向の断面が示され、図2(f)の下段には、配線回路基板に最終的に形成される導体パターンに平行な方向の断面が示されている。
図1および図2は、サブトラクティブ法による配線回路基板の製造方法の一例を示す模式的工程断面図である。
図1(a)に示すように、例えば厚さ50μmのポリイミドフィルムからなるベース絶縁層1が用意される。
ベース絶縁層1の他の例として、ポリパラバン酸フィルム、ポリエステルフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、およびポリエーテルエーテルケトンフィルム等のエンジニアリングプラスチックフィルムが挙げられる。
ベース絶縁層1上に電解銅めっきにより例えば35μmの厚さを有する導体層6が形成される。
次に、図1(b)に示すように、導体層6上にエッチングレジスト7が形成される。
続いて、図1(c)に示すように、導体層6上に形成されたエッチングレジスト7に対して露光処理および現像処理を施すことにより、導体層6上に所定のエッチングレジストパターン8が形成される。
次に、図1(d)に示すように、化学エッチングによりエッチングレジストパターン8下の領域を除く領域の導体層6が除去されることによって、ストライプ状の導体パターン2が形成される。
次いで、図1(e)に示すように、導体パターン2上のエッチングレジスト8が剥離等により除去される。
上記の図1(c)〜(e)の工程において、導体パターン2の先端部(以下、端子部と呼ぶ)に後述する第1の端子部2aおよび第2の端子部2b(図3)が同時に形成される。
続いて、図2(f)に示すように、導体パターン2の端子部の領域を除いて当該導体パターン2を覆うようにベース絶縁層1上にカバー絶縁層5が形成される。端子部の表面には錫(Sn)めっき層2cが形成される。端子部の詳細な構造については後述する。
また、端子部の裏側におけるベース絶縁層1上に接着剤層3を介して例えば290μmの厚さを有するポリイミドからなる補強層4が形成される。これにより、ベース絶縁層1が補強される。
以上により、配線回路基板100が製造される。なお、図2(f)において、接着剤層3を設けなくてもベース絶縁層1に対する接着性に問題のない例えばソルダーレジストまたはポリイミド前駆体等からなる補強層4をベース絶縁層1上に塗布してもよい。
ここで、本実施の形態では、配線回路基板100の各導体パターン2は、エッチング等によって以下の形状に加工される。
図3は、本実施の形態の配線回路基板100がコネクタに接続された状態を示す模式図である。
図3(a)の上段には、配線回路基板100の各導体パターン2がコネクタ200の各接続用ピン21にそれぞれ接続されている状態の平面図が示されており、図3(a)の下段には、上記接続状態のA−A線断面図が示されている。また、図3(b)には、図3(a)の下段の断面図の一部拡大図が示されている。
図3(a)に示すように、本実施の形態においては、各導体パターン2における端子部が、図1(c)〜(e)の工程で第1の端子部2aと第2の端子部2bとに分岐されて形成される。なお、第1の端子部2aおよび第2の端子部2bを図1(e)の工程後にエッチングにより形成してもよい。
また、図3(b)に示すように、各第1の端子部2aおよび各第2の端子部2bの表面上には、それぞれ錫(Sn)めっき層2cが形成されている。
錫めっき層2cは、例えば5μmの厚さを有するとともに、錫(Sn)および銅(Cu)をこの順で例えば97:3の重量の比率で含む。
なお、錫めっき層2cは、錫を単一成分として含むものであってもよく、また、錫を主成分として上記銅の他、鉛(Pb)、銀(Ag)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)、インジウム(In)、亜鉛(Zn)、クロム(Cr)、ニッケル(Ni)、コバルト(Co)、鉄(Fe)、モリブデン(Mo)、ゲルマニウム(Ge)、ガリウム(Ga)、およびリン(P)等からなる群から選択される一種以上の元素を含むものであってもよい。
