JP2001281002A - 環境判定インジケータ - Google Patents

環境判定インジケータ

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JP2001281002A
JP2001281002A JP2000091220A JP2000091220A JP2001281002A JP 2001281002 A JP2001281002 A JP 2001281002A JP 2000091220 A JP2000091220 A JP 2000091220A JP 2000091220 A JP2000091220 A JP 2000091220A JP 2001281002 A JP2001281002 A JP 2001281002A
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JP2000091220A
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Yasuyuki Shibata
康行 柴田
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Kobayashi Kirokushi Co Ltd
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Kobayashi Kirokushi Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境条件の変化により変色する変色層を備え
た環境判定インジケータにあって、比色見本を必要とせ
ず、また色の比較による判断を行うことなく、環境条件
の変化を解り易く表示し得るインジケータを提供する。 【解決手段】 環境条件の変化によって変色する変色層
3によって報知文字パターン4を形成し、環境条件が変
化した場合に、変色層3の変色により該報知文字パター
ン4を視認不能状態と視認可能状態の何れか一方の状態
から他方の状態に変化させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度,湿度,紫外
線照射量,アンモニア濃度,pH値等の環境条件の変化
の判定に用いる環境判定インジケータに関する。
【0002】
【従来の技術】環境条件の変化、例えば、温度変化を簡
便に判定し得るインジケータとしては、温度変化により
変色する示温インキを用いるものが知られている。
【0003】図11に、食品等の保存温度が適正温度を
越えたか否かを判定し得るように構成された従来のイン
ジケータの一例を示す。該インジケータaは、粘着ラベ
ル等の担持体bの表面に、示温インキを印刷塗布してな
る変色部cと、少なくとも該変色部cの変色後の色に一
致する色の通常インキを印刷塗布してなる比色見本dと
を備えており、さらに必要に応じて、変色部cの変色前
の色に一致する色の通常インキを印刷塗布した比色見本
eが設けられる。前記示温インキは、所定温度を越える
と変色を生じるようにその変色温度が設定されており、
また、比色見本d,eの側傍にはその色に対応する参考
温度が表示される。
【0004】そして、前記インジケータaを食品等の包
装面に貼着しておき、変色部cと比色見本d,eとの色
を比較することにより、保存温度が適正温度を越えてい
るか否かを判定できるようにしている。また、変色部c
に、所定温度以上の温度で一度変色すると温度が下がっ
ても元の色に戻らない不可逆性の示温インキを用いるこ
とにより、温度変化を熱履歴として記録して、過去に適
正温度を越えたことがあるか否かを判定し得るようにし
たものもある。
【0005】また、温度変化により変色する示温インキ
の特性を利用して、上記のような食品の温度管理だけで
なく、例えば、食器,医療器具の加熱殺菌処理の管理
や、電気器具類の過熱検知用に構成されたインジケータ
も種々提案されている。
【0006】一方、湿度,紫外線照射量,アンモニア濃
度,pH値等の環境条件にあっても、これらの環境条件
の変化で夫々変色する特性をもつ化合物からなる変色
剤、即ち、湿度には塩化コバルト,紫外線照射量にはフ
ォトクロミックインキ,アンモニア濃度にはネスラー試
薬,pH値にはpH指示薬を用いて変色部を構成し、該
変色部と比色見本との色を比較して、環境条件の変化を
判定している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来構成にあっては、
変色部と比色見本の色を見比べて、変色部が変色してい
るか否かを判断し、色の比較だけによって環境条件の変
化を判定しなければならないため、解りにくく、また、
変色部だけでは、変色が生じているか否かが判断できな
いため、必ず比色見本が必要であり、さらに、品質保証
的な使われ方をする場合には、色の変化が何を意味する
のか即座に理解できないといった問題点があった。
【0008】本発明は、色の変化により可視情報として
の文字パターンを表出又は消失させることにより、上記
問題点を解消し得るようにした環境判定インジケータを
提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、担持面上に、
環境条件の変化によって変色する変色層を部分的に設け
て、該変色層のある部分、又は該変色層のない部分によ
って報知文字パターンを形成し、環境条件が変化した場
合に、変色層の変色により報知文字パターンを視認不能
状態と視認可能状態の何れか一方の状態から他方の状態
