JP2007290601A - 台車着脱装置及び台車着脱装置ユニット - Google Patents

台車着脱装置及び台車着脱装置ユニット Download PDF

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隆代志 伴
Takashi Kushima
隆 久島
Shotaro Yuasa
章太郎 湯淺
Koji Sagayama
康二 嵯峨山
Fumitami Sai
文民 蔡
Koji Takemura
幸治 竹村
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Abstract

【課題】鉄道車両の車体に対して台車の着脱を行う作業において、作業性の向上を図ることができる台車着脱装置及び台車着脱装置ユニットを提供すること。
【解決手段】台車着脱装置1によれば、テーブル昇降装置50により作業テーブル40を昇降することで、作業テーブル40と車体支持装置10で支持された車体Bとの相対間隔を変更することができる。これにより、作業者Oが作業テーブル40を足場として作業を行う場合に、台車Wの比較的高い位置での作業に対しても、作業テーブル40を上昇させて、作業テーブル40と車体支持装置10で支持された車体Bとの相対間隔を狭めることで、爪先立つことなく目線の高さで作業を行うことを可能とし、作業性の向上を図ることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、台車着脱装置及び台車着脱装置ユニットに関し、特に、鉄道車両の台車を着脱する作業において、作業性の向上を図ることができる台車着脱装置及び台車着脱装置ユニットに関するものである。
従来より、鉄道車両の台車を着脱するための装置が知られている。例えば、特開2005−170161号公報には、鉄道車両の車体を支持する車体支持装置4と、その鉄道車両の台車を支持する台車支持用レール13と、その台車支持用レール13を昇降駆動させるテーブルリフター11と、そのテーブルリフター11を設置するピットに覆設される補助ターンテーブル14とを備えた台車振替設備が開示されている。
この台車振替設備によって鉄道車両の台車を着脱する場合には、まず、車体支持装置4で車体を支持すると共に、台車支持用レール13で台車を支持する。次いで、それら車体と台車とを分断するべく、作業者が補助ターンテーブル14を足場として、例えば、車体と台車とを固定する固定ボルトの脱着や車体の床下に配設された機器と台車とを接続する配線の切断等の作業を行う。その後、テーブルリフター11によって台車支持用レール13を下降させることで、台車支持用レール13で支持された台車を車体から脱着する。
一方、車体に台車を装着する場合には、まず、車体支持装置4で車体を支持すると共に、下降状態にある台車支持用レール13で台車を支持する。次いで、それら車体と台車とを連結するべく、テーブルリフター11によって台車支持用レール13を上昇させる。その後、作業者が補助ターンテーブル14を足場として、例えば、固定ボルトの締結や配線の接続等の作業を行うことで、車体支持装置4で支持された車体に台車を連結し装着する。
特開2005−170161号公報
しかしながら、上述した従来の装置では、作業者が補助ターンテーブル14を足場として作業を行う場合に、その補助ターンテーブル14から離れた比較的高い位置での作業に対しては、踏み台や脚立を使用しなければ手が届かず、作業を行うことができなかった。このため作業者は、その都度、踏み台や脚立を準備しなければならないという問題点があった。
また、補助ターンテーブル14に近い比較的低い位置での作業に対しては、その準備した踏み台や脚立がかえって邪魔となり、踏み台や脚立を作業スペースから撤去しなければならないという問題点があった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、鉄道車両の車体に対して台車の着脱を行う作業において、作業性の向上を図ることができる台車着脱装置及び台車着脱装置ユニットを提供することを目的としている。
この目的を解決するために請求項1記載の台車着脱装置は、鉄道車両の車体を支持する車体支持装置と、その車体支持装置に支持された車体の下方に設けられ作業者の足場となる作業テーブルと、前記鉄道車両の台車を誘導する一対のレールと、その一対のレールを昇降駆動させるレール昇降装置とを備え、前記車体支持装置で車体を支持しつつ、前記作業テーブルを足場とした作業者が前記車体と前記台車とを連結または分離した後、前記レール昇降装置によって前記一対のレールを昇降駆動することで、前記車体に対して前記台車の着脱を行うものであって、前記作業テーブルと前記車体支持装置で支持された車体との相対間隔を変更するために前記作業テーブルを昇降駆動させるテーブル昇降装置を備えている。
請求項2記載の台車着脱装置は、請求項1記載の台車着脱装置において、前記テーブル昇降装置は、前記作業テーブルを支持すると共にねじ溝を有する第1ナット部材と、その第1ナット部材のねじ溝に螺合するねじを有すると共に前記作業テーブルの昇降方向に軸心を一致させて配設される第1ねじ軸と、その第1ねじ軸に回転駆動力を付与して回転駆動させる第1駆動モータとを備え、その第1駆動モータによって前記第1ねじ軸を回転駆動することで、前記第1ナット部材を介して前記作業テーブルが昇降するように構成されている。
