JP2007294207A - 高周波誘導加熱装置および方法 - Google Patents

高周波誘導加熱装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007294207A
JP2007294207A JP2006120003A JP2006120003A JP2007294207A JP 2007294207 A JP2007294207 A JP 2007294207A JP 2006120003 A JP2006120003 A JP 2006120003A JP 2006120003 A JP2006120003 A JP 2006120003A JP 2007294207 A JP2007294207 A JP 2007294207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
induction heating
heating
wound
outside
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006120003A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Wakamatsu
俊男 若松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2006120003A priority Critical patent/JP2007294207A/ja
Publication of JP2007294207A publication Critical patent/JP2007294207A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/25Process efficiency

Landscapes

  • General Induction Heating (AREA)

Abstract

【課題】電気的な加熱効率に極めて優れるとともに、広い領域を均一に加熱することができる高周波誘導加熱装置を提供する。
【解決手段】それぞれ長尺状の導電円管3がおおむね仮想平面上に配置されるよう渦巻き状に巻回された第1コイル1および第2コイル2を備え、上記第1コイル1と第2コイル2は所定間隔を隔てて略平行に配置され、上記第1コイル1と第2コイル1は、それぞれ高周波電流が略同時に同方向の電流が流れるよう巻回されるとともに電気的な接続がなされることにより、上記第1コイル1と第2コイル1に挟まれた領域を加熱対象物の誘導加熱領域に形成したことにより、電気的な加熱効率に極めて優れるとともに、広い領域を均一に加熱することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、効率のよい加熱が実現する高周波誘導加熱装置および方法に関するものである。
従来から、らせん状に巻回したコイルの近傍に金属材料を存在させて誘導加熱する高周波誘導加熱方法が知られている。
下記の特許文献1記載の誘導加熱装置は、中央部に被加熱材を挿入するための開孔部を有する1対の導電性円板と、1対の導電性円板の二つの外面部に設けた渦巻状導電性円管の通電加熱コイルとから構成され、1対の導電性円板は対称かつ平行で対向させた高周波誘導加熱装置である。この高周波誘導加熱装置は、被加熱材の加熱範囲の限定、温度の均一性、直接温度測定による温度制御の正確性を達成するようにしたものである。
また、下記の特許文献2記載の誘導加熱装置は、金属製の扁平オーバル管を円筒状に密着巻回して管路を形成し、上記管路が並列配置されて形成された管路列の内周面と外周面に、それぞれの曲面に沿わせながら渦巻状に巻回して形成された一対の加熱コイルを取り付けるようにしたものである。この誘導加熱装置は、管路の内外周面が隣りとの接触部を除いてほぼ一様な平滑面に形成されることから、加熱コイルとの当接部における交番磁束の貫通量が増し加熱の効率を向上させようとしたものである。
特開平7−282968 特開平8−247546
しかしながら、上記特許文献1記載の装置は、渦巻状導電性円管の中心部に磁場を発生させ、当該渦巻状導電性円管の中心部に被加熱材を存在させて誘導加熱するものである。そして、導電性円板間の距離を変えて被加熱材の加熱範囲を調整するのであるが、当該渦巻状導電性円管の中心部が加熱領域であるため、広い領域を均一に加熱できるものではない。また、この装置では、1対の渦巻状導電性円管が対称に対向させているため、2つの渦巻状導電性円管に高周波電流を通電したとき、それぞれの渦巻状導電性円管に同時に流れる電流は、お互いに渦巻きの反対方向に向かって流れることになる。このため、2つの渦巻状導電性円管で同時に発生する磁界の向きがお互いに打ち消しあう方向となるため、全体として磁界が弱くなり、当該磁界によって発生する誘導電流も小さくなるため、結果的に消費電力に対する加熱効率が極めて小さくなってしまうという問題がある。一方、上記特許文献2には、2つのコイルの間に被加熱物を存在させて誘導加熱する方法が開示されているが、この文献には、2つのコイルに通電する電流の向きを制御することは記載されていない。