JP2007291861A - 可変容量型ベーンポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】 駆動軸のオフセット変形に伴うポンプ効率の低下や振動を低減した可変容量型ベーンポンプを提供する。
【解決手段】 ロータの周方向に複数個設けられたスロットに出没自在に収装されたベーンと、ポンプボディ内であってポンプボディの支持面上を揺動自在に設けられ、内周側にロータおよび前記ベーンとともに複数のポンプ室を形成するカムリングと、カムリングの外周側に設けられ、このカムリングの外周側空間をポンプ吐出量が増大する方向に設けられた第1流体圧室と、ポンプ吐出量が減少する方向に設けられた第2流体圧室とに隔成するシール部材と、を備える可変容量型ベーンポンプにおいて、カムリングの中心は、駆動軸中心よりも吸入ポート側にオフセット配置されることとした。
【選択図】 図6

Description

本発明は、可変容量型のポンプに関し、特にパワーステアリング用の可変容量型ベーンポンプに関する。
従来、特許文献1に記載される可変容量型ベーンポンプにあっては、カムリングを揺動することによりポンプ吐出量を制御している。
特開平11−93856
しかしながら上記従来技術にあっては、このポンプは固定容量型と異なり吸入ポートと吐出ポートをそれぞれ1つずつ有しているため、吐出ポート側の圧力が一方的に大きいアンバランスな状態となる。この吐出ポート側の圧力はロータや駆動軸に作用し、駆動軸を吸入ポート側へオフセット変形させる。この変形に伴い、駆動軸とカムリングとの相対位置にずれが生じるため、圧縮の開始タイミングに遅れが生じ、ポンプ効率の低下や振動を招く、という問題があった。
本発明は上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、駆動軸のオフセット変形に伴うポンプ効率の低下や振動を低減した可変容量型ベーンポンプを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、ポンプボディと、前記ポンプボディに軸支される駆動軸と、前記ポンプボディ内に設けられ、前記駆動軸に回転駆動されるロータと、前記ロータの周方向に複数個設けられたスロットに出没自在に収装されたベーンと、前記ポンプボディ内であって前記ポンプボディの支持面上を揺動自在に設けられ、内周側に前記ロータおよび前記ベーンとともに複数のポンプ室を形成するカムリングと、前記カムリングの軸方向両側に設けられた第1部材および第2部材と、前記第1部材または第2部材のうち少なくとも一方側に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が増大する領域に開口する吸入ポートと、前記複数のポンプ室の容積が縮小する領域に開口する吐出ポートと、前記カムリングの外周側に設けられ、このカムリングの外周側空間をポンプ吐出量が増大する方向に設けられた第1流体圧室と、ポンプ吐出量が減少する方向に設けられた第2流体圧室とに隔成するシール部材と、を備える可変容量型ベーンポンプにおいて、前記カムリングの中心は、前記駆動軸中心よりも前記吸入ポート側にオフセット配置されることとした。
よって駆動軸のオフセット変形に伴うポンプ効率の低下や振動を低減した可変容量型ベーンポンプを提供できる。
以下、本発明の可変容量型ベーンポンプを実現する最良の形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
[ベーンポンプの概要]
実施例1につき図1ないし図7に基づき説明する。図1はベーンポンプ1の軸方向断面図、図2、図3は径方向断面図である。図2ではカムリング4が最もy軸負方向に位置する場合(偏心量最大)、図3ではカムリング4が最もy軸正方向に位置する場合(偏心量最小)を示す。
なお、駆動軸2の軸方向をx軸とし、第1、第2ハウジング11,12へ駆動軸が挿入される方向を正方向とする。また、カムリング4の揺動を規制するスプリング201(図2参照)の軸方向であってカムリング4を付勢する方向をy軸負方向、x、y軸と直交する軸であって吸入口IN側をz軸正方向とする。
ベーンポンプ1は、駆動軸2、ロータ3、カムリング4、アダプタリング5、ポンプボディ10を有する。駆動軸2はエンジンとプーリを介して接続し、ロータ3と一体回転する。
ロータ3の外周には軸方向溝である複数のスロット31が放射状に形成され、各スロット31にベーン32が径方向に出没可能に挿入される。また、各スロット31の内径側端部には背圧室33が設けられ、圧油が供給されてベーン32を径方向外側に付勢する。