に変化させるようにしたことを特徴とする環境判定イン
ジケータである。
【0010】かかる構成にあって、環境条件が変化する
と、変色層が変色して、報知文字パターンが視認不能状
態と視認可能状態の何れか一方の状態から他方の状態に
変化する。ここで、報知文字パターンは、可視情報とし
て理解し得るので、該報知文字パターンの表出又は消失
により、従来のように色の比較による判断を行うことな
く、環境条件の変化を即座に判定することができる。
【0011】ここで、判定可能な環境条件としては、温
度,湿度,紫外線照射量,アンモニア濃度,pH値等が
挙げられ、これらの環境条件の変化によって変色する変
色層を構成し得るものとしては、温度変化により変色す
る示温インキ,湿度変化により変色する塩化コバルト又
は塩化コバルトを含むシリカゲル,紫外線照射量の変化
により変色するフォトクロミックインキ,アンモニア濃
度の変化により変色するネスラー試薬,pH値の変化に
より変色するpH指示薬等が挙げられる。
【0012】また、報知文字パターンは、異常を意味す
る文字、又は正常を意味する文字からなる文字パターン
が提案され得る。そして、特に報知文字パターンを、異
常を意味する文字からなる文字パターンとするととも
に、該報知文字パターンを、視認不能状態から視認可能
状態に変化させるようにすることにより、環境条件が異
常な状態に変化した場合に、その異常状態を、文字パタ
ーンによって明確に報知することができるため、即座に
注意等を喚起させ得るものとなる。
【0013】さらに、前記環境判定インジケータとし
て、以下の (1)〜(3) のように構成された環境判定イン
ジケータが提案され得る。
【0014】(1) 担持面上で、環境条件の変化によっ
て、無色と有色のうち一方から他方へ変化する変色層に
より報知文字パターンを形成し、環境条件の変化による
変色層の変色により、報知文字パターンを、変色層が無
色となることにより生ずる視認不能状態と、変色層が有
色となることにより生ずる視認可能状態のいずれか一方
の状態から他方の状態に変化させるようにしたことを特
徴とする環境判定インジケータ。
【0015】かかる構成にあって、報知文字パターンを
無色から有色に変化する変色層によって形成した場合に
は、環境条件が変化すると、報知文字パターンを視認不
能状態から視認可能状態に変化させることができる。こ
の場合の変色層には、無色から有色に変色する示温イン
キ,pH指示薬,フォトクロミックインキが適用され得
る。また、報知文字パターンを有色から無色に変化する
変色層によって形成した場合には、環境条件が変化する
と、報知文字パターンを視認可能状態から視認不能状態
に変化させることができる。この場合の変色層には、有
色から無色に変色する示温インキが適用され得る。
【0016】(2) 担持面上に、環境条件の変化によっ
て、無色と有色、又は薄色と濃色のうち一方から他方へ
変化する変色層と、非変色層とを、一方の層で他方の層
を被覆するようにして設け、かつ下層により報知文字パ
ターンを形成してなり、環境条件の変化による変色層の
変色により、報知文字パターンを、下層より上層が濃色
となることにより生ずる視認不能状態と、下層より上層
が薄色となることにより生ずる視認可能状態のいずれか
一方の状態から他方の状態に変化させるようにしたこと
を特徴とする環境判定インジケータ。
【0017】かかる構成にあって、下層の報知文字パタ
ーンを、無色から有色に又は薄色から濃色に変化する変
色層によって形成するとともに、上層の非変色層を、変
色層の変色前の色より濃色で、かつ変色後の色より薄色
にすることにより、環境条件の変化前においては、報知
文字パターンより濃色である非変色層の隠蔽作用によっ
て、報知文字パターンを視認不能状態とすることがで
き、環境条件が変化すると、報知文字パターンが非変色
層より濃くなることによって非変色層上に表出し、視認
可能状態となる。この場合の変色層には、無色から有色
に、又は薄色から濃色に変色する示温インキ,pH指示
薬,フォトクロミックインキが適用され得る。
【0018】また、上記構成にあって、下層の報知文字
パターンを、有色から無色に又は濃色から薄色に変化す
る変色層によって形成するとともに、上層の非変色層
を、変色層の変色前の色より薄色で、かつ変色後の色よ
り濃色にすることにより、環境条件の変化前において
は、報知文字パターンを非変色層上に表出させて視認可
能状態とすることができ、環境条件が変化すると、報知
文字パターンが非変色層より薄くなることによって消失
して視認不能状態となる。この場合の変色層には、有色
から無色に変色する示温インキや、濃色から薄色に変色
する示温インキ,pH指示薬が適用され得る。
【0019】さらに、上記構成にあって、下層の報知文
字パターンを、変色層の変色前の色より濃色で、かつ変
色後の色より薄色の非変色層によって形成するととも
に、上層の変色層を、無色から有色に又は薄色から濃色
に変化する変色層とすることにより、環境条件の変化前
においては、報知文字パターンを変色層上に表出させて
視認可能状態とすることができ、環境条件が変化する
と、変色層が報知文字パターンより濃くなることによっ
て、該報知文字パターンが消失して視認不能状態とな
る。この場合の変色層には、無色から有色に、又は薄色
から濃色に変色する示温インキ,pH指示薬,フォトク
ロミックインキが適用され得る。
【0020】また、上記構成にあって、下層の報知文字
パターンを、変色層の変色前の色より薄色で、かつ変色
後の色より濃色の非変色層によって形成するとともに、
上層の変色層を、有色から無色に又は濃色から薄色に変
