JP2007292239A - 二重管用の保持部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】保持部材(1)は保持体(2)とシールリング(3)から成る。シールリングは中空にしてもよいし、内部にクッション層(6)を設けたものでもよいし、Oリングでもよい。シールリングの内周に切り欠きを設け、この切り欠きを保持体の外周部に装着させるのが好ましい。保持体に両側を連通させる穴や切り欠きを設ければ内管が破損したときに局部的に圧力が急上昇して、外管が破損することが防止される。保持部材と保持部材の間にドレインを設ければ、内管が破損したときにその区間の外側に内部流体が流出することを防止できる。
【選択図】図1
Description
さらに詳しくは、内管と外管を同心状に保持でき、ウォーターハンマーなど急激な力が二重管の配管に加わっても管が破損することなく、内管の破損箇所を容易に特定でき、破損による被害を最小限に止めることができる二重管用の保持部材である。
内周が前記内管の外径と略同径に形成され、外周が前記外管の内径より小径に形成された保持体と、
保持体の外周と外管の内周面との間に、周方向の全部または一部にわたって、配設されるシール材と、を含んでなる、
ことを特徴とする保持部材が提供される。
請求項2の発明によれば、前記シール材が、弾性を有する材料で形成されたシールリングとされている。
請求項3の発明によれば、前記シールリングが樹脂製の中空リングとされている。
請求項4の発明によれば、前記中空リングの内部にクッション層が設けられている。
請求項5の発明によれば、前記シールリングが、Oリングとされている。
請求項6の発明によれば、シール材は、シート状、または、テープ状にされた弾性を有する材料が保持部材に装着されてなる。
請求項7の発明によれば、シール材は、液状シール剤を保持部材に塗布してなる。
請求項8の発明によれば、前記シール材の内周に、切り欠き部が設けられ、該切り欠き部に前記保持体の外周部が装着される。
請求項9の発明によれば、前記保持体の外周面または側面に、前記シール材が、溶接、溶着または接着されている。
請求項10の発明によれば、前記保持体が前記内管に溶接、溶着または接着されている。
請求項11の発明によれば、前記保持部材が、保持部材の両側の領域を連通する連通手段を具備する。
請求項12の発明によれば、前記内管と外管が略水平方向に延伸するように配置されていて、前記連通手段が、垂直方向で内管よりも上方に配置されている。
請求項13の発明によれば、隣接する保持部材の間の位置において、保持部材が取り付けられる二重管の外管にドレインが付設されている。
(1)内管と外管を同心状に保持すると共に、ウォーターハンマー等により二重管の配管に力が加わって外管の内周の一方の方向に内管が移動するような力が急激に加わったとしてもシールリングがクッションの役割を果たすので外管と内管の破損を防止できる。
(2)保持部材で区切られた空間内で内管の破損や流体の漏れにより流出した流体を堰き止めることができ、流出した流体の処理や配管の修理作業などが容易に短時間で行うことができる。
(3)ドレインに連通した空間ごとに保持部材でシールした状態で区切ることができ、流体が流れ込んだドレインから内管が破損した大まかな位置を容易に特定することができる。
(4)保持部材に切り欠き部や貫通孔を設けると、内管の破損や流体の漏れにより流出した流体が空間内に貯まって空間内の空気が圧縮されることを防止し、外管の破損を防止できる。
また、本実施形態ではシール材としてシールリング3を用いているが、シール材はシート状でもシールテープなどのテープ状でもよく、シリコーンタイプや溶剤タイプや無溶剤タイプなどの液状シール剤を塗布したものでもよい。
内管10のみに流体として塩酸を流す。内管10が破損したとき、塩酸が外管9すなわち内管10外周と外管9内周の間と二つの保持部材1の間に形成された空間14に流出するが、保持部材1はシールリング3により外管9の外周面とシールされているため、空間14内から塩酸が漏れることなく塩酸を保持部材1で堰き止めることで、流体が二重管の配管周辺や空間14以外の外管9に流出することがないため、二重管の配管の周辺に塩酸が流出して塩酸による二次被害が発生することが防止され、内管10の破損による被害を最小限に食い止めることができる。また空間14内に流出した塩酸はドレイン11から安全に外部へ流出させることができる。なお、本発明の二重管に流す流体は、化学溶液や処理廃液など管と継手の材質の耐薬品性が問題ないものであれば特に限定されない。また内管10と外管9は、保持部材1によって常に同心状に保持され、内管10と外管9が衝突することが防止されると共に、ウォーターハンマー等により内管10に対して外管9内周の一方の方向に急激な力が加わったとしてもシールリング3がクッションの役割を果たすので内管10と外管9の破損を防止できる。
11a、11bは二重管の配管に任意の間隔をあけて複数設けられたドレインである。配管内に保持部材1a、1b、1cが任意の間隔をあけて設置され、ドレイン11aが内管10外周と外管9内周の間と保持部材1aと保持部材1bの間に形成された空間14aに連通し、ドレイン11bが内管10外周と外管9内周の間と保持部材1bと保持部材1cの間に形成された空間14bに連通している。これにより内管10と外管9で形成された空間は保持部材1a、1b、1cによって区切られ、区切られた各々の空間にドレイン11a、11bが設けられた構成となる。第二の実施形態の他の構成は、第一の実施形態と同様なので説明を省略する。