ポンプボディ10は第1ハウジング11および第2ハウジング12(第2部材)から形成される。第1ハウジング11はx軸正方向側に開口する有底カップ形状であり、底部111には円盤状のサイドプレート6(第1部材)が収装される。第1ハウジング11内周部であるポンプ要素収容部112であってサイドプレート6のx軸正方向側には、アダプタリング5、カムリング4、およびロータ3が収装される。
第2ハウジング12はx軸正方向側からアダプタリング5、カムリング4、およびロータ3と液密に当接し、アダプタリング5、カムリング4、およびロータ3はサイドプレート6および第2ハウジング12に挟持されることとなる。
サイドプレート6のx軸正方向側面61および第2ハウジング12のx軸負方向側面120にはそれぞれ吸入ポート62,121および吐出ポート63,122が設けられ、吸入口IN、吐出口OUTと接続してロータ3とカムリング4の間に形成されるポンプ室Bへの作動油の給排を行う。
アダプタリング5はy軸側を長軸、z軸側を短軸とする略楕円状の円環部材であり、外周側において第1ハウジング11に収装されるとともに、内周側においてカムリング4を収装する。ポンプ駆動時に第1ハウジング11内で回転しないよう、アダプタリング5はピン40により第1ハウジング11に対し回転を規制される。
カムリング4は略真円の円環状部材であり、外周はアダプタリング5の短軸とほぼ同径に設けられている。したがって、略楕円状のアダプタリング5に収装されることにより、アダプタリング5内周とカムリング4外周の間には流体圧室Aが形成され、カムリング4はアダプタリング5内においてy軸方向に揺動可能となる。
また、アダプタリング内周面53のz軸正方向端部にはシール部材50(第1シール部材)が設けられ、z軸負方向端部には支持面Nが形成される。アダプタリング5はこの支持面Nにおいてカムリング4のz軸負方向を係止する。
支持面Nにはピン40(第2シール部材)が設けられ、このピン40とシール部材50により、カムリング4とアダプタリング5との間の流体圧室Aはy軸負、正方向に画成されて第1、第2流体圧室A1,A2を形成する。
ここで、カムリング4は支持面N上を転がりながら揺動するため各流体圧室A1,A2の容積が変化するが、z軸負方向側支持面Nはy軸を原点を中心に反時計回り方向に回転させたξ軸に対し平行である。すなわち支持面Nはy軸正方向側に向かうにつれz軸正方向側に傾斜し、カムリング4は傾斜した支持面Nによりy軸負方向に揺動しやすくなっている。
第2流体圧室A2に吸入圧を導入することにより第2流体圧室A2内圧力によるカムリング4支持力が十分に得られないため、カムリング4が第2流体圧室A2側(y軸正方向側)に倒れやすくなるが、支持面N上の高回転低圧状態における支持位置を低回転高圧状態における支持位置よりも高く(吸入ポート62,121側に近く)設けることにより、カムリング4の倒れを防止する。
ロータ3の外径はカムリング内周41よりも小径に設けられ、カムリング4内周側に収装される。カムリング4が揺動し、ロータ3とカムリング4の相対位置が変化した場合であっても、ロータ3の外周はカムリング内周41と当接しないよう設けられている。
また、揺動によりカムリング4が最もy軸負方向に位置する場合、カムリング内周41とロータ3外周との距離Lはy軸負方向側において最大となる。カムリング4が最もy軸正方向に位置する場合は、同様に距離Lはy軸正方向側において最小となる。
ベーン32の径方向長さは距離Lの最大値よりも大きく設けられており、そのためベーン32は、カムリング4とロータ3との相対位置によらず、常にスロット31に挿入されつつカムリング内周41に当接した状態を維持することとなる。これにより、ベーン32は常時背圧室33から背圧を受け、カムリング内周41と液密に当接する。
したがって、カムリング4とロータ3との間の領域は、隣り合うベーン32によって常時液密に画成されてポンプ室Bを形成する。揺動によりロータ3とカムリング4が偏心状態にあれば、ロータ3の回転に伴って各ポンプ室Bの容積が変化する。
サイドプレート6および第2ハウジング12に設けられた吸入ポート62,121および吐出ポート63,122は、ロータ3の外周に沿って設けられ、各ポンプ室Bの容積変化により作動油の給排が行われる。
アダプタリング5のy軸正方向端部には径方向貫通孔51が設けられている。また、第1ハウジング11のy軸正方向端部にはプラグ部材挿入孔114が設けられ、有底カップ形状のプラグ部材70が挿入されて第1、第2ハウジング11,12外部との液密を保つ。
このプラグ部材70の内周にはスプリング201がy軸方向に伸縮可能に挿入され、アダプタリング5の径方向貫通孔51を貫通してカムリング4に当接し、y軸負方向へ付勢する。
