JP4995779B2 - 可変容量型ベーンポンプ - Google Patents
可変容量型ベーンポンプ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4995779B2 JP4995779B2 JP2008181135A JP2008181135A JP4995779B2 JP 4995779 B2 JP4995779 B2 JP 4995779B2 JP 2008181135 A JP2008181135 A JP 2008181135A JP 2008181135 A JP2008181135 A JP 2008181135A JP 4995779 B2 JP4995779 B2 JP 4995779B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- region
- seal member
- discharge
- rotor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Rotary Pumps (AREA)
- Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
Description
図1はベーンポンプ1の軸方向断面図(図2のI−I断面)、図2は径方向断面図(図1のII−II断面)である。図2ではカムリング4が最もy軸負方向に位置する場合(偏心量最大)を示す。また、図3はポンプボディ11のx軸正方向正面図である。図3では各シール部材210,220および67についても図示する。各シール部材210,220は破線で示す。
アダプタリング5のz軸正方向側であってシール部材50のy軸負方向側には貫通孔52が設けられている。この貫通孔52はそれぞれポンプボディ11内に設けられた油路113を介して制御バルブ7へ連通し、y軸負方向側の第1流体圧室A1と制御バルブ7を接続する。油路113は制御バルブ7を収容するバルブ収装孔115に開口し、ポンプ駆動に伴って制御圧が第1流体圧室A1に導入される。
カムリング4が第1流体圧室A1の圧力P1から受けるy軸正方向の付勢力が、第2流体圧室A2の油圧P2とスプリング71から受けるy軸負方向の付勢力の和よりも大きくなれば、カムリング4は板部材80との当接点を回転中心としてy軸正方向に揺動する。揺動によりy軸正方向側のポンプ室By+は容積が拡大し、y軸負方向側のポンプ室By-は容積が減少する。
(閉じ込み領域)
図4はプレッシャープレート6のx軸正方向正面図である。プレッシャープレート6のx軸負方向側面であるバックアップ面68には、油路63a(図1参照)を介して吐出ポート63から吐出圧が供給される。この吐出圧はポンプボディ11の底部111に設けられた吐出圧導入溝111a(図3参照)によって底部111のz軸負方向側に導入される。
図5はプレッシャープレート6の摺動面61におけるポンプ吐出圧および吸入圧の圧力分布(ロータ側吸入、吐出領域Ep,Dp)を示す図である。なお、カムリング4およびアダプタリング5も併せて図示する。また、第1、第2閉じ込み領域Cp1,Cp2は太線の囲みで示す。
図6は図5の摺動面61に第1、第2シール部材210,220を投影した図(投影線は破線)である。第1、第2シール部材210,220は、吸入、吐出ポート62,63の周方向略中点を結ぶ中線III−IIIに対し線対称である。
図7はz軸負方向側における第1シール部材210とロータ側吐出領域Dpとの位置関係を示す図である。なお、図7では第2シール部材220は省略する。また、第1シール部材210およびバックアップ高圧領域Dbは破線で示す。
図8は図5、図6を組み合わせた図(図5に第1、第2シール部材210,220を追記した図)、図9はプレッシャープレート摺動面61におけるz軸正方向側部分の拡大図である。図9の斜線部分はロータ側吐出領域Dpのz軸正方向側吐出領域Dpz+である。
図10、図11はそれぞれプレッシャープレート摺動面61の部分拡大図である。図10はy軸負方向側の第1閉じ込み領域Cp1付近、図11はy軸正方向側の第2閉じ込み領域Cp2付近を示す。
図12はロータ側吐出領域Dpとバックアップ側高圧領域Dbとの対比図である。バックアップ側高圧領域Db(第1シール部材210の外径線213と第2シール部材220の内径線221で包囲される領域)は太破線、ロータ側吐出領域Dpは太実線で示す。
図13は従来例の第1シール部材210'、図14は本願の第1シール部材210のx軸正方向正面図である。第1シール部材210はz軸正方向側およびy軸方向両側を頂点とする略三角形状であり、z軸負方向側の第1部分210a、y軸負方向側の第2部分210b、およびy軸正方向側の第3部分210cから形成される。従来例の第1シール部材210'も、同様に第1、第2、第3部分210a',210b',210c'を有する。
図13は第1シール部材210を組み付けたポンプボディ11のx軸正方向正面図である。また、図14は図13のIV−IV断面図である。なお、図13では第1シール部材210を破線で示す。
図15、図16は第1シール部材210のx軸正方向正面図、図17、図18は組み付け時の締め代圧力が作用した際の第1シール部材210にかかる力を示す図である。図15,図17は従来例、図16、図18は本願である。
図19従来例と本願の圧力−流量特性の対比図である。図19では突起部111cの影響を無視した場合を示す。
図20は突起部111cの影響を考慮した場合の圧力−流量特性を示す図である。本願のように突起部111cを断続的に複数設ける場合と、シール溝111bの全周にわたって連続して段状の突起部111cを設けた比較例も示す。
(1)プレッシャープレート6の軸方向一方側の面(バックアップ面68)、またはポンプボディ11であってこの一方側の面に対向する面(フロントボディ底部111)に形成され、吐出ポート63に対応する領域と貫通孔66とを包囲するように形成されたシール溝111bと、
シール溝111bに設けられ、環状に形成され、プレッシャープレート6に吐出圧が作用するバックアップ側高圧領域Dbと、吸入圧が作用するバックアップ側低圧領域Ebとに区画する第1シール部材210を備え、