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、電気的な加熱効率に極めて優れるとともに、広い領域を均一に加熱することができる高周波誘導加熱装置および方法の提供をその目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の高周波誘導加熱装置は、それぞれ長尺状の導電部材がおおむね仮想平面上に配置されるよう渦巻き状に巻回された第1のコイルおよび第2のコイルを備え、上記第1のコイルと第2のコイルは所定間隔を隔てて略平行に配置され、上記第1のコイルと第2のコイルは、それぞれ高周波電流が略同時に同方向の電流が流れるよう巻回されるとともに電気的な接続がなされることにより、上記第1のコイルと第2のコイルに挟まれた領域が加熱対象物の誘導加熱領域に形成されていることを要旨とする。
また、本発明の高周波誘導加熱方法は、それぞれ長尺状の導電部材がおおむね仮想平面上に配置するよう渦巻き状に巻回された第1のコイルおよび第2のコイルを準備し、上記第1のコイルと第2のコイルは所定間隔を隔てて略平行に配置し、上記第1のコイルと第2のコイルに対してそれぞれ略同時に同方向の電流が流れるよう高周波電流を通電することにより、上記第1のコイルと第2のコイルに挟まれた領域で加熱対象物を誘導加熱することを要旨とする。
本発明の高周波誘導加熱装置は、それぞれ長尺状の導電部材がおおむね仮想平面上に配置されるよう渦巻き状に巻回された第1のコイルと第2のコイルが所定間隔を隔てて略平行に配置され、上記第1のコイルと第2のコイルは、それぞれ高周波電流が略同時に同方向の電流が流れるよう巻回されるとともに電気的な接続がなされていることから、第1および第2のコイルに高周波電流を通電したときに第1および第2のコイルに同時に同方向の電流が流れるため、第1および第2のコイルを形成する導電部材の周囲には、同時に同方向の磁界が発生し、2つの渦巻状のコイルの間に同時に一方向の強力な磁束が形成される。そして、この状態で、上記第1のコイルと第2のコイルに挟まれた領域に加熱対象物を存在させて高周波電流を通電することにより、強力な磁束が交互に切り替わることにより、加熱対象物は強力な誘導電流が発生して加熱される。このように、消費電力に対する加熱効率に極めて優れた誘導加熱を行うことができるようになる。また、長尺状の導電部材がおおむね仮想平面上に配置されるよう渦巻き状に巻回された第1のコイルと第2のコイルに挟まれた領域が加熱対象物の誘導加熱領域に形成されていることから、広い領域を均一に加熱することができるようになる。
また、本発明の高周波誘導加熱方法は、それぞれ長尺状の導電部材がおおむね仮想平面上に配置するよう渦巻き状に巻回された第1のコイルおよび第2のコイルを所定間隔を隔てて略平行に配置し、上記第1のコイルと第2のコイルに対してそれぞれ略同時に同方向の電流が流れるよう高周波電流を通電することから、第1および第2のコイルに高周波電流を通電したときに第1および第2のコイルに同時に同方向の電流が流れるため、第1および第2のコイルを形成する導電部材の周囲には、同時に同方向の磁界が発生し、2つの渦巻状のコイルの間に同時に一方向の強力な磁束が形成される。そして、この状態で、上記第1のコイルと第2のコイルに挟まれた領域に加熱対象物を存在させて高周波電流を通電することにより、強力な磁束が交互に切り替わることにより、加熱対象物は強力な誘導電流が発生して加熱される。このように、消費電力に対する加熱効率に極めて優れた誘導加熱を行うことができるようになる。また、長尺状の導電部材がおおむね仮想平面上に配置されるよう渦巻き状に巻回された第1のコイルと第2のコイルに挟まれた領域が加熱対象物の誘導加熱領域に形成されていることから、広い領域を均一に加熱することができるようになる。
本発明において、上記誘導加熱領域は非磁性材料から形成されたプレートに挟まれた領域として形成され、上記第1のコイルおよび第2のコイルはそれぞれ上記プレートに沿って設けられている場合には、第1および第2コイルを構成する導電部材が正確に仮想平面上に配置されて平行な渦巻状を形成し、第1コイルと第2コイルの間に生じる磁束の乱れが少なくなって、より効率的で均一な加熱が可能となる。また、上記プレートは非磁性材料から形成されるため、プレート自体が誘導電流で加熱されることがなく、加熱効率を低下させることがない。
本発明において、上記第1のコイルおよび第2のコイルは、上記非磁性材料から形成されたプレートの外側に設けられている場合には、誘導加熱領域に存在して加熱される加熱対象物と第1および第2コイルとの間が誘導加熱されないプレートで遮られることから、加熱対象物の熱が第1および第2コイルに輻射するのを防止し、第1および第2コイルが熱から保護される。また、加熱対象物が第1および第2コイルに接触するのが防止されて第1および第2コイルが保護される。
本発明において、第1のコイルおよび第2のコイルを、それぞれ等間隔のピッチの渦巻状に巻回した場合には、誘導加熱領域に発生する磁界が均一になり、より均一な加熱を実現することができる。さらに、本発明において、第1のコイルの渦巻きのピッチと第2のコイルの渦巻きのピッチを等しいピッチにした場合には、誘導加熱領域に発生する磁界がより均一になって、さらに均一な加熱を実現することができる。
つぎに、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は、本発明の高周波誘導加熱装置を示す図である。
この高周波誘導加熱装置は、長尺状の導電部材である導電円管3が渦巻状に巻回された第1コイル1と第2コイル2とを備えている。上記第1コイル1および第2コイル2は、それぞれ、耐熱性の非磁性材料から形成されたプレート4に沿って設けられ、導電円管3が仮想平面上に配置されるように巻回されている。上記2枚のプレート4は所定間隔を隔てて平行に配置され、第1コイル1と第2コイル2も所定間隔を隔てて平行に配置されている。上記プレート4の材質としては、例えばセラミックスや耐熱ガラス等を用いることができる。
上記第1コイル1および第2コイル2は、上記非磁性材料から形成されたプレート4の外側に設けられており、上記第1コイル1と第2コイル2に挟まれた領域、すなわち2枚のプレート4に挟まれた領域が加熱対象物の誘導加熱領域に形成されている。
上記第1コイル1と第2コイル2は、それぞれ高周波電流が略同時に同方向の電流が流れるよう巻回されるとともに電気的な接続がなされている。
すなわち、この例では、上記第1コイル1は、プレート4の外側から見て、中心部から外側に向かって右巻きの渦巻状に巻回されている。一方、上記第2コイル2は、プレート4の外側から見て、中心部から外側に向かって左巻きの渦巻状に巻回され、プレート4の内側から見た場合に、上記第1コイル1と同様の中心部から外側に向かって右巻きの渦巻状に巻回されている。
そして、第1コイル1の最も外側の渦巻きを形成する導電円管3aと、第2コイル2の最も内側の渦巻きを形成する導電円管3bとが電気的に接続され、第1コイル1の最も内側の渦巻きを形成する導電円管3cと、第2コイル2の最も外側の渦巻きを形成する導電円管3dとが電気的に接続されている。
そして、上記第1コイル1と第2コイル2との間に高周波電源5が接続されて、上記第1コイル1と第2コイル2に対してそれぞれ略同時に同方向の電流が流れるよう高周波電流を通電するようになっている。
すなわち、上記高周波電源5から高周波の電流が印加されたとき、交互に極性が変わる電流が流れるが、一方の極性の電流が流れたときには、上記第1コイル1と第2コイル2にそれぞれ同方向の電流が流れ、他方の極性の電流が流れたときにも、方向は逆になるが、上記第1コイル1と第2コイル2にそれぞれ同方向の電流が流れるのである。
具体的に説明すると、一方の極性では、例えば、図1に示すように、上記第1コイル1には、プレートの外側から見て、中心部から外側に向かって右巻きの渦巻状の電流が流れ、上記第2コイル2には、プレート4の外側から見て、中心部から外側に向かって左巻きの渦巻状で、プレート4の内側から見た場合に、上記第1コイル1と同様の中心部から外側に向かって右巻きの渦巻状の電流が流れるのである。
そして、極性が切り換わったときには、図4に示すように、上記第1コイル1には、プレートの外側から見て、外側から中心に向かって左巻きの渦巻状の電流が流れ、上記第2コイル2には、プレート4の外側から見て、外側から中心部に向かって右巻きの渦巻状で、プレート4の内側から見た場合に、上記第1コイル1と同様の外側から中心部に向かって左巻きの渦巻状の電流が流れるのである。
このように、一方向(プレート4の外側)から見たときに、第1コイル1と第2コイル2とに同時に同じ方向の電流が流れるのである。
上記高周波誘導加熱装置により、例えば、つぎのようにして高周波誘導加熱が行われる。
すなわち、図1に示す極性のときは、図2に示すように、上記第1コイル1には、プレートの外側から見て、中心部から外側に向かって右巻きの渦巻状の電流が流れ、上記第2コイル2には、プレート4の外側から見て、中心部から外側に向かって左巻きの渦巻状で、プレート4の内側から見た場合に、上記第1コイル1と同様の中心部から外側に向かって右巻きの渦巻状の電流が流れている。
このとき、第1コイル1を形成する導電円管3の周囲には、右ねじの法則に従って磁界が発生する。この磁界は、図3に示すように、第1コイル1の外側から中心に向かい、かつプレート4の外側から内側に向かう磁束となる。一方、第2コイル2を形成する導電円管3の周囲にも、右ねじの法則に従って磁界が発生し、第2コイル2の中心から外側に向かい、かつプレート4の内側から外側に向かう磁束となる。
そして、それぞれ長尺状の導電円管3がおおむね仮想平面上に配置するよう渦巻き状に巻回された第1コイル1および第2コイル2を所定間隔を隔てて略平行に配置していることから、第1コイル1と第2コイル2の間には、第1コイル1と第2コイル2の中心を軸とし、第1コイル1の内側から第2コイル2の内側に向かって進み、第2コイル2を通過したのち第2コイル2の外側から第1コイル1の外側に戻る磁力線の磁界が発生する。
このように、第1コイル1と第2コイル2に対して同時に同方向の電流が流れるため、第1コイル1と第2コイル2を形成する導電円管3の周囲に、同時に同方向の磁界が発生し、第1コイル1と第2コイル2の間に同時に一方向の強力な磁束が形成されるのである。