化する変色層とすることにより、環境条件の変化前にお
いては、報知文字パターンより濃色である変色層の隠蔽
作用によって、報知文字パターンを視認不能状態とする
ことができ、環境条件が変化すると、変色層が報知文字
パターンより薄くなることによって、該報知文字パター
ンが変色層上に表出し、視認可能状態となる。この場合
の変色層には、有色から無色に変色する示温インキや、
濃色から薄色に変色する示温インキ,pH指示薬が適用
され得る。
【0021】(3) 担持面上で、環境条件の変化によって
色彩が変化する変色層と、非変色層の、いずれか一方の
層により報知文字パターンを形成し、かつ他方の層で該
報知文字パターンを囲繞してなり、環境条件の変化によ
る変色層の変色により、報知文字パターンを、非変色層
と変色層に色差がないことにより生ずる視認不能状態
と、非変色層と変色層に色差があることにより生ずる視
認可能状態のいずれか一方の状態から他方の状態に変化
させるようにしたことを特徴とする環境判定インジケー
タ。
【0022】かかる構成にあって、報知文字パターン
を、変色層によって形成するとともに、該文字パターン
を囲繞する非変色層を、変色層の変色前の色彩と同一又
は類似の色彩とすることにより、環境条件の変化前にお
いては、報知文字パターンと非変色層とに色差がないこ
とによって、報知文字パターンを視認不能状態とするこ
とができ、環境条件が変化すると、報知文字パターンが
非変色層と異なる色彩に変化するため、該報知文字パタ
ーンが視認可能状態となる。また、報知文字パターン
を、変色層によって形成するとともに、該文字パターン
を囲繞する非変色層を、変色層の変色後の色彩と同一又
は類似の色彩とすることにより、環境条件の変化前にお
いては、報知文字パターンと非変色層との色差によっ
て、報知文字パターンを視認可能状態とすることがで
き、環境条件が変化すると、報知文字パターンが非変色
層と同一又は類似の色彩に変化するため、該報知文字パ
ターンが視認不能状態となる。この場合の変色層には、
色彩が変化する示温インキ,pH指示薬,フォトクロミ
ックインキ,塩化コバルト,ネスラー試薬が適用され得
る。
【0023】さらに、上記構成にあって、報知文字パタ
ーンを、変色層の変色後の色彩と同一又は類似の色彩の
非変色層によって形成するとともに、該文字パターンを
変色層で囲繞することにより、環境条件の変化前におい
ては、報知文字パターンと変色層との色差によって、報
知文字パターンを視認可能状態とすることができ、環境
条件が変化すると、変色層が報知文字パターンと同一又
は類似の色彩に変化するため、該報知文字パターンが視
認不能状態となる。また、報知文字パターンを、変色層
の変色前の色彩と同一又は類似の色彩の非変色層によっ
て形成することにより、環境条件の変化前においては、
報知文字パターンと変色層とに色差がないことによっ
て、報知文字パターンを視認不能状態とすることがで
き、環境条件が変化すると、変色層が報知文字パターン
と異なる色彩に変化するため、報知文字パターンが視認
可能状態となる。この場合の変色層には、上記と同様
に、色彩が変化する示温インキ,pH指示薬,フォトク
ロミックインキ,塩化コバルト,ネスラー試薬が適用さ
れ得る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る環境判定イ
ンジケータの各実施例を添付図面について説明する。
【0025】図1は、環境判定インジケータ1の第一実
施例を示し、担持面2上に、環境条件の変化によって無
色から有色に変色する変色層3を印刷塗布することによ
り、報知文字パターン4が形成されている。
【0026】前記担持面2は、紙,プラスチックシー
ト,合成樹脂フィルム等を素材とする粘着ラベル,包装
容器,包装材等の表面、あるいは各種物品自体の表面に
より構成される。報知文字パターン4は、異常を意味す
る文字、又は正常を意味する文字からなる文字パターン
が好適に用いられる。ここで、異常を意味する文字とし
ては、「NG,危険,不良,異常」等が挙げられ、正常
を意味する文字としては、「OK,安全,良好,正常」
等が挙げられる。これらの文字パターンは、環境判定イ
ンジケータ1の使用目的に応じて適宜選択される。
【0027】また、環境条件の変化によって無色から有
色に変色する変色層3には、温度変化により無色から有
色に変色する示温インキや、pH値の変化により無色か
ら有色に変色するpH指示薬や、紫外線照射量の変化に
より無色から有色に変色するフォトクロミックインキが
用いられる。因に、かかる示温インキとしては、温度上
昇により、無色から黒,グレー,橙,黄橙等の各色に変
色するものが適用され得る。また、pH指示薬として
は、pH値の増加により、無色から赤,青等の各色に変
色するものが適用され得る。また、フォトクロミックイ
ンキとしては、紫外線照射量の増加により、無色から
青,青紫,赤紫等の各色に変色するものが適用され得
る。
【0028】前記示温インキ,pH指示薬,フォトクロ
ミックインキには、変色しても環境が元の状態に戻ると
色が元に戻る可逆性タイプと、一度変色すると元の色に
戻らない不可逆性タイプとがあるが、これらは、環境判
定インジケータ1の使用目的に応じて適宜選択される。
また、pH指示薬は、水溶性樹脂等のビヒクルに混合す
るなどの適宜の手段を介してインキ化することにより、
印刷塗布することができる。
【0029】また、変色層3の変色前の色は、無色、即
ち透明であるため、担持面2の色が変色層3の変色前の
色となる。従って、担持面2は、変色層3の色に影響を
