JP2007293073A - 電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器 Download PDF

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JP2007293073A JP2006121644A JP2006121644A JP2007293073A JP 2007293073 A JP2007293073 A JP 2007293073A JP 2006121644 A JP2006121644 A JP 2006121644A JP 2006121644 A JP2006121644 A JP 2006121644A JP 2007293073 A JP2007293073 A JP 2007293073A
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Yasushi Yamazaki
泰志 山崎
Takashi Sato
尚 佐藤
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Abstract

【課題】ゲート絶縁層以外の絶縁層を誘電体層として利用することにより、保持容量の耐
電圧や静電容量のばらつきを小さく抑えることのできる電気光学装置、電子機器、および
電気光学装置の製造方法を提供すること。
【解決手段】液晶装置の素子基板10では、画素電極2aにおいて下電極3cにパッシベ
ーション膜8を介して対向する部分を保持容量1hの上電極として用いる。保持容量1h
において、画素電極2aと下電極3cとの間には、ゲート絶縁層4が厚さ方向の全体にわ
たって除去された第1の除去領域4cが形成されている、また、下層側導電層層接続用コ
ンタクトホール89の形成領域には第2の除去領域4fを形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、素子基板上に薄膜トランジスタおよび保持容量を備えた電気光学装置の製造
方法、電気光学装置および電子機器に関するものである。
各種の電気光学装置のうち、アクティブマトリクス型の液晶装置では、素子基板と対向
基板との間に液晶が保持されている。素子基板において、ゲート線(走査線)とソース線
(データ線)との交差に対応する複数の画素領域の各々には、画素スイッチング用の薄膜
トランジスタ、およびこの薄膜トランジスタのドレイン領域に電気的に接続された画素電
極が形成されており、ソース線から薄膜トランジスタを介して画素電極に印加された画像
信号により液晶の配向を画素毎に制御する。このような液晶装置において、画素領域に保
持容量を形成すれば電荷の保持特性を向上させることができる。また、保持容量の単位面
積当たりの容量値を高めれば、電荷の保持特性が向上することができる一方、占有面積を
縮小すれば画素開口率を高めることができる。
そこで、画素領域に保持容量を形成するにあたって、保持容量の下電極と対向電極との
間に形成されているゲート絶縁層および保護膜のうち、保護膜を除去してゲート絶縁層の
みを誘電体層として用いることが提案されている(特許文献1参照)。
また、ゲート絶縁層の厚さ方向の一部をエッチングにより除去し、薄くなったゲート絶
縁層を誘電体層として用いることが提案されている(特許文献2参照)。
特開2002−182247号公報 特開2005−346090号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、ゲート絶縁層と保護膜のエッチング選択比
が大きいような場合しか適用できず、ゲート絶縁層と保護膜が例えば同一材料からなる場
合、ゲート絶縁層の表面もエッチングされてしまう。その結果、保持容量の耐電圧が低下
し、かつ、静電容量がばらつくという問題点がある。
また、特許文献2に記載の技術では、ゲート絶縁層の成膜時の膜厚ばらつきと、エッチ
ング深さのばらつきの双方が保持容量の耐電圧や静電容量に影響し、ばらつきが発生しや
すいという問題点がある。
さらに、特許文献1、2のいずれの技術においても、保護膜やゲート絶縁層をエッチン
グする際にドライエッチングを採用した場合には、ドライエッチング時の静電気やプラズ
マの影響で残ったゲート絶縁層に多数の欠陥が発生し、保持容量において耐電圧の低下や
絶縁破壊(ショート)が発生するという問題点がある。
以上の問題点に問題点に鑑みて、本発明の課題は、ゲート絶縁層以外の絶縁層を誘電体
層として利用することにより、保持容量の耐電圧や静電容量のばらつきを小さく抑えるこ
とのできる電気光学装置、電子機器、および電気光学装置の製造方法を提供することにあ
る。
上記課題を解決するために、本発明では、素子基板上の複数の各画素領域の各々に、薄
膜トランジスタと、該薄膜トランジスタを覆う層間絶縁膜と、該層間絶縁膜の上層に形成
されて当該層間絶縁膜に形成された画素電極接続用コンタクトホールを経由して前記薄膜
トランジスタに電気的に接続された画素電極と、前記薄膜トランジスタのゲート絶縁層の
下層側に下電極を備えた保持容量とを有する電気光学装置において、前記薄膜トランジス
タは、ゲート電極、前記ゲート絶縁層および半導体層が下層側から順に形成された構造を
備え、前記画素電極は、前記下電極に対して前記層間絶縁膜を介して対向する部分により
前記保持容量の上電極を構成しており、前記ゲート絶縁層には、前記上電極と前記下電極
との間で厚さ方向の全体または一部が除去された第1の除去領域が形成されていることを
特徴とする。
本発明では、下電極と画素電極(上電極)との層間にゲート絶縁層と層間絶縁膜とが介
在しているので、層間絶縁膜を保持容量の誘電体層として用いるとともに、上電極と下電
極との間に位置するゲート絶縁層については、厚さ方向の全体あるいは一部を除去する。
このため、ゲート絶縁層および層間絶縁膜をそのまま誘電体層として用いた場合と比較し
て保持容量の単位面積当たりの容量が高い。また、ゲート絶縁層および層間絶縁膜のうち
、除去するのは、下層側に位置するゲート絶縁層の方であるため、ゲート絶縁層を除去す
る際にドライエッチングを採用した場合でも、層間絶縁膜が静電気やプラズマに晒される
ことがない。それ故、静電気やプラズマに起因する欠陥が誘電体層(層間絶縁膜)に発生
することを防止できるので、ゲート絶縁層の膜厚を薄くして誘電体層として用いた保持容
量であっても耐電圧の低下や絶縁破壊(ショート)が発生しない。
本発明において、前記層間絶縁膜の膜厚は、前記ゲート絶縁層より薄いことが好ましい
。本発明において、前記層間絶縁膜は、シリコン窒化膜からなることが好ましい。このよ
うに構成すると、保持容量の容量を高めることができる。
本発明において、前記素子基板では、前記ゲート絶縁層の下層側に下層側導電層が形成
されているとともに、当該下層側導電層の上方で開口する下層側導電層接続用コンタクト
ホールを介して当該下層側導電層に対する電気的な接続が行われており、前記下層側導電
層接続用コンタクトホールの形成領域では、前記第1の除去領域と同様に前記ゲート絶縁
層が除去された第2の除去領域が形成されていることが好ましい。このように構成すると
、層間絶縁膜に下層側導電層接続用コンタクトホールを形成する際、層間絶縁膜に形成さ
れたホールの底部には、ゲート絶縁層が残っていないか、あるいはゲート絶縁層が残って
いる場合でも膜厚の薄い部分である。従って、下層側導電層接続用コンタクトホールを下
層側導電層まで貫通させる際にゲート絶縁層をエッチングするのに要する時間が短いので
、スループットを向上することができる。また、下層側導電層接続用コンタクトホールの
形成にドライエッチングを採用した場合には、エッチング時間が短い分、層間絶縁膜が静
電気やプラズマに晒される時間が短いので、層間絶縁膜に欠陥が発生することを防止する
ことができる。それ故、誘電体層の膜厚を薄くした保持容量であっても耐電圧の低下や絶
縁破壊(ショート)が発生しない。
本発明において、前記下層側導電層接続用コンタクトホールを介して前記下層側導電層
に対して電気的な接続するのは、例えば、以下の導電層や導電材である。まず、前記層間
絶縁膜の上層において、前記下層側導電層接続用コンタクトホールを介して前記下層側導
電層に電気的に接続する導電パターンが挙げられる。また、前記ゲート絶縁層と前記層間
絶縁膜との層間において、前記下層側導電層接続用コンタクトホールを経由して前記下層
側導電層に電気的に接続する上層側導電層が挙げられる。さらに、前記素子基板に対して
、対向基板の導電層が形成された面が貼り合わされている場合、前記素子基板と前記対向
基板との間に介在して、前記下層側導電層接続用コンタクトホールを介して前記対向基板
の導電層に前記下層側導電層を導通させる基板間導通用の導電材が挙げられる。
本発明は、全透過型液晶装置、全反射型液晶装置および半透過反射型液晶装置に適用で
きる。半透過反射型液晶装置では、前記素子基板が、前記画素領域内に、感光性樹脂層、
反射層および前記画素電極が下層側から順に積層された構造の反射表示領域と、前記感光
性樹脂層および前記反射層が形成されていない透過表示領域とを備えているので、前記透
過表示領域において、前記下電極、前記層間絶縁膜、および前記画素電極の重なり部分に
より前記保持容量を構成することができる。
本発明では、素子基板上の複数の各画素領域の各々に、薄膜トランジスタと、該薄膜ト
ランジスタを覆う層間絶縁膜と、該層間絶縁膜の上層に形成されて当該層間絶縁膜に形成