スプリング201は揺動量が最大となる方向にカムリング4を付勢し、圧力の安定しないポンプ始動時において吐出量(カムリング4揺動位置)を安定させるものである。
なお、本実施例ではアダプタリング5の径方向貫通孔51開口部をカムリング4のストッパとしてy軸正方向の揺動を規制するが、プラグ部材70自体を径方向貫通孔51に貫通させてアダプタリング5の内周側に突出させ、ストッパとしてもよい。
[第1、第2流体圧室への圧油の供給]
アダプタリング5のz軸正方向側であってシール部材50のy軸負方向側には貫通孔52が設けられている。この貫通孔52はそれぞれ第1ハウジング11内に設けられた油路113を介して制御バルブ7へ連通し、y軸負方向側の第1流体圧室A1と制御バルブ7を接続する。油路113は制御バルブ7を収容するバルブ収装孔115に開口し、ポンプ駆動に伴って制御圧Pvが第1流体圧室A1に導入される。
アダプタリング5に設けられた貫通孔52をアダプタリング5の軸方向幅の中央に設けることにより、アダプタリング5外周面がシール面となってリークを低減する。
制御バルブ7は油路21,22を介して吐出ポート63,122と接続する。油路22上にはオリフィス8が設けられ、制御バルブ7にはオリフィス8の上流圧である吐出圧Poutと、オリフィス8の下流圧Pfbが導入される。このPoutとPfbの差圧とバルブスプリング7aによって制御バルブ7は駆動され、制御圧Pvを生成する。
したがって第1流体圧室A1には制御圧Pvが導入され、この制御圧Pvは吸入圧Pin、吐出圧Poutに基づき生成されるため、制御圧Pv≧吸入圧Pinとなる。
一方、第2流体圧室A2には連通路64を介して吸入圧Pinが導入される。この連通路64は第1ハウジング11において吸入口INとx軸負方向側面120とを連通し、吸入口INと第2流体圧室A2とを接続する油路であって、カムリング4の揺動位置によらず常に第2流体圧室A2に開口する。
したがって第2流体圧室A2には常時吸入圧Pinが導入され、これにより本願ベーンポンプ1では第1流体圧室A1の液圧P1のみ制御される。一方、第2流体圧室A2の液圧P2は制御されず常時P2=吸入圧Pinとなる。これにより、第2流体圧室A2側から吸入ポート63,122側への圧力漏れが減少し、ポンプ効率の低下を抑制する。
[カムリングの揺動]
カムリング4が第1流体圧室A1の圧力P1から受けるy軸正方向の付勢力が、第2流体圧室A2の油圧P2とスプリング201から受けるy軸負方向の付勢力の和よりも大きくなれば、カムリング4はピン40を回転中心としてy軸正方向に揺動する。揺動によりy軸正方向側のポンプ室By+は容積が拡大し、y軸負方向側のポンプ室By-は容積が減少する。
y軸負方向側のポンプ室By-の容積が減少すると、単位時間あたりに吸入ポート62,121から吐出ポート63,122へ供給される油量が減少し、吐出圧が低下する。これに伴い吐出圧が導入されている第1流体圧室A1の圧力P1も低下し、y軸負方向への付勢力の和に抗し切れなくなると、カムリング4はy軸負方向側に揺動する。
y軸正、負方向の付勢力がほぼ等しくなると、カムリング4に作用するy軸方向の力が釣り合ってカムリング4は静止する。吐出圧が増加すると、カムリング4はy軸正方向に揺動してロータ3と同一軸心となり、y軸正、負方向側のポンプ室By+,By-の容積が等しくなって吸入圧=吐出圧=0となる。
これに伴い第1流体圧室A1の圧力P1も0となり、カムリング4はスプリング201の付勢力Fによりy軸負方向に付勢される。このようにして吐出圧P1は復帰して吐出オリフィス前後の差圧が一定となるように、カムリング4の偏心量を調整する。
[駆動軸中心とカムリング中心の位置ずれ]
図4は、無負荷状態(ポンプ非駆動状態)におけるベーンポンプ1の部分断面図である。駆動軸2およびロータ3の中心をOR、カムリング4の中心をOcとする。
本願実施例では、無負荷状態におけるカムリング中心Ocは、駆動軸2の中心ORよりも吸入ポート62,121側(z軸正方向側)に位置させる。ロータ3はz軸負方向側から吐出圧により付勢され、この付勢力によって駆動軸2がz軸正方向側に撓み変形する。
そこで、駆動軸2の中心ORはz軸正方向にずれるため、あらかじめカムリング4の中心Ocを駆動軸中心ORよりもz軸正方向側にオフセットさせておく。具体的には、支持面Nを傾斜させることによりカムリング4のz軸方向位置を高くする。これによりポンプ駆動時に吐出圧によって駆動軸2が撓んだ際にも、安定した吐出量を得る(詳細は後述)。
カムリング内周41とロータ3の外周はともに略円形であるため、カムリング内周41とロータ3の外周との距離Lは、カムリング中心Ocとロータ中心ORが一致する場合に全周にわたって一律に等しくなる。