与えない白色とすることが望ましい。
【0030】かかる構成にあって、図1に示す変色層3
を、無色から有色に変色する示温インキとし、該変色層
3によって「NG」の文字からなる報知文字パターン4
を形成した場合、定常時には、図2Aのイに示すよう
に、報知文字パターン4が消失した状態、即ち、視認不
能状態となっており、この状態から温度が所定温度に上
昇すると、変色層3が変色して、図2Aのロに示すよう
に、報知文字パターン4が表出し、視認可能状態とな
る。ここで、報知文字パターン4は、文字情報として理
解し得るので、no good の略である「NG」の文字によ
り、看者に温度の異常上昇を即座に認識させることがで
きる。
【0031】また、示温インキに不可逆性タイプのもの
を用いることにより、温度変化を熱履歴として記録する
ことが可能となる。これにより、冷凍食品や生肉等の保
冷を要する食料品等の品質管理や、食器,医療器具の加
熱殺菌処理管理用のインジケータとして好適なものとな
る。また、示温インキに可逆性タイプのものを用いれ
ば、繰り返して使用することができ、各種機械装置,電
気器具類等の発熱部分の温度管理等に適したものとな
る。
【0032】また、報知文字パターン4を、「OK」等
の正常を意味する文字からなる文字パターンとすること
により、低温から適正温度に昇温したことを文字パター
ンによって報知するインジケータが得られる。このよう
なインジケータの用途としては、例えば、加熱機能を備
えた酒缶の加熱終了報知等がある。
【0033】一方、変色層3に、前記pH指示薬を用い
て、報知文字パターン4を形成すれば、pH値の増加を
文字パターンによって報知することができ、また、変色
層3に、フォトクロミックインキを用いて、報知文字パ
ターン4を形成すれば、紫外線照射量の増加を文字パタ
ーンによって報知することができる。これらのインジケ
ータ1は、pH指示や日焼け防止等に用いることがで
き、また各種用途が期待される。
【0034】尚、上記実施例では、変色層3を文字状に
印刷塗布し、該変色層3のある部分によって報知文字パ
ターン4を形成するようにしているが、これに代えて、
文字の周囲に変色層3を印刷塗布して、該変色層3のな
い部分によって報知文字パターン4を形成するようにし
てもよい。
【0035】図3は、環境判定インジケータ1の第二実
施例を示し、担持面2上に、環境条件の変化によって有
色から無色に変色する変色層3を印刷塗布することによ
り、報知文字パターン4が形成されている。この実施例
は、変色層3を、有色から無色に変色する変色層によっ
て構成した点以外は、前記第一実施例と同一構成とな
る。
【0036】環境条件の変化によって無色から有色に変
色する変色層3には、温度変化により有色から無色に変
色する示温インキが用いられる。かかる示温インキとし
ては、温度上昇により、青から無色に変色するものが適
用される。
【0037】かかる構成にあって、図3に示すように、
有色から無色に変色する示温インキの変色層3によって
「OK」の文字からなる報知文字パターン4を形成した
場合、定常時には、図2Bのイに示すように、報知文字
パターン4が視認可能状態となっていることにより、
「OK」の文字情報によって適正温度であることを報知
することができる。そして、この状態から温度が所定温
度に上昇すると、変色層3が無色に変色して、図2Bの
ロに示すように、報知文字パターン4が消失し、視認不
能状態となる。これにより、看者に温度の異常上昇を察
知させることができる。
【0038】また、第一実施例にかかる図2Aのインジ
ケータ1と、第二実施例にかかる図2Bのインジケータ
1とを、図2Cに示すように、隣接させて一体的に設け
ることにより、温度の変化前と変化後のいずれの状態で
も、これを文字情報で常時報知し得るものとなる。
【0039】図4,図5は、環境判定インジケータ1の
第三実施例を示し、担持面2上に、環境条件の変化によ
って、無色と有色、又は薄色と濃色のうち一方から他方
へ変化する変色層3を印刷塗布することにより、報知文
字パターン4が形成され、さらに担持面2上に、該報知
文字パターン4を被覆するようにして通常インキを印刷
塗布してなる非変色層5が積層されている。
【0040】ここで、下層の報知文字パターン4を、無
色から有色に、又は薄色から濃色に変化する変色層3に
よって形成する場合には、上層の非変色層5は、変色層
3の変色前の色より濃色で、かつ変色後の色より薄色の
インキが用いられる。また、下層の報知文字パターン4
を、有色から無色に、又は濃色から薄色に変化する変色
層3によって形成する場合には、上層の非変色層5は、
変色層3の変色前の色より薄色で、かつ変色後の色より
濃色のインキが用いられる。そして、このようなインキ
を地紋印刷やベタ印刷することにより、非変色層5が形
成されている。
【0041】また、無色と有色のうち一方から他方へ変
化する変色層3としては、上述した示温インキ,pH指
示薬,フォトクロミックインキが用いられる。また、薄
色から濃色に変化する変色層3には、変色前と変色後で
顕著な濃淡の差が生じる示温インキ,pH指示薬,フォ
トクロミックインキが用いられる。因に、かかる示温イ
ンキとしては、温度上昇により、薄茶から黒,ピンクか
ら黒,灰青から茶黒等に変色するものが適用され得る。
また、pH指示薬としては、pH値の増加により、黄か
ら赤,黄から青,黄から青紫等に変色するものが適用さ
れ得る。また、フォトクロミックインキとしては、紫外
線照射量の増加により、淡色から青,青紫、赤紫等の各
色に変色するものが適用され得る。一方、濃色から薄色