請求項3記載の台車着脱装置は、請求項1又は2に記載の台車着脱装置において、前記レール昇降装置は、前記一対のレールにそれぞれ配設されると共にねじ溝を有する一対の第2ナット部材と、その一対の第2ナット部材のねじ溝に螺合するねじを有すると共に前記一対のレールの昇降方向に軸心を一致させてそれぞれ配設される一対の第2ねじ軸と、その一対の第2ねじ軸にそれぞれ連結され連動する一対の連動部材と、その一対の連動部材を介して前記一対の第2ねじ軸にそれぞれ回転駆動力を付与して回転駆動させる第2駆動モータとを備え、その第2駆動モータによって前記一対の連動部材を介して前記一対の第2ねじ軸をそれぞれ回転駆動することで、前記一対の第2ナット部材を介して前記一対のレールが同期して昇降するように構成されている。
請求項4記載の台車着脱装置ユニットは、前記鉄道車両の車体は複数の台車に載設されて構成されるものであり、請求項1から3のいずれかに記載の台車着脱装置は、前記車体を載設する複数の台車の数および、その複数の台車の位置に応じて配設されている。
請求項1記載の台車着脱装置によれば、作業テーブルを昇降駆動させるテーブル昇降装置を備えているので、テーブル昇降装置により作業テーブルを昇降することで、作業テーブルと車体支持装置で支持された車体との相対間隔を変更することができる。これにより、作業者が作業テーブルを足場として作業を行う場合に、作業テーブルから離れた比較的高い位置(台車の比較的高い位置)での作業に対しても、作業テーブルを上昇させて、作業テーブルと車体支持装置で支持された車体との相対間隔を狭めることで、踏み台や脚立を使用することなく作業を行うことを可能とし、作業性の向上を図ることができるという効果がある。また、作業テーブルに近い比較的低い位置(台車の比較的低い位置)での作業に対しても、作業テーブルを下降させて、作業テーブルと車体支持装置で支持された車体との相対間隔を広げることで、作業性の向上を図ることができるという効果がある。これにより、踏み台や脚立を準備したり、その準備した踏み台や脚立を撤去しなければならなかったりする手間を省くことができる。
このように、作業テーブルと車体支持装置で支持された車体との相対間隔を変更することができれば、作業テーブルを所望の高さに位置させることができるので、作業の状況に合った最適な姿勢で作業を行うことができるという効果がある。
請求項2記載の台車着脱装置によれば、請求項1記載の台車着脱装置の奏する効果に加え、作業テーブルを支持する第1ナット部材と、第1駆動モータにより回転駆動される第1ねじ軸とが螺合される構成としたので、第1駆動モータの回転駆動力を停止した場合でも、それら第1ナット部材と第1ねじ軸との摩擦力により、作業テーブルの昇降位置を保持することができる。これにより、第1駆動モータへの負荷を低減させることができるという効果がある。
ここで、例えば、テーブル昇降装置を油圧式または空圧式のシリンダで構成した場合には、作業テーブルを昇降させるための駆動力に加え、作業テーブル自体の荷重を支持するための支持力も駆動源に必要とされるので、その分、駆動源が大型化してしまうことを避けられなかった。
これに対し、本発明における台車着脱装置によれば、第1駆動モータへの負荷を低減させることで、第1駆動モータの小型化を図ることができるので、その結果、テーブル昇降装置の小型化を図ることができるという効果がある。
請求項3記載の台車着脱装置によれば、請求項1又は2に記載の台車着脱装置の奏する効果に加え、一対のレールにそれぞれ配設される一対の第2ナット部材と、第2駆動モータによって一対の連動部材を介してそれぞれ回転駆動される一対の第2ねじ軸とが螺合される構成としたので、第2駆動モータの回転駆動力を停止した場合でも、それら一対の第2ナット部材と一対の第2ねじ軸との摩擦力により、一対のレールの昇降位置を保持することができる。これにより、第2駆動モータへの負荷を低減させることができるという効果がある。また、第2駆動モータへの負荷を低減させることで、第2駆動モータの小型化を図ることができるので、その結果、レール昇降装置の小型化を図ることができるという効果がある。
また、第2駆動モータによって一対の連動部材を介して一対の第2ねじ軸をそれぞれ回転駆動することで、一対のレールが同期して昇降される構成としたので、一対のレールによって台車を分散支持する場合でも、台車の傾斜を招くことなく、かかる台車を安定した状態で昇降させることができるという効果がある。
つまり、一対のレールが別々の駆動モータによって昇降されるように構成した場合には、その一対のレールの内のいずれか一方に台車の荷重が偏ると、相対的に荷重が大きく作用するレールの上昇のみが遅れてしまい、台車が傾斜してしまう恐れがあった。
これに対し、本発明における台車着脱装置によれば、一対のレールが同期して昇降されるので、台車を安定した状態で昇降させることができ、かかる一対のレールから台車が落下してしまうことを防止することができる。
請求項4記載の台車着脱装置ユニットによれば、請求項1から3のいずれかに記載の台車着脱装置と同様の効果を奏することができる。
また、本発明における台車着脱装置ユニットによれば、車体を載設する複数の台車の数および、その複数の台車の位置に応じて請求項1から3のいずれかに記載の台車着脱装置が配設されているので、車体が複数の台車に載設されて構成される鉄道車両の場合でも、その複数の台車をそれぞれに対応した台車着脱装置によって着脱することができる。即ち、鉄道車両を移動させることなく、その鉄道車両に設けられた複数の台車を着脱することができる。よって、複数の台車を1台ずつ着脱するために、その都度、鉄道車両を移動させなければならない場合と比較して、作業効率の向上を図ることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態における台車着脱装置ユニット200の上面図である。なお、図1では、鉄道車両Tの車体Bとその車体Bを載設する台車Wとが2点鎖線を用いて模式的に図示されている。
