JP2007292669A - 湿度インジケータ、湿度インジケータ装置および除湿装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る湿度インジケータは、気体の湿度に応じて変色する湿度表示材と、該湿度表示材上に積層され、湿度表示材における所望の設定湿度表示色に着色された部材であって、所要部位に指標となる切欠部が設けられた指標材とを具備する。
【選択図】図1
Description
しかしこのような膜式除湿装置では、駆動部分が存在しないため、除湿空気を使用する者が、機械式除湿装置の様に、駆動部分の音や動作によって装置の稼働状態を判断できず、充分に除湿されていない空気を使用してしまうことがある。
このため、膜式除湿装置から供給される除湿空気の湿度を測定し、その湿度が適性であるか否かを確認することが必要となる。
この従来例は、吐出部112に除湿空気流路116が設けられ、その内壁面に開口する小孔118を介して連通された小室120内に、除湿空気中の湿度に応じて変色する湿度表示材としての湿度試験紙122が挿入され、この湿度試験紙122が外部から目視可能となるように透明窓124が設けられている。
図1は、本発明の実施の形態に係る湿度インジケータ10の一例を示す概略図である。図2は、その湿度インジケータ10の構成および作用を示す説明図である。図3は、その湿度インジケータの切欠部の形状にかかる他の例を示す概略図である。図4〜図6は、本発明の実施の形態に係る湿度インジケータ10の他の実施例を示す概略図である。
また、図7は、本発明の実施の形態に係る湿度インジケータ装置20の一例を示す概略図である。図8および図9は、本発明の実施の形態に係る湿度インジケータ装置20の他の実施例を示す概略図である。
また、図10は、本発明の実施の形態に係る除湿装置30の一例を示す概略図である。図11は、その除湿装置30の除湿部31の内部構造を説明する部分断面図である
図2(a)および図2(b)に示すように、湿度インジケータ10は、湿度表示材1を下層とし、指標材2を上層として積層することによって構成される。
なお、その積層方法は接着剤による化学的方法や、固定具による機械的方法等いずれの方法であってもよい。
着色エリア3aおよび3bは、2段階の設定湿度表示色に着色されて構成される。
ここで、設定湿度表示色とは、湿度表示材1において検出したい湿度になったときに湿度表示材1が表示する色のことをいう。
一例として、湿度表示材1に塩化コバルト感湿紙を使用する場合に、指標材2における一方の着色エリア3aを、当該感湿紙が周囲環境の気体湿度60〜100%であるときに表示する色と同色の赤色で着色する。また他方の着色エリア3bを、当該感湿紙が周囲環境の気体湿度0〜25%であるときに表示する色と同色の青色で着色する。
なお、エリア全体を着色せずに、エリア内の一部分を着色することとしても良い。
切欠部4aおよび4bは、指標材2において、湿度表示材1に接していない面から湿度表示材1に接している面へ貫通する構造を有する。
ここで、「OK指標」とは、検出湿度が基準範囲内であることを示す際に用いられる指標をいう。
一例として、「OK指標」の形状には、「○」の図形形状が用いられる。
なお、この「OK指標」の形状は、「○」の図形形状に限定されるものではなく、「OK」の文字形状等、任意の図形、文字であっても構わない(図3参照)。
ここで、「NG指標」とは、検出湿度が基準範囲外であることを示す際に用いられる指標をいう。
一例として、「NG指標」の形状には、「×」の図形形状が用いられる。
なお、この「NG指標」の形状は、「×」の図形形状に限定されるものではなく、「NG」の文字形状等、任意の図形、文字であっても構わない。
切欠部4aは、着色エリア3aのエリア内において、指標材2を「OK指標」の形状で切り欠いて構成される。当該「OK指標」の形状における他の例として、「OK」の文字形状が用いられる。
一方、前記「NG指標」の形状に関する場合には、「NG」の文字形状を使用することが考えられる。
当該湿度インジケータ10は、指標材2において一様に着色された着色エリア3aに、切欠部4aを複数個所設けて構成される。なお、エリア内の着色は、必ずしもエリア全体に及ばなくても構わない。
また、切欠部4aは同一の切欠形状であってもよく、あるいはOK指標とNG指標とを交互に複数ずつ設けても良い。
当該湿度インジケータ10は、湿度表示材1を中間層とし、その湿度表示材1の両面に指標材2を下層および上層として積層することによって構成される。
それぞれの指標材2において、着色エリア3aおよび3b、ならびに切欠部4aおよび4bが設けられ、切欠部4aおよび4bは、湿度表示材1に接している面へ貫通している。
指標材2に設けられた着色エリアは、3c〜3gのように複数段階の設定湿度表示色に着色された構成としても良い。なお、エリア全体を着色せずに、エリア内の一部分を着色することとしても良い。
また、当該着色エリアに設けられた切欠部は、その着色エリアの数に対応して4c〜4gのように複数個設けられる。
この場合、指標材2の当該着色エリアにおける着色と、当該切欠部から視認される湿度表示材1の色とが一致もしくは最も近似している箇所の湿度表示指標5によって、対象とする気体の湿度が検出される。