に変化する変色層3には、変色前と変色後で顕著な濃淡
の差が生じる示温インキ,pH指示薬が用いられる。こ
の場合の示温インキとしては、温度上昇により、黒緑か
らピンク,紫から薄茶等に変色するものが適用され得
る。また、pH指示薬としては、赤から黄,青から黄等
に変色するものが適用され得る。
【0042】かかる構成にあって、無色から有色、又は
薄色から濃色に変化する変色層3によって、図4イに示
すように、「NG」等の異常を意味する文字からなる報
知文字パターン4を形成するとともに、該報知文字パタ
ーン4を覆う非変色層5を、変色層3の変色前の色より
濃色で、かつ変色後の色より薄色とした場合、定常時に
は、報知文字パターン4が、これより濃色の非変色層5
で覆われていることにより、該非変色層5の隠蔽作用に
よって、図6Aのイに示すように、報知文字パターン4
が消失した視認不能状態となっている。そして、この状
態において、環境条件に変化が生じると、変色層3が、
上層の非変色層5より濃色に変色することにより、図6
Aのロに示すように、報知文字パターン4が非変色層5
を透過して表出し、視認可能状態となる。ここで、報知
文字パターン4は、上述したように文字情報として理解
し得るので、「NG」等の異常を意味する文字により、
看者に環境条件の異常変化を即座に認識させることがで
きる。そして、この場合の変色層3には、上述した示温
インキ,pH指示薬,フォトクロミックインキの何れか
を適用し得るので、この構成のインジケータは、温度,
pH値,紫外線照射量の何れかの環境条件の判定に用い
ることができる。
【0043】尚、報知文字パターン4は、「OK」等の
正常を意味する文字からなる文字パターンとすることも
でき、この場合には、該文字パターンの表出により、前
記環境条件が適正状態に変化したことを報知し得るもの
となる。
【0044】一方、前記構成にあって、有色から無色、
又は濃色から薄色に変化する変色層3によって、図5に
示すように、「OK」等の正常を意味する文字からなる
報知文字パターン4を形成するとともに、該報知文字パ
ターン4を覆う非変色層5を、変色層3の変色前の色よ
り薄色で、かつ変色後の色より濃色とした場合、定常時
には、濃色の報知文字パターン4が非変色層5を透過し
て表出することにより、図6Bのイに示すように、報知
文字パターン4が視認可能状態となっている。そして、
この状態において、環境条件に変化が生じると、変色層
3が、無色に、又は上層の非変色層5より薄色に変色す
ることにより、該非変色層5によって報知文字パターン
4が隠蔽されることとなり、図6Bのロに示すように、
報知文字パターン4が消失して視認不能状態となる。こ
こで、報知文字パターン4は、上述したように文字情報
として理解し得るので、「OK」等の正常を意味する文
字の消失により、看者に環境条件の異常変化を即座に察
知させることができる。そして、この場合の変色層3に
は、上述した示温インキ又はpH指示薬を適用し得るの
で、この構成のインジケータは、温度又はpH値の何れ
かの環境条件の判定に用いることができる。
【0045】図7は、環境判定インジケータ1の第四実
施例を示し、担持面2上に、通常インキからなる非変色
層5を印刷塗布することにより、報知文字パターン4が
形成され、さらに担持面2上に、無色と有色、又は薄色
と濃色のうち一方から他方へ変化する変色層3を印刷塗
布することにより、該変色層3が前記報知文字パターン
4を被覆するようにして積層されている。
【0046】ここで、上層の変色層3を、無色から有色
に、又は薄色から濃色に変化する変色層によって形成す
る場合には、下層の報知文字パターン4を構成する非変
色層5は、変色層3の変色前の色より濃色で、かつ変色
後の色より薄色のインキにより形成される。また、上層
の変色層3を、有色から無色に、又は濃色から薄色に変
化する変色層によって形成する場合には、下層の報知文
字パターン4を構成する非変色層5は、変色層3の変色
前の色より薄色で、かつ変色後の色より濃色のインキに
より形成される。
【0047】また、無色と有色のうち一方から他方へ変
化する変色層3には、上述した示温インキ,pH指示
薬,フォトクロミックインキが用いられ、薄色から濃色
に変化する変色層3には、変色前と変色後で顕著な濃淡
の差が生じる上述した示温インキ,pH指示薬,フォト
クロミックインキが用いられ、濃色から薄色に変化する
変色層3には、変色前と変色後で顕著な濃淡の差が生じ
る上述した示温インキ,pH指示薬が用いられる。そし
て、これらの示温インキ,pH指示薬,フォトクロミッ
クインキを地紋印刷やベタ印刷することにより、上層の
変色層3が形成されている。
【0048】かかる構成にあって、下層の報知文字パタ
ーン4を、変色層3の変色前の色より濃色で、かつ変色
後の色より薄色の非変色層5によって形成するととも
に、上層の変色層3を、無色から有色に、又は薄色から
濃色に変化する変色層3とした場合、定常時には、図8
Aのイに示すように、濃色の報知文字パターン4が変色
層3を透過して表出し、視認可能状態となる。そして、
この状態において、環境条件に変化が生じると、変色層
3が、下層の報知文字パターン4より濃色に変色するこ
とにより、該変色層3によって報知文字パターン4が隠
蔽されることとなり、図8Aのロに示すように、報知文
字パターン4が消失して視認不能状態となる。ここで、
報知文字パターン4を、図8Aのイに示すように、「O
K」等の正常を意味する文字パターンとしておけば、該
文字パターンの消失により、看者に環境条件の異常変化
を即座に察知させることができる。また、報知文字パタ