カムリング4の中心Ocはロータ3および駆動軸2の中心ORからずれていると、カムリング内周41とロータ3の外周との距離Lは一律とならず、Oc−OR直線上において最大値および最小値をとる。
ベーン32は背圧室33からの圧力によって外径方向に付勢されているため、距離Lが変化すればベーン32の突出量も変化する。そのため、ロータ3外周、カムリング内周41、およびベーン32によって隔成されるポンプ室Bの容積も、距離Lに伴って変化する。
すなわち、ロータ3外周においてとカムリング内周41との距離Lが大きい位置ではポンプ室Bの容積も大きく、距離Lが小さい位置ではポンプ室Bの容積は小さくなる。したがってロータ3の回転に伴い、Oc−OR直線上で距離Lが最大値Lmax(Oc−OR直線上y軸負方向側)となる前後でポンプ室Bの容積は拡大から縮小に転じ、Oc−OR直線上で距離Lmin(Oc−OR直線上y軸正方向側)が最小値となる前後でポンプ室Bは縮小から拡大に転じる。
ロータ3は反時計回りに回転するため、11個のベーン32のうちの1つのベーン32aがy軸負方向側でOc−OR直線を跨ぐ際、Oc−OR直線よりもz軸正方向側ではポンプBaの容積は拡大しているが、ベーン32がちょうどOc−OR直線上に位置する際に容積変動はゼロとなり、Oc−OR直線を跨いでz軸負方向側に位置すると縮小へ転じる。
すなわち、ベーン32aがy軸負方向側でOc−OR直線を跨ぐ度に、ポンプ室Baの容積は拡大から縮小へと転じる。同様に、ベーン32aがy軸正方向側でOc−OR直線を跨ぐ度に、ポンプ室Baの容積は縮小から拡大へと転じる。これにより、ベーン32がOc−OR直線上を跨ぐ度に、ポンプ室Bの容積変動の正負が入れ替わることとなる。
[ポート基準線]
ポンプ室Bは吸入ポート62,121および吐出ポート63,122の間において吸入/吐出が切り替わり、切り替わる時点でのベーン32の位置を第1、第2基準位置M1,M2とする。第1基準位置M1はy軸負方向側、第2基準位置M2はy軸正方向側である。
実施例1では、ベーン32のうち隣りあうベーン同士の間隔を1ピッチとし、第1基準位置M1は吸入ポート62,121の終端62a,121a(ロータ3の回転方向側端部)から半ピッチ進んだ位置とする。同様に、第2基準位置M2は吐出ポート63,122の終端63a,122a(ロータ3の逆回転方向側端部)から半ピッチ進んだ位置とする。
このM1,M2から形成されるM1−M2線を、ポート基準線M1−M2と定義する。このため実施例1では、ベーン32aがこのポート基準線M1−M2を通過するたびにポンプ室Baの吸入/吐出が切り替わることとなる。
このため、ポート基準線M1−M2よりもz軸正方向側(吸入ポート62,121側)のz軸正方向側領域Bz+は吸入領域、z軸負方向側(吐出ポート63,122側)のz軸負方向側領域Bz−は吐出領域となる。
したがって、ベーンポンプ1の吐出を安定させるためには、ポンプ室Bの容積変動が切り替わるOc−OR線と、ポンプ室Bの吸入/吐出が切り替わるポート基準線M1−M2とがなるべく近接することが望ましい。とりわけ、吸入から吐出に切り替わる第1基準位置M1において近接していれば吐出量が安定するため、Oc−OR線とポート基準線M1−M2とはなるべく近接かつ平行であることが望まれる。
[ポート基準線とOc−OR線の関係]
図5および図6はポート基準線M1−M2とOc−OR線の関係を示す模式図である。図5は従来例(無負荷状態(ポンプ非駆動状態)においてカムリング4の中心Ocと駆動軸2の中心ORの位置を示す)、図6は本願実施例1(無負荷状態においてカムリング中心Ocがポート基準線M1−M2よりもz軸正方向側に位置する場合)である。
なお、図中太実線はポート基準線M1−M2であり、太一点鎖線はポンプ高圧時におけるOc−OR線、太破線はポンプ低圧時におけるOc−OR線である。
カムリング4の揺動により、カムリング中心Ocはy軸方向に移動し、無負荷時および低速となる最大偏心時(図2参照)には駆動軸中心ORに対してy軸負方向側に大きくオフセットしている。一方、高速時にはカムリング4の偏心量も小さく、カムリング中心Ocのオフセット量も小さいが、駆動軸中心ORに対しては依然オフセットしたままである。
ここで、ポンプ1が駆動してポンプ室Bに圧力が発生すると、ポンプ室Bはポート基準線M1−M2を挟んでz軸負方向領域Bz−では高圧となり、z軸正方向領域Bz+では低圧となり、差圧が発生する。
この差圧によりロータ3は駆動軸2とともにz軸正方向に付勢され、駆動軸2はz軸正方向側に弾性変形する。これにより駆動軸2の中心ORもz軸正方向に移動し、カムリング中心Ocと駆動軸中心ORにずれが生じる。ずれ量は高圧時に大きく、低圧時に小さくなる。