このような構成において、コネクタ200の各接続用ピン21は、第1の端子部2aおよび第2の端子部2bの互いに対向する側面上の錫めっき層2cにそれぞれ接触する。これにより、各接続用ピン21と各導体パターン2とが電気的に接続される。
ここで、第1の端子部2aおよび第2の端子部2bの各断面形状は台形となっている。それにより、第1の端子部2aと第2の端子部2bとの間に断面逆台形状の溝部20が形成されている。溝部20は各端子部の中央部にストライプ状に延びている。
すなわち、接続用ピン21が接触する第1の端子部2aおよび第2の端子部2bの上記各側面と、ベース絶縁層1の表面とのなす角度θ(鋭角)は、例えば45°〜80°となっている。
上記の背景技術でも述べたように、接続用ピン21により錫めっき層2cが加圧されると、加圧された錫めっき層2cの面からウィスカーwhが発生する。
本実施の形態では、各接続用ピン21が第1の端子部2aおよび第2の端子部2bの傾斜した上記各側面の錫めっき層2cに接触することによって、当該接触点から発生するウィスカーwhは、第1の端子部2aまたは第2の端子部2bの上記各側面に沿う方向に成長する(図3(b))。これにより、上記ウィスカーwhが、隣り合う導体パターン2の第1の端子部2aまたは第2の端子部2bに接触することが防止される。
なお、接続用ピン21が接触する第1の端子部2aおよび第2の端子部2bの上記各側面とベース絶縁層1の表面とのなす角度θが45°よりも小さくなると、発生したウィスカーwhが、隣り合う導体パターン2の第1の端子部2aまたは第2の端子部2bに接触する可能性があり、また、上記角度θが80°よりも大きくなると、接続用ピン21と導体パターン2とが電気的に良好に接続されない可能性がある。したがって、上記角度θは45°〜80°であることが好ましい。
以下、図3において各構成部の好ましい設計上の寸法について開示する。
導体パターン2の幅W1は、例えば350μmであることが好ましい。第1の端子部2aおよび第2の端子部2bの幅W2は、それぞれ例えば50〜250μmであることが好ましい。
また、第1の端子部2aと第2の端子部2bとの間隔S1は、例えば40〜200μmであることが好ましい。隣り合う導体パターン2の間隔S2は、例えば60〜300μmであることが好ましい。
(2)第2の実施の形態
第2の実施の形態に係る配線回路基板の製造方法としては、一般的なセミアディティブ法が用いられる。
図4は、セミアディティブ法による配線回路基板の製造方法の一例を示す模式的工程断面図である。
図4(a)に示すように、例えば厚さ50μmのポリイミドフィルムからなるベース絶縁層1が用意される。
次に、図4(b)に示すように、ベース絶縁層1上にスパッタリングまたは無電解めっきによって金属薄膜1aが形成される。金属薄膜1aは、例えばニッケル−クロムからなる層と銅からなる層との積層膜からなる。
次いで、図4(c)に示すように、金属薄膜1a上にドライフィルムレジスト等を用いて、後工程で形成される導体パターン2とは逆パターンのめっきレジスト9が形成される。
その後、図4(d)に示すように、金属薄膜1aにおけるめっきレジスト9が形成されていない表面に、電解銅めっきにより例えば35μmの厚さを有する導体パターン2が形成される。
続いて、図4(e)に示すように、めっきレジスト9が剥離等により除去される。
次に、図4(f)に示すように、導体パターン2下の領域を除いて金属薄膜1aの銅からなる層が化学エッチングにより除去される。なお、この化学エッチングに用いるエッチング液としては、過酸化水素と硫酸との混合液を使用する。
その後、導体パターン2下の領域を除いて金属薄膜1aのニッケル−クロムからなる層が化学エッチングにより除去される。なお、この化学エッチングに用いるエッチング液としては、塩酸と硫酸との混合液を使用する。
このようにして、ベース絶縁層1上にストライプ状の導体パターン2が形成された配線回路基板100aが製造される。なお、ベース絶縁層1と導体パターン2との接着性等に問題がない場合には、金属薄膜1aは設けなくてもよい。