ーン4を「NG」等の異常を意味する文字パターンとし
ておけば、該文字パターンの消失により、環境条件が適
正状態に変化したことを察知させ得るものとなる。
【0049】また、逆に、下層の報知文字パターン4
を、変色層3の変色前の色より薄色で、かつ変色後の色
より濃色の非変色層5によって形成するとともに、上層
の変色層3を、有色から無色に、又は濃色から薄色に変
化する変色層3とした場合、定常時には、図8Bのイに
示すように、報知文字パターン4が、これより濃色の変
色層3で覆われていることにより、該変色層3の隠蔽作
用によって、報知文字パターン4が消失した視認不能状
態となる。そして、この状態において、環境条件に変化
が生じると、変色層3が、下層の非変色層5より薄色に
変色することにより、図8Bのロに示すように、報知文
字パターン4が変色層3を透過して表出し、視認可能状
態となる。ここで、報知文字パターン4を、図8Bのロ
に示すように、「NG」等の異常を意味する文字パター
ンとしておけば、該文字パターンの表出により、看者に
環境条件の異常変化を即座に認識させることができる。
また、報知文字パターン4を「OK」等の正常を意味す
る文字パターンとしておけば、該文字パターンの表出に
より、環境条件が適正状態に変化したことを報知し得る
ものとなる。
【0050】また、第三実施例にかかる図6Aのインジ
ケータ1と、第四実施例にかかる図8Aのインジケータ
1とを、図2Cに示すように、隣接させて一体的に設け
ることにより、環境条件の変化前と変化後のいずれの状
態でも、これを文字情報で常時報知し得るものとなる。
そして、この場合の変色層3には、無色から有色に、又
は薄色から濃色に変化する示温インキ,pH指示薬,フ
ォトクロミックインキの何れかを適用し得るので、この
構成のインジケータは、温度,pH値,紫外線照射量の
何れかの環境条件の判定に用いることができる。さら
に、第三実施例にかかる図6Bのインジケータ1と、第
四実施例にかかる図8Bのインジケータ1とを、図2C
に示すように、隣接させて一体的に設けることにより、
環境条件の変化前と変化後のいずれの状態でも、これを
文字情報で常時報知し得るものとなる。そして、この場
合の変色層3には、有色から無色に変化する示温イン
キ、あるいは濃色から薄色に変化する示温インキ又はp
H指示薬を適用し得るので、この構成のインジケータ
は、温度又はpH値の何れかの環境条件の判定に用いる
ことができる。
【0051】図9は、環境判定インジケータ1の第五実
施例を示し、担持面2上に、環境条件の変化によって色
彩が変化する変色層3を印刷塗布することにより、報知
文字パターン4が形成され、さらに、該報知文字パター
ン4を囲繞するようにして通常インキを印刷塗布するこ
とにより、非変色層5が形成されている。
【0052】ここで、環境条件の変化によって色彩が変
化する変色層3には、上述した示温インキ,pH指示
薬,フォトクロミックインキや、湿度変化により変色す
る塩化コバルト又は塩化コバルトを含むシリカゲル,ア
ンモニア濃度の変化により変色するネスラー試薬が用い
られる。示温インキ,pH指示薬,フォトクロミックイ
ンキは、上述した無色と有色、又は薄色と濃色のうち一
方から他方へ変化し、かつ変色前と変色後で顕著な濃淡
の差が生じるものが適用され得るが、これ以外に、変色
前と変色後で濃淡の差が少ないものとして、示温インキ
では、例えばピンクから青,黄橙から青紫,緑から青
紫,青緑から灰黒等に変色するものが適用され、pH指
示薬では、例えば青から赤,黄から橙等に変色するもの
が適用され得る。一方、塩化コバルトは、湿度上昇によ
り、青からピンクに変色し、ネスラー試薬は、アンモニ
ア濃度の増加により、ピンクから黄に変色する。この塩
化コバルトは、これ自体又は吸湿剤としての粉末状のシ
リカゲルに浸含させ、水溶性樹脂等のビヒクルに混合す
るなどの適宜の手段を介してインキ化することにより、
印刷塗布することができる。また、同様にネスラー試薬
も、水溶性樹脂等のビヒクルに混合するなどの適宜の手
段を介してインキ化することにより、印刷塗布すること
ができる。
【0053】また、変色層3からなる報知文字パターン
4を囲繞する非変色層5は、変色層3の変色前の色彩と
同一又は類似の色彩、又は変色層3の変色後の色彩と同
一又は類似の色彩の通常インキによって形成される。
【0054】かかる構成にあって、報知文字パターン4
を囲繞する非変色層5を、変色層3の変色前の色彩と同
一又は類似の色彩とすることにより、環境条件の変化前
においては、報知文字パターン4と非変色層5とに色差
がないことによって、図6Aのイに示すように、報知文
字パターン4を視認不能状態とすることができ、環境条
件が変化すると、報知文字パターン4が非変色層5と異
なる色彩に変化して色差が生じるため、図6Aのロに示
すように、報知文字パターン4が表出して視認可能状態
となる。ここで、報知文字パターン4を、図6Aのロに
示すように、「NG」等の異常を意味する文字パターン
としておけば、該文字パターンの表出により、看者に環
境条件の異常変化を即座に認識させることができる。ま
た、報知文字パターン4を「OK」等の正常を意味する
文字パターンとしておけば、該文字パターンの表出によ
り、環境条件が適正状態に変化したことを報知し得るも
のとなる。
【0055】また、上記非変色層5を、変色層3の変色
後の色彩と同一又は類似の色彩とすることにより、環境
条件の変化前においては、報知文字パターン4と非変色
層5との色差によって、図6Bのイに示すように、報知
文字パターン4を視認可能状態とすることができ、環境