したがって、吐出圧による駆動軸2の弾性変形により、高圧時、低圧時におけるOc−OR線はいずれもポート基準線M1−M2に対して大きく傾斜し、高圧時、低圧時におけるポート基準線M1−M2に対するOc−OR線の角度はα'、β'となる。α'、β'はいずれも大きく、そのため吸入/吐出が切り替わる第1、第2基準位置M1,M2においてOc−OR線とポート基準線M1−M2が離間し、吐出が安定しない。
一方、本願実施例1ではあらかじめカムリング中心Ocを駆動軸中心ORよりもz軸正方向側(吸入ポート62,121側)にオフセットしている。そのため、吐出圧により駆動軸2が撓み、駆動軸中心ORがz軸正方向側に移動した場合であっても、Oc−OR線はポート基準線M1−M2に対し大きく傾斜することはない。
これにより、ポンプ駆動時におけるOc−OR線とポート基準線M1−M2の角度αは従来例の角度α'よりも小さくなって(α<α')より平行に近くなり、高圧時においては吸入/吐出が切り替わる第1、第2基準位置M1,M2においてOc−OR線とポート基準線M1−M2に対し近接する。よって、吸入と吐出の切り替え時における吐出量変動が小さくなり、吐出が安定する。
[実施例1の効果]
(1)ポンプボディ10と、ポンプボディ10に軸支される駆動軸2と、ポンプボディ10内に設けられ、駆動軸2に回転駆動されるロータ3と、ロータ3の周方向に複数個設けられたスロット31に出没自在に収装されたベーン32と、ポンプボディ10内であってポンプボディ10の支持面N上を揺動自在に設けられ、内周41側にロータ3およびベーン32とともに複数のポンプ室Bを形成するカムリング4と、カムリング4のx軸方向両側に設けられたサイドプレート6および第2ハウジング12と、サイドプレート6または第2ハウジング12のうち少なくとも一方側に設けられ、複数のポンプ室Bの容積が増大する領域に開口する吸入ポート62,121と、複数のポンプ室Bの容積が縮小する領域に開口する吐出ポート63,122と、カムリング4の外周側に設けられ、このカムリング4の外周側空間(流体圧室)Aをポンプ吐出量が増大する方向に設けられた第1流体圧室A1と、ポンプ吐出量が減少する方向に設けられた第2流体圧室A2とに隔成するシール部材50と、を備える可変容量型ベーンポンプ1において、カムリング4の中心Ocは、無負荷時の駆動軸2の中心ORよりも吸入ポート62,121側(z軸正方向側)にオフセット配置されることとした。
これにより、高圧時において吸入と吐出の切り替わり時における吐出量変動が小さくなり、吐出を安定させてポンプ効率の低下や振動を抑制することができる。
(3)ベーン32のうち、隣りあうベーン32同士の間隔を1ピッチとし、カムリング4の中心Ocは、吸入ポート62,121の終端からロータ3の回転方向(図2〜図6の反時計回り方向)に半ピッチ進んだ位置と、吐出ポート63,122の終端からロータ3の回転方向に半ピッチ進んだ位置とを結んだポート基準線M1−M2よりも吸入ポート62,121側にオフセット配置されることとした。
これにより、ポンプ駆動時におけるOc−OR線とポート基準線M1−M2の角度は従来例よりも小さくなってより平行に近くなり、吸入/吐出が切り替わる第1、第2基準位置M1,M2においてOc−OR線はポート基準線M1−M2に対し近接する。よって、吸入と吐出の切り替え時における吐出量変動が小さくなり、吐出を安定させてポンプ効率の低下や振動を抑制することができる。
以下、実施例1の変形例を示す。
[実施例1−1]
図7はポート基準線の定義を変更した例である。実施例1では吸入/吐出が切り替わる第1、第2基準位置M1,M2および駆動軸中心ORは一直線上に位置するものとしたが、実施例1−1では一直線上に位置しない場合を示す。
(2)カムリング4の中心Ocは、無負荷状態における駆動軸2の中心ORと、吸入ポート62,121の終端62a,121aから半ピッチ進んだ第1基準位置M1、または吐出ポート63,122の終端63a,122aから半ピッチ進んだ第2基準位置M2とを結んだポート基準線M1−M2よりも吸入ポート62,121側にオフセットされることとした。
これにより、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。実施例1−1ではM1−OR−M2線が折れ線となるため、ポート基準線をM1−OR線またはM2−OR線とする。ベーンポンプ1の特性にあわせてポート基準線の定義を適宜変更することで、最適な吐出性能を得ることができる。なお、折れ線のM1−OR−M2線をそのままポート基準線としてもよい。