まず、図1を参照して、台車着脱装置ユニット200の概略構成について説明する。台車着脱装置ユニット200は、例えば、鉄道車両の車庫において、床面Fに敷設された本線レールRmを走行する鉄道車両Tの台車Wを車体Bに対して着脱するための装置である。また、この台車着脱装置ユニット200により、脱着した台車Wを本線レールRmに沿って敷設された側線レールRoへ搬出すると共に、脱着した台車Wとは異なる別の台車Wnを本線レールRmに沿って敷設された側線レールRiから搬入することができる(図5から図7参照)。
この台車着脱装置ユニット200は、図1に示すように、鉄道車両Tの車体Bを載設する2台の台車Wに対応して2個の台車着脱装置1を備えている。また、それら2個の台車着脱装置1が2台の台車Wの位置に対応した間隔で本線レールRm及び側線レールRo,Riに配設されている。
次に、図2及び図3を参照して、台車着脱装置1の詳細構成について説明する。図2は、台車着脱装置1の上面図であり、図3は、図2のIII−III線における台車着脱装置1の正面断面図である。なお、図3では、最上昇状態にある一対のレール20が実線を用いて図示されているのに対し、最下降状態にある一対のレール20が2点鎖線を用いて図示されている。
台車着脱装置1は、図2及び図3に示すように、床面Fに立設される一対の車体支持装置10と、その一対の車体支持装置10の対向間に配設される一対のレール20と、その一対のレール20を昇降駆動させるレール昇降装置30と、一対のレール20を取り囲むように配設される作業テーブル40と、その作業テーブル40を昇降駆動させるテーブル昇降装置50と、作業テーブル40に並設される搬入出テーブル60,70と、その搬入出テーブル60,70を昇降駆動させる昇降装置80とを主に備えて構成されている。
車体支持装置10は、鉄道車両Tの車体Bを支持するための装置であり、図2及び図3に示すように、床面Fに固定される固定フレーム11と、その固定フレーム11に昇降可能に支持される昇降フレーム12と、その昇降フレーム12を昇降駆動させるフレーム昇降装置13とを主に備えて構成されている。なお、台車着脱装置1は、この車体支持装置10が対に配設され、その対に配設された車体支持装置10の間を鉄道車両Tが走行できるように構成されている。
固定フレーム11は、車体支持装置10の骨格をなす部材であり、鉄鋼材料から図2の矢印A方向視コ字枠状体に構成されている。この固定フレーム11のコ字枠状両端部には、鉄鋼材料から平板状体に構成される固定部11aが一体形成されており、その固定部11aを介して床面Fに固定される。
昇降フレーム12は、フレーム昇降装置13を介して固定フレーム11に支持される部材であり、鉄鋼材料から柱状体に構成されている。この昇降フレーム12の下端部(図3下側)には、対向する車体支持装置10側(図3左右側)へ出没可能な爪14が配設されている。
フレーム昇降装置13は、上述したように、昇降フレーム12を昇降駆動させるための装置であり、駆動モータ15と、その駆動モータ15の回転駆動力が付与され回転駆動されるねじ軸16と、そのねじ軸16に螺合されるナット部材17とを主に備えている。駆動モータ15は、回転駆動力を発生する電動モータであり、固定フレーム11に保持されている。ねじ軸16は、外周面に螺旋状のねじを有する軸状体であり、昇降フレーム12の昇降方向(図3上下方向)に軸心を一致させて、固定フレーム11に回転可能に保持されている。ナット部材17は、ねじ軸16のねじに対応する螺旋状のねじ溝を内周面に有する部材であり、昇降フレーム12に固定されている。このフレーム昇降装置13によれば、ねじ軸16を駆動モータ15により回転駆動することで、ナット部材17を介して昇降フレーム12を昇降させることができる。
上述のように構成される車体支持装置10によれば、爪14を対向する車体支持装置10側へ突出させつつ、フレーム昇降装置13により昇降フレーム12を上昇させることで、対に配設された車体支持装置10の間にある鉄道車両Tの車体Bを支持する(持ち上げる)ことができる。
一対のレール20は、鉄道車両Tの台車Wを誘導すると共に支持する部材であり、図2及び図3に示すように、それぞれ鉄鋼材料から平板状体に構成されている。これら一対のレール20の上面部(図3上側)には、溝部20aがそれぞれ凹設されており、この溝部20aにより台車Wを誘導すると共に支持する。
レール昇降装置30は、上述したように、一対のレール20を昇降駆動させるための装置であり、図3に示すように、床面Fに設けられたピットP内に配設されると共に、駆動モータ31と、その駆動モータ31の回転駆動力が付与され回転駆動される第1連動部材32(図4(a)参照)と、その第1連動部材32の回転駆動力が付与され回転駆動される一対の第2連動部材33と、その一対の第2連動部材33の回転駆動力がそれぞれ付与され回転駆動される一対のねじ軸34と、その一対のねじ軸34にそれぞれ螺合される一対のナット部材35とを主に備えて構成されている。また、本実施の形態では、第1連動部材32、一対の第2連動部材33、一対のねじ軸34及び一対のナット部材35をそれぞれ2組ずつ備えている(図4(a)参照)。
駆動モータ31は、回転駆動力を発生する電動モータであり、後述する回転プレート92の上面部(図3上側)に固定されている。第1連動部材32は、駆動モータ31の回転駆動力を一対の第2連動部材33に伝達する軸状体であり、その一端側が駆動モータ31に連結されると共に他端側が第1変換装置(図示せず)を介して一対の第2連動部材33に連結されている。第1変換装置は、第1連動部材32から入力される回転軸の方向を90°変換して一対の第2連動部材33のそれぞれの回転軸の方向に一致させるための装置であり、後述する回転プレート92の上面部(図3上側)に固定されている。