湿度インジケータ装置20は、気体が通過する流路体となる筒状の部材21の内周面に沿って、指標材2が外側となるようにリング状に丸めた湿度インジケータ10を配設して構成される。
筒状の部材21は、外方から透視可能な部材を全部もしくは一部に使用して構成される。
このように形成した湿度インジケータ装置20は、除湿装置等における流路内に容易に組み込むことができる。
一例として、筒状の部材21内に図4記載の湿度インジケータ10をリング状に丸めて配設した場合における湿度インジケータ装置20の構成を図8に示す。
当該湿度インジケータ装置20は、前記筒状の部材21内に、図5記載の湿度インジケータ10を平面状態で配設して構成される。
除湿装置30では、除湿部31の一端部には、当該除湿部に湿り空気を供給する供給配管との着脱を自在とする管継手32aが装着されており、除湿部31の他端部には、湿度インジケータ装置20の一端部との着脱を自在とする管継手32bが装着されている。
この湿度インジケータ装置20の他端部にも、除湿部31の他端部から吐出され湿度インジケータ装置20を通過した除湿空気をユーザに供給する供給配管との着脱を自在とする管継手32cが装着されている。
かかる除湿装置30の除湿部31には、図11に示すように、曲折可能な樹脂から成るチューブ33内に、多数本の中空糸膜34から成る中空糸膜束35が挿入され、この中空糸膜束35の両端部の各々はチューブ33の端部に樹脂36によって固着されている。
このように、中空糸膜束35がチューブ33内に収容されて成る除湿部31の他端部側には、チューブ33内にパージ空気を供給するパージ空気供給管37が設けられている。このパージ空気供給管37から供給されたパージ空気は、チューブ33内を除湿部31の一端部側に流れて、除湿部31の一端部側のチューブ33に形成されたパージ空気孔38から外部に放出される。
かかるパージ空気供給管37から供給されるパージ空気は、除湿部31の一端部側から吐出した除湿空気の一部であるため、除湿されている。
湿度インジケータ10を構成する湿度表示材1は、除湿装置の除湿部から吐出される除湿気体の湿度に応じて変色する。すなわち、塩化コバルト感湿紙の場合、乾燥気体に対しては青色のままであるが、気体湿度が60〜100%の場合に赤色となる。
ここで湿度インジケータ10は積層構造であり、湿度表示材1は下層となっているが、当該湿度表示材1が表示する色は、上層である指標材2に設けられた切欠部4aおよび4bを通して視認が可能である。
一方、切欠部4bすなわち「NG指標」も青色として視認されることとなるが、当該切欠部は青色で着色された着色エリア3bのエリア内に設けられているため、着色エリア3bの青色と同化し、指標として認識されない。
一方、切欠部4bすなわち「NG指標」も赤色として視認されることとなるが、当該切欠部は青色で着色された着色エリア3bのエリア内に設けられているため、指標として鮮明に認識される。
また、「NG指標」としての指標形状には、「×」の図形形状、「NG」の文字形状等が用いられることで、検出される気体の湿度が設定基準の範囲外であることが認識される。
このように、本実施形態によれば、除湿装置の除湿状態が正常か否か即座に判別できる。
2 指標材
3a〜3g 着色エリア
4a〜4g 切欠部
5 湿度表示指標
10 湿度インジケータ
20 湿度インジケータ装置
21 筒状の部材
30 除湿装置
31 除湿部
32a〜32c 管継手
33 チューブ
34 中空糸膜
35 中空糸膜束
36 樹脂
37 パージ空気供給管
38 パージ空気孔
Claims (8)
- 気体の湿度に応じて変色する湿度表示材と、
該湿度表示材上に積層され、湿度表示材における所望の設定湿度表示色に着色された部材であって、所要部位に指標となる切欠部が設けられた指標材とを具備すること
を特徴とする湿度インジケータ。 - 前記湿度表示材の表裏面に前記指標材が積層されていること
を特徴とする請求項1記載の湿度インジケータ。 - 前記指標材が、複数段階の設定湿度表示色に着色された着色エリアを有し、当該各着色エリアに前記切欠部が設けられていること
を特徴とする請求項1記載の湿度インジケータ。 - 前記指標材が、2段階の設定湿度表示色に着色された着色エリアを有し、一方の着色エリアにOK指標となる切欠部が設けられ、
他方の着色エリアにNG指標となる切欠部が設けられていること
を特徴とする請求項1記載の湿度インジケータ。 - 前記指標材が、1つの設定湿度表示色に着色された着色エリアを有し、当該着色エリアにOK指標もしくはNG指標となる切欠部が設けられていること
を特徴とする請求項1記載の湿度インジケータ。 - 請求項1〜5のいずれか一項記載の湿度インジケータが、気体が通過する流路体内に収容され、該湿度インジケータが流路体の外方から透視可能であること
を特徴とする湿度インジケータ装置。 - 前記流路体が、筒状の部材をなすこと
を特徴とする請求項6記載の湿度インジケータ装置。 - 除湿部を有し、該除湿部に請求項6または請求項7記載の湿度インジケータ装置が接続されたこと
を特徴とする気体の除湿装置。
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