実施例2につき図8および図9に基づき説明する。基本構成は実施例1と同様である。実施例1ではカムリング中心Ocをポート基準線M1−M2よりもz軸正方向側に設けるのみであり、カムリング4のz軸負方向側を係止する支持面Nの角度については限定していなかった。
これに対し実施例2では、支持面Nの角度γを規定する点で異なる。なお、無負荷状態においてカムリング中心Ocがポート基準線M1−M2(駆動軸中心ORを含む)よりもz軸正方向側(吸入ポート62,121側)に設けられる点は実施例と同様である。
図8は実施例2におけるベーンポンプ1の部分断面図、図9はポート基準線M1−M2とOc−OR線の関係を示す模式図である。実施例2においては、支持面Nはy軸正方向側に向かうに連れてz軸正方向側に傾斜し、ポート基準線M1−M2に対する角度γは2°〜8°に設けられている(図8のM1'−M2'はピン40を通りM1−M2に平行な直線である)。
また、図9の細一点鎖線N−Nはカムリング4の支持面Nに平行な直線であり、細二点鎖線Y−Yはy軸に平行な直線である。したがってカムリング4はN−N直線に沿って揺動し、N−N直線は支持面Nと同様にξ軸に平行となってY−Y直線に対する角度はγとなる。
支持面Nの角度γは、一般に360°/(ベーンの枚数×4)で設計される。11枚のベーン32を有する本願ベーンポンプ1の支持面Nの角度は、一般的な設計では約8°となる(図10参照)。
図10において、場合支持面Nの傾斜角が大きく、高速時におけるカムリング4のz軸正方向位置が高くなる。これに伴いカムリング中心Ocの位置は駆動軸中心ORに対しz軸正方向に大きくオフセットする。
高圧時には駆動軸中心ORがz軸正方向側に大きく移動するため、カムリング中心Ocと駆動軸中心ORを結ぶ低速および高圧時Oc−OR線のなす角度α1はあまり変わらないが、低圧時は駆動軸中心ORの移動量が小さいため高速および低圧時Oc−ORとM1−M2線のなす角度β1はz軸方向位置は離間したままである(実施例2:図9参照)。
このため、高圧時におけるポート基準線M1−M2に対するOc−OR線の傾斜角αは小さくなって平行となるものの、低圧時の傾斜角βは大きくなってしまう。そのため吸入/吐出を切り替える第1、第2基準位置M1,M2とOc−OR線が大きく離間し、ポンプ吐出量が不安定となる。
したがって実施例2では、ポート基準線M1−M2に対する支持面Nの角度γを低く設け、2°〜8°の範囲とする。これによりカムリング4のz軸方向高さは低くなり、カムリング中心Ocのz軸方向位置も低くなる(図9)。
無負荷状態におけるカムリング中心Ocはポート基準線M1−M2よりもz軸正方向側に設けられており、支持面Nの角度γが小さくなった分カムリング中心Ocはポート基準線M1−M2に接近する。
このため、ポンプ吐出圧が低圧であって駆動軸中心ORのz軸正方向側へあまり移動しない場合であっても、カムリング中心Ocはあらかじめポート基準線M1−M2に対し近接しているためOcとORのz軸方向位置は大きく離間することはなく、実施例2の低圧時におけるポート基準線M1−M2に対するOc−OR線の傾斜角β1は、実施例1の低圧時傾斜角βよりも小さくなる(β1<β)。
これにより、駆動軸中心ORのz軸正方向移動量が小さい低圧時であっても、吸入/吐出を切り替える第1、第2基準位置M1,M2にOc−OR線を近接させ、低圧時におけるポンプ吐出量を安定させる。
なお、無負荷状態においてカムリング中心Ocがポート基準線M1−M2(駆動軸中心ORを含む)よりもz軸正方向側(吸入ポート62,121側)に設けられる点は実施例1と同様であるため、高圧時においてもポート基準線M1−M2に対するOc−OR線の傾斜角α1は小さくなり、高圧時におけるポンプ吐出量の安定は保たれる。
また、第2流体圧室A2に吸入圧を導入することにより、第2流体圧室A2内圧力によるカムリング4に対する支持力が十分に得られないため、カムリング4
が第2流体圧室A2側に倒れやすくなるが、支持面Nの角度を2°〜8°の範囲に留めることにより、カムリング4の倒れをより効果的に防止することができる。
[実施例2の効果]
実施例2にあっては、ポート基準線M1−M2に対する支持面Nの角度γを2°〜8°の範囲とした。これにより、駆動軸中心ORのz軸正方向移動量が小さい低圧時であっても、ポンプ吐出量を安定させることができる。
[他の実施例]
以上、本発明を実施するための最良の形態を各実施例に基づいて説明してきたが、本発明の具体的な構成は各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