された画素電極接続用コンタクトホールを経由して前記薄膜トランジスタに電気的に接続
された画素電極と、前記薄膜トランジスタのゲート絶縁層の下層側に下電極を備えた保持
容量とを有する電気光学装置の製造方法において、前記薄膜トランジスタのゲート電極を
前記下電極と同時形成するゲート電極形成工程と、前記ゲート絶縁層を形成するゲート絶
縁層形成工程と、前記薄膜トランジスタの半導体層を形成する半導体層形成工程と、前記
薄膜トランジスタのソース・ドレイン電極を形成するソース・ドレイン電極形成工程と、
前記層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、前記層間絶縁膜をエッチングして前記
画素電極接続用コンタクトホールを形成するコンタクトホール形成工程と、前記画素電極
を形成する画素電極形成工程とを有し、さらに、前記半導体層形成工程の後、前記層間絶
縁膜形成工程の前に、前記下電極と重なる領域で前記ゲート絶縁層の厚さ方向の全体ある
いは一部を除去するゲート絶縁層エッチング工程を行うことを特徴とする。
本発明では、ゲート絶縁層エッチング工程でゲート絶縁層の厚さ方向の全体あるい一部
を除去して保持容量の容量値を高めるにあたって、半導体層形成工程の後にゲート絶縁層
エッチング工程を行う。このため、ゲート絶縁層と半導体層との界面を清浄な状態にでき
るので、薄膜トランジスタの信頼性を向上することができる。
本発明において、前記ゲート絶縁層形成工程を真空雰囲気中で行った後、前記半導体層
形成工程を開始するまで前記素子基板を真空雰囲気中に保持し続けることが好ましい。こ
のように構成すると、ゲート絶縁層形成工程の後、ゲート絶縁層の表面が汚染されること
を確実に防止することができる。従って、ゲート絶縁層と半導体層との界面を清浄な状態
にできるので、薄膜トランジスタの信頼性を向上することができる。
本発明において、前記ゲート電極形成工程では、下層側導電層を前記ゲート電極および
前記下電極と同時形成し、前記ゲート絶縁層エッチング工程では、前記下層側導電層と重
なる領域の前記ゲート絶縁層を除去し、前記コンタクトホール形成工程では、前記下層側
導電層に到達する下層側導電層接続用コンタクトホールを形成することが好ましい。この
ように構成すると、層間絶縁膜に下層側導電層接続用コンタクトホールを形成する際、層
間絶縁膜に形成されたホールの底部には、ゲート絶縁層が残っていないか、あるいはゲー
ト絶縁層が残っている場合でも膜厚の薄い部分である。従って、下層側導電層接続用コン
タクトホールを下層側導電層まで貫通させる際にゲート絶縁層をエッチングするのに要す
る時間が短いので、スループットを向上することができる。また、下層側導電層接続用コ
ンタクトホールの形成にドライエッチングを採用した場合には、エッチング時間が短い分
、層間絶縁膜が静電気やプラズマに晒される時間が短いので、層間絶縁膜に欠陥が発生す
ることを防止することができる。それ故、誘電体層の膜厚を薄くした保持容量であっても
耐電圧の低下や絶縁破壊(ショート)が発生しない。
本発明に係る電気光学装置は、携帯電話機やモバイルコンピュータなどの電子機器に用
いることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明に用いた各
図では、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に
縮尺を相違させてある。また、以下の説明では、図19に示した例との対応が明確になる
ように、共通する機能を有する部分には同一の符号を付して説明する。
[実施の形態1]
(液晶装置の全体構成)
図1(a)、(b)はそれぞれ、液晶装置(電気光学装置)をその上に形成された各構
成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびそのH−H′断面図である。図1(a
)、(b)において、本形態の液晶装置1は、TN(Twisted Nematic)
モード、ECB(Electrically Controlled Birefrin
gence)モード、あるいはVAN(Vertical Aligned Nemat
ic)モードの透過型のアクティブマトリクス型の液晶装置である。この液晶装置1では
、シール材22を介して素子基板10と対向基板20とが貼り合わされ、その間に液晶1
fが保持されている。
素子基板10において、シール材22の外側に位置する端部領域には、データ線駆動用
IC60、および走査線駆動用IC30がCOG(Chip On Glass)実装さ
れているとともに、基板辺に沿って実装端子12が形成されている。シール材22は、素
子基板10と対向基板20とをそれらの周辺で貼り合わせるための光硬化樹脂や熱硬化性
樹脂などからなる接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー
、あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配合されている。シール材22には、その途切
れ部分によって液晶注入口25が形成され、液晶1fを注入した後、封止材26により封
止されている。
詳しくは後述するが、素子基板10には薄膜トランジスタ1cや画素電極2aがマトリ
クス状に形成され、その表面に配向膜19が形成されている。対向基板20には、シール
材22の内側領域に遮光性材料からなる額縁24(図1(b)では図示を省略)が形成さ
れ、その内側が画像表示領域1aになっている。対向基板20には、図示を省略するが、
各画素の縦横の境界領域と対向する領域にブラックマトリクス、あるいはブラックストラ
イプなどと称せられる遮光膜が形成され、その上層側には、対向電極28および配向膜2
9が形成されている。図1(b)では図示を省略するが、対向基板20において、素子基
板10の各画素に対向する領域には、RGBのカラーフィルタがその保護膜とともに形成
され、それにより、液晶装置1をモバイルコンピュータ、携帯電話機、液晶テレビなどと
いった電子機器のカラー表示装置として用いることができる。
なお、図1(a)に模式的に示すように、素子基板10と対向基板20との間では、後
述するように、シール材22に配合された基板間導通用の導電材23により、素子基板1
0に形成された定電位配線と、対向基板20の対向電極28とが電気的に接続されている
(素子基板10の構成)
図2は、図1に示す液晶装置の素子基板の電気的な構成を示す説明図である。図2に示
すように、素子基板10には、画像表示領域1aに相当する領域に複数のソース線6a(
データ線)およびゲート線3a(走査線)が互いに交差する方向に形成され、これらの配
線の交差部分に対応する位置に画素1bが構成されている。ゲート線3aは走査線駆動用
IC30から延びており、ソース線6aはデータ線駆動用IC60から延びている。また
、素子基板10には、液晶1fの駆動を制御するための画素スイッチング用の薄膜トラン
ジスタ1cが各画素1bに形成され、薄膜トランジスタ1cのソースにはソース線6aが
電気的に接続され、薄膜トランジスタ1cのゲートにはゲート線3aが電気的に接続され
ている。
さらに、素子基板10には、ゲート線3aと並行して容量線3bが形成されている。本
形態では、薄膜トランジスタ1cに対して、対向基板20との間に構成された液晶容量1
gが直列に接続されているとともに、液晶容量1gに対して並列に保持容量1hが接続さ
れている。ここで、容量線3bは、走査線駆動用IC30に接続されているが、定電位に
保持されている。なお、保持容量1hは、前段のゲート線3aとの間に構成される場合が
あり、この場合、容量線3bは省略できる。
このように構成した液晶装置1では、薄膜トランジスタ1cを一定期間だけそのオン状
態とすることにより、ソース線6aから供給される画像信号を各画素1bの液晶容量1g
に所定のタイミングで書き込む。液晶容量1gに書き込まれた所定レベルの画像信号は、
液晶容量1gで一定期間保持されるとともに、保持容量1hは、液晶容量1gに保持され
た画像信号がリークするのを防止している。
(各画素の構成)
図3(a)、(b)は、本発明の実施の形態1に係る液晶装置の画素1つ分の平面図、
およびA1−B1に相当する位置で液晶装置を切断したときの断面図であり、図3(b)
にはコンタクト部も表わしてある。図4は、液晶装置のコンタクト部の説明図である。図
3(a)および図4(b)、(c)、(e)、(f)では、画素電極およびそれと同時形
成された薄膜を太くて長い点線で示し、ゲート線およびそれと同時形成された薄膜を細い
実線で示し、ソース線およびそれと同時形成された薄膜を細い一点鎖線で示し、半導体層
を細くて短い点線で示してある。また、ゲート絶縁層に対する除去領域については細い二
点鎖線で示し、コンタクトホールについては、ゲート線などと同様、細い実線で示してあ
る。
図3(a)に示すように、素子基板10では、ゲート線3aとソース線6aで囲まれた
画素領域1eに画素1bを構成する以下の要素が構成されている。まず、画素領域1eに
は、ボトムゲート型の薄膜トランジスタ1cの能動層を構成するアモルファスシリコン膜
からなる半導体層7aが形成されている。また、ゲート線3aからの突出部分によってゲ
ート電極が形成されている。半導体層7aのうち、ソース側の端部には、ソース線6aが
ソース電極として重なっており、ドレイン側の端部にはドレイン電極6bが重なっている