また、図4において図示はしていないが、第1の実施の形態と同様に、導体パターン2の端子部の領域を除いて当該導体パターン2を覆うようにベース絶縁層1上にカバー絶縁層5が形成される。端子部の表面には錫(Sn)めっき層2cが形成される。端子部の詳細な構造については後述する。
また、端子部の裏側におけるベース絶縁層1上に接着剤層3を介して補強層4が形成される。
ここで、本実施の形態では、配線回路基板100aの各導体パターン2は、エッチング等によって以下の形状に加工される。
図5は、本実施の形態の配線回路基板100aがコネクタ200に接続された状態を示す模式図である。なお、図5においては、図4の金属薄膜1aの図示が省略されている。
図5(a)の上段には、配線回路基板100aの各導体パターン2がコネクタ200の各接続用ピン21にそれぞれ接続されている状態の平面図が示されており、図5(a)の下段には、上記接続状態のB−B線断面図が示されている。また、図5(b)には、図5(a)の下段の断面図の一部拡大図が示されている。
図5(a)に示すように、本実施の形態においては、各導体パターン2における端子部が、エッチング等により断面凹形状に形成される。以下、断面凹形状に形成された上記部分を凹状端子部2dとする。それにより、凹状端子部2dに断面矩形状の凹部22が形成される。凹部22はストライプ状の凹状端子部2dの中央部にストライプ状に延びている。凹状端子部2dの凹部22の側面はベース絶縁層1の表面に垂直に形成され、底面はベース絶縁層1の表面に平行に形成される。
また、図5(b)に示すように、各凹状端子部2dの表面上には、それぞれ錫めっき層2cが形成されている。なお、錫めっき層2cの厚さおよび含有成分(元素)は第1の実施の形態と同様である。
このような構成において、各凹状端子部2dの凹部22に嵌り込むように、コネクタ200の各接続用ピン21は各凹状端子部2dにそれぞれ接触する。これにより、各接続用ピン21と各導体パターン2とが電気的に接続される。
したがって、各接続用ピン21と各凹状端子部2dとの上記接触点における錫めっき層2cから発生するウィスカーwhは、配線回路基板100aのベース絶縁層1の略厚さ方向へ成長する。(図5(b))。これにより、上記ウィスカーwhが、隣り合う導体パターン2の第1の端子部2aまたは第2の端子部2bに接触することが防止される。
以下、図5において各構成部の好ましい設計上の寸法について開示する。
導体パターン2の幅W1は、第1の実施の形態と同様で、例えば140〜700μmであることが好ましい。
また、凹状端子部2dの凹部22の幅W3は、例えば80〜400μmであることが好ましい。なお、第2の実施の形態においては、コネクタ200の各接続用ピン21の幅は、凹状端子部2dの上記凹部22の幅W3よりも小さいものとなっている。
また、凹状端子部2dの凹部22の深さT1は、接続用ピン21が当該凹状端子部2dに接触する部分の厚さよりも大きい。上記T1は、例えば10〜35μmであることが好ましい。これは、凹状端子部2dの凹部22の深さT1が35μmを超えると、接続用ピン21が凹状端子部2dに接触する部分の厚さが薄くなり、断線のおそれが生じるためである。
さらに、隣り合う導体パターン2の間隔S2は、第1の実施の形態と同様で、例えば60〜300μmであることが好ましい。
(3)各実施の形態における効果
(3−1)第1の実施の形態について
第1の実施の形態においては、コネクタ200の各接続用ピン21が、導体パターン2の第1の端子部2aおよび第2の端子部2bの傾斜した側面に接触することにより、各接続用ピン21と導体パターン2とが電気的に接続される。
このような構成により、導体パターン2の錫めっき層2cから発生するウィスカーwhは上記側面に沿う方向へ成長する。それにより、ウィスカーwhがベース絶縁層1の表面方向に成長することが防止される。これにより、ウィスカーwhが隣り合う導体パターン2に接触することによって起こる導体パターン2間の短絡を防止することが可能となる。
以上により、簡単な構成で導体パターン2間の短絡を防止することが可能となる。したがって、配線回路基板100の低コスト化および生産性の向上を実現することができる。