さらに、上記実施の形態及び実施例から把握しうる請求項以外の技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
前記第2流体圧室には少なくとも吸入圧が導入されること
を特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
第2流体圧室側から吸入ポート側への圧力漏れが減少し、ポンプ効率の低下を抑制することができる。
(ロ)上記(1)に記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
前記支持面と前記ポート基準線とは、前記第2流体圧室側から前記第1流体圧室側へ向かって、前記ポート基準線から徐々に離間するように設けられること
を特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
第2流体圧室に吸入圧を導入することにより第2流体圧室内圧力によるカムリング支持力が十分に得られないため、カムリングが第2流体圧室側に倒れやすくなるが、支持面上の高回転低圧状態における支持位置を低回転高圧状態における支持位置よりも高く(吸入ポート側に近く)設けることにより、カムリングの倒れを防止することができる。
(ハ)上記(1)に記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
前記支持面と前記ポート基準線との間の角度は、2度から8度の範囲であること
を特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
第2流体圧室に吸入圧を導入することにより、第2流体圧室内圧力によるカムリング支持力が十分に得られないため、カムリングが第2流体圧室側に倒れやすくなるが、その角度を2度から8度の範囲に留めることにより、カムリングの倒れをより効果的に防止することができる。
(ニ)請求項2または請求項3に記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
前記カムリング内周面の中心は、前記駆動軸の中心よりも前記吸入ポート側にオフセット配置されること
を特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
吐出ポート側の高圧によってカムリングの支持面に押し付けられる側に向かって変形した状態において、カムリング内周面の中心と駆動軸の中心とが近づくようにオフセット配置することにより、ポンプ効率の低下や振動を抑制することができる。
実施例1におけるベーンポンプの軸方向断面図である。 実施例1におけるベーンポンプの径方向断面図(最大揺動時)である。 実施例1におけるベーンポンプの径方向断面図(最小揺動時)である。 無負荷状態(ポンプ非駆動状態)におけるベーンポンプの部分断面図である。 従来例におけるポート基準線M1−M2とOc−OR線の関係を示す模式図である。 本願実施例1におけるポート基準線M1−M2とOc−OR線の関係を示す模式図である。 実施例1−1におけるベーンポンプの部分断面図である。 実施例2におけるベーンポンプの部分断面図である。 実施例2におけるポート基準線M1−M2とOc−OR線の関係を示す模式図である。 従来例に対し実施例2を適用する前における、ポート基準線M1−M2とOc−OR線の関係を示す模式図である。
符号の説明
1 可変容量型ベーンポンプ
2 駆動軸
3 ロータ
4 カムリング
5 アダプタリング
6 サイドプレート
7 制御バルブ
7a バルブスプリング
8 オリフィス
10 ポンプボディ
11,12 第1、第2ハウジング
21,22 油路
31 スロット
32 ベーン
33 背圧室
40 ピン
41 カムリング内周
50 シール部材
51 径方向貫通孔
52 貫通孔
53 アダプタリング内周
61 x軸正方向側面
62,121 吸入ポート
62a,121a 終端
63,122 吐出ポート
63a,122a 終端
64 連通路
70 プラグ部材
111 底部
112 ポンプ要素収容部
113 油路
114 プラグ部材挿入孔
115 バルブ収装孔
120 x軸負方向側面
201 スプリング
A 流体圧室
A1,A2 第1、第2流体圧室
A2 流体圧室
B ポンプ室
Bz+ z軸正方向側領域
Bz− z軸負方向領域
IN 吸入口
M1,M2 第1、第2基準位置
N 支持面
Na ころがり支持点
Oc カムリング中心
OR ロータ中心
OUT 吐出口
M1−M2 ポート基準線

Claims (3)

  1. ポンプボディと、
    前記ポンプボディに軸支される駆動軸と、
    前記ポンプボディ内に設けられ、前記駆動軸に回転駆動されるロータと、