。また、ゲート線3aと並列して容量線3bが形成されている。
また、画素領域1eには、容量線3bからの突出部分を下電極3cとし、画素電極2a
のうち、下電極3cと重なる部分を上電極とする保持容量1hが形成されている。画素電
極2aは、ITO膜(Indium Tin Oxide)からなり、画素電極接続用コ
ンタクトホール81を介してドレイン電極6bに電気的に接続している。
このように構成した素子基板10のA1−B1断面は、図3(b)に示すように表され
る。まず、ガラス基板や石英基板からなる絶縁基板11上には、ゲート線3a(ゲート電
極)、および容量線3b(保持容量1hの下電極3c)が形成されている。本形態におい
て、ゲート線3aおよび容量線3bはいずれも、膜厚が150nmのネオジウム含有のア
ルミニウム合金膜の上層に膜厚が20nmのモリブデン膜を積層した2層構造になってい
る。
本形態において、ゲート線3aの上層側にはゲート線3aを覆うようにゲート絶縁層4
が形成されている。ゲート絶縁層4の上層のうち、ゲート線3aの突出部分(ゲート電極
)と部分的に重なる領域には、薄膜トランジスタ1cの能動層を構成する半導体層7aが
形成されている。半導体層7aのうち、ソース領域の上層には、ドープトシリコン膜から
なるオーミックコンタクト層7b、およびソース線6aが積層され、ドレイン領域の上層
には、ドープトシリコン膜からなるオーミックコンタクト層7c、およびドレイン電極6
bが形成され、薄膜トランジスタ1cが構成されている。本形態において、ゲート絶縁層
4は、膜厚が400nmのシリコン窒化膜からなる。半導体層7aは、膜厚が150nm
の真性のアモルファスシリコン膜からなり、オーミックコンタクト層7b、7cは、リン
がドープされた膜厚が50nmのn+型のアモルファスシリコン膜からなる。ソース線6
aおよびドレイン電極6bはいずれも、下層側から上層側に向けて、膜厚が5nmのモリ
ブデン膜、膜厚が1500nmのアルミニウム膜、および膜厚が50nmのモリブデン膜
を積層した3層構造を備えている。
ソース線6aおよびドレイン電極6bの上層側には、シリコン窒化膜などからなるパッ
シベーション膜8(保護膜/層間絶縁膜)が形成されており、パッシベーション膜8の上
層には画素電極2aが形成されている。画素電極2aは、パッシベーション膜8に形成さ
れた画素電極接続用コンタクトホール81を介してドレイン電極6bに電気的に接続し、
このドレイン電極6bを介して薄膜トランジスタ1cのドレイン領域に電気的に接続して
いる。画素電極2aの表面には配向膜19が形成されている。本形態において、パッシベ
ーション膜8は、膜厚が100nmのシリコン窒化膜からなり、画素電極2aは、膜厚が
100nmのITO膜からなる。
このように構成された素子基板10に対向するように対向基板20が配置され、素子基
板10と対向基板20との間には液晶1fが保持されている。対向基板20には、各色の
カラーフィルタ27、対向電極28および配向膜29が形成されており、画素電極2aと
対向電極28との間に液晶容量1g(図2参照)が構成される。なお、対向基板20の側
にはブラックマトリクスや保護膜などが形成される場合があるが、それらの図示を省略す
る。
液晶装置1では、図4を参照して説明する各種のコンタクト部が構成されており、この
ようなコンタクト部のうち、典型的な構成を図3(b)の左端部に示してある。図4に示
すコンタクト部のうち、図4(a)に示す双方向ダイオード(静電保護素子)を構成する
領域では、図4(b)に示すコンタクト部15sによって2つの薄膜トランジスタを各々
ダイオードと機能させている。ここで、2つの薄膜トランジスタは、画素スイッチング用
の薄膜トランジスタ1cと同時形成されたものであり、半導体層7aと同時形成された半
導体層7sを備えるなど、画素スイッチング用の薄膜トランジスタ1cと同一構造を備え
ている。但し、ソース・ドレイン電極のうちの一方をゲート電極とを電気的に接続するこ
とによりダイオードして機能する。このようなダイオードを構成するには、ゲート線3a
と同時形成された下層側導電層3sと、ソース線6aと同時形成された上層側導電層6s
とを電気的に接続する必要がある。そこで、本形態では、図3(b)に示すように、画素
電極2aと同時形成された導電パターン2sをパッシベーション膜8およびゲート絶縁層
4を貫通する下層側導電層接続用コンタクトホール89を介して下層側導電層3sに電気
的に接続するとともに、パッシベーション膜8を貫通する上層側導電層接続用コンタクト
ホール86を介して上層側導電層6sに電気的に接続してある。
また、図4(c)、(d)に示すコンタクト部17sは、素子基板10上において、図
1の実装端子12や、データ線駆動用IC60および走査線駆動用IC30のバンプを実
装するための端子を構成しており、ゲート線3aと同時形成された下層側導電層3sに対
して、画素電極2aと同時形成された導電パターン2sを、パッシベーション膜8および
ゲート絶縁層4を貫通する下層側導電層接続用コンタクトホール89を介して電気的に接
続し、導電パターン2sにより端子を構成している。
さらに、図4(e)、(f)に示すコンタクト部18sは、素子基板10において、ゲ
ート線3aと同時形成された下層側導電層3sに対して、図1(a)を参照して説明した
導電材23を介して対向基板20の対向電極28を電気的に接続する部分であり、下層側
導電層3sは、パッシベーション膜8およびゲート絶縁層4を貫通する上層側導電層接続
用コンタクトホール89によって上方が開放状態にある。
なお、図4(c)〜(f)に示すコンタクト部17s、18sの構成は、図3(b)、
および図4(a)、(b)に示すコンタクト部15sの構成を変形することにより実現で
きるので、以下、図3(b)、および図4(a)、(b)に示すコンタクト部15sの構
成を中心に説明する。
(保持容量およびコンタクト部の詳細構成)
再び図3(b)において、本形態では、ゲート絶縁層4は、保持容量1hの下電極3c
と平面的に重なる領域で厚さ方向の全体にわたって除去され、第1の除去領域4cが形成
されている。このため、保持容量1hは、パッシベーション膜8のみで誘電体層が構成さ
れている。ここで、下電極3cの上層側のうち、下電極3cの端縁に沿ってはゲート絶縁
層4と同一厚の厚い部分が残っており、第1の除去領域4cは、この厚い絶縁膜で囲まれ
ている。このため、下電極3cの縁部分で発生しやすい耐電圧低下を防止することができ
る。
また、本形態では、コンタクト部15sでも、ゲート絶縁層4が厚さ方向の全体にわた
って除去された第2の除去領域4dが形成されている。ここで、第2の除去領域4dは、
下層側導電層3sの上面のうち、下層側導電層接続用コンタクトホール89の周りを囲む
広い範囲にわたって形成されている。従って、下層側導電層接続用コンタクトホール89
は、パッシベーション膜8を貫通するホールのみで構成されている。
(液晶装置1の製造方法)
図5(a)〜(g)は、本形態の液晶装置1に用いた素子基板10の製造方法を示す工
程断面図である。なお、素子基板10を製造するには、素子基板10を多数取りできる大
型基板の状態で以下の工程が行われるが、以下の説明では、大型基板についても素子基板
10として説明する。
まず、図5(a)に示すゲート電極形成工程において、大型のガラス基板などの絶縁基
板11の表面に金属膜(膜厚が150nmのアルミニウム合金膜と、膜厚が20nmのモ
リブデン膜との積層膜)を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いて金属膜をパター
ニングし、ゲート線3a(ゲート電極)、容量線3b(下電極3c)、および下層側導電
層3sを同時形成する。
次に、図5(b)に示すように、ゲート絶縁層形成工程において、プラズマCVD法に
より、ゲート絶縁層4を形成する。本形態において、ゲート絶縁層4は、膜厚が約400
nmのシリコン窒化膜からなる。
次に、半導体層形成工程では、プラズマCVD法により、膜厚が150nmの真性のア
モルファスシリコン膜7d、および膜厚が50nmのn+型シリコン膜7eを連続して形
成する。その際、ゲート絶縁層形成工程を行った素子基板10を真空雰囲気中に保持した
まま、半導体層形成工程を行い、素子基板10を大気と接触させない。それにより、ゲー
ト絶縁層4の表面が清浄な状態でアモルファスシリコン膜7dを積層できる。
次に、図5(c)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いて、アモルファスシリ
コン膜7d、およびn+型シリコン膜7eにエッチングを行い、島状の半導体層7a、お
よび島状のn+型シリコン膜7eを形成する。このエッチングにおいては、SF6などのフ
ッ素系のエッチングガスを用いた反応性イオンエッチング(ドライエッチング)を行う。
このような反応性イオンエッチングは、イオンの物理的なスパッタ効果と、ラジカルの化
学的なエッチング効果の相乗効果を利用するため、高い生産性が得られる。
次に、図5(d)に示すソース・ドレイン電極形成工程では、金属膜(膜厚が5nmの
モリブデン膜、膜厚が1500nmのアルミニウム膜、および膜厚が50nmのモリブデ
ン膜の積層膜)を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、ソース
線6a、ドレイン電極6b、および上層側導電層6sを形成する。続いて、ソース線6a