第1シール部材210は、吐出ポート63に対応する領域に設けられる第1部分210aと、この第1部分210aの一端側と貫通孔66を包囲する部分とを接続する第2部分210bと、第1部分210aの他端側と貫通孔66を包囲する部分とを接続する第3部分210cと、から構成され、
第2部分210bおよび第3部分210cは、外に凸となるように形成され、これら第2部分210bおよび第3部分210cの曲率半径は、第1部分210aの曲率半径よりも大きくなるように形成されることとした。
プレッシャープレート6であって摺動面61と反対側の面をバックアップ面68とし、
摺動面61上であって吐出ポート63の始端603と吸入ポート62の終端601との間を第1閉じ込み領域Cp1とし、
摺動面61上であって吸入ポート62の始端602と吐出ポート63の終端604との間を第2閉じ込み領域Cp2とし、
バックアップ面68上に第1閉じ込み領域Cp1を投影した第1投影領域Cb1内に設けられ、高圧が導入される第1投影領域高圧部Cb1Hと、
バックアップ面68上に第2閉じ込み領域Cp2を投影した第2投影領域Cb2内に設けられ、高圧が導入される第2投影領域高圧部Cb2Hを有することとした。
(他の実施例)
2 駆動軸
3 ロータ
4 カムリング
6 プレッシャープレート
11 ポンプボディ
12 リアボディ
31 スロット
32 ベーン
61 摺動面
62 吸入ポート
63 吐出ポート
66 貫通孔
68 バックアップ面(軸方向一方側の面)
111 フロントボディ底部(一方側の面に対向する面)
111b シール溝
111c 突起部
210 第1シール部材
210a 第1部分
210b 第2部分
210c 第3部分
601 吸入ポート終端
602 吸入ポート始端
603 吐出ポート始端
604 吐出ポート終端
B ポンプ室
Cp1 第1閉じ込み領域
Cp2 第2閉じ込み領域
Cb1 第1投影領域
Cb1H 第1投影領域高圧部
Cb2 第2投影領域
Cb2H 第2投影領域高圧部
Db バックアップ側高圧領域
Eb バックアップ側低圧領域
Na 揺動支点
Claims (5)
- ポンプボディと、
前記ポンプボディに軸支される駆動軸と、
前記ポンプボディ内に設けられ、前記駆動軸に回転駆動されるロータと、
前記ロータの周方向に複数個設けられたスロットに出没自在に設けられたベーンと、
前記ポンプボディ内であって揺動支点を中心に揺動自在に設けられるとともに、環状に形成され、内周側に前記ロータおよび前記ベーンとともに複数のポンプ室を形成するカムリングと、
前記ポンプボディを閉塞するリアボディと、
前記ポンプボディに収容され、前記駆動軸が貫通される貫通孔が形成され、軸方向一方側から吐出圧を受けることにより前記ロータ側に付勢されるプレッシャープレートと、
前記プレッシャープレートに設けられ、前記複数のポンプ室の容積が増大する領域に開口する吸入ポートと、前記複数のポンプ室の容積が縮小する領域に開口する吐出ポートと、
前記プレッシャープレートの前記軸方向一方側の面、または前記ポンプボディであってこの一方側の面に対向する面に形成され、前記吐出ポートに対応する領域と前記貫通孔とを包囲するように形成されたシール溝と、
前記シール溝に設けられ、環状に形成され、前記プレッシャープレートに吐出圧が作用する高圧領域と、吸入圧が作用する低圧領域とに区画するシール部材と
を備え、
前記シール部材は、前記吐出ポートに対応する領域に設けられる第1部分と、この第1部分の一端側と前記貫通孔を包囲する部分とを接続する第2部分と、前記第1部分の他端側と前記貫通孔を包囲する部分とを接続する第3部分と、から構成され、
前記第2部分および前記第3部分は、外に凸となるように形成され、これら第2部分および第3部分の曲率半径は、前記第1部分の曲率半径よりも大きくなるように形成されること
を特徴とする可変容量型ベーンポンプ。 - 請求項1に記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
前記プレッシャープレートであって前記ロータと摺動する面を摺動面とし、
前記プレッシャープレートであって前記摺動面と反対側の面をバックアップ面とし、
前記摺動面上であって前記吐出ポートの始端と前記吸入ポートの終端との間を第1閉じ込み領域とし、
前記摺動面上であって前記吸入ポートの始端と前記吐出ポートの終端との間を第2閉じ込み領域とし、
前記バックアップ面上に前記第1閉じ込み領域を投影した第1投影領域内に設けられ、高圧が導入される第1投影領域高圧部と、
前記バックアップ面上に前記第2閉じ込み領域を投影した第2投影領域内に設けられ、高圧が導入される第2投影領域高圧部と
を有することを特徴とする可変容量型ベーンポンプ。 - 請求項1に記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
前記シール部材は、自然長の状態において外形が前記シール溝の外形よりも大きくなるように形成されること
を特徴とする可変容量型ベーンポンプ。 - 請求項1に記載の可変容量型ベーンポンプは、
前記シール溝の底側で、かつ前記低圧領域に隣接する側に設けられ、前記シール部材と前記シール溝との密着を防止する突起部をさらに有すること
を特徴とする可変容量型ベーンポンプ。 - 請求項4に記載の可変容量型ベーンポンプにおいて、
前記突起部は、断続的に周方向に複数個設けられること
を特徴とする可変容量型ベーンポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008181135A JP4995779B2 (ja) | 2008-07-11 | 2008-07-11 | 可変容量型ベーンポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008181135A JP4995779B2 (ja) | 2008-07-11 | 2008-07-11 | 可変容量型ベーンポンプ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010019181A JP2010019181A (ja) | 2010-01-28 |