一対の第2連動部材33は、第1連動部材32の回転駆動力を一対のねじ軸34にそれぞれ伝達する軸状体であり、その一端側が第1変換装置36に連結されると共に他端側が第2変換装置36を介して一対のねじ軸34にそれぞれ連結されている。第2変換装置36は、一対の第2連動部材33から入力される回転軸の方向を90°変換して一対のねじ軸34の回転軸の方向にそれぞれ一致させるための装置であり、後述する回転プレート92の上面部(図3上側)に固定されている。
一対のねじ軸34は、それぞれ外周面に螺旋状のねじを有する軸状体であり、一対のレール20の昇降方向(図3上下方向)に軸心を一致させてそれぞれ配設されている。一対のナット部材35は、それぞれ一対のねじ軸34のねじに対応する螺旋状のねじ溝を内周面に有する部材であり、一対のレール20の下面部(図3下側)にそれぞれ固定されている。
このレール昇降装置30によれば、第1連動部材32が駆動モータ31により正方向に回転駆動されると、一対の第2連動部材33を介して一対のねじ軸34が同期して回転駆動され、一対のナット部材35が一対のねじ軸34に沿って同期して上昇する。これにより、一対のレール20が一対のナット部材35と共に同期して上昇する。一方、第1連動部材32が駆動モータ31により逆方向に回転駆動されると、一対の第2連動部材33を介して一対のねじ軸34が同期して回転駆動され、一対のナット部材35が一対のねじ軸34に沿って同期して下降される。これにより、一対のレール20が一対のナット部材35と共に同期して下降される。
このように、一対のレール20にそれぞれ配設される一対のナット部材35と、駆動モータ31によってそれぞれ回転駆動される一対のねじ軸34とが螺合される構成としたので、駆動モータ31の回転駆動力を停止した場合でも、それら一対のナット部材35と一対のねじ軸34との摩擦力により、一対のレール20の昇降位置を保持することができる。これにより、駆動モータ31への負荷を低減させることができる。また、駆動モータ31への負荷を低減させることで、駆動モータ31の小型化を図ることができるので、その結果、レール昇降装置30の小型化を図ることができる。
また、駆動モータ31によって一対のねじ軸34をそれぞれ回転駆動することで、一対のレール20が同期して昇降される構成としたので、一対のレール20によって台車Wを分散支持する場合でも、台車Wの傾斜を招くことなく、かかる台車Wを安定した状態で昇降させることができる。
つまり、一対のレール20が別々の駆動モータによって昇降されるように構成した場合には、その一対のレール20の内のいずれか一方に台車Wの荷重が偏ると、相対的に荷重が大きく作用するレールの上昇のみが遅れてしまい、台車Wが傾斜してしまう恐れがあった。
これに対し、本実施の形態における台車着脱装置1によれば、一対のレール20が同期して昇降されるので、台車Wを安定した状態で昇降させることができ、かかる一対のレール20から台車Wが落下してしまうことを防止することができる。
ここで、図3に示すように、ピットPは、略中央部の深さ寸法が拡張され、この拡張により、段差部Paが形成されている。この段差部Pa内には、レール回転装置90が配設されている。レール回転装置90は、一対のレール20を回転駆動させるための装置であり、図3に示すように、固定プレート91と、その固定プレート91に回転可能に軸支される回転プレート92と、その回転プレート92を回転駆動させるプレート回転装置(図示せず)とを主に備えて構成されている。
固定プレート91は、レール回転装置90の基盤となる部材であり、鉄鋼材料から矩形状体に構成されている。この固定プレート91の上面略中央部(図3上側)には、上面視略円形状の軸受部91aが凹設されている。回転プレート92は、固定プレート91の上面部(図3上側)に載置される部材であり、鉄鋼材料から円盤状体に構成されている。この回転プレート92の下面部(図3下側)には、固定プレート91の軸受部91aに対応する軸部92aが凸設されており、その軸部92aが軸受部91aに挿入されることで回転プレート92が固定プレート91に軸支される。
プレート回転装置は、上述したように、回転プレート92を回転駆動させるための装置であり、駆動モータと、その駆動モータの回転駆動力を所定の減速比で減速して出力する減速装置とを主に備えて構成されている(いずれも図示せず)。このプレート回転装置によれば、減速装置を介して駆動モータにより回転プレート92の軸部92aを回転駆動することで、回転プレート92を回転させることができる。
上述のように構成されるレール回転装置90によれば、レール昇降装置30が回転プレート92に配設されているので、回転プレート92をプレート回転装置により回転させることで、レール昇降装置30を介して一対のレール20を回転させることができる。
作業テーブル40は、ピットPを閉封することで作業者の足場となる部材であり、図2及び図3に示すように、一対のレール20の近傍に配設される円形テーブル41と、その円形テーブル41の外周部に配設される矩形テーブル42とを備えて構成されている。円形テーブル41は、一対のレール20に従動され回転される部材であり、一対のレール20の対向間に配設される第1テーブル41aと、一対のレール20の両側部に配設される第2テーブル41b及び第3テーブル41cとを備えて構成されている。