およびドレイン電極6bをマスクとして用いて、ソース線6aとドレイン電極6bとの間
のn+型シリコン膜7eをエッチングにより除去し、ソース・ドレインの分離を行う。そ
の結果、ソース線6aおよびドレイン電極6bが形成されていない領域からn+型シリコ
ン膜7eが除去されてオーミックコンタクト層7b、7cが形成される。その際、半導体
層7aの表面の一部がエッチングされる。このようにして、ボトムゲート型の画素スイッ
チング用の薄膜トランジスタ1cが形成される。
次に、図5(e)に示すゲート絶縁層エッチング工程では、フォトリソグラフィ技術を
用いて、下電極3cと平面的に重なる領域、およびコンタクト部15sに開口を備えたレ
ジストマスク(図示せず)を形成した後、ゲート絶縁層4に対して、SF6などのフッ素
系のエッチングガスによる反応性イオンエッチング(ドライエッチング)を行い、ゲート
絶縁層4を厚さ方向の全体にわたって除去する。その結果、第1の除去領域4cおよび第
2の除去領域4dが形成される。
次に、図5(f)に示す層間絶縁膜形成工程において、プラズマCVD法により、膜厚
が100nmのシリコン窒化膜からなるパッシベーション膜8を形成した後、コンタクト
ホール形成工程において、フォトリソグラフィ技術を用いてパッシベーション膜8に対し
てエッチングを行い、画素電極接続用コンタクトホール81、上層側導電層接続用コンタ
クトホール86、および下層側導電層接続用コンタクトホール89を形成する。このエッ
チングにおいても、SF6などのフッ素系のエッチングガスを用いた反応性イオンエッチ
ングを行う。
その際、下層側導電層接続用コンタクトホール89については、パッシベーション膜8
およびゲート絶縁層4を貫通して下層側導電層3sに到達させる必要があるが、下層側導
電層3sの上面のうち、下層側導電層接続用コンタクトホール89の周りを囲む広い範囲
にわたってゲート絶縁層4に対する第2の除去領域4dが形成されている。このため、下
層側導電層接続用コンタクトホール89の形成を画素電極接続用コンタクトホール81、
および上層側導電層接続用コンタクトホール86と同時に完了することができる。
次に、図5(g)に示す画素電極形成工程では、スパッタ法により、膜厚が100nm
のITO膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術およびウエットエッチングを利用して
パターニングし、画素電極2aおよび導電パターン2sを形成する。その結果、画素電極
2aは、画素電極接続用コンタクトホール81を介してドレイン電極6bに電気的に接続
し、導電パターン2sは、下層側導電層3sおよび上層側導電層6sの双方に電気的に接
続する。
続いて、図3に示す配向膜19を形成するためのポリイミド膜を形成した後、ラビング
処理を施す。
このようにして大型基板の状態で各種配線や薄膜トランジスタを形成した素子基板10
については、別途形成した大型の対向基板20とシール材22で貼り合わせた後、所定の
サイズに切断する。それにより、液晶注入口25が開口するので、液状注入口25から素
子基板10と対向基板20との間に液晶1fを注入した後、液晶注入口25を封止材26
により封止する。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態の液晶装置1では、パッシベーション膜8のうち、ゲート
絶縁層4の第1の除去領域4cに形成された部分を保持容量1hの誘電体層として用いる
ため、薄膜トランジスタ1cのゲート耐電圧を低下させることなく、保持容量1hの単位
面積当たりの静電容量を高めることができる。また、ゲート絶縁層4に対して第1の除去
領域4cを形成するため、パッシベーション膜8とゲート絶縁層4とはエッチング選択比
が異なる必要がない。それ故、パッシベーション膜8にも、ゲート絶縁層4と同様、シリ
コン窒化膜(誘電率が約7〜8)を用いることができ、かかるシリコン窒化膜は、シリコ
ン酸化膜より誘電率が高い。それ故、保持容量1hは、単位面積当たりの静電容量が高い
。それ故、保持容量1hは、電荷の保持特性が高い一方、単位面積当たりの容量値が高く
なった分、その占有面積を縮小すれば画素開口率を高めることができる。
また、本形態では、薄膜トランジスタ1cをボトムゲート構造で構成したため、ゲート
絶縁層4、能動層(半導体層7a)を構成するための真性のアモルファスシリコン膜7d
、およびオーミックコンタクト層7b、7cを構成するためのn+型シリコン膜7eを連
続成膜できるので、清浄なゲート絶縁層4の上層にアモルファスシリコン膜7dを形成す
ることができる。しかも、本形態では、ゲート絶縁層4、アモルファスシリコン膜7d、
およびオーミックコンタクト層7b、7cを構成する際、素子基板10を真空雰囲気中に
保持し続けるため、ゲート絶縁層4の表面の汚染を確実に防止することができる。それ故
、ゲート絶縁層4と半導体層7aとの界面が清浄であり、薄膜トランジスタ1cの信頼性
が高い。
さらに、本形態では、ゲート絶縁層4については厚さ方向の全体を除去したため、エッ
チング深さのばらつきに起因する保持容量1hの容量ばらつきを防止することができる。
しかも、本形態では、ゲート絶縁層4に対する除去は、パッシベーション膜8を形成する
前に行うため、ゲート絶縁層4をドライエッチングにより除去する際の静電気やプラズマ
にパッシベーション膜8が晒されることがない。それ故、パッシベーション膜8では、ド
ライエッチング時の静電気やプラズマに起因する欠陥の増加が発生しないので、誘電体層
を薄くした保持容量1hであっても、耐電圧の低下や絶縁破壊(ショート)の発生を防止
することができる。
また、本形態では、ゲート絶縁層4を薄くして第1の除去領域4cを形成する際、下層
側導電層接続用コンタクトホール89を形成すべき領域でも、ゲート絶縁層4を除去して
第2の除去領域4dを形成する。このため、コンタクトホール形成工程において、パッシ
ベーション膜8をエッチングするだけで下層側導電層接続用コンタクトホール89を形成
できるので、下層側導電層接続用コンタクトホール89を下層側導電層3sまで貫通させ
る際のエッチング時間が短いので、スループットを向上することができる。また、下層側
導電層接続用コンタクトホール89の形成にドライエッチングを用いた場合でも、エッチ
ング除去する部分の膜厚が薄いので、ゲート絶縁層4やパッシベーション膜8が静電気や
プラズマに晒される時間が短い。それ故、誘電体層を薄くした保持容量1hであっても、
耐電圧の低下や絶縁破壊(ショート)の発生を防止することができる。
なお、本形態では、ゲート絶縁層4に対してドライエッチングを行って第1除去領域4
cおよび第2の除去領域4dを形成したが、ウエットエッチングを行ってもよい。このよ
うな場合でも、パッシベーション膜8は、ゲート絶縁層4に対するエッチング液に接触す
ることもないので、パッシベーション膜8にピンホールが発生することがない。それ故、
保持容量1hの耐電圧がばらつくことを防止することができる。
[実施の形態1の変形例]
実施の形態1では、図5(d)、(e)に示すように、ソース・ドレイン電極形成工程
の後、ゲート絶縁層エッチング工程を行ったが、図6を参照して説明するように、ゲート
絶縁層エッチング工程を行った後、ソース・ドレイン電極形成工程を行ってもよい。すな
わち、実施の形態1と同様、まず、図6(a)に示すゲート電極形成工程、図6(b)に
示すゲート絶縁層形成工程および半導体層形成工程、図6(c)に示すパターニング工程
をこの順に行う。
次に、図6(d)に示すゲート絶縁層エッチング工程において、フォトリソグラフィ技
術を用いて、下電極3cと平面的に重なる領域、およびコンタクト部15sに開口を備え
たレジストマスク(図示せず)を形成した後、ゲート絶縁層4に対して、SF6などのフ
ッ素系のエッチングガスによる反応性イオンエッチング(ドライエッチング)を行い、ゲ
ート絶縁層4を厚さ方向の全体にわたって除去する。その結果、第1の除去領域4cおよ
び第2の除去領域4dが形成される。
次に、図6(e)に示すソース・ドレイン電極形成工程では、金属膜(膜厚が5nmの
モリブデン膜、膜厚が1500nmのアルミニウム膜、および膜厚が50nmのモリブデ
ン膜の積層膜)を形成した後、フォトリソグラフィ技術を用いてパターニングし、ソース
線6a、ドレイン電極6b、および上層側導電層6sを形成する。続いて、ソース線6a
およびドレイン電極6bをマスクとして用いて、ソース線6aとドレイン電極6bとの間
のn+型シリコン膜7eをエッチングにより除去し、ソース・ドレインの分離を行う。そ
の結果、ソース線6aおよびドレイン電極6bが形成されていない領域からn+型シリコ
ン膜7eが除去されてオーミックコンタクト層7b、7cが形成される。その際、半導体
層7aの表面の一部がエッチングされる。このようにして、ボトムゲート型の画素スイッ
チング用の薄膜トランジスタ1cが形成される。
次に、図6(f)に示す層間絶縁膜形成工程においてパッシベーション膜8を形成した
後、コンタクトホール形成工程において、フォトリソグラフィ技術を用いてパッシベーシ
ョン膜8に対して反応性イオンエッチングを行い、画素電極接続用コンタクトホール81
、上層側導電層接続用コンタクトホール86、および下層側導電層接続用コンタクトホー
ル89を形成する。
次に、図6(g)に示す画素電極形成工程では、スパッタ法により、膜厚が100nm