JP4995779B2 true JP4995779B2 (ja) | 2012-08-08 |
Family
ID=41704333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008181135A Expired - Fee Related JP4995779B2 (ja) | 2008-07-11 | 2008-07-11 | 可変容量型ベーンポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4995779B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015145634A (ja) * | 2014-02-03 | 2015-08-13 | 日立オートモティブシステムズステアリング株式会社 | 可変容量形ベーンポンプ |
JP2016017450A (ja) * | 2014-07-08 | 2016-02-01 | 日立オートモティブシステムズステアリング株式会社 | 可変容量形ベーンポンプ |
TR201617408A2 (tr) * | 2016-11-29 | 2017-01-23 | Hema Enduestri Anonim Sirketi | Emi̇ş performansi arttirilmiş bi̇r deği̇şken deplasmanli paletli̇ pompa |
JP7324098B2 (ja) * | 2019-09-17 | 2023-08-09 | 株式会社ジェイテクトフルードパワーシステム | ベーンポンプ |
JP2021134690A (ja) * | 2020-02-26 | 2021-09-13 | 豊興工業株式会社 | ベーンポンプ |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53139207A (en) * | 1977-05-11 | 1978-12-05 | Toyooki Kogyo Kk | Variableevolume type vane pump |
JP3711588B2 (ja) * | 1995-07-28 | 2005-11-02 | 株式会社島津製作所 | 歯車ポンプまたはモータ |
JP4917779B2 (ja) * | 2005-09-07 | 2012-04-18 | Ntn株式会社 | 芯金無しシールおよび転がり軸受 |
JP2006275063A (ja) * | 2006-07-18 | 2006-10-12 | Unisia Jkc Steering System Co Ltd | 可変容量形ポンプ |
-
2008
- 2008-07-11 JP JP2008181135A patent/JP4995779B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010019181A (ja) | 2010-01-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5022139B2 (ja) | 可変容量型ベーンポンプ | |
JP4927601B2 (ja) | 可変容量型ベーンポンプ | |
US20070224066A1 (en) | Variable displacement vane pump | |
US7841846B2 (en) | Vane pump with improved internal port placement | |
CA2897520C (en) | Variable displacement pump with multiple pressure chambers | |
JP4995779B2 (ja) | 可変容量型ベーンポンプ | |
US7832995B2 (en) | Variable displacement vane pump and method of manufacturing the same | |
JP5396364B2 (ja) | 可変容量形ベーンポンプ | |
JP2008240528A (ja) | 可変容量型ベーンポンプ | |
US8690557B2 (en) | Variable displacement vane pump | |
US8562316B2 (en) | Variable capacity vane pump | |
JP2008215188A (ja) | 可変容量型ベーンポンプ | |
JP4723356B2 (ja) | 可変容量型ベーンポンプ | |
JP5243316B2 (ja) | 可変容量型ベーンポンプ | |
CN111630276B (zh) | 泵装置 | |
JP2011127431A (ja) | 可変容量形ベーンポンプ | |
JP4624955B2 (ja) | 可変容量型ベーンポンプ | |
JP5330984B2 (ja) | 可変容量型ベーンポンプ | |
JP7037458B2 (ja) | ポンプ装置 | |
JP4995744B2 (ja) | オイルポンプ | |
JP2007154835A (ja) | 可変容量型ベーンポンプ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100901 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120426 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120508 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120510 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4995779 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |