JP2007293944A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高感度要求に応えながら十分な位相マージンを確保するのが困難であった。
【解決手段】駆動コイル13a,13b及び14a,14bが中空構造に巻回されてレンズホルダー4に装着される駆動コイル体と、前記駆動コイル体の有効領域に相対してこの有効領域に有効磁束を発生するマグネット5,6と、前記駆動コイル体の中に配置されて前記マグネットに対向する対向ヨーク部22,23(または34a,34b,35a,35b)とを備え、前記対向ヨーク部の磁束密度が低くなる部分に切欠き29(または36)を設けている。これにより前記対向ヨーク部の体積の縮小を図りながら、前記対向ヨーク部の体積縮小による各駆動コイル体の有効領域に作用する有効磁束の密度低下の影響を抑制している。
【選択図】図4

Description

本発明は、対物レンズが取り付けられるレンズホルダーに中空構造の駆動コイル体が装着され、この駆動コイル体の中に対向ヨークが配置される構成の対物レンズ駆動装置に関する。
ディスク等の信号記録媒体に対して光学的に信号の読み取り、あるいは書き込みを行う光学ヘッドにおける対物レンズ駆動装置においては、周知のように、対物レンズが取り付けられたレンズホルダーをアクチュエータフレームに対して変位可能に支持し、フォーカスコイル及びトラッキングコイル、あるいは必要に応じてチルトコイルを前記レンズホルダーに装着すると共に、これらの駆動コイルの有効領域を磁気回路により形成される所定の磁界内に配置することにより各駆動コイルに供給する信号に応じて対物レンズを駆動する構成となっている。
ところで、対物レンズ駆動装置としては、対物レンズが中央に配置されるレンズホルダーのトラッキング方向に対物レンズを挟んだ両側に一対のフォーカスコイル、あるいはフォーカスコイル及びチルトコイルを矩形状に中空構造に巻回される駆動コイル体が装着されると共に、トラッキング方向に直交する方向にレンズホルダーを挟んで両側に磁気回路を形成する一対のマグネットが対向配置される構成ものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この場合、トラッキングコイルは巻回中心軸がトラッキング方向及びフォーカス方向に直交する方向になるように略矩形に巻回され、マグネットの磁極面は前記トラッキングコイルの有効領域となる対向する2辺で互いに逆極性に設定され、これによりトラッキングコイルの有効領域を拡大してトラッキング方向の駆動感度が高められている。
このような構成の対物レンズ駆動装置は、各側の駆動コイル体により発生される駆動力を用いてフォーカス駆動が行えると共に、磁気回路により発生される磁界に対してレンズホルダーの各側の駆動コイル体に流す駆動信号の大きさ及び向きを考慮し、各側の駆動コイル体により発生される駆動力をディスクのラジアル方向の傾きに対応させて相違させることによりラジアルチルト駆動が行える。
最近の記録信号の高密度化に対応する光ピックアップにおいては、その高密度化に伴って高開口率の対物レンズを使用するようになっているが、高開口率の対物レンズを使用すると、ディスクのラジアル方向の傾きに対してコマ収差の劣化が著しくなる。その為、高開口率の対物レンズを使用する光ピックアップの対物レンズ駆動装置にはラジアルチルト制御が必要であり、前述のようにレンズホルダーの各側の駆動コイル体に発生される駆動力によりチルト制御を行う構成の対物レンズ駆動装置が用いられる場合が多くなっている。
特開2001−118269号公報
ところで、前述のレンズホルダーの各側の駆動コイル体に発生される駆動力によりチルト制御を行う構成の対物レンズ駆動装置においては、一般に各駆動コイル体が矩形状に中空構造に構成され、各駆動コイル体の内側にそれぞれ一対の各マグネットに対向して対向ヨークが配置されて各駆動コイル体の有効領域に作用する有効磁束の密度が高められ、駆
動感度が高められていた。
また、対物レンズ駆動装置においては高感度の要求があるために駆動コイル体を構成する駆動コイルの巻き数を増やして高感度を図りたい。
しかしながら、駆動コイル体の内側に配置される対向ヨークのためにアクチュエータの位相特性が悪化する問題があった。
コイルインダクタンスはコイル内にある磁性体の体積により影響を受けるために駆動コイル体を構成する駆動コイルのインダクタンスは駆動コイル体の内側に配置される対向ヨークにより影響を受け、対向ヨークの体積が大きいほどアクチュエータの位相遅れが発生することになる。このアクチュエータの位相遅れは高次共振周波数における位相マージンを減少させ、アクチュエータ駆動におけるサーボ特性の安定性を悪化させる要因になる。
その為、前記位相マージンが十分でない場合は何らかの方法で対策しなければならず、対向ヨークを小型したり、アクチュエータ可動部を軽量化して前記位相マージンを確保する必要がある。
しかしながら、対向ヨークを無闇に小型化すると感度低下を招き、また、アクチュエータ可動部を軽量化するのにも剛性との兼ね合いからレンズホルダーの軽量化は困難であるので、駆動コイルの巻き数を減らすことになると感度低下を招く。その為、対物レンズ駆動装置において、高感度要求に応えながら十分な位相マージンを確保するのが困難であった。
本発明は、駆動コイルが中空構造に巻回されてレンズホルダーに装着される駆動コイル体と、前記駆動コイル体の有効領域に相対してこの有効領域に有効磁束を発生するマグネットと、前記駆動コイル体の中に配置されて前記マグネットに対向する対向ヨーク部とを備え、前記対向ヨーク部の磁束密度が低くなる部分に切欠きを設けている。これにより前記対向ヨーク部の体積の縮小を図りながら、前記対向ヨーク部の体積縮小による各駆動コイル体の有効領域に作用する有効磁束の密度低下の影響を抑制している。
本発明の対物レンズ駆動装置は、対向ヨーク部の磁束密度が他の部分に比べて低くなる部分に切欠きを設けているので、前記対向ヨーク部の体積の縮小を図りながら、前記対向ヨークの体積縮小による各駆動コイル体の有効領域に作用する有効磁束の密度低下の影響が抑制され、高感度要求に応えながら十分な位相マージンを確保するのに有利である。
トラッキング方向に対物レンズを挟んだ両側に一対の中空構造の駆動コイル体がレンズホルダーに装着される対物レンズ駆動装置の場合、各駆動コイル体の中で対向ヨークを分離して設けているので、各駆動コイル体の中における対向ヨークの体積縮小が図れ、アクチュエータの位相遅れの低減が図れる。この場合、分離した対向ヨークの磁束密度が低くなる部分に切欠きを設けることにより更なるアクチュエータの位相遅れの低減が図れる。
磁性を有する金属鋼鈑のカバーが上面に被覆される対物レンズ駆動装置においては、前記カバーに補助対向ヨーク部を形成することにより各駆動コイル体の中における対向ヨークに補助対向ヨーク部を含めた対向ヨーク部の体積縮小を容易に達成できる。
図1は本発明に係る対物レンズ駆動装置のカバーを外した状態の一例の完成状態を示す
斜視図、図2は図1の対物レンズ駆動装置のレンズホルダー部分を示した分解斜視図である。
アクチュエータフレーム1には軟鉄の金属板を板金加工により一体に外部ヨーク部2,3が形成され、この外部ヨーク部2,3にはレンズホルダー4を挟んだ両側に対向配置されるべく一対のマグネット5,6がそれぞれ付設されている。
前記レンズホルダー4は上側ピース7及び下側ピース8を結合させて構成される。上側ピース7及び下側ピース8は、液晶ポリマー、あるいはポリフェニレンサルファイド等を主成分とする合成樹脂材による成型により形成され、枠組み状の形態により軽量化を図りながら、結合させることによりレンズホルダー4を構成することによりレンズホルダー4の剛性の向上が図られている。
上側ピース7には中央上面に対物レンズ9が取り付けられるレンズ取付部10、トラッキング方向と平行でありマグネット5,6に対向する各側壁中央にそれぞれ第1ボビン部7a(マグネット6に対向する第1ボビン部7aは図示されず)が一体に形成されている。一方、下側ピース8には対物レンズ9の下方の上側ピース7の第1ボビン部7aが形成される側壁を避けるように挟んでトラッキング方向に並ぶように中空の矩形状の2つの第2ボビン部8a,8bが対物レンズ9への光路用孔11が形成された連結部8cにより下面で連結されて設けられている。
また、上側ピース7は下側ピース8の2つの第2ボビン部8a,8bの外側両側面を覆うべくトラッキング方向の両側にそれぞれ側壁7c,7dが形成されており、これらの側壁7c,7dにはレンズホルダー4をアクチュエータフレーム1に変位可能に弾性的に支持する弾性支持部材となる各支持ワイヤー18を固定する固定部19が各側壁7c,7dに3本ずつ略上下に等間隔にトラッキング方向と垂直の対物レンズ9の光軸上の仮想面に対して面対称に形成されている。
上側ピース7及び下側ピース8を結合させてレンズホルダー4を構成する前に、図2に示す如く、上側ピース7のトラッキング方向と平行の両側壁の各第1ボビン部7aにはそれぞれトラッキングコイル12が巻回され、下側ピース8の2つの第2ボビン部8a,8bにはそれぞれフォーカスコイル13a,13b及びチルトコイル14a,14bが同軸上に巻回される。
そして、上側ピース7及び下側ピース8は、トラッキング方向の並びで第1ボビン部7aが形成される上側ピース7の各側壁と下側ピース8の2つの第2ボビン部8a,8bとが噛み合うように結合されて、図3に示す如くレンズホルダー4を構成し、各ピースの結合によりレンズホルダー4が構成された状態において、レンズホルダー4にはトラッキングコイル12、フォーカスコイル13a,13b及びチルトコイル14a,14bの各駆動コイルが装着された状態となる。
ところで、上側ピース7のトラッキング方向と垂直の側壁7c,7dには中間の高さに所定の端辺付近にそれぞれ一体に形成される鉤状の突部15a,15bがトラッキング方向に突出されており、これらの突部15a,15bにより各第1ボビン部7aに連続して巻回されるトラッキングコイル12の素線が端末処理される。
各第1ボビン部7aにそれぞれ巻回されるトラッキングコイル12は、表面に絶縁皮膜が施された銅線、例えばエナメル線を素線にして皮膜を剥がした端末(始端)を突部15a,15bの一方に絡げて係止され、その素線を各第1ボビン部7aの一方及び他方にそれぞれ互いに反対回り方向に所定の同一回数巻回され、その後、皮膜を剥がした素線の端
末(終端)を前記突部15a,15bの始端が係止されていない他方に絡げて係止される。
下側ピース8の第2ボビン部8a,8bの上枠及び下枠部分には所定の角付近からそれぞれ一体に形成される鉤状の各上側突部16a,16b及び各下側突部17a,17bがトラッキング方向に突出されており、各上側突部16a,16bにより第2ボビン部8a,8bに連続して巻回されるフォーカスコイル13a,13bの素線が端末処理され、各下側突部17a,17bにより第2ボビン部8a,8bに連続して巻回されるチルトコイル14a,14bの素線が端末処理される。
第2ボビン部8a,8bにそれぞれ巻回されるフォーカスコイル13a,13bは、トラッキングコイル12と同様に表面に絶縁皮膜が施された銅線、例えばエナメル線を素線にして皮膜を剥がした端末(始端)を上側突部16a,16bの一方に絡げて係止され、その素線を第2ボビン部8a,8bの一方及び他方にそれぞれ互いに反対回り方向に所定の同一回数巻回され、その後、皮膜を剥がした素線の端末(終端)を前記上側突部16a,16bの始端が係止されていない他方に絡げて係止される。
また、第2ボビン部8a,8bにそれぞれ巻回されるチルトコイル14a,14bは、他の駆動コイルと同様に表面に絶縁皮膜が施された銅線、例えばエナメル線を素線にして皮膜を剥がした端末(始端)を下側突部17a,17bの一方に絡げて係止され、その素線を第2ボビン部8a,8bの一方及び他方にそれぞれ同じ回り方向にフォーカスコイル13aあるいは14bに同軸上に重ねて所定の同一回数巻回され、その後、皮膜を剥がした素線の端末(終端)を前記下側突部17a,17bの始端が係止されていない他方に絡げて係止される。
上側ピース7及び下側ピース8を結合させて構成されるレンズホルダー4は、アクチュエータフレーム1の切り起こし部1aに補助部材20と一緒に固定される固定基板21に各一端が固定される6本の支持ワイヤー18を上側ピース7の各側壁7c,7dの固定部19にそれぞれ固定されて各側3本ずつの6本の支持ワイヤー18により架設される。
これによりレンズホルダー4は、6本の支持ワイヤー18によりアクチュエータフレーム1にフォーカス方向、トラッキング方向及びラジアルチルト方向に変位可能に弾性的に支持される。
6本の支持ワイヤー18の固定基板21に固定される端部ではないもう一方の各端部は所定の突部に接触あるいは接近して配置され、前記所定の突部に絡げられた駆動コイルの素線の端末にハンダ付けにより所定の支持ワイヤー18と所定の駆動コイルとがそれぞれ関係付けられて接続される。
また、6本の支持ワイヤー18は補助部材20に充填されるダンプ剤にそれぞれ囲繞され、制振が図られている。
ところで、磁気回路は図4に示す構成となっており、磁気回路の磁極を平面に示した図5を用いて説明すると、マグネット5,6はトラッキング方向の中央で逆の磁極に二分するようになっており、各マグネット5,6間で同極性が対向するようになっている。この場合、マグネット5,6はそれぞれ磁極が相違する境界で別体であっても良いし、各一体のマグネット5,6を着磁により中央で逆の磁極に二分するようにしても良い。
また、各第2ボビン部8a,8bは枠組み状に直方体に構成され中空構造となっているので、各第2ボビン部8a,8bの中空部分にそれぞれ対向ヨーク22,23が配置され
ている。前記各対向ヨーク22,23は図6に示す磁気回路(アクチュエータカバー28が被覆されている)の部分断面図に示す如く、板金加工によりアクチュエータフレーム1と一体的に形成されて植立されており、フォーカスコイル13a及びチルトコイル14aにより構成される駆動コイル体の中に、及びフォーカスコイル13b及びチルトコイル14bにより構成される駆動コイル体の中にそれぞれ位置する部分に円形の透孔29による切欠きが形成されている。
各対向ヨーク22,23に透孔29が形成されていないとすると、前記各対向ヨーク22,23の磁束は、図7に示す如く各マグネット5,6の磁極面から前記各対向ヨーク22,23の左右方向の中央に向かった後に上下に分かれるように向かう。その為、前記各対向ヨーク22,23の上下左右の中央部分において他の部分より磁束密度が小さくなり、この磁束密度の小さい部分に前記透孔29が形成されることになる。したがって、前記透孔29により各対向ヨーク22,23の体積が減ることによる有効磁束量の減少を抑制しながら磁気回路のインダクタンスの減少が図れる。それ故、高感度要求に応えながら十分な位相マージンを確保するのに有利である。
このような磁気回路により各マグネット5,6にそれぞれ対向する各トラッキングコイル12は各マグネット5,6から左右で二分して相違する磁極の磁界内に各有効領域に流れる駆動電流が逆向きになるように配置され、かつ各トラッキングコイル12の巻回方向が対向するマグネット5,6から見て同じ回り方向になっており、トラッキングコイル12にトラッキングエラー信号が供給されると、各トラッキングコイル12に同一のトラッキング方向に駆動力が発生される。その為、レンズホルダー4はトラッキングエラー信号の極性に応じた向きで、トラッキングエラー信号の電流量に応じた変位量によりトラッキング方向に駆動されることになる。
各トラッキングコイル12へのトラッキングエラー信号の供給は、上下方向の中間に架設される左右の支持ワイヤー18により突部15a,15bに絡げられた各トラッキングコイル12の端末を経由して行われる。
また、各フォーカスコイル13a,13bは互いに反対回り方向に所定の同一回数巻回され、各フォーカスコイル13a,13bごとに挟まれるマグネット5,6の対向する磁極が相違されており、各フォーカスコイル13a,13bにフォーカスエラー信号が供給されると、各フォーカスコイル13a,13bに同一のフォーカス方向に駆動力が発生される。その為、レンズホルダー4はフォーカスエラー信号の極性に応じた向きで、フォーカスエラー信号の電流量に応じた変位量によりフォーカス方向に駆動されることになる。
各フォーカスコイル13a,13bへのフォーカスエラー信号の供給は、1番上に架設される左右の支持ワイヤー18により突部16a,16bに絡げられた各フォーカスコイル13a,13bの端末を経由して行われる。
また、チルトコイル14a,14bは互いに同じ回り方向に所定の同一回数巻回され、各チルトコイル14a,14bごとに挟まれるメインマグネット5,6の対向する磁極が相違されており、各チルトコイル14a,14bにチルトエラー信号が供給されると、各チルトコイル14a,14bに互いに逆向きのフォーカス方向に駆動力が発生される。その為、レンズホルダー4はチルトエラー信号の極性に応じた向きで、チルトエラー信号の電流量に応じた変位量によりラジアルスキュー方向に駆動されることになる。