第1テーブル41aは、鉄鋼材料から平板状体に構成されると共に、長手方向(図2上下方向)の両側部が上面視略円弧状に形成されている。第2テーブル41b及び第3テーブル41cは、鉄鋼材料から平板状体に構成されると共に、上面視略半円状に形成されている。矩形テーブル42は、円形テーブル41を支持する部材であり、鉄鋼材料から平板状体に構成されている。この矩形テーブル42の上面部(図3上側)には、上面視略円形状の凹部42aが凹設されており、その凹部42aに円形テーブル41が載置される。
この作業テーブル40によれば、円形テーブル41が矩形テーブル42の凹部42aに載置される構造のため、一対のレール20をレール回転装置90により回転させることで、その一対のレール20に従動して円形テーブル41を回転させることができる。
また、矩形テーブル42の上面部(図3上側)には、補助レール43及び横行レール44が配設されている。補助レール43は、鉄道車両Tの台車Wを誘導する部材であり、鉄鋼材料から柱状体に構成されると共に、本線レールRmに連接されている。横行レール44は、鉄道車両Tの台車Wを誘導する部材であり、鉄鋼材料から柱状体に構成されると共に、搬入出テーブル60,70の横行レール64に連接されている。
搬入出テーブル60は、鉄道車両Tの台車W(Wn)を搬入出するための部材であり、図2及び図3に示すように、固定テーブル61と、その固定テーブル61に回転可能に軸支される回転テーブル62と、その回転テーブル62を回転駆動させるテーブル回転装置(図示せず)とを主に備えて構成されている。
固定テーブル61は、搬入出テーブル60の基盤となる部材であり、鉄鋼材料から矩形状体に構成されている。この固定テーブル61の上面部(図3上側)には、上面視略円形状の凹部61aが凹設されている。また、その凹部61aの略中央部には、軸受部61bが穿設されている。
回転テーブル62は、固定テーブル61の凹部61aに配設される部材であり、鉄鋼材料から円盤状体に構成されている。この回転テーブル62の下面部(図3下側)には、固定テーブル61の軸受部61bに対応する軸部62aが凸設されており、その軸部62aが軸受部61bに挿入されることで回転テーブル62が固定テーブル61に軸支される。
テーブル回転装置は、上述したように、回転テーブル62を回転駆動させるための装置であり、駆動モータと、その駆動モータの回転駆動力を所定の減速比で減速して出力する減速装置とを備えて構成されている(いずれも図示せず)。このテーブル回転装置によれば、減速装置を介して駆動モータにより回転テーブル62の軸部62aを回転駆動することで、回転テーブル62を回転させることができる。
また、固定テーブル61の上面部(図3上側)には、補助レール63及び横行レール64が配設されていると共に、回転テーブル62の上面部(図3上側)には、台車支持レール65が配設されている。補助レール63は、鉄道車両Tの台車W(Wn)を誘導する部材であり、鉄鋼材料から柱状体に構成されると共に、側線レールRi(Ro)に連接されている。横行レール64は、鉄道車両Tの台車W(Wn)を誘導する部材であり、鉄鋼材料から柱状体に構成されると共に、作業テーブル40の横行レール44に連接されている。
台車支持用レール65は、鉄道車両Tの台車W(Wn)を誘導すると共に支持する部材であり、鉄鋼材料から柱状体に構成されている。
搬入出テーブル70は、鉄道車両Tの台車W(Wn)を搬入出するための部材である。なお、搬入出テーブル70の構成については、搬入出テーブル60と同一の構成であるため、同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、図4を参照して、テーブル昇降装置50及び昇降装置80について説明する。図4(a)は、図2のIVa−IVa線における台車着脱装置1の側面断面図であり、図4(b)は、図2のIVb−IVb線における台車着脱装置1の側面断面図である。なお、図4(a)では、最上昇状態にある作業テーブル40が実線を用いて図示されているのに対し、最下降状態にある作業テーブル40が2点鎖線を用いて図示されている。また、図4(b)では、最上昇状態にある搬入出テーブル60が実線を用いて図示されているのに対し、最下降状態にある搬入出テーブル60が2点鎖線を用いて図示されている。
ここで、図4に示すように、ピットPは、開口部(図4上側)の幅寸法が拡幅され、この拡幅により、段差部Pb,Pc,Pd(図2参照)が形成されている。この段差部Pb,Pc,Pd内には、支持フレーム100がそれぞれ配設されている。支持フレーム100は、テーブル昇降装置50又は昇降装置80を保持する部材であり、本体部101と、その本体部101をピットPに固定する固定部102とを主に備えて構成されている。
本体部101は、支持フレーム100の骨格をなす部材であり、鉄鋼材料から柱状体に構成されている。この本体部101の上面部(図4上側)には、鉄鋼材料から平板状態に構成されるねじ軸保持部101aが配設されており、そのねじ軸保持部101aにテーブル昇降装置50のねじ軸52等が固定される。また、本体部101の側面部(図4左右側)には、鉄鋼材料から平板状態に構成されるモータ保持部101bが配設されており、そのモータ保持部101bにテーブル昇降装置50の駆動モータ51が固定される。固定部102は、ピットPに固定される部材であり、鉄鋼材料から断面視I字状体に構成されている。なお、この固定部102が本体部101に対に配設されている。
テーブル昇降装置50は、上述したように、作業テーブル40を昇降駆動させるための装置であり、図4(a)に示すように、駆動モータ51と、その駆動モータ51の回転駆動力が付与され回転駆動されるねじ軸52と、そのねじ軸52に螺合されるナット部材53とを主に備えて構成されている。なお、台車着脱装置1には、このテーブル昇降装置50が対に配設され、その対に配設されたテーブル昇降装置50により作業テーブル40を昇降可能に構成されている。