内管10のみに流体として塩酸を流す。内管10のXの場所が破損した場合、内管10から流出した塩酸は空間14aの外管9底部を流れてドレイン11aに流れ込み、ドレイン11aに塩酸が流れ込んだことで空間14a内で内管10の破損や流体の漏れが発生したことを感知することができる。このときXの場所から流出した塩酸は外管9底部を流れて空間14b側にも流れようとするが、保持部材1bが外管9外周面とシールされているため保持部材1bで塩酸が堰き止められ、空間14a内で内管9から流出した塩酸は全てドレイン11aに流れ込む。また、内管10のYの場所が破損した場合、内管10から流出した塩酸は空間14bの外管9底部を流れてドレイン11bに流れ込み、ドレイン11bに塩酸が流れ込んだことで空間14b内で内管10の破損や流体の漏れが発生したことを感知することができる。このときYの場所から流出した塩酸は外管9底部を流れて空間14a側にも流れようとするが、保持部材1bが外管9外周面とシールされているため保持部材1bで塩酸が堰き止められ、空間14b内で内管10から流出した塩酸は全てドレイン11bに流れ込む。
図4(b)において示されるように、保持部材1の保持体2の上部には、保持体2側面を貫通する貫通孔15が設けられている。また、第三の実施形態の保持部材1は図5に示すように設置され、貫通孔15が垂直方向において上方に位置するように設けられている。第三の実施形態の他の構成は、第一の実施形態と同様なので説明を省略する。
内管10のみに流体として塩酸を流す。内管10の空間14内に位置する場所が破損した場合、内管10から流出した塩酸は空間14の外管9底部を流れてドレインに流れ込む。このとき、内管10から一度に大量の塩酸が流出したりドレイン11内の流体の流れが悪いときなど、ドレイン11からすぐに塩酸を外部へ流出できずに空間14内に貯まることがある。空間14内に塩酸が貯まって水位が上昇するのに伴い、空間14内の空気は貫通孔15から隣の空間に逃げるので、空間14内で空気が圧縮されて外管9が破壊することが防止される。第三の実施形態の他の作用は、第一の実施形態と同様なので説明を省略する。
2 保持体
3 シールリング
4 貫通孔
5 中空リング
6 クッション層
7 切り欠き部
8 切り欠き端部
9 外管
10 内管
11 ドレイン
12 環状溝
13 Oリング
14 空間
15 貫通孔
16 切り欠き部
17 隙間
Claims (13)
- 内管と外管とからなる二重管の内管と外管の間に配設され、外管を内管に対して略同心状に保持する二重管用の保持部材であって、
内周が前記内管の外径と略同径に形成され、外周が前記外管の内径より小径に形成された保持体と、
保持体の外周と外管の内周面との間に、周方向の全部または一部にわたって、配設されるシール材と、を含んでなる、
ことを特徴とする保持部材。 - 前記シール材が、弾性を有する材料で形成されたシールリングである、ことを特徴とする請求項1記載の保持部材。
- 前記シールリングが樹脂製の中空リングである、ことを特徴とする請求項2記載の保持部材。
- 前記中空リングの内部にクッション層が設けられている、ことを特徴とする請求項3記載の保持部材。
- 前記シールリングが、Oリングであることを特徴とする請求項2記載の保持部材。
- シール材は、シート状、または、テープ状にされた弾性を有する材料が保持部材に装着されてなる、ことを特徴とする請求項1に記載の保持部材。
- シール材は、液状シール剤を保持部材に塗布してなる、ことを特徴とする請求項1に記載の保持部材。
- 前記シール材の内周に、切り欠き部が設けられ、該切り欠き部に前記保持体の外周部が装着される、ことを特徴とする請求項1に記載の保持部材。
- 前記保持体の外周面または側面に、前記シール材が、溶接、溶着または接着されている、ことを特徴とする請求項1に記載の保持部材。
- 前記保持体が前記内管に溶接、溶着または接着されている、ことを特徴とする請求項1に記載の保持部材。
- 前記保持部材が、保持部材の両側の領域を連通する連通手段を具備する、ことを特徴とする請求項1に記載の保持部材。
- 前記内管と外管が略水平方向に延伸するように配置されていて、前記連通手段が、垂直方向で内管よりも上方に配置される、ことを特徴とする請求項9に記載の保持部材。
- 隣接する保持部材の間の位置において、保持部材が取り付けられる二重管の外管にドレインが付設されている、ことを特徴とする請求項1に記載の保持部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006122329A JP2007292239A (ja) | 2006-04-26 | 2006-04-26 | 二重管用の保持部材 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019124275A (ja) * | 2018-01-15 | 2019-07-25 | 三機工業株式会社 | 二重配管構造および二重配管施工方法 |
JP2021156272A (ja) * | 2020-03-30 | 2021-10-07 | 中西商事株式会社 | 二重管構造体及びサポート |
Citations (3)
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JPS6159824U (ja) * | 1984-09-25 | 1986-04-22 | ||
JPH0510480A (ja) * | 1991-06-27 | 1993-01-19 | Nec Corp | ガス配管およびその施工方法 |
JP2004108568A (ja) * | 2003-03-18 | 2004-04-08 | Osamu Muramatsu | 搬送配管の構造 |
-
2006
- 2006-04-26 JP JP2006122329A patent/JP2007292239A/ja active Pending
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