    前記ロータの周方向に複数個設けられたスロットに出没自在に収装されたベーンと、
    前記ポンプボディ内であって前記ポンプボディの支持面上を揺動自在に設けられ、内周側に前記ロータおよび前記ベーンとともに複数のポンプ室を形成するカムリングと、
    前記カムリングの軸方向両側に設けられた第1部材および第2部材と、
    前記第1部材または第2部材のうち少なくとも一方側に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が増大する領域に開口する吸入ポートと、前記複数のポンプ室の容積が縮小する領域に開口する吐出ポートと、
    前記カムリングの外周側に設けられ、このカムリングの外周側空間をポンプ吐出量が増大する方向に設けられた第1流体圧室と、ポンプ吐出量が減少する方向に設けられた第2流体圧室とに隔成するシール部材と、
    を備える可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記カムリングの中心は、前記駆動軸中心よりも前記吸入ポート側にオフセット配置されていること
    を特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  2. ポンプボディと、
    前記ポンプボディに軸支される駆動軸と、
    前記ポンプボディ内に設けられ、前記駆動軸に回転駆動されるロータと、
    前記ロータの周方向に複数個設けられたスロットに出没自在に収装されたベーンと、
    前記ポンプボディ内であって前記ポンプボディの支持面上を揺動自在に設けられ、内周側に前記ロータおよび前記ベーンとともに複数のポンプ室を形成するカムリングと、
    前記カムリングの軸方向両側に設けられた第1部材および第2部材と、
    前記第1部材または第2部材のうち少なくとも一方側に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が増大する領域に開口する吸入ポートと、前記複数のポンプ室の容積が縮小する領域に開口する吐出ポートと、
    前記カムリングの外周側に設けられ、このカムリングの外周側空間をポンプ吐出量が増大する方向に設けられた第1流体圧室と、ポンプ吐出量が減少する方向に設けられた第2流体圧室とに隔成するシール部材と、
    を備える可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記ベーンのうち、隣りあうベーン同士の間隔を1ピッチとし、
    前記カムリングの中心は、無負荷状態における前記駆動軸中心と、前記吸入ポートの終端から半ピッチ進んだ位置、または前記吐出ポートの終端から半ピッチ進んだ位置とを結んだポート基準線よりも前記吸入ポート側にオフセットされること
    を特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
  3. ポンプボディと、
    前記ポンプボディに軸支される駆動軸と、
    前記ポンプボディ内に設けられ、前記駆動軸に回転駆動されるロータと、
    前記ロータの周方向に複数個設けられたスロットに出没自在に収装されたベーンと、
    前記ポンプボディ内であって前記ポンプボディの支持面上を揺動自在に設けられ、内周側に前記ロータおよび前記ベーンとともに複数のポンプ室を形成するカムリングと、
    前記カムリングの軸方向両側に設けられた第1部材および第2部材と、
    前記第1部材または第2部材のうち少なくとも一方側に設けられ、前記複数のポンプ室の容積が増大する領域に開口する吸入ポートと、前記複数のポンプ室の容積が縮小する領域に開口する吐出ポートと、
    前記カムリングの外周側に設けられ、このカムリングの外周側空間をポンプ吐出量が増大する方向に設けられた第1流体圧室と、ポンプ吐出量が減少する方向に設けられた第2流体圧室とに隔成するシール部材と、
    を備える可変容量型ベーンポンプにおいて、
    前記ベーンのうち、隣りあうベーン同士の間隔を1ピッチとし、
    前記カムリングの中心は、前記吸入ポートの終端から前記ロータ回転方向に半ピッチ進んだ位置と、前記吐出ポートの終端から前記ロータの回転方向反対側に半ピッチ進んだ位置とを結んだポート基準線よりも前記吸入ポート側にオフセット配置されること
    を特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
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