駆動モータ51は、回転駆動力を発生する電動モータであり、支持フレーム100のモータ保持部101bに固定されている。ねじ軸52は、外周面に螺旋状のねじを有する軸状体であり、作業テーブル40の昇降方向(図4(a)上下方向)に軸心を一致させて、支持フレーム100のねじ軸保持部101aに回転可能に保持されている。ナット部材53は、ねじ軸52のねじに対応する螺旋状のねじ溝を内周面に有する部材であり、その上面部(図4上側)に作業テーブル40が載置されることで、作業テーブル40を下方側(図4(a)下側)から支持している。
このテーブル昇降装置50によれば、ねじ軸52が駆動モータ51により正方向に回転駆動されると、ナット部材53がねじ軸52に沿って上昇される。これにより、作業テーブル40がナット部材53と共に上昇する。一方、ねじ軸52が駆動モータ51により逆方向に回転駆動されると、ナット部材53がねじ軸52に沿って下降される。これにより、作業テーブル40がナット部材53と共に下降する。
このように、作業テーブル40を支持するナット部材53と、駆動モータ51により回転駆動されるねじ軸52とが螺合される構成としたので、駆動モータ51の回転駆動力を停止した場合でも、それらナット部材53とねじ軸52との摩擦力により、作業テーブル40の昇降位置を保持することができる。これにより、駆動モータ51への負荷を低減させることができる。
ここで、例えば、テーブル昇降装置50を油圧式または空圧式のシリンダで構成した場合には、作業テーブル40を昇降させるための駆動力に加え、作業テーブル40自体の荷重を支持するための支持力も駆動源に必要とされるので、その分、駆動源が大型化してしまうことを避けられなかった。これに対し、本実施の形態における台車着脱装置1によれば、駆動モータ51への負荷を低減させることで、駆動モータ51の小型化を図ることができるので、その結果、テーブル昇降装置50の小型化を図ることができる。
なお、駆動モータ51からねじ軸52までの回転駆動力伝達経路中には、減速装置54が配設されている。減速装置54は、駆動モータ51から入力された回転駆動力を所定の減速比で減速すると共に、駆動モータ51から入力される回転軸の方向を90°変換してねじ軸52の回転軸の方向に一致させて出力するための装置であり、支持フレーム100のねじ軸保持部101aに固定されている。
昇降装置80は、上述したように、搬入出テーブル60,70を昇降駆動させるための装置であり、図4(b)に示すように、駆動モータ81と、その駆動モータ81の回転駆動力が付与され回転駆動されるねじ軸82と、そのねじ軸82に螺合されるナット部材83とを主に備えて構成されている。なお、台車着脱装置1には、この昇降装置80が対に配設され、その対に配設された昇降装置80により搬入出テーブル60,70を昇降可能に構成されている。
駆動モータ81は、回転駆動力を発生するための電動モータであり、支持フレーム100のモータ保持部101bに固定されている。ねじ軸82は、外周面に螺旋状のねじを有する軸状体であり、搬入出テーブル60,70の昇降方向(図4(b)上下方向)に軸心を一致させて、支持フレーム100のねじ軸保持部101aに回転可能に保持されている。ナット部材83は、ねじ軸82のねじに対応する螺旋状のねじ溝を内周面に有する部材であり、その上面部(図4上側)に搬入出テーブル60,70が載置されることで、搬入出テーブル60,70を下方側(図4(b)下側)から支持している。
この昇降装置80によれば、ねじ軸82が駆動モータ81により正方向に回転駆動されると、ナット部材83がねじ軸82に沿って上昇される。これにより、搬入出テーブル60がナット部材83と共に上昇する。一方、ねじ軸82が駆動モータ81により逆方向に回転駆動されると、ナット部材83がねじ軸82に沿って下降される。これにより、搬入出テーブル60がナット部材83と共に下降する。
なお、駆動モータ81からねじ軸82までの回転駆動力伝達経路中には、減速装置84が配設されている。減速装置84は、駆動モータ81から入力された回転駆動力を所定の減速比で減速すると共に、駆動モータ81から入力される回転軸の方向を90°変換してねじ軸82の回転軸の方向に一致させて出力するための装置であり、支持フレーム90のねじ軸保持部91aに固定されている。
次に、図5から図7を参照して、台車着脱装置1を使用して、鉄道車両Tの台車Wを車体Bに対して着脱する方法について説明する。図5から図7は、図2のII−II線における台車着脱装置1の正面断面図であり、台車W(Wn)を車体Bに対して着脱する様子が時系列的に図示されている。なお、図5から図7では、理解を容易とするために図面を簡略化して主要な構成のみに符号を付している。また、図5から図7では、車体Bとその車体Bを載設する台車Wとが2点鎖線を用いて模式的に図示されていると共に、レール昇降装置30等の図示が省略されている。
上述のように構成された台車着脱装置1を使用して、台車W(Wn)を車体Bに対して着脱する場合には、まず、図5(a)に示すように、本線レールRmを走行する鉄道車両Tを対に配設された車体支持装置10の間に位置させて、台車Wを一対のレール20で支持する。次いで、車体支持装置10により車体Bを支持する(持ち上げる)。これと同時に、台車Wとは異なる別の台車Wnを側線レールRiから搬入出テーブル60へ搬入する。