また、接続用ピン21が接触する第1の端子部2aおよび第2の端子部2bの上記各側面とベース絶縁層1の表面とのなす角度(鋭角)θは45°〜80°であることが好ましい。それにより、隣り合う導体パターン2へのウィスカーwhの接触を確実に防止することができるとともに、各接続用ピン21と導体パターン2との接触による接続を良好に行うことができる。
(3−2)第2の実施の形態について
第2の実施の形態においては、コネクタ200の各接続用ピン21が、導体パターン2の凹状端子部2dの凹部22の底面に接触することにより、各接続用ピン21と導体パターン2とが電気的に接続される。
このような構成により、導体パターン2の錫めっき層2cから発生するウィスカーwhは、配線回路基板100aの略厚さ方向へ成長する。それにより、ウィスカーwhがベース絶縁層1の表面方向に成長することが防止される。これにより、ウィスカーwhが隣り合う導体パターン2に接触することによって起こる導体パターン2間の短絡を防止することが可能となる。
以上により、簡単な構成で導体パターン2間の短絡を防止することが可能となる。したがって、配線回路基板100aの低コスト化および生産性の向上を実現することができる。
(4)他の実施の形態
第1の実施の形態においてセミアディティブ法により配線回路基板100を製造してもよい。この場合、図4(c)〜(e)の工程で第1の端子部2aおよび第2の端子部2bを形成する。
また、第2の実施の形態においてサブトラクティブ法により配線回路基板100aを製造してもよい。この場合、エッチングにより凹状端子部2dを形成する。
また、上記各実施の形態において、配線回路基板100,100aの製造方法として、サブトラクティブ法およびセミアディティブ法を用いたが、これに限定されるものではなく、フルアディティブ法等の他の方法を用いることも可能である。
さらに、第1の実施の形態では、第1および第2の端子部2a,2b間が上下に貫通しているが、第1および第2の端子部2a,2b間に導体パターン2の底面が存在してもよい。
(5)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各構成部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記実施の形態においては、コネクタ200の接続用ピン21が接続端子に相当し、ベース絶縁層1が絶縁層に相当し、第1の端子部2a、第2の端子部2bおよび凹状端子部2dが端子部に相当し、錫めっき層2cが金属層に相当し、溝部20および凹部22が嵌合部に相当する。
以下、本発明の実施例について説明する。
(a)実施例1
上述した第1の実施の形態に基づいて配線回路基板100を製造した。
第1の実施の形態では、配線回路基板100における各構成部の設計上の好ましい寸法を範囲限定により示したものもあるが、本実施例ではそれらを以下のように設定した。
隣り合う導体パターン2の間隔S2は、150μmとした。第1の端子部2aおよび第2の端子部2bの幅W2は、125μmとした。
また、第1の端子部2aと第2の端子部2bとの間隔S1は、100μmとした。
さらに、第1の端子部2aおよび第2の端子部2bの各側面とベース絶縁層1の表面とのなす角度θは、60°とした。
(b)実施例2
上述した第2の実施の形態に基づいて配線回路基板100aを製造した。
第2の実施の形態では、配線回路基板100aにおける各構成部の設計上の好ましい寸法を範囲限定により示したものもあるが、本実施例ではそれらを以下のように設定した。
凹状端子部2dの凹部22の幅W3は、200μmとした。
また、凹状端子部2dの凹部22の高さT1は、18μm(35μmから17μmを減算)とした。
(c)比較例
本比較例では、各導体パターン2において第1の端子部2aおよび第2の端子部2b(図3)を形成しないことを除いて、上記第1の実施の形態に基づいて配線回路基板100bを製造した。
図6は、本比較例の配線回路基板100bがコネクタ200に接続された状態を示す模式図である。