そして、極性が切り換わって図4に示す極性になったときは、図5に示すように、上記第1コイル1には、プレートの外側から見て、外側から中心に向かって左巻きの渦巻状の電流が流れ、上記第2コイル2には、プレート4の外側から見て、外側から中心部に向かって右巻きの渦巻状で、プレート4の内側から見た場合に、上記第1コイル1と同様の外側から中心部に向かって左巻きの渦巻状の電流が流れる。
このとき、第1コイル1を形成する導電円管3の周囲には、右ねじの法則に従って磁界が発生する。この磁界は、図6に示すように、第1コイル1の中心側から外側に向かい、かつプレート4の内側から外側に向かう磁束となる。一方、第2コイル2を形成する導電円管3の周囲にも、右ねじの法則に従って磁界が発生し、第2コイル2の外側から中心に向かい、かつプレート4の外側から内側に向かう磁束となる。
そして、それぞれ長尺状の導電円管3がおおむね仮想平面上に配置するよう渦巻き状に巻回された第1コイル1および第2コイル2を所定間隔を隔てて略平行に配置していることから、第1コイル1と第2コイル2の間には、第1コイル1と第2コイル2の中心を軸とし、第2コイル2の内側から第1コイル1の内側に向かって進み、第1コイル1を通過したのち第1コイル1の外側から第2コイル2の外側に戻る磁力線の磁界が発生する。
このように、逆極性のときも、第1コイル1と第2コイル2に対して同時に同方向の電流が流れるため、第1コイル1と第2コイル2を形成する導電円管3の周囲に、同時に同方向の磁界が発生し、第1コイル1と第2コイル2の間に同時に一方向(図1〜3の状態と反対方向である)の強力な磁束が形成されるのである。
そして、上記第1コイル1と第2コイル2に挟まれた誘導加熱領域に導電体や半導体の加熱対象物を存在させて高周波電流を通電することにより、図1〜図3に示す極性の状態と、それと逆極性の図4〜図6に示す極性の状態とが交互に切り換わり、強力な磁束が交互に切り替わって、加熱対象物は強力な誘導電流が発生して加熱される。これにより、消費電力に対する加熱効率に極めて優れた誘導加熱を行うことが実現するのである。
また、上記誘導加熱領域は非磁性材料から形成されたプレート4に挟まれた領域として形成され、上記第1コイル1および第2コイル2はそれぞれ上記プレート4に沿って設けられているため、第1および第2コイルを構成する導電円管3が正確に仮想平面上に配置されて平行な渦巻状を形成し、第1コイル1と第2コイル2の間に生じる磁束の乱れが少なくなって、より効率的で均一な加熱が可能となる。また、上記プレート4は非磁性材料から形成されるため、プレート4自体が誘導電流で加熱されることがなく、加熱効率を低下させることがない。
さらに、上記第1コイル1および第2コイル2は、上記非磁性材料から形成されたプレート4の外側に設けられているため、誘導加熱領域に存在して加熱される加熱対象物と第1コイル1および第2コイル2との間が誘導加熱されないプレート4で遮られることから、加熱対象物の熱が第1コイル1および第2コイル2に輻射するのを防止し、第1コイル1および第2コイル2が熱から保護される。また、加熱対象物が第1コイル1および第2コイル2に接触するのが防止されて第1コイル1および第2コイル2が保護される。
また、長尺状の導電円管3がおおむね仮想平面上に配置されるよう渦巻き状に巻回された第1コイル1と第2コイル2に挟まれた領域が加熱対象物の誘導加熱領域に形成されていることから、広い領域を均一に加熱することができるようになる。特に、第1コイル1および第2コイル2を、それぞれ等間隔のピッチの渦巻状に巻回することにより、誘導加熱領域に発生する磁界が均一になり、より均一な加熱を実現することができる。このとき、第1コイル1の渦巻きのピッチと第2コイル2の渦巻きのピッチを等しいピッチにすることにより、誘導加熱領域に発生する磁界がより均一になって、さらに均一な加熱を実現することができる。
本発明は、誘導加熱を利用して加熱しうるものであれば、各種の加熱対象物に適用することができる。例えば、第1コイルと第2コイルの間に、食用油を満たした金属ケースを配置し、金属ケースを介して食用油を加熱して食品のフライ加工を行うこともできる。また、第1コイルと第2コイルの間に金属製の配管を配置して誘導加熱し、上記配管内に水やスチーム等の液体や気体の流体を流すことにより、上記流体を加熱することができる。また、さらに、上記第1コイルと第2コイルの間に、鋼製の部品を通過させて加熱し、水中や油中に投入して急冷して焼入れを行うこともできる。このように、誘導加熱を利用しうる分野であれば、各種の分野において適用可能である。
本発明の高周波誘導加熱装置を示す構成図である。 一方の極性の電流が流れたときの作用を説明する図である。 図2の状態のA−A’断面図である。 他方の極性の電流が流れたときの状態を説明する図である。 上記他方の極性の電流が流れたときの作用を説明する図である。 図5の状態のA−A’断面図である。
符号の説明
1 第1コイル
2 第2コイル
3 導電円管
3a 導電円管
3b 導電円管
3c 導電円管
3d 導電円管
4 プレート
5 高周波電源