各チルトコイル14a,14bへのチルトエラー信号の供給は、1番下に架設される左右の支持ワイヤー18により突部17a,17bに絡げられた各チルトコイル14a,14bの端末を経由して行われる。
尚、トラッキング方向に垂直な対物レンズ9の光軸を含む仮想面に対して、及びトラッキング方向に平行な対物レンズ9の光軸を含む仮想面に対して対物レンズ9を装着したレンズホルダー4及び各駆動コイルから成るアクチュエータ可動部は略面対称となっていると共に、磁気回路も面対称となっており、捩れ振動が発生し難くフォーカス高次共振及びトラッキング高次共振の位相ズレ対策に有利な構成となっている。
次に、上述の実施例とは磁気回路の構成が相違する別の実施例を示す。
図8は本発明に係る対物レンズ駆動装置の別の実施例を示す完成状態の斜視図、図9は図8のレンズホルダー4を除去して磁気回路部分を示した斜視図である。尚、上述の実施例と同一の部材には同一の図番を付す。
アクチュエータフレーム1に軟鉄の金属板を板金加工により一体に形成されると共に、一対のマグネット5,6間に配置されて各マグネット5,6に対向する対向ヨーク31a,31b及び32a,32bは縦方向のスリットにより分離されて植立されている。この対向ヨーク31a,31b及び32a,32bの各先端はフォーカスコイル13a及びチルトコイル14aにより構成される駆動コイル体、及びフォーカスコイル13b及びチルトコイル14bにより構成される駆動コイル体の高さ方向の中間の位置となる。
磁気回路の上部には磁性を有する金属鋼鈑、例えばSPCC(冷間圧延鋼板及び鋼帯)製のカバー33が被覆される。このカバー33には対物レンズ9を露出させるように中央部分が開放されていると共に、各対向ヨーク31a,31b及び32a,32bにそれぞれ上下に連なるように対応して配置される補助対向ヨーク部34a,34b及び35a,35bが前記中央部分から下方に向けて折曲されて一体的に形成されている。その為、各対向ヨーク31a,31b及び32a,32bと補助対向ヨーク部34a,34b及び35a,35bとは、図9の駆動コイル体を省いた破線Aでの断面を示す図10の如く、対応する同志が連なるように配置される。
ところで、補助対向ヨーク部34a,34b及び35a,35bはそれぞれ先端に斜めカット形状の切欠き36が形成されており、それらの先端がフォーカスコイル13a及びチルトコイル14aにより構成される駆動コイル体、及びフォーカスコイル13b及びチルトコイル14bにより構成される駆動コイル体の対応する駆動コイル体の中に配置される。すなわち、駆動コイル体の中でそれぞれ各対向ヨーク31a,31b及び32a,32bと前記補助対向ヨーク部34a,34b及び35a,35bとはそれぞれ各先端同志が相対する。
その為、各対向ヨーク31a,31b及び32a,32bが分離されると共に、補助対向ヨーク部34a,34b及び35a,35bが分離されていること及び補助対向ヨーク部34a,34b及び35a,35bの各先端に切欠き36が形成されていることに相俟って各駆動コイル体の内部空間における各対向ヨーク31a,31b及び32a,32bに補助対向ヨーク部34a,34b及び35a,35bを含めた対向ヨーク部の体積縮小が図れ、これにより各駆動コイル体に対応する磁気回路のインダクタンスの減少が図れると共に、各駆動コイル体の有効領域に作用する有効磁束の密度低下の抑制が図れる。したがって、高感度要求に応えながら十分な位相マージンを確保するのに有利である。
補助対向ヨーク部34a,34b及び35a,35bのそれぞれ先端に切欠き36を形成した場合と、前記切欠き36を形成しない場合とで解析したところ、前記切欠き36を形成しない場合において推力及びインダクタンスがそれぞれ16.39(mN)及び25.1(μH)であったものが、前記切欠き36を形成した場合において推力及びインダクタンスが
それぞれ16.38(mN)及び22.9(μH)となり、アクチュエータの感度低下を抑制しながら、磁気回路のインダクタンスの減少が図れることが証明された。