次に、図5(b)に示すように、最上昇状態にある作業テーブル40をテーブル昇降装置50により下降させて、作業テーブル40と車体支持装置10で支持された車体Bとの相対間隔を変更する。これにより、作業テーブル40と車体支持装置10で支持された車体Bとの間に作業スペースが確保されるので、作業者Oは車体Bと台車Wとを分断するべく、作業テーブル40を足場として、例えば、車体Bと台車Wとを固定する固定ボルト(図示せず)の脱着や車体Bの床下に配設された機器(図示せず)と台車Wとを接続する配線(図示せず)の切断等、台車Wの比較的高い位置に対する作業を、爪先立つことなく目線の高さで行うことができる。なお、これと同時に、最上昇状態にある搬入出テーブル60,70を昇降装置80により最下降状態まで下降させる。
次に、図5(c)に示すように、テーブル昇降装置50により作業テーブル40を最下降状態まで下降させる。これにより、作業テーブル40と車体支持装置10で支持された車体Bとの間に確保された更なる作業スペースによって、作業者Oは作業テーブル40を足場として、例えば、ブレーキ配線(図示せず)の切断等、台車Wの比較的低い位置に対する作業を、屈むことなく目線の高さで行うことができる。
次に、図6(a)に示すように、最上昇状態にある一対のレール20をレール昇降装置30により最下降状態まで下降させて、台車Wを車体Bから脱着する。そして、図6(b)に示すように、レール回転装置90により一対のレール20を略90°回転させて、一対のレール20と横行レール44とを連結する。これと同時に、テーブル回転装置により回転テーブル62を略90°回転させて、台車支持レール65と横行レール44とを連結する。
次に、図6(c)に示すように、車体Bから脱着された台車Wを搬入出テーブル70へ移動する。これと同時に、側線レールRiから搬入された台車Wとは異なる別の台車Wnを一対のレール20へ移動する。
次に、図7(a)に示すように、レール回転装置90により一対のレール20を略90°回転させる。これと同時に、テーブル回転装置により回転テーブル62を略90°回転させる。そして、図7(b)に示すように、最下降状態にある一対のレール20をレール昇降装置30により最上昇状態まで上昇させる。これにより、作業テーブル40と車体支持装置10で支持された車体Bとの間に作業スペースが確保されるので、作業者Oは車体Bと台車Wnとを連結するべく、作業テーブル40を足場として、例えば、ブレーキ配線(図示せず)の接続等、台車Wnの比較的低い位置に対する作業を、屈むことなく目線の高さで行うことができる。なお、これと同時に、昇降装置80により最下降状態にある搬入出テーブル60,70を最上昇状態まで上昇させる。
次に、図7(c)に示すように、最下降状態にある作業テーブル40をテーブル昇降装置50により上昇させて、作業テーブル40と車体支持装置10で支持された車体Bとの相対間隔を変更すると共に、作業者Oが作業テーブル40を足場として、例えば、車体Bと台車Wnとを固定する固定ボルト(図示せず)の締結や車体Bの床下に配設された機器(図示せず)と台車Wnとを接続する配線(図示せず)の接続等、台車Wnの比較的高い位置に対する作業を、爪先立つことなく目線の高さで行う。なお、これと同時に、台車Wを搬入出テーブル70から側線レールRoに搬出する。その後、図7(d)に示すように、テーブル昇降装置50により作業テーブル40を最上昇状態まで上昇させる。
上述のように、本実施の形態における台車着脱装置1によれば、テーブル昇降装置50により作業テーブル40を昇降することで、作業テーブル40と車体支持装置10で支持された車体Bとの相対間隔を変更することができる。これにより、作業者Oが作業テーブル40を足場として作業を行う場合に、台車Wの比較的高い位置での作業に対しても、作業テーブル40を上昇させて、作業テーブル40と車体支持装置10で支持された車体Bとの相対間隔を狭めることで、爪先立つことなく目線の高さで作業を行うことを可能とし、作業性の向上を図ることができる。また、台車Wの比較的低い位置での作業に対しても、作業テーブル40を下降させて、作業テーブル40と車体支持装置10で支持された車体Bとの相対間隔を広げることで、屈むことなく目線の高さで作業性の向上を図ることができる。これにより、踏み台や脚立を準備したり、その準備した踏み台や脚立を撤去しなければならなかったりする手間を省くことができる。
このように、作業テーブル40と車体支持装置10で支持された車体Bとの相対間隔を変更するために、作業テーブル40を所望の高さに位置させることができるので、作業の状況に合った最適な姿勢で作業を行うことができる。
また、本実施の形態における台車着脱装置ユニット200によれば、車体Bを載設する2台の台車Wに対応して2個の台車着脱装置1を備えていると共に、それら2個の台車着脱装置1が2台の台車Wの位置に対応した間隔で配設されているので、その2台の台車Wをそれぞれに対応した台車着脱装置1によって着脱することができる。即ち、鉄道車両Tを移動させることなく、その鉄道車両Tに設けられた2台の台車Wを着脱することができる。よって、2台の台車Wを1台ずつ着脱するために、その都度、鉄道車両Tを移動させなければならない場合と比較して、作業効率の向上を図ることができる。
以上、実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施の形態では、車体Bを載設する2台の台車Wに対応して2個の台車着脱装置1を備える場合を説明したが、台車着脱装置1の数は必ずしもこれに限られるものではなく、車体Bを載設する台車Wが3台以上あればその数に応じて台車着脱装置1を構成する。特に、それら台車着脱装置1を3台以上の台車Wの位置に応じて配設することで、鉄道車両Tを移動させることなく3台以上の台車Wを着脱することができるので、作業効率の向上を図ることができる。