条件が変化すると、報知文字パターン4が非変色層5と
同一又は類似の色彩に変化して色差がなくなるため、図
6Bのロに示すように、該報知文字パターン4が消失し
て視認不能状態となる。ここで、報知文字パターン4
を、図6Bのイに示すように、「OK」等の正常を意味
する文字パターンとしておけば、該文字パターンの消失
により、看者に環境条件の異常変化を即座に察知させる
ことができる。また、報知文字パターン4を「NG」等
の異常を意味する文字パターンとしておけば、該文字パ
ターンの消失により、環境条件が適正状態に変化したこ
とを察知させ得るものとなる。
【0056】また、この第五実施例にかかる図6Aのイ
ンジケータ1と、図6Bのインジケータ1とを、図2C
に示すように、隣接させて一体的に設けることにより、
環境条件の変化前と変化後のいずれの状態でも、これを
文字情報で常時報知し得るものとなる。そして、この実
施例における変色層3には、上述したように、示温イン
キ,pH指示薬,フォトクロミックインキ,塩化コバル
ト,ネスラー試薬の何れかを適用し得るので、この構成
のインジケータは、温度,pH値,紫外線照射量,湿
度,アンモニア濃度の何れかの環境条件の判定に用いる
ことができる。
【0057】図10は、環境判定インジケータ1の第六
実施例を示し、担持面2上に、通常インキを印刷塗布し
た非変色層5によって、報知文字パターン4が形成さ
れ、さらに、該報知文字パターン4を囲繞するようにし
て、環境条件の変化によって色彩が変化する変色層3が
印刷塗布されている。
【0058】環境条件の変化によって色彩が変化する変
色層3には、第五実施例で述べた示温インキ,pH指示
薬,フォトクロミックインキ,塩化コバルト又は塩化コ
バルトを含むシリカゲル,ネスラー試薬が用いられる。
また、報知文字パターン4を構成する非変色層5は、変
色層3の変色前の色彩と同一又は類似の色彩、又は変色
層3の変色後の色彩と同一又は類似の色彩の通常インキ
によって形成される。
【0059】かかる構成にあって、報知文字パターン4
を構成する非変色層5を、変色層3の変色後の色彩と同
一又は類似の色彩とすることにより、環境条件の変化前
においては、報知文字パターン4と変色層3との色差に
よって、図8Aのイに示すように、報知文字パターン4
を視認可能状態とすることができ、環境条件が変化する
と、変色層3が報知文字パターン4と同一又は類似の色
彩に変化して色差がなくなるため、図8Aのロに示すよ
うに、該報知文字パターン4が消失して視認不能状態と
なる。ここで、報知文字パターン4を、図8Aのイに示
すように、「OK」等の正常を意味する文字パターンと
しておけば、該文字パターンの消失により、看者に環境
条件の異常変化を即座に察知させることができる。ま
た、報知文字パターン4を「NG」等の異常を意味する
文字パターンとしておけば、該文字パターンの消失によ
り、環境条件が適正状態に変化したことを察知させ得る
ものとなる。
【0060】また、報知文字パターン4を構成する非変
色層5を、変色層3の変色前の色彩と同一又は類似の色
彩とすることにより、環境条件の変化前においては、報
知文字パターン4と変色層3とに色差がないことによっ
て、図8Bのイに示すように、報知文字パターン4を視
認不能状態とすることができ、環境条件が変化すると、
変色層3が報知文字パターン4と異なる色彩に変化して
色差が生じるため、図図8Bのロに示すように、報知文
字パターン4が表出して視認可能状態となる。ここで、
報知文字パターン4を、図8Bのロに示すように、「N
G」等の異常を意味する文字パターンとしておけば、該
文字パターンの表出により、看者に環境条件の異常変化
を即座に認識させることができる。また、報知文字パタ
ーン4を「OK」等の正常を意味する文字パターンとし
ておけば、該文字パターンの表出により、環境条件が適
正状態に変化したことを報知し得るものとなる。
【0061】また、この第六実施例にかかる図8Aのイ
ンジケータ1と、図8Bのインジケータ1とを、図2C
に示すように、隣接させて一体的に設けることにより、
環境条件の変化前と変化後のいずれの状態でも、これを
文字情報で常時報知し得るものとなる。そして、この実
施例における変色層3には、示温インキ,pH指示薬,
フォトクロミックインキ,塩化コバルト,ネスラー試薬
の何れかを適用し得るので、この構成のインジケータ
は、第五実施例と同様に、温度,pH値,紫外線照射
量,湿度,アンモニア濃度の何れかの環境条件の判定に
用いることができる。
【0062】
【発明の効果】本発明は、上述のように、環境条件が変
化した場合に、変色層の変色により報知文字パターンを
視認不能状態と視認可能状態の何れか一方の状態から他
方の状態に変化させるようにしたから、可視情報として
理解し得る報知文字パターンの表出又は消失により、環
境条件の変化が解り易く、従来のように比色見本を必要
とせず、また色の比較による判断を行うことなく、環境
条件の変化を即座に判定することができる。
【0063】また、変色層に、示温インキ,pH指示
薬,フォトクロミックインキ,塩化コバルト,ネスラー
試薬等を適用し得るので、温度,pH値,紫外線照射
量,湿度,アンモニア濃度等の各種の環境条件の変化を
判定し得る優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】イは第一実施例にかかるインジケータの平面
図、ロはその縦断面図である。
【図2】第一実施例及び第二実施例にかかるインジケー
タの作用説明図である。
【図3】第二実施例にかかるインジケータの平面図であ