のITO膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術およびウエットエッチングを利用して
パターニングし、画素電極2aおよび導電パターン2sを形成する。その結果、画素電極
2aは、画素電極接続用コンタクトホール81を介してドレイン電極6bに電気的に接続
し、導電パターン2sは、下層側導電層3sおよび上層側導電層6sの双方に電気的に接
続する。
このような方法によれば、図6(d)に示すゲート絶縁層エッチング工程において、ゲ
ート絶縁層4の厚さ方向の全体に除去して第2の除去領域4cを形成した時点で下層側導
電層3sが露出している。従って、図6(e)に示すソース・ドレイン電極形成工程で第
2の除去領域4c自身を下層側導電層接続用コンタクトホール89として用いて上層側導
電層6sを下層側導電層3sに電気的に接続してもよい。それ故、本形態によれば、図4
(a)に示す双方向ダイオードを形成するにあたって、図4(b)に示す平面構成の他、
図4(g)に示すように、下層側導電層接続用コンタクトホール89を介して上層側導電
層6sが下層側導電層3sに直接、電気的に接続している構成を採用することができる。
この構成によれば、ソース・ドレイン電極形成工程、ソース・ドレイン分離工程を経た時
点で双方向ダイオードが完成し保護回路が機能する。よって、画素電極形成工程で接続す
るよりも工程中の静電気破壊を防止する点で好適である。なお、本形態は、実施の形態1
に限らず、以下に説明する各実施の形態に対しても適用することができる。
[実施の形態2]
図7(a)、(b)は、本発明の実施の形態2に係る液晶装置の画素1つ分の平面図、
およびA2−B2に相当する位置で液晶装置を切断したときの断面図である。本形態およ
び以下に説明するいずれの実施の形態でも、平面図では、画素電極およびそれと同時形成
された薄膜を太くて長い点線で示し、ゲート線およびそれと同時形成された薄膜を細い実
線で示し、ソース線およびそれと同時形成された薄膜を細い一点鎖線で示し、半導体層を
細くて短い点線で示し、ゲート絶縁層に対する除去領域については細い二点鎖線で示し、
コンタクトホールについては、ゲート線などと同様、細い実線で示してある。また、本形
態および以下に説明するいずれの実施の形態でも、本形態の基本的な構成は、実施の形態
1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略
する。
図7(a)、(b)に示すように、本形態でも、実施の形態1と同様、素子基板10に
おいて、ゲート線3aとソース線6aで囲まれた画素領域1eには、ボトムゲート型の薄
膜トランジスタ1cと保持容量1hとが形成されている。保持容量1hは、容量線3bか
らの突出部分からなる下電極3cと、パッシベーション膜8からなる誘導体層と、画素電
極2aの一部からなる上電極とを備えている。
本形態でも、実施の形態1と同様、ゲート絶縁層4は、保持容量1hの下電極3cと平
面的に重なる領域で厚さ方向の全体にわたって除去され、第1の除去領域4cが形成され
ている。このため、保持容量1hは、パッシベーション膜8のみで誘電体層が構成されて
いる。但し、本形態では、第1の除去領域4cが下電極3cの周りを含む広い領域にわた
って形成されている。
なお、図示を省略するが、本形態でも、図3(b)に示すコンタクト部15sと同様、
下層側導電層3sの上面のうち、下層側導電層接続用コンタクトホール89の周りを囲む
広い範囲にわたってゲート絶縁層4が厚さ方向の全体にわたって除去された第2の除去領
域4dが形成されており、下層側導電層接続用コンタクトホール89は、パッシベーショ
ン膜8を貫通するホールのみで構成されている。その他の構成、および製造方法は、実施
の形態1と同様であるため、説明を省略する。
[実施の形態3]
図8(a)、(b)は、本発明の実施の形態3に係る液晶装置の画素1つ分の平面図、
およびA3−B3に相当する位置で液晶装置を切断したときの断面図であり、図8(b)
にはコンタクト部も表わしてある。図9(a)〜(f)は、本形態の液晶装置1に用いた
素子基板10の製造方法を示す工程断面図である。
図8(a)、(b)に示すように、本形態でも、実施の形態1と同様、素子基板10に
おいて、ゲート線3aとソース線6aで囲まれた画素領域1eには、ボトムゲート型の薄
膜トランジスタ1cと保持容量1hとが形成されている。保持容量1hは、容量線3bか
らの突出部分からなる下電極3cと、パッシベーション膜8からなる誘導体層と、画素電
極2aの一部からなる上電極とを備えている。
本形態でも、実施の形態1と同様、ゲート絶縁層4は、保持容量1hの下電極3cと平
面的に重なる領域で厚さ方向の全体にわたって除去され、第1の除去領域4cが形成され
ている。このため、保持容量1hは、パッシベーション膜8のみで誘電体層が構成されて
いる。但し、本形態では、画素領域1eのうち、半導体層7aと重なる領域のみにゲート
絶縁層4が残っており、その他の領域は全て第1の除去領域4cになっている。また、コ
ンタクト部15sでは、全てのゲート絶縁層4が除去された第2の除去領域4dになって
いる。従って、下層側導電層接続用コンタクトホール89は、パッシベーション膜8を貫
通するホールのみで構成されている。その他の構成は、実施の形態1と同様であるため、
説明を省略する。
このような素子基板10の製造方法では、まず、図9(a)に示すゲート電極形成工程
においてゲート線3a(ゲート電極)、容量線3b(下電極3c)、および下層側導電層
3sを同時形成する。
次に、図9(b)に示すように、ゲート絶縁層形成工程において、膜厚が約400nm
のシリコン窒化膜からなるゲート絶縁層を形成した後、半導体層形成工程において、真性
のアモルファスシリコン膜7d、および膜厚が50nmのn+型シリコン膜7eを連続し
て形成する。その際、ゲート絶縁層形成工程を行った素子基板10を真空雰囲気中に保持
したまま、半導体層形成工程を行い、素子基板10を大気と接触させない。それにより、
ゲート絶縁層4の表面が清浄な状態でアモルファスシリコン膜7dを積層できる。
次に、図9(c)に示すように、フォトリソグラフィ技術を用いて、アモルファスシリ
コン膜7d、およびn+型シリコン膜7eにエッチングを行い、島状の半導体層7a、お
よび島状のn+型シリコン膜7eを形成する。その際、ゲート絶縁層4もエッチングし、
画素領域1eでは半導体層7aと重なる領域のみにゲート絶縁層4を残す。その結果、第
1の除去領域4cおよび第2の除去領域4dが形成される(ゲート絶縁層エッチング工程
)。このエッチングにおいては、SF6などのフッ素系のエッチングガスを用いた反応性
イオンエッチングを行う。
次に、図9(d)に示すソース・ドレイン電極形成工程においてソース線6a、ドレイ
ン電極6b、および上層側導電層6sを形成する。続いて、ソース線6aおよびドレイン
電極6bをマスクとして用いて、ソース線6aとドレイン電極6bとの間のn+型シリコ
ン膜7eをエッチングにより除去し、ソース・ドレインの分離を行う。その結果、ボトム
ゲート型の画素スイッチング用の薄膜トランジスタ1cが形成される。
次に、図9(e)に示す層間絶縁膜形成工程において、プラズマCVD法により、膜厚
が100nmのシリコン窒化膜からなるパッシベーション膜8を形成した後、コンタクト
ホール形成工程において、フォトリソグラフィ技術を用いてパッシベーション膜8に対し
てエッチングを行い、画素電極接続用コンタクトホール81、上層側導電層接続用コンタ
クトホール86、および下層側導電層接続用コンタクトホール89を形成する。このエッ
チングにおいても、SF6などのフッ素系のエッチングガスを用いた反応性イオンエッチ
ングを行う。
次に、図9(g)に示す画素電極形成工程において、画素電極2aおよび導電パターン
2sを形成する。その結果、画素電極2aは、画素電極接続用コンタクトホール81を介
してドレイン電極6bに電気的に接続し、導電パターン2sは、下層側導電層3sおよび
上層側導電層6sの双方に電気的に接続する。それ以降の工程は、実施の形態1と同様で
あるため、説明を省略する。
このように本形態では、基本的な構成が実施の形態1と同様であるため、信頼性が高い
薄膜トランジスタ1cを形成できるとともに、容量が多くて耐電圧が安定した保持容量1
hを形成できるなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
また、半導体層のパターニング工程とゲート絶縁層エッチング工程とを同時に行うため
、工程数を削減でき、スループットを向上することができる。
[実施の形態4]
図10(a)、(b)は、本発明の実施の形態4に係る液晶装置の画素1つ分の平面図
、およびA4−B4に相当する位置で液晶装置を切断したときの断面図であり、図10(
b)にはコンタクト部も表わしてある。図11(a)〜(f)は、本形態の液晶装置1に
用いた素子基板10の製造方法を示す工程断面図である。
図10(a)、(b)に示すように、本形態でも、実施の形態1と同様、素子基板10
において、ゲート線3aとソース線6aで囲まれた画素領域1eには、ボトムゲート型の
薄膜トランジスタ1cと保持容量1hとが形成されている。保持容量1hは、容量線3b
からの突出部分からなる下電極3cと、パッシベーション膜8からなる誘導体層と、画素
電極2aの一部からなる上電極とを備えている。
本形態でも、実施の形態1と同様、保持容量1hの下電極3cと平面的に重なる領域で