Claims (2)

  1. それぞれ長尺状の導電部材がおおむね仮想平面上に配置されるよう渦巻き状に巻回された第1のコイルおよび第2のコイルを備え、上記第1のコイルと第2のコイルは所定間隔を隔てて略平行に配置され、上記第1のコイルと第2のコイルは、それぞれ高周波電流が略同時に同方向の電流が流れるよう巻回されるとともに電気的な接続がなされることにより、上記第1のコイルと第2のコイルに挟まれた領域が加熱対象物の誘導加熱領域に形成されていることを特徴とする高周波誘導加熱装置。
  2. それぞれ長尺状の導電部材がおおむね仮想平面上に配置するよう渦巻き状に巻回された第1のコイルおよび第2のコイルを準備し、上記第1のコイルと第2のコイルは所定間隔を隔てて略平行に配置し、上記第1のコイルと第2のコイルに対してそれぞれ略同時に同方向の電流が流れるよう高周波電流を通電することにより、上記第1のコイルと第2のコイルに挟まれた領域で加熱対象物を誘導加熱することを特徴とする高周波誘導加熱方法。
JP2006120003A 2006-04-25 2006-04-25 高周波誘導加熱装置および方法 Pending JP2007294207A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006120003A JP2007294207A (ja) 2006-04-25 2006-04-25 高周波誘導加熱装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006120003A JP2007294207A (ja) 2006-04-25 2006-04-25 高周波誘導加熱装置および方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007294207A true JP2007294207A (ja) 2007-11-08

Family

ID=38764621

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006120003A Pending JP2007294207A (ja) 2006-04-25 2006-04-25 高周波誘導加熱装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007294207A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014025118A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Fuji Electric Co Ltd 誘導加熱装置
KR20170117883A (ko) * 2016-04-14 2017-10-24 주식회사 엘지화학 유도 가열 방식의 실링 툴을 포함하고 있는 전지셀 제조장치