る。
【図4】イは第三実施例にかかるインジケータの平面
図、ロはその縦断面図である。
【図5】他の報知文字パターンを備えた第三実施例にか
かるインジケータの平面図である。
【図6】第三実施例及び第五実施例にかかるインジケー
タの作用説明図である。
【図7】イは第四実施例にかかるインジケータの平面
図、ロはその縦断面図である。
【図8】第四実施例及び第六実施例にかかるインジケー
タの作用説明図である。
【図9】イは第五実施例にかかるインジケータの平面
図、ロはその縦断面図である。
【図10】イは第六実施例にかかるインジケータの平面
図、ロはその縦断面図である。
【図11】従来構成のインジケータの平面図である。
【符号の説明】
1 環境判定インジケータ 2 担持面 3 変色層 4 報知文字パターン 5 非変色層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 21/81 G01N 21/81 31/00 31/00 B G 31/22 121 31/22 121C 123 123 Fターム(参考) 2F056 VA05 VA10 2G042 AA01 BB01 BB03 BB06 CA01 CA10 CB01 FA11 FA12 FB07 FC01 2G054 AA01 CA03 CA05 CA11 CE01 EA06 GE01 2G065 AA04 AB05 BA26 BD04 DA07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】担持面上に、環境条件の変化によって変色
    する変色層を部分的に設けて、該変色層のある部分、又
    は該変色層のない部分によって報知文字パターンを形成
    し、環境条件が変化した場合に、変色層の変色により報
    知文字パターンを視認不能状態と視認可能状態の何れか
    一方の状態から他方の状態に変化させるようにしたこと
    を特徴とする環境判定インジケータ。
  2. 【請求項2】担持面上で、環境条件の変化によって、無
    色と有色のうち一方から他方へ変化する変色層により報
    知文字パターンを形成し、環境条件の変化による変色層
    の変色により、報知文字パターンを、変色層が無色とな
    ることにより生ずる視認不能状態と、変色層が有色とな
    ることにより生ずる視認可能状態のいずれか一方の状態
    から他方の状態に変化させるようにしたことを特徴とす
    る環境判定インジケータ。
  3. 【請求項3】担持面上に、環境条件の変化によって、無
    色と有色、又は薄色と濃色のうち一方から他方へ変化す
    る変色層と、非変色層とを、一方の層で他方の層を被覆
    するようにして設け、かつ下層により報知文字パターン
    を形成してなり、環境条件の変化による変色層の変色に
    より、報知文字パターンを、下層より上層が濃色となる
    ことにより生ずる視認不能状態と、下層より上層が薄色
    となることにより生ずる視認可能状態のいずれか一方の
    状態から他方の状態に変化させるようにしたことを特徴
    とする環境判定インジケータ。
  4. 【請求項4】担持面上で、環境条件の変化によって色彩
    が変化する変色層と、非変色層の、いずれか一方の層に
    より報知文字パターンを形成し、かつ他方の層で該報知
    文字パターンを囲繞してなり、環境条件の変化による変
    色層の変色により、報知文字パターンを、非変色層と変
    色層に色差がないことにより生ずる視認不能状態と、非
    変色層と変色層に色差があることにより生ずる視認可能
    状態のいずれか一方の状態から他方の状態に変化させる
    ようにしたことを特徴とする環境判定インジケータ。
  5. 【請求項5】報知文字パターンが、異常を意味する文
    字、又は正常を意味する文字からなる文字パターンであ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記
    載した環境判定インジケータ。
  6. 【請求項6】変色層が、温度変化により変色する示温イ
    ンキからなるものであることを特徴とする請求項1乃至
    請求項4の何れかに記載した環境判定インジケータ。
  7. 【請求項7】変色層が、pH値の変化により変色するp
    H指示薬からなるものであることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4の何れかに記載した環境判定インジケー
    タ。
  8. 【請求項8】変色層が、紫外線照射量の変化により変色
    するフォトクロミックインキからなるものであることを
    特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載した環
    境判定インジケータ。
  9. 【請求項9】変色層が、湿度変化により変色する塩化コ
    バルト又は塩化コバルトを含むシリカゲルからなるもの
    であることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載し
    た環境判定インジケータ。
  10. 【請求項10】変色層が、アンモニア濃度の変化により
    変色するネスラー試薬からなるものであることを特徴と
    する請求項1又は請求項4に記載した環境判定インジケ
    ータ。
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