図6(a)の上段には、配線回路基板100bの各導体パターン2がコネクタ200の各接続用ピン21にそれぞれ接続されている状態の平面図が示されており、図6(a)の下段には、上記接続状態のC−C線断面図が示されている。また、図6(b)には、図6(a)の下段の断面図の一部拡大図が示されている。
図6(a)に示すように、本比較例の配線回路基板100bにおいては、各導体パターン2上に形成された錫めっき層2cにコネクタ200の各接続用ピン21がそれぞれ接触する。それにより、各導体パターン2と各接続用ピン21とが電気的に接続される。
(d)評価
実施例1、実施例2、および比較例で製造した配線回路基板100,100a,100bをそれぞれコネクタ200に嵌合させることにより電気的に接続した。
実施例1および実施例2の配線回路基板100,100aにおいては、発生するウィスカーwhによる導体パターン2間の短絡は起こらず、配線回路基板100,100aを良好に使用することができた。
一方、比較例の配線回路基板100bにおいては、発生するウィスカーwhによる導体パターン2間の短絡が起こり、配線回路基板100bを使用することができなかった。
以上により、上述の第1および第2の実施の形態に係る配線回路基板100,100aの各導体パターン2とコネクタ200の各接続用ピン21との接触方法(図3および図5)の信頼性を確認することができた。
本発明は、種々の電気機器または電子機器等に利用することができる。
サブトラクティブ法による配線回路基板の製造方法の一例を示す模式的工程断面図である。 サブトラクティブ法による配線回路基板の製造方法の一例を示す模式的工程断面図である。 第1の実施の形態に係る配線回路基板がコネクタに接続された状態を示す模式図である。 セミアディティブ法による配線回路基板の製造方法の一例を示す模式的工程断面図である。 第2の実施の形態に係る配線回路基板がコネクタに接続された状態を示す模式図である。 比較例の配線回路基板がコネクタに接続された状態を示す模式図である。 従来において配線回路基板と電子機器のコネクタとを電気的に接続した状態を示す模式図である。
符号の説明
1 ベース絶縁層
1a 金属薄膜
2 導体パターン
2a 第1の端子部
2b 第2の端子部
2c 錫めっき層
2d 凹状端子部
3 接着剤層
4 補強層
5 カバー絶縁層
20 溝部
21 接続用ピン
22 凹部
100,100a 配線回路基板
200 コネクタ
wh ウィスカー
θ 側面と表面とがなす角度

Claims (7)

  1. 複数の接続端子に電気的に接続される配線回路基板であって、
    絶縁層と、
    前記絶縁層の一方の面上に形成された導体パターンからなり、前記接続端子が接触する複数の端子部と、
    前記複数の端子部の表面に形成され、錫を含む金属層とを備え、
    前記複数の端子部の各々は、前記複数の接続端子の各々が嵌り込む嵌合部を有することを特徴とする配線回路基板。
  2. 前記嵌合部は断面逆台形状の溝部からなり、前記接続端子は前記溝部内の互いに対向する側面に接触することを特徴とする請求項1記載の配線回路基板。
  3. 前記溝部内の各側面と前記絶縁層の表面とがなす鋭角が45°以上80°以下であることを特徴とする請求項2記載の配線回路基板。
  4. 前記嵌合部は、断面矩形状の凹部からなり、前記接続端子は前記凹部内の底面に接触することを特徴とする請求項1記載の配線回路基板。
  5. 前記凹部の深さは前記凹部の底面の領域における前記端子部の厚さよりも大きいことを特徴とする請求項3記載の配線回路基板。
  6. 前記端子部と反対側における前記絶縁層の他方の面上に補強層をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の配線回路基板。
  7. 前記複数の端子部はストライプ状に形成され、
    前記嵌合部は、前記複数の端子部の各々の幅方向の中央部に長さ方向に沿って延びるように設けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の配線回路基板。
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