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4317726Y1 (ja) * 1965-09-10 1968-07-23
JPS61216289A (ja) * 1985-03-20 1986-09-25 株式会社明電舎 誘導加熱コイル
JPH0237689A (ja) * 1988-07-28 1990-02-07 Meidensha Corp 誘導加熱コイル装置
JPH0282488A (ja) * 1988-09-16 1990-03-23 Fuji Electric Co Ltd ダイスの誘導加熱装置
JPH0355791A (ja) * 1988-10-25 1991-03-11 Deutsche Forsch & Vers Luft Raumfahrt Ev 導電性物質を容器なしで融解して保持する装置
JPH0434888A (ja) * 1990-05-30 1992-02-05 Nec Corp 誘導加熱方式
JPH08180967A (ja) * 1994-12-26 1996-07-12 High Frequency Heattreat Co Ltd 環状リングの誘導加熱装置
JP2002151245A (ja) * 2000-11-06 2002-05-24 Toyo Seikan Kaisha Ltd 金属基材の加熱方法及び加熱装置
JP2003133037A (ja) * 2001-10-26 2003-05-09 Toyo Seikan Kaisha Ltd 金属帯板の誘導加熱方法及び装置
JP2005122986A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Jfe Steel Kk 誘導加熱装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4317726Y1 (ja) * 1965-09-10 1968-07-23
JPS61216289A (ja) * 1985-03-20 1986-09-25 株式会社明電舎 誘導加熱コイル
JPH0237689A (ja) * 1988-07-28 1990-02-07 Meidensha Corp 誘導加熱コイル装置
JPH0282488A (ja) * 1988-09-16 1990-03-23 Fuji Electric Co Ltd ダイスの誘導加熱装置
JPH0355791A (ja) * 1988-10-25 1991-03-11 Deutsche Forsch & Vers Luft Raumfahrt Ev 導電性物質を容器なしで融解して保持する装置
JPH0434888A (ja) * 1990-05-30 1992-02-05 Nec Corp 誘導加熱方式
JPH08180967A (ja) * 1994-12-26 1996-07-12 High Frequency Heattreat Co Ltd 環状リングの誘導加熱装置
JP2002151245A (ja) * 2000-11-06 2002-05-24 Toyo Seikan Kaisha Ltd 金属基材の加熱方法及び加熱装置
JP2003133037A (ja) * 2001-10-26 2003-05-09 Toyo Seikan Kaisha Ltd 金属帯板の誘導加熱方法及び装置
JP2005122986A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Jfe Steel Kk 誘導加熱装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014025118A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Fuji Electric Co Ltd 誘導加熱装置
KR20170117883A (ko) * 2016-04-14 2017-10-24 주식회사 엘지화학 유도 가열 방식의 실링 툴을 포함하고 있는 전지셀 제조장치
KR102265236B1 (ko) * 2016-04-14 2021-06-16 (주)엘지에너지솔루션 유도 가열 방식의 실링 툴을 포함하고 있는 전지셀 제조장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2213140B1 (en) Flow-through induction heater
BRPI0807653B1 (pt) aparelho de aquecimento por indução
US9510398B1 (en) Induction heating apparatus
JP2008270123A (ja) 流体昇温装置
KR20100098410A (ko) 플럭스 보상기로 솔레노이드 코일에서 전도성 워크피스를 제어 전기 유도 가열하는 방법 및 장치
JP4275070B2 (ja) 磁気加熱装置
JP6431717B2 (ja) 流体加熱装置
JP2009259588A (ja) 金属板の誘導加熱装置および誘導加熱方法
JP2009041885A (ja) 流体加熱装置
JP2007328917A (ja) 誘導加熱調理器
JP2007294207A (ja) 高周波誘導加熱装置および方法
JP2020030998A (ja) 加熱コイル及び加熱方法
JP2007323887A (ja) 誘導加熱装置
JP2008053010A (ja) 金属板の誘導加熱装置及び誘導加熱方法
JP3893919B2 (ja) 流体加熱用の誘導加熱ユニット
JP5492337B1 (ja) 高周波誘導溶解炉
JP2002305074A (ja) 誘導加熱装置
JP2008204927A (ja) 流体昇温装置
JP2007080715A (ja) 電磁誘導流体加熱装置
JP2010257891A (ja) 誘導加熱調理器
JP2013058441A (ja) 誘導加熱式液体加熱器と誘導加熱式液体加熱装置
JP2005100935A (ja) パイプ誘導加熱装置
JP2002323260A (ja) 水の瞬間加熱装置
JP4885190B2 (ja) 高周波誘導加熱装置
KR20090079421A (ko) 고주파 간접유도가열장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110425

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110614

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120413

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20121023