また、上記実施の形態では、2個の搬入出テーブル60,70を備えている場合を説明したが、搬入出テーブルの数は必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、1個の搬入出テーブル60のみで構成しても良い。この場合には、車体Bから脱着された台車Wの搬出と、車体Bに装着する台車Wnの搬入とを同一の搬入出テーブル60で行う。これにより、台車着脱装置1の部品点数を低減することができるので、その分、部品コストの削減を図ることができる。また、ピットPの容積を低減することができるので、その分、設置コストの削減を図ることができる。
また、上記実施の形態では、ねじ軸52とナット部材53とが螺合されることで、それらねじ軸52とナット部材53との摩擦力により、作業テーブル40の昇降位置を固定する構成を説明したが、これに加え、例えば、作業テーブル40の最上昇位置を保持させるための固定装置を備えて構成しても良い。なお、固定装置としては、油圧式シリンダと、その油圧式シリンダを駆動する駆動源と、その駆動源を制御する制御装置とを備える構成が例示される。この場合には、油圧式シリンダを作業テーブルの昇降方向に対して直交する方向に作動させることで、作業テーブル40の昇降位置を固定する。これにより、作業テーブル30が不用意に下降してしまうことを防止して、安全性の向上を図ることができる。
本発明の一実施の形態における台車着脱装置ユニットの上面図である。 台車着脱装置の上面図である。 図2のIII−III線における台車着脱装置の正面断面図である。 (a)は、図2のIVa−IVa線における台車着脱装置の側面断面図であり、(b)は、図2のIVb−IVb線における台車着脱装置の側面断面図である。 (a)から(c)は、図2のIII−III線における台車着脱装置の正面断面図であり、台車Wを車体Bに対して着脱する様子を時系列に示す図である。 (a)から(c)は、図2のIII−III線における台車着脱装置の正面断面図であり、台車Wを車体Bに対して着脱する様子を時系列に示す図である。 (a)から(d)は、図2のIII−III線における台車着脱装置の正面断面図であり、の台車Wを車体Bに対して着脱する様子を時系列に示す図である。
符号の説明
1 台車着脱装置
10 車体支持装置
20 一対のレール
30 レール昇降装置
31 駆動モータ(第2駆動モータ)
33 一対の第2連動部材(一対の連動部材)
34 一対のねじ軸(一対の第2ねじ軸)
35 一対のナット部材(一対の第2ナット部材)
40 作業テーブル
50 テーブル昇降装置
51 駆動モータ(第1駆動モータ)
52 ねじ軸(第1ねじ軸)
53 ナット部材(第1ナット部材)
200 台車着脱装置ユニット
B 車体
T 鉄道車両
W 台車

Claims (4)

  1. 車体とその車体が載設される台車とを有する鉄道車両の台車着脱装置について、
    前記鉄道車両の車体を支持する車体支持装置と、その車体支持装置に支持された車体の下方に設けられ作業者の足場となる作業テーブルと、前記鉄道車両の台車を誘導する一対のレールと、その一対のレールを昇降駆動させるレール昇降装置とを備え、前記車体支持装置で車体を支持しつつ、前記作業テーブルを足場とした作業者が前記車体と前記台車とを連結または分離した後、前記レール昇降装置によって前記一対のレールを昇降駆動することで、前記車体に対して前記台車の着脱を行う台車着脱装置において、
    前記作業テーブルと前記車体支持装置で支持された車体との相対間隔を変更するために前記作業テーブルを昇降駆動させるテーブル昇降装置を備えていることを特徴とする台車着脱装置。
  2. 前記テーブル昇降装置は、前記作業テーブルを支持すると共にねじ溝を有する第1ナット部材と、その第1ナット部材のねじ溝に螺合するねじを有すると共に前記作業テーブルの昇降方向に軸心を一致させて配設される第1ねじ軸と、その第1ねじ軸に回転駆動力を付与して回転駆動させる第1駆動モータとを備え、
    その第1駆動モータによって前記第1ねじ軸を回転駆動することで、前記第1ナット部材を介して前記作業テーブルが昇降するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の台車着脱装置。
  3. 前記レール昇降装置は、前記一対のレールにそれぞれ配設されると共にねじ溝を有する一対の第2ナット部材と、その一対の第2ナット部材のねじ溝に螺合するねじを有すると共に前記一対のレールの昇降方向に軸心を一致させてそれぞれ配設される一対の第2ねじ軸と、その一対の第2ねじ軸にそれぞれ連結され連動する一対の連動部材と、その一対の連動部材を介して前記一対の第2ねじ軸にそれぞれ回転駆動力を付与して回転駆動させる第2駆動モータとを備え、
    その第2駆動モータによって前記一対の連動部材を介して前記一対の第2ねじ軸をそれぞれ回転駆動することで、前記一対の第2ナット部材を介して前記一対のレールが同期して昇降するように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の台車着脱装置。
  4. 前記鉄道車両の車体は複数の台車に載設されて構成されるものであり、
    請求項1から3のいずれかに記載の台車着脱装置は、前記車体を載設する複数の台車の数および、その複数の台車の位置に応じて配設されていることを特徴とする台車着脱装置ユニット。
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