尚、上記の説明において、対向ヨーク部に形成する切欠きは対向ヨーク22,23の円形の透孔29を形成した実施例、及び補助対向ヨーク部34a,34b及び35a,35bのそれぞれ先端に切欠き36を形成した実施例を挙げたが、本発明の対向ヨーク部に形成する切欠きはこれらの実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様、変更が可能である。例えば、補助対向ヨーク部34a,34b及び35a,35bに切欠き36を形成するだけでなく、対向ヨーク31a,31b及び32a,32bの上端に切欠きを形成することも好適である。また、切欠きの形状も円形の透孔29や斜めカットに限定されるものではない。
図1は本発明に係る対物レンズ駆動装置のカバーを外した状態の一例の完成状態を示す斜視図である。 図1の対物レンズ駆動装置のレンズホルダー部分を示した分解斜視図である。 上側ピース7及び下側ピース8を結合させてレンズホルダー4を構成した状態を示す斜視図である。 磁気回路の構成を説明する斜視図である。 磁気回路の磁極を説明する平面図である。 アクチュエータカバー28が被覆されている状態の磁気回路の部分断面図である。 切欠きが形成されていない対向ヨークに発生する磁束の向きを説明する説明図である。 本発明に係る対物レンズ駆動装置の別の実施例を示す完成状態の斜視図である。 図8のレンズホルダー4を除去して磁気回路部分を示した斜視図である。 図9の駆動コイル体を省いた破線での断面を示す斜視図である。
符号の説明
1 アクチュエータフレーム
4 レンズホルダー
5,6 マグネット
7 上側ピース
7a 第1ボビン部
8 下側ピース
8a,8b 第2ボビン部
9 対物レンズ
12 トラッキングコイル
13a,13b フォーカスコイル
14a,14b チルトコイル
18 支持ワイヤー
22,23,31a,31b,32a,32b 対向ヨーク
34a,34b,35a,35b 補助対向ヨーク部
29 透孔(切欠き)
36 切欠き

Claims (4)

  1. 対物レンズが取り付けられるレンズホルダーがアクチュエータフレームに変位可能に弾性的に支持される対物レンズ駆動装置であって、駆動コイルが中空構造に巻回されて前記レンズホルダーに装着される駆動コイル体と、前記駆動コイル体の有効領域に相対してこの有効領域に有効磁束を発生するマグネットと、前記駆動コイル体の中に配置されて前記マグネットに対向する対向ヨーク部とを備え、前記対向ヨーク部の磁束密度が低くなる部分に切欠きを設けたことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  2. 対物レンズをレンズホルダーの中央に配置し、トラッキング方向に対物レンズを挟んだ両側に一対の中空構造の駆動コイル体が前記レンズホルダーに装着される対物レンズ駆動装置であって、トラッキング方向と直交する方向に前記一対の各駆動コイル体と共にレンズホルダーを挟んだ両側に各駆動コイル体ごとに対応してそれぞれ同一の磁極面が対向されるように配置される一対のマグネットと、前記各駆動コイル体の中にそれぞれ配置されて前記一対のマグネットにそれぞれ対向する一対の対向ヨーク部とを備え、前記一対の対向ヨーク部はそれぞれ前記一対のマグネットごとに対向するべく前記各駆動コイル体の中で分離して設けられたことを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  3. 前記一対の対向ヨーク部の磁束密度が他の部分と比べて小さくなる部分に切欠きを設けたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の対物レンズ駆動装置。
  4. 磁性を有する金属鋼鈑のカバーが上面に被覆される対物レンズ駆動装置であって、前記カバーに駆動コイル体の中に配置される補助対向ヨーク部を一体的に形成し、駆動コイル体の中で各対向ヨーク部と前記補助対向ヨーク部とを各先端同志で相対させて配置し、前記対向ヨークの上端及びあるいは前記補助対向ヨーク部の先端に切欠きを形成したことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の対物レンズ駆動装置。

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