厚さ方向の全体にわたって除去され、第1の除去領域4cが形成されている。このため、
保持容量1hは、パッシベーション膜8のみで誘電体層が構成されている。ここで、下電
極3cの上層側のうち、下電極3cの端縁に沿ってはゲート絶縁層4と同一厚の厚い部分
が残っており、第1の除去領域4cは、この厚い絶縁膜で囲まれている。このため、下電
極3cの縁部分で発生しやすい耐電圧低下を防止することができる。
本形態では、半導体層7aの上層側のうち、ソース線6a(ソース電極)の端部とドレ
イン電極6bの端部との間に挟まれた領域にエッチングストッパ層7xが形成されており
、エッチングストッパ層7xの上層に被さるようにオーミックコンタクト層7b、7cが
形成されている。本形態において、エッチングストッパ層7xは、膜厚が150nmのシ
リコン窒化膜からなる。
また、本形態でも、コンタクト部15sには、ゲート絶縁層4が厚さ方向の全体にわた
って除去された第2の除去領域4dが形成され、第2の除去領域4dは、下層側導電層3
sの上面のうち、下層側導電層接続用コンタクトホール89の周りを囲む広い範囲にわた
って形成されている。従って、下層側導電層接続用コンタクトホール89は、パッシベー
ション膜8を貫通するホールのみで構成されている。その他の構成は、実施の形態1と同
様であるため、説明を省略する。
このような構成の素子基板10を製造するには、まず、図11(a)に示すゲート電極
形成工程において、ゲート線3a(ゲート電極)、容量線3b(下電極3c)、および下
層側導電層3sを形成する。
次に、図11(b)に示すゲート絶縁層形成工程においてシリコン窒化膜からなるゲー
ト絶縁層4を形成した後、半導体層形成工程において、プラズマCVD法により、真性の
アモルファスシリコン膜7dを形成する。その際、ゲート絶縁層形成工程を行った素子基
板10については、真空雰囲気中に保持したまま、半導体層形成工程を行い、素子基板1
0を大気と接触させない。それにより、ゲート絶縁層4の表面が清浄な状態でアモルファ
スシリコン膜7d(能動層)を積層できる。
次に、エッチングストッパ層形成工程において、アモルファスシリコン膜7dの上層側
に、膜厚が150nmのシリコン窒化膜7wを形成した後、シリコン窒化膜7wをエッチ
ングし、図11(c)に示すように、エッチングストッパ層7xを形成する。このエッチ
ングにおいても、SF6などのフッ素系のエッチングガスを用いた反応性イオンエッチン
グ(ドライエッチング)を行う。
次に、図11(d)に示すように、エッチングストッパ層7xの上層側にn+型シリコ
ン膜7eを形成した後、アモルファスシリコン膜7dおよびn+型シリコン膜7eに対し
てフォトリソグラフィ技術を利用してドライエッチングを行い、島状の半導体層7aおよ
びn+型シリコン膜7eを形成する。
次に、図11(e)に示すソース・ドレイン電極形成工程において、ソース線6a、ド
レイン電極6b、および上層側導電層6sを形成する。続いて、ソース線6aおよびドレ
イン電極6bをマスクとして用いて、ソース線6aとドレイン電極6bとの間のn+型シ
リコン膜7eをエッチングにより除去し、ソース・ドレインの分離を行う。その結果、ソ
ース線6aおよびドレイン電極6bが形成されていない領域からn+型シリコン膜7eが
除去されてオーミックコンタクト層7b、7cが形成される。その際、エッチングストッ
パ層7xは、半導体層7aを保護する機能を担う。このようにして、ボトムゲート型の画
素スイッチング用の薄膜トランジスタ1cが形成される。
次に、図11(f)に示すゲート絶縁層エッチング工程において、フォトリソグラフィ
技術を用いて、下電極3cと平面的に重なる領域、およびコンタクト部15sに開口を備
えたレジストマスク(図示せず)を形成した後、ゲート絶縁層4に対して、SF6などの
フッ素系のエッチングガスによる反応性イオンエッチング(ドライエッチング)を行い、
ゲート絶縁層4を厚さ方向の全体にわたって除去する。その結果、第1の除去領域4cお
よび第2の除去領域4dが形成される。それ以降の工程は、実施の形態1と同様であるた
め、説明を省略する。
このように本形態では、保持容量1hの基本的な構成が実施の形態1と同様であるため
、信頼性が高い薄膜トランジスタ1cを形成できるとともに、容量が多くて耐電圧が安定
した保持容量1hを形成できるなど、実施の形態1と同様な効果を奏する。
また、図11(c)に示すように、エッチングストッパ層7xを形成する際、アモルフ
ァスシリコン膜7dは、ゲート絶縁層4を保護する機能を担う。それ故、エッチングスト
ッパ層7xを形成した場合でも、ゲート絶縁層4に欠陥が発生するのを防止できる。
[実施の形態5]
図12(a)、(b)は、本発明の実施の形態5に係る液晶装置の画素1つ分の平面図
、およびA5−B5に相当する位置で液晶装置を切断したときの断面図である。
図12(a)、(b)に示すように、本形態でも、実施の形態1と同様、素子基板10
において、ゲート線3aとソース線6aで囲まれた画素領域1eには、ボトムゲート型の
薄膜トランジスタ1cと保持容量1hとが形成されている。保持容量1hは、容量線3b
からの突出部分からなる下電極3cと、パッシベーション膜8からなる誘導体層と、画素
電極2aの一部からなる上電極とを備えている。
本形態でも、実施の形態1と同様、ゲート絶縁層4は、保持容量1hの下電極3cと平
面的に重なる領域で厚さ方向の全体にわたって除去され、第1の除去領域4cが形成され
ている。このため、保持容量1hは、パッシベーション膜8のみで誘電体層が構成されて
いる。但し、本形態では、実施の形態2と同様、第1の除去領域4cが下電極3cの周り
を含む広い領域にわたって形成されている。
また、本形態では、実施の形態4と同様、半導体層7aの上層側のうち、ソース線6a
(ソース電極)の端部とドレイン電極6bの端部との間に挟まれた領域にエッチングスト
ッパ層7xが形成されており、エッチングストッパ層7xの上層に被さるようにオーミッ
クコンタクト層7b、7cが形成されている。本形態において、エッチングストッパ層7
xは、膜厚が150nmのシリコン窒化膜からなる。
さらに、第1の除去領域4cの内側領域において、下電極3c(容量線3b)の外周縁
に被さるように絶縁膜7yが形成されている。絶縁膜7yは、エッチングストッパ層7x
と同時形成されたシリコン窒化膜などからなる。また、絶縁膜7yは、ゲート絶縁層4と
同時形成されたシリコン窒化膜などから構成してもよい。いずれの場合でも、下電極3c
の縁部分で発生しやすい耐電圧低下を防止することができる。
なお、図示を省略するが、本形態でも、図3(b)に示すコンタクト部15sと同様、
下層側導電層3sの上面のうち、下層側導電層接続用コンタクトホール89の周りを囲む
広い範囲にわたってゲート絶縁層4が厚さ方向の全体にわたって除去された第2の除去領
域4dが形成されており、下層側導電層接続用コンタクトホール89は、パッシベーショ
ン膜8を貫通するホールのみで構成されている。その他の構成および製造方法は、基本的
には実施の形態1、3と同様であるため、説明を省略する。
[実施の形態6]
図13(a)、(b)は、本発明の実施の形態6に係る液晶装置の画素1つ分の平面図
、およびA6−B6に相当する位置で液晶装置を切断したときの断面図である。
図13(a)、(b)に示すように、本形態でも、素子基板10において、ゲート線3
aとソース線6aで囲まれた画素領域1eには、ボトムゲート型の薄膜トランジスタ1c
と保持容量1hとが形成されている。
但し、実施の形態1〜5と違って、本形態では、容量線が形成されておらず、走査方向
(ゲート線3aの延在方向と交差する方向/ソース線6aの延在方向)における前段側の
ゲート線3aの一部によって保持容量1hの下電極3cが構成されている。
また、保持容量1hでは、下電極3cと、パッシベーション膜8からなる誘導体層と、
画素電極2aの一部からなる上電極とを備えている。
本形態でも、実施の形態1と同様、ゲート絶縁層4は、保持容量1hの下電極3cと平
面的に重なる領域で厚さ方向の全体にわたって除去され、第1の除去領域4cが形成され
ている。このため、保持容量1hは、パッシベーション膜8のみで誘電体層が構成されて
いる。
なお、図示を省略するが、本形態でも、図3(b)に示すコンタクト部15sと同様、
下層側導電層3sの上面のうち、下層側導電層接続用コンタクトホール89の周りを囲む
広い範囲にわたってゲート絶縁層4が厚さ方向の全体にわたって除去された第2の除去領
域4dが形成されており、下層側導電層接続用コンタクトホール89は、パッシベーショ
ン膜8を貫通するホールのみで構成されている。その他の構成は、実施の形態1と同様で
あるため、説明を省略する。
このような構成の素子基板10は、基本的には実施の形態1と同様な方法で製造できる
。すなわち、図5(a)に示すゲート電極形成工程では、容量線を形成しないとともに、
ゲート線3aを図13(a)に示す平面形状に形成する。その他の工程は、実施の形態1
と同様であるため、説明を省略する。
[実施の形態7]
図14(a)、(b)は、本発明の実施の形態7に係る液晶装置の画素1つ分の平面図
、およびA7−B7に相当する位置で液晶装置を切断したときの断面図であり、図14(
b)にはコンタクト部も表わしてある。図15(a)〜(f)は、本形態の液晶装置1に
用いた素子基板10の製造方法を示す工程断面図である。
図14(a)、(b)に示すように、本形態でも、実施の形態1と同様、素子基板10
において、ゲート線3aとソース線6aで囲まれた画素領域1eには、ボトムゲート型の
薄膜トランジスタ1cと保持容量1hとが形成されている。保持容量1hは、容量線3b
からの突出部分からなる下電極3cと、パッシベーション膜8からなる誘導体層と、画素
電極2aの一部からなる上電極とを備えている。
本形態でも、実施の形態1と同様、ゲート絶縁層4には、保持容量1hの下電極3cと
平面的に重なる領域に第1の除去領域4eが形成されている。但し、本形態において、第
1の除去領域4eでは、ゲート絶縁層4は深さ方向の途中位置まで除去されており、第1
の除去領域4eには膜厚の薄いゲート絶縁層4が残っている。このため、保持容量1hは
、パッシベーション膜8と、薄いゲート絶縁層4とにより構成されている。ここで、下電
極3cの上層側のうち、下電極3cの端縁に沿ってはゲート絶縁層4と同一厚の厚い部分
が残っており、第1の除去領域4eは、この厚い絶縁膜で囲まれている。このため、下電
極3cの縁部分で発生しやすい耐電圧低下を防止することができる。
また、本形態でも、コンタクト部15sには、ゲート絶縁層4が厚さ方向の途中位置ま
で除去された第2の除去領域4fが形成され、第2の除去領域4fには、膜厚の薄いゲー
ト絶縁層4が残っている。ここで、第2の除去領域4fは、下層側導電層3sの上面のう
ち、下層側導電層接続用コンタクトホール89の周りを囲む広い範囲にわたって形成され
ている。従って、下層側導電層接続用コンタクトホール89は、パッシベーション膜8を
貫通する上側ホール87と、第2の除去領域4fに薄く残ったゲート絶縁層4を貫通する
下側ホール46とによって構成されている。その他の構成は、実施の形態1と同様である
ため、説明を省略する。
このような構成の素子基板10を製造するには、実施の形態1と同様、まず、図15(
a)に示すゲート電極形成工程、図15(b)に示すゲート絶縁層形成工程および半導体
層形成工程、図15(c)に示すパターニング工程を行った後、図15(d)に示すソー
ス・ドレイン電極形成工程において、ソース線6a、ドレイン電極6b、および上層側導
電層6sを形成する。続いて、ソース線6aおよびドレイン電極6bをマスクとして用い
て、ソース線6aとドレイン電極6bとの間のn+型シリコン膜7eをエッチングにより
除去し、ソース・ドレインの分離を行う。その結果、ソース線6aおよびドレイン電極6
bが形成されていない領域からn+型シリコン膜7eが除去されてオーミックコンタクト
層7b、7cが形成される。その際、半導体層7aの表面の一部がエッチングされる。こ
のようにして、ボトムゲート型の画素スイッチング用の薄膜トランジスタ1cが形成され
る。
次に、図15(e)に示すゲート絶縁層エッチング工程において、フォトリソグラフィ
技術を用いて、下電極3cと平面的に重なる領域、およびコンタクト部15sに開口を備
えたレジストマスク(図示せず)を形成した後、ゲート絶縁層4に対して、SF6などの
フッ素系のエッチングガスによる反応性イオンエッチング(ドライエッチング)を行い、
ゲート絶縁層4を厚さ方向の途中位置まで除去する。その結果、第1の除去領域4eおよ
び第2の除去領域4fが形成される。
次に、図15(f)に示す層間絶縁膜形成工程においてパッシベーション膜8を形成し
た後、コンタクトホール形成工程において、フォトリソグラフィ技術を用いてパッシベー
ション膜8に対して反応性イオンエッチングを行い、画素電極接続用コンタクトホール8
1、上層側導電層接続用コンタクトホール86、および下層側導電層接続用コンタクトホ
ール89を形成する。
次に、図15(g)に示す画素電極形成工程では、スパッタ法により、膜厚が100n
mのITO膜を形成した後、フォトリソグラフィ技術およびウエットエッチングを利用し
てパターニングし、画素電極2aおよび導電パターン2sを形成する。その結果、画素電
極2aは、画素電極接続用コンタクトホール81を介してドレイン電極6bに電気的に接
続し、導電パターン2sは、下層側導電層3sおよび上層側導電層6sの双方に電気的に
接続する。
このような方法によれば、図15(f)に示すコンタクトホール形成工程において、下
層側導電層接続用コンタクトホール89を形成する際、パッシベーション膜8を貫通する
上側ホール87を形成した際、上側ホール87の底部にゲート絶縁層4が残っているが、
ここに残るゲート絶縁層4の膜厚は極めて薄い。このため、コンタクトホール形成工程に
おいて、下層側導電層接続用コンタクトホール89を形成した後、連続してゲート絶縁層
4にエッチングを行って下側ホール46を形成した場合でも、ゲート絶縁層4をエッチン
グするのに要するエッチング時間が短い。それ故、画素電極接続用コンタクトホール81
および上層側導電層接続用コンタクトホール86の底部でドレイン電極6bおよび上層側
導電層6sはほとんど損傷しない。
[その他の実施の形態]
上記実施の形態では、透過型の液晶装置1を例に説明したが、全反射型の液晶装置に本
発明を適用してもよい。また、半透過反射型の液晶装置や全反射型の液晶装置に本発明を
適用してもよい。半透過反射型の液晶装置の場合、図16(a)、(b)に示すように、
素子基板10の各画素領域1eには、反射表示領域1rと透過表示領域1tとが形成され
る。ここで、反射表示領域1rには、パッシベーション膜8の上層に対して、表面に凹凸
を備えた厚い感光性樹脂層9を形成するとともに、感光性樹脂層9の表面にアルミニウム
合金や銀合金からなる反射層14を形成し、反射層14の上層にITO膜からなる画素電
極2aを形成する。これに対して、透過表示領域1tには感光性樹脂層9および反射層1
4を形成しない。これにより、反射表示領域1rの反射層14に光散乱性を付与するとと
もに、反射表示領域1rと透過表示領域1tにおける液晶1fの層厚を最適化することが
できる。すなわち、透過表示領域1tでは、表示光が液晶1fの層を1回だけ通過するの
に対して、反射表示領域1rでは、表示光が液晶1fの層を2回通過するので、その分、
反射表示領域1rでは、感光性樹脂層9により液晶1fの層厚を薄くすれば、透過表示領
域1tと反射表示領域1rとの間でリターデーションを最適化できる。従って、本形態で
は、感光性樹脂層9が形成されていない透過表示領域1tにおいて、下電極3cと画素電
極2aとをパッシベーション膜8を介して対向させて保持容量1hを形成することができ
る。
上記実施の形態1〜7では、ゲート線3aにアルミニウム合金膜とモリブデン膜との多
層膜を用い、ソース線6aにアルミニウム膜とモリブデン膜との多層膜を用いたが、これ
らの配線にはその他の金属膜を用いることができ、さらには、シリサイド膜などといった
導電膜を用いてもよい。また、上記実施の形態では半導体層7aとして真性のアモルファ
スシリコン膜を用いたが、その他のシリコン膜や、有機半導体膜、酸化亜鉛などの透明半
導体膜を用いてもよい。
また、 また、上記実施の形態では、TNモード、ECBモード、VANモードのアク
ティブマトリクス型の液晶装置を例に説明したが、IPS(In−Plane Swit
ching)モードの液晶装置(電気光学装置)に本発明を適用してもよい。
さらに、電気光学装置として液晶装置に限らず、例えば、有機EL(エレクトロルミネ
ッセンス)装置でも、有機EL膜を電気光学物質として保持する素子基板上の各画素領域
に、薄膜トランジスタと、該薄膜トランジスタに電気的に接続された画素電極と、前記薄
膜トランジスタのゲート絶縁層より下層側に下電極を具備する保持容量とが形成されるの
で、かかる有機EL装置に本発明を適用してもよい。
[電子機器の実施形態]
図17は、本発明に係る液晶装置を各種の電子機器の表示装置として用いる場合の一実
施形態を示している。ここに示す電子機器は、パーソナルコンピュータや携帯電話機など
であり、表示情報出力源170、表示情報処理回路171、電源回路172、タイミング
ジェネレータ173、そして液晶装置1を有する。また、液晶装置1は、パネル175お
よび駆動回路176を有しており、前述した液晶装置1を用いることができる。表示情報
出力源170は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random
Access Memory)等といったメモリ、各種ディスク等といったストレージ
ユニット、デジタル画像信号を同調出力する同調回路等を備え、タイミングジェネレータ
173によって生成された各種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号
等といった表示情報を表示情報処理回路171に供給する。表示情報処理回路171は、
シリアル−パラレル変換回路や、増幅・反転回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路
、クランプ回路等といった周知の各種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、
その画像信号をクロック信号CLKと共に駆動回路176へ供給する。電源回路172は
、各構成要素に所定の電圧を供給する。
(a)、(b)はそれぞれ、液晶装置(電気光学装置)をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびそのH−H′断面図である。 図1に示す液晶装置の素子基板の電気的な構成を示す説明図である。 (a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態1に係る液晶装置の画素1つ分の平面図、およびA1−B1に相当する位置で液晶装置を切断したときの断面図である。 本発明が適用された液晶装置のコンタクト部の説明図である。 (a)〜(g)は、図3に示す液晶装置に用いた素子基板の製造方法を示す工程断面図である。 (a)〜(g)は、図3に示す液晶装置に用いた素子基板の別の製造方法を示す工程断面図である。 (a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態2に係る液晶装置の画素1つ分の平面図、およびA2−B2に相当する位置で液晶装置を切断したときの断面図である。 (a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態3に係る液晶装置の画素1つ分の平面図、およびA3−B3に相当する位置で液晶装置を切断したときの断面図である。 (a)〜(f)は、図8に示す液晶装置に用いた素子基板の製造方法を示す工程断面図である。 (a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態4に係る液晶装置の画素1つ分の平面図、およびA4−B4に相当する位置で液晶装置を切断したときの断面図である。 (a)〜(f)は、図10に示す液晶装置に用いた素子基板の製造方法を示す工程断面図である。 (a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態5に係る液晶装置の画素1つ分の平面図、およびA5−B5に相当する位置で液晶装置を切断したときの断面図である。 (a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態6に係る液晶装置の画素1つ分の平面図、およびA6−B6に相当する位置で液晶装置を切断したときの断面図である。 (a)、(b)はそれぞれ、本発明の実施の形態7に係る液晶装置の画素1つ分の平面図、およびA7−B7に相当する位置で液晶装置を切断したときの断面図である。 (a)〜(g)は、図14に示す液晶装置に用いた素子基板の製造方法を示す工程断面図である。 (a)、(b)はそれぞれ、本発明を適用した半透過反射型の液晶装置の画素1つ分の平面図、およびA8−B8に相当する位置で液晶装置を切断したときの断面図である。 本発明に係る液晶装置を各種の電子機器の表示装置として用いた場合の説明図である。
符号の説明
1・・液晶装置(電気光学装置)、1b・・画素、1c・・薄膜トランジスタ、1e・・
画素領域、1f・・液晶、1g・・液晶容量、1h・・保持容量、1r・・反射表示領域
、1s・・コンタクト部、1t・・透過表示領域、2a・・画素電極、3a・・ゲート線
(ゲート電極/走査線)、3b・・容量線、3c・・保持容量の下電極、3s・・下層側
導電層、4・・ゲート絶縁層、4c、4e・・第1の除去領域、4d、4f・・第2の除
去領域、6a・・ソース線(データ線)、6b・・ドレイン電極、6s・・上層側導電層
、46・・下層側導電層接続用コンタクトホールの下側ホール、9・・感光性樹脂層、1
0・・素子基板、14・・反射層、20・・対向基板、81・・画素電極接続用コンタク
トホール、86・・上層側導電層接続用コンタクトホール、87・・下層側導電層接続用
コンタクトホールの上側ホール、89・・下層側導電層接続用コンタクトホール

Claims (13)

  1. 素子基板上の複数の各画素領域の各々に、薄膜トランジスタと、該薄膜トランジスタを
    覆う層間絶縁膜と、該層間絶縁膜の上層に形成されて当該層間絶縁膜に形成された画素電
    極接続用コンタクトホールを経由して前記薄膜トランジスタに電気的に接続された画素電
    極と、前記薄膜トランジスタのゲート絶縁層の下層側に下電極を備えた保持容量とを有す
    る電気光学装置において、
    前記薄膜トランジスタは、ゲート電極、前記ゲート絶縁層および半導体層が下層側から
    順に形成された構造を備え、
    前記画素電極は、前記下電極に対して前記層間絶縁膜を介して対向する部分により前記
    保持容量の上電極を構成しており、
    前記ゲート絶縁層には、前記上電極と前記下電極との間で厚さ方向の全体または一部が
    除去された第1の除去領域が形成されていることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記層間絶縁膜の膜厚は、前記ゲート絶縁層より薄いことを特徴とする請求項1に記載
    の電気光学装置。
  3. 前記層間絶縁膜は、シリコン窒化膜からなることを特徴とする請求項1または2に記載
    の電気光学装置。
  4. 前記素子基板では、前記ゲート絶縁層の下層側に下層側導電層が形成されているととも
    に、当該下層側導電層の上方で開口する下層側導電層接続用コンタクトホールを介して当
    該下層側導電層に対する電気的な接続が行われており、
    前記下層側導電層接続用コンタクトホールの形成領域では、前記第1の除去領域と同様
    に前記ゲート絶縁層が除去された第2の除去領域が形成されていることを特徴とする請求
    項1乃至3の何れか一項に記載の電気光学装置。
  5. 前記層間絶縁膜の上層には、前記下層側導電層接続用コンタクトホールを介して前記下
    層側導電層に電気的に接続する導電パターンを備えていることを特徴とする請求項4に記
    載の電気光学装置。
  6. 前記ゲート絶縁層と前記層間絶縁膜との層間には前記下層側導電層接続用コンタクトホ
    ールを経由して前記下層側導電層に電気的に接続する上層側導電層を備えていることを特
    徴とする請求項4または5に記載の電気光学装置。
  7. 前記素子基板に対して、対向基板の導電層が形成された面が貼り合わされ、
    前記素子基板と前記対向基板との間には、前記下層側導電層接続用コンタクトホールを
    介して前記対向基板の導電層に前記下層側導電層を導通させる基板間導通用の導電材が介
    在していることを特徴とする請求項4に記載の電気光学装置。
  8. 前記素子基板は、前記画素領域内に、感光性樹脂層、反射層および前記画素電極が下層
    側から順に積層された構造の反射表示領域と、前記感光性樹脂層および前記反射層が形成
    されていない透過表示領域とを備え、
    前記透過表示領域において、前記下電極、前記層間絶縁膜、および前記画素電極の重な
    り部分により前記保持容量が構成されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一
    項に記載の電気光学装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか一項に記載の電気光学装置を備えていることを特徴とする電子
    機器。
  10. 素子基板上の複数の各画素領域の各々に、薄膜トランジスタと、該薄膜トランジスタを
    覆う層間絶縁膜と、該層間絶縁膜の上層に形成されて当該層間絶縁膜に形成された画素電
    極接続用コンタクトホールを経由して前記薄膜トランジスタに電気的に接続された画素電
    極と、前記薄膜トランジスタのゲート絶縁層の下層側に下電極を備えた保持容量とを有す
    る電気光学装置の製造方法において、
    前記薄膜トランジスタのゲート電極を前記下電極と同時形成するゲート電極形成工程と

    前記ゲート絶縁層を形成するゲート絶縁層形成工程と、
    前記薄膜トランジスタの半導体層を形成する半導体層形成工程と、
    前記薄膜トランジスタのソース・ドレイン電極を形成するソース・ドレイン電極形成工
    程と、
    前記層間絶縁膜を形成する層間絶縁膜形成工程と、
    前記層間絶縁膜をエッチングして前記画素電極接続用コンタクトホールを形成するコン
    タクトホール形成工程と、
    前記画素電極を形成する画素電極形成工程とを有し、
    さらに、前記半導体層形成工程の後、前記層間絶縁膜形成工程の前に、前記下電極と重
    なる領域で前記ゲート絶縁層の厚さ方向の全体あるいは一部を除去するゲート絶縁層エッ
    チング工程を行うことを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  11. 前記ソース・ドレイン電極形成工程の前に前記ゲート絶縁層エッチング工程を行うこと
    を特徴とする請求項10に記載の電気光学装置の製造方法。
  12. 前記ゲート絶縁層形成工程を真空雰囲気中で行った後、前記半導体層形成工程を開始す
    るまで前記素子基板を真空雰囲気中に保持し続けることを特徴とする請求項10または1
    1に記載の電気光学装置の製造方法。
  13. 前記ゲート電極形成工程では、下層側導電層を前記ゲート電極および前記下電極と同時
    形成し、
    前記ゲート絶縁層エッチング工程では、前記下層側導電層と重なる領域の前記ゲート絶
    縁層を除去し、
    前記コンタクトホール形成工程では、前記下層側導電層に到達する下層側導電層接続用
    コンタクトホールを形成することを特徴とする請求項10乃至12の何れか一項に記載の
    電気光学装置の製造方法。
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